JPH04372279A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH04372279A
JPH04372279A JP3174679A JP17467991A JPH04372279A JP H04372279 A JPH04372279 A JP H04372279A JP 3174679 A JP3174679 A JP 3174679A JP 17467991 A JP17467991 A JP 17467991A JP H04372279 A JPH04372279 A JP H04372279A
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JP3174679A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogasawara
浩 小笠原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像情報を2値化して送
信するファクシミリ装置に係り、特に、その画像情報の
通信に要する時間を予測して表示する機能を有するファ
クシミリ装置に関する。
【0003】
【従来の技術】周知のように、ファクシミリ通信におい
ては、高圧縮率を実現するためにMH(モディファイド
ハフマン)やMR(モディファイドリ―ド)等の圧縮符
号化方式が用いられている。
【0004】これらの符号化方式は可変長符号化方式で
あるため、原稿として用いる画像の統計的性質などによ
り符号化後の符号量が変化する性質がある。
【0005】その符号化の際、上述した符号化方式のい
ずれを用いるかによっても符号量は当然ながら変化する
【0006】また、原稿の大きさや枚数などにより総符
号量が変化するのは言うまでもなく、更に読み取り線密
度によっても符号量は変化する。
【0007】この他、画像デ―タを2値化する際の方式
によっても符号量は大きく変化し、例えば、ディザ法に
より疑似中間調処理を施した場合などには符号量の大幅
な増加が見込まれる。
【0008】このように画像の符号量は様々な要因によ
り変化するが、この符号量が変化するとファクシミリ通
信の通信時間も変化するのはいうまでもない。
【0009】この他、通信時間に影響を与える要因とし
ては、以下に述べるいくつかの要因が考えられる。
【0010】まず、伝送路上での変調速度であるが、こ
れは相互の通信装置の変調能力及び通信時における伝送
路の回線状態等によって決まる。
【0011】その他、1ラインの最小伝送時間がどの程
度であるか等、各通信装置自体の通信能力もその通信時
間に大きな影響を及ぼす。
【0012】ところで、一般的なファクシミリ通信を考
える場合、その通信時間予測できることは運用上非常に
便利である。
【0013】従来のファクシミリ装置においても通信時
間を予測して円滑な運用に供しようという志向があった
が、上述した如く様々な要因の影響によって変化する通
信時間を予測するのは実質的に不可能であった。
【0014】通信時間が予測できないことによって、運
用上、一番の問題となる点は、通信中の状態から次の送
信へと円滑に移行できないということである。
【0015】この場合、利用者は次ぎに送信すべき原稿
を用意したままその場で前の送信が終了するまで待つか
、あるいは送信中の原稿枚数等から自分で勝手に通信終
了時間を予測して再度その場に訪れて確認する以外にな
い。
【0016】このように通信終了を判断する指標を何等
持たない従来のファクシミリ装置では、無駄な待ち時間
が多かったり、次ぎの通信までの空き時間が増える等に
よって円滑な原稿送信ができなかった。
【0017】このため、さほど重要でない原稿を送るの
に長時間を要してしまったり、あるいは緊急のファクシ
ミリ送信が必要である場合に、通信完了がいつになるか
確証のないまま不安定な精神状態で待たされる等の不都
合があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来の
ファクシミリ装置では、様々な要因により変化する通信
時間を予め予測する効果的な手段を持たず、あくまでも
利用者自らが周囲の状況等から通信終了タイミングを予
測して次ぎに送信に当たるしかなかったため、通信終了
まで長く待たされたり、逆に次の送信までの空き時間が
長くなる等、円滑なファクシミリ通信ができないという
問題点があった。
【0019】本発明はこの問題点を除去し、送信すべき
原稿のおおよその通信時間を把握でき、円滑なファクシ
ミリ通信を遂行できるファクシミリ装置を提供すること
