JPH04356408A - 外用組成物 - Google Patents

外用組成物

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JPH04356408A
JPH04356408A JP3567891A JP3567891A JPH04356408A JP H04356408 A JPH04356408 A JP H04356408A JP 3567891 A JP3567891 A JP 3567891A JP 3567891 A JP3567891 A JP 3567891A JP H04356408 A JPH04356408 A JP H04356408A
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JP
Japan
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alcohol
hair
carbon chain
chain length
acid
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Application number
JP3567891A
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English (en)
Inventor
Yuichi Nishida
勇一 西田
Masatsugu Miyazaki
宮崎 雅嗣
Naomi Otsuka
直美 大塚
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外用組成物に関する。 特に、養育毛剤、トニック、スカルプトニック、ヘアロ
ーション、化粧水、制汗剤、入浴剤、ボディローション
、紫外線防止剤等の外用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビタミン類、アミノ酸類、脂
肪酸類等の細胞賦活活性を有する化合物(以下、細胞賦
活化合物)を配合した、外用組成物が知られている。外
用組成物の例としては、養育毛剤、トニック、スカルプ
トニック、ヘアローション、化粧水、制汗剤、入浴剤、
ボディローション、紫外線防止剤等である。
【0003】このような外用組成物では、細胞賦活化合
物を安定に配合するために、界面活性剤、基材、酸化防
止剤等の安定化剤を一緒に配合している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような外用組成物において、その効果を増強するために
細胞賦活化合物の配合量を増加する場合、これに応じて
前記安定化剤の配合量も増加しなければならない。この
結果、外用組成物中の安定化剤の割合が高くなると、外
用組成物にベタツキが生じる。また、安定化剤の種類に
よるが、一般的に細胞賦活化合物の経皮吸収が阻害され
る。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、細胞賦活化合物の配合量を増加させた場合にも
ベタツキが生じることなく優れた経皮吸収性を発揮し得
る外用組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、安定化剤
の配合量が増加した場合にもベタツキが少なく、かつ細
胞賦活化合物の経皮吸収性に優れた外用組成物を開発す
べく、鋭意検討した結果、ジベンジリデンソルビトール
(ゲルオールD;新日本理化社製)を外用組成物に配合
したことにより、上記課題を解決することができること
を見出だした。
【0007】すなわち、本発明は、細胞賦活活性を有す
る化合物およびジベンジリデンソルビトールを配合した
ことを特徴とする外用組成物を提供する。本発明の外用
組成物は、細胞賦活活性を有する化合物と、ジベンジリ
デンソルビトールと、炭素数が2乃至3のアルコール5
0重量%以上とを配合したものが好ましい。
【0008】また、細胞賦活活性を有する化合物として
、養育毛活性を有する化合物を使用することができる。 養育毛活性を有する化合物としては、奇数炭素鎖長を有
する脂肪酸若しくはその誘導体または奇数炭素鎖長アル
コール若しくはその誘導体であることが好ましい。 特に好ましくは、本発明の外用組成物は、奇数炭素鎖長
を有する脂肪酸若しくはその誘導体または奇数炭素鎖長
アルコール若しくはその誘導体の少なくとも1種0.1
乃至20重量%と、ジベンジリデンソルビトール0.0
1乃至10重量%と、所定量の炭素数が2乃至3である
