JPH04369425A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH04369425A
JPH04369425A JP14619791A JP14619791A JPH04369425A JP H04369425 A JPH04369425 A JP H04369425A JP 14619791 A JP14619791 A JP 14619791A JP 14619791 A JP14619791 A JP 14619791A JP H04369425 A JPH04369425 A JP H04369425A
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Kazuo Hirano
和夫 平野
Kazuya Morita
森田 一哉
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両などの移動体に搭
載されて用いられ、移動体の現在位置を検出する位置検
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、不案内な土地における車両で
の走行を支援するために、車両の現在位置をその周辺の
道路地図とともにCRTなどの表示装置に表示するよう
にしたナビゲーション装置が車両に搭載されて用いられ
ている。このようなナビゲーション装置における車両の
現在位置の検出には、従来から、いわゆる推測航法が適
用されてきた。この推測航法では、所定時間における車
両の移動距離ΔLと、このときの移動方位θとに基づい
て、たとえば移動距離ΔLの東西方向成分Δx(=ΔL
 sinθ)と、南北方向成分Δy(=ΔL cosθ
)が算出される。そして、これらを従前の位置座標(P
x′,Py′)の各成分に加算することによって、車両
の現在位置を表す位置座標(Px,Py)が得られる。
【0003】車両の移動方位θの検出には、地磁気セン
サや車両の旋回角速度を検出するジャイロが用いられる
。ところが、地磁気センサでは、微弱な地球磁界の検出
により車両の方位を検出しようとしているので、車体の
着磁量が変化すると、その出力には大きな誤差が含まれ
ることになる。この誤差を打ち消すために、一般には、
地磁気センサの初期化処理が行われる。しかし、車両が
、踏切や電力ケーブル埋設場所、鉄橋、防音壁のある高
速道路、高層ビルの谷間などを通過すると、外部からの
強電磁界の影響により、車体の着磁量が変化する。 すなわち、車両が移動中であっても着磁量が変化するの
で、上記の初期化処理を行っても、走行中に再度誤差が
発生してしまう。したがって、地磁気センサを用いると
、車両の位置の検出に大きな誤差を生じさせることにな
りかねない。
【0004】一方、ジャイロを用いる場合には、ジャイ
ロにより検出された車両の旋回角速度が所定時間に渡っ
て積算されて方位変化量Δθが検出される。この方位変
化量Δθを従前の方位θ′に加算することによって、新
たな方位θ(=θ′+Δθ)が得られる(この方位を以
下では「推定方位」という。)。ところが、このジャイ
ロを用いて推定方位を検出する場合には、ジャイロ自身
が必然的に有している出力誤差のために、車両の移動に
伴って誤差が累積されてゆき、結局、車両の位置の検出
に誤差が生じるという不具合がある。しかし、ジャイロ
出力に基づいて検出される推定方位の誤差は、地磁気セ
ンサの場合のように急激に増大するものではなく、徐々
にしか増大しないので、一般的には、ジャイロにより方
位を検出する方が信頼性が高いと言える。
【0005】ところで、従来から、道路交通網に路側ビ
ーコンを配置し、この路側ビーコンから当該路側ビーコ
ンの設置位置の位置情報などを表す信号をその近傍の比
較的狭い範囲に放射させ、この放射された信号を車両に
取り付けたアンテナから取り込み、この取り込んだ信号
から上記の位置情報を抽出して、この位置情報によって
推測航法により得られた推定位置を正しい位置に補正す
る、いわゆる路側ビーコン方式が提案されている。この
路側ビーコン方式を採用すれば、位置検出誤差が大きく
なる前に推定位置を正しい値に補正できる。これにより
、ナビゲーション装置による車両での走行の支援を良好
