JP3089003B1 - 商品陳列棚 - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】本発明の商品陳列棚は、棚板上に陳列された商
品を前方から照明して商品を効果的に陳列し、かつ、複
数の棚板上に陳列された商品を一度に見ることが出来る
ようにした商品陳列棚を目的としている。 【解決手段】複数の棚板を上下方向に所定の間隔を保っ
て配置にした陳列棚に於いて、各棚板２の前面縁２ａに
所定隙間を保って照明具４を取付け、かつ照明具４の外
方に遮光カバー５を設けて構成した商品陳列棚である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、薬品、化粧品、食
品等を陳列して販売するための商品陳列棚に係り、特に
陳列棚に陳列された全体の商品に効果的に光を当てると
共に、購買者が所定位置に立った時に複数の棚板に陳列
された商品を見渡すことが出来る商品陳列棚に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の複数の棚板に陳列された
商品を照明し、かつ商品についての説明を表示し得る商
品陳列棚の技術としては、例えば特開平７−２３１８３
８号公報に示す発明が知られている。

【０００３】前述の技術は、複数の棚板の前面縁に商品
表示板を取り付けることによって、商品名、価格及びメ
ーカー等を必要に応じて表示し、かつ各棚板の下面前方
に沿って蛍光灯を取り付けることによって、下方の棚板
上に陳列された商品を上方から照明するようにした発明
である。

【０００４】また、従来は例えば図６に示す如く、多数
の商品５０を陳列し得る棚板５１の前面縁５２の起立面
５２ａを円弧状に湾曲させると共に、その起立面５２ａ
の上下縁に突リブ５３を設け、その起立面５２ａの前面
に価格、商品の説明等の表示カード５４を湾曲させなが
ら取付固定して、商品について説明する構成の陳列棚も
実用化されていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の発明を
含めた従来の一般的な商品陳列棚に於いては、棚板に陳
列された商品を上方のみから照明していたために、商品
の上面のみしか照らすことが出来ず、購買者が注目する
商品の表面の照明が充分でなく、更に商品全体を立体効
果的に照明することが困難である等の問題があった。

【０００６】また、商品陳列棚の前の所定位置に購買者
が起立した場合には、一定の棚板のみに陳列された商品
しか見ることが出来ず、その棚板の下方にある棚板に陳
列された商品を見るためには、その都度姿勢を変えなけ
ればならない等の問題があった。

【０００７】更に、前述の図６に示す従来の商品陳列棚
に於いては、表示カード５４を湾曲させながら棚板５１
の前面縁５２の起立面５２ａに当接して取付固定しなけ
ればならないので、その作業が繁雑であり、かつその固
定が不安定である等の問題があった。また、一旦取付け
た表示カード５４を他の表示カード５４に取り替える場
合にも、手間がかかる等の問題があった。

【０００８】本発明に係る商品陳列棚は、前述の従来の
問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特に
棚板に陳列された商品を効果的に照明することが出来、
かつ購買者が商品陳列棚の前の所定位置に立った時に、
複数の棚板上に陳列された上下段の商品を一度に見渡す
ことが出来るようにした全く新しい技術を提供するもの
である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明に係る商品陳列棚
は、前述の従来の問題点を根本的に改善した全く新しい
技術であって、その発明の要旨は、商品を陳列すること
が可能な複数の棚板を所定の間隔を保って上下方向に配
置し、かつ前記各棚板の前面縁に沿って所定の隙間を保
って前方及び上下方向の３方を遮光し得る遮光カバーに
よって被覆された照明具を取付けて構成した陳列棚に於
いて、前記各棚板の前面縁に手前から奥に向けて斜め下
方に傾斜面を設けると共に、前記遮光カバーの上部に手
前から奥に向けて斜め下方に傾斜面を設けて構成したこ
とを特徴とした商品陳列棚である。

【００１０】前述の発明の商品陳列棚は、陳列棚の各棚
板の前面縁に沿って所定の隙間を保って照明具を取付け
て構成したので、各棚板の上に陳列された商品を、その
棚板に設けられた照明具によって前方から、かつその商
品が陳列された棚板の上下に配置された別の棚板に設け
られた照明具によって前方の上下方向から夫々照明し
て、商品を明るく立体的に浮き上がらせることが出来
る。

