JPH04368765A - イオン注入装置 - Google Patents
イオン注入装置Info
- Publication number
- JPH04368765A JPH04368765A JP3170759A JP17075991A JPH04368765A JP H04368765 A JPH04368765 A JP H04368765A JP 3170759 A JP3170759 A JP 3170759A JP 17075991 A JP17075991 A JP 17075991A JP H04368765 A JPH04368765 A JP H04368765A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wafer
- ion beam
- filament
- ion implantation
- secondary electrons
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
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- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 claims description 30
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 abstract description 33
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000002513 implantation Methods 0.000 description 4
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 4
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン注入時のウエ
ハ帯電を取り除く電子中和器を備えたイオン注入装置に
関するものである。
ハ帯電を取り除く電子中和器を備えたイオン注入装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウエハに不純物層を形成する技術として
古くからイオン注入技術が用いられているが、イオン注
入では正電荷を持った不純物元素のイオンをウエハに注
入するために必然的にウエハ表面が帯電するという欠点
を持っている。この帯電量が多くなるとウエハ上に形成
された、例えばゲート酸化膜のような薄い絶縁物が、か
かる電界に耐えきれなくなり、絶縁不良となり、ウエハ
上に作成されたデバイスが正しく動作しなくなる問題が
ある。上記問題点を解決するために現在のイオン注入装
置には電子中和器が具備されているものがある。ここで
、従来のイオン注入装置に用いられている電子中和器に
ついて説明する。
古くからイオン注入技術が用いられているが、イオン注
入では正電荷を持った不純物元素のイオンをウエハに注
入するために必然的にウエハ表面が帯電するという欠点
を持っている。この帯電量が多くなるとウエハ上に形成
された、例えばゲート酸化膜のような薄い絶縁物が、か
かる電界に耐えきれなくなり、絶縁不良となり、ウエハ
上に作成されたデバイスが正しく動作しなくなる問題が
ある。上記問題点を解決するために現在のイオン注入装
置には電子中和器が具備されているものがある。ここで
、従来のイオン注入装置に用いられている電子中和器に
ついて説明する。
【0003】図4(a) は従来のイオン注入装置の注
入室部を示す平面図であり、装置を上方から見た状態を
示す。図4(b) は従来のイオン注入装置のイオンビ
ームとフィラメントの位置を示す斜視図である。図にお
いて、1はイオンビーム、2はイオンビーム1の照射部
を限定するためのマスク、3はビーム電流値を計測する
ためのファラデー箱、4は該ファラデー箱3に取り付け
られた電子中和器のフィラメント、5は帯電の中和に寄
与する2次電子、6は電子中和器の電源系、7はウエハ
、8はウエハ7が十数枚装着された円板状の回転体であ
るディスクである。
入室部を示す平面図であり、装置を上方から見た状態を
示す。図4(b) は従来のイオン注入装置のイオンビ
ームとフィラメントの位置を示す斜視図である。図にお
いて、1はイオンビーム、2はイオンビーム1の照射部
を限定するためのマスク、3はビーム電流値を計測する
ためのファラデー箱、4は該ファラデー箱3に取り付け
られた電子中和器のフィラメント、5は帯電の中和に寄
与する2次電子、6は電子中和器の電源系、7はウエハ
、8はウエハ7が十数枚装着された円板状の回転体であ
るディスクである。
【0004】次に動作について説明する。イオンビーム
1はマスク2及びファラデー箱3を通過し、ウエハ7に
到達する。この時、ウエハ7が装着されたディスク8は
約1000rpmで高速回転しながら、約10mm/s
ecでゆっくりと並進運動を行い、全てのウエハ全面に
イオンが照射される。この時、イオンビーム1によるウ
エハ7の帯電を中和するために、電子中和器のフィラメ
ント4より熱電子を引き出し、対面するファラデー箱3
の壁に当て、それにより発生する2次電子5を利用する
。
1はマスク2及びファラデー箱3を通過し、ウエハ7に
到達する。この時、ウエハ7が装着されたディスク8は
約1000rpmで高速回転しながら、約10mm/s
ecでゆっくりと並進運動を行い、全てのウエハ全面に
イオンが照射される。この時、イオンビーム1によるウ
エハ7の帯電を中和するために、電子中和器のフィラメ
ント4より熱電子を引き出し、対面するファラデー箱3
の壁に当て、それにより発生する2次電子5を利用する