を目的とする。
【0020】[発明の構成]
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のファクシミリ装
置は、原稿の画像信号を符号化する符号化手段と、該符
号化手段により前記画像信号の一部又は全部を符号化し
た時の符号量を求める符号量算出手段と、該符号量算出
手段により算出された符号量に基づき前記原稿の通信時
間を予測する通信時間予測手段と、該通信時間予測手段
によって予測された通信時間を表示する表示手段とを具
備して構成される。
【0022】
【作用】本発明のファクシミリ装置では、通信時間の変
動に影響を及ぼす種々の要因のうち、特に、送信すべき
画像の符号量に着目し、この符号量から通信時間を予測
し、かつ表示するようにしたものである。
【0023】本発明において通信時間を予測するための
最も簡単な考え方としては、送信すべき画像全体を符号
化して総符号量を求め、該総符号量から通信時間を予測
する方法がある。
【0024】この他、一般的な画像では近傍の領域が統
計的に似かよった性質を持つ場合が多いという性質を利
用し、上記画像の一部を符号化した段階でその時の符号
量から全画像を対象とした場合の総符号量を予測し、更
にこの総符号量に基づいて画像全体としての通信時間を
予測する方法も考えられる。
【0025】ここで、伝送時間の予測をより正確にしよ
うとすれば、上述した画像の符号量に更に相手先端末の
通信能力や回線状態を反映させるようにしてもよい。
【0026】上記いずれかの方法によって予測した伝送
時間を、例えば、表示部に表示することによって、利用
者は、おおよその通信時間を把握でき、次の送信に対し
ても円滑に移行できるようになる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明に係るファクシミリ装置の
一実施例を示すブロック図であり、101は全体を制御
する主制御部、102は原稿を読み取って2値化する原
稿読み取り部、103は2値化された画像データを圧縮
符号化して符号デ―タを得る符号化部、104は符号デ
―タを復号化して2値化画像データを得る復号化部、1
05は符号デ―タを記憶する符号記憶部、106は主制
御部101により制御情報等の記憶領域として用いられ
るシステム記憶部、107は予測した伝送時間等の情報
を表示すると共にオペレ―タからの各種指令を入力する
オペレ―ションパネル部、108は公衆網とのインタ−
フェイスを司る網制御部、109は受信した画像デ―タ
または原稿読み取り部102で読み取った画像デ―タを
印字出力する記録部である。
【0029】次ぎに、このファクシミリ装置において、
原稿を読み取って伝送する場合の通信時間予測手順につ
いて説明する。
【0030】まず、送信すべき原稿を単にその通信時間
の予測のためにだけ読み取り走査する場合の処理につい
て述べる。
【0031】この場合、対象となる原稿を原稿読み取り
部102にセットし、読み取り開始の指示をオペレーシ
ョンパネル部107より与える。
【0032】上記指示に基づいて原稿読み取り部102
は原稿を読み取り走査し、この走査により得た画像デー
タを2値化する。
【0033】主制御部101は2値化された上記画像デ
―タを例えば10ラインにつき1ラインの割合でサンプ
リングして符号化部103に送る。
【0034】符号化部103は主制御部101からの画
像データを符号化する。
【0035】この時、主制御部101は符号化部103
から上記の割合でサンプリングされたライン数分の符号
量を受けて、全体の符号量を予測する。
【0036】ここで、主制御部103により全体の符号
量を予測する方法としては、上記サンプリングしたライ
ンの符号量を加算して、この加算値に上記サンプリング
の割合の逆数を乗じる方法などが考えられる。
【0037】その後、主制御部101では上述の如く求
めた原稿の全体の符号量を元に、更に自装置の通信速度
を考慮して当該原稿の実際の通信に要する時間を計算し
、これを予測通信時間としてオペレ―ションパネル部1
07に表示する。
【0038】オペレータは、その表示を見て上記原稿の
おおよその通信時間を把握でき、これによってその後に
当該原稿を実際に送信する際の通信計画を容易に組むこ
とができる。
【0039】尚、上述した原稿の読み取り走査は当該原
稿の通信時間の予測のみを目的としていることから、実
際にこの原稿を送信する場合は再度正式な読み取り走査
を行わなければならない。
【0040】この他、本発明において原稿の通信時間を
予測するための別の方法として、送信しようとする原稿
