JPH04363273A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH04363273A
JPH04363273A JP13773791A JP13773791A JPH04363273A JP H04363273 A JPH04363273 A JP H04363273A JP 13773791 A JP13773791 A JP 13773791A JP 13773791 A JP13773791 A JP 13773791A JP H04363273 A JPH04363273 A JP H04363273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
cartridge
paper
recording paper
roll
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13773791A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kikuchi
哲雄 菊池
Hiroshi Sonobe
啓 園部
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH04363273A publication Critical patent/JPH04363273A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録装置に関し、特にロ
ール状のシート材を記録位置に搬送して記録する記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来例】ホストコンピュータ等の外部機器よりの記録
データを入力し、記録紙等の記録媒体に記録するプリン
タとして、例えばワイヤドットプリンタ、レーザビーム
プリンタやインクジェットプリンタなどが知られている
。この内、インクジェットプリンタでは、近年、小型の
インクジェットプリンタが商品化され、普通紙に記録で
きること、音が静かであること、安価であることなどか
ら、急速に普及しつつある。
【0003】ところが、このようなインクジェットプリ
ンタは、その画像形成のための機構が小型であるにも拘
らず、例えばA3,A4サイズの普通紙(カット紙)を
セットして記録できるものであるため、プリンタ装置本
体が大型になってしまっていた。これに対し、カット紙
でなくA3サイズの幅を有するロール紙を用いれば、直
径70mmのロール紙でA3サイズの画像を200枚以
上記録することができる。この場合、プリンタ全体の大
きさは、記録紙の幅方向にはほとんど同じであるが、記
録紙の長手方向には図25に示すように、約350mm
も短くすることができる。その結果、プリンタ全体の長
手方向のサイズは、カット紙を用いるカセット方式に比
べて、約半分以下に小型化できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしここで、ロール
紙を使用することにより、ロール紙の装填の仕方と、ロ
ール紙のロール癖によるカールが問題となる。前者につ
いてはロール紙を収納するカートリッジを用意し、その
カートリッジごとプリンタ本体に簡単に着脱できる構成
とすることによって解決できる。また、後者の場合は、
ロール紙をしごきながら搬送することによりカール癖を
矯正する方法などがあるが、このようにロール紙をしご
くと静電気が発生するため、搬送路に紙が貼り付いて紙
詰まりを起こしたり、インクジェットヘッドに放電して
、記録ヘッドの破壊やインクの吐出不良等を招く虞があ
った。
【0005】又、記録紙サイズを変更する場合、ロール
紙を収容しているカートリッジを交換しようとすると、
一旦、そのロール紙をカートリッジ内に巻き戻さなけれ
ばならず、この際、ロール紙の先端がカートリッジ外に
はみ出していると、ロール紙をしわくちゃにしたり、破
損する等の問題があった。又、カートリッジを交換した
後、次の記録開始時に、その記録紙の先端を記録位置ま
で送る必要があるため次の記録動作の開始が遅れる等の
問題があった。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、カートリッジに帯電している静電気を装置本体に放
電させることにより、シート材の搬送に伴う帯電を防止
できる記録装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明の他の目的は、シート材を搬
送する搬送経路にセンサを配置し、これらセンサの検出
信号に基づいてシート材を巻き戻すことができる記録装
置を提供することを目的とする。
【0008】また本発明は、カートリッジが装填される
と、自動的にその先端を記録位置まで搬送し、次の記録
動作の開始を速くできるようにした記録装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即ち
、ロール状のシート材を記録位置に搬送して記録する記
録装置であって、前記ロール状のシート材を収容するカ
ートリッジと装置本体とを電気的に接続し、前記カート
リッジを着脱可能に保持する保持手段と、前記カートリ
ッジより前記シート材を記録部へ搬送する搬送手段と、
前記記録部に搬送されたロール状のシート材に画像を記
録する記録手段とを有する。
【0010】又他の発明は、ロール状のシート材を記録
位置に搬送して記録する記録装置であって、前記ロール
状のシート材を収容するカートリッジを着脱可能に保持
する保持手段と、前記カートリッジ内のシート材に作用
して前記シート材を前記カートリッジ外に給送する給送
手段と、前記給送手段により給送された前記シート材を
記録位置に搬送する搬送手段と、前記記録位置に搬送さ
れたシート材に画像を記録する記録手段と、前記シート
材を前記カートリッジ内に巻き戻す巻戻し手段とを有す
る。
【0011】
【作用】以上の構成において、カートリッジに帯電して
いる静電気を、電気的に接続している装置本体に放電す
ることができる。又、他の発明の構成によれば、カート
リッジ内のシート材に作用してシート材を記録位置まで
搬送し、又、そのシート材をカートリッジ内に巻き戻す
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0013】図1は本実施例のインクジェットプリンタ
の概略構成を示す図で、このインクジェットプリンタは
2つのロール紙カートリッジを、それぞれ異なる挿入口
51,52側より挿入して装填し、そのいずれかのカー
トリッジより記録紙を記録ヘッド205による記録部ま
で搬送して記録することができる。
【0014】207はキャリッジで、記録ヘッド205
を搭載してガイド軸208に沿って移動しながら記録紙
上に画像を記録している。216は、キャリッジ207
の設けられたコロで、このコロ216がキャリッジ20
7の移動時にシート押さえ部211を押し付けることに
より、記録紙の浮き上がりを防止している。217は記
録紙の有無を検出するための記録紙センサ、201,2
02及び203,204は記録紙搬送用のローラである
。13は給紙センサで、ロール紙カートリッジより記録
紙が、このセンサ13の位置まで来ているかどうかを検
出している。4は記録紙の給紙ローラ、5,6はピンチ
ローラで、この給紙ローラ4とピンチローラ5,6との
挟まれて記録紙がカートリッジより引き出されて搬送さ
れる。以下、これら各部の構成を図面を参照して詳しく
説明する。
【0015】<ロール紙カートリッジ構成>図2はA4
サイズ幅の記録紙ロール1と、その記録紙ロール1を収
納するためのロール紙カートリッジ2の概略斜視図、図
3は記録紙ロール1が収納されたロール紙カートリッジ
2の側断面図、そして図4はロール紙カートリッジ2を
、その記録紙ロール1の中央で切断した時の正面断面図
である。
【0016】図2において、2aはロール紙カートリッ
ジ2の上のカバー、2bは記録紙ロール1の軸方向の位
置を規制する紙幅ガイド、2cは記録紙ロール1の回転
軸3が載置されて回転するU字溝、2dは記録紙ロール
1より記録紙1aをカートリッジ外部へ引き出して搬送
するための記録紙搬送用窓である。2eはローラ窓で、
記録本体装置に取り付けられた給紙ローラ4(図1、図
5、図6)が、このロール窓2eから挿入され、ピンチ
ローラ5,6との協動により記録紙1aを挾んで、その
回転により記録紙1aをカートリッジ2より記録部に向
って搬送することができる。2f(図4)は本体装置に
備え付けのロックアームを掛けるためのロック溝、2g
(図3)は記録紙ロール1のたるみを防止するための板
バネ、2iは記録紙1aの搬送に伴って生じる紙粉をた
めるための紙粉受けである。2kは上カバー2aをロッ
クするためのマグネットキャッチャ、2mは上カバー2
aをロックするための金属片、3は記録紙ロール1と一
