JPH0436188A - 新規マクロライド抗生物質及びその製造法 - Google Patents

新規マクロライド抗生物質及びその製造法

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JPH0436188A
JPH0436188A JP14380490A JP14380490A JPH0436188A JP H0436188 A JPH0436188 A JP H0436188A JP 14380490 A JP14380490 A JP 14380490A JP 14380490 A JP14380490 A JP 14380490A JP H0436188 A JPH0436188 A JP H0436188A
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Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
Koji Nagai
浩二 永井
Yoji Yamaguchi
洋司 山口
Toshio Sasaki
敏雄 佐々木
Mitsuji Shibazaki
充至 柴崎
Masashi Hiramoto
昌志 平本
Yukihiro Takebayashi
竹林 幸弘
Seiji Washisaki
鷲崎 清司
Suu Fan Ryan
リャン スー ファン
Fuu Chin Wan
ワン フー チン
Wei Wen Tuan
ツァン ウェイ ウェン
Char Wei Ryu
リュー チャー ウェイ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は医薬、殊に抗菌側として有用な化合物であるマ
クロライド抗生物質及び発酵法による該抗生物質の製造
法に関する。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは天然に存在する微生物が生産する物質につ
いて研究を行っていた所、キブデロスポランギウム属に
属し、マクロライド抗生物質を生産する能力を有する微
生物を培養した培地中に強い抗菌作用を有する新規マク
ロライド抗生物質が生産されていることを見いだし、こ
の物質を単離する事により本発明を完成した。
従来、微生物が生産する種々のマクロライド化合物には
、狭義には、塩基性マクロライドに属するものと、中性
マクロライドに属するものが知られている。これらの中
で、塩基性マクロライドに属するものには、メチマイシ
ン、ネオメチマイシン等の12R環マクロライドに属す
るもの、エリスロマイシン、オレアンドマイシン、ビク
ロマイシン、メチマイシン等の14員環マクロライドに
属するもの、ジョサマイシン、ロイコマイシン、スピラ
マイシン、カルボマイシン、タイロシン、アンゴラマイ
シン、マイシナミシン、ロサミシン、シュベニミシン等
の16Jii環マクロライドに属するものが知られてい
る。また中性マクロライドには、ランカマイシン、クジ
マイシン等の14jii環マクロライドに属するもの、
チャルコマイシン、アルトガマイシン等の16員環マク
ロライドに属するものが知られている。これらマクロラ
イド化合物の中には、臨床上、非常に有用な抗菌剤とし
て有効利用されているものがあるが、本発明の抗生物質
はこれらの医薬として実用に供されているマクロライド
化合物と同様に、ダラム陽性菌に対して強い抗菌活性を
有する14員環の新規な化学構造を有するマクロライド
化合物である。
従って、本発明は優れた抗菌活性を有するマクロライド
化合物を提供するものである。また、本発明は新規なマ
クロライド化合物を得るための新規な製造法をも提供す
るものである。更に本発明は上記マクロライド化合物を
生産する新菌種を提供するものである。
(課題を解法するための手段) すなわち、本発明は下記化学構造式(1)で表わされる
新規マクロライド化合物に間する。
誌な、本発明は、上記マクロライド化合物(1)を生産
する能力を有す微生物を培地に培養し、培養物中に該化
合物を生産させ、次いで該化合物を採取することからな
る新規マクロライド化合物の製造法である。本発明の化
合物を生産する菌株は中華人民共和国の斉斉吟爾(チチ
ハル)で採取された土壌より分離された微生物で、次の
ような菌学的性状を有する。
