JPH04359486A - 半導体発光装置 - Google Patents

半導体発光装置

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JPH04359486A
JPH04359486A JP13440791A JP13440791A JPH04359486A JP H04359486 A JPH04359486 A JP H04359486A JP 13440791 A JP13440791 A JP 13440791A JP 13440791 A JP13440791 A JP 13440791A JP H04359486 A JPH04359486 A JP H04359486A
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JP
Japan
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layer
type
cladding layer
band
active layer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13440791A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Tanahashi
俊之 棚橋
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体発光装置に係わり
、特に0.6μm帯の可視光半導体レーザにおいて低し
きい値電流、高効率の特性を有するレーザ構造に関する
。近年、0.6μm帯の可視光半導体レーザは、光ディ
スク装置やレーザプリンタやPOSなどの光情報処理装
置の高性能化を実現するデバイスとして期待される。 そしてそのためには、しきい値電流の低下、高効率化等
の特性の向上が課題となっている。
【0002】一方、1μm帯の半導体レーザは、長距離
光通信の光源として既に実用化されているが、一般家庭
まで含めた光ネットワークシステムを構築するためには
、1μm帯の半導体レーザのしきい値電流の低下、高効
率化等の特性向上が課題である。
【0003】
【従来の技術】可視光半導体レーザは、光ディスク等の
記録密度の向上を図るため、従来のAlGaAs系の0
.83μm帯レーザに代わって、0.6μm帯レーザが
用いられるようになってきた。そしてこの0.6μm帯
レーザにおいては、図7に示されるように、例えばバン
ドギャップ1.9eVのGa0.5 In0.5 P活
性層72の上下を、バンドギャップ2.3eVのp型(
Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 Pク
ラッド層74とn型(Al0.7 Ga0.3 )0.
5 In0.5 Pクラッド層74でサンドイッチ状に
挟んだダブルヘテロ構造を順方向にバイアスして用いて
いる。
【0004】一方、1μm帯の半導体レーザにおいては
、図8に示されるように、例えばバンドギャップ0.9
5eVのGa0.27In0.73As0.60P0.
40活性層82の上下を、バンドギャップ1.35eV
のp型InPクラッド層84とn型InPクラッド層8
6で、サンドイッチ状に挟んだダブルヘテロ構造を順方
向にバイアスして用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の0
.6μm帯レーザのヘテロ構造において、p型の(Al
0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 Pクラッ
ド層74とGa0.5 In0.5 P活性層72の伝
導帯のヘテロ障壁△Φcは、n型の(Al0.7 Ga
0.3 )0.5 In0.5 Pクラッド層76から
Ga0.5 In0.5 P活性層72に注入された電
子の障壁となるが、このヘテロ障壁は(Al0.7 G
a0.3 )0.5 In0.5 Pの伝導帯下端とG
a0.5 In0.5 Pの伝導帯下端とのバンド不連
続ΔEcの大きさによってほぼ決まっているが、このバ
ンド不連続ΔEcは高々190meVであって、0.8
3μm帯レーザのAlGaAs系における伝導帯下端の
バンド不連続ΔEcが260meVであるのと比較する
とかなり小さい。
【0006】従って、Ga0.5 In0.5 P活性
層72内からp型の(Al0.7 Ga0.3 )0.
5 In0.5 Pクラッド層74内への電子のオーバ
ーフローが起こりやすく、このためしきい値電流が高く
なり、効率が向上しないというレーザ特性としての欠点
があった。また、p型の(Al0.7 Ga0.3 )
0.5 In0.5 Pクラッド層74からGa0.5
 In0.5 P活性層72に注入された正孔について
も、電子よりは有効質量が大きいために電子ほどのオー
バーフローは生じないものの、本質的には同様のことが
いえる。
【0007】一方、1μm帯の半導体レーザのヘテロ構
造においても、p型InPクラッド層の伝導帯下端とG
a0.27In0.73As0.60P0.40活性層
の伝導帯下端のバンド不連続ΔEcは、高々160me
Vと非常に小さく、Ga0.27In0.73As0.
60P0.40活性層からp型InPクラッド層内への
電子のオーバーフローが起こりやすく、しきい値電流が
高く、効率が低いという欠点があった。
【0008】そこで本発明は、活性層からのキャリアの
オーバーフローを抑制して、しきい値電流が低く、効率
の高い半導体発光装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1導電型
の半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1導
電型の下部クラッド層と、前記下部クラッド層上に形成
され、前記下部クラッド層よりも禁制帯幅が小さい活性
層と、前記活性層上に形成され、前記活性層よりも禁制
帯幅が大きい第2導電型の上部クラッド層とを有する半
導体発光装置において、前記下部クラッド層又は前記上
部クラッド層のうちのp型クラッド層と前記活性層との
間に第1のバリア層を設け、前記第1のバリア層と前記
活性層との伝導帯下端のバンド不連続が前記p型クラッ
ド層と前記活性層との伝導帯下端のバンド不連続より大
きくなるようにすることを特徴とする半導体発光装置に
よって達成できる。
【0010】また、上記の半導体発光装置において、前
記半導体基板がGaAs基板であり、前記下部クラッド
層が(Alx Ga1−x )0.5 In0.5 P
層であり、前記活性層が(Aly Ga1−y )0.