を原稿読み取り部102により通常通りに読み込んで符
号化部103で符号化した後、該符号化データを符号記
憶部105に記憶し、該記憶した符号化データの符号量
を基に主制御部101が通信時間を予測するようにして
もよい。
【0041】この場合、通信時間の予測処理と原稿送信
処理とが同時に行われるため、上述した方法の如く、予
測通信時間を見た後で通信を開始する際に再度原稿を読
み込ませるという手間を省くことができる。
【0042】このようにして本発明では原稿の画像デー
タの符号量からその原稿の通信時間を予測することがで
きるが、実際の通信での原稿伝送時間は通信相手の能力
や通信相手との間の通信網の状態等によって大きく変動
するため、更に正確な通信時間を予測するためにはこれ
ら種々の要素を加味することが望ましい。
【0043】上記要素のうち、通信相手の伝送能力とし
ては、通信時の最大変調速度、処理の可能な符復号化方
式の種類、1ラインの最小伝送時間などがある。
【0044】通常、この種の通信相手の伝送能力はファ
クシミリ装置を入れ換えたり動作モ―ドを変更したりし
ない限り変わることはなく、ある相手先に対応した情報
として、例えば、システム記憶部106等に予め記憶し
ておくことが可能である。
【0045】そして、その後に同一の相手先端末に原稿
送信する場合、主制御部101により上記方法に基づい
て伝送時間を予測する際に、上記システム記憶部106
内の該当相手先情報を参照し、これを予測計算に反映さ
せることによって更に正確な通信時間の予測が可能とな
る。
【0046】端末間の伝送時間に影響を与えるものとし
て以上に述べた各要素は、いずれも送信を開始する前に
判明しているものであり、それ故、本発明による通信時
間の予測は送信開始前に可能である。
【0047】一方、原稿の画像データの符号量以外にそ
の原稿の伝送時間に影響を与える通信要素の中で、当該
原稿の送信前には知ることができない代表的な要素とし
ては、通信相手との間の通信網の状態がある。
【0048】この要素も伝送時間に対して極めて大きな
影響を与えるため、更に正確な通信時間を予測しようと
すれば、この要素も加味する必要は当然ながらある。
【0049】但し、この場合、通信網の状態という要素
は送信開始前には判明しておらず、しかもその都度変化
するため、通信時間を予測するにはこれらの要素が判明
するタイミングまで待たなければならない。
【0050】例えば、通信網の状態に関しては、原稿を
読み終えた後、相手先との間で具体的な通信速度を決定
するために交信する手順信号の中から認識できる。
【0051】この手順により決定される通信速度と予測
伝送速度とは、前者が高速である程、後者が短時間で済
むという関係にある。
【0052】従って、両者の間にその通信時間として最
高速度を想定した場合と、フォールバックによって最低
速度が設定された時とでは、予測された通信時間に大き
な差が生じる。
【0053】このことからも、この通信速度を加味した
場合の通信時間の予測精度は、これを加味しない場合に
比べて数段正確になることが分かる。
【0054】この他、通常は送信開始前に判明している
相手先情報に関しても、例えば、通信相手先でファクシ
ミリ装置の動作モ―ドが変更された場合、ファクシミリ
装置が入れ換えられた場合、通信相手に能力の異なる複
数のファクシミリ装置が並列接続されている場合など、
希に、前回の送信時と変わっていることもある。
【0055】この場合には、予め記憶しておいた相手先
情報は無効となるため、送信開始後に、上述した通信時
間を合わせるのに先だって交信される手順信号の中から
該当要素を新たに抽出し、これを加味して伝送時間を予
測する必要がある。
【0056】このように通信を開始してファクシミリ通
信の前手順を終えた時点で通信時間を予測して表示した
場合、通信時間に影響するより多くのパラメータを参照
できるために、より正確な通信時間の予測が可能である
【0057】更に、本発明においては、通信開始前と通
信開始後の2度にわたって通信時間を予測することも勿
論可能である。
【0058】以下、具体的な画像,符号化方式,伝送速
度等を例示しながら本発明のより詳細な実施例について
説明する。
【0059】図2は、256階調の読み取りが可能なス
キャナ(原稿読み取り部102)によって読み込んだ画
像を固定敷居値と比較することにより2値化する画像(
A)の記録画を示したものである。
【0060】この処理の場合、読み取り画素密度は主・
副走査方向とも200DPI、主走査方向画素数は17
28、副走査方向ライン数は2344である。