に行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
路側ビーコン方式では、推定位置の補正は行われるもの
の、たとえばジャイロ出力に基づいて検出される推定方
位の誤差は補正されない。このため、位置補正後の推定
位置の検出は、誤差を含んだ推定方位に基づいて行われ
るおそれがある。この結果、推定方位の誤差が大きい場
合には、推定位置の軌跡が鋸歯形状になったりするおそ
れがある。
【0007】一方、たとえば車両がフェリーに搭載され
て運搬される場合を想定する。この場合には、車両の始
動スイッチはオフ状態とされるのが通常である。このと
き、ナビゲーション装置は最後に算出した車両の推定位
置と、ジャイロ出力の積算により得られた推定方位とを
内部の記憶装置に記憶している。そして、フェリーから
下船した後に、車両の始動スイッチがオンされると、記
憶装置から読み出した上記の推定位置および推定方位に
基づいて、車両の現在位置の検出を開始する。この場合
において、フェリーから下船した後の車両の位置は記憶
装置に記憶された位置とは全く異なった位置となってお
り、また車両の方位も上記記憶装置に記憶された推定方
位とは全く異なった方位である可能性が極めて高い。こ
の場合、推定位置の補正は路側ビーコンからの位置情報
により行えるとしても、推定方位の補正は行うことがで
きないから、使用者が車両を発進させる前に、予め正し
い方位をキー入力操作などによってナビゲーション装置
に与えない限り、全く異なった推定方位に基づいてその
後の位置検出が行われることになる。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、自立型位置検出手段を用いて移動体の位置
を正確に検出することができる位置検出装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の位置検出装置は、移動体
に搭載されて用いられ、移動体の移動距離および移動体
の推定方位に基づいて移動体の推定位置を検出する自立
型位置検出手段を有する位置検出装置において、所定位
置に設置されて少なくともその設置位置の位置情報を放
射するビーコンからの上記位置情報を受信する受信手段
と、この受信手段で受信された上記位置情報が表す位置
と上記自立型位置検出手段での推定位置との位置ずれを
検出する手段と、検出された位置ずれが第1の所定値以
上であるときに、上記自立型位置検出手段における推定
位置を上記受信手段で受信された位置情報が表す位置に
補正する位置補正手段と、推定位置の補正のために用い
られた第1のビーコンからの位置情報と、この第1のビ
ーコンからの位置情報が受信された後に受信された第2
のビーコンからの位置情報と、この第2のビーコンから
の位置情報が受信された時点における上記自立型位置検
出手段における推定位置とに基づいて、上記第2のビー
コンからの位置情報を受信した時点における車両の方位
を算出する方位算出手段と、上記位置補正手段により上
記自立型位置検出手段の推定位置が上記第1のビーコン
からの位置情報に基づいて補正された後、移動体が所定
距離だけ移動する以前に、上記第2のビーコンからの位
置情報に基づいて検出された上記位置ずれが上記第1の
所定値以上となったときには、上記自立型位置検出手段
における上記推定方位を上記方位算出手段で算出された
方位に補正する方位補正手段とを含むものである。
【0010】この構成によれば、自立型位置検出手段で
の推定位置と受信手段で取得されたビーコンからの位置
情報が表す位置との位置ずれが第1の所定値以上となる
と、自立型位置検出手段での推定位置がビーコンからの
位置情報が表す位置に補正される。この補正の後、移動
体が所定距離だけ移動する以前に、位置ずれが再び第1
の所定値以上となると、自立型位置検出手段での推定方
位が方位算出手段で算出された方位に補正される。
【0011】方位算出手段では、推定位置の補正に用い
られた第1のビーコンからの位置情報と、この第1のビ
ーコンからの位置情報が受信された後に受信された第2
のビーコンからの位置情報と、この第2のビーコンから
の位置情報が受信された時点における推定位置とに基づ
