JPH0436245Y2 - - Google Patents

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JPH0436245Y2
JPH0436245Y2 JP1985047152U JP4715285U JPH0436245Y2 JP H0436245 Y2 JPH0436245 Y2 JP H0436245Y2 JP 1985047152 U JP1985047152 U JP 1985047152U JP 4715285 U JP4715285 U JP 4715285U JP H0436245 Y2 JPH0436245 Y2 JP H0436245Y2
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clamp
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cam
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、タイヤ加硫機等における彼方の自動
クランプ装置に関するものである。
(従来の技術) タイヤ加硫機(タイヤプレス)その他の各種の
機械プレスにおいて、金型を設置面に自動的にク
ランプする際に用いる自動クランプ装置として、
本出願人が先に提案した特願昭59−53075号に係
るものがある。この自動クランプ装置は、第7図
乃至第15図に示すようになつている。
即ち、第7図乃至第11図において、金型6の
底面には、下方から上方に向つて盲孔状係脱用凹
孔13が設けられており、この係脱用凹孔13
は、底面に関する側に狭い幅員の通過溝13a
が、その上位に広い幅員の係止溝13bが上下2
段に形成されている。これに対しクランプロツド
14の上端にはT形の係合頭部14aが形成され
る。この頭部14aは通過溝13aの幅員と同等
以下の幅員であると共に、係止溝13bに渡架状
に係止される長さを持つものである。従つて、第
10図に示すように、頭部14aは通過溝13a
と平行な姿勢でクランプロツド14を介して上昇
させた時、通過溝13aを支承なく通過して上位
の係止溝13b内に入り、更にこの係止溝13b
内で90度回動させることによつて係止溝13bと
係合し、クランプロツド14と金型6とを一体化
するようなつている。そして、頭部14aが係止
溝13b内に入りかつ係止溝13bの頂面に当接
した状態でクランプロツド14を昇降させれば、
金型6は、クランプロツド14を一体に昇降自在
である。クランプロツド14の下端は連結部16
を介して駆動シリンダ15のピストンロツド15
aと連結されており、クランプロツド14はこの
駆動シリンダ15の動作により垂直昇降自在であ
る。
従つて、キヤリツジ7によつて金型6をプラテ
ン3上に搬入セツトし、キヤリツジ7のみを後退
させて金型6をプラテン3上に直接載置するに当
り、第7図に示すように最下降位置にあつてその
頭部14aがプラテン3の上面に設けられた収容
孔3a内に収容されているクランプロツド14
を、駆動シリンダ15,ピストンロツド15aに
よつて上昇させ(このさい頭部14aは通過溝1
3aと平行な姿勢である)、係止溝13b内に通
過溝13aを通過して進入させ、第7図の仮想線
に示すように頭部14aを係止溝13bの頂面に
当接させて押上げることにより、金型6はキヤリ
ツジ7上に上昇(3〜5mm程度)し、キヤリツジ
7より浮き上がる。これによりキヤリツジ7を機
外に退避させて後、クランプロツド14を駆動シ
リンダ15、ピストンロツド15aによつて下降
させることによつて、金型6はプラテン3の上面
に直接載置されることになる。
第7,8図に示すように、駆動シリンダ15を
ベース2側に固定設置するための取付フレーム1
8内において、クランプロツド14には連結部1
6の上位における軸周りにピニオン19が固設さ
れ、また連結部16にはテーパ溝部20が形成さ
れる。ピニオン19はクランプロツド14をその
軸廻りに90度回動させるためのものであり、また
テーパ溝部20は金型6をプラテン3側に引付け
るための、即ち型締クランプするためのものであ