体に形成されたロール回転軸、3aはロール回転軸3に
外部から動力を伝達するために設けられた摩擦係数の高
いゴム製の動力伝達材、16はピンチローラ5,6の回
転を抑制するブレーキパッドである。
【0017】記録紙ロール1を、このカートリッジ2に
装填する時は、記録紙ロール1の両端をロール紙カート
リッジ2内の紙幅ガイド2bに沿わせながら、その回転
軸3をU字溝2cに入れる。そして、記録紙1aの先端
がカートリッジ2のハウジングから外にはみ出さない程
度に引き出した状態で、上カバー2aを閉じる。これに
より、上カバー2aに付いている板バネ2gとピンチロ
ーラ5とで、記録紙1aを挾持することになる。これに
より記録紙1aを固定させて、記録紙ロール1がたるま
ないようにしている。また、上カバー2aは、ロール紙
カートリッジ2の内部に備え持つマグネット・キャッチ
ャ2kと金属片2mとの作用によりロックされる。
【0018】図5はロール紙カートリッジ2を本体装置
に装着する時の状態を示す図、図6はロール紙カートリ
ッジ2がストッパ31まで押し込まれて装着が完了した
状態を示す図である。
【0019】図5において、4aはカートリッジ2の挿
入時、給紙ローラ4が押し上げられている位置を示し、
4bは記録紙1aを搬送させるために給紙ローラ4が下
に押し下げられた位置を示している。これに応じて搬送
プーリ15の位置も15a,15bで示すように上下に
移動する。
【0020】ロール紙カートリッジ2が本体装置のスト
ッパ31まで押し込まれると、本体装置の内部に設けら
れたロック機構によって、ロール紙カートリッジ2がロ
ックされる。このロック機構は、図7に詳しく示されて
いる。
【0021】図7において、ロール紙カートリッジ2を
ロックするロックアーム24と、ロックアーム24を制
御するスプリング25及びプランジャ26と、ロックが
解除されたときロール紙カートリッジ2を外側へ押し出
すための押し出しスプリング27と、ロックアーム24
の位置を検知するロックアーム位置センサ28等で構成
されている。
【0022】いま、ロール紙カートリッジ2が挿入口に
入ると、ロックアーム24を下方に押し下げ、ロックア
ーム位置センサ28をオンにする。更にこの状態でロー
ル紙カートリッジ2をストッパ31まで押し込むと、ロ
ックアーム24がカートリッジ2の下面に設けたロック
溝2fに入る。これにより、ロックアーム24がスプリ
ング25の作用により押し上げられることにより、ロッ
クアーム位置センサ28の信号がオンからオフに変わる
。これにより制御部1001(図14を参照して後述す
る)は、この位置センサ28の信号のオン/オフによっ
て、ロール紙カートリッジ2が本体装置の所定の位置に
セットされているかどうかを知ることができ、又、この
時、サイズ検知センサ108(図14)よりの信号に基
づいて、カートリッジ2の記録紙ロール1の紙サイズを
検知することができる。
【0023】次に、このロール紙カートリッジ2を本体
装置から抜き出す場合には、プランジャ26をオンにし
て、ロックアーム24を下方に押し下げることによって
、カートリッジ2のロックが解除されるので、ロール紙
カートリッジ2は押し出しスプリング27の作用によっ
て本体の外側へ押し出される。
【0024】なお、本体装置の電源がオフの場合は、ス
プリング25によってロックアーム24がロール紙カー
トリッジ2のロック溝2fに掛かったままとなるので、
カートリッジ2を脱着して抜き取ることはできない。
【0025】<ロール紙の搬出・巻き戻し機構>次に、
記録紙ロール1よりの記録紙1aの搬送、及び記録紙ロ
ール1の巻き戻しに使用する駆動系の機構について説明
する。
【0026】本実施例の記録紙1aの搬送と、記録紙1
aの巻き戻し機構は、図5及び図6に示すように1個の
給送モータ19と数個のギア列とで構成され、給送モー
タ19の正転により記録紙1aがロール1に巻き戻され
、給送モータ19の逆転により記録紙1aがロール1よ
り搬送されている。
【0027】図6に示すように、ロール紙カートリッジ
2がストッパ31の位置まで押し込まれると、2種類の
駆動系が給送モータ19と接続する。即ち、第1の駆動
系は記録紙1aをロール1に巻き戻すための駆動系であ
る。
【0028】ロール紙カートリッジ2がストッパ31の
位置まで押し込まれると、ロール1の回転軸3の動力伝
達材3a(ゴム製)が、樹脂製の駆動供給材21aに接
触する。ここで、動力伝達材3aの回転中心と駆動供給
材21aの回転中心とが一致する構造になっており、給
送モータ19の回転により駆動供給材21aが回転する
と、それに接触している動力伝達材3aも連れ回りする
ことになる。しかし、これらの間の接触圧はあまり強い
ものではない。このため、記録紙ロール1の巻き戻しに
対し何らかの力が逆に働くことにより動力伝達材3aの
負荷抵抗が大きくなった場合は、これらの間の摩擦力で
は回転力を伝達できずにスリップが生じる。この場合、
ゴム製の動力伝達材3aは、樹脂製の駆動供給材21a
とのスリップによって徐々に削られていく可能性がある
が、動力伝達材3aは記録紙ロール1と一体の交換部品
であり、その削れ量は少量と考えられるため、記録紙ロ
ール1の交換時期まで耐久性があるため特に問題がない
と思われる。なお、この削れにより発生する削り屑は、
ロール紙カートリッジ2の隅に設けられた空間2hに貯
められる。
【0029】記録紙1aを記録紙ロール1に巻き戻すた
めの駆動力は、給送モータ19(ステッピングモータ)
の回転軸に圧入されたモータギア20(歯数Z20)か
ら1ウェイ軸受21の大きなギア(歯数Z21b)に伝
え、その動力を駆動供給材21aと動力伝達材3aとの
摩擦によって、ロール紙回転軸3に伝達している。
【0030】この1ウェイ軸受とは、1方向には回転す
るが、他方向には回転しない軸受であり、その構造を図
9に示す。尚、図9は、この1ウェイ軸受21を給送モ
ータ19側から見た図である。
【0031】図9に示すように、この1ウェイ軸受は、
大きなギア21bが付いた外輪21bと、駆動供給材2
1aが付いた内輪21aと、そして4本のニードル21
cとで構成されている。この図から分かるように、内輪
21aが反時計回り方向に回転しようとする(または、
外輪21bが時計回り方向に回転しようとする)と、ニ
ードル21cが外輪21bの内面に設けた狭い空間21
dに押し込まれるため、摩擦が増大して内輪21a(ま
たは、外輪21b)のみでの回転はできなくなり、内輪
21aと外輪21bは一体に回転する。それに対し、内
輪21aが時計回り方向に回転しようとする(または、
外輪21bが反時計回り方向に回転しようとする)と、
ニードル21cは外輪は21bの内面の広い空間21e
で自由に回転できるため、内輪21a(または、外輪2
1b)のみで回転でき、内輪21aの動力を外輪21b
に伝達できなくなる。
【0032】いま、モータギア20を給送モータ19側
からみて反時計回り方向に回転させると、1ウェイ軸受
21の外輪21bが時計回り方向に回転する。前述した
ように、外輪21bが時計回り方向に回転すると、1ウ
ェイ軸受21は一体となって回転駆動力を伝達する構造
になっているため、内輪の駆動供給材21aも時計回り
方向に回転する。これにより、回転軸端部の動力伝達材
3aに駆動供給材21aから、時計回り方向の回転力が
伝達される。こうして記録紙1aが記録紙ロール1に巻
き取られることになる。このとき、記録紙ロール1は、
n1=(Z20)/(Z20b)×(n20)で回転す
る。ここで、n1は記録紙ロール1の回転数(巻き取り
速度)、n20はモータギア20の回転数である。この
とき、給紙ローラ4は、制御部1001の制御によりピ
ンチローラ5,6から分離されているため、記録紙ロー
ル1に給紙ローラ4の駆動力は伝達されず、記録紙ロー
ル1は解放状態にある。このため、記録紙ロール1は無
負荷に近い力で記録紙1aを記録紙ロール1に巻き取る
ことができる。
【0033】第2の駆動系は記録紙1aをロール紙カー
トリッジ2から引き出して搬送するための駆動系である
【0034】図8は図5及び図6に示すように、給紙ロ
ーラ4を上下するための機構を示す図である。30はプ
ランジャで、後述する制御部1001の指示により、図
8の実線で示す位置に給紙ローラ4及び搬送プーリ15
を上昇させたり、点線で示す記録紙1aの搬送位置に給
紙ローラ4を下降させることができる。29はスプリン
グで、給紙ローラ4がピンチローラ5,6より離反する
方向に張力を加えている。
【0035】この記録紙1aを搬送するための駆動力は
、図6に示すように、モータギア20からタイミングベ
ルト22を介して給紙ローラ4と直結した搬送プーリ1
5に伝達される。搬送プーリ15は歯数Z15のタイミ
ングベルト22用のプーリで、歯数Z20モータギア2
0の一部はタイミングベルト22が捲回されるようにな
っている。
【0036】給送モータ19により、モータギア20を
給送モータ19側より見て時計回り方向に回転させると