。
【0005】この時のイオンビーム1と2次電子5の相
対関係を図4(a) のA−A線断面について示した概
念図が図5である。図5において、9はディスク8の回
転方向を示す。2次電子5はイオンビーム1の正のポテ
ンシャルに引かれ、例えばイオンビームの右にある電子
は左へ、また左にある電子は右へと移動を行い、イオン
ビームの中央部で停止することはない。
対関係を図4(a) のA−A線断面について示した概
念図が図5である。図5において、9はディスク8の回
転方向を示す。2次電子5はイオンビーム1の正のポテ
ンシャルに引かれ、例えばイオンビームの右にある電子
は左へ、また左にある電子は右へと移動を行い、イオン
ビームの中央部で停止することはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のイオン注入装置
は以上のように構成されているので、2次電子の存在確
率がイオンビームの左右で高く、ビームの内部で低い。 従って、この状態で図5に示した方向にディスクが回転
を行うと、ウエハはイオンビームが照射されている領域
は正に帯電し、その左右の領域は負に帯電することにな
る。長い時間でみると、並進運動が行われるため、ウエ
ハ全面でみると帯電の中和が行われていることになるが
、並進運動が行われない、ごく短時間では正帯電の領域
と負帯電の領域が混在し、絶縁膜を破壊する静電破壊が
発生するという問題点があった。
は以上のように構成されているので、2次電子の存在確
率がイオンビームの左右で高く、ビームの内部で低い。 従って、この状態で図5に示した方向にディスクが回転
を行うと、ウエハはイオンビームが照射されている領域
は正に帯電し、その左右の領域は負に帯電することにな
る。長い時間でみると、並進運動が行われるため、ウエ
ハ全面でみると帯電の中和が行われていることになるが
、並進運動が行われない、ごく短時間では正帯電の領域
と負帯電の領域が混在し、絶縁膜を破壊する静電破壊が
発生するという問題点があった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、ディスク1回転という、ごく
短い時間においてもウエハ上の帯電を完全に除去し得る
イオン注入装置を得ることを目的とする。
るためになされたもので、ディスク1回転という、ごく
短い時間においてもウエハ上の帯電を完全に除去し得る
イオン注入装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るイオン注
入装置は、電子中和器のフィラメントをディスクの回転
方向に対して垂直に設置したものである。
入装置は、電子中和器のフィラメントをディスクの回転
方向に対して垂直に設置したものである。
【0009】
【作用】この発明におけるイオン注入装置は、フィラメ
ントをディスクの回転方向に対して垂直に設置すること
により、2次電子をイオンビームの上下方向に分布させ
、ウエハの帯電を防止する。
ントをディスクの回転方向に対して垂直に設置すること
により、2次電子をイオンビームの上下方向に分布させ
、ウエハの帯電を防止する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1(a) はこの発明の一実施例によるイオン
注入装置の注入室部を示す平面図であり、イオン注入装
置を上方から見た状態を示す。図1(b) はこの発明
の一実施例によるイオン注入装置のイオンビームとフィ
ラメントの位置を示す斜視図である。図において、図4
と同一符号は同一または相当部分を示す。
する。図1(a) はこの発明の一実施例によるイオン
注入装置の注入室部を示す平面図であり、イオン注入装
置を上方から見た状態を示す。図1(b) はこの発明
の一実施例によるイオン注入装置のイオンビームとフィ
ラメントの位置を示す斜視図である。図において、図4
と同一符号は同一または相当部分を示す。
【0011】イオンビーム1をウエハ7全面に照射する
方法は、従来例と全く同じであるのでその説明を省略す
る。イオンビーム1によるウエハ7の帯電を中和するた
めの電子中和器のフィラメント4はファラデー箱3の上
部に設置されており、フィラメント4より出た熱電子は
ファラデー箱3の底部に当たり、そこより発生した2次
電子がウエハ7の帯電を中和する。
方法は、従来例と全く同じであるのでその説明を省略す
る。イオンビーム1によるウエハ7の帯電を中和するた
めの電子中和器のフィラメント4はファラデー箱3の上
部に設置されており、フィラメント4より出た熱電子は
ファラデー箱3の底部に当たり、そこより発生した2次
電子がウエハ7の帯電を中和する。
【0012】この時のイオンビーム1と2次電子5の関
係を図1(a) のA−A線断面について示した概念図
を図2に示す。図2に示すように、フィラメント4をフ
ァラデー箱3の上部に設けたために、従来例ではイオン
ビーム1の左右に多く存在していた2次電子5がイオン
ビーム1の上下に多く存在するようになっている。なお
、イオンビーム1内の2次電子5は従来例と同じく存在
確率が低いままである。
係を図1(a) のA−A線断面について示した概念図
を図2に示す。図2に示すように、フィラメント4をフ
ァラデー箱3の上部に設けたために、従来例ではイオン
ビーム1の左右に多く存在していた2次電子5がイオン
ビーム1の上下に多く存在するようになっている。なお
、イオンビーム1内の2次電子5は従来例と同じく存在
確率が低いままである。
【0013】このような状態でウエハ7を装着したディ
スク8がディスク回転方向9へ回転すると、ディスクの
1回転だけに着目してもウエハ表面の帯電は負・正・負
の電荷にさらされることになり、フィラメント4に流す