る。これら両部材を駆動する駆動手段として、第
7,9図に例示するような駆動シリンダ21を用
いる。このシリンダ21のピストンロツド21a
の前端に取付用プレート22が設けられ、このプ
レート22の上位には第7,8,9図に示すよう
に、その先端にクランプロツド14のピニオン1
9と噛合するラツク23を有するラツクバー24
がクランプロツド14と直交状に設けられてい
る。またプレート22の下位には、クランプロツ
ド14の連結部16に形成したテーパ溝部20と
係合してこれを抑圧するテーパ突部25を備えた
テーパバー26がラツクバー24を平行に設けら
れている。ラツクバー24は、第8,9図に示す
ようにピニオン19とラツク23が噛合するた
め、1本で足りるが、テーパバー26は、同じく
第8,9図に示すように、連結部16におけるテ
ーパ溝部20が連結部16の軸周りを挟んで左右
に一対形成されるため、2本が同じレベルで平行
になるように二又状に設けられている。これはテ
ーパ溝部20,20とテーパ突部25,25との
テーパ斜面係合による楔作用的な抑圧係合をより
強固にするためである。また各バー24,26,
26は何れも直進方向の進退を確実にするために
フレーム18側のガイド溝18aに摺動自在に案
内されている。尚、駆動シリンダ21のピストン
ロツド21a上には弾支バネ27が付加されてい
る。第7,8図において、28はプラテン3内を
摺動するクランプロツド14を被包する断熱材で
ある。
駆動シリンダ15によつてクランプロツド14
を昇降させ、その頭部14aが金型6の係脱用凹
孔13の係止溝13bに進入して、溝頂面に当接
した状態で金型6を押上げた後、キヤリツジ7を
進退させ、クランプロツド14を下降させて金型
6をプラテン3上に直接載置させた状態では、頭
部14aはなお係止溝13bの溝頂面に当接した
姿勢である。この状態でクランプロツド14に対
し、駆動シリンダ21のピストンロツドを第7,
9図の右方から左方に向つて前進させれば、ピス
トンロツド21aと一体のラツクバー24,テー
パバー26は共に同行前進する。この時、ラツク
バー24のラツク23は、第9図で明らかなよう
に、テーパバー26のテーパ突部25より先行位
置にあり、クランプロツド14のピニオン19と
噛合して前進するので、先ずクランプロツド14
はその軸廻りに回動し、クランプロツド14の頭
部14aが係止溝13b内で90度回動して溝14
bと係合状態となる。即ち、第11図はラツク2
3によるピニオン19の回動状態を示している。
そしてピストンロツド21aが引続き前進すれ
ば、ラツクバー24のラツク23に続いて後行す
るテーパバー26のテーパ突部25が連結部16
のテーパ溝部20上に進入して、そのテーパ斜面
の係合が進行して行くので、駆動シリンダ21の
流体圧による推力が拡大された状態でテーパ溝部
20、テーパ突部25の抑圧と共にクランプロツ
ド14を下方に引き下げる。従つて、金型6とプ
ラテン3との型締クランプによる一体化状態が得
られるのである。
第12乃至15図に示すクランプ装置では、ク
ランプロツド14の下端は、ベース2側に付設し
た取付フレーム29の受座30に弾支バネ31を
介して昇降および回動自在に保持されている。な
お、クランプロツド14は、図外のベース2、断
熱材4、プラテン3を貫通し、金型6の底面に設
けた係脱用凹孔13に頭部14aが90度回動によ
つて係脱自在とされることは同様である。クラン
プロツド14の下端側に設けたデイスク32に
は、その上面に一対のテーパ部33,33が形成
され、またクランプロツド14にはテーパ部3
3,33と同方向にカム34がデイスク32の上
位に突出形成されると共に、このカム34と90度
方向を異にする別のカム35がデイスク32の下
位に突出形成される。これに対し駆動シリンダ2
1のピストンロツド21aの前端には、中央にカ
ム34が摺動可能に係合される係合切欠36aを
備えた略U形の回動兼引下げバー36がカム34
と同レベルに取付けられ、このバー36の底面後
部に、デイスク32の上面の一対のテーパ部3
3,33と対応するテーパ部37,37が形成さ
れる。更にピストンロツド21aの前端には、回
動兼引下げバー36よりも下位において該バー3