(1)形態 各種有機及び無機培地で基生菌糸は良く発達、分岐し、
菌糸の幅はほぼ0.4μ目であり、培地によりわずかに
菌糸の断裂が観察される。気菌糸は灰白色を呈し、形状
は長い直線状またはゆるやかな曲線状で、不規則に分岐
し、50個以上の胞子連鎧を形成する。胞子の形状は円
筒形、大きさは04〜0.6μ厘×1.5〜2.5μ麿
て゛、その表面は平滑である。またオートミール寒天培
地などの培地上で、気菌糸中に胞子貴様の構造が多数観
察される。それらは、形は亜球状で表面には皺が見られ
、大きさは5〜15μ層であり、中には胞子は認められ
ない、菌核、運動性のエレメント、輪生糸などの器官は
観察されない。
(2)各種寒天培地上の性状 各種寒天培地上の性状は、以下に示すとおりである。特
に記載しないかぎり、27℃で21日間培養し、常法に
従って観察したものて−ある。
色調の記載については色の標準(日本色彩研究所)によ
った。
表1.YL−02107Q株の 各種寒天培地上の性状 3)脱脂牛乳の凝固 脱脂牛乳のべ1トン化 陰性 陽性 硝酸還元作用 スターチの加水分解作用 陽性 陽性 (注) 生育程度 気菌糸の着生及びその色相 裏面の色相 可溶性色素 メラニン様色素の生成 トリプトン イースト エキス液体培地 チロシン寒天培地 陰性 陰性 表2゜ 生理的性質 L 107Q株の各種生理性状 ペプトン・イースト )生育温度範囲 至適生育温度 鉄寒天培地 陰性 15〜45 ℃ 27〜33 ℃ 7)NaCl耐性 6%以下 )ゼラチンの液化 単純ゼラチン(20℃) グルコース・ペプトン ゼラチン(28℃) 陰性 (注)生育温度は各温度(5,10,15,20,24
273033、37,40,45,50°C)で、7〜
21日まて゛の観察結果、ミルクに対する作用は37°
Cで3〜21陽性 日までの観察結果、それ以外は、特に指摘のないかぎり
27℃で2週間後の観察結果を示す。
(4)炭素源の資化性(プリドハム・ゴドリーブ寒天培
地、27℃培II) 表3、YL−02107Q株の炭素源の資化性5、菌体
成分の化学分析 LECFIVAL IERらの方法(LECI(VAL
IER,14P、et al;PP277−238 i
n DIETZ、 A et、al、ed、、  ^c
t+no−mycete TaxonolIy、  S
IN 5pecial publicationNo、
6 1980)に従い本菌株の酸加水分解物および、細
胞壁成分の分析を行った結果、表4の様に細胞壁タイプ
 TV−A  であった。
L−アラビノース D−キシロース D−グルコース D−フラクトース シュクロース イノシトール ラムノース ラフィノース D−マンニトール スターチ 十 + マンノース メリビオース ラクトース D−ガラクトース マルトース サリシン トレハロース グリセリン デキストリン キサンチン + + + + + + 表4.YL−02107Q株の菌体化学分析データ細胞
壁アミノ酸 全菌体還元糖 主たるメナキノン種 Meso−ジアミノピメリン 酸、アラニン、グルタミ ン酸 アラビノース、ガラクト MK−9(H,) (注) + 生育する : 生育しない 上記諸性状を要約すると、YL−02107Q株は、寒
天培地中に伸長した基生菌糸上に気菌糸を豊富に着生し
、気菌糸の一部に胞子連鎖を形成する。基土菌糸は培地
によってわずかに断裂が生じることがある。胞子は桿菌
状で、表面は平滑であり、運動性は認められない、気菌
糸中に多数の胞子貴様の構造が形成されるがその中には
胞子はl!察されない、菌体成分の化学分析の結果、細
胞壁タイプは■型、主たるメナキノン分子種はMK−9
(H,)であった。
以上の性質を有する菌種を各種の文献等により検索する
と、本菌株は1986年に5hearerらによって提
唱されたキブデロスポランギウム属 (Genus K
’b elos or  ’um)と形態、化学分析値
がほとんど一致するため、木馬に属する菌株であると判
断した。そこで、木馬でただ1種報告されている 1b
delos oran iu+* 旺」」と文献上で各
種性状を比較した。 その結果、 K。
aridu■ はメラニン様色素の生成が認められる点
、硝酸塩の還元作用、スターチの加水分解能が陰性であ
る点、グリコペプチド抗生物質を生産する点などにおい
て本菌株と異なっていた。
従って、本菌株はキブデロスポランギウム属の新種と考
