JPH04357012A - 超高分子量ポリエチレンフィルムの製造方法および製造装置 - Google Patents

超高分子量ポリエチレンフィルムの製造方法および製造装置

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JPH04357012A
JPH04357012A JP3132624A JP13262491A JPH04357012A JP H04357012 A JPH04357012 A JP H04357012A JP 3132624 A JP3132624 A JP 3132624A JP 13262491 A JP13262491 A JP 13262491A JP H04357012 A JPH04357012 A JP H04357012A
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白 木  武
Iwatoshi Suzuki
鈴 木 岩 俊
Kunie Hiroshige
広 重 国 衛
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超高分子量ポリエチレン
フィルムの製造方法および製造装置に関し、特に、従来
のインフレーションフィルム成形法によって得られるフ
ィルムに比して、肉厚が均一で両耳に折り跡がないため
、寸法精度の要求される用途に好適な超高分子量ポリエ
チレンフィルムを得ることができる方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】超高分子量ポリエチレンは、耐摩耗性、
自己潤滑性、耐薬品性等に優れており、この特性を利用
して各種用途が考えられている。ところで、従来、ロー
ル、パイプ、鋼管等の外周面を被覆して耐候性、耐薬品
性、耐久性等を付与するために、これらのロール、パイ
プ、鋼管等をフィルムに内挿した後、このフィルムを収
縮させて被覆することが行われている。このフィルムと
して、従来、テフロン製のものが用いられている。しか
し、テフロンのフィルムは耐摩耗性に難点がある。例え
ば、テフロンのフィルムは砂摩耗損量が超高分子量ポリ
エチレンの5倍もの値を示し、耐摩耗性に難点がある。 そこで、超高分子量ポリエチレンからなるフィルムが考
えられ、例えば、インフレーションフィルム成形法によ
り超高分子量ポリエチレンからなるフィルムを製造する
方法が提案されている。(特開昭62−122736号
公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62−
122736号公報に記載のインフレーションフィルム
成形法による方法においては、内部空気をシールする必
要があり、得られる円筒状のフィルムはピンチロールで
偏平状に折り畳まれて製造される。そのため、得られる
超高分子量ポリエチレンフィルムは、両耳に折り跡が残
っており、このフィルムをロール等に収縮被覆させると
折り跡が残ってしまう欠点があり、寸法精度の要求され
る用途には採用することが困難であった。。
【0004】そこで本発明の目的は、従来のインフレー
ションフィルム成形法によって得られるフィルムに比し
て、肉厚が均一で両耳に折り跡がないため、寸法精度の
要求される用途に好適な超高分子量ポリエチレンフィル
ムを得ることができる方法、ならびにこの超高分子量ポ
リエチレンフィルムの製造方法に好適に用いることがで
きる装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、超高分子量ポリエチレンフィルムの製造
方法であって、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上の
超高分子量ポリエチレンをスクリュー押出機に供給して
溶融、混練し、該スクリュー押出機のスクリューに連結
され、スクリュー押出機のスクリューの回転とともに回
転するインナーダイがアウターダイの内部に配設されて
なる、L/D比が少なくとも10であるダイから、超高
分子量ポリエチレンの溶融物を連続して押出して円筒状
の粗成形物に成形した後、該円筒状の粗成形物を、前記
インナーダイに連結されたテーパーコアによって、最大
拡径部分の外径がインナーダイの外径の3倍以上になる
ように拡径させながら、スクリュー押出機における超高
分子量ポリエチレンの溶融物の押出速度の3倍以上の引
取速度で引き取る工程を有する超高分子量ポリエチレン
フィルムの製造方法を提供するものである。
【0006】また、本発明は、前記製造方法に用いる装
置として、溝付シリンダーと該溝付シリンダーに内挿さ
れた圧縮比1〜2.5のスクリューとを有するスクリュ
ー押出機と、該スクリュー押出機のスクリュー先端に連
結され、スクリューの回転とともに回転するインナーダ
イおよび前記溝付シリンダーに連結されるアウターダイ
からなり、L/D比が少なくとも10であるダイと、前
