JPH04358983A

JPH04358983A - 電動二輪車の車両構成部品配設構造

Info

Publication number: JPH04358983A
Application number: JP3162033A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Takano; 正高野
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1991-06-05
Filing date: 1991-06-05
Publication date: 1992-12-11
Anticipated expiration: 2015-06-12
Also published as: JP3050422B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電動二輪車の車体構
成部品である電動機、バッテリ、およびコントローラの
配設構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】電動二輪車には、次のように構成された
ものがある。即ち、車体フレームにリヤアームが上下揺
動自在に枢支され、その後部揺動端に後輪が支承されて
いる。また、同上リヤアームの後部揺動端に上記後輪を
駆動させる電動機が設けられている。一方、上記車体フ
レーム側には、上記電動機の電源となるバッテリと、こ
のバッテリから電動機に供給される電流を調整してその
回転速度などを制御するコントローラが設けられている
。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、車体におい
てマスを集中させたり、上記電動機、バッテリ、および
コントローラの三者同士の電気配線を容易にするために
は、これらを互いに接近させることが望まれる。しかし
、上記電動機は上下揺動することから、その占有空間が
大きいものであり、このため、上記三者を十分に接近さ
せることは容易ではない。

【０００４】

【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、車体において電動機など電気部品を
配設した場合に、マスの集中と、これら電気部品同士の
電気配線の容易化や、送電効率の向上が得られるように
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、車体フレームに対し
、前部が枢支軸により枢支されてその後部の上下揺動端
が後輪を支承する動力ユニットを設け、この動力ユニッ
トを構成する電動機を上記枢支軸の近傍に位置させ、上
記電動機の近傍で、この電動機用のバッテリとコントロ
ーラとを上記車体フレーム側に取り付けた点にある。

【０００６】

【作　　用】上記構成による作用は次の如くである。車
体フレーム２に対し、動力ユニット１２が枢支軸１９に
より枢支されており、上記動力ユニット１２を構成する
電動機１３は上記枢支軸１９の近傍に位置させられてい
る。このため、上記枢支軸１９回りに動力ユニット１２
が揺動するときの上記電動機１３の占有空間は動力ユニ
ット１２の他部に比べて小さいものである。そして、こ
の発明では、上記したように占有空間が小さくて済む電
動機１３の近傍に第１バッテリ（バッテリ）３３とコン
トローラ３７，３８とを設けてある。このため、この電
動機１３には上記第１バッテリ（バッテリ）３３とコン
トローラ３７，３８とを十分に接近させることができる
。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。図１から図３において、符号１はスクータ形の電動
二輪車で、図中矢印Ｆｒはその前方を示している。上記
電動二輪車１の車体フレーム２は、アンダーボーン形を
なしており、この車体フレーム２は、その前端に位置す
るヘッドパイプ３と、このヘッドパイプ３から後下方に
向って延びる前部フレーム４と、この前部フレーム４の
後端から後方に向ってほぼ水平に延びる水平部フレーム
５と、この水平部フレーム５の後端から一旦後上方に向
って延びた後、後方にほぼ水平に延びる後部フレーム６
とで構成され、これらは円形パイプにより一体成形され
ている。また、上記後部フレーム６の後端から後方に向
って突出するブラケット７が設けられている。

【０００８】上記ヘッドパイプ３にはフロントフォーク
８が操向自在に支承され、このフロントフォーク８の下
端に前輪９が支承され、上端にはハンドル１０が取り付
けられている。１２は動力ユニットで、この動力ユニッ
ト１２は交流の走行駆動電動機１３と、動力伝達装置１
４とで構成され、この動力伝達装置１４の伝動ケース１
５の前部右側面に上記電動機１３のケーシング１６が取
り付けられている。即ち、上記電動機１３と動力伝達装
置１４とは左右に配置されて、いわゆる横置形となって
いる。

