JPH0437188B2 - - Google Patents

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JPH0437188B2
JPH0437188B2 JP23184684A JP23184684A JPH0437188B2 JP H0437188 B2 JPH0437188 B2 JP H0437188B2 JP 23184684 A JP23184684 A JP 23184684A JP 23184684 A JP23184684 A JP 23184684A JP H0437188 B2 JPH0437188 B2 JP H0437188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane
film layer
thickness
microns
synthetic leather
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP23184684A
Other languages
English (en)
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JPS61108777A (ja
Inventor
Yasuhiro Shiga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Cloth Co Ltd
Original Assignee
Toyo Cloth Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Cloth Co Ltd filed Critical Toyo Cloth Co Ltd
Priority to JP23184684A priority Critical patent/JPS61108777A/ja
Publication of JPS61108777A publication Critical patent/JPS61108777A/ja
Publication of JPH0437188B2 publication Critical patent/JPH0437188B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 起毛編物に、ポリウレタン系接着剤層を介して
ポリウレタン系皮膜層を設けた合成皮革の製法、
特に柔軟性、耐寒性に優れたポリウレタン系合成
皮革の製法に関するものである。 (従来の技術) 従来からポリウレタン系合成皮革は、風合、外
観が良いために多方面で多量に使用されている
が、従来のポリウレタン系合成皮革はそのほとん
どがポリエステル系ポリウレタンであるために、
長期間使用するとポリエステル系ポリウレタンの
加水分解によつて、合成皮革の表面が粘着性を帯
びてベタツキを生じ、著しいものは加水分解によ
る劣化のためにポリウレタン系皮膜層が基材より
剥離するなどの問題があつた。 これらの問題を解決するものとして、基材表面
に順次厚み10〜200μのポリウレタン接着剤層、
厚み20〜100μのポリウレタン皮膜層が積層され
てなる合成皮革において、ポリウレタン接着剤層
は100%モジユラスが5〜100Kg/cm2のポリエーテ
ル系ポリウレタンで形成され、ポリウレタン皮膜
層は100%モジユラスが20〜200Kg/cm2のポリカー
ボネートポリエステル系ポリウレタンで形成され
た耐加水分解性、耐光性に優れた合成皮革(特公
昭59−1822号公報参照)が知られている。 (発明が解決しようとする問題点) 上記公知の合成皮革は、ポリウレタン接着剤層
およびポリウレタン皮膜層の厚みが大きく、かつ
基材として具体的に綿織物起毛布もしくはポリエ
ステル/レーヨン混紡織物起毛布を使用している
ために合成皮革全体が厚くなり、その風合が硬
く、その用途は定形の家具や車両の内装などの一
部にしか使用されていない。またポリエーテル系
ポリウレタンはポリエステル系ポリウレタンに比
べて接着力が小さく、ポリウレタン系接着剤層の
厚みを10ミクロンより小さくすると基材への接着