いて、第2のビーコンからの位置情報を受信した時点に
おける車両の方位を算出する。すなわち、第1のビーコ
ンからの位置情報、第2のビーコンからの位置情報、お
よび第2のビーコンからの位置情報が取得された時点に
おける推定位置により、推定方位と真の車両の方位との
差が算出できるから、これに基づいて、第2のビーコン
からの位置情報を取得した時点における車両の方位の算
出が行える。
【0012】本発明では、推定位置を補正したにも拘わ
らず近距離の移動によって再び大きな位置ずれが生じた
ときには、推定方位が大きな誤差を含んでいるものと考
えられるため、このような信頼性の低い推定方位を、方
位算出手段において高精度で算出された方位に補正する
こととしている。請求項2記載の位置検出装置は、地球
磁界を検出することにより移動体の方位を検出する地磁
気センサと、上記位置ずれが上記第1の所定値よりも大
きい第2の所定値以上であるときには、それ以前に推定
位置の補正が行われたことがあるかどうかによらずに、
上記自立型位置検出手段における推定方位を上記地磁気
センサでの検出方位に補正する手段とをさらに含むこと
を特徴とする。
【0013】この構成では、第2の所定値以上であるよ
うな極めて大きな位置ずれが生じたときには、それ以前
に推定位置の補正が行われたことがあるかどうかによら
ずに、推定方位が地磁気センサでの検出方位に補正され
る。これにより、位置検出装置を不動作状態として移動
体自身が他の移動体により運搬される場合のように、位
置検出装置において移動体の位置の推移を検出すること
ができない場合に対応しようとしている。すなわち、移
動体自身が他の移動体により運搬された後、位置検出装
置が動作状態とされた直後のように、推定位置とビーコ
ンからの位置情報が表す位置との位置ずれが極めて大き
いときには、自立型位置検出手段での推定方位も信頼性
が悪化していると考えられる。また、移動距離が大きい
と、方位算出手段での方位の算出も困難である。そこで
、このような場合には、より信頼性が高いと考えられる
地磁気センサでの検出方位により推定方位を補正するこ
ととしている。
【0014】請求項3記載の位置検出装置は、移動体に
搭載されて用いられ、移動体の移動距離および移動体の
推定方位に基づいて移動体の推定位置を検出する自立型
位置検出手段を有する位置検出装置において、所定位置
に設置されて少なくともその設置位置の位置情報を放射
するビーコンからの上記位置情報を受信する受信手段と
、この受信手段で受信された上記位置情報が表す位置と
上記自立型位置検出手段での推定位置との位置ずれを検
出する手段と、検出された位置ずれが第1の所定値以上
であるときに、上記自立型位置検出手段における推定位
置を上記受信手段で受信された位置情報が表す位置に補
正する位置補正手段と、地球磁界を検出することにより
移動体の方位を検出する地磁気センサと、上記位置補正
手段により上記自立型位置検出手段の推定位置が一のビ
ーコンからの位置情報に基づいて補正された後、移動体
が所定距離だけ移動する以前に、他のビーコンからの位
置情報に基づいて検出された上記位置ずれが上記第1の
所定値以上となったときには、上記自立型位置検出手段
における上記推定方位を上記地磁気センサでの検出方位
に補正する方位補正手段とを含むものである。
【0015】この構成によれば、自立型位置検出手段で
の検出位置と受信手段で取得されたビーコンからの位置
情報が表す位置との位置ずれが第1の所定値以上となる
と、自立型位置検出手段での推定位置がビーコンからの
位置情報が表す位置に補正される。この補正の後、移動
体が所定距離だけ移動する以前に、位置ずれが再び第1
の所定値以上となると、自立型位置検出手段での推定方
位が地磁気センサでの検出方位に補正される。
【0016】すなわち、推定位置を補正したにも拘わら
ず近距離の移動によって再び大きな位置ずれが生じたと
きには、推定方位が大きな誤差を含んでいるものと考え
られる。そこで、このような信頼性の低い推定方位を、
より信頼性の高いと考えられる地磁気センサでの検出方
位に補正することとしている。請求項4記載の位置検出
装置は、上記位置ずれが上記第1の所定値よりも大きい
第2の所定値以上であるときには、それ以前に推定位置
の補正が行われたことがあるかどうかによらずに、上記
