JPH0436565B2 - - Google Patents

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JPH0436565B2
JPH0436565B2 JP61117837A JP11783786A JPH0436565B2 JP H0436565 B2 JPH0436565 B2 JP H0436565B2 JP 61117837 A JP61117837 A JP 61117837A JP 11783786 A JP11783786 A JP 11783786A JP H0436565 B2 JPH0436565 B2 JP H0436565B2
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JP
Japan
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yoke
plate
lever
holder
bobbin
Prior art date
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JP61117837A
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English (en)
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JPS62273704A (ja
Inventor
Naotaka Kamya
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KAMYA DENSHI KOGYO KK
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KAMYA DENSHI KOGYO KK
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Publication date
Application filed by KAMYA DENSHI KOGYO KK filed Critical KAMYA DENSHI KOGYO KK
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Publication of JPH0436565B2 publication Critical patent/JPH0436565B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (ア) 技術分野 この発明は、サイドホルダ付揺動式アクチユエ
ータに関する。
揺動式アクチユエータとここで呼ぶのは、磁性
体のヨークと、ヨークを磁化するためのコイル
と、永久磁石、及び揺動するレバーなどよりな
り、ヨークの磁化の方向を切換える事により、レ
バーを高速で揺動させるものである。
ヨーク、コイル、などを組合わせた電磁装置と
して、最もよく用いられているものは、ソレノイ
ドである。
ソレノイドは、磁性体のヨークで作られた箱状
の空間の中に、コイルを入れ、コイルの中空軸部
にプランジヤを進退可能に入れたものである。コ
イルに通電する事により、プランジヤを吸引し、
コイルに通電しない事によりスプリング力により
プランジヤを復帰させる。
永久磁石を用いた自己保持型のソレノイドもあ
る。永久磁石を用いた双安定型のソレノイドもあ
る。
いずれにしてもソレノイドは、プランジヤが軸
方向に進退する。コイルの軸芯と、プランジヤの
運動は平行である。
これに対して、本発明が改良の対象とする揺動
式アクチユエータは、レバーをコイルの軸と直角
方向に揺動させるものである。
(イ) 従来技術 実開昭57−66506は、永久磁石を用いない揺動
式アクチユエータを提供している。これは、D字
型にヨークを形成し、Dの字の一部を切欠いた部
分に、揺動レバーが揺動できるように設けてい
る。ヨークには、対称に2つの励磁コイルが設け
てある。励磁コイルに流す電流の向きを変える事
により、揺動レバーが揺動する。
これは、2つの電磁石を用いるものであるが、
いずれの電磁石も、常に通電していなくてはなら
ない。これは、電力費を要し、不経済である。
そこで、永久磁石と、励磁コイルとを組合わせ