アルコールとを配合したものである。
【0009】以下、本発明の外用組成物をさらに詳細に
説明する。本発明の外用組成物に配合されるジベンジリ
デンソルビトールは、香水、オーデコロン等に応用され
ることが知られている(特開昭第48−75731号公
報)。また、特開昭第51−52007号公報には、ジ
ベンジリデンソルビトールをヒドロキシプロピルセルロ
ースと併用してゲルを強化する方法が開示されている。 また、特開昭第51−70829号公報には、整髪料へ
の応用が開示されている。さらに、特開昭第63−68
1518号公報には、消臭スティックへの応用が開示さ
れている。
【0010】本発明の外用組成物において、ジベンジリ
デンソルビトールの配合量は、外用組成物全体の0.1
〜10.0重量%、特に0.3〜1.5重量%が好まし
い。なぜならば、ジベンジリデンソルビトールの配合量
が0.1重量%未満では配合の効果が少なく、10.0
重量%を越えるとジベンジリデンソルビトールの溶解が
非常に困難になるからである。
【0011】本発明の外用剤に配合される細胞賦活活性
を有する化合物としては、例えば、ビタミン類(レチノ
ール、レチナール、ビタミンA1 酸、ビタミンA1 
酸エステル、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール
、α−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、リコペ
ン、チアミン硝酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンジスル
フィド化合物、リボフラビン、フラビンヌクレオチド、
フラビンテトラブチレート、リボフラビンテトラニコチ
ネート、塩酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、塩酸
ピリドキサミン、シアノコバラミン、ニコチン酸、ニコ
チン酸アミド、パントテン酸、パントテン酸塩、パント
テニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、ビオ
チン、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、アスコルビ
ン酸エステル、ビタミンD類、トコフェロール、酢酸ト
コフェロール、ユビキノン、プラストキノン、ビタミン
K類等)、コリン、必須脂肪酸(リノール酸、リノレン
酸、アラキドン酸)、エイコサトリエン酸、女性ホルモ
ン、副腎皮質ホルモン、抗高血圧剤(ミノキシジル、ジ
アゾキサイド等)、TCA回路関連物質(c−AMP、
コハク酸、クエン酸、ATP、FAD、NAD、NAD
P、L−リンゴ酸、メチルマロニルCoA、フマル酸、
サクシニルCoA、コエンザイムA、GDP、GTP、
ADP、AMP、オキザロ酢酸、アセチルCoA等)、
植物抽出物(ヒノキチオール、チョウジ抽出物、アロエ
抽出物、カンゾウ抽出物、サンショウ抽出物、アカヤジ
オウ抽出物、センブリ抽出液、ホップ抽出液、ローズマ
リー抽出液、セージ抽出液、タイム抽出液、人参抽出液
等)および合成薬効成分(塩化カプロニウム等)を列挙
することができる。
【0012】また、細胞賦活活性を有する化合物として
、養育毛活性を有する化合物を使用することができる。 養育毛活性を有する化合物としては、奇数炭素鎖長を有
する脂肪酸若しくはその誘導体または奇数炭素鎖長アル
コール若しくはその誘導体が特に好ましい。
【0013】本発明の外用組成物に配合される奇数炭素
鎖長を有する脂肪酸としては、炭素鎖を構成する炭素原
子の数が奇数のものであれば、その炭素鎖は飽和または
不飽和のいずれのものであってもよく、また、不飽和鎖
の場合、複数の二重結合を含んでいてもよい。炭素鎖の
炭素原子数は、好ましくは9個以上、さらに好ましくは
11〜25個である。このような脂肪酸としては、例え
ば、ノナン酸、ウンデカン酸、トリデカン酸、ペンタデ
カン酸、ヘプタデカン酸、ノナデカン酸、ヘンエイコサ
ン酸、トリコサン酸、並びにペンタコサン酸等を挙げる
ことができる。
【0014】本発明の外用組成物に配合可能な奇数炭素
鎖長を有する脂肪酸の誘導体としては、以下に示すもの
が挙げられる。 イ)下記一般式[II]または[III]で示されるモ
ノグリセライド、 (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基を表わす。)
【0015】ロ)下記一般式[IV]または[V]で示
されるジグリセライド、 (ただし、R2 およびR3 は直鎖式有機基であって