記インナーダイの先端に連結され、インナーダイの回転
とともに回転するシャフトと、該シャフトと同調回転せ
ず、最大外径が少なくとも前記インナーダイの直径の3
倍以上であり、かつ下流方向に5〜50度の角度で拡径
しているテーパー成形部材とからなるテーパーコアと、
該テーパーコアによって成形された超高分子量ポリエチ
レンフィルムの折り幅の50〜80%のロール幅のロー
ルを備える引取機とを有する超高分子量ポリエチレンフ
ィルムの製造装置をも提供するものである。
【0007】以下、本発明の超高分子量ポリエチレンフ
ィルムの製造方法および製造装置について、詳細に説明
する。
【0008】本発明の方法の原料である超高分子量ポリ
エチレンは、エチレンを主成分とするものであり、例え
ば、エチレンの単独重合体、エチレンを主成分としエチ
レンと該エチレンと共重合可能な単量体との共重合体な
どが挙げられる。このエチレンと共重合可能な単量体と
しては、例えば、炭素数3以上のα−オレフィンなどが
挙げられる。
【0009】この炭素数3以上のα−オレフィンとして
は、例えば、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1
−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1
−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1
−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−イコセン等が
挙げられる。
【0010】この超高分子量ポリエチレンは、粗成形物
の成形時にこの超高分子量ポリエチレンの溶融物が後記
のインナーダイとの共廻りによる捩れやインナーダイの
撓みによる偏肉を起こさず、肉厚の均一なフィルムが得
られる点で、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上のも
のであり、好ましくは極限粘度〔η〕が8〜30dl/
gのものである。
【0011】以下、図1〜3に示す本発明の超高分子量
ポリエチレンフィルムの製造装置(以下、「本発明の方
法」と略す)の実施態様に基づいて、本発明の方法およ
び装置を詳細に説明する。
【0012】図1に示す超高分子量ポリエチレンフィル
ムの製造装置は、スクリュー押出機1と、該スクリュー
押出機1に装着されたダイ2と、ダイ2に連設されたテ
ーパーコア部材3ならびに引取機4とを、必須要素とし
て有するものである。
【0013】スクリュー押出機1は、図2に示すとおり
、溝付シリンダー5と、該溝付シリンダー5に内挿され
たスクリュー6とを有し、さらに原料である超高分子量
ポリエチレンを供給するホッパー7を有するものである
【0014】溝付シリンダー5の内径は、所望の外径の
フィルムが得られるように適宜選択される。また、スク
リュー5は圧縮比1〜2.5、好ましくは圧縮比1.3
〜2.0のものが用いられる。このスクリューの有効長
さ(L/D)は、通常、20〜28程度である。スクリ
ューの圧縮部長さは、有効長さ(L/D)の25〜80
%程度てある。また、スクリューフライトピッチは、通
常、0.4〜0.8程度である。このスクリュー6の回
転数は、通常、10〜50r.p.m.程度である。ま
た、ホッパー7は、粉体原料を取り扱う場合に、シリン
ダー内の空気のバックフローを容易にし、ホッパーブリ
ッジによる原料の落ち込み不良を防止できる点で、二段
ホッパーが好ましい。
【0015】このスクリュー押出機1の周壁には、供給
される超高分子量ポリエチレンを溶融するために、加熱
バレル8が配設され、また、その加熱温度を調節するた
めに、水冷バレル9が配設されている。このスクリュー
押出機1における加熱温度は、通常、超高分子量ポリエ
チレンの融点以上340℃以下の温度、好ましくは16
0〜330℃に調節される。
【0016】このスクリュー押出機1に装着されるダイ
2は、インナーダイ10とアウターダイ11とから構成
され、アウターダイ11内にインナーダイ10が内挿さ
れている。インナーダイ10はスクリュー押出機1のス
クリュー6の先端12に連結され、スクリュー6の回転
とともに回転する。また、アウターダイ11は、スクリ
ュー押出機1の加熱バレル8の先端13に装着される。 このダイ2は、L/D比が少なくとも10、好ましくは
20〜50であるものである。また、インナーダイ10
は、スクリュー6の回転とともに回転するため、樹脂と
の滑りをよくする目的で、連結部からテーパー状に細く
し、途中で一定の外径にするとともに、表面にフッ素樹
脂を被覆したものが好ましい。このダイ2の外周壁には
、ダイ2中を移動する超高分子量ポリエチレンの溶融物
の温度を調節するために、電熱ヒーター14が配設され
ている。このダイ2における加熱温度は、通常、160
〜250℃程度に調節される。