電流を適当値に設定することにより、イオンビーム照射
後のウエハ表面帯電をゼロにすることができる。
スク8がディスク回転方向9へ回転すると、ディスクの
1回転だけに着目してもウエハ表面の帯電は負・正・負
の電荷にさらされることになり、フィラメント4に流す
電流を適当値に設定することにより、イオンビーム照射
後のウエハ表面帯電をゼロにすることができる。
【0014】このように、この実施例によれば、電子中
和器のフィラメントをディスクの回転方向に対して垂直
方向に設け、イオンビームの左・右に存在する2次電子
の数を極めて少なくし、イオンビームの上・下方向に2
次電子を分布させたので、ウエハの帯電を防止できる。
和器のフィラメントをディスクの回転方向に対して垂直
方向に設け、イオンビームの左・右に存在する2次電子
の数を極めて少なくし、イオンビームの上・下方向に2
次電子を分布させたので、ウエハの帯電を防止できる。
【0015】なお、上記実施例ではフィラメント4をフ
ァラデー箱3の上部に設けたものを示したが、ディスク
回転方向と垂直面内に設ければよく、図3に示すように
フィラメント4をファラデー箱3の下部に設けてもよい
。
ァラデー箱3の上部に設けたものを示したが、ディスク
回転方向と垂直面内に設ければよく、図3に示すように
フィラメント4をファラデー箱3の下部に設けてもよい
。
【0016】また、上記実施例では電子中和器が2次電
子利用型の場合について説明したが、1次電子利用型等
、他の方式の中和器であってもよく、上記実施例と同様
の効果を奏する。
子利用型の場合について説明したが、1次電子利用型等
、他の方式の中和器であってもよく、上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るイオン注
入装置によれば、電子中和器のフィラメントをディスク
の回転方向に対して垂直方向に設け、2次電子をイオン
ビームの上下方向に分布させたので、イオンビームの照
射領域とその周辺でのウエハの正・負帯電を起こすこと
なく、ウエハの帯電を防止することができるという効果
がある。
入装置によれば、電子中和器のフィラメントをディスク
の回転方向に対して垂直方向に設け、2次電子をイオン
ビームの上下方向に分布させたので、イオンビームの照
射領域とその周辺でのウエハの正・負帯電を起こすこと
なく、ウエハの帯電を防止することができるという効果
がある。
【図1】図1(a) はこの発明の一実施例によるイオ
ン注入装置の注入室部を示す平面図、図1(b) はこ
の発明の一実施例によるイオン注入装置のイオンビーム
とフィラメントの位置を示す斜視図である。
ン注入装置の注入室部を示す平面図、図1(b) はこ
の発明の一実施例によるイオン注入装置のイオンビーム
とフィラメントの位置を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例によるイオンビームと電子
の関係を示す概念図である。
の関係を示す概念図である。
【図3】この発明の他の実施例によるイオンビームと電
子の関係を示す概念図である。
子の関係を示す概念図である。
【図4】図4(a) は従来のイオン注入装置の注入室
部を示す平面図、図4(b) は従来のイオン注入装置
のイオンビームとフィラメントの位置を示す斜視図であ
る。
部を示す平面図、図4(b) は従来のイオン注入装置
のイオンビームとフィラメントの位置を示す斜視図であ
る。
【図5】従来のイオン注入装置のイオンビームと電子の
関係を示す概念図である。
関係を示す概念図である。
1 イオンビーム
2 マスク
3 ファラデー箱
4 フィラメント
5 2次電子
6 電源系
7 ウエハ
8 ディスク
9 ディスクの回転方向
Claims (1)
- 【請求項1】 イオン注入時のウエハ帯電を防止する
電子中和器と、ウエハを複数枚同時に装着できる回転体
であるウエハ保持装置とを備えたイオン注入装置におい
て、電子中和器のフィラメントをイオン注入部において
ウエハ保持装置の回転方向に対して垂直な面に設けたこ
とを特徴とするイオン注入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3170759A JPH04368765A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | イオン注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3170759A JPH04368765A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | イオン注入装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04368765A true JPH04368765A (ja) | 1992-12-21 |
Family
ID=15910859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3170759A Pending JPH04368765A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | イオン注入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04368765A (ja) |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP3170759A patent/JPH04368765A/ja active Pending
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