JPH04368387A - 多環式ニトリル化合物およびその医薬組成物 - Google Patents

多環式ニトリル化合物およびその医薬組成物

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JPH04368387A
JPH04368387A JP14187991A JP14187991A JPH04368387A JP H04368387 A JPH04368387 A JP H04368387A JP 14187991 A JP14187991 A JP 14187991A JP 14187991 A JP14187991 A JP 14187991A JP H04368387 A JPH04368387 A JP H04368387A
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iii
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JP14187991A
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English (en)
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Theunis Gerhardus Fourie
テウニス ゲルハルダス ファウリー
Otto Snickers Friedrich
フリードリヒ オット スニッカーズ
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Original Assignee
Noristan Holdings Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は多環式化合物、その製造方法、そ
の用途、およびその医薬組成物に関する。さらに詳しく
は、この発明は4−アザヘキサシクロ[5.4.1.0
2,6.03,10.05,9 .08,11]ドデカ
ンのある種の誘導体、その製造方法、および医薬剤とし
てのその使用、およびその医薬組成物に関する。 【0002】アマンタジンの抗ウイルス性および抗パー
キンソン病性の発見以来、多環式化合物の薬剤性を開発
するのにかなりの研究がなされてきた。米国特許第3,
449,422号は、8−アミノ誘導体(A)のような
ペンタシクロ[5.4.0.02,6 .03,10.
05,9 ]ウンデカンのある種のアミノ誘導体、その
製造、およびアジアおよび豚インフルエンザウイルスに
対するその活性を記載している。 【化3】 ヨーロッパ特許出願第82306975.2号において
は、構造(A)をもつペンタシクロウンデカンがさらに
抗パーキンソン病性を示すことを開示している。たとえ
ば、米国特許第3,622,628号、第3,536,
761号、第3,641,148号、第3,532,7
41号、第3,456,008号、第3,562,31
7号は、(A)関連多環式炭化水素またはいわゆる鳥か
ご型化合物の多数のアミノ誘導体について、抗ウイルス
性を報告している。 【0003】南アフリカ特許第88/7542号には、
イミノケトン(B)のホウ水素化ナトリウムによる還元
で形成されるアミノエーテル誘導体(C)が有用なカル
シウムアンタゴニスト性を示すことを明示している。生
成物の構造に関するこの発見は、上記と同一実験条件下
でイミノケトンがヒドロキシアザ型化合物(D)に変換
するというササキら〔Tetrahedron 、第3
0巻、第2707頁、1974年〕の報告と矛盾してい
る。 【0004】マーチャンド(Marchand)ら(J
.Org.Chem., 第53巻、第2644〜26
47頁)および後にファン  デア  シィフ(van
 der Schyf) ら(S.Afr.J.Che
m.,第42巻、第1号、第46頁、1989年)は、
上記還元生成物は事実アミノエーテル化合物(C)であ
って、ヒドロキシアザ化合物(D)ではないことを立証
した。そこで、ホウ水素化ナトリウムによる化合物(B
)の還元によって得られる生成物の構造は以前にササキ
らによりあやまって当てはめられていたことを、南アフ
リカ特許第88/7542号の発明者らが見出したので
ある。 【0005】A.P.Marchandとその共同研究
者(J.Org.Chem.,第53巻、第2644〜
2647頁、1988年)は、さらにシアノホウ水素化
ナトリウムによるイミノケトン(B)の還元によりヒド
ロキシアザ化合物(D)のみが得られることを報告して
いる。上記を例示するために、次に示す反応スキームを
参照されたし。 【化4】 【0006】しかし、驚くべきことに、Marchan
dらにより記載された方法に従って、シアノホウ水素化
ナトリウムによるイミノケトン(B)の還元は、ヒドロ
キシアザ化合物(D)だけでなくある種のアザニトリル
化合物(E)および(F)を生成することを、本発明者
らは最近発見した。シアノホウ水素化ナトリウムはカル
ボニル基よりもイミニウムイオンを一層速く還元するこ
とを、文献は報告している(R.F.Borchら、J