。これらのうち少なくとの一方は偶数の炭素鎖長を有す
る。 他の一方が奇数の鎖式有機基の場合、奇数鎖長の脂肪酸
のジグリセライドであることが好ましい。)
【0016
】ハ)下記一般式[VI]で示されるジグリセライド、 (ただし、R2 、R3 およびR4 のうち少なくと
も一つは偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基であって
、他のものは奇数の炭素鎖長を有する鎖式有機基であっ
てもかまわない。その場合、奇数鎖長の脂肪酸のトリグ
リセライドが特に好ましい。)
【0017】ニ)下記一般式 [VII]で表わされる
脂肪酸塩、 [VII] (R1 COO)n M (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基、Mはアンモニア、有機アミン、または金属原子、n
 はMの価数に対応した整数を表わす。例えば、RCO
ONa、RCOOK、RCOOLi等である。)
【00
18】ホ)下記一般式 [VIII] で表わされるエ
ステル、 [VIII] R1 COOR5  (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基、R5は1価若しくは2価アルコール残基、ポリオキ
シエチレン残基、ソルビタン残基、またはショ糖残基を
表わす。1価アルコールの典型例はメタノールおよびエ
タノールである。)
【0019】ヘ)下記一般式[IX] で表わされる第
1アミド、 [IX] R1 CONR6 R7  (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基を表わす。R6 およびR7 は水素または人体に悪
影響を与えることがない有機基を表わす。)
【0020】ト)下記一般式[X]で表わされる第2ア
ミド、 (ただし、R2 およびR3 のうち少なくともいずれ
か一方は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基であって
、他のものおよびR6 は人体に悪影響を与えないもの
であればどのような有機基であってもよく、R6 は水
素であってもよい。双方とも偶数鎖長の直鎖式有機基で
あることが特に好ましい。)
【0021】チ)下記一般式[XI]で表わされる第三
アミド、 (ただし、R2 、R3 、およびR4 のうち少なく
とも一つは偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基であっ
て、他のものは人体に悪影響を与えないものであればど
のような有機基であってもよい。これら三つともが偶数
鎖長の直鎖式有機基であることが特に好ましい。)
【0
022】リ)下記一般式 [XII]で表わされる第三
アミド、 [XII] MOOCR7 COOM (ただし、R7 は奇数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基を表わし、Mは上記と同じである。)
【0023】ヌ)化1に示す下記一般式[XIII]で
表わされるステロールエステル、
【0024】
【化1】 (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基を表わす。)
【0025】ル)化2に示す下記一般式 [XIV]で
表わされるリン脂質、
【0026】
【化2】 (ただし、R2 およびR3 は鎖式有機基であって、
これらのうち少なくともいずれか一方、特に好ましくは
双方とも偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機基を表わす
。Xはコリン残基、エタノールアミン残基、セリン残基
、またはイノシトール残基を表わす。Xがコリン残基の
ときはフォスファチジルコリン、エタノールアミン残基
のときはフォスファチジルエタノールアミン、セリン残
基のときはフォスファリジルセリン、イノシトール残基
のときはフォスファチジルイノシトールとなる。)
【0
027】ヲ)化3に示す下記一般式[XV]で表わされ
るフォスファチジン酸、
【化3】 (ただし、R2 およびR3 は鎖式有機基であって、
これらのうち少なくともどちらか一方、特に好ましくは
双方とも偶数の炭素鎖長さを有する直鎖式有機基を表わ
す。)
【0028】ワ)下記一般式 [XVI]で表わされる
スフィンゴ脂質、 (ただし、R1 は偶数の炭素鎖長を有する直鎖式有機
基、X´は糖残基、リン酸残基、またはコリン若しくは
エタノールアミンのようなアミン塩基残基を表わす)