力が不十分で浮きジワを生じ、またポリウレタン
系皮膜層の厚みを20ミクロンより小さくすると強
度が弱くなるなどの問題がある。特に上記公知の
合成皮革は、厚手の起毛布を使用するため柔軟性
が劣り、また起毛面にポリウレタン系皮膜層を設
けているため、冷寒時にポリウレタン系皮膜層を
外面にして折り曲げたとき、冷寒によつて伸びが
減少しているポリウレタン皮膜層に亀裂を生じて
耐寒性に劣る。 (問題点を解決するための手段) 極細のポリエステルフイラメント単糸からなる
起毛編物の非起毛面に、ポリオキシプロピレング
リコール、エチレングリコールおよびトリレンジ
イソシアネートを反応させたポリエーテル系ポリ
ウレタンと、グリセリン、エチレングリコールお
よびトリレンジイソシアネートを反応させた架橋
剤と、ジエチルエタノールアミンとを配合した厚
さ3〜9ミクロンの接着剤層、ならびにこの接着
剤層上に、厚さ19ミクロン以下のポリカーボネー
トポリエステル系ポリウレタンの皮膜層を設ける
ことを特徴とする耐寒性ポリウレタン系合成皮革
の製法である。 合成皮革の基材には、極細、すなわち1.5デニ
ール以下好ましくは0.8〜1.2デニールのポリエス
テルフイラメント単糸からなる編物を片面起毛し
た起毛編物を使用する。ポリエステルフイラメン
ト単糸の太さが1.5デニールを越えると基材が厚
くなり、その結果合成皮革が厚くなり、所望の柔
軟性が得られない。上記起毛編物の目付量は135
〜195g/m2であることが好ましい。 接着剤層は、ポリオキシプロピレングリコー
ル、エチレングリコールおよびトリレンジイソシ
アネートを反応させて得たポリエーテル系ポリウ
レタンと、グリセリン、エチレングリコールおよ
びトリレンジイソシアネートを反応させた架橋剤
と、アミン系触媒の一種であるジエチルエタノー
ルアミンとを配合したものである。上記接着剤中
のポリエーテル系ポリウレタン100重量部に対し
て配合される架橋剤の配合割合は6〜16重量部、
ジエチルエタノールアミンは0.5〜3重量部が好
ましい。架橋剤量が6重量部未満であると架橋密
度が低くなり、接着力が不足し、16重量部を越え
ると架橋密度が大きくなり過ぎて硬くなり、また
ポツトライフが短くなり実用上困難になる。また
ジエチルエタノールアミンが0.5重量部未満であ
ると触媒効果が小さく、3重量部を越えるとポツ
トライフが短くなり実用上困難になる。 接着剤層の厚みは3〜9ミクロン、好ましくは
5〜9ミクロンである。3ミクロン未満では十分
な接着力が得られず、また9ミクロンを越えても
接着力はさほど向上しない。 皮膜層を形成するポリカーボネートポリエステ
ル系ポリウレタンは、合成皮革に使用されている
公知のものである。皮膜層の厚みは19ミクロン以
下、好ましくは8〜15ミクロンであり、19ミクロ
ンを越えると合成皮革の風合いが硬くなり、耐寒
性が低下する。 上記の接着剤層および皮膜層を起毛編物に設け
る手段としては、転写法が適用される。 この発明においては、皮膜層は起毛編物の非起
毛面に接着される。起毛面に接着した場合は、皮
膜層が薄いため接着性が劣り、剥離される。 (発明の作用) この発明は、特殊の配合による接着性の優れた
ポリエーテル系ポリウレタンを接着剤層とするこ
とによつて、起毛編物の非起毛面の接着力の低下
を補なうと共に、接着剤層および皮膜層の厚みを
小さくすることができる。またポリウレタン皮膜
層を起毛編物の非起毛面に接着させることによつ
て、冷寒時にポリウレタン皮膜層を外面にして折
り曲げたとき、ポリウレタン皮膜層に亀裂を生ず
ることを防止する。 (実施例) 平滑面を有する離型紙上に、ポリカーボネート
ポリエステル系ポリウレタン塗料(商品名クリス
ボン、大日本インキ化学工業社製)を、皮膜層厚
みが4,10,15ミクロンになるように塗布したの
ち、30℃、2分間乾燥して皮膜層を形成する。こ
の皮膜層上にポリエーテル系ポリウレタン(商品
名クリスボン4365T、大日本インキ化学工業社
製)100重量部に対してグリセリン、エチレング
リコールおよびトリレンジイソシアネートを反応
させた架橋剤(商品名NX、大日本インキ化学工
業社製)14重量部、およびジエチルエタノールア
