JPH04362228A - 防音型エンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、エンジンと作業機を
一つの防音ケース内に収納した防音型のエンジンであっ
て、特に、燃料タンクをもケース内に収納したものに関
する。

【０００２】

【従来の技術】エンジンと発電機などの作業機のほかに
燃料タンクをも一つの防音ケース内に収納したものは公
知である。図５は、そのような従来の構造を示したもの
で、エンジン本体８１と作業機８２を防音ケース８３内
の横方向に並べて配置し、これらエンジン本体８１と作
業機８２の上方において、天井版８４で仕切られた上部
空間８５に燃料タンク８６を配置している。そして、燃
料は、その重量落下によって配管８７を介して下側のエ
ンジン本体８１に供給するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来に
おいては、燃料の重量落下によってエンジン本体へ供給
するものであるから、燃料タンクはエンジン本体及び作
業機の上方に配置しなければならず、その位置の制約が
大きく、燃料タンクを支える天井版のようなものが必要
で、且つ、上部空間を燃料タンクが占有するため、各補
機類の配置にも制限を受け、無駄な空間を生じやすく、
タンク自身の容量も大きく取れないという不都合があっ
た。更に、エンジン本体は、その側面が防音ケースのみ
によって外部と遮断されているだけであるため、騒音低
減効果が必ずしも充分でないという欠点があった。

【０００４】すなわち、この発明の目的は、上記のよう
にエンジンとそのエンジンによって駆動される作業機、
及び、前記エンジンの燃料タンクを一つの防音ケース内
に収納した防音型エンジンにおいて、燃料タンク容量を
充分大きく取ることができ、且つ、騒音の低い構造を得
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、この発明の手段を実施例の図面に基づいて説明す
ると、まず、防音ケース２３内の下部にエンジン本体１
を配置している。そして、防音ケース２３内の少なくと
も下側のエンジン本体１の側面空間に、そのエンジン本
体１側面を覆うようにして、燃料タンク４１を配置して
いる。燃料タンク４１からエンジン本体１へは、ケース
内に設けた燃料フィードポンプ４７によって、燃料を供
給する。エンジン本体１の少なくとも２面以上を燃料タ
ンク４１で覆うことや、ケース２３の略全高にわたって
燃料タンク４１を設けることなどが考えられる。更に、
ケース外部に配置する補助燃料タンク５６を、そのケー
ス２３の一面前面を覆うようにして、ケース２３へ取付
けるようにすることも考えられる。或は、この出願の第
４の発明では、燃料タンク４１にエンジン吸気及び冷却
風の通路５３を形成している。

【０００６】

【作用】燃料フィードポンプで燃料タンクの燃料をエン
ジン本体へ供給することとし、これに伴って、燃料タン
クをエンジンの側面空間に配置しているので、従来のよ
うに上部にのみ燃料タンクを配置するものと異なって、
そのように側面にも配置して、充分なタンク容量を取る
ことができる。また、エンジン本体の側面に燃料タンク
がくるので、その燃料タンクが防音壁となって、きわめ
て騒音の低い構造が得られる。

【０００７】

【実施例】図１〜図３は、この発明の第１の実施例を示
している。図において、１は、エンジン本体であって、
シリンダヘッド２を一体に形成したシリンダブロック３
を貫通して、クランク軸４が取付けれられている。６は
、板状のマウンティングプレートであって、エンジン本
体１のシリンダブロック３上面全面を覆うようにして、
その上面に固定されている。

【０００８】そして、エンジン本体１全体を覆うように
して、薄肉の鋼板によって上端開放形状の箱状に形成さ
れたオイルパン１４が、その上端において、エンジン本
体１の側方に張出したマウンティングプレート６のフラ
ンジ部１６の下面に、防振ゴム１７を介して取付け金具
１９によって取付けられている。

【０００９】２３は、上面を開放した下部ケース本体２
４と、その下部ケース本体２４に嵌合するようにして取
付けられる下面開放状のケース蓋２５とからなる防音ケ
ースであり、その下部ケース本体２４の上端より内方に
突出する支持台２６上に、防振ゴム２７を介して、エン
ジン本体１より側方に張出したマウンティングプレート
６のフランジ部１６が支持されている。