【0017】本発明の製造装置において、ダイ2のイン
ナーダイ10には、図3に拡大図を示すテーパーコア部
材3が連設されている。テーパーコア部材3は、インナ
ーダイ10の先端16に連結されているシャフト17に
遊嵌されている。インナーダイ10の先端16に連結さ
れたシャフト17は、スクリュー6に連結されているイ
ンナーダイ10とともに回転する。このシャフト17の
外径は、通常、インナーダイ10の外径よりも細くした
ものであり、長さは、通常、10〜50cm程度である
【0018】またテーパーコア部材3は、軸受19によ
りシャフト17に遊嵌され、シャフト17と同調して回
転しないようにシャフト17に装着されている。このテ
ーパーコア部材3は、ダイ2から押し出された粗成形物
を有効に拡径することができ、またこの拡径に際しての
テーパーコア部材と超高分子量ポリエチレンフィルムと
の間の摩擦抵抗を、成形作業を容易に行うことができる
範囲に調整することができる点で、シャフト17の軸方
向に対して、通常、5〜50度、好ましくは10〜30
度の角度に傾斜して形成されたテーパー部15と該テー
パー部15に連接する円筒状部20とを有する。
【0019】このテーパーコア部材3のテーパー部15
と円筒状部20の表面に、テフロン等のフッ素樹脂によ
るコーティングを施しておくと、超高分子量ポリエチレ
ン成形物との摩擦係数が低減し、成形を円滑に行うこと
ができるため、好ましい。
【0020】このテーパーコア部材3において、軸方向
におけるテーパー部15/円筒状部20の長さの比は、
通常、0.2〜2程度、好ましくは0.5〜1.0程度
に形成される。また、テーパー部15の最大外径、すな
わち円筒状部20の外径は、引張強度に優れた薄肉フィ
ルムが得られるように、少なくとも前記インナーダイの
直径の3倍以上であり、好ましくは前記インナーダイの
直径の4倍以上、さらに好ましくは5〜7倍である。
【0021】また、本発明の製造装置は、図1に示すよ
うに、引取機4を有するものである。この引取機4は、
超高分子量ポリエチレンフィルムの引取方向に直列に2
〜4対、好ましくは4対配設されているロール21を有
するものである。このロール21は、十分な引取力が得
られ、シワがなく均一で、しかも両耳に折り跡がないフ
ィルムが得られる点で、テーパーコア部材3によって成
形された超高分子量ポリエチレンフィルムの折り幅の5
0〜80%、好ましくは70〜80%のロール幅のもの
が望ましい。
【0022】本発明の方法は、この製造装置において、
まず極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上の超高分子量
ポリエチレンをスクリュー押出機1に供給して溶融、混
練し、ダイ2から超高分子量ポリエチレンの溶融物を連
続して押出して円筒状の粗成形物に成形した後、適正な
肉厚の良好なフィルムが得られるように、テーパーコア
部材3によって最大拡径部の内径がダイ2のインナーダ
イ10の外径の3倍以上、好ましくは4倍以上、さらに
好ましくは5倍以上になるように拡径させる。このとき
、テーパー部15の最大外径、すなわち円筒状部20の
外径を、前記インナーダイの直径の5倍以上にした場合
には、インナーダイ10の先端16に連結されたシャフ
ト17の連結部に近い位置に細孔を設け、この細孔から
圧縮空気を吹き込んで拡径を促進させることができる。
【0023】拡径されて形成されたフィルムは、冷却槽
22にて冷却されながら、引取機4によって引き取られ
る。この引取機4における引取速度は、粗成形物にたる
みが生ぜず、成形作業が容易であり、かつ超高分子量ポ
リエチレンフィルムが成形作業において、フィルム切れ
を起こさないため、安定して成形作業を行えるように、
スクリュー押出機における超高分子量ポリエチレンの溶
融物の押出速度の3倍以上、好ましくは3〜20倍とな
るように調整される。
【0024】引取機4により引き取られて得られる本発
明の超高分子量ポリエチレンフィルムは、チューブ状の
形態で得られる。このチューブ状の形態の超高分子量ポ
リエチレンフィルムは、そのままチューブ状のフィルム
として使用に供してもよいし、また、切断機(図示せず
)により、1か所を切り開いて展開し広幅で折り跡のな
い二軸配向フィルムとして使用に供してもよい。この切
断機は、例えば、カッター刃等の常用の装置を用いるこ
とができる。また、得られる二軸配向フィルムを刃物で
流れ方向に帯状に細長く分割して延伸テープの原糸とし
て用いることもできる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限
り、これらの実施例に何ら制約されるものではない。
【0026】(実施例1) 図1に示す構造を有し、各部の仕様が下記:スクリュー
外径                    30m
mφスクリュー有効長さ(L/D)      22フ
ライトピッチ                   