えられ、キブデロスポランギウム ニス・ビー (Xi
Melos oran ium sp、)Y L−02
107Qと命名した1本菌株は、工業技術院微生物工業
研究所に微工研菌寄第11467号として寄託されてい
る。
(l!造法) 本発明の新規マクロライド抗生物質の製造法を実施する
に当たり、該化合物の生産菌株キブデロスポランギウム
 ニス ビー YL−02107Q株を栄養源を含有す
る培地に接種し、好気的に発育させることにより、本発
明の新規マクロライド化合物を含む培養物が得られる。
栄養物としては放線菌の栄養源として公知のものを使用
すればよい、たとえば市販されているペプトン、肉エキ
ス、コーン ステイープリカ絆実粉、落花生粉、大豆粉
、酵母エキス、NZ−アミン、カゼインの氷解物、魚粉
、硝酸ソーダー、硝酸アンモニュウム等の無機または有
機の窒素源、市販されている糖蜜、澱粉、デキストリン
、黒糖、グルコース、マルトース、フラクトース、キシ
ロース、ラムノース、マンニトール、グリセリン等の炭
水化物あるいは脂肪等の炭素源が使用できる。また金属
塩として。
Na、に、Mg、  Ca、Zn、Fe等の硫酸塩、塩
酸塩、硝酸塩、燐酸塩、炭酸塩等が必要に応じて添加さ
れる。さらに、バリン、ロイシン、インロイシン、スレ
オニン、フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニ
ン、リジン、アルギニン等の他、通常知られているアミ
ノ酸類や、オレイン酸メチル、ラード油、シリコン油、
界面活性剤等の抗生物質生成促進物質または消泡剤等も
必要に応じて適宜使用される。これらのもの以外でも、
該生産菌が利用し、本発明の新規マクロライド化合物の
生産に役立つものであれば何れでも使用することができ
る。培養法としては、一般の抗生物質の生産方法と同様
に行えばよく、その培養方法は固体培養でも液体培養で
もよい、液体培養の場合は静置培養、攪拌培養、振盪培
養等のいずれを実施してもよいが、特に通気撹拌培養が
好ましい、また、培養温度は生産菌が発育し、本発明の
化合物を生産する温度、すなわち15℃〜40℃の範囲
で適宜変更出来るが、およそ25℃〜32℃の範囲が好
ましい、培地のpHは4〜9の範囲で適宜変更できるが
、できればpH6〜8が好ましい、培養時間は種々の条
件によって異なり、 10時間〜168時間であるが、
通常24時間〜120時間程度で培養物中に蓄積される
目的化合物が最高力価に達する。培養物から目的とする
化合物を採取するには、微生物の生産する代謝産物に用
いる通常の抽出、分離、精製の手段が適宜利用される。
培養物中の目的化合物は培養物をそのままか、又は遠心
分離あるいは培養物に濾過助剤を加え濾過して得られた
培養r液に、酢酸エチル、クロロホルム、ベンゼン、ト
ルエン等の水と混和しない有機溶媒を加えて抽出する。
また培養枦液を適宜の担体に接触させ、r液中の目的化
合物を吸着させ、次いで適当な溶媒で溶出する事により
目的化合物を抽出する事ができる。更に詳しく述べるな
らば、例えばダイヤイオンHP−20、アンバーライト
XAD−2、ダイヤイオン5P−900またはダイヤイ
オンCHP−20Pのごとき多孔性吸着樹脂に接触させ
て目的物を吸着させる。ついでメタノール、エタノール
、アセトン、アセトニトリル等の有機溶剤と水の混合液
を用いて目的物を溶出させる。この時の溶媒の混合比は
、目的化合物が最も効率よく溶出しうる値にすることは
いうまでもない、すなわち溶媒比率を低濃度より段階的
、または連続的に高濃度まで上げて行くことにより、目
的化合物の含まれる比率の、より高い画分を得ることが
出来る。酢酸エチル、クロロホルム等の有機溶媒で抽出
する場合には培養r液にこれらの溶媒を加え、よく振盪
し、目的化合物を抽出後、得られた抽出液を稀塩酸水溶
液のような酸性水溶液、また稀炭酸水素ナトリウム水溶
液のようなアルカリ性水溶液で順次洗浄し、目的化合物
を含む抽出画分を得ることができる。
つぎに上記の各操作法を用いて得られた目的化合物含有
画分は常用の吸着処理、例えば活性炭、アルミナ、シリ
カゲル、セルロース等を担体に用いたカラムクロマトグ
ラフィーや、シリカゲル系ODS逆相担体のカラムを用
いた高速液体クロマトグラフィー等の常法により、更に
純粋に分離精製することができる。