、搬送プーリ15も同様に時計回り方向に回転する。 このとき、給紙ローラ4がプランジャ30で下方に下げ
られている。従って、この時、記録紙1aが給紙ローラ
4とピンチローラ5,6とで挾持されていれば、この給
紙ローラ4の回転により記録紙1aがカートリッジ1よ
り引き出されて搬送されることになる。なお、ここで給
紙ローラ4のゴム硬度は、ピンチローラ5,6のゴム硬
度よる高くなっているため、ピンチローラ5,6の外周
形状は給紙ローラ4の外周形状に沿って変形されること
になる。従って、図10に示すように、記録紙1aは、
ほぼ円形に近い給紙ローラ4の外周に沿って搬送される
ことになる。
【0037】この際、ピンチローラ5,6は、図2に示
すブレーキパッド16により回転力を抑制されるため、
給紙ローラ4とピンチローラ5,6に挾持された記録紙
1aは、各々のローラとの摩擦によってカールが除去さ
れる。このカール取りで発生した紙粉は、ロール紙カー
トリッジ2の下部に設けられた紙粉受け2iに貯められ
る。このカール取りによって記録紙1a、給紙ローラ4
、ピンチローラ5,6に静電気が発生して帯電する。 そこで、これを除去するために、ロール紙カートリッジ
2を導電材の樹脂等で形成し、給紙ローラ4とピンチロ
ーラ5,6に導電性のゴム材を使用している。また、本
体装置内部では、カートリッジ2に接触する位置に除電
バネを設け、記録紙1aの搬送路には除電ブラシを設け
ている。これにより、本体装置にカートリッジ2が装着
された状態では、除電バネがカートリッジ2の表面に接
触するので、記録紙1a及び給紙ローラ4,ピンチロー
ラ5,6等にたまった静電気は、カートリッジ2等を通
って放電されることになる。
【0038】モータギア20が回転数n20で回転する
とき、搬送ローラ15は、 n15=(Z20)/(Z15)×  n20の回転速
度で回転する。
【0039】給紙ローラ4上での記録紙1aの搬送速度
は、給紙ローラ4の周速度に等しいので、記録紙1aは
、 v4=2π×(r4)×(n15) の速度で搬送されることになる。ここで、r4は給紙ロ
ーラ4の半径を表している。
【0040】この給紙ローラ4の回転によって記録紙1
aが速度v4で搬送されるわけであるが、その分、記録
紙ロール1が回転して、記録紙1aが供給される。この
とき、記録紙ロール1の回転軸3は n3=(v4)/(2π×r1) で回転させられる。ここで、n3はロール1の回転軸3
の回転数、r1は記録紙ロール1のロール半径である。 1ウェイ軸受21の駆動供給材21aは、ロール紙回転
軸3に直結されているので、 n21a=n3 で回転することになる。上式を整理すると、次のように
なる。   n21a=(r4/r1)×(Z20/Z15)×
n20また、1ウェイ軸受21の外輪ギア20bは、モ
ータギア20の回転により、 n21b=(Z20)/(Z21b)×(n20)の回
転速度で回転する。
【0041】つまり、給送モータ19をモータ19側か
ら見て時計回り方向に回転させて記録紙1aを搬送しよ
うとすると、1ウェイ軸受21の内輪である駆動供給材
21aは、記録紙1aの搬送によって回転力を受ける。 また、1ウェイ軸受21の外輪ギア21bはモータギア
20から直接回転力を受ける。こんな場合でも、1ウェ
イ軸受21に負担がかからないようにするには、n21
b>n21a を満足すればよい。つまり、外輪ギア21bが内輪ギア
21aより早く回転すればよい。本実施例で、各歯車の
歯数及び給紙ローラ4の半径は、 Z20=20 Z21b=Z15=50 r4=8 と設定されているので上式を整理すると、r1>8 となる。つまり、記録紙ロール1のコア径r1を8mm
以上にすればよい。本実施例では、このコア径を20m
mに設定してあるので、1ウェイ軸受21に負担がかか
るようなことはない。
【0042】以上説明したように、給送モータ19を反
時計回り方向に回転させるとき、給紙ローラ4を上方に
持ち上げて、記録紙1aを解放状態にすることによって
、記録紙1aを記録紙ロール1に巻き戻すことができる
。また、給紙ローラ4を下方に下げて、ピンチローラ5
,6とで記録紙ロール1を挾持した状態で、給送モータ
19を時計回り方向に回転させると、記録紙1aをロー
ル紙カートリッジ2から引き出して搬送できる。
【0043】本実施例では、1個のモータ19の正転、
逆転により、記録紙ロール1よりの記録紙1aの引き出
し搬送、或いはロール1への巻き戻しを行っているが、
それぞれに別々のモータを用いて行っても良い。
【0044】ここまでは、A4サイズの記録紙ロール1
とそれ専用のカートリッジ2に関し、ロール1よりの記
録紙1aの搬送・巻き戻し機構について説明をしてきた
。本実施例でA4サイズのロール紙カートリッジ2の他
に、例えばB5,B4,A3のサイズのロール紙カート
リッジ2が使用できるようになっており、同時に2種の
カートリッジ2をセットできる。本例で示すカートリッ
ジ2はA3サイズである。本体装置には上述したロック
機構、ロール紙の巻き戻し・搬送機構と同じ機構を2組
備えている。
【0045】また、プリンタ装置の内部には、挿入され
たロール紙カートリッジのサイズを検知するためのサイ
ズ検知センサ108(図14)を備えており、ロール紙
カートリッジ2が挿入されれば、即座に図14に示す制
御部1001に記録紙のサイズが分かるようになってい
る。これは、ロール紙カートリッジ2の外側に各ロール
1のサイズに応じて、サイズ検知用のサイズ部材(図示
せず)が設けられており、この部材を検知して、そのカ
ートリッジの記録紙サイズを検出することができる。
【0046】<記録部の構成  (図11)>図11は
記録部の構成を示す外観斜視図である。このプリンタ装
置は給紙ローラ4又は搬送手段200によって記録紙1
aを搬送するとともに、記録ヘッド205で所定の画像
を記録するように構成されている。
【0047】搬送手段200としては、搬送ローラ対2
01,202及び排紙ローラ対203,204とで構成
され、用紙送りモータ109(図14)によって前記搬
送ローラ201及び排紙ローラ203を回転駆動して記
録紙1aを矢印Y方向に搬送するごとく構成されている
【0048】なお、排紙ローラ対203,204は図示
しない滑りクラッチを介して回転力が伝達され、搬送さ
れる記録紙1a(本実施例では記録紙ロール1より引き
出された記録紙)に対して適度なテンションを付与する
ごとく構成されている。記録手段の構成は、インクジェ
ット式の記録ヘッド205とプラテン206とが対向し
て配置され、前記記録ヘッド205がキャリッジ207
に搭載されている。前記キャリッジ207は、キャリッ
ジモータ104(図14)及びその駆動伝達系により搬
送駆動され、ガイド軸208に沿って矢印S,T方向へ
往復移動される。この移動時に、画信号に応じて記録ヘ
ッド205からインク滴が吐出されることにより、記録
紙1aに所定の画像が記録される。なお、前記キャリッ
ジ207のホームポジション位置には,これを検出する
ためのホームポジションセンサ209が配設されている
。また、シート押え手段210としては、板状の押え部
材211と、その両端に形成されたアーム部212とが
あり、このアーム部212が搬送ローラ202の回転軸
213に回転自在に取り付けられている。
【0049】本例のようなインクジェット記録方式では
、記録ヘッド205のインク吐出口形成面と記録紙1a
の被記録面との距離は比較的微小であり、かつ記録紙1
aと吐出口形成面との接触を避けるべく、その間隔が厳
しく管理されなければならないので、押え部材211の
配設が有効である。この押え部材211は0.3mmの
ステンレス製で、記録領域には窓が設けられている。そ
して、前記アーム部212には引っ張りスプリング21
4が取り付けられており、押え部材211が記録紙1a
から離隔する方向に付勢している。そして前記押え部材
211の端部(キャリッジ207のホームポジション側
)に緩斜面部215を設けるとともに、キャリッジ20
7の下部に回動自在なコロ216を設けて構成する。
【0050】このような構成によって、キャリッジ20
7が矢印S,T方向に移動することによってシート押え
部材211が記録紙1aに当接したり、離隔したりする
。即ち、キャリッジ207がホームポジションにあると
きにはスプリング214の付勢によって押え部材211
が記録紙1aから離隔し、記録時にキャリッジ207が
矢印S方向へ移動すると、コロ216が緩斜面部215
に乗り上げ、シート押え部材211を矢印V方向に回転
させ、キャリッジ207の重量により押え部材211を
記録紙1aに押圧しながら移動する。そしてキャリッジ
207がホームポジションに戻ってコロ216が緩斜面
215から外れると、再び押え部材211が記録紙1a
から離隔する。以上が記録部の構成である。
【0051】次に図12を参照して、記録紙1aの搬送
及び記録動作について説明する。
【0052】本体装置の挿入口51にロール紙カートリ