自立型位置検出手段における推定方位を上記地磁気セン
サでの検出方位に補正する手段をさらに含むことを特徴
とする。
【0017】この構成により、上記の請求項2記載の構
成と同様な作用を達成できる。
【0018】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例の位置検出装置が適用
されるナビゲーション装置の基本的な構成を示すブロッ
ク図である。このナビゲーション装置は、車両に搭載さ
れて用いられ、車速センサ1と、車両の旋回角速度を検
出するジャイロ2との各出力に基づいて、車両の推定位
置を位置検出部3で算出し、この算出した推定位置をC
RTや液晶表示素子などで構成した表示部4にその周辺
の道路地図とともに表示するようにしたものである。す
なわち、位置検出部3が推定位置に対応する位置データ
を制御部5に与えると、この制御部5はCD−ROMな
どで構成した地図メモリ6から、メモリドライブ7を介
して、推定位置の近傍の道路地図を読み出し、この読み
出した道路地図と上記推定位置とを表示部4に表示させ
る。8は表示部4に関連して設けたコンソールであり、
9は表示部4の表示面に設けたタッチパネルである。
【0019】本実施例では、車速センサ1、ジャイロ2
および位置検出部3により自立型位置検出手段が構成さ
れており、また、位置検出部3は位置補正手段、方位算
出手段および方位補正手段などとしても機能する。制御
部5には、道路交通網の所定位置の路側に設置されて、
その設置位置を表す位置情報などを放射する路側ビーコ
ン(図示せず。)からの信号を受信する受信機11が接
続されている。制御部5は、受信機11での受信情報の
なかから、上記の位置情報を抽出して、位置検出部3に
与える。位置検出部3では、制御部5から与えられる位
置情報に基づいて上記推定位置の補正を行う。位置検出
部3にはさらに、地球磁界を検出することにより車両の
方位を検出する地磁気センサ12が接続されている。
【0020】位置検出部3における位置検出は、基本的
には車速センサ1およびジャイロ2の出力に基づいてい
わゆる推測航法により行われる。すなわち、位置検出部
3は、所定時間に渡って車速センサ1の出力を積算する
とともに、この所定時間におけるジャイロ2の出力を積
算する。これにより、車速センサ1の積算値から上記所
定時間における車両の移動距離が得られ、またジャイロ
2の出力の積算値から方位変化量が得られる。したがっ
て、たとえば車両を発進させる前に、コンソール8やタ
ッチパネル9から車両の正確な位置および方位を入力し
ておけば、その後の車両の位置の推移が推定できる。以
下の説明では、ジャイロ2の出力を積算して得られる車
両の方位を「推定方位」という。
【0021】図2は位置検出部3における推定位置の補
正および推定方位の補正のための処理を説明するための
フローチャートである。ステップn1では、路側ビーコ
ンからの位置情報が受信機11で受信されたかどうかが
判断され、受信されていないときには、推定位置の補正
などを行うことなく、ステップn5において推定位置の
算出が行われる。一方、受信機11で位置情報が受信さ
れ、この位置情報が位置算出部3に与えられたときには
、この位置情報が表す位置と推定位置との位置ずれΔが
、ステップn2で算出される。
【0022】ステップn3では、位置ずれΔが第2の所
定値に対応する所定値D2以上であるかどうかが判断さ
れる。そして、位置ずれΔが所定値D2(たとえば1k
m)以上であるときには、ステップn9において、推定
位置が受信機11からの位置情報が表す位置に補正され
る。このとき、推定方位は、地磁気センサ12の検出方
位(地磁気方位)に補正される。これは、位置ずれΔが
大きい場合は、たとえばフェリーにより運搬された場合
などのように、始動スイッチがオフされてナビゲーショ
ン装置が不動作状態とされて車両が移動した場合と考え
られるからである。すなわち、位置検出部3は、始動ス
イッチがオフされたときには、その内部のメモリ(図示
せず。)に始動スイッチがオフされる直前における推定
位置および推定方位を記憶させる。したがって、フェリ
ーから下船した状態などでは、推定方位と実際の車両の
方位とは大きく異なっており、地磁気センサ12の信頼