【０００９】一方、前記水平部フレーム５の後端にはブ
ラケット１８が突設され、このブラケット１８に対し前
記伝動ケース１５とケーシング１６とに形成された支持
片１７が枢支軸１９により枢支され、この枢支軸１９回
りに伝動ケース１５の後部が上下揺動自在とされている
。また、上記伝動ケース１５の後部は前記ブラケット７
に緩衝器２０により支持され、かつ、同上伝動ケース１
５の後部右側に後輪２１が支承されている。そして、上
記電動機１３の動力が伝動ケース１５内に設けられたベ
ルト伝動手段（図示せず）により後輪２１に伝えられ、
電動二輪車１の走行が可能とされている。また、この際
、後輪２１が路面２２から受ける衝撃は上記緩衝器２０
によって吸収される。上記の場合、動力ユニット１２が
電動機１３を備え、かつ、同上動力ユニット１２には後
輪２１が支承されている。このため、上記動力ユニット
１２が揺動するときは、上記電動機１３と後輪２１とが
一体的に揺動することとなる。よって、これら両者を結
ぶ動力伝達装置１４の構成が簡単になるという利点があ
る。

【００１０】上記後部フレーム６上にはシート２４が設
けられている。また、前記水平部フレーム５上には、上
記シート２４に着座したライダーが足を載せるためのフ
ートレストフロア２５が設けられている。このフートレ
ストフロア２５に載せられたライダーの足を前方から覆
うレッグシールド２６が設けられる。また、このレッグ
シールド２６は前記ヘッドパイプ３やフロントフォーク
８を覆っている。図１において、前記水平部フレーム５
の下面を覆うアンダーカバー２７が設けられている。ま
た、後部フレーム６やブラケット７の側方を覆う左右サ
イドカバー２８，２８が設けられている。

【００１１】図１において、前記伝動ケース１５の前端
下面には、メインスタンド２９が設けられている。この
メインスタンド２９は、ばね３０により付勢されて図中
実線図示の上方回動姿勢と、これより下方に回動した下
方回動姿勢のいずれかを選択できるようになっている。そして、上方回動姿勢にすれば、電動二輪車１の走行が
可能であり、下方回動姿勢にすれば、電動二輪車１を路
面２２上に自立状態に保持させることができる。上記の
場合、ばね３０の一端は前記支持片１７に連結され、他
端はメインスタンド２９の長手方向中途部に連結されて
いる。

【００１２】上記電動機１３は枢支軸１９の後方近傍に
位置している。上記電動機１３の上方近傍には左右一対
の板金製支持ケース３１，３１が設けられている。これ
ら両支持ケース３１，３１は後部フレーム６の上部を跨
ぐ門形の接続板３１ａにより互いに連結され、かつ、同
上後部フレーム６に支持されている。この場合、上記接
続板３１ａ上には緩衝材３２を介して前記シート２４が
着脱自在に支持されている。上記各支持ケース３１には
それぞれ第１バッテリ３３が挿抜自在に収納され、支持
ケース３１の内面と第１バッテリ３３との間には発泡ス
チロール製の断熱、緩衝材３４が介設されている。また
、上記各第１バッテリ３３の上面をそれぞれ覆うカバー
板３５が設けられている。上記の場合、シート２４を取
り外せば、上記各支持ケース３１の上方が開放される。そして、この開放された空間を通して、各支持ケース３
１に対し第１バッテリ３３が出し入れ自在とされている
。

【００１３】上記左右支持ケース３１，３１間の空間３
６で、上記電動機１３の上方近傍には第１コントローラ
３７が設けられ、この第１コントローラ３７は右側の支
持ケース３１に取り付けられている。この第１コントロ
ーラ３７は、前記第１バッテリ３３から電動機１３に供
給される電流を調整してその回転速度などを制御する。なお、上記第１コントローラ３７に代えて、同上電動機
１３の前上方近傍に第２コントローラ３８を設けてもよ
く、この場合、この第２コントローラ３８は後部フレー
ム６の前部に取り付けられる。