ッジ2をセット(図1)すると、制御部1001は、ス
プリング29で持ち上げられていた給紙ローラ4をプラ
ンジャ30によって下方に移動させ、記録紙1aを給紙
ローラ対4,5,6で挾持させる。この状態で、前述し
たように給送モータ19をモータ19側から見て時計回
り方向に回転させることにより、記録紙1aをカートリ
ッジ2から搬送路内に送りこむ。このとき、記録紙1a
はカートリッジ2内の紙幅ガイド2b(図2)によって
斜行が矯正されつつ搬送される。制御部1001は、給
紙センサ13が紙の先端を検知すると用紙送りモータ1
09(図14)を回転駆動し、搬送ローラ対201,2
02を回転させる。記録紙1aは搬送ローラ対201,
202のニップに挾持されて、更に搬送されるが、搬送
ローラ対201,202の搬送速度が給紙ローラ対4,
5,6の速度よりも速く、かつニップ圧も十分に大きい
ため搬送ローラ201の搬送速度で、前述した記録部に
送られる。このようにして、記録部での記録時、記録紙
1aは搬送ローラ対201,202の搬送速度に応じて
搬送され、給紙ローラ対4,5,6の間で滑ることにな
る。これにより、記録紙1aは図10に示すように、給
紙ローラ4,5,6によりロール癖が矯正される方向に
しごかれることになり、記録紙1aのロール癖が矯正さ
れる。
【0053】搬送ローラ201の下流に配置したレジス
トセンサ217が紙の先端を検知すると、記録紙1aの
先端が記録部の点Wに到達するまで、制御部1001は
用紙送りモータ109を駆動し、先端がWの位置まで到
達すると停止する。停止位置は、紙の先端の記録領域の
2mm前方(W)であり、その位置は用紙送りモータ1
09に与えられるパルス数で制御される。
【0054】以上の説明は本体装置の挿入口51にカー
トリッジ2が挿入されたものであるが、実際には本例に
限らず、もう一方の挿入口52(図1)に他のカートリ
ッジが挿入された場合でも、同様のシーケンスに従って
記録紙が記録部に搬送される。
【0055】次にプリンタの使用例に基いて、図12を
参照しながら本実施例のインクジェットプリンタの動作
を説明する。不図示のホストコンピュータからプリント
命令が送られると、制御部1001はレジストセンサ2
17によって記録紙1aがあることを確認し、ホストコ
ンピュータに対してプリンタレデイを信号を送信して、
記録情報が送信されるのを待つ。ホストコンピュータは
レデイ信号を受けた後、記録情報を1回の記録幅分(B
)だけ送り、次のレデイ信号を待つ。プリンタはこの記
録情報に基いて記録ヘッド205を走査し、かつ記録駆
動信号を与え、前述したインクジェット記録方式にて記
録紙1a上に画像を形成する。
【0056】ここで、記録紙に記録される記録面はロー
ル紙の外側の面であるため、記録紙1aがインクを吸い
込んでカールする方向(インク面が凹)と、記録紙1a
のカール癖とが互いに打ち消し合うことになる。
【0057】記録ヘッド205が記録走査を終了してホ
ームポジションに戻ると、用紙送りモータ109を回転
駆動して、再び記録ヘッド幅(B)分だけ記録紙1aを
搬送し、前述と同様にレデイ信号の授受を行い、次の記
録走査を続ける。排紙ローラ対203,204は、搬送
ローラ対201,202の駆動モータによって駆動され
ており、搬送ローラ201よりも約2%程度速く、前述
のように滑りクラッチによって回転力が伝達されている
ため、両ローラ対に記録紙1aが挟まれている間は、記
録紙1aの送り量(速度)は搬送ローラ対201,20
2によって定められつつ記録紙1aが記録部で常にピン
と張った状態になっている。
【0058】記録紙1aに対する記録範囲は、紙の湿度
などによる伸び縮み、給紙や搬送に伴うずれと斜行を加
味し、定形の紙サイズに対してその周囲にそれぞれ2m
mの余白を設けてある(図12)。
【0059】ホストコンピュータは所定のサイズ分の記
録情報を送信し、1ページ分の情報の送信が終了したこ
とをプリンタの制御部1001に知らせる。制御部10
01は図12に示すように、記録済のページの後端を記
録幅の前方2mm(W)まで搬送し、次のページの記録
を待機する。その状態で次の記録が行われると、ページ
の間には4mmのすき間が確保されることとなる。そし
て2枚目の記録途中において、記録紙1aの搬送中に、
4mmのすき間の中間をカッタ219の位置で停止させ
、切断モータ220(図14)を駆動して記録紙1aを
切断する。この切断シーケンスを効率よく行えるように
、カッタ219と記録ヘッド205のカッタ側ノズルと
の間隔は記録幅(B)の整数(n)+2mmにしてある
。即ち、次のページのn回目の紙送り停止後に切断する
シーケンスになっている。
【0060】切断された記録紙1a(所定のサイズに切
断されているが)は、カッタ219の下方に配置された
トレイ221上に落下し、以下、順次画像情報を記録さ
れた記録紙1aが排紙されて、積み重ねられていく。 尚、カッタ219は、ここではロータリカッタである。 これは、本体に固定された刃222と、不図示のモータ
によって両端の回転軸周りに回転する刃223との間で
記録紙1aを切断する機構である。
【0061】以上のシーケンスによれば、最後のページ
が排紙されないことになるが、必要に応じて切断コマン
ドを発生させ、切断、排紙することができる。即ち、ホ
ストコンピュータからのコマンド、装置本体に設けた排
紙スイッチ(図示せず)からの入力などをトリガにして
、制御部1001はページの後端をカッタ219の位置
まで搬送し、記録紙1aを切断する。その後、給送モー
タ19、用紙送りモータ109を反転させて、レジスト
センサ217がオフになるまで記録紙1aを巻き戻し、
再び記録紙1aの先端が記録部の2mm前方にきた時に
停止させ、カートリッジ2のセット時と同様にして、次
の記録動作を待機するように制御できる。
【0062】<記録紙ロール1の変更シーケンス>次に
、図13を参照して、記録領域がA4サイズである記録
紙ロール1に代わって、別の記録紙ロール101(ここ
ではA3サイズの記録紙ロール)に置き換える2つのシ
ーケンスについて説明する。
【0063】1つ目のシーケンスは、オペレータが所望
のカートリッジをカートリッジ挿入口51にセットし、
記録紙1aを記録領域に搬送するものである。2つ目の
シーケンスは、ホストコンピュータ等からの信号によっ
て、既にカートリッジ挿入口51或いは52にセットさ
れているカートリッジ(2,102)から記録紙(1a
,10a)を引き出して搬送するものである。
【0064】■オペレータが所望のカートリッジ102
をカートリッジ挿入口52にセットする場合。A3サイ
ズ記録紙ロール101が装填されたロール紙カートリッ
ジ102を本体装置のカートリッジ挿入口52に押し込
むと、先ず、制御部1001は挿入口51側のプランジ
ャ30をオフし、給紙ローラ4を持ち上げた状態(図1
3中の破線位置)で記録紙1aを所定位置Cまで巻き戻
す。位置Cとは、記録紙ロール1よりの記録紙1aに代
ってA3サイズ記録紙ロール101よりの記録紙10a
を記録領域に搬送するときに、記録紙1aの先端が障害
にならない位置である。この時、記録紙1aの巻き戻し
途中で記録紙1aの先端が搬送ローラ対201,202
のニップを外れてから4〜8mm戻した位置で停止する
。 これは、レジストセンサ217による記録紙1aの先端
検知と、給送モータ19及び用紙送りモータ109に供
給されるパルス数で制御されるが、記録紙ロール1の径
によって、4mm〜8mmの間でばらつく。次に、制御
部1001は、挿入口52内のA3サイズの記録紙ロー
ル1を<記録部の構成>の中で説明した方法と同様のシ
ーケンスで記録領域まで搬送する。
【0065】■カートリッジ挿入口52にカートリッジ
102が既にセットされている場合。ホストコンピュー
タ等からA3サイズの記録紙10aにプリントせよとの
命令が出されると、先ず、カートリッジ挿入口51側の
記録紙1aは上述したシーケンスで位置Cまで巻き戻さ
れる。次に、位置Cまで巻き戻されていた、カートリッ
ジ挿入口52側の記録紙10aに対し、挿入口52のカ
ートリッジ用の給送モータ(図示せず)と用紙送りモー
タ109とを同時に駆動し、記録紙10aの先端が記録
部の点Wに到達するまで搬送駆動する。これで、記録領
域の記録紙が、A4サイズの記録紙1aからA3サイズ
の記録紙10aに置き換えられたことになる。
【0066】<カートリッジの抜き取りシーケンス>オ
ペレータが本体装置にセットされているロール紙カート
リッジ2を抜き取る場合、記録紙1aのカートリッジ2
には、前述した構成によりロックが掛かっているため、
本体装置の電源のオン/オフに関わらず、手動により、
そのカートリッジ2を抜き取ることはできない。カート
リッジの抜き取りは、本体装置の電源がオンの状態のと
きに、以下に示すシーケンスに従って行われる。
【0067】不図示のホストコンピュータから制御部1
001にロール紙カートリッジ2の抜き取り命令が出さ