5 In0.5 P(0≦y<x)層であり、前記上部
クラッド層が(Alz Ga1−z )0.5 In0
.5 P(x<z<1)層であり、前記第1のバリア層
がAlu Ga1−u As(0.5<u≦1)層又は
(Alv Ga1−v )w In1−w P(0≦v
≦1,0.5<w≦1)層であることを特徴とする半導
体発光装置によって達成できる。
【0011】また、上記の半導体発光装置において、前
記半導体基板がInP基板であり、前記下部クラッド層
がGau1In1−u1Asv1P1−v1(0≦u1
<x,0≦v1<y)層であり、前記活性層がGax 
In1−x Asy P1−y(0<x≦1,0<y≦
1)層であり、前記上部クラッド層がGau2In1−
u2Asv2P1−v2(0≦u2<x,0≦v2<y
)層であり、前記第1のバリア層がAlu Ga1−u
 As(0≦u≦1)層又は(Alv Ga1−v )
w In1−w P(0≦v≦1,0≦w≦1)層であ
ることを特徴とする半導体発光装置によって達成できる
【0012】また、上記課題は、第1導電型の半導体基
板と、前記半導体基板上に形成された第1導電型の下部
クラッド層と、前記下部クラッド層上に形成され、前記
下部クラッド層よりも禁制帯幅が小さい活性層と、前記
活性層上に形成され、前記活性層よりも禁制帯幅が大き
い第2導電型の上部クラッド層とを有する半導体発光装
置において、前記下部クラッド層又は前記上部クラッド
層のうちのn型クラッド層と前記活性層との間に第2の
バリア層を設け、前記第2のバリア層と前記活性層との
価電子帯上端のバンド不連続が前記n型クラッド層と前
記活性層との価電子帯上端のバンド不連続より大きくな
るようにすることを特徴とする半導体発光装置によって
達成できる。
【0013】また、上記の半導体発光装置において、前
記半導体基板がGaAs基板であり、前記下部クラッド
層が(Alx Ga1−x )0.5 In0.5 P
層であり、前記活性層が(Aly Ga1−y )0.
5 In0.5 P(0≦y<x)層であり、前記上部
クラッド層が(Alz Ga1−z )0.5 In0
.5 P(x<z<1)層であり、前記第2のバリア層
が(Alv Ga1−v )w In1−w P(0≦
v≦1,0.5<w≦1)層であることを特徴とする半
導体発光装置によって達成できる。
【0014】また、上記の半導体発光装置において、前
記半導体基板がInP基板であり、前記下部クラッド層
がGau1In1−u1Asv1P1−v1(0≦u1
<x,0≦v1<y)層であり、前記活性層がGax 
In1−x Asy P1−y(0<x≦1,0<y≦
1)層であり、前記上部クラッド層がGau2In1−
u2Asv2P1−v2(0≦u2<x,0≦v2<y
)層であり、前記第2のバリア層が(Alv Ga1−
v )w In1−w P(0≦v≦1,0≦w≦1)
層であることを特徴とする半導体発光装置によって達成
できる。
【0015】
【作用】本発明は、p型クラッド層と活性層との間に第
1のバリア層が設けられ、この第1のバリア層と活性層
との伝導帯下端のバンド不連続ΔEcがp型クラッド層
と活性層との伝導帯下端のバンド不連続ΔEcより大き
くなることにより、n型クラッド層から活性層に注入さ
れた電子に対する障壁が大きくなるため、p型クラッド
層への電子のオーバーフローすることを抑制することが
できる。
【0016】また、n型クラッド層と活性層との間に第
2のバリア層が設けられ、この第2のバリア層と活性層
との価電子帯上端のバンド不連続ΔEvがn型クラッド
層と活性層との価電子帯上端のバンド不連続ΔEvより
大きくなることにより、p型クラッド層から活性層に注
入された正孔に対する障壁が大きくなるため、n型クラ
ッド層への正孔のオーバーフローすることを抑制するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて具
体的に説明する。図1(a)は本発明の第1の実施例に
よる0.6μm帯の可視光半導体レーザを示す断面図で
ある。n+ 型GaAs基板12上に、厚さ1.0μm
のn型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.
5 P下部クラッド層14、厚さ0.1μmのGa0.
5 In0.5 P活性層16が順に格子整合的に積層
されている。また、このGa0.5 In0.5 P活
性層16上には、厚さ0.1μmのp型Al0.8 G
a0.2 Asバリア層18を介して、p型(Al0.