.Am.Chem.Soc., 第93巻、第2897
頁1971年;ササキら、J.Org.Chem.,第
46巻、第4474頁、1981年)。 【0007】本発明の一面に従えば、イミノケトン(B
)とシアン化ナトリウムの反応工程を含む上記化合物(
E)および(F)の製造方法(別法)が提供される。し
かし、シアン化ナトリウムを使うときは、上記方法中ヒ
ドロキシアザ化合物(D)は生成しなかった。 【0008】本発明者らはまた最近、X線結晶学研究に
よりアザニトリル化合物(E)の構造を確立した。シア
ノホウ水素化ナトリウムまたはシアン化ナトリウムとイ
ミノケトンとの反応で得られる上記アザニトリル化合物
(EおよびF)の構造もその薬理学も本発明以前には公
知ではなかった。上記を例示するために、次に示す反応
スキームを参照されたし。 【化5】 【0009】本発明者らは、ヒドロキシアザ化合物(D
)に対してはカルシウムアンタゴニスト活性を見出さな
かったが、驚くべきことにカルシウムアンタゴニスト活
性に対する幾つかの試験で示されるように、アザニトリ
ル化合物(E)は有用なカルシウムアンタゴニスト性を
示すことを見出した。この段階では構造−活性関係は明
らかではないが、カルシウムアンタゴニスト性はシアノ
基と関係があるように思われる。 【0010】本発明の別の面に従えば、一般式(I):
A−R      (I) (式中、Aは好ましくはシアノ、ヒドロキシ、アミノ、
アルキル、アリール、ニトロ、またはケト基からなる置
換基の1個またはそれ以上で任意に置換された4−アザ
ヘキサシクロ[5.4.1.02,6 .03,10.
05,9 .08,11]ドデカンであり、Rはアザ窒
素上の水素または非置換または置換芳香族基または直鎖
または分枝したアルキル基でわり、上記アルキル基は好
ましくはまたは任意に置換基としてアリールまたはヒド
ロキシまたはハロゲンを有する)の化合物およびその酸
付加塩が提供される。 【0011】本発明の好ましい一面に従えば、一般構造
式(II): 【化6】 (式中、Rは上記で定義した通りであり、R’とR”は
上記Rで定義した通りであり、Xはヒドロキシまたはア
ミノ基である)の化合物およびその酸付加塩が提供され
る。 【0012】好ましい化合物は一般構造式(III):
【化7】 (式中、RとR’は上記で定義した通りである)の化合
物およびその酸付加塩を含む。 【0013】上記一般式(III)の好ましい化合物を
表1に示す。化合物4、構造Eで表わされる3−ヒドロ
キシ−5−シアノ−4−ベンジル−4−アザヘキサシク
ロ[5.4.1.02,6 .03,10.05,9 
.08,11]ウンデカンが特に好ましい。                         表
1      好ましい化合物           
   化合物番号          R      
          R’             
                 ────────
─────────────            
                    1    
           CH3           
     H                   
                2        
      (CH2)3CH3          
 H                       
            3            
  (CH2)7CH3           H  
                         
        4               C
H2C6H5            H      
                         
    5              (CH2)2
C6H5          H          
                         
6              (CH2)3C6H5
          H              
                     7   
            CH3          
     CH3                 
                 8       
       (CH2)3CH3         
 CH3                     
             9           
   (CH2)7CH3          CH3
                         
         10              
 CH2C6H5           CH3   
                         
      11              (CH
2)2C6H5         CH3      
                         
   12              (CH2)3
C6H5         CH3         
                         
13               CH2CH3  