0029】本発明で使用される脂肪族アルコールは、炭
素鎖を構成している炭素原子の数が奇数のものであれば
、その炭素鎖は飽和または不飽和のいずれのものであっ
てもよく、また、不飽和の場合、複数の二重結合を含ん
でいてもよい。さらにアルコールは低級アルコールでも
高級アルコールでもよく、第一級、第二級、並びに第三
級のいずれであってもよい。
【0030】好ましい奇数鎖長脂肪族アルコールの例と
して、n−プロピルアルコール、n−アミルアルコール
、n−ヘプチルアルコール、n−ノニルアルコール、n
−ウンデシルアルコール、n−トリデシルアルコール、
n−ペンタデシルアルコール、n−ヘプタデシルアルコ
ール、n−ノナデシルアルコール、n−ウンエイコシル
アルコール、n−トリコシルアルコール、およびn−ペ
ンタコシルアルコールを挙げることができる。
【0031】また、本発明の外用組成物には、このよう
な奇数炭素鎖長脂肪酸アルコールの誘導体も使用するこ
とができる。代表的な誘導体は奇数鎖長アルコールのエ
ステル化物およびエーテル化物である。好ましいエステ
ル化物は、上記奇数鎖長アルコールと、脂肪族カルボン
酸(特に炭素数2乃至24のものが好ましい)、コハク
酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、ピルビン酸、リンゴ酸
またはオキザロ酢酸のような有機酸、およびリン酸のよ
うな無機酸とのエステル化物を包含する。
【0032】好ましいエーテル化物は、上記奇数鎖長ア
ルコールと、脂肪族アルコール(炭素数2乃至24のも
のが特に好ましい);グリセリン、ポリグリセリン、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ールのような多価アルコール;ブドウ糖、リボース、ガ
ラクトース、アラビノース、マンノース、キシロース、
ソルビトール、マンニトールのような糖とのエーテル化
物を包含する。また、エーテル化物は、例えばグリセリ
ンのジ−またはトリ−奇数鎖長アルコキシドのように、
1分子内に2以上の奇数鎖長アルコール残基を含んでい
てもよい。
【0033】なお、本発明の外用組成物に使用される奇
数鎖長アルコール誘導体は、人体に悪影響を与えなけれ
ば、上述した奇数鎖長アルコールの残基を含んでいるだ
けでよい。従って、上述のエステル化物における酸残基
、およびエーテル化物におけるアルコール残基、糖残基
は種々の置換基で置換されていてもよい。上述の細胞賦
活化合物の配合量は適宜選定されるが、一般的には組成
物全体の0.0001〜50.0重量%、特に好ましく
は、0.001〜5.0重量%が好ましい。
【0034】また、本発明の外用組成物は、細胞賦活化
合物およびジベンジリデンソルビトールをエチルアルコ
ールおよび精製水の少なくとも一方とともに配合するこ
とが好ましい。エチルアルコールの配合量は、外用組成
物全体に対して10.0〜99.9重量%が好ましい。 精製水の含量は、0.1〜99.0重量%、特に0.5
〜10.0%が好ましい。また、エチルアルコール以外
にも、n−プロパノール、iso −プロパノールまた
はそれらと精製水やエチルアルコールとの混合液を使用
することができる。
【0035】また、本発明の外用組成物は、上述の細胞
賦活化合物以外に、使用目的に応じて任意の成分を配合
することができる。例えば、多価アルコール、界面活性
剤、油脂類、エステル油、アミノ酸類、抗炎症剤、角質
溶解剤、色材、香料、紫外線吸収剤等を配合して、養育
毛剤、ヘアトニック、スカルプローション、ヘアリキッ
ド、ヘアローション、スカルプトニック、フェイスロー
ション、ボディローション、入浴剤、化粧水等の各種化
粧料、医薬部外品、医薬品として利用できる。
【0036】
【作用】本発明の外用組成物によれば、ジベンジリデン
ソルビトールを所定の配合量で配合することにより、安
定化剤の増加に伴うベタツキの発生を防止すると共に、
細胞賦活化合物の経皮吸収性を増大させる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の効果を確認するため行った本
発明の外用組成物の実施例と比較例との比較試験の結果
について説明する。外用組成物として育毛剤について試
験を行った。初めに、各例の効果の評価に使用した試験
方法について説明する。
【0038】[ベタツキの評価方法]各検体のベタツキ
は、10名のパネラーによって、各検体を実際に皮膚に
塗布して官能試験を行い、以下の基準により評価した。 良好と判断したパネラーの割合 ◎;かなり良好                80
%以上○;良  好                
    60以上80%未満△;普  通      
              40以上60%未満×;
悪  い                    4
0%未満[経皮吸収試験方法]
【0039】モルモット(Hantley 系、雄)の
背部皮膚を切り取り、これを垂直型拡散セルのドナーと
レセプターの間に表皮側がドナー側になるように挟持し
て固定した。次に、レセプター側を生理食塩水で満たし
、撹拌しながら32℃に保温した。次いで、ドナー側の