 18mm一定スクリュー圧縮比          
        1.8であるスクリュー押出機、 パイプダイ長さ                  
750mmダイ出口アウターダイ内径        
  20mmφダイ有効長さ(L/D)       
     37.5インナーダイ外径        
          15mmであるダイ、さらに、イ
ンナーダイ先端に連結され、シャフトに対して15/1
00(11.7度)の角度で拡径し、最大外径60mm
φ、長さ110mmであるテーパー部と、外径60mm
φ、長さ200mmの円筒状部とからなり、表面にフッ
素樹脂コーティングが施されているテーパーコアを備え
、また、冷却水槽、および外径150mmφ、幅65m
mのゴムロールを4対有するロール式引取機、ならびに
巻取機を有する超高分子量ポリエチレンフィルムの製造
装置を用いて、超高分子量ポリエチレンフィルムを製造
した。
【0027】この製造装置に、〔η〕:15.4dl/
g、融点:136℃および嵩比重:0.43g/ccで
ある粉末状の超高分子量ポリエチレンを供給し、水冷バ
レル(C1 )、3ゾーンに分割された加熱バレル(C
2 ,C2 ,C3 )の設定温度をそれぞれ20℃、
290℃、335℃および335℃とし、ダイ部の3ゾ
ーン(D1 ,D2 ,D3 )の設定温度をそれぞれ
230℃、180℃、168℃とし、スクリュー回転数
10rpmで溶融、混練しながら、押出速度15cm/
minで円筒状の粗成形物を押出し、ダイ出口に設置し
た刃物で円筒状の粗成形物を切開しながら、冷却水槽を
通し、4対のゴムロールが20cm/mimの速度で回
転する引取機に誘導した。そののち、粗成形物の切開を
止めて、テーパーコアのテーパー部に沿ってパイプ状に
拡径させた。次に、拡径された粗成形物をテーパコアの
円筒状部でパイプ状の粗成形物が冷却固化するように、
円筒状部の先端から200mmを冷却水槽に浸入させ、
引取機の引取速度を2m/minに調整し、両耳に折り
跡がない、厚さが55μmの超高分子量ポリエチレンフ
ィルムを得た。
【0028】得られた超高分子量ポリエチレンフィルム
を、下記の方法にしたがって、引張試験に供し、また熱
収縮率を測定した。
【0029】引張試験 下記試験条件下に破断点抗張力(TS:kg/cm2 
)と伸度(EL:%)を縦方向(MD)と横方向(TD
)について求めた。 試験片形状        JIS  K6781チャ
ック間隔      86mm 引張速度          200mm/min温度
              23℃
【0030】熱収
縮率 エアーオーブンにて130℃で1時間加熱後、23℃で
24時間経過した後の縦方向(MD)と横方向(TD)
の収縮率を、下記式にしたがって求めた。熱収縮率(%
)={(加熱毬の寸法−加熱後の寸法)/加熱前の寸法
}×100
【0031】(実施例2)テーパーコアのテーパー部の
最大外径を75mmφとし、幅90mmのロールを有す
る引取機を用い、引取速度を1.5mm/minにした
以外は、実施例1と同様にして、両耳に折り跡がない、
厚さ58μmの超高分子量ポリエチレンフィルムを得、
引張試験に供し、また熱収縮率を測定した。結果を表1
に示す。
【0032】(比較例1)テーパーコアのテーパー部の
最大外径を40mmφとし、幅50mmのロールを有す
る引取機を用い、引取速度を4m/minにした以外は
、実施例1と同様にして両耳に折り跡がない、厚さ40
μmの超高分子量ポリエチレンフィルムを得、引張試験
に供し、また熱収縮率を測定した。結果を表1に示す。
【0033】(比較例2)超高分子量ポリエチレンの代
わりに、〔η〕:3.5dl/g、密度:0.950g
/cc、嵩比重:0.38g/ccの汎用ポリエチレン
樹脂の粉末(三井石油化学工業(株)製、ハイゼックス
8000FP)を用い、水冷バレル(C1 )、3ゾー
ンに分割された加熱バレル(C2 ,C2 ,C3 )
の設定温度をそれぞれ20℃、210℃、230℃およ
び230℃とした以外は、実施例1と同様にしてポリエ
チレンフィルムの製造を試みたが、樹脂の溶融粘度が低
いため、パイプ状の粗成形物がインナーダイの回転に伴
って共廻りしてしまい、フィルムが製造できなかった。
【0034】(比較例3)原料超高分子量ポリエチレン
として、〔η〕:32dl/g、密度:0.929g/
cc、嵩比重:0.40g/ccの超高分子量ポリエチ
レンの粉末(三井石油化学工業(株)製、ハイゼックス
ミリオン630P)を用いた以外は、実施例1と同様に
してフィルムの製造を試みたが、樹脂の溶融粘度が高過
ぎるため、テーパーコアにおいて粗成形物が破断してし
まい、フィルムに拡径できなかった。
【0035】(比較例4)幅100mmのロールを有す
る引取機を用いた以外は、実施例1と同様にして超高分
子量ポリエチレンフィルムを製造し、引張試験に供し、
また熱収縮率を測定した。
【0036】(比較例5)幅45mmのロールを有する