           H             
                      14 
             (CH2)11CH3  
        H                
                   15    
           CH2CH(CH3)2   
     H                   
                16       
       (CH2)5CH3         
  H                      
             17          
   C(CH3)2CH2C(CH3)3    H
                         
          18             
 (CH2)9CH3           H   
                         
       19               C
H2CH2OH           H      
                         
    20               C6H5
               H         
                        ─
────────────────────     
           この発明は上記化合物の位置お
よび光学異性体に拡張される。 【0014】また、本発明は上で定義した本発明の化合
物の製造方法を提供する。この製法は、母体ジケトン(
IV)を好ましくは冷却中テトラヒドロフラン中で適当
なアミンで処理して相当するヒドロキシアミン(V)に
変換し、ついでヒドロキシアミン(V)を温和な条件下
、好ましくは乾燥ベンゼン中で還流により脱水してイミ
ノケトン(VI) にし、このイミノケトンをシアノホ
ウ水素化ナトリウムまたはシアン化ナトリウムで処理す
ることによりとりわけアザニトリル化合物(III)を
得る工程からなる。反応スキームを下記に示す。 【化8】 R’≠Hの場合には、上記製法は位置異性体(IIIa
とIIIb)の混合物を生成でき、これは有機化学技術
で既知の方法により分離できる。本発明の化合物は不斉
構造(III)をもち、したがって鏡像体形(光学異性
体)をもつ。 【0015】非置換ジケトン(IV) (R’=H)は
対称でそこで光学的に非活性であり、これを原料として
使う場合は、本発明の方法はIII (R’=H)のラ
セミ混合物を形成する。この鏡像体は、鏡像体分離技術
で既知の方法により分離できる。しかし、R’≠Hのと
きは、母体ジケトン(IV:R’≠H)自身がキラルで
あり、この発明の方法は4種の立体異性体、すなわちI
IIa(R’≠H)の2鏡像体とIIIb(R’≠H)
の2鏡像体を形成できる。IV(R’≠H)の純粋な鏡
像体を使うときは、この方法はキラリティーの保持で進
む。すなわちIIIa(R’≠H)またはIIIb(R
’≠H)の純粋な鏡像体またはその混合物を生成する。 化合物IV(R’≠H)から生成する位置異性体III
a(R’≠H)とIIIb(R’≠H)の比は、IV(
R’≠H)のカルボニル基の反応性、R’の立体的影響
、したがって反応条件に依存することが理解されよう。 【0016】上記方法または他の方法により、本発明の
化合物の鏡像体および(または)ジアステレオマーの混
合が生成するときは、この混合物を当該技術で既知の方
法により個々の成分に分離できる。本発明は、当然この
発明の方法によって製造される化合物に拡張される。 【0017】本発明の方法の詳細を以下に記載する。上
記構造式の化合物は、一般に有用なカルシウムアンタゴ
ニスト性を示す。したがって、本発明はカルシウムアン
タゴニストとして、制御できない反覆活性により落ち入
った心臓状態用のカルシウムアンタゴニストとして、血
圧降下化合物として上記化合物を使用することに拡張さ
れる。また、本発明はカルシウムアンタゴニストとして
、上心室急性不整脈中に見出されるような反覆活性が起
る心臓組織におけるカルシウムアンタゴニストとして、
血圧降下剤として使用する上記化合物に拡張される。い
いかえると、本発明は、カルシウムアンタゴニストとし
て、または制御できない反覆活性により落ち入った心臓
状態用のカルシウムアンタゴニストとして使う場合、ま
たは血圧降下剤として使う場合、カルシウムアンタゴニ
ストとして使う場合の上記一般式の少なくとも1種の化
合物に拡張される。 【0018】本発明はさらに、上記一般式の1種または
それ以上の化合物からなるカルシウムアンタゴニストお
よび(または)血圧降下化合物に拡張される。 【0019】本発明の別の面に従えば、単独でまたは適
当な希釈剤または賦形剤との混合物で、活性成分として
上記一般式の少なくとも1種の薬理学的に許容される化
合物の医薬的に許容される量からなる医薬組成物が提供
される。本発明は、上記医薬組成物の製造方法およびそ
れにより製造した医薬組成物に拡張される。本発明を、
次の限定しない実施例によりさらに詳しく記載する。 【0020】 【実施例】実施例1. 3−ヒドロキシ−5−シアノ−4−ベンジル−4−アザ
ヘキサシクロ[5.4.1.02,6 .03,10.
