JP2699937B2 - イオン注入装置およびイオン注入方法 - Google Patents

イオン注入装置およびイオン注入方法

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JP2699937B2
JP2699937B2 JP7163907A JP16390795A JP2699937B2 JP 2699937 B2 JP2699937 B2 JP 2699937B2 JP 7163907 A JP7163907 A JP 7163907A JP 16390795 A JP16390795 A JP 16390795A JP 2699937 B2 JP2699937 B2 JP 2699937B2
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semiconductor wafer
ion implantation
rotating disk
ion
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修一 児玉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置を製造する際
に半導体ウェハにイオンビームを照射するイオン注入装
置およびイオン注入方法に係わり、特に照射イオンによ
り半導体ウェハの表面に残留蓄積される正電荷を取り除
くイオン注入装置およびイオン注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハにイオンビームを照射して
N型もしくはP型不純物のイオンを注入するプロセスに
おいて、半導体ウェハの表面に正電荷が残留蓄積して、
半導体基板表面に形成されてある絶縁膜を破壊したり、
その後に続いて照射されるイオンビームの軌道を偏向さ
せたりする不都合が発生する。
【0003】このために従来は、フィラメントからの電
子をイオンビーム中に取り込みんで半導体ウェハ上の正
電荷を電子により中性化させることにより、半導体ウェ
ハの表面上に正電荷が残留しこれが蓄積することを抑制
する、いわゆるエレクトロン(電子)シャワー方式が用
いられている。
【0004】図3を参照してこの従来技術を説明する。
同図において、接地電位の導電性のディスク11上に多
数の半導体ウエハ10が載置されている。ディスク11
は回転方向18に回転しながら上下方向19に移動す
る。ディスク11の回転により最上位に位置した半導体
ウエハ10の箇所にイオンビーム25が照射され、また
上下方向の移動によりその半導体ウエハ10の全面が照
射される。
【0005】正イオン2を含むイオンビーム25の軌道
部に沿ってエレクトロンシャワー手段が設けられてい
る。すなわちタングステン等により構成されたフィラメ
ント21にフィラメント電流22を流すことにより放出
した一次電子(熱電子)3−1がイオンビーム25を横
断してアルミ製のターゲット23に衝突させることによ
り二次電子3−2を発生し、この二次電子3−2をイオ
ンビーム25に取り込むことにより半導体ウエハ10上
の正電荷2を中和しその蓄積を抑制している。
【0006】例えばイオン注入条件が、イオン種がホウ
素(11+ )、エネルギー40keV、注入ドーズ量1
×1016cm-2、ビーム電流7mAの場合、フィラメン
ト21に10mAのフィラメント電流22を流してイオ
ン注入を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術の方式では、フィラメント21は使用期間が長くな
るにつれてその寿命により切断する確率が高くなる。し
たがって一定使用期間後あるいは切断が確認した際に、
フィラメントを交換する必要がある。
【0008】したがってイオン注入装置の保守が煩雑と
なり、かつ装置不稼働時間が発生して生産性が低下する
という問題がある。
【0009】したがって本発明の目的は、上記フィラメ
ントの交換の必要性を排除して、半導体ウエハ上の正電
荷の蓄積を抑制したイオン注入装置およびイオン注入方
法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、回転デ
ィスク上に多数の半導体ウエハを載置し、前記回転ディ
スクを回転させることにより第1の位置を通過する前記
半導体ウエハにイオン注入を行ない、前記第1の位置の
後に通過する第2の位置において、前記回転ディスクに
対して正電位となっている平板電極を前記半導体ウエハ
と平行に対向配置したイオン注入装置にある。
【0011】本発明の他の特徴は、半導体ウエハにN型
もしくはP型のイオン種をイオン注入するイオン注入方
法において、前記イオン注入後に前記半導体ウエハに対
して正電位となっている電極を前記半導体ウエハに近づ
けることにより、前記半導体ウエハ表面の正電荷の蓄積
を抑制するイオン注入方法にある。このイオン注入方法
において、前記半導体ウエハは回転する回転ディスク上
に載置されており、回転により第1の位置を通過する際
に前記イオン注入を行ない、前記第1の位置の後に第2
の位置を通過する際に前記正電荷蓄積の抑制を行なうこ
とができる。
【0012】
【作用】このように本発明では、回転ディスクに対して
正電位の電極により回転ディスクから電極に向って電界
が発生し、この電界により半導体ウエハ表面の正電荷は
回転ディスク側に排斥される方向に作用されるから、表
面の正電荷の蓄積を抑制することができる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明を説明する。
【0014】図1は本発明の実施例を示す図であり、図
1(A)は真空チャンバー内のイオンビーム照射状態を
示す。接地電位(固定電位)の導電性の回転ディスク1
1の一面側の周辺に多数の半導体ウェハ10が搭載され
ており、回転ディスク11が回転方向18に回転するこ
とにより第1の位置(例えば最も上の位置)31を通過
する半導体ウエハの箇所に、イオンビーム系(図示省
略)からのイオンビーム15が照射されてイオン注入を
行なう。また回転ディスク11は垂直方向19の移動を
しながら上記回転をするからこの第1の位置における半
導体ウェハ10がイオンビーム15に対して上下にスキ
ャンされる態様となり、半導体ウェハ10の全箇所がこ
の第1の位置でイオンビームに照射されることになる。
そして所定のイオンビーム条件下で所定の時間上記回転
および垂直動作を行なうことにより、所定のドーズ量の