ミン(商品名MKS、大日本インキ化学工業社製)
2重量部を配合して粘度5000cpsに調整した接着
剤液を接着剤層の厚みがそれぞれ異なるように塗
布したのち80℃、50秒間乾燥し、次いで単糸1デ
ニールのポリエステルフイラメント糸からなる起
毛編物の非起毛面に積層し、60℃、48時間熟成し
て接着剤層を反応固化させたのち、離型紙を上記
皮膜層より剥離して皮成皮革を得た。 比較例 1 上記実施例において、アミン系触媒としてトリ
エチルアミンを使用した以外は、実施例と同様に
操作して合成皮革を得た。 比較例 2 上記実施例において、架橋剤としてトリメチロ
ールプロパンとトリレンジイソシアネートとの反
応物を使用した以外は実施例と同様に操作して合
成皮革を得た。 比較例 3 離型紙上に、実施例と同じポリカーボネートポ
リエステル系ポリウレタンを、皮膜層の厚みが45
ミクロンになるように塗布したのち加熱乾燥して
皮膜層を形成し、この皮膜層上にポリオキシプロ
ピレングリコール系二液型ポリウレタン接着装層
を厚み140ミクロンになように形成したのち、綿
織物起毛布の起毛面に積層し、100℃、7分間加
熱して接着剤層を反応固化させ、しかるのち離型
紙を上記皮膜層より剥離して合成皮革を得た。 比較例 4 離型紙上に、実施例と同じポリカーボネートポ
リエステル系ポリウレタンを、皮膜層の厚みが20
ミクロンになるように塗布したのち加熱乾燥して
皮膜層を形成し、この皮膜層上に比較例3と同じ
接着剤層を厚み20ミクロンになるように塗布した
のち80℃、1分間乾燥後、単糸0.5デニールのポ
リエステルフイラメント糸からなるニツト起毛布
の起毛面に積層し、60℃、48時間熟成後に離型紙
を剥離して合成皮革を得た。 上記実施例および各比較例の性状および性能を
下表に示す。
【表】 上記表の硬さJIS−K1079に準じガーレー剛柔
度試験機での測定値、耐寒温度はJIS−K6772で
の測定値、接着力はJIS−L1079に準じミニーレ
型剥離試験機の測定値である。 上表にみられるように、この発明と異なるアミ
ン系触媒または架橋剤を配合した接着剤層を設け
た比較例1または比較例2はいずれも実施例に比
べて接着力が劣る。また綿織物または単糸デニー
ルの太いポリエステルフイラメント糸からなるニ
ツト起毛布のそれぞれに実施例より厚い接着剤層
および皮膜層を設けた比較例3または比較例4は
風合が硬くなり、かつ耐寒性が劣る。 (発明の効果) この発明の合成皮革は、柔軟な風合を有し、耐
寒性が優れ、しかも皮膜層の接着性が優れてい
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 極細のポリエステルフイラメント単糸からな
    る起毛編物の非起毛面に、ポリオキシプロピレン
    グリコール、エチレングリコールおよびトリレン
    ジイソシアネートを反応させたポリエーテル系ポ
    リウレタンと、グリセリン、エチレングリコール
    およびトリレンジイソシアネートを反応させた架
    橋剤と、ジエチルエタノールアミンとを配合した
    厚さ3〜9ミクロンの接着剤層、ならびにこの接
    着剤層上に、厚さ19ミクロン以下のポリカーボネ
    ートポリエステル系ポリウレタンの皮膜層を転写
    法によつて設けることを特徴とする耐寒性ポリウ
    レタン系合成皮革の製法。
JP23184684A 1984-11-01 1984-11-01 耐寒性ポリウレタン系合成皮革の製法 Granted JPS61108777A (ja)

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KR20030010827A (ko) * 2001-07-27 2003-02-06 지. 아이. 씨 상사 주식회사 접착방법에 의한 가죽옷 제조방법 및 그에 의한 가죽옷 소재
CN102978965B (zh) * 2012-12-26 2014-12-10 安徽安利合成革股份有限公司 一种超软高弹聚氨酯合成革的制备方法

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