7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部クラッ
ド層20が順に積層されている。
【0018】このp型(Al0.7 Ga0.3 )0
.5 In0.5 P上部クラッド層20は、<011
>方向に厚さ0.9μm、幅6μm程度のリッジ形状と
なっていて、それ以外の部分での厚さは0.1μmであ
る。また、このp型(Al0.7 Ga0.3 )0.
5 In0.5 P上部クラッド層20のリッジ側面に
は、n型GaAs電流狭窄層22が形成され、更にp型
(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P
上部クラッド層20及びn型GaAs電流狭窄層22上
には、p+ 型GaAsコンタクト層24が形成されて
いる。
【0019】更に、図示はしないが、p+ 型GaAs
コンタクト層24上には、p側電極としてAuZn/A
u電極が形成され、n+ 型GaAs基板12裏面には
、n側電極としてAuGe/Au電極が形成されている
。そしてこの可視光半導体レーザの共振器長は300μ
mである。次に、図1(b)を用いて、動作を説明する
【0020】図1(b)はn型(Al0.7 Ga0.
3 )0.5 In0.5 P下部クラッド層14、G
a0.5 In0.5 P活性層16、p型Al0.8
 Ga0.2 Asバリア層18及びp型(Al0.7
 Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部クラッド
層20のエネルギーバンド図である。図1(b)に示さ
れるように、本実施例においては、電子親和力の大きい
p型Al0.8 Ga0.2 Asバリア層18がGa
0.5 In0.5 P活性層16とp型(Al0.7
 Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部クラッド
層20との間に挿入されており、Ga0.5 In0.
5 P活性層16の伝導帯下端とp型Al0.8 Ga
0.2 Asバリア層18の伝導帯下端とのバンド不連
続ΔEcが230meVとなっている。このため、上記
図7に示す従来の可視光半導体レーザのヘテロ構造にお
ける伝導帯下端のバンド不連続ΔEcが190meVで
あったのに対し、40meVも大きくなっている。
【0021】また、p型Al0.8 Ga0.2 As
バリア層18の厚さは0.1μmであり、この程度の厚
さであれば、電子がこのp型Al0.8 Ga0.2 
Asバリア層18をトンネルすることは殆どない。従っ
て、レーザ発振のためにn型(Al0.7 Ga0.3
 )0.5 In0.5 P下部クラッド層14からG
a0.5 In0.5 P活性層16に注入された電子
に対して、p型Al0.8 Ga0.2 Asバリア層
18との間の230meVのバンド不連続ΔEcが障壁
として作用することにより、p型(Al0.7 Ga0
.3 )0.5 In0.5 P上部クラッド層20へ
のオーバーフローが抑制される。このため、レーザ発振
のしきい値電流を低く抑えることができ、効率を向上さ
せることができる。
【0022】なお、n型(Al0.7 Ga0.3 )
0.5 In0.5 P下部クラッド層14、Ga0.
5 In0.5 P活性層16及びp型(Al0.7 
Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部クラッド層
20がn+ 型GaAs基板12と格子整合するのに対
し、p型Al0.8 Ga0.2 Asバリア層18は
n+ 型GaAs基板12と格子整合しないという問題
がある。その格子不整合は約−0.11%である。
【0023】しかし、このp型Al0.8 Ga0.2
 Asバリア層18の膜厚を下記の式で表される臨界膜
厚hc 以下にすれば、転位などの欠陥の導入を防止す
ることができる(J.W.Matthews:J.Cr
ystal Growth 27 (1974)118
)。即ち、臨界膜厚hc は、
【0024】
【数1】 である。ここで、bはバーカースベクトルの大きさ、f
はひずみ量、νはポアッソン比、λは滑り面と界面の交
線に垂直な面の方向と滑り方向となす角、αは転位線と
バーガースベクトルとのなす角をそれぞれ示す。従って
、p型Al0.8 Ga0.2 Asバリア層18の臨
界膜厚hc は0.5μmとなり、本実施例における膜
厚は0.1μmであるため、このp型Al0.8 Ga
0.2 Asバリア層18に欠陥が入ることはない。
【0025】次に、図2を用いて、製造方法を説明する
。図2は図1の可視光半導体レーザの製造方法を示す工
程図である。MOVPE法を用いて、n+ 型GaAs
基板12上に、厚さ1.0μmのn型(Al0.7 G
a0.3 )0.5 In0.5 P下部クラッド層1
4、厚さ0.1μmのGa0.5 In0.5 P活性
層16、厚さ0.1μmのp型Al0.8 Ga0.2
 Asバリア層18、厚さ0.1μmのp型(Al0.
7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P第1上部ク
ラッド層20a、厚さ10nmのp型Ga0.5 In
0.5 Pエッチングストップ層26、厚さ0.8μm
のp型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.