不純物がそれぞれの半導体ウェハ10に注入される。
【0015】本発明に用いるイオンビーム15は、図3
に示すようなエレクトロンシャワー系を通過していな
い。すなわちフィラメントを用いた電子による正電荷中
和を行っていない。したがってイオンビーム15を回転
により何回にもわたって半導体ウェハ10に照射する
と、半導体ウェハ10の表面に正電荷2が蓄積されて、
半導体基板表面に形成されてある絶縁膜を破壊したり、
その後に続いて照射されるイオンビームの軌道を偏向さ
せたりする不都合が発生する。
【0016】そこで本発明では、図1(A)でイオンビ
ーム15を照射する第1の位置31の後に通過する第2
の位置32において、図1(B)示すような蓄積正電荷
排除手段を設ける。すなわち図1(B)において、真空
チャンバー外に設けられた直流電源13から正電圧をチ
ャンバー壁14を気密貫通する配線により、真空チャン
バー内の平板電極12に印加している。この平板電極1
2は回転ディスク11の垂直動作の全ストロークにおい
て、第2の位置における半導体ウェハ10と平行に所定
の間隔(D)を保って対向配置している。平板電極12
に接地電位(固定電位)に対して+Vが印加した場合、
接地電位の回転ディスク11から平板電極12に向って
電界(E=V/D)16が発生する。したがってこの電
界16により半導体ウェハ10の表面の蓄積正電荷2は
回転ディスク11の方に移動するように強制力が作用さ
れて、回転ディスクを流れる電流17となってその接地
端子から排除される。
【0017】この図1(A)の状態のイオン注入と図1
(B)の状態の蓄積正電荷の排除とを回転ディスクの回
転により交互に行ない、所定のドーズ量がイオン注入さ
れるまで間歇的に蓄積正電荷排除ステップが挿入される
から、フィラメントを用いたエレクトロンシャワー手段
を用いなくとも、半導体基板表面に形成されてある絶縁
膜を破壊したり、その後に続いて照射されるイオンビー
ムの軌道を偏向させたりする不都合が発生しない。
【0018】例えばイオン注入条件が、イオン種がホウ
素(11+ )、エネルギー40keV、注入ドーズ量1
×1016cm-2、ビーム電流7mAの場合、回転ディス
ク11を回転数800rpmで回転させ、平板電極12
に接地電位に対して+500〜+1000ボルトの正電
圧を印加する。
【0019】図2は図1を拡大して示した図であり、
(A)は正面図、(B)は(A)のB−B部の断面図で
ある。
【0020】図2(A)に示すように、回転ディスク1
1の一面側の周辺箇所に多数の半導体ウェハ10がたが
いに同じ間隔を保って、同一の半径上に載置され、回転
ディスク11の上方にイオンビーム15が照射されるよ
うになっているから、第1の位置31で、図1(A)で
示すイオン注入される半導体ウェハ10は多数の半導体
ウェハのうちその時点で最も高く位置している。
【0021】そしてこの第1の位置31を通過して、回
転ディスク11が回転方向18を角度θ回転した第2の
位置32を半導体ウェハ10が通過する際に、図1
(B)に示す蓄積正電荷の排除が平板電極12により行
われる。この平板電極12は支持部12′により支持さ
れ、この支持部12′を通して正電圧が印加される。ま
た半導体ウェハの全箇所をイオン注入するために回転デ
ィスク11を垂直方向19に移動させても、その移動範
囲内で半導体ウェハと対向できるように平板電極12の
平面積が定められている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
オン注入による正電荷のチャージアップ抑制を行なう場
合に、半導体ウェハと対向する正電位の平板電極を用い
ているから、従来用いていたエレクトロンシャワーのフ
ィラメントが不要になる。
【0023】したがってフィラメントの交換にともな
う、装置の保守の煩雑化の問題を解消しかつ生産性の低
下の問題を解決できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する図であり、(A)は
イオンビーム照射状態を示し、(B)は蓄積正イオンを
排斥している状態を示す。
【図2】本発明の実施例を拡大して示す図であり、
(A)は正面図、(B)は(A)のB−B部断面図であ
る。
【図3】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
2 正イオンもしくは正電荷 3−1 一次電子 3−2 二次電子 10 半導体ウェハ 11 回転ディスク 12 平板電極 12′ 平板電極の支持部 13 直流電源 14 チャンバー壁 15 イオンビーム 16 電界 17 回転ディスクを流れる電流 18 回転方向 19 垂直移動方向 21 フィラメント 22 フィラメント電流 23 ターゲット 25 イオンビーム 31 イオンビームが照射される第1の位置 32 半導体ウェハ表面の正電荷蓄積を抑制する第2
の位置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ディスク上に多数の半導体ウエハを
    載置し、前記回転ディスクを回転させることにより第1
    の位置を通過する前記半導体ウエハにイオン注入を行な
    い、前記第1の位置の後に通過する第2の位置におい
    て、前記回転ディスクに対して正電位となっている平板
    電極を前記半導体ウエハと平行に対向配置したことを特
    徴とするイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 半導体ウエハにN型もしくはP型のイオ
    ン種をイオン注入するイオン注入方法において、前記イ
    オン注入後に前記半導体ウエハに対して正電位となって
    いる電極を前記半導体ウエハに近づけることにより、前
    記半導体ウエハ表面の正電荷の蓄積を抑制することを特
    徴とするイオン注入方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体ウエハは回転する回転ディス
    ク上に載置されており、回転により第1の位置を通過す
    る際に前記イオン注入を行ない、前記第1の位置の後に
    第2の位置を通過する際に前記正電荷蓄積の抑制を行な
    うことを特徴とする請求項2記載のイオン注入方法。
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Effective date: 19970826