れると、制御部1001は記録紙1aのカートリッジ2
が挿入されている方の給紙センサ13とレジストセンサ
217の出力信号(紙の有無)を調べて、その信号に応
じて次に示す3つのシーケンスのいずれかでロール紙カ
ートリッジ2の抜き取り処理を実行する。
【0068】■給紙センサ13及びレジストセンサ21
7が共に紙無し状態を検知している場合。制御部100
1は、給紙センサ13の出力を見て、そこに記録紙1a
なしと判断すれば、ロックアーム24の上下を制御する
プランジャ26をオンする。これにより、ロックアーム
24が下方に下げられてカートリッジ2のロックが解除
され、ロール紙カートリッジ2は押し出しスプリング2
7によって外側へ押し出される。しかし、この状態では
カートリッジ2を本体装置から完全に取り出した状態で
ないため、ロックアーム検知センサ28の信号がオンの
ままとなり、制御部1001は次の命令が実行できない
。そこで、ロール紙カートリッジ2を本体装置から完全
に抜き取り、ロックアーム検知センサ28の信号をオフ
にしておく必要がある。
【0069】■給紙センサ13に紙有り、レジストセン
サ217に紙無しの場合。制御部1001が、給紙セン
サ13のところに記録紙1aがあると判断した場合は、
図13に示すように記録紙1aを所定位置Dまで巻き戻
した後、上述した方法(■シーケンス)でロール紙カー
トリッジ2を本体装置から抜き取る。なお、この位置D
とは、給紙センサ13が記録紙1aの先端を検知してか
ら4〜8mmカートリッジ側に移動した位置であり、記
録紙1aがカートリッジ2に完全に隠れる位置であって
、且つ記録紙1aが給紙ローラ4とピンチローラ5,6
とで挾持されている位置である。この位置は、給送モー
タ19に供給するパルス数で制御されるが、ロール紙1
の径によって上述のごとく4〜8mmの範囲でばらつく
【0070】■給紙センサ13、レジストセンサ217
が共に紙有りを検知している場合。制御部1001がレ
ジストセンサ217の出力信号により、そのセンサ21
7のところに記録紙1aがあると判断した場合は、記録
紙1aは既に記録されている可能性があるため、記録紙
1aの巻き戻しを実行する前に、記録ヘッド205のノ
ズル部(ロール紙カートリッジ2側)に位置している記
録紙1aをカッタ219による切断位置まで搬送して切
断する。その後は、■のシーケンスに従って記録紙1a
をカートリッジ2内に巻き戻した後、ロール紙カートリ
ッジ2を抜き取る。
【0071】<紙無し時のカートリッジ抜き取りシーケ
ンス>記録紙1aの搬送中に記録紙1aが残り少なくな
り、反射式の給紙センサ13が記録紙1a裏面の紙無し
マークを検知した場合、前述のカートリッジの抜き取り
シーケンスで説明した、3つのシーケンスのいずれかに
従って、カートリッジ2が本体装置から抜き取られる。
【0072】紙無し検知機構は、記録紙1aの裏面に前
もって印刷された黒色の紙無しマークと、ロール紙カー
トリッジ2の記録紙1aのロール紙搬送窓2dの近くに
設置された給紙センサ13と、記録紙1aの搬送路内で
、給紙センサ13に相対する給紙ガイド上に設けられた
全反射板7dとで構成される。記録紙1aの裏面の紙無
しマークは、例え記録の途中に紙無しマークが給紙セン
サ13により検知された場合でも、現在の記録途中で紙
無し状態になって記録不可能にならないように、その記
録紙に最後まで記録ができる位置から記録紙1aの後端
まで線状に印刷されている。尚、記録紙1aの後端はロ
ール1の芯材に取り付けられている。
【0073】記録紙1aを搬送しているときの給紙セン
サ13の出力信号は、搬送路内での記録紙1aの位置に
応じて、次の3通りが考えられる。■記録紙1aの先端
が給紙センサ13で検知できる領域まで達っしておらず
、全反射板7dの反射光を受ける場合。■記録紙1aが
給紙センサ13で検知でき、記録紙1aの白色面により
拡散光を受ける場合。■記録紙1aの裏面に印刷された
黒色の紙無しマークの拡散光を受ける場合。以上の3通
りである。
【0074】これらの3種の場合は、給紙センサ13の
出力レベルが明確に3段階に分れるので、制御部100
1は、この給紙センサ13の出力が全反射板7dによる
ものか、記録紙1aの白色面よりの反射光によるものか
、紙無しマーク(黒色)より緒反射光によるものかを誤
認することはない。
【0075】また、記録紙1aを搬送している途中で、
給紙センサ13が黒色の紙無しマークを検知したら、記
録紙ロール1は、前述のカートリッジの抜き取りシーケ
ンスで説明したシーケンスに従って本体装置から抜き取
られる。ただ、記録の途中に紙無しマークを検知した場
合は、記録が終了するのを待ってカートリッジ2の抜き
取りが実行される。
【0076】その後、新しい記録紙ロール1を前述の方
法でカートリッジ2に収納してから前述したカートリッ
ジのセットシーケンスに従って、そのカートリッジ2を
本体装置にセットすれば良い。尚、前述した説明は、挿
入口52に挿入されたカートリッジ102の場合にも、
そのまま同様に適用できることはもちろんである。
【0077】図14は実施例のインクジェットプリンタ
の概略構成を示すブロック図で、ここでは、2つのカー
トリッジ用の給送モータ19,190及び給紙センサ1
3,113とを示しているが、図面を簡単にするために
、プランジャ26,30及び位置センサ28及びサイズ
検知センサ108は、カートリッジ2用のものしか示し
ていない。従って、図13に示す様に、カートリッジを
2個装着して使用できるインクジェットプリンタでは、
前述のプランジャ26,30及び位置センサ28及びサ
イズ検知センサ108に相当する組が、もう1つ用意さ
れることになる。
【0078】図14において、1001は装置全体を制
御する制御部で、例えばマイクロプロセッサ等のCPU
120、図15のフローチャートで示されたCPU12
0の制御プログラムや各種データを記憶しているROM
121、CPU120のワークエリアとして使用される
RAM122などを備えている。102はヘッドドライ
バで、インクジェット法により記録を行う記録ヘッド2
05を駆動している。207は、この記録ヘッド205
を搭載して走査するためのキャリッジで、このキャリッ
ジ207の走査はキャリッジモータ104の回転駆動に
より行われる。109は用紙送りモータで、前述の搬送
用ローラ対201,202及び排紙ローラ203,20
4を回転駆動している。110は、制御部1001の指
示により、この用紙送りモータ109を回転駆動するた
めのモータドライバである。
【0079】給送モータ19はカートリッジ2に収容さ
れている記録紙1aを搬送して、カートリッジ2外に引
き出すためのモータ、同じく搬送モータ190はカート
リッジ102に収容されている記録紙10aをカートリ
ッジ102より外に搬送するためのモータである。尚、
この給送モータ190の設置位置は、図5及び図6に示
すカートリッジ2に対する相対位置と同様に、カートリ
ッジ102に対して位置付けられている。209はキャ
リッジ207がホーム位置にあることを検出するための
ホームポジションセンサ、13及び113は、それぞれ
各カートリッジより記録紙が引き出されているかどうか
を検出するための給紙センサである。レジストセンサ2
17は、図12に示す様に、記録ヘッド205の下部に
記録紙が位置しているかどうかを検出するためのセンサ
である。
【0080】カッタ219は、図12に示す位置に設け
られ、モータドライバ107により駆動される切断用モ
ータ220により駆動されて、記録紙を切断している。 プランジャ30は、給紙ローラ4及び給送プーリ15を
、図5の4a及び15aで示す位置まで上昇させるため
のプランジャ、プランジャ26はカートリッジ2のロッ
クを解除するためのプランジャ、位置センサ28はプラ
ンジャ26のアーム位置を検出するためのセンサである
。また、サイズ検知センサ108は、前述したように、
カートリッジのサイズ部材を検知することにより、その
カートリッジに収容されている記録紙のサイズを検出し
て制御部1001に通知している。
【0081】次に、図15〜図22のフローチャートを
参照して、本実施例のインクジェットプリンタの動作を
説明する。尚、これらフローチャートで示された処理を
実行する制御プログラムは、制御部1001のROM1
21に記憶されている。図15及び図16は、本実施例
のインクジェットプリンタの電源が投入された後の通常
の処理を示すフローチャートである。
【0082】装置の電源が投入されるとステップS1に
進み、RAM122のワークエリアの初期化処理及び、
給紙ローラ4,1004等のアップ処理などが行われる
。次にステップS2に進み、挿入口51の中に設けられ
た位置センサ28がオンかどうか、オンであればステッ
プS3でサイズ検知センサ108によりカートリッジ2
の記録紙サイズが検知されているかどうかを調べる。 そうであれば挿入口51にカートリッジ2が装着されて