05,9 .08,11]ドデカン(化合物4)テトラ
ヒドロフラン(100ml)中のペンタシクロ[5.4
.0.02,6 .03,10.05,10]ウンデカ
ン−8、11−ジオン(IV:R’=H)(5.0g 
、28.7mmol)の冷却した攪拌溶液に、ベンジル
アミン(3.2g 、30mmol)を30分で加えた
。この反応混合物を氷冷下さらに1時間攪拌した。ヒド
ロキシアミン(V、R=CH2 C6 H5 、R’=
H)の生成沈殿物を濾過し、テトラヒドロフランで洗い
、乾燥した。化合物V(R=CH2 C6 H5 、R
’=H)を、脱水条件でたとえばディーンスターク(D
ean−Stark)装置を使い、反応水が完全に除去
されるまで、ベンゼン(200ml)中で還流した。ベ
ンゼンを減圧で蒸発し、イミノケトン(VI、R=CH
2 C6 H5 、R’=H)をろう状または油状生成
物として得た。イミノケトンVI(R=CH2 C6 
H5 、R’=H)を酢酸(15ml)および乾燥メタ
ノール(250ml)に溶かした。シアノホウ水素化ナ
トリウム(2.0g)を5分で少量ずつ加え、室温で2
時間攪拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、残留物に水
(100ml)を加えた。生成懸濁液を攪拌し、二酸化
炭素の発生が止むまで固体炭酸ナトリウムを少量ずつ加
えた。過剰の固体重炭酸ナトリウム(2.0g )を加
え、水性懸濁液をクロロホルム(4×50ml)で抽出
し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過し、蒸発させた。 化合物4、D、Fの混合物が得られ、これからカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル)により化合物4とFを
単離した。化合物4は質量スペクトルでm/e 290
に分子質量を示した。化合物4の13C  NMRスペ
クトル(DMSO)は次のシグナル(TMSからのpp
m)を示した:140.0、128.3(X2)、12
7.7(X2)、126.3、120.1、106.2
、66.0、57.0、54.6、49.4、48.2
、45.6、44.7、42.6、41.6、41.4
、41.3。化合物Fは質量スペクトルでm/e 37
9に分子質量を示した。化合物Fの13CNMRスペク
トル(DMSO)は次のシグナル(TMSからのppm
)を示した:41.5、41.7、42.4、43.2
、44.9、46.0、47.9、48.7、51.1
、53.2、57.1、68.3、96.6、120.
2、126.8、127.0、127.7、128.2
、128.3、128.7、139.5、140.5。 化合物Dの物理データはMarchandらが見出した
データに一致している。 【0021】実施例2. 3−ヒドロキシ−5−シアノ−4−ベンジル−4−アザ
ヘキサシクロ[5.4.1.02,6 .03,10.
05,9 .08,11]ドデカン(化合物4) テトラヒドロフラン(100ml)中のペンタシクロ[
5.4.0.02,6 .03,10.05,10]ウ
ンデカン−8、11−ジオン(IV:R’=H)(5.