た、単安定型のアクチユエータが作られるように
なつた。
西ドイツのハルテイング社が、最初にこのよう
なアクチユエータを製造販売している。
Polarisierter Kleinmagnetと呼ばれている。有
極性小型ソレノイドという意味である。
これは、コの字型のヨークと、2つの副ヨーク
と、永久磁石、コイル、揺動レバーなどを持つて
いる。揺動レバーはコイルの中空部に挿入されて
おり、下底のピンを中心にして揺動できる。ヨー
クと、副ヨーク2つで、磁気回路を形成する。一
方の副ヨークと、ヨークの間には、ヨーク面と直
角な方向に磁化された永久磁石を挾む。
永久磁石は、副ヨーク、レバー、ヨークの半
分、永久磁石の連鎖よりなる磁束ループを形成す
るので、レバーは、永久磁石に近い副ヨークに引
寄せられている。これは安定な状態である。
コイルに通電し、永久磁石の磁束を打消し、反
対側の副ヨーク、ヨークの半分、レバー、コイル
よりなる連鎖に磁束ループを作ると、レバーは反
対側へ引寄せられる。
永久磁石と、ヨーク、副ヨークは接着剤によつ
て接着されている。
全体の骨格を決定しているのはヨークである。
ヨークと副ヨークも接着剤で接着されている。永
久磁石と反対側のヨーク、副ヨークは重なつてい
るから、ここで厚みが2倍になつている。小さく
薄い軟鋼板でヨークを作るが、これらを固結する
のは、ねじよりも、接着剤の方が便利である。
しかし、接着剤はすぐには固まらないから、仮
止めしなくてはならないし、位置決め誤差が生じ
やすいという欠点がある。また固まるまで時間が
かかる。
副ヨークの先端に、揺動レバーが衝突する。1
回の衝撃力は弱いが、高速で繰返し衝突するの
で、ヨークが徐々に開いてゆくこともある。
さらに、揺動レバーの支点ピンは、ヨークの底
板とは異なるもう一枚の敷板に横穴を穿ち、横穴
から支点ピンを挿入する事により取付ける。支点
ピンが抜けないよう横穴には接着剤をつける。
第11図にハルテイング社の有極性小型ソレノ
イドの正面図を示す。
コの字型のヨーク1と、永久磁石6がS1で接着
されている。永久磁石6と副ヨーク2aがS2で接
着されている。ピン11がS3に於て接着剤で抜け
どめされている。副ヨーク2bとヨーク1とがS4
で接着されている。
レバー4は、副ヨーク2a,2bの端面に繰返
し衝突する。
ハルテイング社のものと全く同じ電磁装置が日
本に於ても出願されている。実開昭61−27315
(S.61.2.18公開)である。
ボビンの下底にピンをつかむ半円部分があり、
底板には、ピンの入る溝があつて、この溝に半円
部分が入る。底板の下にヨークの一部があり、ヨ
ークはピンの下部に接触している。
(ウ) 従来技術の問題点 副ヨークと永久磁石及びヨークの固定を接着剤
によつて行なつている。
接着剤で面同士を接着するのであるから、任意
の重ね合わせ状態で接着ができる。という事は、
磁石の高さ、副ヨークの高さなど、高さ方向の位
置決めが難しい、という事である。特別な治具を
用いて挿入高さを厳密に決めなければならない。
高さ方向でけではなく、水平方向に接着の狂い
が生ずる事もある。
また、アクチユエータとして使用する時、接着
剤だけで固結しているから、必ずしも頑丈な構造
とはいえない。
磁石が外部に露呈しており、衝撃を受けて欠け
る惧れがある。
もしも磁石が欠けて、これがレバーの運動する
空間に入ると、レバーの動作が妨げられる。誤動
作の原因となる。
(エ) 目的 サイドヨーク、磁石、ヨークの間の位置決めを
容易にする事のできるアクチユエータを提供する
事が本発明の第1の目的である。
接着剤を殆ど用いる事なく、組立てを容易にし
たアクチユエータを提供する事が本発明の第2の
目的である。
組上りが堅牢なアクチユエータを提供する事が
本発明の第3の目的である。
磁石のカケが発生しないようにしたアクチユエ
ータを提供する事が本発明の第4の目的である。
(オ) 構成 本発明に於ては、ヨーク、サイドヨーク、永久
磁石を囲み、これらの位置関係を決定するサイド
ホルダを新しく設ける事にしている。
サイドホルダによつて、磁石、サイドヨーク、
ヨークを位置決める。固定するため接着剤を使う
が上面の開口部を覆うごく僅かな量だけでよい。
磁石、サイドヨークの大部分は接着されておら
ず、サイドホルダによつて固定されている。
サイドホルダは磁石をとり囲んでおり、外部か
