JPH04361596A - 電波吸収体の吸収特性制御方法 - Google Patents
電波吸収体の吸収特性制御方法Info
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- JPH04361596A JPH04361596A JP16393191A JP16393191A JPH04361596A JP H04361596 A JPH04361596 A JP H04361596A JP 16393191 A JP16393191 A JP 16393191A JP 16393191 A JP16393191 A JP 16393191A JP H04361596 A JPH04361596 A JP H04361596A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、合成ゴム中にカーボニ
ル鉄を均一に分散させた電波吸収体の吸収特性制御方法
に関し、更に詳しく述べると、それに低誘電率の無機酸
化物を添加して均一分散させ、その添加量により電波吸
収特性を制御する方法に関するものである。
ル鉄を均一に分散させた電波吸収体の吸収特性制御方法
に関し、更に詳しく述べると、それに低誘電率の無機酸
化物を添加して均一分散させ、その添加量により電波吸
収特性を制御する方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】合成ゴム中にカーボニル鉄の微粒子を均
一に分散させた電波吸収体は従来公知である。その場合
、電波吸収特性の制御は、分散させるカーボニル鉄の混
入量又は電波吸収体自体の厚さを変えることにより行っ
ている。
一に分散させた電波吸収体は従来公知である。その場合
、電波吸収特性の制御は、分散させるカーボニル鉄の混
入量又は電波吸収体自体の厚さを変えることにより行っ
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のように合成ゴム
中に単にカーボニル鉄の微粒子を混入する構造では、あ
る一定の電波吸収特性を得ることのできる電波吸収体に
は必ずある決まった整合厚しか存在しない。異なった周
波数帯の電波吸収体を得るには、別の厚さに調整する必
要がある。このような調整作業は煩雑であり、実際の製
造工程で採用することは難しい。
中に単にカーボニル鉄の微粒子を混入する構造では、あ
る一定の電波吸収特性を得ることのできる電波吸収体に
は必ずある決まった整合厚しか存在しない。異なった周
波数帯の電波吸収体を得るには、別の厚さに調整する必
要がある。このような調整作業は煩雑であり、実際の製
造工程で採用することは難しい。
【０００４】本発明の目的は、上記のような従来技術の
欠点を解消し、同一の板厚でも様々な電波吸収特性を呈
する電波吸収体を得ることができる電波吸収特性の制御
方法を提供することである。
欠点を解消し、同一の板厚でも様々な電波吸収特性を呈
する電波吸収体を得ることができる電波吸収特性の制御
方法を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成ゴムとカ
ーボニル鉄に加えて、低誘電率の無機酸化物を添加して
均一分散させ、その添加量により電波吸収特性を制御す
る方法である。合成ゴムに対するカーボニル鉄の配合量
は７０〜８０重量％程度である。
ーボニル鉄に加えて、低誘電率の無機酸化物を添加して
均一分散させ、その添加量により電波吸収特性を制御す
る方法である。合成ゴムに対するカーボニル鉄の配合量
は７０〜８０重量％程度である。
【０００６】ここで低誘電率とは複素比誘電率の実数部
ε′が４〜６程度をいう。因にカーボニル鉄のε′は１
０〜２０程度である。このような無機酸化物粉体を２０
重量％未満の範囲で添加する。無機酸化物としては酸化
ケイ素（ＳｉＯ２ ）があり、その他、炭酸カルシウム
（ＣａＣＯ３ ）や酸化アルミニウム（Ａｌ２ Ｏ３
）などでもよい。添加する無機酸化物の粉体は、粒径５
〜１０μｍ程度のものが好ましい。
ε′が４〜６程度をいう。因にカーボニル鉄のε′は１
０〜２０程度である。このような無機酸化物粉体を２０
重量％未満の範囲で添加する。無機酸化物としては酸化
ケイ素（ＳｉＯ２ ）があり、その他、炭酸カルシウム
（ＣａＣＯ３ ）や酸化アルミニウム（Ａｌ２ Ｏ３
）などでもよい。添加する無機酸化物の粉体は、粒径５
〜１０μｍ程度のものが好ましい。
【作用】
【０００７】電波吸収特性は、複素比誘電率値と複素比
透磁率値による。そこで本発明では特に複素比誘電率値
に着目し、複素比誘電率値を下げるような材料粉体を加
えている。シミュレーションによれば、これによって電
波吸収特性のピークは高周波側に移行する。添加する低
誘電率材料の量が多くなればなるほど、電波吸収ピーク
は高周波側にずれる。但し、添加量が多過ぎると電波吸
収特性は悪化するため好ましくない。
透磁率値による。そこで本発明では特に複素比誘電率値
に着目し、複素比誘電率値を下げるような材料粉体を加
えている。シミュレーションによれば、これによって電
波吸収特性のピークは高周波側に移行する。添加する低
誘電率材料の量が多くなればなるほど、電波吸収ピーク
は高周波側にずれる。但し、添加量が多過ぎると電波吸
収特性は悪化するため好ましくない。
【０００８】
【実施例】合成ゴム中にカーボニル鉄を７５重量％加え
た素材をベースとし、それに酸化ケイ素粉体を添加して
板状に成形し、反射損失の周波数特性を求めた。また比
較のため酸化ケイ素を添加しない場合についても測定し
た。結果を図１に示す。曲線ａは酸化ケイ素無添加（ε