0g 、28.7mmol)の冷却した攪拌溶液に、3
0分でベンジルアミン(3.2g 、30mmol)を
加えた。反応混合物を氷冷下さらに1時間攪拌した。ヒ
ドロキシアミン(V:R=CH2 C6 H5 、R’
=H)の生成沈殿を濾過し、テトラヒドロフランで洗い
、乾燥した。化合物V(R=CH2 C6 H5 、R
’=H)を、脱水条件でたとえばディーンスターク(D
ean−Stark)装置を使い、反応水が完全に除去
されるまでベンゼン(200ml)中で還流した。ベン
ゼンを減圧で蒸留し、イミノケトン(VI:R=CH2
 C6 H5 、R’=H)をろう状または油状生成物
として得た。イミノケトン(VI;R=CH2 C6 
H5 、R’=H)を酢酸(15ml)および乾燥メタ
ノール(250ml)に溶かした。シアン化ナトリウム
(2.0g )を5分で少量ずつ加え、室温で2時間攪
拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、残留物に水(10
0ml)を加えた。生成懸濁液を攪拌し、二酸化炭素の
発生が止むまで固体炭酸ナトリウムを少量ずつ加えた。 過剰の固体重炭酸ナトリウム(2.0g)を加え、水性
懸濁液をクロロホルム(4×50ml)で抽出し、乾燥
(硫酸ナトリウム)し、濾過し、蒸発させた。化合物4
、D、Fの混合物が得られ、これからカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル)により化合物4、Fを単離した
。シアン化ナトリウムを使うと、化合物4とFが一層高
収率で得られることは重要である。両化合物(4とF)
のスペクトルデータは実施例1で示したものと一致した
。 【0022】実施例3. 3−ヒドロキシ−5−シアノ−4−オクチル−4−アザ
ヘキサシクロ[5.4.1.02,6 .03,10.
05,9 .08,11]ドデカン(化合物3) テトラヒドロフラン(100ml)中のペンタシクロ[
5.4.0.02,6 .03,10.05,10]ウ
ンデカン−8、11−ジオン(IV;R’=H)(5.
0g 、28.7mmol)の冷却した攪拌溶液に、3
0分でオクチルアミン(3.2g 、37mmol)を
加えた。反応混合物を氷冷下さらに1時間攪拌した。ヒ
ドロキシアミン(V;R=(CH2 )7 CH3 、
R’=H)の生成沈殿を濾過し、テトラヒドロフランで
洗い、乾燥した。化合物V(R=(CH2 )7 CH
3 、R’=H)を、脱水条件でたとえばディーンスタ
ーク(Dean−Stark)装置を使い、反応水が完
全に除去されるまでベンゼン(200ml)中で還流し
た。ベンゼンを減圧で蒸発し、イミノケトン(VI;R
=(CH2 )7 CH3 、R’=H)をろう状また
は油状生成物として得た。イミノケトンVI(R=(C
H2 )7 CH3 、R’=H)を酢酸(15ml)
および乾燥メタノール(250ml)に溶かした。シア
ノホウ水素化ナトリウム(2.0g )を5分で少量ず
つ加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧で濃
縮し、残留物に水(100ml)を加えた。生成懸濁液
を攪拌し、二酸化炭素の発生が止むまで固体炭酸ナトリ
ウムを少量ずつ加えた。過剰の固体重炭酸ナトリウム(
2.0g )を加え、水性懸濁液をクロロホルム(4×
50ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過
し、蒸発させた。化合物3をカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル)により単離した。化合物3は質量スペク
トルでm/e312に分子質量を示した。化合物3の1
3C  NMRスペクトル(DMSO)は次のシグナル
(TMSからのppm)を示した:13.9、22.0
、27.0、28.6、28.8、29.4、31.2
、41.2、41.4、41.5、42.4、44.6
、45.6、46.1、48.1、54.6、56.8
、66.2、106.3、120.9。 【0023】実施例4. 3−ヒドロキシ−5−シアノ−4−オクチル−4−アザ
ヘキサシクロ[5.4.1.02,6 .03,10.
05,9. 08,11]ドデカン(化合物3) テトラヒドロフラン(100ml)中のペンタシクロ[
5.4.0.02,6 .03,10.05,11]ウ
ンデカン−8、11−ジオン(IV;R’=H)(5.