実施例 1 グルコース2.0%、ポテトスターチ20%、酵母エキ
ス05%、ポリペプトン05%、炭酸カルシウム04%
を含む培地(pH7,0)を作成し、 これを5001
の三角フラスコに各60m1ずつ分注し、 120℃で
20分間滅菌したものを種培地とし、これにベネット寒
天上に良く生育させたキブデロスポランギウム ニス・
ビー YL−02107Q株の菌糸をかき取って接種し
、28℃で48時間振盪培養を行い、種培養液とした。
つぎに生産培地として、上記と同様の培地を全く同様の
方法で分注し、滅菌したものに上記種培養液を3%の割
合で植菌し、28℃で72時間培養した。このようにし
て得た5Lの培養液にラジオライト#600 (昭和化
学工業社製)を加えて攪拌した後、濾過して3.8Lの
培養P液を得た。この培gIIP液(pH8.07 )
に2Lの#酸エチルを加え、良く振盪して目的化合物で
あるYL−02107Q物質を抽出した。この時、抽出
液は直径8■のベーパーディスク(東洋製作所社製)を
用い、バチルス ズブチルス ATCC6633を検定
菌として用いた寒天平板での検定で16.1mmの阻止
臼を示した0次いでこの抽出液を芒硝で脱水した後、減
圧濃縮乾固し、−夜真空デジケーター中で乾燥して、目
的化合物であるYL−02107Q物質の粗固形物を0
.81g得た。この粗固形物を少量のクロロホルムに溶
解し 27 ex X 60 asのシリカゲル(ワコ
ウゲルC−300、和光純薬社製)のカラムに付し、ク
ロロホルム・ メタノール(100:  1 )の溶媒
で展開した。溶出液は17gずつフラクションコレクタ
ーで分画し、各フラクションはバチルスズブチリス A
TCC6633株の寒天平板でデスク検定し、その活性
を確かめた。また目的化合物YL−02107Q物質の
確認にはシリカゲル薄層プレート(キーゼルゲル 60
F2S−20c m X 20 c m、  メルク社
製)を用い5 クロロホルム メタノール(90:  
10)の溶媒で展開する薄層クロマトグラフィーを行い
、目的物の検出には硫酸発色(10%硫酸を噴li後1
10℃で20分間加熱)及びバチルス ズブチリス A
TCC6633株の寒天平板を用いたバイオオートグラ
フィーで目的化合物YL02107Q物質(Rf=0.
43>を確認した。
その結果、目的化合物はフラクションナンバー131〜
195の間に溶出されていたので、この画分を集め、減
圧濃縮乾固し、−夜真空デジケーター中で乾燥して、4
5■の粗YL−02107Q物質を得た。更に精製を進
めるために、少量の#酸エチルに溶解した粗YL、−0
2107Q物質をシリカゲル薄層プレート(キーゼルゲ
ル 60F2sa、  20dX20cx、  メルク
社製)の下から2cmの所に線状に塗布し、クロロホル
ム: メタノール(90:  10)の展開溶媒を用い
て展開した。ついで薄層プレートを風乾した後に、蒸留
水を噴霧し、帯状に白く浮き出た目的化合物YL−02
107Q物質(Rf=0.43)の部分を確認後、印を
付け、再び風乾した陵に掻き取り、上記と同様の展開溶
媒で・溶出した、この溶出液中に含まれるYL−021
07Q物質は上記の薄層クロマトグラフィーで確認した
所、はぼ羊−なスポlトを示したので、これを減圧下4
0℃で濃縮乾量し、真空テンケータ−中で一夜乾燥し、
純度90%のYし−02107Q物質の白色粉末を22
mg得た。
実施例2゜ 種培養培地の調製及びその種培養液の培gi法は実施例
1と全く同様の方法で行い、2段培養法とした。 1段
目及び2段目はそれぞれ2日培養とし、最終的に400
+olの種培養液を得た。
つぎに本培養は30Lの培養槽にグルコース1、0 %
、ポテトスターチ20%、ソイビンミール05%、フェ
ザ−ミール05%、炭酸カルシウム04%を含む培地(
pH,7,0)18Lを作成し、予め120℃、30分
間滅菌しておく。
これにさきに培養しておいた4001の種培養液の全量
を接種し、毎分30Lの通気量で、回転数20Orpm
で3日間培養すると、目的化合ThYL−02107Q
Th質のバチルス ズブチリス ATCC6633株に
対する抗菌活性は最大となった。このようにして得られ
た培養液にラジオライト#600(昭和化学工業社製)
を加え、撹拌した後に濾過した。得られた培養P液(p
H8,2)を塩酸でpH7,0に調整した後、 ILの
ダイヤイオンHP−20を外径8】、高さ30cmのガ