らの衝撃が磁石に加わるのを防ぐ。このため磁石
が欠けるということもない。
以下、図面によつて説明する。
第1図は本発明のアクチユエータの全体斜視図
である。第2図は同じものを補強プレート側から
見た平面図である。第3図は中央縦断面図を示し
ている。第4図は分解斜視図である。
本発明のアクチユエータは、磁気回路を形成す
るための略コの字型のヨーク1、ヨーク1の中へ
収容されるボビン2、磁気回路の一部を構成する
略L字型断面のサイドヨーク3、などを含んでい
る。
ボビン2の中には、揺動可能なレバー4が挿入
されている。ボビン2の周囲にはコイル5が巻回
わされている。
レバー4も磁気回路の一部となる。
平板状の永久磁石6は、サイドヨーク3とヨー
ク1の間に介装されて、ヨーク1、サイドヨーク
3、レバー4よりなる磁気回路に、定方向定量の
磁束を与えている。永久磁石6は面と直角な方向
に磁化されている。
寸法が限られるので(この例では6.5mm×12.6
mm×1.5mm)強力な磁石であることが望ましい。
フエライトでも使える。しかし、稀土類磁石の
方が(BH)maxの大きいものが得やすい。たと
えば、2−17系のサマリウムコバルト(Sm2
Co17)や1−5系のサマリウムコバルト
(SmCo5)などを使うのが望ましい。
サイドホルダ7は、ヨーク1に、永久磁石6、
サイドヨーク3を簡単にしかも正確に取付けるた
めの部品である。これは、従来のアクチユエータ
にはなかつた。
揺動レバー4は、1つのサイドヨーク3と、ヨ
ーク1の反対側の上頂板部15とによつて反対方
向に引張られる。
サイドヨーク3と、ヨーク1とを、上面に於て
結合するため補強プレート8が設けられる。これ
は、ヨークの変形を防ぐことができる。新規な部
材である。
止めねじ9,9が、補強プレート8を、それぞ
れサイドヨーク3の上頂部32、ヨーク1の上頂
板部15に固定する。
ボビン2の下方には、レバー4の回転中心とな
るべき支点ピン11が側方から挿通されている。
ボビン2からは、2本のリード10,10が出
ている。これはコイル5に通電するためのもので
ある。
ヨーク1の構造から順に説明する。
底板部12、側板部13、側板部14と側板部
14に続く上頂板部15よりなる。従来のヨーク
が単にコの字型断面であつたものに比べて、上頂
板部15が増えている。従来のヨークは、2つの
副ヨークを接着するものであつた。本発明は側板
部14に上頂板部15を続けて形成することによ
り、一方の副ヨークを不要としている。
もう一方の副ヨークは永久磁石の片面に固定さ
れるものであつてヨークと一体化することはでき
ない。この副ヨークをサイドヨーク3と呼んでい
る。
ヨーク1は軟鋼板で作られる。この例で厚みは
1.2mmである。
ヨーク1の底板部12には、底縦溝16が穿孔
されている。これは、側板部13より側板部14
に近い方にあり、レバー4のピン11より下の部
分を通す溝である。
底縦溝16の両側には、側凹部17,17が切
欠かれている。これはボビン2の底部にある脚片
56,56を差込み、ボビン2をヨーク1に対し
て、位置決めするためのものである。
底板部12には、前後に取付螺穴18,19が
穿孔されている。アクチユエータを他の部材に固
定するための螺穴である。
さらに、一方の側板部13の下方には、リード
10,10を通すためのリード通し穴20が穿た
れている。
さて、ヨーク1に於て、側板部14に続く上頂
板部15には、固定螺穴21が穿たれている。こ
れは前述の補強プレート8を上頂板部15に重
ね、止めねじ9によつて固定すべき螺穴である。
側板部13は、サイドホルダ7に差込む部分で
ある。段部22が側板部13の下方に小さく切欠
かれている。サイドホルダ7を差込むと、ガイド
ホルダ7の下底が段部22に当つて止まる。これ
でサイドホルダ7の高さが決まる。
側板部14の上方にも段部23がある。これ
は、上頂板部15の幅を、ヨークの他の部分より
狭くし、当り面37の両端をボビン2に当てるた
めのものである。
サイドホルダ7は、広い背板部と24と、この
両側に形成され、ヨーク1、永久磁石6、サイド
ヨーク3の一部を抱持する抱持板部25,26と
よりなる。
抱持板部25,26の内面の中間には、縦凸条
27が形成してある。これは永久磁石6を挾みこ
む部分である。同時にヨーク1の側板部13を背
板部24とともに挾む。
抱持板部25,26の下方に於て、内側に垂辺