0g 、28.7mmol)の冷却した攪拌溶液に、オ
クチルアミン(3.2g 、37mmol)を30分で
加えた。反応混合物を氷冷下さらに1時間攪拌した。ヒ
ドロキシアミン(V;R=(CH2 )7 CH3 、
R’=H)の生成沈殿を濾過し、テトラヒドロフランで
洗い、乾燥した。化合物V(R=(CH2 )7 CH
3 、R’=H)を、脱水条件下たとえばディーンスタ
ーク(Dean−Stark)装置を使い、反応水が完
全に除去されるまで、ベンゼン(200ml)中で還流
した。ベンゼンを減圧で蒸発し、イミノケトン(VI;
R=(CH2 )7 CH3 、R’=H)をろう状ま
たは油状生成物として得た。イミノケトン(VI;R=
(CH2 )7 CH3、R’=H)を酢酸(15ml
)および乾燥メタノール(250ml)に溶かした。シ
アン化ナトリウム(2.0g )を5分で少量ずつ加え
、室温で2時間攪拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、
残留物に水(100ml)を加えた。生成懸濁液を攪拌
し、二酸化炭素の発生が止むまで固体炭酸ナトリウムを
加えた。過剰の重炭酸ナトリウム(2.0g )を加え
、水性懸濁液をクロロホルム(4×50ml)で抽出し
、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過し、蒸発させた。化
合物3をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)によ
り単離した。化合物3のスペクトルデータは実施例3に
示したものと一致した。化合物3の構造は、標準操作に
従ってX線結晶学分析により決定した。化合物3の透視
図を次に示す。部分座標を表2に示す。 【化9】                          
       表  2化合物3の部分座標(×104
 )および等価等方性熱パラメータ(×104 A02
)                        
                         
                     X/a 
       Y/b        Z/c    
    Ueq          N(1)    
      320(4)       3214(3
)         −77(3)        5
79(7)        N(2)        
−1045(6)       1263(4)   
    −1417(4)       1251(1
2)   C(1)         2082(6)
       3965(4)        −22
5(4)        837(10)   C(2
)         2554(6)       4
910(4)       −1564(4)    
    767(10)   C(3)       
  1896(6)       4058(4)  
     −2149(3)        713(
10)   C(4)         1119(6
)       2749(4)       −10
21(4)        785(10)   C(
5)         2951(6)       
2101(4)        −705(4)   
     938(11)   C(6)      
   4534(7)       2778(5) 
      −1874(4)       1147
(12)   C(7)         3692(
7)       3798(5)       −2
901(4)       1036(12)   C
(8)         4964(8)      
 5090(5)       −3317(5)  
      949(13)   C(9)     
    4669(6)       5070(5)
       −2060(4)        92
2(12)   C(10)        5201
(7)       3650(5)       −
1301(4)       1069(12)   
C(11)        3604(6)     
  2964(4)        −143(4) 
       912(11)   C(12)   
     −124(6)       1911(4
)       −1214(4)        8
64(11)   C(13)        −34
1(6)       2102(4)       
 1167(4)        793(10)  