【００１０】前記クランク軸４の上端が、マウンティン
グプレート６より上方に突出し、その上端に連結するよ
うにして、そのマウンティングプレート６の上部の図１
の右半部で且つ図２の手前のコーナーに寄せて、作業機
としての発電機３０が取付けられている。この発電機３
０には、その上面に輻流型の送風ファン３１が一体に設
けられ、下面に、上方から吸引して下向きに風を送り出
す吸入ファン３２が同じく一体に設けられている。

【００１１】上記発電機３０の側方である図の左半部に
おいて、概略板状の冷却器としてのラジエータ３３が、
マウンティングプレート６上部の空間を前後に仕切るよ
うにして、据え付けられている。このラジエータ３３の
底壁面の下側に、そのラジエータ３３からの冷却水をエ
ンジン本体１の冷却水ジャケット３４に送り出す冷却水
出口３５と、逆に冷却水ジャケット３４から冷却水をラ
ジエータ３３に流入させる入口３６とが、マウンティン
グプレート６を貫通して形成されている。そして、この
ラジエータ３３を挟んで、後面側に吸気口３７が、前面
側に排気口３８がそのマウンティングプレート６を貫通
して開口されている。図では示していないが、吸気口３
７にはマウンティングプレート６の上部に配置されるエ
アクリーナが連結され、排気口３８には、同じくマウン
ティングプレート６の上部に配置される排気消音器が連
結される。

【００１２】燃料タンク４１は、図２のように、水平断
面コの字型で、かつ、コの字型の各垂直辺４２、４３、
４４の上端間を連結する屋根状水平部４５とからなり、
垂直辺部４２、４３、４４が、前記発電機３０側のエン
ジン本体１の３方の側面を覆うようにして、そのエンジ
ン本体１の側方空間から発電機３０の側方空間を通って
、防音ケース２３の略全高に亘って配置されている。 また、水平部４５が、発電機３０の上方を覆っている。 エンジン本体１の上面に、その上面に突出するカム軸４
６上端に連結して燃料フィードポンプ４７が配置されて
いる。また、前記一方の垂直辺部４２の端面に接続した
燃料供給配管４８が、エンジン本体１上方部の燃料フィ
ルター４９を介して、燃料フィードポンプ４７に連結さ
れて、その燃料フィードポンプ４７によって燃料をエン
ジン本体１へ供給するようにしている。

【００１３】上記、燃料タンク４１の上部水平部４５の
ケース側の端面に対応して、防音ケースの側壁に空気取
入れ口５２が開口されており、同じく燃料タンク４１の
水平部４５の端面に開口した吸気及び冷却風の空気通路
入口５１が、この取入れ口５２に臨んでいる。冷却風等
の空気通路５３は、その入口５１から水平部４５下面の
出口５４に貫通するように形成されて、その下方の送風
ファン３１によって、外周方向に送り出される。

【００１４】上記において、発電機３０上面の送風ファ
ン３１によってその側方のケース開口部５２から空気通
路５３を通って取り入れられた冷却風は、図２の後部側
から左方向に送り出されて、低温状態のままその一部が
エンジン吸気として吸気口３７側に吸入されるとともに
、残りの大部分がラジエータ３３を通過して冷却水を冷
却した後、そのラジエータ３３よりも前面側の高温部で
ある排気消音器（図示せず）周りを冷却して、ケース蓋
に開口した出口５５より排出される。他方、発電機３０
下面の吸入ファン３２によって下向きで且つ右側方に送
り出された冷却風は、マウンティングプレート６とケー
ス本体２４との間の隙間より、中温部であるそのマウン
ティングプレート６下側のオイルパン１４周りを冷却し
て、下部ケース本体２４の側壁に形成したもう一つの出
口４３より排出される。

