JPH04355785A - 表示パネルの製造方法 - Google Patents

表示パネルの製造方法

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JPH04355785A
JPH04355785A JP15997391A JP15997391A JPH04355785A JP H04355785 A JPH04355785 A JP H04355785A JP 15997391 A JP15997391 A JP 15997391A JP 15997391 A JP15997391 A JP 15997391A JP H04355785 A JPH04355785 A JP H04355785A
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electrode forming
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Fumio Nakajima
文男 中島
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】  この発明は表示パネル及びそ
の製造方法に係り、特に一対の絶縁基板を対向配置し、
これら絶縁基板間に空間部を確保した構造の表示パネル
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の表示パネル、例えばガス放電表
示パネルにおいては、絶縁材料にて形成された前面基板
と背面基板との間に一定間隔の放電空間を確保しながら
上記両基板の周囲を気密封止し、上記放電空間内に放電
ガスを封入した構造のものが一般的である。
【0003】ところで、上記構造よりなる表示パネルに
あっては、表示面全体における放電特性を安定させるた
めに、放電空間の間隔を均一に維持する必要がある。ま
た、交流型のガス放電表示パネルにあっては、放電発生
時に基板内面が放電電荷によって衝打されて機械的に共
振し、不快音が発生することを防止するために、上記前
面基板及び背面基板の振動を抑制する必要がある。
【0004】上記要請を満たすものとして、実公平3−
1881号公報記載の技術が提案されている。これは、
図5に示すように、一面に電極a及び該電極aを被覆す
る誘電体層bを形成した前面基板cと、同じく一面に電
極d及び該電極dを被覆する誘電体層eを形成した背面
基板fとを所定の間隔をおいて対向配置し、これら前面
基板c及び背面基板fの周辺部を低融点ガラスからなる
封着材gを介して気密封止することによってガス放電空
間hを形成したガス放電表示パネルiにおいて、上記ガ
ス放電空間h内の非表示領域に、上記ガス放電空間hの
間隔を規定するための複数個のスペーサーjを非接着状
態で点在させると共に、同じく非表示領域に上記両基板
c,fを固定するための、上記封着材gと同一材料より
なる複数個の支持材kを点在させ、上記封着材gによる
基板c,f周辺部の封止と同時に、上記支持材kによっ
て上記両基板c,fの非表示領域も接着・固定されるよ
う構成している。なお、図中lは、表示領域を区画する
ためのマスク層を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記従来例に
よれば、封着材gと同じ低融点ガラスからなる支持材k
によって、上記両基板c,fどうしが周辺部以外の非表
示領域においても接着・固定されるため、ガス放電時の
共振を防止することができる。また、該支持材kによる
接着に際して該支持材kは溶融・変形するが、上記スペ
ーサーjは原形のままで上記ガス放電空間hの間隔を一
定に規定するため、上記放電空間hの間隔を表示面全体
にわたって均一に維持することができる。
【0006】しかしながら、上記従来例においては、両
基板c,fの共振防止と放電空間hの間隔の均一化とを
実現するのに、2つの異なる部材(支持材kとスペーサ
ーj)をそれぞれ別個の場所に点在させる必要があるた
め、製造工程が複雑化するのみならず、所望の効果を達
成するには、支持材kとスペーサーjとを相当数づつ設
置する必要があり、非効率的であった。
【0007】本発明は、上記従来例の課題を解決せんと
するものであり、その目的とするところは、上記のよう
に支持材k及びスペーサーjの2つの部材をそれぞれ別
個の場所に設けなくとも、基板間の間隔を一定に維持で
きると共に、該基板の共振をも抑制できる表示パネルを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る表示パネルは、それぞれ一面に電極を
形成した第1の絶縁基板と第2の絶縁基板とを、所定の
間隔をおいて各電極形成面が対向するよう配置し、両基
板の電極形成面周縁を封着材を介して気密封止すること
により、両基板間に空間部を形成した表示パネルにおい
て、上記第1の絶縁基板の電極形成面上にスペーサーを
形成すると共に、該スペーサーを構成する材料よりも融
点の低い材料によって構成された支持材を介して、上記
スペーサーが上記第2の絶縁基板の電極形成面に固着さ
れるよう構成した。なお、上記支持材を上記封着材と同