5 P第2上部クラッド層20b及びp型GaAsキャ
ップ層28を順に積層する(図2(a)参照)。
【0026】なお、このときの原料ガスとしては、TM
A(トリメチルアルミニウム)、TEG(トリエチルガ
リウム)、TMI(トリメチルインジウム)、PH3 
(ホスフィン)、AH3 (アルシン)を用いる。また
、V族ガスとIII族ガスの気相比は、Ga0.5 I
n0.5 P、(Al0.7 Ga0.3 )0.5 
In0.5 Pに対しては200、GaAsに対しては
80である。p型及びn型のドーパントとしては、それ
ぞれSiH4 (シラン)及びDMZ(ディメチルジン
ク)を用いる。
【0027】次いで、通常のフォトリソグラフ技術を用
いて、p型GaAsキャップ層28上に、<011>方
向に幅6μmのSiO2 膜30をストライプ状に形成
する。そしてこのSiO2 膜30をストライプマスク
として、硫酸と過酸化水素水と水の混合液を用いた化学
エッチングによりp型GaAsキャップ層28を除去し
た後、塩酸を用いた化学エッチンングによりp型(Al
0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P第2上
部クラッド層20bを除去する。
【0028】このとき、p型(Al0.7 Ga0.3
 )0.5 In0.5 P第2上部クラッド層20b
のエッチングはp型Ga0.5 In0.5 Pエッチ
ングストップ層26で停止するため、<011>方向に
厚さ0.9μm、幅6μm程度のリッジ形状のp型(A
l0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P第2
上部クラッド層20bが形成される。こうしてこのp型
(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5P第
2上部クラッド層20b及びp型(Al0.7 Ga0
.3 )0.5 In0.5 P第1上部クラッド層2
0aによって上記図1(a)に示すp型(Al0.7 
Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部クラッド層
20を構成する。
【0029】続いて、MOVPE法により、p型(Al
0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P第2上
部クラッド層20bのリッジ側面に、n型GaAs電流
狭窄層22の埋め込み成長を行う(図2(b)参照)。 次いで、SiO2 膜30をフッ酸で除去した後、MO
VPE法により、p型(Al0.7 Ga0.3 )0
.5In0.5 P第2上部クラッド層20b及びn型
GaAs電流狭窄層22上に、p+ 型GaAsコンタ
クト層24を成長する(図2(c)参照)。更に、図示
はしないが、p+ 型GaAsコンタクト層24上に、
p側電極としてAuZn/Au電極を形成し、n+ 型
GaAs基板12裏面に、n側電極としてAuGe/A
u電極を形成する。
【0030】このように本実施例によれば、Ga0.5
 In0.5 P活性層16とp型(Al0.7 Ga
0.3 )0.5 In0.5 P上部クラッド層20
との間にp型Al0.8 Ga0.2 Asバリア層1
8を設けることにより、Ga0.5 In0.5 P活
性層16とp型Al0.8 Ga0.2 Asバリア層
18との伝導帯下端のバンド不連続ΔEcが大きくなる
ため、n型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In
0.5 P下部クラッド層14からGa0.5 In0
.5 P活性層16に注入された電子がp型(Al0.
7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部クラッ
ド層20へオーバーフローすることを抑制する障壁とな
る。従って、レーザ発振のしきい値電流を低く抑えるこ
とができ、効率を向上させることができる。
【0031】このとき、p型Al0.8 Ga0.2 
Asバリア層18は格子不整合を生じるため、このp型
Al0.8 Ga0.2 Asバリア層18の膜厚は、
転位などの欠陥の導入を防止することができる臨界膜厚
hc 以下であって、電子のトンネリングが生じない膜
厚に制御する。このようにして、本発明者は、上記図7
に示す従来の0.6μm帯の可視光半導体レーザがしき
い値電流50mA、効率0.2mW/mAであったのに
対して、上記図1に示す本実施例による0.6μm帯の
可視光半導体レーザにおいて、しきい値電流30mA、
効率0.3mW/mAを得た。
【0032】なお、上記実施例においては、p型Al0
.8 Ga0.2 Asバリア層18を用いたが、Ga
0.5 In0.5 P活性層16とp型(Al0.7
 Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部クラッド
層20との間に設けるバリア層としてはこれに限らず、
p型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5
 P上部クラッド層20より電子親和力の大きいもので
あればよく、例えばAlu Ga1−u As(0.5
<u≦1)層又は(Alv Ga1−v )w In1
−w P(0≦v≦1,0.5<w≦1)層であっても
同様の効果を奏することができる。
【0033】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3(a)は本発明の第2の実施例による0.6
μm帯の可視光半導体レーザを示す断面図、図3(b)
はそのエネルギーバンド図である。なお、上記図1(a
)、(b)の可視光半導体レーザと同一の構成要素には
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0034】本実施例は、上記図1(a)に示すように
Ga0.5 In0.5 P活性層16とp型(Al0
.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部クラ
ッド層20との間にp型Al0.8 Ga0.2 As
バリア層18を設ける代わりに、図3(a)に示すよう
にn型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.