【００１１】また、前述の発明の商品陳列棚に於いて
は、棚板の前面縁と照明具との間に所定の隙間が設けら
れているので、購買者が商品陳列棚の前方の所定位置に
立った際には、特定の棚板に陳列された商品の他に、そ
の棚板の下方に設けられた棚板に陳列された商品も同時
に見ることが出来る。

【００１２】各棚板の前方に取付けられた照明具の外方
所定位置に前方及び上下方向の３方を遮光し得る遮光カ
バーを設けて構成したので、棚板上に陳列された商品方
向のみに光を照射し、それ以外の不必要な方向に光を照
射することを防止することが出来る。従って光が従来の
ように拡散して購買者の目等に光が入ることを防止し、
商品を効果的に照らすと共に、購買者が良く見ることが
出来る。

【００１３】さらに、本発明に於いては、前述の如く、
各棚板の前面縁に手前から奥に向けて斜め下方に傾斜面
を設けると共に、遮光カバーの上部に手前から奥に向け
て斜め下方に傾斜面を設けて構成したので、購買者が棚
板の前面縁と遮光カバーとの間に形成される開口スペー
スから下方の棚板に陳列された商品を見る場合に、その
視角を大きくすることが出来、これによって下段の多く
の商品を容易に視ることが出来る。

【００１４】

【発明の実施の形態】図により本発明に係る商品陳列棚
の一実施例を具体的に説明すると、図１は本発明に係る
商品陳列棚の要部を示す側面説明図、図２は図１の商品
陳列棚の全体図を示す側面図、図３（Ａ），（Ｂ）は夫
々棚板と照明具との間に設けられた開口スペースの構成
を示す説明図、図４は他例の商品陳列棚の要部を示す斜
視説明図、図５（Ａ）は照明具の外周の構成を示す斜視
図、図５（Ｂ）は図５（Ａ）の縦断説明図である。

【００１５】図１乃至図３（Ａ），（Ｂ）に於いて、１
は本発明に係る商品陳列棚であって、その起立面には複
数の棚板２が水平方向に突設されている。３は各棚板２
上に陳列された化粧品等の商品である。

【００１６】前記棚板２の前面縁２ａに沿っては、所定
の間隙を保って蛍光灯等の照明具４が取付けられてい
る。従って棚板２の前面縁２ａと照明具４との間には特
に図３（Ａ），（Ｂ）に示す如き開口スペースＳが設け
られている。

【００１７】また、照明具４の周りの所定方向には、照
明具４の光を遮断することが出来る遮光カバー５が設け
られており、この遮光カバー５のスリット６より光７を
射出して棚板２上の商品３を照射し得るように構成され
ている。

【００１８】従って、遮光カバー５に設けるスリット６
の巾及び方向を規定することによって、例えば図１に示
す如く、１個の照明具４によって、開口スペースＳを通
して上下に設けられた棚板２上の商品３を前方の上下方
向から照明し得るようにすることが出来る。

【００１９】前記実施例に於いては、照明具４の周りに
遮光カバー５を取付けて構成したが、遮光カバー５を使
用せずに、照明具４の外周面の所定位置に不透明フィル
ム等よりなる遮光材を直接貼着して（図示せず）構成す
ることも可能である。

【００２０】前述の構成に於いて、図２及び図３
（Ａ），（Ｂ）に示すように、棚板２の前面縁２ａと遮
光カバー５との夫々に手前から奥に向っての傾斜角度を
設けた場合と、傾斜角度を設けない場合とでは、購買者
Ｍが下方の棚板２に陳列された商品３を開口スペースＳ
を介して見る場合の視角を大きく変えることが出来る。
従って、図３（Ａ）に示す如く、棚板２の前面縁２ａと
遮光カバー５とに手前から奥に向っての傾斜角度を設け
た場合の方が、購買者Ｍが下方の棚板２の商品３を見る
場合に、より多くの商品を見渡すことが出来るので効果
的である。

【００２１】次に、図４及び図５に於いて、棚板２内の
前面部には前面縁２ａに沿って所定巾のスリット８が設
けられており、かつこのスリット８の前面縁側に面して
は照明具４が取付けられている。前記棚板２の前面縁２
ａは前述の遮光カバー５とほぼ等しい形状を有してお
り、この前面縁２ａ内に照明具４が収納されており、照
明具４の光７はスリット８の解放面より照射されるよう
に構成されている。