いることを示しているため、ステップS4で、カートリ
ッジ2が有りと判定し(対応するフラグをオンする)、
その記録紙サイズをRAM122に記憶する。
【0083】一方、挿入口51にカートリッジ2が無い
、あるいはカートリッジ2が完全に装着されていない時
はステップS5に進み、挿入口52の位置センサがオン
で、且つその記録紙サイズが検出されているかをみる。 挿入口52にカートリッジ102が装着されていて、そ
の記録紙サイズが検出できた時はステップS7に進み、
その記録紙サイズを記憶し、更に挿入口52に記録紙あ
りと判定して、例えばフラグなどをオンしておく。ここ
で、挿入口51と52のいずれにもカートリッジが装着
されていない時はステップS21に進み、カートリッジ
が装着されるのを待つ。この処理は後述する。 尚、ここでは、カートリッジ2が装着されているとカー
トリッジ102の装着をチェックしていないが、両方の
挿入口にカートリッジが装着されていることを想定して
、2つのカートリッジの装着をチェックするようにして
も良い。
【0084】挿入口51,52のいずれかにカートリッ
ジが装着されているとステップS8に進み、カートリッ
ジの抜き取りが指示されたかを調べ、そうであればステ
ップS9に進み、カートリッジの抜き取り処理を実行す
る。この処理は図17及び図18のフローチャートを参
照して詳しく後述する。また、ステップS10で記録紙
ロールの変更が指示されるとステップS11に進み、記
録に使用する記録紙を変更する処理を行う。この処理は
、図19及び図20を参照して詳しく後述する。そして
、ステップS12でプリント指示を入力するするとステ
ップS13に進み、図21及び図22のフローチャート
で示されるプリント処理を実行する。
【0085】挿入口51,52のいずれにもカートリッ
ジが挿入されていない時はステップS21に進み、挿入
口51と52のいずれかの位置センサがオンになるか、
即ち、いずれかの挿入口にカートリッジが挿入されるか
をみる。例えば、挿入口51の場合で説明すると、カー
トリッジ2が挿入されると、図7に示すように位置セン
サ28は一旦オンになり、カートリッジ2がストッパ3
1に到達する位置まで挿入されて、完全に装着されると
再びオフになる。この状態でサイズ検知センサ108に
より、カートリッジ2の記録紙サイズを読取る(ステッ
プS23)。
【0086】次にステップS24に進み、プランジャ3
0をオンにして給紙ローラ4を下方に移動させて記録紙
を図10に示すように挾持し、ステップS25で給送モ
ータ19を回転駆動して、記録紙1aを搬送路内に送出
する。以上の処理は、挿入口52内にカートリッジ10
2が装着された場合も、対応するセンサによる検知、及
び給紙ローラ、給送モータ等を用いた搬送処理により、
挿入口51のカートリッジ2の場合と同様にして行うこ
とができる。尚、これは以下の説明においても一々特に
述べないが、カートリッジ2とカートリッジ102に対
する搬送処理等は同様にして行うことができることはも
ちろんである。
【0087】こうして、記録紙の先端がカートリッジか
ら引き出されて搬送ローラ対201,202の位置まで
くると、次に用紙送り用モータ109を回転駆動して、
記録紙を記録ヘッド205による記録位置方向に移動す
る。ステップS27で、レジストセンサ217により、
その記録紙の先端が検出されるとステップS28に進み
、更に用紙送り用モータ109を回転駆動して、記録紙
の先端を図12のWで示された位置まで搬送する。これ
は、前述したように、レジストセンサ217により記録
紙を検知してからの用紙送り用モータ109の駆動ステ
ップ数で調整することができる。これにより、プリンタ
はプリント可能(プリント・レディ)となる。
【0088】次に、図17及び図18のフローチャート
を参照して、カートリッジの抜き取り処理について説明
する。図7で説明したように、カートリッジにはロック
アーム(24)によりロックがかかっているため、この
プリンタ装置の電源がオフの状態では、このカートリッ
ジを抜き取ることはできない。ここでは、挿入口51の
カートリッジ2の抜き取りが指示された場合について、
これらフローチャートを参照して説明する。
【0089】カートリッジ2の抜き取りが指示されると
ステップS31に進み、給紙センサ13により記録紙が
検知されているかをみる。給紙センサ13が記録紙を検
知していない時はステップS32に進み、レジストセン
サ217がオフかどうかをみる。この場合、レジストセ
ンサ217がオンであることは通常有り得ないので、オ
ンであればステップS33のエラー処理に進む。
【0090】給紙センサ13及びレジストセンサ217
が共に紙無しの場合はステップS34に進み、プランジ
ャ26をオンにしてロックアーム24をカートリッジ2
より外すとともに、プランジャ30をオフして給紙ロー
ラ4を上(図13の点線位置)に上げる。こうして、カ
ートリッジ2が脱着可能な状態にした後、ステップS3
5でサイズ検知センサ108の出力がオフ、即ち、カー
トリッジ2が挿入口51より引き出されたかをみる。サ
イズ検知センサ108の出力がオフになった後、ステッ
プS36で人による操作時間を考慮して所定時間待機し
た後、プランジャ26をオフする。カートリッジ2が抜
き取られている最中であれば、ロックアーム24の先端
はカートリッジ2の底部により押さえられてセンサ28
の出力はオンになっている。従って、ステップS38で
、この位置センサ28の出力がオフになるのを待って、
RAM122に記憶されている、そのカートリッジ2に
記録紙サイズをクリアし、その挿入口51にカートリッ
ジが装着されていないものとして記憶する。
【0091】次に、給紙センサ13が記録紙を検知して
いて、レジストセンサ217が記録紙を検知していない
場合で説明する。
【0092】この場合はステップS40からステップS
41に進み、プランジャ30をオフして給紙ローラ4を
アップさせ、給送モータ19を回転駆動して、給紙セン
サ13が記録紙1aを検知しない位置まで、記録紙1a
をカートリッジ2内に巻き戻す。こうして給紙センサ1
3が記録紙1aを検知しなくなるとステップS43に進
み、更に搬送用モータ19を回転駆動して、その先端が
図13の位置Dに来るまで、記録紙1aをカートリッジ
2内に巻き戻す。こうしてステップS34に進み、前述
したようにして、カートリッジ2の抜き取り処理を行う
【0093】また、給紙センサ13及びレジストセンサ
217の両方が記録紙を検出している時はステップS4
4に進み、記録位置にある記録紙1aは記録されている
可能性があるため、記録紙1aを前方に搬送してカッタ
219による切断位置まで搬送し、ステップS45でカ
ッタ219を駆動して、その記録紙部分を切断して排紙
する。その後、ステップS41に進み、前述したように
して記録紙1aをカートリッジ2方向に巻き戻した後、
カートリッジ2のロックを解除してカートリッジ2が抜
き取られるのを待つ。
【0094】次に、図19及び図20を参照して、ステ
ップS11の記録紙を変更する処理について説明する。 尚、ここでは、A4サイズの記録紙1aよりA3サイズ
の記録紙10aへの記録紙の変更が指示された場合で説
明する。
【0095】この処理は、例えばホストコンピュータな
どから記録する記録紙のサイズ(例えばA3サイズ)が
指示されることにより開始され、まずステップS51で
その指示された記録紙が既に記録位置にあるかどうかを
みる。既に記録位置にあれば、そのまま記録できるので
、何もせずに元のメイン処理に戻る。そうでない時はス
テップS52に進み、記録位置に他のサイズの記録紙1
aがセットされているかをみる。レジストセンサ217
と給紙センサ13とにより記録位置にある記録紙がA4
サイズの記録紙1aであることが検知されるとステップ
S53に進み、プランジャ30をオフし、給送モータ1
9を回転駆動して、その記録紙1aをカートリッジ2側
に巻き戻す。これにより、給紙センサ13が記録紙1a
を検知しなくなるとステップS55に進み、更に記録紙
1aの先端を位置C(図13)まで巻き戻す。尚、ステ
ップS52で他の記録紙が記録位置にない時はステップ
S56に進む。
【0096】ステップS56では、指定されたサイズ(
A3サイズ)の記録紙10aが既に挿入口102にセッ
トされているかをみる。セットされていればステップS
57に進み、そのカートリッジ102用の給紙ローラ1
004をダウンさせ、搬送用モータ190を回転駆動し
て、記録紙10aをカートリッジ102より引き出して
記録位置方向に搬送する。これにより、ステップS58
でレジストセンサ217が記録紙10aの先端を検知す
るかどうかを調べ、検知しない時はステップS59に進
み、記録紙10aの終了マークを検出したかを調べ、終
了マークを検出しない時はステップS58でレジストセ
ンサ217が、その先端を検出するまで記録紙10aを
搬送する。
【0097】こうしてレジストセンサ217がオンして