皮膚の表皮上に被験試料を50μlを載せた。その24
時間後に、レセプター側の生理食塩水を秤取し、皮膚を
透過した細胞賦活化合物の量を測定した。
【0040】なお、試験結果は、細胞賦活化合物と、そ
れと同等量のソルビタンモノラウレート(可溶化剤)を
添加したエタノール溶液の皮膚透過率を1として、各被
験試料の皮膚透過率を相対値で表わして評価した。
【0041】[養毛効果試験方法]体重約2.5kgの
ニュージランドホワイト種ウサギの雄12〜15羽を一
群とし、背部を除毛し、休止期にあるもののみを実験に
供した。休止期にあるウサギの除毛した背部に被験試料
を各0.2mlづつ、週2回、30〜60日間塗布した
。この際に、休止期毛が成長期毛に変換するのに要する
日数を調べた。
【0042】なお、養毛効果の指標として用いた「促進
日数」とは、養毛活性を有する化合物を含まないエタノ
ールを塗布した場合に比べて、休止期毛から成長期毛へ
の変換が何日間促進されたかを示すものである。このよ
うにして得られた各被験試料の促進日数から、養毛効果
を下記表1に示す基準に基づいて評価した。
【0043】表1  養毛効果の標準基準評     
 価                       
 促進日数著      効            
          21日以上有      効  
                    7日以上2
1未満無      効              
        7日未満
【0044】なお、上記ウサ
ギを用いた養毛効果のモデル試験の結果は、実際に人の
頭髪の場合と高い相関があることが確認されている。従
って、上記試験で養毛効果が認められた被験試料は、人
の頭髪においても効果が有るものと認められる。
【0045】実施例1〜11 養毛活性を有する化合物として、下記表2に示す如く、
ペンタデカン酸、ペンタデカン酸グリセライド、ヘプタ
デシルアルコール、1,3−ジアセチルプロパン−2イ
ルウンデカネートまたはトリデカン酸コレステロールを
配合した11種の被験試料(実施例1〜11)と、偶数
炭素鎖長を有する脂肪酸グリセライドであるミリスチン
酸グリセライドを配合した被験試料(比較例1)と、ジ
ベリジリデンソルビトールに代えてソルビトールを配合
した被験試料(比較例2)を調製し、上述の各種試験を
行った。この結果を表1および表2に示す第2表に併記
する。なお、第2表中、各配合成分の配合割合は、重量
パーセントを単位とする。また、本実施例において使用
するジベンジリデンソルビトールとしては、新日本理化
社製のゲルオールD(商品名)を使用した(以下、各実
施例において同じ)。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】上記第2表から明らかな通り、奇数炭素鎖
長を有する脂肪酸若しくはその誘導体または奇数炭素鎖
長アルコール若しくはその誘導体を配合したエチルアル
コール溶液からなる実施例1〜8は、ベタツキの官能試
験の結果がすべて良好であり、皮膚透過率が上昇し、か
つ養毛効果もすべて有効であることが確認された。また
、5、20、50重量%の配合割合で精製水を含有し、
ペンタデンカン酸グリセライド3重量%およびジベンジ
リデンソルビト−ル0.8重量%を配合した実施例9〜
11は、ベタツキの官能試験の結果がすべてかなり良好
であり、皮膚透過率が1.4と最も高い値であり、かつ
養毛効果もすべて著効であることが確認された。
【0049】これに対して、偶数炭素鎖長を有する脂肪
酸グリセライドであるミリスチン酸グリセライドを配合
した比較例1は、ベタツキの官能試験の結果がかなり良
好であったものの、養毛効果は無効であり養毛剤として
は不適当であることが確認された。また、ジベンジリデ
ンソルビトールに代えたソルビトール1.0重合%を配
合した比較例2は、ベタツキの官能試験の結果が普通で
あり、改善が見られなかった。
【0050】実施例12      [育毛剤]下記組
成を有する育毛剤を調製したところ、ベタツキがなく、
かつ経皮吸収性に優れており、良好な育毛効果を有する
ことが確認された。       配合成分               
                       重量
%  ペンタデカン酸グリセライド         
               3.0  酢酸dl−
α−トコフェロール                
      0.1  ソルビダンモノラウレート  
                        0
.5  ジカプリル酸ピリドキシン         
                 0.1  サフラ
ワー油                      
                0.2  センブリ
抽出液                      
              0.1  ヒノキチオー
ル                        
            0.05  ジベンジリデン
ソルビトール                   
     1.0  香    料         
                         