性の方が高いと考えられる。ステップn9での推定方位
の補正は、この点を考慮したものである。このステップ
n9の処理後は、ステップn5に進む。
【0023】ステップn3で、位置ずれΔが所定値D2
未満であると判断されるときには、ステップn4におい
て、位置ずれΔが第1の所定値に対応する所定値D1(
たとえば50m)以上であるかどうかが判断される。 この所定値D1は路側ビーコンから与えられる位置情報
の精度に基づいて予め定められる。位置ずれΔが所定値
D1未満であれば、ステップn5に進む。一方、位置ず
れΔが所定値D1以上のとき、すなわち、      
D1≦Δ<D2                  
                    ・・・・ 
 (1) の場合には、ステップn10において、路側
ビーコンからの位置情報によって推定位置の補正を行っ
た回数に対応する位置修正カウント値Cが0であるかど
うかが判断される。
【0024】位置修正カウント値Cが0のときには、ス
テップn10からステップn11に処理が移り、推定位
置の補正後の車両の移動距離に対応する距離カウント値
DCが0にリセットされる。次に、ステップn12では
、修正カウント値Cがインクリメントされる。そして、
ステップn13において、受信機11で取得された位置
情報が表す位置に、推定位置が補正される。このとき、
推定方位の補正は行われず、位置検出部3は引続き従前
の推定方位にジャイロ2の出力を積算することにより、
方位の推定を行う。ステップn13の後の処理はステッ
プn5に移る。
【0025】ステップn5では、従前の推定位置または
路側ビーコンからの位置情報により補正された推定位置
と、ジャイロ1の出力の所定時間に渡る積算値と、車速
センサ1の出力の所定時間に渡る積算値とに基づいて、
車両の現在位置の推定が行われる。この推定位置に対応
する位置データが制御部5に与えられることになる。次
に、ステップn6では、車両の移動距離に対応した値が
、距離カウント値DCに累積される。そして、ステップ
n7では、累積後の距離カウント値DCが所定値K以上
であるかどうかが判断される。この所定値Kは、たとえ
ば車両の移動距離に換算して、数km程度に対応する値
に設定される。距離カウント値DCが所定値Kに達して
いるときには、ステップn8に進み、位置修正カウント
値Cが0にリセットされる。距離カウント値DCが所定
値Kに達していないとき、およびステップn8で位置修
正カウント値Cがリセットされた後には、処理はステッ
プn1に戻る。
【0026】ステップn13で路側ビーコンからの位置
情報に基づく推定位置の補正が行われた後、距離カウン
ト値DCが所定値Kに達する以前に、別の路側ビーコン
から受信した位置情報に基づいて算出された位置ずれΔ
が所定値D1以上となると、処理はステップn4からス
テップn10に移り、さらにステップn14に進む。す
なわち、路側ビーコンからの位置情報に基づく推定位置
の補正が行われた後距離カウント値DCが所定値Kに達
する以前の期間には、ステップn8での位置修正カウン
ト値Cのリセットが行われないから、ステップn10で
の判断が否定的なものとなり、ステップn14に処理が
移ることになるのである。
【0027】ステップn14では、距離カウント値DC
がリセットされ、ステップn15では、推定方位を補正
すべく、正しい車両の方位が算出される。図3は、車両
の方位の算出方法の一例を示す図である。図3において
、曲線L1は真の車両位置の軌跡を示し、曲線L2は推
定位置の軌跡を示している。地点Aで路側ビーコンによ
る推定位置の補正が行われており、したがって、曲線L
1,L2は地点Aでは一致している。地点Bで別の路側
ビーコンからの位置情報が取得され、このとき位置検出
部3での推定位置は地点Cに対応しているものとする。 地点Aでの真の車両の方位θAは地点Aにおける曲線L
1の接線方向となり、地点Bでの真の車両の方位θBは
地点Bにおける曲線L1の接線方向となる。また、地点
Aにおける推定方位θは、地点Aでの曲線L2の接線方
向となる。
【0028】路側ビーコンからの位置情報は、その設置
位置の二次元座標位置として与えられ、地点Aについて
(X1,Y1)、地点Bについて(X2,Y2)の形式