記録紙10aを検知するとステップS60に進み、今度
は更に用紙送り用モータ109を回転駆動して、その記
録紙10aの先端が、図12に示すWの位置までくるよ
うに記録紙10aを搬送する。一方、ステップS59で
、給紙センサ113が記録紙10aの終端マークを検出
すると前述のステップS41(図18)に進み、その記
録紙10aを巻き戻して、他の記録紙カートリッジに変
更するように、オペレータに指示する。
【0098】また、ステップS56で、指定されたサイ
ズの記録紙を収容しているカートリッジ102が挿入口
52にセットされていない時はステップS61に進み、
その挿入口52の給紙ローラ1004をアップしてカー
トリッジが挿入できるようにし、ステップS62で位置
センサがオンしてカートリッジ102が挿入されたこと
を検知すると、ステップS63でカートリッジ102が
装置内に完全に装着されたかを調べ、完全に装着された
後はステップS64でその記録紙サイズを読み取る。こ
うしてステップS65で、指示された記録紙のサイズと
一致するとステップS57に進み、前述したようにして
、その記録紙10aを記録位置に搬送する。尚、この時
に記録紙サイズが指示されたサイズと一致しなければ、
エラーであることを表示して、オペレータにカートリッ
ジの再交換を指示する。
【0099】また、ステップS56で、挿入口52に既
にカートリッジが装填されていて、そのカートリッジの
記録紙サイズが指示されたサイズと異なる場合は、前述
した図17及び図18に示すようにして、挿入口52に
セットされているカートリッジの抜き取り処理を行うよ
うに指示する。そして、新たにセットされるカートリッ
ジが、所望に記録紙サイズの記録紙を収容しているかど
うかを判断すれば良い。
【0100】最後に、図21及び図22のフローチャー
トを参照して、本実施例のプリンタにおけるプリント処
理を説明する。まずステップS71で、記録したいサイ
ズの記録紙が記録位置にあるかどうかを調べ、その記録
紙が記録位置にない時はステップS72に進み、ノット
レディ信号を出力し、所望のサイズの記録紙が記録位置
にないことを報知する。これにより、必要に応じて前述
したカートリッジの交換、或いは記録紙の変更処理が実
行される。
【0101】所望の記録紙が記録位置にある時はステッ
プS73に進み、レディ信号をホストコンピュータに出
力し、ステップS74でホストコンピュータより、記録
ヘッド205の1走査により記録する分の記録データを
受信する。こうして1走査分の記録データを入力すると
ステップS75に進み、キャリッジ207の走査を開始
する。ステップS76では、このキャリッジ207の走
査に同期して、記録ヘッド205に記録データを出力し
、1走査分の画像記録を行う。ステップS77で1走査
分の画像記録を終了するとステップS78に進み、キャ
リッジ207をホーム位置に戻し、ステップS79で、
記録された量に相当する長さ分だけ記録紙を排紙方向に
搬送する。この記録紙の搬送時、ステップS80で、前
ページの切断位置がカッタ219による切断位置に到達
するとステップS81に進み、カッタ219を駆動して
、その記録紙を、図12に示すように切断位置で切断す
る。これにより、連続して記録を行う時、記録済の記録
紙部分を切断する特別な記録紙の搬送処理や、巻き戻し
処理等が不要になるため、記録処理を高速にできる効果
がある。
【0102】またステップS82で、記録処理を終了し
たかを調べ、記録を終了するとステップS85に進む。 記録の終了でない時はステップS83に進み、記録紙の
終了マークを検出したかどうかを調べ、終了マークを検
出したときはステップS84に進み、記録紙の残量不足
フラグなどをセットし、記録が終了した時点で記録紙無
しの表示を行う。このように、現在の記録動作中で記録
紙の終了マークを検出しても、現在記録中の画像は最後
まで記録できるので、特にノットレディ信号を出力する
等の処理を行うことなく、そのまま記録処理を続行する
【0103】記録処理を終了するとステップS85に進
み、ホストコンピュータよりの排紙指示が入力されるか
、或いはプリンタの排紙スイッチが操作されるかして、
記録済の記録紙の切断、排紙が指示されるとステップS
86に進み、記録済の記録紙をカッタ219による切断
位置まで搬送し、カッタ219を駆動して切断する。次
に排紙ローラ対203,204を回転駆動して、その切
断された記録紙を排紙すると共に、ステップS88でプ
ランジャ30(記録紙1aの場合)をオフし、給送モー
タ19(或いは190)を回転駆動して、レジストセン
サ217が記録紙を検知しなくなるまで記録紙をカート
リッジ側に巻き戻す。
【0104】<バブルジェットの説明  (図23,図
24)>この実施例では記録ヘッドを一般的なインクジ
ェット記録方式の記録ヘッドとして説明したが、このイ
ンクジェット記録方式の1つであるシリアル型のバブル
ジェット記録方式の記録ヘッド205として説明する。 図23は記録手段を構成する記録ヘッド205の分解構
成説明図であり、図24の(a)〜(g)はバブルジェ
ット記録原理の説明図である。尚、その代表的な構成や
原理については、例えば、米国特許第4,723,12
9号明細書、同第4,740,796号明細書に開示さ
れている。
【0105】図23に於いて、205aはヒータボード
であり、シリコン基板上に電気熱変換体(吐出ヒータ)
205b、これに電力を供給するアルミニウム等の電極
205cとが成膜されて配設されている。このヒータボ
ード205aに対して、記録用液体の液路(ノズル)2
05dを仕切るための隔壁を有する天板205eを接着
することにより構成されている。また装置の所定位置に
は前記記録ヘッド205にインクを供給するためのイン
クカートリッジが交換可能に取り付けられている。
【0106】前記インクカートリッジから導管を介して
供給されたインクは、天板205eに設けられた供給口
205fより記録ヘッド205内の共通液室205gに
充填され、この共通液出力205gより各ノズル205
d内に導かれる。これらのノズル205dにはインク吐
出口205hが形成されており、また前記吐出口205
hは前記記録ヘッド205の記録シートに対向してシー
ト搬送方向に所定ピッチで形成されている。
【0107】この実施例では前記構成の記録ヘッド20
5が往復移動可能なキャリッジに搭載され、このキャリ
ッジの移動に同期して前記記録ヘッド205からインク
を吐出、飛翔させて記録を行うものである。ここで前記
バブルジェット記録方式におけるインク飛翔原理を図2
4(a)〜(g)を参照して説明する。
【0108】定常状態では図24(a)に示すように、
ノズル205d内に充填されているインク240は吐出
口面で表面張力と外圧が平衡している。この状態でイン
ク240を飛翔せさる場合には、ノズル205d内の電
気熱変換体205bに通電し、そのノズル205d内の
インクに核沸騰を越えて急速な温度上昇を生じさせる。 すると、図24(b)に示すように、電気熱変換体20
5bに隣接したインクが加熱されて微小気泡(バブル)
を生じ、該加熱部分のインクが気化して膜沸騰を生じ、
図24(c)に示すように前記気泡241が急速に成長
する。
【0109】前記気泡241が図24(d)に示す如く
最大に成長すると、ノズル205d内の吐出口からイン
ク液滴242が押し出される。そして電気熱変換体20
5bへの通電を終了すると、図24(e)に示すように
、成長した気泡241はノズル205d内のインク24
0により冷却されて収縮し、この気泡の成長、収縮によ
つてインク液滴242が吐出口から飛翔する。更に図2
4(f)に示すように電気熱変換体205b面にインク
が接触して急激に冷却され、気泡241は消滅するか又
は殆ど無視し得る程度の体積に収縮する。そして前記気
泡241が収縮すると、図24(g)に示すようにノズ
ル205d内には毛細管現象によつて共通液室205g
からインクが供給され、次の通電に備えるものである。
【0110】従つて、このような記録ヘッドを搭載した
キャリッジを往復移動させると共に、この移動と同期さ
せて画信号に応じて前記電気熱変換体205bに通電す
ることによつて記録シートにインク像が記録される。
【0111】なお、記録手段の構成としては、上述の吐
出口、液路、電気熱変換体の組合せの他に、熱作用部が
屈曲する領域に配置されている米国特許第455833
3号明細書,特開昭59−123670号公報等に開示
されているものも採用することが出来る。
【0112】また前述した記録手段は、記録装置に装着
したインクカートリッジから記録ヘッドへインクを供給
するようにしてもよく、また記録ヘッド内にインク収容
室を設け、該インク収容室のインクが無くなった場合に
は記録ヘッドを交換するようにした交換可能型の記録ヘ
ッドを用いるようにしても良い。
【0113】また、本発明の記録装置の形態としては、
コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末としての