6と平行し、かつバー36よりも長大な略L形の
復帰バー38が、デイスク32の下位においてク
ランプロツド14に設けたカム35と同レベルに
取付けられる。この復帰バー38のL形頭部38
aには、カム35の係合切欠38bが形成されて
いる。
この機構によれば、第12,13図に示すクラ
ンプロツド14の開放状態では、クランプロツド
14の頭部14aは金型6の底面の係脱用凹孔1
3に平行状態に入り込んだ姿勢となり、駆動シリ
ンダ21のピストンロツド21aは後退位置にあ
つて、回動兼引下げバー36はカム34より後退
し、また復帰バー38はそのL形頭部38の係合
切欠38bがカム35と係合した開放状態に保持
されている。金型6のクランプを行なう際には、
図示の状態から駆動シリンダ21のピストンロツ
ド21aを右方より左方に前進させる。すると、
下位の復帰バー38は最先に移動してその係合し
ているL形頭部38aがカム35より遠去かり、
クランプロツド14を自由にする。次いで回動兼
引下げバー36のカム34と体面している一方の
前端36bがカム34に衝当して、カム34を反
時計方向に90度回動させると共に、このカム34
がU形のバー36における係合切欠36a内に係
合し、それ以上の回動は阻止される。クランプロ
ツド14はこのカム34の動きと同行して90度回
動し、頭部14aが金型6の係脱用凹孔13と交
叉状に係合して金型6と一体化し、更にバー36
が前進してその底面のテーパ部37が90度回動し
たデイスク32のテーパ部33上に進入係合して
押下することにより、クランプロツド14は下方
に引下げられ、駆動シリンダ21の流体圧により
推力下に、プラテン3側に型締めクランプされる
のである。
金型6の解放に際しては、駆動シリンダ21の
ピストンロツド21aを後退させることにより、
先ず回動兼引下げバー36が最先に後退し、係合
切欠36a内にあるカム34並びにその下位のデ
イスク32からの退避することによつて、テーパ
部33,37は離れ、次いで下位の復帰バー38
が同行後退し、係合頭部38aにおける前端38
cが90度回動して、第9図のカム34の位置に居
るカム35を押動してこれを回動することによ
り、クランプロツド14は時計方向に90度回動さ
れ、90度回動とともにカム35、バー38は再び
第12図の位置に戻り、ロツド14の頭部14a
を再び金型6の係脱用凹孔13と平行姿勢となつ
て、カム部6は解放される。
(考案が解決しようとする課題) 上記した第7図乃至第11図のクランプ装置に
おいては、クランプロツド14自体にピニオン1
9等を固設し、これをクランプロツド14と一体
に昇降させるため、構造が複雑化すると共に、設
置面下部における自由なスペースが狭い場合には
設計的に窮屈であり、またクランプ力発生のため
にクランプロツド14を引込んで、その弾性変形
によりクランプ力を保持させる際、ピニオン19
とラツク23の噛合部分やテーパカム面の係合面
における影響、装置の長大化等の点で不利があ
る。
また、第12図乃至第15図のクランプ装置で
は、前記のような不利は生じないにしても、その
クランプロツド14の係合頭部14aは常に金型
6の設置面上方に突出した姿勢であるため、金型
6の搬入に際してはクランプロツド14の頭部1
4aを避けなければならず、側方から金型6を出
入れするときには金型6を上下動させる必要があ
り、また上方から搬入する場合においても、金型
6の位置合わせが必要である。従つて、何れにし
ても金型6の衝突によつてクランプ装置を損傷す
る惧れがあつて、金型6の据付け作業に煩雑な手
間と労力を必要とする欠点がある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、かかる従来のクランプ装置における
問題点を解決するために、クランプロツドの係合
頭部を設置面内へ埋入させる沈頭方式を採用する
と共に、クランプ運動をカム構造のみで行なうよ
うにしたものであつて、具体的には、金型1の底
面に係脱用凹孔3を設け、金型1を設置する設置
面4側に、係脱用凹孔3に係脱自在に係合する係
合頭部2aを上端に有するクランプロツド2を昇
降および回動自在に設け、クランプロツド2の上