28がある。垂辺28の下端は、ボビン2の底面
部51に当たり、ボビン2に対し、サイドホルダ
7を位置決めする。
サイドホルダ7は非磁性体であればよい。
この例では、PBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)を用いている。成形性が良く、高い寸法精度
を得やすいからである。
サイドホルダ7の垂辺28より上に、底板30
がある。底板30の背板部24に近い方には、矩
形状のヨーク通し穴29が穿たれている。ここへ
ヨーク1の側板部13を通す。側板部13の段部
22は、サイドホルダ7の底板30に当たる。
永久磁石6は、サイドホルダ7の縦凸状27,
27の間に挿入される。面と直角な方向に着磁さ
れている。
サイドヨーク3は逆L字型断面の強磁性体で、
ヨーク1と同じ材質である。軟鋼板で作つてあ
る。この例では、厚さが1.2mmである。
サイドヨーク3は、従来例のアクチユエータに
もあつた。サイドヨーク3は、鉛直下方に伸びる
側板部31と、この上端で直角方向につながる上
頂部32とよりなる。
上頂部32には、固定螺穴33が穿たれてい
る。これは、止めねじ9によつて補強プレート8
を上頂部32に固定するための螺穴である。
側板部31はサイドホルダ7の抱持板部25,
26の間に挿入される。縦凸条27が側板部31
の背面に当たるから、サイドホルダ7に対しサイ
ドヨーク3が平行になる。
段部34,34が側板部31の上方に切欠かれ
ている。これは、上頂部32の幅を少し狭くし
て、ボビン2によつて位置決めできるためであ
る。
サイドヨーク3の上頂部32と、ヨーク1の上
頂板部15とが、補強プレート8、止めねじ9,
9によつて連結される。レバー4は、サイドヨー
ク3の当たり面36と、ヨーク1の当り面37と
に、排他的に当たることになる。
補強プレート8は、非磁性の薄板である。
例えば、アルミニウム、プラスチツク、非磁性
ステンレスなどである。中央に広い天窓40が開
いている。その前後に丸い通し穴41,41が穿
たれている。これは止めねじ9,9を通す穴であ
る。
補強プレート8は、レバーの繰返し衝撃力によ
り、ヨークとサイドヨークが開いてゆくのを防ぐ
作用がある。通し穴41、止めねじ9,9、固定
螺穴21,33などにより、ヨークとサイドヨー
クを位置決めする、という作用もある。
ボビン2は、コイルを巻くという役割と、中空
部にレバー4を通すという役割と、さらに支点ピ
ン11を下底に保持するという役割がある。この
他に、ヨーク1、サイドヨーク3、サイドホルダ
7の位置を正しく決定する、という役割も果す。
このように、いくつもの役割を持つているか
ら、ボビン2の構造は複雑である。
第5図はボビンの上方から見た斜視図である。
第6図は下方から見た斜視図である。
さらに、第7図に中央縦断面図を示す。また、
第7図に於ける−断面図を第8図に示してい
る。
ボビン2は、縦に長い四角柱部50を中間に有
する。四角柱といつても、矩形断面である(この
例で7.2mm×2.8mm)。
四角柱部50の、下に、底面部51を、上に、
上面部52を有する。
四角柱部50は、このまわりにエナメル線を巻
く部分である。この周囲にコイルが形成される。
四角柱部50の内部は、レバー4が揺動できる
揺動空間53となつている。揺動空間53の断面
積は、この例で、6mm×1.9mmとなつている。肉
厚が厚い方で0.6mm、薄い方で0.45mmである。
揺動空間53は、下開口54と上開口55を有
する。つまり、揺動空間53は上下に貫通する空
間である。
底面部51の、下開口54の両側には脚片5
6,56が形成してある。この脚片56,56は
既に述べたように、ヨーク1の底板部12の側凹
部17に嵌り込む。これにより、ヨークに対し、
ボビン底部が位置決めされる。
また、底面部51の裏面には、下開口54を横
切るようにピン溝57が形成されている。ピン溝
57の両側は、ピンの抜けを防ぐための抜け止め
片58となつている。
さらに、底面部51の裏面には円凹部60と、
一方の開いた凹部61が浅く形成してある。これ
は、ヨーク1の取付螺穴18,19の直上にあ
り、ねじの先が凹部60,61に入りこむように
なつている。
上面部52の両側には、水平のリード通し穴6
2,62が形成されている。これは、コイルの両
端に接続したリードを通す長穴である。