【００２２】かつ、前記前面縁２ａは全体的に透明材で
形成されており、前面縁２ａの外周面には不透明フィル
ム９が貼着されて、前面縁２ａの外方に光７が放射され
ないように構成されている。また、前述の不透明フィル
ム９の一部には切抜部１０が設けられており、この部分
に特定の標語や会社名等を光で浮き上がらせることが出
来る表示パネル１１を自在に挿入して取付けられるよう
に構成されている。

【００２３】前記実施例に於いて、図１、図３（Ａ）、
図４に例示するように、前述の棚板２の前面縁２ａの上
面縁２ａの上面部及びスリットの内側縁の上面部には奥
の方から前方に傾斜した傾斜部１４が設けられており、
この傾斜部１４にはメーカー名、商品の価格、商品説明
等の販売情報を表示したプレート等を取付けて、購買者
に情報を提供し得るように構成されている。

【００２４】前述の傾斜部２４には、例えば図４及び図
５に示す如く、チャンネル形レール１２を上向きに取付
け、かつこのチャンネル形レール１２の溝内には、商品
３の価格等を表示した表示キューブ１３の下部を嵌入し
て起立表示し得るように構成されている。

【００２５】この表示キューブ１３は、予め種々のもの
を用意することによって、棚板２に陳列する商品３に対
応させたものを使用し、商品３の前面に効果的に表示す
ることが出来る。また、必要に応じて、これ等の表示キ
ューブ１３を差し変えて使用することも出来る。

【００２６】

【発明の効果】本発明に係る商品陳列棚に於いては、棚
板の前面縁に沿って所定の間隔を保つか、或いは棚板の
前面部に設けられたスリットの前面縁の側に面して照明
具を取付けて構成したので、棚板上に陳列された商品を
前方から、或いは前方の上下方向から照明することが出
来、これによって商品を明るく立体的に浮き上がらせて
陳列することが出来る。

【００２７】また、本発明の商品陳列棚に於いては、棚
板の前面縁と照明具との間或いはスリットの内側縁と照
明具の間に所定の隙間、即ち開口スペースが設けられて
いるので、商品陳列棚の前面の所定位置に購買者が立っ
た際には、特定の棚板に陳列された商品の他に、その棚
板の下方に設けられた棚板に陳列された多数の商品も同
時に見ることが出来る。かつ、照明具の上下面及び前面
の三方が遮光カバーで披露されているので、光が上下方
向に拡散されることを防止出来る。

【００２８】さらに、本発明に於いては、前述の如く、
各棚板の前面縁に手前から奥に向けて斜め下方に傾斜面
を設けると共に、遮光カバーの上部に手前から奥に向っ
て斜め下方に傾斜面を設けて視角が大きくなるように構
成したので、購買者が棚板の前面縁と遮光カバーとの間
に形成される開口スペースから下方の棚板に陳列された
商品を見る場合に、その視角を大きくすることが出来、
これによって多くの商品を容易に視ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る商品陳列棚の要部を示す側面説明
図である。

【図２】図１の商品陳列棚の全体図を示す側面図であ
る。

【図３】図３（Ａ），（Ｂ）は夫々棚板と照明具との間
に設けられた開口スペースの構成を示す説明図である。

【図４】他例の商品陳列棚の要部を示す斜視説明図であ
る。

【図５】図５（Ａ）は照明具の外周の構成を示す斜視説
明図、図５（Ｂ）は図５（Ａ）の縦断説明図である。

【図６】従来の商品陳列棚の一例を示す斜視説明図であ
る。

【符号の説明】

１ 商品陳列棚 ２ 棚板 ２ａ 棚板の前面縁 ３ 商品 ４ 照明具 ５ 遮光カバー ６ スリット ７ 光 ８ スリット ９ 不透明フィルム １０ 切抜部 １１ 表示パネル １２ チャンネル形レール １３ 表示キューブ １４ 傾斜部 Ｓ 開口スペース Ｍ 購買者

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品を陳列することが可能な複数の棚板を
   所定の間隔を保って上下方向に配置し、かつ前記各棚板
   の前面縁に沿って所定の隙間を保って前方及び上下方向
   の３方を遮光し得る遮光カバーによって被覆された照明
   具を取付けて構成した陳列棚に於いて、前記各棚板の前
   面縁に手前から奥に向けて斜め下方に傾斜面を設けると
   共に、前記遮光カバーの上部に手前から奥に向けて斜め
   下方に傾斜面を設けて構成したことを特徴とした商品陳
   列棚。