ラス管に充填したカラムを通過させ、目的化合物を吸着
させた。次いで10Lの蒸留水で良く水洗した後、25
%のアセトン水を15L流して更に洗浄し、!&後に1
5Lの70%のアセトン水を用いて目的化合物を溶出し
た。この溶出液を減圧下200m1まで濃縮し目的物Y
L−02107Q物質の抽出液を得た。つぎにこの抽出
液のpHを 70に調整し、 500園1の酢酸エチル
を加え、良く振盪して酢酸エチルで抽出した後、分液し
て水層を除去した。このようにして得られた抽出液に芒
硝を加え、よく脱水した後に、芒硝を濾過して取り除き
、減圧濃縮してYL−02107Q物質の飴状粗抽出物
4.03g得た。 更に精製を行うため、この粗抽出物
を201のクロロホルムに溶解し、別に外径3aI長さ
1101のクロマト管にクロロホルムで充填した550
鳳1のシリカゲル(ワコーゲルC−300,和光純薬工
業社製)のカラムに付し、クロロホルム: メタノール
(100:  1 )の展開溶出液で溶出した。
この溶出液はフラクションコレクターで各フラクション
を20gずつに分画して取った。目的化合物の確認には
シリカゲルプレート(キーゼルゲル60 F25t、 
 20rx  X 20cn、  メルク社製)を用い
、クロロホルム: メタノール(90: 10)の溶媒
で展開するクロマトグラフィーを行い、 10%の硫酸
溶液を噴霧し、 110℃20分間加熱して発色し、目
的化合物YL−02107Q物質(Rf冨0.43)を
確認した。
目的のYL−02107Q物質はフラクションナンバー
210〜300までの間に溶出されていたので、これを
集め、減圧下で濃縮乾固した後、真空デシケータ−中で
一夜乾燥して純度92%のYL−02107Q物質の白
色粉末を696■得た。
実施例3 実施例2で得られた純度92%のYL−02107Q物
質の 1064脂gを1■Iのメタノールに溶解し、0
.2’+Iずっに分け、高速液体クロマトグラフィーに
かけて目的のYL−02107Q物質を純粋に分取した
。高速液体クロマトグラフィーノ条件は5TR−ODS
−H(島津テクノリサーチ社製)の2 cs X 25
3カラムに、溶離液としてアセトニトリル・ テトラヒ
ドロフラン° メタノール・ 水(31:12・ 19
: 38)を毎分81の流量割合で流して用い、220
n■での紫外線吸収を用いて検出した。その結果、目的
のYL−02107Q物質は保持時間20分40秒に溶
出されたのでこの両分を集めた。この両分に含まれるY
L−02107Qの純度は、高速液体クロマトグラフィ
ー5TR−ODS−H(preparative−○D
S−H)4. 6mX250mのカラムを用い、溶離液
に分取に用いたものと同様の溶媒を毎分当り0.81の
溶出量で使用し、 220 nmの紫外線吸収で検出し
た結果、保持時間1o分51秒にYL−02107Q物
質の純粋なピークを確認した。このようにして得た純粋
なYL−02107Q物質を含む分取画分は全量で63
1あったので、これを201まで濃縮し、 50m1の
酢酸エチルを加えて良く振盪し、酢酸エチル層に目的物
を抽出した。抽出後、分液して水層を除去し、得られた
酢酸エチルの抽出液に芒硝を加えて良く脱水した後、芒
硝を濾過して除去し、減圧濃縮乾固した。更によく乾燥
するために、これを真空デシケイター中で一夜乾燥し、
62.5m1gの純粋なYL−02107Q物質を得た
0次にこれを結晶化するために、0.2■Iの酢酸エチ
ルを加えて溶解し、0.611+のヘキサンを徐々に加
えながら攪拌した後、氷室に一夜放1して結晶を析出さ
せた。このようにして得られた結晶を濾過し、真空デシ
ケイター中で一夜乾燥し、53■gの純粋な結晶の白色
粉末を得た。
上記の抽出、分離、精製されたYL−02107Q物質
は下記の物理化学的性貿を有する。
(1)色および形状 白色の結晶性粉末。
(2)酸性、中性、塩基性の区分 中性。
(3)ン容解性 メタノール、エタノール、アセトン、
酢酸エチル、ベンゼン、 トルエンクロロホルム等には
ン容(するが水やヘキサンにはほとんど溶けない。
(4)M点 1455°C〜1475°C(5)比旋光
度 〔α:] o”−7607(C=1%、メタノール
中) (6)紫外線吸収スペクトル YL−02]07Q物質
のメタノール中で測定した紫外線吸収スペクトルは第1
図に示すごとくである。
