JPH0436120B2 - - Google Patents

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JPH0436120B2
JPH0436120B2 JP19571684A JP19571684A JPH0436120B2 JP H0436120 B2 JPH0436120 B2 JP H0436120B2 JP 19571684 A JP19571684 A JP 19571684A JP 19571684 A JP19571684 A JP 19571684A JP H0436120 B2 JPH0436120 B2 JP H0436120B2
Authority
JP
Japan
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polystyrene resin
drying
weight
fibrous
softening point
Prior art date
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Expired
Application number
JP19571684A
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English (en)
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JPS6177673A (ja
Inventor
Tadashi Asanuma
Ryuichi Sugimoto
Shinryu Uchikawa
Motoi Takenaga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は不定形耐火物の乾燥方法に関する。詳
しくは各種溶融金属容器内張りや窯炉内張りなど
に通常用いられるキヤスタブル耐火物、プラスチ
ツク耐火物、ラミング材等の水含有不定形耐火物
の乾燥方法に関する。
〔従来の技術〕
不定形耐火物は、均一な構造体が得られ補修用
としても容易に継ぎ足し施工を行える等の利点を
有しているため各分野で利用されるようになつた
が、一方では水含有不定形耐火物は、施行後硬化
養生してから制御された昇温曲線に従つて乾燥さ
せることが必要であり、乾燥に長時間を要すると
いう問題があつた。乾燥を短時間で行なうために
急激な加熱を行うと水蒸気の一時的な大量発生に
より施工体が爆裂的スポーリングを起す危険性が
あり、特に耐火粘土を添加している場合施工体の
通気性が低下して乾燥加熱時の水蒸気の脱出が困
難であり、爆裂的スポーリングが生じ易い。
これに対しては、乾燥時耐火材内部からの水分
を逃がすための通路を付与させる方法が行われて
おり、むぎわら、プラスチツクストローなどを添
加することにより通気性を増えさせ、乾燥時間を
短くすることが行われている。又、特開昭58−
104072号では、ポリプロピレンの繊維を用いるこ
とが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら前者の方法では乾燥時間をある程
度短縮できるが焼成後むぎわらやプラスチツクス
トローなどの位置に大きな空洞やすきまが残るた
め強度の低下とか、スラグなどが浸入しやすくな
り、耐蝕性が低下するという問題があり、又後者
の方法では、ポリプロピレンの軟化点が水の沸点
より高く、水分の蒸発時にポリプロピレンの繊維
は水分の逃げる通路としては一定の働きしかでき
ず、又ポリプロピレン繊維の分散性が悪く、施行
体内で局在化が生じて焼成後の大きな割れや、耐
蝕性の低下の原因となる場合がある。
本発明の目的は爆裂的スポーリングを防止して
乾燥時間の短縮を可能とし、しかも得られた不定
形耐火物の形状の良好な不定形耐火物の乾燥方法
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記問題を解決する方法について
鋭意検討した結果、特定の方法を行うことによつ
て解決できることを見い出し、本発明を完成し
た。
即ち、本発明は、水含有不定形耐火物用組成物
に界面活性剤で処理した軟化点が100℃未満であ
る繊維状ポリスチレン樹脂を分散させたのち乾燥
することを特徴とする不定形耐火物の乾燥方法で
ある。
本発明において軟化点は、JIS−K−5902に準
じて測定された値であり、繊維状ポリスチレン樹
脂の軟化点は100℃未満であることが肝要である。
軟化点が100℃以上では、水分の蒸発温度におい
て有効な水分の通路が確保されず、施行体が爆裂
的スポーリングを引き起しやすい。
軟化点が低いポリスチレン樹脂としては、ポリ
スチレンオリゴマー、分子量が1万以上の高分子
量ポリスチレンに、スチレン或いはα―メチルス
チレンの2〜3量体を数%〜数十%混合したも
の、および2〜3量体に代えて、フタル酸エステ
ルなどの可塑剤を添加したものなどが挙げられ
る。
ポリスチレン樹脂としては、他の核置換スチレ
ン誘導体、或いはα―メチルスチレンなどとの共
重合体であつても良い。
ポリスチレン樹脂は300℃程度から分解がはじ
まり450℃では、ほぼ完全に揮発性の分解物とな
つて揮散するため乾燥後に分解残渣による悪影響
を施行体に与えることがなく好都合である。
繊維状ポリスチレン樹脂の形状としては直径が
40μm以下、長さは2〜20mmであることが好まし
く、40μmより大きいと、耐蝕性が低下し好まし
くなく、又長さが2mm未満では水分の通路として
の効果が小さく、長すぎると繊維同志がからみあ
つて粒子状となり分散性が不良となり好ましくな
い。
本発明において肝要なのは、不定形耐火物用組
成物に分散するに先立つて、繊維状ポリスチレン
樹脂を、界面活性剤で処理することであり、この
処理を行わずに用いると施工時に局在化してしま
い強度及び耐蝕性に悪影響を与える。
ここで用いる界面活性剤としてはアルキルスル
ホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸塩、アルキ
ルリン酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エ
ステル塩などの陰イオン界面活性剤、アルキルア
ミン塩、アルキル4級アンモニウム塩などの陽イ
オン界面活性剤、アミノカルボン酸やベタイン型
の両性界面活性剤、及びシリコン系、グリコール
エーテル系、あるいはポリエーテル系等の非イオ
ン界面活性剤などが用いられる。
本発明に用いる繊維状ポリスチレン樹脂は、溶
融したポリスチレン樹脂を高速のガス流或いは遠
心力により吹き飛ばすことによつて簡単に作るこ
とが可能である。繊維の太さ長さについては溶融
したポリスチレンの粘度及びガス流の速度、遠心
力の強さを変えることで可能である。
不定形耐火物組成物に対する繊維状ポリスチレ
ン樹脂の添加量は、好ましくは0.01重量%〜1重
量%である。0.01重量%以下では、添加効果がほ
とんどなく、又、1重量%以上では分散不良をま
ねき、焼成後の不定形耐火物の強度や耐蝕性の低
下をまねく。
〔作用〕
本発明の方法を実施することにより、繊維状ポ
リスチレン樹脂が均一に分散し、比較的低温で溶
融し、しかも焼成後は完全に揮散して残留するこ
とがないため爆裂的スポーリングを防止し、しか
も優れた特性をもつ不定形耐火物が得られるもの
と推定される。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げ本発明を説明する。
実施例 1 電解アルミナ65重量部、焼結アルミナ10重量
部、炭化珪素15重量部、高アルミナセメントの微
粉末10重量部および水10重量部よりなる高耐蝕性
不定形耐火物組成物中に、繊維状ポリスチレン樹
脂(軟化点89℃、平均直径18μm、平均長さ8
mm)をドデシルベンゼンスルホン酸マグネシウム
水溶液に浸したものを0.1重量%加えて混練し、
5cm×5cm×18cmのブロツクに成形し、一晩養生
した後ブロツクを1000℃に予熱した炉内に装入し
たが爆裂的スポーリングは見られなかつた。又、
別に同様に成形し養生したものを崩して内部を観
察した結果、均一に繊維状ポリスチレン樹脂が分
散していることがわかつた。
実施例 2 粘土質シヤモツト85重量部、生耐火粘土15重量
部よりなる耐火物用組成物に、繊維状ポリスチレ
ン樹脂(軟化点75℃、平均直径25μm、平均長さ
5mm)をラウリル酸ナトリウム水溶液で処理した
ものをそれぞれ0.05wt%、0.1wt%、0.2wt%加え
実施例1と同様に混練、成形して3種類のブロツ
クを作つた。これらを1晩養生した後、24℃から
1200℃まで500℃/hで昇温したがまつたく問題
を生じなかつた。
比較例 1 実施例1において、繊維状ポリスチレン樹脂を
加えなかつたものでは、焼成に際し、爆裂的スポ
ーリングが起きた。
比較例 2 界面活性剤で処理をしていない繊維状ポリスチ
レンを用いた他は実施例1と同様にしたところ、
焼成に際し1部に割れが生じた。また焼成前のブ
ロツクの内部を観察したところ、繊維状ポリスチ
レンが塊りで存在していることがわかつた。
比較例 3 軟化点110℃の繊維状ポリスチレン樹脂を用い
た他は実施例1と同様にした。焼成に際し1部に
割れが生じていた。
〔効果〕
本発明の方法を実施することで急速な加熱乾燥
を行つても良好な不定形耐火物を与えることが可
能となり工業的価値が極めて高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水含有不定形耐火物用組性物に、界面活性剤
    で処理した軟化点が100℃未満である繊維状ポリ
    スチレン樹脂を分散させたのち乾燥することを特
    徴とする不定形耐火物の乾燥方法。
JP19571684A 1984-09-20 1984-09-20 不定形耐火物の乾燥方法 Granted JPS6177673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19571684A JPS6177673A (ja) 1984-09-20 1984-09-20 不定形耐火物の乾燥方法

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JP19571684A JPS6177673A (ja) 1984-09-20 1984-09-20 不定形耐火物の乾燥方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6177673A JPS6177673A (ja) 1986-04-21
JPH0436120B2 true JPH0436120B2 (ja) 1992-06-15

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ID=16345779

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JP19571684A Granted JPS6177673A (ja) 1984-09-20 1984-09-20 不定形耐火物の乾燥方法

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004044029A1 (ja) 2002-11-14 2004-05-27 Jsr Corporation ノルボルネン系開環重合体
JP2008001548A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Kurosaki Harima Corp 不定形耐火物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6177673A (ja) 1986-04-21

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