5 P下部クラッド層14とGa0.5 In0.5 
P活性層16との間にn型AlPバリア層32を設けた
ものである。
【0035】本実施例では、図3(b)に示すように、
Ga0.5 In0.5 P活性層16の価電子帯上端
とn型AlPバリア層32の価電子帯上端とのバンド不
連続ΔEvが、上記図7に示す従来の可視光半導体レー
ザのヘテロ構造における価電子帯上端のバンド不連続Δ
Ev=210meVよりも大きくなっている。従って、
レーザ発振のためにp型(Al0.7 Ga0.3 )
0.5 In0.5 P上部クラッド層20からGa0
.5 In0.5 P活性層16に注入された正孔に対
して、n型AlPバリア層32との間のバンド不連続Δ
Evが障壁として作用することにより、n型(Al0.
7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P下部クラッ
ド層14へのオーバーフローが抑制される。
【0036】このように本実施例によれば、n型(Al
0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P下部ク
ラッド層14とGa0.5 In0.5 P活性層16
との間にn型AlPバリア層32を設けることにより、
Ga0.5 In0.5 P活性層16とn型AlPバ
リア層32との価電子帯上端のバンド不連続ΔEvが大
きくなるため、p型(Al0.7 Ga0.3 )0.
5 In0.5 P上部クラッド層20からGa0.5
 In0.5 P活性層16に注入された正孔がn型(
Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P下
部クラッド層14へオーバーフローすることを抑制する
障壁となる。従って、レーザ発振のしきい値電流を低く
抑えることができ、効率を向上させることができる。
【0037】このとき、n型AlPバリア層32は格子
不整合を生じるため、このn型AlPバリア層32の膜
厚を、転位などの欠陥の導入を防止することができる臨
界膜厚hc 以下であって正孔のトンネリングが生じな
い膜厚に制御するのは、上記実施例の場合と同様である
。 なお、上記実施例においては、n型AlPバリア層32
を用いたが、n型(Al0.7 Ga0.3 )0.5
 In0.5 P下部クラッド層14とGa0.5 I
n0.5 P活性層16との間に設けるバリア層として
はこれに限らず、例えば(Alv Ga1−v )w 
In1−w P(0≦v≦1,0.5<w≦1)層であ
っても同様の効果を奏することができる。本発明は、他
に1μm帯の半導体レーザにも適用できる。
【0038】図4(a)は本発明の第3の実施例による
1μm帯の可視光半導体レーザを示す断面図である。n
+ 型InP基板42上に、厚さ1.0μmのn型In
P下部クラッド層44、厚さ0.1μmのGa0.27
In0.73As0.60P0.40活性層46が順に
格子整合的に積層されている。また、この上には、厚さ
8nmのp型GaAsバリア層48を介して、p型In
P上部クラッド層50が順に積層されている。
【0039】このp型InP上部クラッド層50からn
型InP下部クラッド層44に達する深さでメサストラ
イプが形成され、その両側にp型InP第1埋め込み層
52、n型InP第2埋め込み層54、p型InP第3
埋め込み層56が形成され、更にこれらを覆うようにp
型InPクラッド層58、p+ 型Ga0.27In0
.73As0.60P0.40コンタクト層60が形成
されている。
【0040】次に、図4(b)を用いて、動作を説明す
る。図4(b)はn型InP下部クラッド層44、Ga
0.27In0.73As0.60P0.40活性層4
6、p型GaAsバリア層48及びp型InP上部クラ
ッド層50のエネルギーバンド図(順方向バイアス状態
)である。図4(b)に示されるように、本実施例にお
いては、電子親和力の大きいp型GaAsバリア層48
がGa0.27In0.73As0.60P0.40活
性層46とp型InP上部クラッド層50との間に挿入
されており、Ga0.27In0.73As0.60P
0.40活性層46の伝導帯下端とp型GaAsバリア
層48の伝導帯下端とのバンド不連続ΔEcが500m
eVとなっている。このため、上記図8に示す従来の1
μm帯レーザのヘテロ構造における伝導帯下端のバンド
不連続ΔEcが160meVであったのに対し、340
meVも大きくなっている。
【0041】また、p型GaAsバリア層48の厚さは
8nm程度であり、電子がこのp型GaAsバリア層4
8をトンネルすることは殆どない。従って、レーザ発振
のためにn型InP下部クラッド層44からGa0.2
7In0.73As0.60P0.40活性層46に注
入された電子に対して、p型GaAsバリア層48との
間の500meVのバンド不連続ΔEcが障壁として作
用することにより、p型InP上部クラッド層50への
オーバーフローが抑制される。このため、レーザ発振の
しきい値電流を低く抑えることができ、効率を向上させ
ることができる。
【0042】このとき、p型GaAsバリア層48は格
子不整合を生じるため、この膜厚を転位などの欠陥の導
入が起こらない臨界膜厚hc 以下に制御することは、
可視光レーザの場合と同様である。次に、図5を用いて
、製造方法を説明する。図5は図4の可視光半導体レー
ザの製造方法を示す工程図である。
【0043】MOVPE法を用いて、n+ 型(100
)InP基板42上に、厚さ1.5μmのn型InP下
部クラッド層44、厚さ0.1μmのGa0.27In
0.73As0.60P0.40活性層46、厚さ8n
mのp型GaAsバリア層48、厚さ1.0μmのp型
InP上部クラッド層50を順に積層する(図5(a)
参照)。なお、このときの原料ガスとしては、TMA(
トリメチルアルミニウム)、TEG(トリエチルガリウ
ム)、PH3 (ホスフィン)、AH3 (アルシン)
を用いる。また、V族ガスとIII族ガスの気相比は、
InP、Ga0.27In0.73As0.60P0.