【0061】この能力で読み取った画像をMH符号化方
式により圧縮すると、総符号量は1018457bit
となった。
【0062】ここで、通信の際の変調速度が9600b
psであるとすると、上記符号全体の伝送に要する時間
は1018457/9600=約106秒となる。
【0063】これに前手順、後手順の時間を加えたもの
が実際の通信時間となり、前手順、後手順を各々15秒
とすると、この場合の通信時間は136秒となる(下記
の表1ア参照)。
【0064】次ぎに、図3は図2の記録画像の原画に相
当する多値画像をディザ法により2値化する画像(B)
の記録画を示したものである。
【0065】この場合、ディザ法により2値化すること
によって黒画素の孤立点が増え、結果として符号量が増
大する。
【0066】その際、上記画像(B)をMH符号化方式
により圧縮すると、総符号量は4435569bitと
なった。
【0067】この符号を9600bpsで伝送するのに
かかる時間は、4435569/9600=約462秒
となり、上述と同様の条件で前手順及び後手順に要する
時間を加算すれば、この場合の通信時間は492秒とな
る(下記の表1イ参照)。
【0068】更に、図4及び図5は、それぞれ図2及び
図3とは別の原画を対象とした同方式の画像(C及びD
)の記録画を示したものである。
【0069】ここで、図4は図2と同じ固定敷居値によ
る2値化画像処理方式を採用し、他方、図5は図3と同
じディザ法による2値化画像処理方式を採用している。
【0070】これら図4及び図5に示す画像を伝送する
場合も、図2及び図3に示す画像を伝送する場合と同様
の手順を経てその伝送時間を予測することができる。
【0071】そして、以上に述べた4種類の2値化画像
(A,B,C,D)を基にして、これら各画像に更に符
号化方式,変調速度等の組合せを代えて対処した時の処
理画像に関する画像伝送特性(伝送時間,通信時間)を
まとめたものが以下の表1である。
【0072】
【表1】
【0073】次ぎに、例えば、図2に示した画像(A)
を実際に伝送する手順の一例について説明する。  こ
の画像処理においては、符号化方式としてMR方式(k
パラメ―タ=4)が用いられるものとする。
【0074】まず、原稿読み取り部102で原稿を読み
取った後、符号化部103により圧縮符号化し、その符
号化データを符号記憶部105に記憶する。
【0075】その際、主制御部101では符号化部10
3における符号化処理を監視することによって原稿画像
の総合符号量が分かるため、これに、例えば、自機にお
ける最高変調速度4800bpsを加味して、当該速度
で伝送した場合の通信時間を算出(予測)することがで
きる(表1ウ参照)。
【0076】その後、主制御部101は、予測した上記
通信時間をオペレ―ションパネル部107の該当箇所に
表示するが、この表示の一形態を示したものが図6(a
)である。
【0077】この場合の予測タイミングは、画像の送信
前であり、相手側の能力が加味されていないため、求め
られた通信時間はそれほど正確とはいえない。
【0078】その後、主制御部101は網制御部108
を制御して伝送路を通じて通信相手先端末に発呼をかけ
、この相手先端末とネゴシエ―ション(トレ―ニングシ
―ケンスを含む)を済ませた時点で、その符号化方式と
伝送路上の変調速度が決定される。
【0079】ここで、主制御部101が、上記手順を経
て決定されたパラメ―タを考慮して計算をやり直せば、
更に正確な通信時間の予測が可能となる。
【0080】例えば、上記ネゴシエーションにより変調
速度4800bpsが選択されたものとすると、送信前
に予測された通信時間は91秒(表1ウ参照)から15
1秒(表1エ参照)に改められる。
【0081】そして、この予測結果が算出された時点で
は、既に15秒間の前手順が終了しているため、当該時
点における残り通信時間は、151秒−15秒=136
秒となる。
【0082】この時のオペレーションパネル部107に
おける予測時間の表示形態を示したものが、図6(b)
である。
【0083】尚、上述した送信時の画像処理において、
原稿を読み取って圧縮符号化する際に、複数の符号化方
式を使って符号量を求めておけば、相手先端末によって
符号化方式が変更となった場合でも正確な通信時間の予
測が可能となる。
【0084】その際、1ライン分の符号の最低通信時間
などを予測計算のパラメ―タに加えることはもちろん可
能である。
【0085】また、以上のようにして予測した通信時間
の表示方法としては、図6(b)に示したように残り時
間を表示する方法の他、この残り時間と現在の時刻とか