        0.2  99.5重量%エチルアル
コール                    残 
 部                       
             計          1
00.0
【0051】実施例13    [ヘアリキッ
ド]下記組成を有するヘアリキッドを調製したところ、
ベタツキがなく、かつ経皮吸収性に優れていることが確
認された。       配合成分               
                         
        重量%  ポリオキシプロピレンブチ
ルエーテル                    
    20  N−メタクロイルエチル,N,N−シ
゛メチルアンモニウム   −α−N−メチルカルホ゛
キシヘ゛タイン ・メタクリル 酸アルキル共重合体 
               1.0  ラノリン 
                         
                        1
0  青色3号                  
                         
      0.00005  黄色4号      
                         
                   0.0001
  ブチルパラベン                
                         
     0.3  オキシベンゾン        
                         
             0.1  ジベンジリデン
ソルビトール                   
               1.0  香    
料                        
                         
   0.2  99.5重量%エチルアルコール  
                         
     残  部                
                         
   計            100.0
【005
2】実施例14    [ヘアトニック]下記組成を有
するヘアトニックを調製したところ、ベタツキがなく、
かつ経皮吸収性に優れていることが確認された。       配合成分               
                         
    重量%  オクトピロックス        
                         
       0.7  酢酸トコフェロール    
                         
         0.2  アスコルビン酸ナトリウ
ム                        
        0.05  ビオチン       
                         
                0.01  コハク
酸                        
                        0
.1  グリチルレチン酸             
                         
  0.1  香    料            
                         
           0.3  ジベンジリデンソル
ビトルール                    
        0.5  精製水         
                         
                5.0  99.5
重量%エチルアルコール              
                残  部     
                         
            計          10
0.0
【0053】実施例15    [セットローシ
ョン]下記組成を有するセットローションを調製したと
ころ、ベタツキがなく、かつ経皮吸収性に優れているこ
とが確認された。       配合成分               
                         
        重量%  ポリビニルピロリトン  
                         
             3.0  プロピレングリ
コール                      
                  2.0  PO
E(1) (20モル)ステアリルアルコールエステル
              1.5  精製水   
                         
                         
 15  ジベンジリデンソルビトール       
                         
  3.0  香    料            
                         
               0.05  99.5
重量%エチルアルコール              
                    残  部 
                         
                    計    
      100.0  (1) POE;ポリオキ
シエチレン
【0054】実施例16    [フェイス
ローション]下記組成を有するフェイスローションを調
製したところ、ベタツキがなく、かつ経皮吸収性に優れ
ていることが確認された。       配合成分               
                     重量% 
 スルホ石炭酸亜鉛                
              1.0  リボフラビン
                         
         0.01  人参抽出液     
                         
      0.01  アロエECW       
                         
  0.5  POE(40) 硬化ヒマシ油    
                  3.0  香 
   料                     
                 0.05  精製
水                        
              22.0  ジベンジリ
デンソルビトール                 
   0.4  99.5重量%エチルアルコール  
                  残  部   
                         
      計        100.0
【0055
】実施例17    [ブロートリートメント]下記組
成を有するゲル状のブロートリートメントを調製したと
ころ、ベタツキがなく、かつ経皮吸収性に優れているこ
とが確認された。       配合成分               
                       重量
%  塩化ステアリルトリメチルアンモニウム    
          0.3  N−ラウロイルグルタ
ミン酸                      
  0.1  プロピレングリコール        
                      3.0
  POE(25)グリセリルピログルタミン酸イ  
          0.5  ソステアリン酸ジエス
テル   香    料                 
                         
0.15  精製水                
                         
 18.0  ジベンジリデンソルビトール     
                   4.0  9
9.5重量%エチルアルコール           
             残  部        
                         
 計            100.0
【0056】
実施例18    [化粧水]下記組成を有するゲル状
の化粧水を調製したところ、ベタツキがなく、かつ経皮
吸収性に優れていることが確認された。
【0057】       配合成分               
                       重量
%  クエン酸                  
                      0.1
  グリセリン                  
                    5.0  
イルガサンDP−300              
            0.1  POE(16)オ
レイルアルコールエーテル            1
.0  アロエケープリキッド           
                 0.1  ジベン
ジリデンソルビトール               
       0.6  精製水          
                         
     14.0  香    料        
                         
       0.05  99.5重量%エチルアル
コール                      
残  部                     
               計        1
00.0
【0058】実施例19    [リップクリ
ーム]下記組成を有するゲル状のリップクリームを調製
したところ、ベタツキがなく、かつ経皮吸収性に優れて
いることが確認された。       配合成分               
                       重量
%  パルソールA(2)             
                    2.0  
L−メントール                  
                0.05  デカグ
リセリルデカステアレート             
     1.0  酢酸トコフェロール      
                        0
.05  ジベンジリデンソルビトール       
               1.2  精製水  
                         
             22.0  99.5重量
%エチルアルコール                
      残  部               
                     計   
     100.0  (2) ジボタン社製紫外線
吸収剤
【0059】実施例20    [サンタン化粧
品]下記組成を有するサンタン化粧品を調製したところ
、ベタツキがなく、かつ経皮吸収性に優れていることが
確認された。       配合成分               
                       重量
%  トコフェロール               
                   0.1  p
−アミノ安息香酸エチル              
          4.0  オリーブ油     
                         
