JPH0435983Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は自動販売機の商品展示室に溜る害虫を
除去することに関するものである。

従来の技術 第４図から第６図は従来の自動販売機の商品展
示装置を示している。以下にこの実施例の構成に
ついて、図を参考に説明する。

図に於いて、１は自動販売機の本体であり、そ
の前面に扉２が設けられている。前記扉２には商
品展示室３を有し、下部に商品選択スイツチ４、
硬貨投入口５が形成されている。また下方に硬貨
返却口６、商品取出口７が設けられている。前記
扉２は一方をヒンジ８で上下を軸支されている。
前記扉２の軸支側裏面には中扉取付用蝶番９に
て、回転自在に軸支した中扉１０が設けられてい
る。前記中扉１０の前面には展示商品取付板１１
が固定され、抱持部を有する展示商品取付金具１
２が螺子（図示せず）にて複数個並列に固着し、
前記取付金具１２に展示商品１３を捲着すること
により商品展示を可能にしていた。１４は展示商
品の底面を乗せる受板で展示室３の下面全面に配
置され、前記展示商品取付板１１に固定されてい
る。１５は商品展示室３の側板で前記扉２の側面
をカバーするために設けられている。１６は螢光
灯で商品展示室の照明をするために設けられてい
る。１７は選択ボタン１８の照明用として設けて
ある螢光灯で夜間、客が商品を購入する際選択ボ
タン１８をわかりやすくするために配置されてい
る。

考案が解決しようとする問題点 この様な従来の商品展示構造では、螢光灯１
６，１７の光に導びかれた害虫が展示室３内に隙
間から侵入し、特に展示商品受板１４の上面に虫
が溜り、外観的に見苦しく、客の購買意欲の低下
をまねいていた。

本考案は上記問題点に鑑み、展示室内に侵入し
た害虫を除去し、展示効果を向上させ、かつ、客
の購買意欲を増すことを目的としたものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、展示商
品の受板を間隙をもつて仕切板を複数個配置し、
かつ、下方に設けた虫溜り部材にシートで導びく
ものである。

作 用 本考案は上記した構成によつて、客が目視出来
る展示室内の虫溜りを除去し、客が目視出来ない
場所で、虫溜り部を形成することにより、外観的
な見栄えが良く、自動販売機としてのイメージア
ツプにもつながり、従来と比べ、中身商品販売増
加に寄与することとなる。

実施例 以下本考案の一実施例の商品展示装置について
図を参考に説明する。

第１図から第３図は本考案の一実施例における
自動販売機の商品展示装置の構成を示すものであ
る。

なお、従来例と同一構成については同一番号を
付してその詳細な説明を省略する。

図において、１９は選択ボタン１８を取付けた
板で、裏面に商品選択スイツチ４、売切れランプ
２０を複数個配設している。２１は展示商品受板
で、本体が長方形をなすたんざく状の枠体２１ａ
で形成され、内部に仕切板２１ｂを間隙を設けて
複数個傾斜させて設けている。そして、この仕切
板に展示商品１３の底面を乗せるものである。

２２は展示室３の側板で左右一対設けられてお
り、それぞれの下方に変形孔を有している。２３
は透過性のあるシートで選択ボタン組込み板１９
の裏面を覆うように設けられている。尚、透過性
を用いている理由としては選択ボタン１８を螢光
灯１７で照明するためである。前記シートの上部
にはシート押え板２４が設けられ、ネジにてシー
ト２３と押え板２４が選択ボタン組込み板１９に
固定されている。２５はシート２３の下端に設け
られたおもり板で、シート２３が変形しないよう
にする目的で設けており、リベツト２６にてシー
ト２３と固定されている。２７は虫溜め部材でコ
字状をなし前記展示室側板２２の下方のカギざき
状の変形穴２２ｃの下端２２ａにセツトされ、変
形穴の開口部２２ｂより挿入出来、脱着可能とな
つている。また前記シート２３の下端が虫溜め部
材２７のコ字状内に当接するよう配設されてい
る。そして、この状態においてシート２３は円弧
状になつている。

以上のように構成された商品展示装置について
以下その動作について説明する。

図において、展示室内３に侵入した害虫はしば
らく螢光灯１６，１７に近接して飛回つている
が、時がたつにつれて次第に死んでいく。この時
通常展示商品受板２１の上面に死骸が散乱する
が、展示商品受板２１は仕切板２１ｂが間隙をも
つて配置された構造であるため、受板２１には死
骸がのこらず、全て下方へ落ちていく。この時、
下方に設けたシート２３の表面に虫が溜まるかも
しくは、その下の虫溜め部材２７内に落込む。な
おシート２３上の虫はハケ等で全て下方の虫溜め
部材へ溜め、その後、虫溜め部材を取外し、清掃
することが出来る。また、シート２３を円弧にす
ることにより虫溜め部材２７に虫をすべりおとす
やくめをしている。

考案の効果 以上のように本考案は展示商品受板を間隙をも
つて配置した仕切板で構成するため、１展示室内
の虫の死骸等の溜りがなく、外観的な見栄えが良
い。２螢光灯１７の照明が上方へ導びかれ展示室
が一層明るくなり展示効果が増大する。また下方
にシート，虫溜め部を設けることにより、選択ボ
タン組込み板の以上のように本考案は展示商品受
板を間隙をもつて配置した仕切板で構成するた
め、展示室内の虫の死骸等の溜りがなく、外観的
な見栄えが良く、蛍光灯の照明が上方へ導かれ展
示室が一層明るくなり展示効果が増大する。また
下方にシート，虫溜め部を設けることにより、選
択ボタン組込み板の裏面への虫入りがなくなり、
選択スイツチが誤動作したり選択ボタンや売切れ
ランプの表示照明が見づらくなることを防ぐと共
に、虫の死骸の処理を容易にすることが出来る等
の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における自動販売機
の商品展示装置を示す縦断面図、第２図は同第１
図の横断面図、第３図は第２図の部分斜視図、第
４図は従来の自動販売機の外観斜視図、第５図は
従来の商品展示部の横断面図、第６図は従来の商
品展示部の縦断面図である。 ２１……展示商品受板、２２……展示室側板、
２３……シート、２７……虫溜め部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動販売機の扉の前面に内設された商品展示室
   と、この商品展示室にあつて間隙をもつて配置さ
   れた仕切板を複数個有する展示商品の受板と、そ
   の下方に配置され選択ボタン組込み板の裏面を覆
   うように設けた透過性のある円弧状のシートと、
   前記シートの下端で外部よりみえない位置で前記
   扉の前面から所定の距離をもつて取付けられた虫
   溜め部材とからなる自動販売機の商品展示室虫溜
   り防止装置。