ら求めた通信終了時刻を表示する方法も考えられる。
【0086】この通信終了時間の表示の一例を示したも
のが、図6(c)である。
【0087】更に、本発明では、実際に用いられる符号
化方式と変調速度が決定される前には予測した時間を表
示せずにおくことも可能である。
【0088】例えば、実際に用いられる符号化方式と変
調速度が決定されてから初めて予測時間を表示するよう
にすれば、ファクシミリ装置に関する知識の少ない操作
者であっても混乱させずに済む。
【0089】ところで、この種のファクシミリ装置の一
般的な運用において、電話番号に関連付けて相手先の会
社名などの情報を記憶することが行なわれている。
【0090】そして、この相手先情報を更に特定のキ―
に関連付けて記憶し、ある一つのキ―を押すだけで記憶
済みの相手先端末と通信開始できるようにもなっている
【0091】ここで、ある一つの電話番号に接続されて
いるファクシミリ装置は通常一台であり、しかも、この
ファクシミリ装置が頻繁に入れ換えられるとことは考え
にくい。
【0092】この点に着目すれば、ある電話番号に関連
付けて相手先端末の能力(符号化方式と最大変調速度、
また、最低1ライン伝送時間など)を記憶しておき、同
じ通信相手先にファクシミリ送信する時の通信時間を予
測する際、2回目以降は上記記憶済みの相手先情報を活
用できることは容易に考えられる。
【0093】この相手先情報のパラメータのうち、変調
速度は公衆網の回線状態(S/N比など)によっても変
わるので、基本的には発呼の度に変わる可能性がある。
【0094】ただし、通信相手との伝送路上での距離な
どによりある程度の傾向は出て来るので、予測が無意味
となるわけではない。
【0095】このように通信相手先に関連付けて記憶さ
れる相手先情報の実際の記憶形態にの一例を示したもの
が図7及び図8である。
【0096】このうち、図7は通信相手先情報を記憶し
ているメモリ内の実際の記憶データの一例を示しており
、この例では、3件目以降の情報は省略してある。
【0097】ここで、電話番号情報一部不定情報(無意
情報)として「X」なる表示があるが、実際の装置では
有意情報が格納されることはいうまでもない。
【0098】また、アスキ―表示の欄において、アスキ
―表示することが無意味と思われるデ―タは「.」(ピ
リオド)で表示されている。
【0099】次ぎに、図8は図7に示したメモリ内記デ
ータのそれぞれの通信相手先情報の内容の詳細を説明す
るための図である。
【0100】図8において、オフセットとは、各通信相
手先に個別に対応する記憶領域の先頭番地からのオフセ
ットバイト数を示すものである。
【0101】ある電話番号が選択された時に、そのオフ
セット情報を参照しながら図7に示した通信相手先情報
記憶領域を検索し、同じ電話番号が存在すれば、その番
号に付随した相手先情報に基づいて通信時間を予測する
ことができる。
【0102】そして、通信終了後、該記憶領域を更新処
理することにより最新の情報を保持することができる。
【0103】その際、該当の電話番号が記憶領域に存在
しなければ、この電話番号に対応して新たな相手先情報
として登録すればよい。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明のファクシミ
リ装置によれば、原稿の一部または全部を読み取って符
号化した時の符号量を求め、該符号量に基づいて上記原
稿の伝送に要する時間を予測して表示するようにしたた
め、表示された予測時間を基にこれから送ろうとする原
稿のおおよその通信計画を組むことができ、円滑なファ
クシミリ通信の推進に寄与できる。
【0105】また、本発明では通信時間の予測のためだ
けに原稿の読み取りを行うこともでき、この場合には、
送信前にファクシミリ通信時間を予測し、その結果と送
信原稿内容の重要性とを比較しながら送信原稿の2値化
方法や精細度等を変化させることによって、より高精度
のファクシミリ通信を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の一実施例を示
すブロック図。
【図2】本発明のファクシミリ装置で扱われる固定しき
い値による2値化画像の記録画を示す図。
【図3】本発明のファクシミリ装置で扱われるディザ法
による2値化画像の記録画を示す図。
【図4】本発明のファクシミリ装置で扱われる固定しき
い値による別の2値化画像の記録画を示す図。
【図5】本発明のファクシミリ装置で扱われるディザ法
による別の2値化画像の記録画を示す図。
【図6】本発明のファクシミリ装置における予測通信時