(7)赤外線吸収スペクトル(KBr)  第2図に示
すごとくである。
(′8)分子量 963.1644 (9)マススペクトル 985(M+Na)(F A 
B −M a S S ) (10)分子式 C1eH820 (11)元素分析値: Ca*Hs20 +e・0.3H20としてC(%) 
 H(%)  N(%) 実測値 59.43 8.49  0.00計算値 5
9.52 8.60  0.00(12)’H−NMR
スペクトル:  YL−02107Q物質の IH−N
MRスペクトlI/番よ第3図に示すごとくである。
(13)”H−NMRスペクトル:  YL−0210
7Q物質のI’C−N M Rスペクトル&よ第4図に
示すごとくである。
上記の物理化学的性質からYL−02107Q物質の構
造式は下記のように決定される。
(発明の効果) 本発明は、新規且つ有用な微生物を提供すると共に、本
発明の新規なマクロライド抗生物質は各種細菌に強い活
性を有している。これらの作用を以下に示す。
試験管内における抗菌活性(M I C)YL−021
07Q物質の、種々の微生物に対する抗菌活性を、この
目的に従来使用されるミューラーヒントン培地を用いた
寒天平板希釈法によって測定した。
表5  YL−02107Q物質の抗1g活性試験菌 (Organisms) IC (■+4/ml) スフフィロコブカス アウレウス FDA209P0.
78 (Staphylococcus  aureus  
FDA209P)スタフィロコフカス エビテ゛ルミテ
′イス lID8660.78 (Staphyrococcus  epidermi
dis  lID866)ストレフ°トフフカス ビオ
ク゛ネス タック(Streptococcus  p
yogenes  Cook)ノ五つド干ナス エル夫
 フープ lID5142(Pseudomonas 
 aeruginosa  I[D5142)〉100 ストレフ°トフッカス ニュウ干二工 + 1D552
3.13 (Streptococcus  pneumonia
e  1lD552)エンテロコブカス フェカリス 
I ID682(Enterococcus  fae
calis  lID682)工yエリチア プリ 0
−1 〉10θ (Escherichia  coli  0−1)ク
レ7゛ノエラ ニュウモニエ ATCC10031(K
lebsiella  pneumoniae  AT
CC10031)〉100 2°ロテクス 7′ルカ゛リス 0X−19〉100 (Proteus  vulgalis  0X−19
)セラチT マルセ7センス lID620〉100
【図面の簡単な説明】
第1図はYL−02107Q物質の紫外線吸収スペクト
ルを示す。 第2図はYL−02107Q物質のの赤外線吸収スペク
トルを示す。 第3図はYL−02107Q物質の IH−へMRスペ
クトルを示す。 第4図はYL−02107Q物質の+3c  NMRス
ペクトルを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記構造式で表されるマクロライド化合物▲数式
    、化学式、表等があります▼
  2. (2)キブデロスポランギウム(¥Kibdelosp
    oran¥−¥gium¥)属に属し、請求項(1)記
    載のマクロライド化合物を生産する能力を有する微生物
    を培地に培養し、培養物中に該マクロライド化合物を生
    成し、蓄積させ、培養物から生成蓄積したマクロライド
    化合物を採取することを特徴とするマクロライド化合物
    の製造法。
  3. (3)キブデロスポランギウム属に属する微生物が、キ
    ブデロスポランギウムエス・ピー (¥Kibdelosporangium¥sp.)Y
    L−02107Q(微工研菌寄第11467号)である
    請求項(2)記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2368236A1 (es) * 2009-12-23 2011-11-15 MERCK SHARP & DOHME CORP. Agentes antibacterianos.

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