【００１５】図３及び図４は、この発明の別の実施例で
あり、ケース２３の外側に補助燃料タンク５６を取付け
るようにしたものに関する。まず、防音ケース２３内の
燃料タンク４１には、その上部水平部４５の端部近傍を
凹入させた被係合部５８を形成し、中央の垂直辺部４２
下端側面に、連結プラグ５７を取付けている。また、こ
れらの被係合部５８及びプラグ５７に対応して、ケース
２３の壁に、連結用開口部５９、６０を設けている。補
助燃料タンク５６は、その上端部より側方に突出するよ
うにして係合片６１を設け、下端側面に連結プラグ６２
を突出させている。そして、エンジンを長時間使用する
場合において、燃料が不足するような場合には、この補
助燃料タンク５６の係合片６１を、ケース２３内の燃料
タンク４１の被係合部５８に係合させ、下端の連結プラ
グ５７、６２同士を連結することによって、補助燃料タ
ンク５６からケース２３内の燃料タンク４１へ燃料が入
り込むよう連通させる。さらに、補助燃料タンク５６に
は、その上端の後面側に前記と同様の凹状被係合部５８
が形成され、下端の背面に連結プラグ５７が取付けられ
ており、より長時間使用する場合には、一乃至複数個の
別の補助燃料タンク５６をこの背面に順次連結する。こ
のような補助燃料タンク５６の取付けにおいて、その補
助燃料タンク５６は、防音ケース２３の一つの側面全面
を覆うようにしており、これによって更に騒音の低減が
図られる。この実施例では、冷却風等の取入れ用空気通
路５３の一方の垂直部４３を貫通して更に水平部４５の
下面凹入部を通るようにして形成している。

【００１６】

【発明の効果】以上のようにこの発明では、燃料フィー
ドポンプで燃料タンクの燃料をエンジン本体へ供給する
こととし、これに伴って、燃料タンクをエンジンの側面
空間に配置しているので、従来のように上部にのみ燃料
タンクを配置するものと異なって、そのように側面にも
配置して充分なタンク容量を取ることができる。また、
エンジン本体の側面に燃料タンクがくるので、その燃料
タンクが防音壁となって、きわめて騒音の低い構造が得
られる。その際、少なくともエンジン本体側面の２面以
上に跨って燃料タンクで覆うことにより、より騒音の低
い、且つ、燃料タンク容量の大きい構造を実現できる。

【００１７】また、この出願の第３の発明では、ケース
内の略全高に亘って燃料タンクを設けて、エンジン本体
等を覆っているので、更に騒音が低減され、且つタンク
容量も増大する。

【００１８】この出願の第４の発明では、燃料タンクに
吸気や冷却風の空気ダクトを兼ねさせるので、特別のダ
クトが不要となり、部品数が少なくしたがって構造が簡
素で、また、コンパクトな構造とすることができる。

【００１９】更に、この出願の第５の発明では、ケース
の外側において、補助タンクをそのケースの一面の略全
面を覆うようにして、取付けることから、この補助タン
クによっても騒音が遮音されるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す全体の一部縦断側面図
である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】この発明の別の実施例を示す一部縦断側面図で
ある。

【図４】同じく平面図である。

【図５】従来例を示す防音型エンジンの縦断面図である
。

【符号の説明】

１　　エンジン本体 ２３　　防音ケース ３０　　発電機 ４１　　燃料タンク ４７　　燃料フィードポンプ ５３　　空気通路 ５６　　補助燃料タンク

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】エンジンとそのエンジンによって駆動され
   る作業機、及び、前記エンジンの燃料タンクを一つの防
   音ケース内に収納した防音型エンジンにおいて、上記燃
   料タンクの燃料をエンジンに供給する燃料フィードポン
   プを備え、かつ、その燃料タンクを少なくともエンジン
   本体の側面の空間部に配置したことを特徴とする防音型
   エンジン。
2. 【請求項２】エンジン本体側面の少なくとも２面以上を
   燃料タンクで覆ったことを特徴とする請求項１記載の防
   音型エンジン。
3. 【請求項３】燃料タンクの高さを防音ケース内の略全高
   に亘る高さとして、エンジン本体及び作業機の側面を覆
   ったことを特徴とする請求項１又は２記載の防音型エン
   ジン。
4. 【請求項４】燃料タンクを貫通するか凹入させて冷却風
   の通路を形成したことを特徴とする請求項１乃至３の何
   れかに記載の防音型エンジン。
5. 【請求項５】防音ケースの外側において、そのケースの
   一面全面を覆うようにして、一又は複数の補助燃料タン
   クを取付ける取付部を設けたことを特徴とする請求項１
   乃至４の何れかに記載の防音型エンジン。