で位置検出部3に取得される。また、推定される地点C
の座標位置を(X3,Y3)とすれば、たとえば、  
  X3=X1+ΔL sinΔθ         
                     ・・・・
  (2)     Y3=Y1+ΔL cosΔθ 
                         
    ・・・・  (3) などと表される。ただし
、ΔLは車両の移動距離であり、Δθは車両の方位変化
量である。
【0029】さて、地点A,Bおよび地点ACをそれぞ
れ連結して∠CABを作ると、車両の移動距離ΔLが充
分短ければ、     ∠CAB=θ−θA            
                        ・
・・・  (4) となる。一方、下記第(5) 式か
ら∠CABが求まり、また推定方位θは既知であるから
、上記第(4) 式より地点Aでの真の車両の方位θA
が得られることになる。
【0030】
【数1】
【0031】このようにして、真の方位θAが得られる
と、地点Bにおける真の方位θBは下記第(6) 式に
より算出される。     θB=θA+Δθ             
                         
・・・・  (6) この場合、車両の移動距離ΔLが
充分に短ければ、ジャイロ2の出力を算出して得られる
方位変化量Δθは、充分に高精度で検出できる。したが
って、上記第(6) 式により得られる方位θBは信頼
性の極めて高い方位であると言える。
【0032】こうして地点Bにおける真の方位θBが算
出されると、次にステップn16では、推定位置が上記
別の路側ビーコン(地点Bに配置されたもの)からの位
置情報に対応する位置に補正される。この推定位置の補
正に伴って、位置検出部3では、その推定方位をステッ
プn15で算出した方位(上記第(6)式により得られ
た方位θB)に補正する。すなわち、推定位置の補正を
行った後に近距離の移動にも拘わらず再び位置ずれが大
きくなった場合には、推定方位が不正確である可能性が
強いため、前回の位置補正時の路側ビーコンからの位置
情報、今回の位置補正のための路側ビーコンからの位置
情報および補正前の推定位置などに基づいて正確な方位
を算出し、推定方位を算出した正確な方位に補正するこ
ととしている。なお、ステップn16の後の処理は、ス
テップn5に進む。
【0033】距離カウント値DCが所定値Kに達するま
でに、位置ずれΔが所定値D1に達しないときには、ス
テップn7,n8での処理によって位置修正カウント値
Cがリセットされるから、この後に位置ずれΔが大きく
なったときには、ステップn10からステップn11に
処理が移ることになる。すなわち、遠距離の移動により
位置ずれΔが大きくなった場合には、推定方位に大きな
誤差が含まれているとは考えられないので、推定方位が
信頼できるものとして、推定方位をそのまま採用するこ
ととしている。
【0034】以上のように本実施例においては、推定位
置を路側ビーコンからの位置情報によって補正した後、
近距離(所定値Kに対応する距離よりも短い距離)の移
動によって再び大きな位置ずれ(所定値D1以上)が生
じたときには、推定方位を計算により得られた正確な方
位に補正するようにしている。すなわち、推定方位の信
頼性が低下したときには、この推定方位が計算により得
られた信頼性の高い方位に補正されるから、その後の位
置検出が良好に行えるようになる。これにより、従来の
ように、推定位置の軌跡が、路側ビーコンからの位置情
報に基づく補正によって、鋸歯形状になったりすること
を防ぐことができる。
【0035】また、極めて大きな位置ずれ(所定値D2
以上)が生じたときには、それ以前に推定位置の補正が
行われたことがあるかどうかによらずに、推定方位が地
磁気方位に補正される。これにより、フェリーなどでの
移動のように、始動スイッチがオフされた状態で車両が
移動する場合でも、次に発進するときには、全く無意味
になっている推定方位を、より信頼性のある地磁気方位
に補正して、発進直後の期間から正確な位置の推定を期
することができる。ただし、この処理を省いても、ステ
ップn14〜n16の処理により推定方位を正確な方位
に補正させることが可能である。しかし、この場合には