昇・回動により係合頭部2aを金型1の係脱用凹
孔3内に係合させた後、クランプロツド2を下方
に加圧して金型1を設置面4側にクランプするよ
うにしたタイヤ加硫機等における金型の自動クラ
ンプ装置において、設置面4側に、下降時に係合
頭部2aを格納する収容凹孔4aを形成し、クラ
ンプロツド2を、係合頭部2aを有する上部ロツ
ド2cと、この上部ロツド2cの下端に相対回動
自在に連結された下部ロツド2bとに分割し、下
部ロツド2bを昇降用の第1駆動手段7に連結
し、回動および加圧用の第2駆動手段13に連動
して上部ロツド2cを上昇位置で回動させかつ下
部ロツド2bを下方に加圧するためのクランプカ
ム9を設置面4側で下部ロツド2bの外周に套嵌
したものである。
(作用) 第1,2,3図に示すように、金型1の底面に
は、クランプロツド2の係合頭部2aがそのまま
の姿勢で通過できる通過孔3bと、係合頭部2a
が90度回動することによつて係合できる係止孔3
aを上下2段に達成した係脱用凹孔3が盲孔状に
凹設される。この係脱用凹孔3と対応して設置面
4側には、通過孔3bと同形の収容凹孔4aが盲
孔状に凹設されると共に、同凹孔4a内に係合頭
部2aを収容したクランプロツド2が上下に昇降
自在でかつ軸廻り回動自在に貫挿されている。ク
ランプロツド2の下端は、設置面4の底部に一体
に形成または別体に付設した固定支持部5を貫挿
させて、固定支持部5にブラケツト6を介して設
置した昇降用シリンダ(第1駆動手段)7のピス
トンロツド7aに連結されている。また、固定支
持部5にクランプロツド2と同心にかつバネ8を
介して上向き弾支状に装設したクランプカム9が
回動自在にクランプロツドに外嵌されている。こ
のクランプカム9には、その外周面に一対の被加
圧用のテーパカム面10,10が対称位置に張出
し状に形成されると共に、カム面10,10より
も上位において外周面に同方向の回動用カム面1
1が突出状に形成され、更に回動用カム面11と
90度その方向を相違して、かつカム面11および
カム10,10よりも下位に位置する外周面に回
動用カム面12が突出状に形成されている。この
クランプカム9に対応して固定支持部5の一側に
装設した流体圧シリンダ(第2駆動手段)13の
ピストンロツド13aの前端には、中央に回動用
カム面11が摺動自在に係合する係合切欠14a
を具備する略U形の回動兼引下げ用作動子14が
回動用カム面11と同レベルに取付けられ、ま
た、作動子14の底面後部に、被加圧用テーパカ
ム面10,10と対応するテーパ面14b,14
bが形成される。同じくピストンロツド13aの
前端には、作動子14の下方にこれと平行し、か
つ作動子14よりも前方に長く突出する略L形の
戻り用作動子15が回動用カム面12と同レベル
に取付けられる。この作動子15のL形頭部15
aには、前記カム面12の係合切欠15bが形成
され、更にクランプロツド2の下部に、ロツド2
の上昇時にクランプカム9の下端9aと衝当する
係合部16が設けられている。
このように構成することにより、以下のように
してクランプロツド2の昇降と回動によつて金型
1の設置面4に対するクランプと解放が自動的に
得られる。即ち、第1,2,3図に示した状態は
解放状態であり、クランプロツド2は流体圧シリ
ンダ7のピストンロツド7aの引込みによつて、
その係合頭部2aは設置面4に設けた収容凹孔4
a内に、係脱用凹孔3における下位の通過孔3b
と平行な通過姿勢のもとに収容され、これによつ
て設置面4の上面から全く没入した状態にある。
従つて、金型1の設置面4上における搬入、位置
合せ等はきわめて容易かつ安全に行なえるのであ
る。収容凹孔4aと金型1の係脱用凹孔3とを一
致させて金型1を設置面4上に載置した状態で
は、流体圧シリンダ13のピストンロツド13a
は引込まれており、上位の回動兼引下げ用作動子
14は回動用カム面11より後退位置にあり、ま
た戻り用作動子15のL形頭部15aにおける係
合切欠15bが回動用カム12と係合した解放位
置にある。そこで、クランプに際しては、まず流
体圧シリンダ7のピストンロツド7aを前進させ
て、そのピストンロツド7aによつてクランプロ