【００１４】上記の場合、枢支軸１９回りに動力ユニッ
ト１２が揺動するときの上記電動機１３の占有空間は動
力ユニット１２の他部に比べて小さいものである。そこ
で、上記電動機１３の占有空間が小さい分だけ、この電
動機１３に上記第１バッテリ３３とコントローラ３７，
３８とを十分に接近させてあり、これにより、マスの集
中と、上記電動機１３など電気部品同士の電気配線の容
易化とが図られている。

【００１５】一方、前記レッグシールド２６の後面には
、箱体３９が形成され、この箱体３９内には上記第１バ
ッテリ３３に代え、もしくはこれと共に第２バッテリ４
０が設けられている。上記箱体３９の後面には開口（図
示せず）が形成され、この開口を開閉するリッド（図示
せず）が設けられている。そして、上記第２バッテリ４
０は上記開口を通して箱体３９内に出し入れ自在となっ
ている。前記ヘッドパイプ３の左右には第３コントロー
ラ４１，４１が左右バランスよく設けられ、これは前記
各コントローラ３７，３８と同じ働きをするものである
が、これはなくてもよい。

【００１６】図４は、他の実施例を示している。これに
よれば、第１バッテリ３３は平面視でほぼコの字状をな
して、前部バッテリ４３、およびこの前部バッテリ４３
の左右各端から後方に延びる左側バッテリ４４と右側バ
ッテリ４５とで構成されている。この場合、左側バッテ
リ４４の後端は緩衝器２０を配設させる分、右側バッテ
リ４５の後端よりも短く形成されている。そして、これ
により車体の左右における重量バランスがとられている
。上記の場合、各バッテリ４３，４４，４５はそれぞれ
複数のバッテリで構成されており、これらバッテリは互
いに同形で同容量のものである。また、上記各バッテリ
４３，４４，４５で囲まれた空間に前記後輪２１の前部
が嵌め合わされている。そして、この後輪２１と前記サ
イドカバー２８とで囲まれた空間を十分利用して上記各
バッテリが設けられ、十分の容量向上が図られている。また、上記第１バッテリ３３の内側に第１コントローラ
３７が設けられている。この場合、第１バッテリ３３の
前側に第１コントローラ３７′を設けてもよい。他の構
成は前記実施例と同様であるため、図に共通の符号を付
してその説明を省略する。

【００１７】

【発明の効果】この発明によれば、次の効果がある。即
ち、車体フレームに対し、動力ユニットを枢支軸により
枢支し、この動力ユニットを構成する電動機を上記枢支
軸の近傍に位置させた場合には、上記枢支軸回りに動力
ユニットが揺動するときの上記電動機の占有空間は動力
ユニットの他部に比べて小さいものである。そこで、こ
の発明では、上記したように占有空間が小さくて済む電
動機の近傍にバッテリとコントローラとを設けてあり、
このため、この電動機には上記バッテリとコントローラ
とを十分に接近させることができる。よって、マスの集
中と、上記電動機など電気部品同士の電気配線の容易化
とが効果的に得られることとなる。また、動力ユニット
を枢支させている枢支軸近傍に電動機を位置させ、かつ
、バッテリとコントローラとを車体フレーム側に取り付
けたため、ばね下荷重が小さくなるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体側面図である。

【図２】全体平面図である。

【図３】図２の３‐３線矢視断面図である。

【図４】他の実施例を示す要部斜視図である。

【符号の説明】

１　　　　電動二輪車２　　　　車体フレーム１２　　動力ユニット１３　　電動機１９　　枢支軸３３　　第１バッテリ（バッテリ）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　車体フレームに対し、前部が枢支軸に
より枢支されてその後部の上下揺動端が後輪を支承する
動力ユニットを設け、この動力ユニットを構成する電動
機を上記枢支軸の近傍に位置させ、上記電動機の近傍で
、この電動機用のバッテリとコントローラとを上記車体
フレーム側に取り付けた電動二輪車の電気部品配設構造
。