、正しい方位を得るまでに長時間を要するおそれがある
【0036】図4は、本発明の他の実施例における推定
位置および推定方位の補正のための処理を説明するため
のフローチャートである。本実施例の説明において、上
記の図1を再び参照する。また、図4において、図2の
各ステップと同等の処理が行われるステップには同一の
参照符号を付して示す。本実施例における上記の第1の
実施例との最も特徴的な差異は、路側ビーコンからの位
置情報により推定位置の補正が行われた後、近距離の移
動によって大きな位置ずれが生じたときには、推定方位
を地磁気センサ12での検出方位に補正するようにして
いることである。すなわち、図2のステップn15に対
応する処理は省かれ、ステップn14に引き続くステッ
プn20では、推定位置が路側ビーコンからの位置情報
に基づいて補正されるとともに、推定方位が地磁気セン
サ12での検出方位に補正される。
【0037】これにより、推定方位の信頼性が低下した
ときには、より信頼性が高いと考えられる地磁気センサ
12での検出方位により推定方位を補正することにより
、その後の車両の位置の検出を良好に行える。なお、本
発明は上記の実施例に限定されるものではない。たとえ
ば、位置検出部3における位置検出には、車両の位置が
道路上に制限されることを利用して推定位置をその近傍
の道路上の位置に補正するようにした、いわゆる地図マ
ッチング法が併用されてもよい。また、上記の実施例で
は、ジャイロにより車両の旋回角速度が検出されている
が、旋回角速度の検出は、左右の車輪速の差を検出する
ことによっても行える。またジャイロには、機械式ジャ
イロ、振動ジャイロ、光ファイバジャイロなどの各種の
ものが適用可能である。さらに、上記の実施例では、車
両を例にとって説明したが、本発明は航空機や船舶など
の他の移動体の位置検出のためにも応用することができ
るものである。その他、本発明の要旨を変更しない範囲
で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の位置検出装置によれば、
自立型位置検出手段での推定位置を補正したにも拘わら
ず近距離の移動によって再び大きな位置ずれが生じたと
きには、推定方位が、計算により得られた高精度の方位
に補正される。これにより、方位の検出を正確に行って
、移動体の位置の検出を良好に行うことができるように
なる。
【0039】請求項2記載の位置検出装置によれば、位
置検出装置を不動作状態として移動体自身が他の移動体
により運搬される場合のように、位置検出装置において
移動体の位置の推移を検出することができなかった場合
などには、自立型位置検出手段での推定方位が地磁気セ
ンサでの検出方位に補正される。これより、移動体自身
が他の移動体により運搬されるような場合でも、運搬後
における推定方位を正確な値に補正して、その後の位置
検出を良好に行うことができる。
【0040】請求項3記載の位置検出装置によれば、自
立型位置検出手段での推定位置を補正したにも拘わらず
近距離の移動によって再び大きな位置ずれが生じたとき
には、推定方位が、より信頼性が高いと考えられる地磁
気センサでの検出方位に補正される。これにより、方位
の検出を正確に行って、移動体の位置の検出を良好に行
うことができるようになる。
【0041】請求項4記載の位置検出装置では、上記請
求項2記載の構成と同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の位置検出装置が適用される
ナビゲーション装置の基本的な構成を示すブロック図で
ある。
【図2】推定位置および推定方位の補正のための処理を
説明するためのフローチャートである。
【図3】方位の計算方法を説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施例における推定位置および推
定方位の補正のための処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1    車速センサ 2    ジャイロ 3    位置検出部 11  受信機 12  地磁気センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体に搭載されて用いられ、移動体の移