リード通し穴62,62のすぐ上には、上方へ
盛り上がつた平行な頂凸部63,63が形成され
ている。頂凸部63,63の内面の両端には、極
めて小さいヨーク止め隅部64がある。これはヨ
ーク1の上頂板部15の当り面37の両側と、サ
イドヨーク3の上頂部32の当り面36の両側と
が入る小さな隅部である。
これによつて、ヨーク1、サイドヨーク3の上
端の間隔が正しく規定される。
ボビン2の上面部52の位置決め端辺66が、
サイドヨーク3の内面に当たることにより、ボビ
ンに対してサイドヨークを位置決めする。
次に、揺動レバー4の構造を説明する。
第9図はレバーの正面図であり、第10図は第
9図の−断面図である。
レバー4は、レバー本体70、円板71、レバ
ーキヤツプ76などよりなる。
レバー本体70は、ヨーク1、サイドヨーク3
とともに磁気回路を形成するもので、軟鋼板など
の強磁性体で作られる。
レバー本体70は上方に、アーム73,73が
ある。これは、ヨーク1、サイドヨーク3に、接
触するわけではないが、これらの裏面に接近で
き、空隙を少なくして、磁気抵抗を下げている。
レバー本体70の上端のヘツド74、及び固定
穴75には、プラスチツク製のレバーキヤツプ7
6がアウトサートされている。これはアクチユエ
ータの出力となる部分である。レバーキヤツプ7
6が、ヨーク1、サイドヨーク3の当り面36,
37に当つている。
レバーがヨーク1、サイドヨーク3のいずれの
側に倒れている時も、レバー本体70がこれらに
接触しない。磁性体同士が接触すると、磁気抵抗
が減り、吸引力が増える。反面、これを引離すの
に大きな力が必要になる。このため動作が遅くな
る。このアクチユエータは、150Hz〜200Hzで振動
しなければならないので、吸引力を減じ、動作を
速めている。
円板71はピン穴72を有し、ここに支点ピン
11が挿入される。円板71も、レバーキヤツプ
76と同様、樹脂をアウトサートして形成され
る。支点ピン11と円板71を対応させるのは摩
擦特性を高めるためである。支点ピン11を、レ
バー本体の穴に通した場合より、回転が滑らかで
あるし、摩耗も少い。
この例では、レバーキヤツプ76、円板71
は、20%ガラス繊維入りのナイロン66を使つて
いる。これは、耐摩耗性が良く、熱にも強いから
である。
(カ) 組立 (1) ボビンにコイルを巻きリード10を付けたも
のを準備しておく。リードを、ヨークのリード
通し穴20から外へ出しておく。
(2) ボビン2を、ヨーク1の中へ側方から挿入す
る。
(3) レバー4をボビン2の上開口55から入れ
る。ピン穴72が、ボビン2下底の脚片56,
56の中間に位置するようにし、支点ピン11
を脚片56,56の間からピン穴72へ入れ
る。
(4) ボビン2を、ヨーク1の底板部12に向つて
押しつける。支点ピン11はボビン2下面のピ
ン溝57に入りこむ。ボビン2の底面部51
と、ヨーク1の底板部12がほぼ接する程度に
近づく。
(5) サイドホルダ7のヨーク通し穴29を、ヨー
ク1の垂直な方の側板部13へ通し、サイドホ
ルダ7をヨーク1へ入れる。
(6) サイドヨーク3を、サイドホルダ7の抱持板
部26の間へ挿入する。
(7) 永久磁石6を、サイドヨーク3とヨーク側板
部13の間に入れる。
(8) 補強プレート8を、ヨーク1の上頂板部15
とサイドヨーク3の上頂部32に重ねる。
(9) 補強プレート8の通し穴41,41と、サイ
ドヨークの固定螺穴33、ヨークの固定螺穴2
1を止めねじ9,9で螺合する。
(10) 接着剤Qを、サイドホルダ7の上方開口に塗
布する。これにより、サイドホルダ7、永久磁
石6、ヨーク1、サイドヨーク3を固定する。
これらの部材は、サイドホルダ7によつて位置
決めされているから、接着剤Qを塗布する時に
位置決めするわけではない。
また、仮固定する必要もない。放置しておけ
ば、自然に接着剤が硬化する。
(キ) 作用 第3図によつて、動作を説明する。
コイルに通電していない場合、磁石6が面と直
角方向に着磁しているから、磁石6の面と面の間
に起磁力が生じている。
起磁力によつて磁束が生じる。磁束の流れは、
永久磁石6から、サイドヨーク3、レバー本体7
0、右半分のヨーク1、永久磁石6、という閉ル
ープに沿う。
このため、レバー4は右側に引寄せられてい
て、サイドヨーク3の当り面36に接している。