引取機を用いた以外は、実施例1と同様にして超高分子
量ポリエチレンフィルムの製造を試みたが、引取力がテ
ーパーコアで拡径するときの摩擦抵抗に抗しきれず、フ
ィルムが製造できなかった。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来のインフレ
ーションフィルム成形法によって得られるフィルムに比
して、肉厚が均一で両耳に折り跡がないため、寸法精度
の要求される用途に好適な超高分子量ポリエチレンフィ
ルムを得ることができる。特に、超高分子量ポリエチレ
ンは、耐摩耗性、自己潤滑性、耐薬品性に優れるもので
あり、特に耐摩耗性の点でフッ素樹脂を凌駕するもので
あるため、本発明の超高分子量ポリエチレンフィルムは
、耐久性に優れるものである。そのため、本発明の超高
分子量ポリエチレンフィルムは、各種のロール、パイプ
、鋼管等の被覆用フィルムとして好適に用いることがで
きる。さらに、本発明の超高分子量ポリエチレンフィル
ムの製造装置は、前記超高分子量ポリエチレンフィルム
の製造方法に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超高分子量ポリエチレンフィルムの製
造方法の主要工程を説明する図。
【図2】本発明の超高分子量ポリエチレンフィルムの製
造装置の主要部を説明する模式断面図。
【図3】本発明の超高分子量ポリエチレンフィルムの製
造装置のテーパーコアを説明する図。
【符号の説明】
1  スクリュー押出機 2  ダイ 3  テーパーコア部材 4  引取機 5  溝付シリンダー 6  スクリュー 7  ホッパー 8  加熱バレル 9  水冷バレル 10  インナーダイ 11  アウターダイ 12  スクリュー6の先端 13  溝付シリンダー5の先端 14  電熱ヒーター 15  テーパー部 16  インナーダイ10の先端 17  シャフト 19  軸受 20  円筒状部 21  ロール 22  冷却槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  超高分子量ポリエチレンフィルムの製
    造方法であって、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上
    の超高分子量ポリエチレンをスクリュー押出機に供給し
    て溶融、混練し、該スクリュー押出機のスクリューに連
    結され、スクリュー押出機のスクリューの回転とともに
    回転するインナーダイがアウターダイの内部に配設され
    てなる、L/D比が少なくとも10であるダイから、超
    高分子量ポリエチレンの溶融物を連続して押出して円筒
    状の粗成形物に成形した後、該円筒状の粗成形物を、前
    記インナーダイに連結されたテーパーコアによって、最
    大拡径部分の外径がインナーダイの外径の3倍以上にな
    るように拡径させながら、スクリュー押出機における超
    高分子量ポリエチレンの溶融物の押出速度の3倍以上の
    引取速度で引き取る工程を有する超高分子量ポリエチレ
    ンフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】  前記超高分子量ポリエチレンフィルム
    の製造方法に用いる装置であって、溝付シリンダーと該
    溝付シリンダーに内挿された圧縮比1〜2.5のスクリ
    ューとを有するスクリュー押出機と、該スクリュー押出
    機のスクリュー先端に連結され、スクリューの回転とと
    もに回転するインナーダイおよび前記溝付シリンダーに
    連結されるアウターダイからなり、L/D比が少なくと
    も10であるダイと、前記インナーダイの先端に連結さ
    れ、インナーダイの回転とともに回転するシャフトと、
    該シャフトと同調回転せず、最大外径が少なくとも前記
    インナーダイの直径の3倍以上であり、かつ下流方向に
    5〜50度の角度で拡径しているテーパー成形部材とか
    らなるテーパーコアと、該テーパーコアによって成形さ
    れた超高分子量ポリエチレンフィルムの折り幅の50〜
    80%のロール幅のロールを備える引取機とを有する超
    高分子量ポリエチレンフィルムの製造装置。
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JP2001042657A (ja) * 1999-07-27 2001-02-16 Canon Inc ベルト状転写部材、ベルト状転写部材の製造方法及び画像形成装置
KR100476692B1 (ko) * 2001-10-19 2005-03-18 케이탑 주식회사 재활용 원료를 이용한 타포린 제조용 압출방법

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