40に対しては150、GaAsに対しては80である
。p型及びn型のドーパントとしては、可視光レーザと
同様にSiH4 (シラン)及びDMZ(ディメチルジ
ンク)を用いる。
【0044】次いで、通常のフォトリソグラフ技術を用
いて、InP上部クラッド層50上に、<011>方向
に幅2.5μmのSiO2 膜62をストライプ状に形
成する。そしてこのSiO2 膜62をストライプマス
クとして、臭化水素と過酸化水素水と水の混合液を用い
た化学エッチングにより、n型InP下部クラッド層4
4に達するメサストライプを形成する。
【0045】これにMOVPE法を用いて、p型InP
第1埋め込み層52、n型InP第2埋め込み層54、
p型InP第3埋め込み層56を順に形成する(図5(
b)参照)。次いで、SiO2 膜62をフッ酸で除去
した後、MOVPE法により、p型InPクラッド層5
8、p+ 型Ga0.27In0.73As0.60P
0.40コンタクト層60を成長する(図5(c)参照
)。更に、図示はしないが、p+ 型Ga0.27In
0.73As0.60P0.40コンタクト層60上に
、p側電極としてTi/Pt/Au電極を形成し、n+
 型InP基板42裏面に、n側電極としてAuGe/
Au電極を形成する。
【0046】このように本実施例によれば、Ga0.2
7In0.73As0.60P0.40活性層46とp
型InP上部クラッド層50との間にp型GaAsバリ
ア層48を設けることにより、Ga0.27In0.7
3As0.60P0.40活性層46とp型GaAsバ
リア層48との伝導帯下端のバンド不連続ΔEcが大き
くなるため、n型InP下部クラッド層44からGa0
.27In0.73As0.60P0.40活性層46
に注入された電子がp型InP上部クラッド層50へオ
ーバーフローすることを抑制する障壁となる。従って、
レーザ発振のしきい値電流を低く抑えることができ、効
率を向上させることができる。
【0047】このとき、p型GaAsバリア層48は格
子不整合を生じるため、このp型GaAsバリア層48
の膜厚は、転位などの欠陥の導入されない臨界膜厚hc
 以下であって、電子のトンネリングが生じない膜厚に
制御する。このようにして、本発明者は、上記図8に示
す従来の1μm帯の半導体レーザがしきい値電流15m
A、効率0.25mW/mAであったのに対して、上記
図4に示す第3の実施例による1μm帯の可視光半導体
レーザにおいて、しきい値電流10mA、効率0.35
mW/mAを得た。
【0048】なお、上記実施例においては、p型GaA
sバリア層48を用いたが、Ga0.27In0.73
As0.60P0.40活性層46とp型InP上部ク
ラッド層50との間に設けるバリア層としてはこれに限
らず、p型InP上部クラッド層50より電子親和力の
大きいものであればよく、例えばAlu Ga1−u 
As(0≦u≦1)層又は(Alv Ga1−v )w
 In1−w P(0≦v≦1,0≦w≦1)層であっ
ても同様の効果を奏することができる。  次に、本発
明の第4の実施例について説明する。
【0049】図6(a)は本発明の第4の実施例による
1μm帯半導体レーザを示す断面図、図6(b)はその
エネルギーバンド図(順方向バイアス状態)である。な
お、上記図4(a)、(b)の1μm帯半導体レーザと
同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略
する。本実施例は、上記図4(a)に示すようにGa0
.27In0.73As0.60P0.40活性層46
とp型InP上部クラッド層50との間にp型GaAs
バリア層48を設ける代わりに、図6(a)に示すよう
にn型InP下部クラッド層44とGa0.27In0
.73As0.60P0.40活性層46との間にn型
Ga0.5 In0.5 Pバリア層64を設けたもの
である。
【0050】本実施例では、図6(b)に示すように、
Ga0.27In0.73As0.60P0.40活性
層46の価電子帯上端とn型Ga0.5 In0.5 
Pバリア層64の価電子帯上端とのバンド不連続ΔEv
が,上記図8に示す従来の1μm帯半導体レーザのヘテ
ロ構造における価電子帯上端のバンド不連続ΔEv=2
40meVよりも大きくなっている。
【0051】従って、レーザ発振のためにp型InP上
部クラッド層50からGa0.27In0.73As0
.60P0.40活性層46に注入された正孔に対して
、n型Ga0.5 In0.5 Pバリア層64との間
のバンド不連続ΔEvが障壁として作用することにより
、n型InP下部クラッド層44へのオーバーフローが
抑制される。このように本実施例によれば、n型InP
下部クラッド層44とGa0.27In0.73As0
.60P0.40活性層46との間にn型Ga0.5 
In0.5Pバリア層64を設けることにより、Ga0
.27In0.73As0.60P0.40活性層46
とn型Ga0.5 In0.5 Pバリア層64との価
電子帯上端のバンド不連続ΔEvが大きくなるため、p
型InP上部クラッド層50からGa0.27In0.