′＝１５，ε″＝０．５）の場合である。曲線ｂは酸化
ケイ素を１０重量％添加した場合（ε′＝１０，ε″＝
０．５）であり、曲線ｃは２０重量％添加した場合（ε
′＝５，ε″＝０．５）である。
た素材をベースとし、それに酸化ケイ素粉体を添加して
板状に成形し、反射損失の周波数特性を求めた。また比
較のため酸化ケイ素を添加しない場合についても測定し
た。結果を図１に示す。曲線ａは酸化ケイ素無添加（ε
′＝１５，ε″＝０．５）の場合である。曲線ｂは酸化
ケイ素を１０重量％添加した場合（ε′＝１０，ε″＝
０．５）であり、曲線ｃは２０重量％添加した場合（ε
′＝５，ε″＝０．５）である。
【０００９】図１に示す結果から、酸化ケイ素を添加す
ることによって電波吸収のピークが高周波側に移行し、
また添加量が２０重量％に達すると電波吸収特性が悪化
することが分かる。従って、２０重量％未満の範囲で酸
化ケイ素の添加量を調整することで、電波吸収特性の制
御が行えることになる。なお酸化ケイ素の添加量として
は、実際には１０重量％以下の範囲が好ましい。
ることによって電波吸収のピークが高周波側に移行し、
また添加量が２０重量％に達すると電波吸収特性が悪化
することが分かる。従って、２０重量％未満の範囲で酸
化ケイ素の添加量を調整することで、電波吸収特性の制
御が行えることになる。なお酸化ケイ素の添加量として
は、実際には１０重量％以下の範囲が好ましい。
【００１０】
【発明の効果】本発明は上記のように合成ゴムとカーボ
ニル鉄からなる電波吸収体において、低誘電率の酸化物
粉体を添加し、その添加量を調整する方法であるため、
同一の板厚であっても様々な電波吸収特性を呈する電波
吸収体を、容易に且つ再現性よく作製できる効果がある
。
ニル鉄からなる電波吸収体において、低誘電率の酸化物
粉体を添加し、その添加量を調整する方法であるため、
同一の板厚であっても様々な電波吸収特性を呈する電波
吸収体を、容易に且つ再現性よく作製できる効果がある
。
【図１】反射損失の周波数特性を示すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項１】 合成ゴム中にカーボニル鉄を均一に分
散させた電波吸収体において、該電波吸収体中に低誘電
率の無機酸化物を添加して均一分散させ、その添加量に
より電波吸収特性を制御することを特徴とする電波吸収
体の吸収特性制御方法。 - 【請求項２】 合成ゴムに対してカーボニル鉄を７０
〜８０重量％加えたものをベースとし、それに複素比誘
電率の実数部ε′が４〜６の無機酸化物粉体を２０重量
％未満添加する請求項１記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16393191A JPH04361596A (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 電波吸収体の吸収特性制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16393191A JPH04361596A (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 電波吸収体の吸収特性制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04361596A true JPH04361596A (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=15783548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16393191A Pending JPH04361596A (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 電波吸収体の吸収特性制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04361596A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006059502A1 (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-08 | Bridgestone Corporation | 電波吸収体用ゴム組成物及び電波吸収シート |
| JP2007035699A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Bridgestone Corp | 電磁波吸収体用硬化性組成物、その製造方法及び電磁波吸収体 |
-
1991
- 1991-06-08 JP JP16393191A patent/JPH04361596A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006059502A1 (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-08 | Bridgestone Corporation | 電波吸収体用ゴム組成物及び電波吸収シート |
| JP2007035699A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Bridgestone Corp | 電磁波吸収体用硬化性組成物、その製造方法及び電磁波吸収体 |
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