    動距離および移動体の推定方位に基づいて移動体の推定
    位置を検出する自立型位置検出手段を有する位置検出装
    置において、所定位置に設置されて少なくともその設置
    位置の位置情報を放射するビーコンからの上記位置情報
    を受信する受信手段と、この受信手段で受信された上記
    位置情報が表す位置と上記自立型位置検出手段での推定
    位置との位置ずれを検出する手段と、検出された位置ず
    れが第1の所定値以上であるときに、上記自立型位置検
    出手段における推定位置を上記受信手段で受信された位
    置情報が表す位置に補正する位置補正手段と、推定位置
    の補正のために用いられた第1のビーコンからの位置情
    報と、この第1のビーコンからの位置情報が受信された
    後に受信された第2のビーコンからの位置情報と、この
    第2のビーコンからの位置情報が受信された時点におけ
    る上記自立型位置検出手段における推定位置とに基づい
    て、上記第2のビーコンからの位置情報を受信した時点
    における車両の方位を算出する方位算出手段と、上記位
    置補正手段により上記自立型位置検出手段の推定位置が
    上記第1のビーコンからの位置情報に基づいて補正され
    た後、移動体が所定距離だけ移動する以前に、上記第2
    のビーコンからの位置情報に基づいて検出された上記位
    置ずれが上記第1の所定値以上となったときには、上記
    自立型位置検出手段における上記推定方位を上記方位算
    出手段で算出された方位に補正する方位補正手段とを含
    むことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】地球磁界を検出することにより移動体の方
    位を検出する地磁気センサと、上記位置ずれが上記第1
    の所定値よりも大きい第2の所定値以上であるときには
    、それ以前に推定位置の補正が行われたことがあるかど
    うかによらずに、上記自立型位置検出手段における推定
    方位を上記地磁気センサでの検出方位に補正する手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の位置検出
    装置。
  3. 【請求項3】移動体に搭載されて用いられ、移動体の移
    動距離および移動体の推定方位に基づいて移動体の推定
    位置を検出する自立型位置検出手段を有する位置検出装
    置において、所定位置に設置されて少なくともその設置
    位置の位置情報を放射するビーコンからの上記位置情報
    を受信する受信手段と、この受信手段で受信された上記
    位置情報が表す位置と上記自立型位置検出手段での推定
    位置との位置ずれを検出する手段と、検出された位置ず
    れが第1の所定値以上であるときに、上記自立型位置検
    出手段における推定位置を上記受信手段で受信された位
    置情報が表す位置に補正する位置補正手段と、地球磁界
    を検出することにより移動体の方位を検出する地磁気セ
    ンサと、上記位置補正手段により上記自立型位置検出手
    段の推定位置が一のビーコンからの位置情報に基づいて
    補正された後、移動体が所定距離だけ移動する以前に、
    他のビーコンからの位置情報に基づいて検出された上記
    位置ずれが上記第1の所定値以上となったときには、上
    記自立型位置検出手段における上記推定方位を上記地磁
    気センサでの検出方位に補正する方位補正手段とを含む
    ことを特徴とする位置検出装置。
  4. 【請求項4】上記位置ずれが上記第1の所定値よりも大
    きい第2の所定値以上であるときには、それ以前に推定
    位置の補正が行われたことがあるかどうかによらずに、
    上記自立型位置検出手段における推定方位を上記地磁気
    センサでの検出方位に補正する手段をさらに含むことを
    特徴とする請求項3記載の位置検出装置。
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