ツド2を上昇させ、収容凹孔4a内の係合頭部2
aを通過孔3bを経て上位の係合孔3a内に進入
させた後、流体圧シリンダ13のピストンロツド
13aを第1図の右方から左方に前進させる。
第6図に示した作動図で明らかなように、下位
の戻り用作動子15は最先に移動して、そのL形
頭部15a係合切欠15bが回動用カム面12か
ら遠去かると共に、これに次いで回動兼引下げ用
作動子14の回動用カム面11と対面している一
方の前端14cが該カム面11の側面に衝当し
て、このカム面11を反時計方向に回動させる。
そして、このカム面11が90度回動すると、カム
面11が作動子14の係合切欠14a内に係合
し、これ以上の回動は停止される。この90度の回
動は即ちクランプカム9の90度回動であり、該ク
ランプカム9と同行回動自在に設けられている上
昇中のクランプロツド2が同角度回動し、このた
め係脱用凹孔3の係止孔3a内で係合頭部2aが
90度回動し、係止孔3aと交叉状に渡架係合され
金型1側と一体化する。更に作動子14が前進す
ると、その底面のテーパ面14b,14bが、90
度回動したクランプカム9の被加圧用テーパカム
面10,10上に進入係合し、バネ8に抗してク
ランプカム9を下向きに加圧引下げるため、この
クランプカム9の下部に設けた係合部16にクラ
ンプカム9の下端9aが衝当し、流体圧シリンダ
13の力量と相まつて、金型1はクランプロツド
2により設置面4側に型締めクランプされる。
金型1を解放するときには、流体圧シリンダ1
3のピストンロツド13aを引込めることによ
り、回動兼引下げ用作動子14が後退して、その
係合切欠14a内の回動用カム面11および被加
圧用テーパカム面10,10から後退し、次いで
下位の戻り用作動子15が同行後退し、そのL型
頭部15aにおける前端15cが、90度回動した
位置にいる回動用カム面12を押動してこれを回
動させる(前回と反対の時計方向)。これにより、
クランプカム9およびクランプロツド2が同角度
回動し、クランプロツド2の係合頭部2aが金型
1の係脱用凹孔3の係止孔3a内で90度回動して
再び通過姿勢となるので、次に流体圧シリンダ7
のピストンロツド7aを引下げることにより、係
合頭部2aは収容凹孔4a内に引込まれ、係合部
16がクランプカム9の下端9aから離れ、金型
1はフリーとなる。
(実施例) 第1図乃至第6図に亘つて、本考案装置の実施
例について説示する。
第1図乃至第6図において、クランプロツド2
は、その下端が昇降用の流体圧シリンダ7のピス
トンロツド7aと直結されて昇降自在となつてい
る。そして上昇させてなる係合頭部2aを係脱用
凹孔3の係止孔3a内に進入させる時は、クラン
プカム9とフリーに直進し、上昇した後、90度回
動に当つてのみクランプカム9と同行回動させる
ために、このクランプロツド2は、ピストンロツ
ド7aと連結される下部ロツド2bと、係合頭部
2aを支持する上部ロツド2cの両者に分割さ
れ、その両ロツド2b,2cの上下両端部が係合
部17,18によつて相対回動のみ自在に連結さ
れている。これに対しクランプカム9の上端に
は、その回動時に上部ロツド2cの係合部18に
一体回動可能に係合する係合部19が形成されて
いる。クランプカム9はその上部側に形成された
係止段部20を固定支持部5の係止部21に係合
させて、上方への抜け出しが阻止されると共に、
下端9aが固定支持部5の底部に設けられた挿通
孔22に下向き移動自在に嵌挿されており、この
下端9aをクランプロツド2の係合部16に係合
させることによつて下部ロツド2bに下向きの力
を伝達するように構成されている。また固定支持
部5は、クランプカム9を収容する収容部が、第
4図に示されるように略ボツクス状に形成され、
そのボツクス内面により各作動子14,15を安
定確実に進退運動させるべく案内すると共に、カ
ム作動を確実にしかつ枢要機構部分を保護するよ
うになつている。
第4図にクランプロツド2の上昇状態を示し、
また第5図は90度回動によるクランプ状態を示し
ている。また第1図において、係合頭部2aの形
状と設置面4における凹孔4aとを同一形状のも
のとすれば、クランプロツド2が下降位置にある
時、クランプカム9側の流体圧シリンダ13が作