 C(14)       −2398(6)    
   1711(4)        1400(4)
        814(11)   C(15)  
     −3109(7)        550(
5)        2645(4)        
861(12)   C(16)       −51
98(7)        250(5)      
  2890(5)        890(13) 
  C(17)       −5998(8)   
    −966(6)        4067(5
)       1018(16)   C(18) 
      −8107(9)      −1194
(7)        4265(6)       
1266(19)   C(19)       −8
949(11)     −2410(10)    
   5365(7)       1183(27)
   C(20)      −10926(13) 
    −2646(12)       5525(
12)      1819(39)   【0024
】実施例5. 家うさぎ耳灌流試験 雌ニュージーランド白家うさぎ(約4kg)をサガター
ル(Sagatal 、登録商標)(0.5ml/kg
)で麻酔した。20Gカテーテルを使い中央耳動脈にカ
ニューレ挿入をし、耳をそのもとで切りとった。ヘパリ
ン化(5ml、200IU/ml)クレブス(Kreb
s)重炭酸塩溶液を耳を通して灌流し、血液を放出させ
た。耳を37℃の加温ジャケットに入れ、動脈カテーテ
ルを通し灌流ポンプにつけた。37℃の通気(95%O
2/5%CO2 )Krebs 重炭酸塩溶液による耳
の灌流を、ワトソン  マーロー(Watson Ma
rlow) ぜん動ポンプを使い6.5ml/分の速度
で開始した。デバイス記録計に結合させた圧力変換器(
型4−327−1221、コンソリエーティド  エレ
クトロダイナミックス(Consoliated El
ectrodynamics) )を使い、灌流圧を連
続監視した。15分の平衡時間後、灌流液にアドレナリ
ン(1μg/ml)を添加することにより、上記耳調製
物に増加した活動状態を誘起させた。安定な活動状態が
観察された後、種々の濃度の試験化合物を灌流液に注入
し、灌流圧に対するその効果を調べた。 ビヒクル(0.2ml、50%Krebs /50%エ
タノール)の効果も耳調製物で試験した。家うさぎ耳灌
流試験で得た本発明の化合物3、4の結果を表3及び4
に示す。 【0025】 【表1】 【0026】 【表2】 【0027】実施例6. モルモット回腸におけるアセチルコリン誘起収縮に対す
る効果(試験管内)実験操作: 統計的意義から、試験薬当り3匹のモルモット(ハート
レイ  デュカン(Hartley Duncan)系
)を使用した。モルモットの回腸断片を、37℃の変性
Krebs 溶液を含む臓器浴につるした。臓器を等張
変換器に結合し、ハーバード  ユニバーサル  オシ
ログラフ上に瞬間収縮を記録した。アセチルコリン3×
10−6Mによって、回腸断片の最大収縮を誘発させた
。試験薬を臓器浴中へ温置し、アセチルコリンに対する
最大応答の減少を記録した。2つの異なる濃度(M)を
試験し、対照薬のニフェジピン(10−4M)と比較し
た。 【0028】実施例7. 減極したモルモット回腸に対するカルシウムアンタゴニ
スト活性の測定実験操作: 統計的意義ある結果を得るために、試験薬当り3匹のモ
ルモット(Hartley Duncan系)を使用し
た。モルモットの回腸断片を、37℃の変性Krebs
 溶液を含む臓器浴につるした。臓器を等張変換器に結
合し、ハーバード  ユニバーサル  オシログラフ上
に瞬間収縮を記録した。Krebs溶液中のKCl濃度
を100mMに変えることによって、回腸断片を減極し
た。3.0mM  CaCl2 に対する収縮応答を記
録した。試験薬を二つの異なる濃度で温置し、3.0m
M  CaCl2 に対する収縮応答の80%より上(
>80%)の抑制がカルシウムアンタゴニスト活性を示
す。 【0029】実施例8. ラット大動脈におけるノルアドレナリン誘起収縮に対す
る効果 実験操作: 統計的意義のため、試験薬当り3匹のラット(スプラー
ギュ  ダーレイ(Sprague Dawley)系
)を使用した。ラットの大動脈管断片を、37℃の変性
Krebs 溶液を含む臓器浴につるした。臓器を等張
変換器に結合し、ハーバード  ユニバーサル  オシ
ログラフ上に瞬間収縮を記録した。ノルアドレナリン3
×10−4Mによって、大動脈管の最大収縮を誘発させ