        8  ジベンジリデンソルビトール 
                     0.5 
 精製水                     
                     1.0 
 99.5重量%エチルアルコール         
             残  部        
                         
   計        100.0
【0060】実施
例21    [ボディローション]下記組成を有する
ボディローションを調製したところ、ベタツキがなく、
かつ経皮吸収性に優れていることが確認された。       配合成分               
                       重量
%  亜鉛華                   
                       1.
0  グリセリン                 
                     1  ユ
ーカリ油                     
                 0.1  イソプ
ロピルメチルフェノール              
      0.2  アロエECW        
                         
   0.2  精製水              
                         
 15.0  ジベンジリデンソルビトール     
                 0.3  99.
5重量%エチルアルコール             
         残  部            
                        計
        100.0
【0061】実施例22 
   [制汗スティック]下記組成を有する制汗スティ
ックを調製したところ、ベタツキがなく、かつ経皮吸収
性に優れていることが確認された。
【0062】       配合成分               
                       重量
%  塩化ヒドロキシアルミニウム         
           10.0  イルガサンDP−
300                      
    0.2  環状シリコーン         
                         
5.0  精製水                 
                         
0.5  ジベンジリデンソルビトール       
               1.0  99.5重
量%エチルアルコール               
       残  部              
                    計    
      100.0
【0063】実施例23   
 [入浴剤]下記組成を有する入浴剤を調製したところ
、ベタツキがなく、かつ経皮吸収性に優れていることが
確認された。       配合成分               
                       重量
%  セスキ炭酸ソーダ              
                  5.0  硫酸
ソーダ                      
                1.0  液体ソー
ダ                        
              0.5  塩化ナトリウ
ム                        
          0.5  ヘキサデキシルアルコ
ール                       
 5.0  PEG(3) 300         
                       3.
0  香    料                
                        0
.1  ジベンジリデンソルビトール        
              0.8  99.5重量
%エチルアルコール                
      残  部               
                   計     
     100.0  (3) ;ポリエチレングリ
コール
【0064】
【発明の効果】以上説明した如くに、本発明の外用組成
物によれば、ジベンジリデンソルビトールを所定の配合
量で配合することにより、安定化剤の配合量の増加によ
るベタツキの発生を略完全に防止できると共に、細胞賦
活化合物の経皮吸収性を著しく向上させることができる
。この結果、細胞賦活化合物の配合量を増加させた場合
にも著しい効果を発揮し得る外用組成物を提供すること
ができる等顕著な効果を有するものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  細胞賦活活性を有する化合物およびジ
    ベンジリデンソルビトールを配合したことを特徴とする
    外用組成物。
  2. 【請求項2】  細胞賦活活性を有する化合物と、ジベ
    ンジリデンソルビトールと、炭素数が2乃至3のアルコ
    ール50重量%以上とを配合したことを特徴とする請求
    項1記載の外用組成物。
  3. 【請求項3】  細胞賦活活性を有する化合物が養育毛
    活性を有する化合物であることを特徴とする請求項1記
    載の外用組成物。
  4. 【請求項4】  養育毛活性を有する化合物が、奇数炭
    素鎖長を有する脂肪酸若しくはその誘導体または奇数炭
    素鎖長アルコール若しくはその誘導体であることを特徴
    とする請求項3記載の外用組成物。
  5. 【請求項5】  奇数炭素鎖長を有する脂肪酸若しくは
    その誘導体または奇数炭素鎖長アルコール若しくはその
    誘導体の少なくとも1種0.1乃至20重量%と、ジベ
    ンジリデンソルビトール0.01乃至10重量%と、所
    定量の炭素数が2乃至3であるアルコールとを配合した
    ことを特徴とする請求項4記載の外用組成物。
JP3567891A 1991-02-04 1991-02-04 外用組成物 Pending JPH04356408A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179549A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Kishohin Kagaku Kaiho Kenkyusho:Kk 皮膚外用剤
JP2011241228A (ja) * 2011-08-23 2011-12-01 Kishohin Kagaku Kaiho Kenkyusho:Kk 皮膚外用剤

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JP2002179549A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Kishohin Kagaku Kaiho Kenkyusho:Kk 皮膚外用剤
JP2011241228A (ja) * 2011-08-23 2011-12-01 Kishohin Kagaku Kaiho Kenkyusho:Kk 皮膚外用剤

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