動しないようにでき、インタロツク作用を得るこ
とができる。
(考案の効果) 本考案によれば、設置面4側に、下降時に係合
頭部2aを格納する収容凹孔4aを形成して、ク
ランプロツド2を、係合頭部2aを有する上部ロ
ツド2cと、この上部ロツド2cの下端に相対回
動自在に連結された下部ロツド2bとに分割し、
下部ロツド2bを昇降用の第1駆動手段7に連結
し、回動および加圧用の第2駆動手段13に連動
して上部ロツド2cを上昇位置で回動させかつ下
部ロツド2bを下方に加圧するためのクランプカ
ム9を設置面4側で下部ロツド2bの外周に套嵌
しているので、クランプロツド2の係合頭部2a
と設置面4上に全く突出させることなく、その収
容凹孔4a内に格納しておくことができる。従つ
て、設置面4上における金型1の搬入、セツト、
位置合せに当り、従来のようにクランプロツド2
の係合頭部2aと干渉しないようにする配慮、手
間をなくし、金型据付けを著しく容易かつ安全化
できる。また、ラツク、ピニオン等の運動機構を
用いる必要がなく、クランプカム9によつて用が
足りるので、機構の複雑化や大型化を招来するこ
ともなく、ロツド回りにコンパクトにまとめるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置実施例の解放状態における
縦断正面図、第2図は同平面図、第3図は第1図
B−B線断面図、第4図はロツド上昇時の要部側
断面図、第5図は同クランプ状態の要部正面図、
第6図は同クランプカム作動状態の説明図、第7
図乃至第11図はラツク、ピニオンによる従来装
置例の説明図、第12図乃至第15図はカムによ
る従来装置例の説明図である。 1……金型、2……クランプロツド、2a……
係合頭部、2b……下部ロツド、2c……上部ロ
ツド、3……係脱用凹孔、4……設置面、4a…
…収容凹孔、5……固定支持部、7,13……流
体圧シリンダ、9……クランプカム、10……被
加圧用カム面、11,12……回動用カム面、1
4,15……作動子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金型1の底面に係脱用凹孔3を設け、金型1を
    設置する設置面4側に、係脱用凹孔3に係脱自在
    に係合する係合頭部2aを上端に有するクランプ
    ロツド2を昇降および回動自在に設け、クランプ
    ロツド2の上昇・回動により係合頭部2aを金型
    1の係脱用凹孔3内に係合させた後、クランプロ
    ツド2を下方に加圧して金型1を設置面4側にク
    ランプするようにしたタイヤ加硫機等における金
    型の自動クランプ装置において、設置面4側に、
    下降時に係合頭部2aを格納する収容凹孔4aを
    形成し、クランプロツド2を、係合頭部2aを有
    する上部ロツド2cと、この上部ロツド2cの下
    端に相対回動自在に連結された下部ロツド2bと
    に分割し、下部ロツド2bを昇降用の第1駆動手
    段7に連結し、回動および加圧用の第2駆動手段
    13に連動して上部ロツド2cを上昇位置で回動
    させかつ下部ロツド2bを下方に加圧するための
    クランプカム9を設置面4側で下部ロツド2bの
    外周に套嵌したことを特徴とするタイヤ加硫機等
    における金型の自動クランプ装置。
JP1985047152U 1985-03-29 1985-03-29 Expired JPH0436245Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0249606A (ja) * 1988-05-27 1990-02-20 Olympus Optical Co Ltd 電子スチルカメラ用ケース

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0249606A (ja) * 1988-05-27 1990-02-20 Olympus Optical Co Ltd 電子スチルカメラ用ケース

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