73As0.60P0.40活性層46に注入された正
孔がn型InP下部クラッド層44へオーバーフローす
ることを抑制する障壁となる。従って、レーザ発振のし
きい値電流を低く抑えることができ、効率を向上させる
ことができる。
【0052】このとき、n型Ga0.5 In0.5 
Pバリア層64は格子不整合を生じるため、n型Ga0
.5 In0.5Pバリア層64の膜厚を、転位などの
欠陥の導入されない臨界膜厚hc 以下であって、正孔
のトンネリングが生じない膜厚に制御する。なお、上記
実施例においては、n型Ga0.5 In0.5 Pバ
リア層64を用いたが、n型InP下部クラッド層44
とGa0.27In0.73As0.60P0.40活
性層46との間に設けるバリア層としてはこれに限らず
、例えば(Alv Ga1−v )w In1−w P
(0≦v≦1,0≦w≦1)層であっても同様の効果を
奏することができる。
【0053】また、上記4つの実施例においては、活性
層とp型クラッド層との間、又は活性層とn型クラッド
層との間のいずれかにバリア層を設ける場合について述
べたが、これら2種類のバリア層を同時に設けてもよい
。この場合には、電子及び正孔の両者のオーバーフロー
を抑制することができるため、上記2つの実施例に比べ
て相乗された効果を奏することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
p型クラッド層と活性層との間に第1のバリア層を設け
、この第1のバリア層と活性層との伝導帯下端のバンド
不連続がp型クラッド層と活性層との伝導帯下端のバン
ド不連続より大きくなるようにすることにより、また、
n型クラッド層と活性層との間に第2のバリア層を設け
、この第2のバリア層と活性層との価電子帯上端のバン
ド不連続がn型クラッド層と活性層との価電子帯上端の
バンド不連続より大きくなるようにすることにより、活
性層に注入されたキャリアのオーバーフローを抑制する
ことができるため、低しきい値電流で高効率の半導体発
光装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による0.6μm帯の可
視光半導体レーザの断面及びそのエネルギーバンド(順
方向バイアス状態)を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例による0.6μm帯の可
視光半導体レーザの製造方法を示す工程図である。
【図3】本発明の第2の実施例による0.6μm帯の可
視光半導体レーザの断面及びそのエネルギーバンド(順
方向バイアス状態)を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例による1μm帯半導体レ
ーザの断面及びそのエネルギーバンド(順方向バイアス
状態)を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例による1μm帯半導体レ
ーザの製造方法を示す工程図である。
【図6】本発明の第4の実施例による1μm帯半導体レ
ーザの断面及びそのエネルギーバンド(順方向バイアス
状態)を示す図である。
【図7】従来の可視光半導体レーザのエネルギーバンド
(順方向バイアス状態)を示す図である。
【図8】従来の1μm帯半導体レーザのエネルギーバン
ド(順方向バイアス状態)を示す図である。
【符号の説明】
12…n+ 型GaAs基板 14…n型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In
0.5 P下部クラッド層 16…Ga0.5 In0.5 P活性層18…p型A
l0.8 Ga0.2 Asバリア層20…p型(Al
0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P上部ク
ラッド層 20a…p型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 I
n0.5 P第1上部クラッド層 20b…p型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 I
n0.5 P第2上部クラッド層 22…n型GaAs電流狭窄層 24…p+ 型GaAsコンタクト層 26…p型Ga0.5 In0.5 Pエッチングスト
ップ層28…p型GaAsキャップ層 30…SiO2 膜 32…n型AlPバリア層 42…n+ 型InP基板 44…n型InP下部クラッド層 46…Ga0.27In0.73As0.60P0.4
0活性層48…p型GaAsバリア層 50…p型InP上部クラッド層 52…p型InP第1埋め込み層 54…n型InP第2埋め込み層 56…p型InP第3埋め込み層 58…p型InPクラッド層 60…p+ 型Ga0.27In0.73As0.60
P0.40コンタクト層 62…SiO2 膜 64…n型Ga0.5 In0.5 Pバリア層72…
Ga0.5 In0.5 P活性層74…p型(Al0
.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 Pクラッド
層 76…n型(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In
0.5 Pクラッド層 82…Ga0.27In0.73As0.60P0.4
0活性層84…p型InPクラッド層 86…n型InPクラッド層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1導電型の半導体基板と、前記半導
    体基板上に形成された第1導電型の下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層上に形成され、前記下部クラッド層
    よりも禁制帯幅が小さい活性層と、前記活性層上に形成
    され、前記活性層よりも禁制帯幅が大きい第2導電型の
    上部クラッド層とを有する半導体発光装置において、前
    記下部又は上部クラッド層のうち、p型の導電型を有す
    るp型クラッド層と前記活性層との間に第1のバリア層
    を設け、前記第1のバリア層と前記活性層との伝導帯下
    端のバンド不連続が前記p型クラッド層と前記活性層と
    の伝導帯下端のバンド不連続より大きくなるようにする
    ことを特徴とする半導体発光装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の半導体発光装置におい
    て、前記半導体基板がGaAs基板であり、前記下部ク
    ラッド層が(Alx Ga1−x )0.5 In0.