プリンタとして用いられる他、リーダ等と組合わせた複
写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ装置等
として用いられる。
【0114】なお、本実施例では、記録手段の記録ヘッ
ドをインクジェット法により記録を行う記録ヘッドとし
たが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば感
熱法、熱転写法、ワイヤドット記録法、或は静電記録法
などにより記録を行う記録ヘッドであつてもよいことは
もちろんである。
【0115】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発
明により規定される処理を実行するプログラムを供給す
ることによって達成される場合にも適用できることは言
うまでもない。
【0116】以上説明したように本実施例によれば、イ
ンクジェット等の記録ヘッドによる記録をロール状の記
録紙のロール外周面に行うことにより、記録紙のカール
癖とインクジェット記録によるカール癖との方向が互い
に打ち消し合う方向に働くため、ロール状の記録紙のカ
ールの発生を抑えることができる。
【0117】また本実施例によれば、給紙ローラの負荷
が記録部における記録紙の搬送に影響しないようにし、
更にロール紙のカール補正を行うことができる効果があ
る。更に本実施例によれば、記録紙の搬送処理に要する
時間を少なくして、プリンに要する時間を短縮できる効
果がある。
【0118】更にまた本実施例によれば、記録部で記録
紙を搬送するとき、給紙ローラによりカール癖を矯正す
る方向に記録紙をしごくことにより、記録部の前段で記
録紙のロール癖を矯正できる。
【0119】又、記録部において、記録紙を搬送する搬
送ローラ対と排紙ローラ対との回転速度に速度差を設け
ることにより、記録ヘッドによる記録時、記録紙のたる
みの発生を防止することができる。
【0120】又、カートリッジが本体に装着された時、
自動的に記録紙を記録位置近傍まで送ることができるた
め、次の記録開始時における待ち時間を少なくできる。
【0121】更に、シート材の後端をロールの芯材に接
着したので、シート材の巻き戻しを確実にできる効果が
ある。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ートリッジに静電気が帯電するのを防止できる効果があ
る。また、他の発明によれば、シート材をカートリッジ
より自動的に引き出して記録位置まで搬送し、又カート
リッジ内に巻き戻すことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のインクジェットプリンタの構成を示す
側面図である。
【図2】実施例のインクジェットプリンタで使用される
記録紙ロールと、それを収容するカートリッジの構成を
示す外観斜視図である。
【図3】実施例のインクジェットプリンタで使用される
カートリッジの側断面図である。
【図4】実施例のインクジェットプリンタで使用される
カートリッジの正面断面図である。
【図5】実施例のインクジェットプリンタにカートリッ
ジを装着する状態を示す図である。
【図6】実施例のインクジェットプリンタにカートリッ
ジの装着を完了した状態を示す図である。
【図7】実施例のインクジェットプリンタにカートリッ
ジを装着してロックする機構を示す図である。
【図8】図5に示した搬送ロール及び給送プーリを上昇
/下降する機構を説明するための図である。
【図9】1ウェイ軸受けの動作を説明するための図であ
る。
【図10】給紙ローラとピンチローラとの協動による記
録紙の搬送を説明するための図である。
【図11】実施例のインクジェットプリンタの記録部の
構成を示す外観斜視図である。
【図12】実施例のインクジェットプリンタの記録部に
おける記録状態を説明するための図である。
【図13】2つのカートリッジを装着して記録できる実
施例のインクジェットプリンタの構成を示す側面図であ
る。
【図14】実施例のインクジェットプリンタの概略構成
を示すブロック図である。
【図15】
【図16】実施例のインクジェットプリンタのメイン処
理動作を示すフローチャートである。
【図17】
【図18】実施例のインクジェットプリンタにおけるカ
ートリッジの抜き取り処理を示すフローチャートである
【図19】
【図20】実施例のインクジェットプリンタにおける記
録紙の変更処理を示すフローチャートである。
【図21】
【図22】実施例のインクジェットプリンタにおけるプ
リント処理を示すフローチャートである。
【図23】インクジェット法による記録ヘッドの分解構
成を説明するための図である。
【図24】バブルジェットによる記録原理を説明した図
である。
【図25】従来のインクジェットプリンタの構成を示す
側面図である。
【符号の説明】
1,101  記録紙ロール 1a,10a  記録紙 2,102  記録紙カートリッジ 4,1004  給紙ローラ 5,6,105,106  ピンチローラ13,113
  給紙センサ 19,190  給送モータ 24,25,27,29  スプリング26,30  
プランジャ 28  位置センサ 51,52  挿入口 104  キャリッジモータ 108  サイズ検知センサ 109  用紙送り用モータ 120  CPU 121  ROM 122  RAM 201,202  搬送ローラ対 203,204  排紙ローラ対 205  記録ヘッド 207  キャリッジ 209  ホームポジションセンサ 211  シート押さえ部 216  コロ 217  レジストセンサ 219  カッタ 1001  制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ロール状のシート材を記録位置に搬送
    して記録する記録装置であって、前記ロール状のシート
    材を収容するカートリッジと装置本体とを電気的に接続
    し、前記カートリッジを着脱可能に保持する保持手段と
    、前記カートリッジより前記シート材を記録部へ搬送す
    る搬送手段と、前記記録部に搬送されたロール状のシー
    ト材に画像を記録する記録手段と、を有することを特徴
    とする記録装置。
  2. 【請求項2】  ロール状のシート材を記録位置に搬送
    して記録する記録装置であって、前記ロール状のシート
    材を収容するカートリッジを着脱可能に保持する保持手
    段と、前記カートリッジ内のシート材に作用して前記シ
    ート材を前記カートリッジ外に給送する給送手段と、前
    記給送手段により給送された前記シート材を記録位置に
    搬送する搬送手段と、前記記録位置に搬送されたシート
    材に画像を記録する記録手段と、前記シート材を前記カ
    ートリッジ内に巻き戻す巻戻し手段と、を有することを
    特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】  前記カートリッジより前記シート材が
    引き出される前記カートリッジの搬送窓近傍に設けられ
    た第1のシート材センサと、前記シート材が前記記録位
    置にあるかどうかを検出する第2のシート材センサとを
    更に有することを特徴とする請求項2に記載の記録装置
  4. 【請求項4】  前記保持手段に前記カートリッジが装
    着されたことを検出する検出手段と、前記検出手段によ
    り前記カートリッジが装着されたことを検出すると前記
    給送手段及び前記搬送手段により前記シート材の先端を
    前記記録位置近傍に搬送するように制御する制御手段と
    を更に有することを特徴とする請求項2に記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】  前記ロール状のシート材の後端は、前
    記ロールの芯材に連結されていることを特徴とする請求
    項1又は2項のいずれかに記載の記録装置。
  6. 【請求項6】  前記記録手段は、インクを吐出して記
    録を行う記録ヘッドを備えることを特徴とする請求項1
    又は2項のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】  前記記録手段は、電気熱変換体を有し
    ており、気泡の成長によりインクを吐出させて記録を行
    うバブルジェット記録ヘッドを有することを特徴とする
    請求項6に記載の記録装置。
JP13773791A 1991-06-10 1991-06-10 記録装置 Withdrawn JPH04363273A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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