磁路は閉ループといつても、レバーの支点のま
わりの非磁性体の円板71と、レバー上端とサイ
ドヨーク3の間隙とがあつて、全てが強磁性体で
形成された閉ループではない。
レバーとサイドヨークの間隙があるのは、既に
述べたような理由で、高速性を得るためである。
レバーが右傾したこの状態は安定である。スプ
リングなどを全く要しないで安定である。
レバー4には上から下へ磁力線が向つている。
コイルに通電すると、レバーを反対方向に動か
す事ができる。
コイルには、下から上へ向う方向に磁力線が生
ずるように電流を流す。この起磁力によつて、永
久磁石6による磁力線が打ち消される。
サイドヨーク3の当り面36にN極が現われて
いた。電流により、レバー本体70の上端にN極
が生ずる。同極であるから反発する。レバー4は
左方へ揺動し、二点鎖線で示す位置に移る。
磁力線の流れは、レバー本体70から、左半分
のヨーク1をまわつて、レバー本体70に戻る。
この状態も安定である。電流が流れ続ける限
り、レバー4が左方へ倒れた状態が維持される。
電流を切ると、レバー4を上向きに磁化する起
磁力が消える。永久磁石による磁束が再び支配的
になる。レバー上端がS極になるので、サイドヨ
ークの当り面36のN極に引寄せられる。再び右
傾し、実線で示す状態になる。
このように、励磁電流をオン・オフすることに
より、レバー4を左右に動かす事ができるのであ
る。
軸方向にプランジヤを動かすソレノイドと違つ
て、このアクチユエータは、高速動作ができる。
200Hz程度の速さで揺動できる。
(ク) 効果 ヨークの一部、サイドヨーク、永久磁石を囲
み、これらの位置関係を規定するサイドヨークを
新しく設けているから、本発明には次の効果があ
る。
(1) サイドヨーク、磁石、のヨークに対する高さ
を規定できる。また横方向のズレが生じない。
つまり、サイドヨーク、磁石、ヨーク、ボビン
の位置決めを正しく行なう事ができる。
(2) 位置決めが簡単であるし、接着剤の乾燥する
間、仮止めする必要がないから、組立てが簡単
である。
(3) 接着剤を用いるが、サイドホルダの上面の開
口部を覆うだけであるので、僅かな接着剤で足
りる。
(4) サイドホルダは磁石を囲み、これを保護して
いる。外部から衝撃力が加わつても磁石がかけ
るという事がない。磁石がかけると、レバーの
揺動空間に入つて、揺動を妨げることがある。
しかし、本発明では、このような惧れがない。
(ケ) 実施例 ヨークの左右の側板部の外面間距離が20mm、ヨ
ークの底板部から上頂板部までの高さが21mm、ヨ
ークの広幅の部分の幅が8mm、ボビン底面の長さ
が16mm、幅が8.6mmのアクチユエータを製作した。
重さは約16gである。
12Vの電源を使いコイルに通電した。オン・オ
フの遅れ時間は1msec程度であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るアクチユエータ
の全体斜視図。第2図は補強プレート側から見た
平面図。第3図は中央縦断面図。第4図は分解斜
視図。第5図はボビンのみの上方からみた斜視
図。第6図はボビンのみの下方からみた斜視図。
第7図はボビンの中央縦断面図。第8図は第7図
に於ける−断面図。第9図はレバーの正面
図。第10図は第9図中の−断面図。第11
図はハルテイング社が最初に製造販売した公知の
揺動式アクチユエータの正面図。 1……ヨーク、2……ボビン、3……サイドヨ
ーク、4……レバー、5……コイル、6……永久
磁石、7……サイドホルダ、8……補強プレー
ト、9……止めねじ、10……リード、11……
支点ピン、12……底板部、13,14……側板
部、15……上頂板部、16……底縦溝、17…
…側凹部、18,19……取付螺穴、20……リ
ード通し穴、21……固定螺穴、22,23……
段部、24……背板部、25,26……抱持板
部、27……縦凸条、28……垂辺、29……ヨ
ーク通し穴、30……底板、31……側板部、3
2……上頂部、33……固定螺穴、34……段
部、35……底辺、36……当り面、40……天
窓、41……通し穴、50……四角柱部、51…
…底面部、52……上面部、53……揺動空間、
54……下開口、55……上開口、56……脚
片、57……ピン溝、58……抜け止め片、60
……円凹部、61……凹部、62……リード通し
穴、63……頂凸部、64……ヨーク止め隅部、