た。試験薬を臓器浴中に温置し、ノルアドレナリンに対
する最大応答の減少を記録した。 二つの異なる濃度(M)を試験し、対照薬であるニフェ
ジピン(10−4M)と比較した。 【0030】医薬組成物に関しては、1種またはそれ以
上の上記の適当な化合物を、ヒトまたは動物の患者に投
与用の医薬組成物中に組み込むことができる。上記組成
物の製造方法は、上記化合物が望ましくない不純分を含
まないことを確実にし(これは反覆の再結晶または洗浄
を要し得る)、ついで上記化合物を必要な粒度に粉砕し
、患者投与用に適当な賦形剤または稀釈剤と共に所望の
形状に、たとえば体内用固体(粉末、錠剤またはカプセ
ル形)、または液体形(注射できるまたは液体薬剤)、
懸濁液またはクリーム、または(溶解)ゼリー形にする
工程を含む。 【0031】この発明の種々の形態を好ましい具体例で
記載してきたが、この発明の種々の修飾および(または
)変更が可能なことは当業者には明らかである。この発
明の上記修飾および(または)変更は、この発明の一部
分を構成するものであり、本発明の範囲に含まれるもの
である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I):A−R       
     (I)(式中、Aはシアノ、ヒドロキシ、アミノ、ア
    ルキル、アリール、ニトロ、またはケト基からなる置換
    基が1個またはそれ以上任意に置換している4−アザヘ
    キサシクロ[5.4.1.02,6 .03,10.0
    5,9 .08,11]ドデカンであり、Rはアザ窒素
    上の水素または非置換または置換芳香族基または直鎖ま
    たは分枝したアルキル基からなる置換基であり、上記ア
    ルキル基は任意に置換基としてアリールまたはヒドロキ
    シまたはハロゲンを有する)の化合物およびその酸付加
    塩。
  2. 【請求項2】  一般構造式(II):【化1】 (式中、R、R’、R”は請求項1記載のRで定義した
    通りであり、Xはヒドロキシルまたはアミノである)の
    化合物およびその酸付加塩。
  3. 【請求項3】  一般構造式(III):【化2】 (式中、R、R’は請求項2で定義した通りである)の
    化合物およびその酸付加塩。
  4. 【請求項4】  Rが表1から選ばれ、R’が水素また
    はメチルである請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】  位置および(または)光学異性体であ
    る請求項1〜4のいずれかの化合物。
  6. 【請求項6】  母体ジケトン(IV)を適当なアミン
    で処理して相当するヒドロキシアミン(V)に変換し、
    ついで温和な条件でヒドロキシアミン(V)を脱水して
    イミノケトン(VI)にし、これをシアノホウ水素化ナ
    トリウムまたはシアン化ナトリウムで還元して、とりわ
    けアザニトリル化合物を得る工程からなる、請求項1〜
    3のいずれかの一般式(I)〜(III)の化合物の製
    法。
  7. 【請求項7】  適当なアミンによる処理を冷却中テト
    ラヒドロフラン中で行なう請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】  脱水を乾燥ベンゼン中で還流により行
    なう請求項6または7記載の方法。
  9. 【請求項9】  位置および(または)光学異性体混合
    物の分離工程を含む請求項7または8のいずれかの方法
  10. 【請求項10】  カルシウムアンタゴニストとして有
    効量で使われる請求項1〜3のいずれかの一般式(I)
    〜(III)の化合物。
  11. 【請求項11】  強心剤および血圧降下剤として有効
    量で使われる請求項1〜3のいずれかの一般式(I)〜
    (III)の化合物。
  12. 【請求項12】  請求項1〜3のいずれかの一般式(
    I)〜(III)の少なくとも1種の化合物の有効量か
    らなるカルシウムアンタゴニスト。
  13. 【請求項13】  請求項1〜3のいずれかの一般式(
    I)〜(III)の少なくとも1種の化合物の有効量か
    らなる強心剤および(または)血圧降下剤。
  14. 【請求項14】  活性成分として請求項1〜3のいず
    れかの一般式(I)〜(III)の少なくとも1種の化
    合物の有効量からなる医薬組成物。
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