    5 P層であり、前記活性層が(Aly Ga1−y 
    )0.5 In0.5 P(0≦y<x)層であり、前
    記上部クラッド層が(Alz Ga1−z )0.5 
    In0.5 P(x<z<1)層であり、前記第1のバ
    リア層がAlu Ga1−u As(0.5<u≦1)
    層又は(Alv Ga1−v )w In1−w P(
    0≦v≦1,0.5<w≦1)層であることを特徴とす
    る半導体発光装置。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の半導体発光装置におい
    て、前記半導体基板がInP基板であり、前記下部クラ
    ッド層がGau1In1−u1Asv1P1−v1(0
    ≦u1<x,0≦v1<y)層であり、前記活性層がG
    ax In1−x Asy P1−y (0<x≦1,
    0<y≦1)層であり、前記上部クラッド層がGau2
    In1−u2Asv2P1−v2(0≦u2<x,0≦
    v2<y)層であり、前記第1のバリア層がAlu G
    a1−u As(0≦u≦1)層又は(Alv Ga1
    −v )w In1−w P(0≦v≦1,0≦w≦1
    )層であることを特徴とする半導体発光装置。
  4. 【請求項4】  第1導電型の半導体基板と、前記半導
    体基板上に形成された第1導電型の下部クラッド層と、
    前記下部クラッド層上に形成され、前記下部クラッド層
    よりも禁制帯幅が小さい活性層と、前記活性層上に形成
    され、前記活性層よりも禁制帯幅が大きい第2導電型の
    上部クラッド層とを有する半導体発光装置において、前
    記下部クラッド層又は前記上部クラッド層のうちのn型
    クラッド層と前記活性層との間に第2のバリア層を設け
    、前記第2のバリア層と前記活性層との価電子帯上端の
    バンド不連続が前記n型クラッド層と前記活性層との価
    電子帯上端のバンド不連続より大きくなるようにするこ
    とを特徴とする半導体発光装置。
  5. 【請求項5】  請求項4記載の半導体発光装置におい
    て、前記半導体基板がGaAs基板であり、前記下部ク
    ラッド層が(Alx Ga1−x )0.5 In0.
    5 P層であり、前記活性層が(Aly Ga1−y 
    )0.5 In0.5 P(0≦y<x)層であり、前
    記上部クラッド層が(Alz Ga1−z )0.5 
    In0.5 P(x<z<1)層であり、前記第2のバ
    リア層が(Alv Ga1−v )w In1−w P
    (0≦v≦1,0.5<w≦1)層であることを特徴と
    する半導体発光装置。
  6. 【請求項6】  請求項4記載の半導体発光装置におい
    て、前記半導体基板がInP基板であり、前記下部クラ
    ッド層がGau1In1−u1Asv1P1−v1(0
    ≦u1<x,0≦v1<y)層であり、前記活性層がG
    ax In1−x Asy P1−y (0<x≦1,
    0<y≦1)層であり、前記上部クラッド層がGau2
    In1−u2Asv2P1−v2(0≦u2<x,0≦
    v2<y)層であり、前記第2のバリア層が(Alv 
    Ga1−v )w In1−w P(0≦v≦1,0≦
    w≦1)層であることを特徴とする半導体発光装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005124952A1 (ja) * 2004-06-18 2008-07-31 ソニー株式会社 半導体発光装置およびその製造方法
US8279519B2 (en) 2001-03-13 2012-10-02 Ricoh Company, Ltd. Semiconductor optical modulator, an optical amplifier and an integrated semiconductor light-emitting device

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