間の表示形態の各々の例を示す図。
【図7】本発明のファクシミリ装置の通信時間予測処理
に用いる相手先情報の記憶形態の一例を示す図。
【図8】図7に示した相手先情報の詳細内容を説明する
ための記憶形態図。
【符号の説明】
101  主制御部 102  原稿読み取り部 103  符号化部 104  復号化部 105  符号記憶部 106  システム記憶部 107  オペレ―ションパネル部 108  網制御部 109  印字記録部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  原稿の画像信号を符号化する符号化手
    段と、該符号化手段により前記画像信号の一部又は全部
    を符号化した時の符号量を求める符号量算出手段と、該
    符号量算出手段により算出された符号量に基づき前記原
    稿の通信時間を予測する通信時間予測手段と、該通信時
    間予測手段によって予測された通信時間を表示する表示
    手段とを具備することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】  通信時間予測手段は、前記原稿の送信
    手順開始前に当該原稿の通信時間を予測するものであっ
    て、前記符号量算出手段により算出された符号量に自端
    末の伝送能力を加味して前記通信時間を予測することを
    特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】  特定の相手側端末の伝送能力を当該相
    手側端末識別情報と関連付けて予め記憶する記憶手段を
    具備し、前記通信時間予測手段により前記通信時間を予
    測する際、前記記憶手段に記憶されている相手側端末の
    伝送能力を更に加味することを特徴とする請求項1また
    は2記載のファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】  通信時間予測手段は、前記原稿の送信
    手順開始後に当該原稿の通信時間を予測するものであっ
    て、前記符号量算出手段により算出された符号量に更に
    相手側端末の伝送能力を加味して前記通信時間を予測す
    ることを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】  通信時間予測手段は、前記原稿の送信
    手順開始後に当該原稿の通信時間を予測するものであっ
    て、前記符号量算出手段により算出された符号量に更に
    相手側端末とのフォールバック手順により決定した通信
    速度を加味して前記通信時間を予測することを特徴とす
    る請求項4記載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】  符号化データを記憶する符号化データ
    記憶手段を具備し、該符号化データ記憶手段に記憶した
    符号化データの符号量を参照して通信時間を予測するこ
    とを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】  計時手段を有し、前記表示手段は、前
    記通信時間予測手段により予測された通信時間から前記
    計時手段により計時された時間を逐次減算することによ
    り前記原稿の通信終了までの残り時間を表示することを
    特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】  計時手段を有し、前記表示手段は、前
    記通信時間予測手段により予測された通信時間を前記計
    時手段の現在時刻に加算することによって前記原稿の通
    信終了時の時間を表示することを特徴とする請求項1記
    載のファクシミリ装置。
JP3174679A 1991-06-20 1991-06-20 ファクシミリ装置 Pending JPH04372279A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006262208A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 情報処理システム、符号化ファイルの伸長時間予測方法、プログラム及び情報記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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