70……レバー本体、71……円板、72……ピ
ン穴、73……アーム、74……ヘツド、75…
…固定穴、76……レバーキヤツプ、Q……接着
剤、S1,S2,S3……接着剤。
【特許請求の範囲】
1 外部鉄心内に嵌装したコイルの中心孔内に、
軸方向の一部に非磁性部を介設した磁性チユーブ
を嵌装するとともに、該磁性チユーブ内に磁性材
料からなるプランジヤを摺動自由に嵌入して、前
記コイルの通電により発生して前記磁性チユーブ
の肉厚部を通る磁束と前記プランジヤ内を通る磁
束との相互作用により該プランジヤを一方向に吸
引するようにしたソレノイドにおいて、前記磁性
チユーブの前記コイルの通電による前記プランジ
ヤの移動方向前方側の端部に、該コイルの通電に
より磁化して前記プランジヤを吸引するコアを嵌
着したことを特徴とするソレノイド。 2 前記磁性チユーブの前記コアが嵌着された部
分の周りに永久磁石が装着されていて、前記コイ
ルの通電により前記コアに吸着した前記プランジ
ヤが前記コイルの通電を遮断した際に前記永久磁
石の磁力により前記コアに吸着保持されるように
なつていることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載のソレノイド。

Claims (1)

  1. 触しないようにした揺動式アクチユエータに於
    て、ヨーク1の側板部13を通すためのヨーク通
    し穴29を穿つた底板30と、ヨーク側板部13
    に接する背板部24と、底板30及び背板部24
    の両側にこれらとほぼ直角をなすよう形成されヨ
    ーク側板部13と永久磁石6とサイドヨーク3と
    を重ねて抱持する抱持板部25,26を有する非
    磁性体のサイドホルダ7を設け、該サイドホルダ
    7によつて、永久磁石6、サイドヨーク3をヨー
    ク側板部13に合体させ、サイドホルダ7の上方
    の開口部だけに接着剤を塗布し固化させた事を特
    徴とするサイドホルダ付揺動式アクチユエータ。 2 抱持板部25,26の内面には垂直方向に縦
    凸条27,27が形成してあり、永久磁石6はサ
    イドヨーク側板部31、ヨーク側板部13より縦
    凸条27,27の高さ分だけ幅が狭くなつてお
    り、縦凸条27,27の間に永久磁石6を挾むよ
    うにし、ヨーク側板部13はサイドホルダ7の背
    板部24と縦凸条27,27によつて支持され、
    サイドヨーク3の側板部31は抱持板部26の内
    面と縦凸条27,27によつて支持されるように
    した事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    サイドホルダ付揺動式アクチユエータ。 3 ヨーク1の側板部13の下方には段部22,
    22が形成されており、サイドホルダ7の底板3
    0が段部22,22に当る事によりヨーク1に対
    するサイドホルダ7の高さを規定するようにした
    事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のサイ
    ドホルダ付揺動式アクチユエータ。 4 サイドホルダ7の抱持板部25,26は下方
    に延びる垂辺28を有し、垂辺28がボビン2の
    底面部51を押える事により、ボビン2に対して
    サイドホルダ7を位置ぎめするようにした事を特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載のサイドホル
    ダ付揺動式アクチユエータ。 5 ボビン2の上面部52の位置決め端辺66が
    サイドヨーク3の内面に当ることにより、サイド
    ヨーク3をボビン2に対して位置決めするように
    した事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    サイドホルダ付揺動式アクチユエータ。 6 サイドホルダ7の材質がPBTであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項〜第5項のいず
    れかに記載のサイドホルダ付揺動式アクチユエー
    タ。
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