一の材料によって構成するのが望ましい。また、上記ス
ペーサーを、結晶化ガラスによって構成してもよい。
【0009】上記表示パネルは、上記第1の絶縁基板の
電極形成面上にスペーサーを形成し、該スペーサーの先
端部或いは上記第2の絶縁基板の電極形成面上に、上記
スペーサーを構成する材料よりも融点の低い材料によっ
て構成された上記支持材を配置し、上記スペーサーの先
端部と上記支持材、及び該支持材と上記第2の絶縁基板
の電極形成面とを当接させた状態で、上記支持材の融点
よりも高く、かつ、上記スペーサーの融点よりも低い温
度で加熱して上記支持材を溶融軟化させた後に冷却し、
もって上記スペーサーを上記支持材を介して上記第2の
絶縁基板の電極形成面に固着させることによって製造さ
れる。なお、上記スペーサーは、上記第1の絶縁基板の
電極形成面上に塗布した結晶化ガラスを、該結晶化ガラ
スの結晶化温度で加熱した後に冷却して形成しても良い
【0010】
【作用】上記のように、加熱処理を通じて支持材を溶融
軟化させた後に冷却することにより、該支持材は、上記
スペーサーの先端部と上記第2の絶縁基板の電極形成面
とを固着する形で固化する。その結果、上記第1の絶縁
基板の電極形成面及び上記第2の絶縁基板の電極形成面
は、上記スペーサー及び支持材を介して互いに結合され
ることとなり、それらが共振することを抑制できる。
【0011】また、上記加熱処理によって支持材は変形
するが、上記スペーサーは原形を維持できるので、上記
第1の絶縁基板及び第2の絶縁基板の間に形成される空
間部の間隔は、所定の値に保たれる。なお、結晶化ガラ
スは、一旦加熱して結晶化すると、同一温度で再加熱し
ても溶融軟化しない特性を備えているため、上記スペー
サーの材料として好適である。
【0012】上記支持材を上記封着材と同一の材料によ
って構成することにより、第1の絶縁基板と第2の絶縁
基板との封止と同時に、上記スペーサーを第2の基板の
電極形成面に固着することができる。
【0013】
【実施例】以下に本発明を、図示の実施例に基づいて説
明する。図1は本実施例に係る交流型ガス放電表示パネ
ル2の部分断面図であり、該ガス放電表示パネル2は、
前面基板4及び背面基板6とを有してなる。該前面基板
4は、ガラス等よりなる透光性絶縁基板8の一面10に
、酸化スズ等によって構成された透明電極12を配設す
ると共に、該透明電極12の表面を酸化鉛ガラス等の透
光性誘電材からなる第1の誘電体層14で被覆して構成
される。 また、上記背面基板6は、ガラスやセラミック等の絶縁
基板16の一面18に、銀パラジウム等の導電体によっ
て構成された電極20を配設すると共に、該電極20の
表面を酸化鉛ガラス等からなる第2の誘電体層22で被
覆して構成される。なお、図示は省略するが、上記第1
の誘電体層14の表面15及び第2の誘電体層22の表
面23には、酸化マグネシウム等の耐スパッタ性物質か
らなる保護膜が形成されている。また、同じく図示は省
略するが、上記透光性絶縁基板8と第1の誘電体層14
との間、及び絶縁基板16と第2の誘電体層22との間
の適宜箇所には、表示領域を区画するためのマスク層が
形成されている。該マスク層は、黒色ガラス等の遮光性
部材によって構成される。
【0014】上記構成よりなる前面基板4と背面基板6
とは、所定間隔、例えば100μm〜200μmの間隔
をおいて、上記第1の誘電体層14と第2の誘電体層2
2とが対向するように配置される。そして、前面基板4
の電極形成面周縁24及び背面基板6の電極形成面周縁
26は、低融点ガラスによって構成された第1の封着材
28によって気密封止される。その結果、前面基板4と
背面基板6との間には、ガス放電用の第1の空間部30
が形成される。該第1の空間部30には、真空処理を施
した後に、ネオン等の放電ガスが充填される。
【0015】前面基板4と背面基板6との間に形成され
た上記第1の空間部30には、薄板ガラスの小片等によ
って形成された複数個の第1のスペーサー32が介装さ
れる。これら第1のスペーサー32はそれぞれ同一の寸
法を有しており、それぞれの下部34は、背面基板6の
電極形成面35上で、ガス放電表示パネル2の表示領域
以外の領域(以下「非表示領域」と称する)に対応する
箇所に、接着材36によって接着されている。また、第
1のスペーサー32の上部38は、上記第1の封着材2
8と同一の材料にて構成された第1の支持材40により
、前面基板4の電極形成面42に固着されている。なお
、上記第1のスペーサー32は、上記第1の支持材40
よりも融点の高い物質によって構成されている。
【0016】本実施例に係るガス放電表示パネル2は、
上記のように一定寸法を有する複数個の第1のスペーサ
ー32を第1の空間部30の非表示領域に介装している
ので、第1の空間部30の間隔h1 はガス放電表示パ
ネル2の全面にわたって均一となる。また、第1のスペ
ーサー32の上部38が、第1の支持材40によって前
面基板4の電極形成面42に固着されているため、上記
透明電極12及び電極20間に交流電圧を印加してガス
放電が開始した場合でも、前面基板4及び背面基板6が
共振することを防止できる。
【0017】つぎに、図2に基づいて、本実施例におけ
るガス放電表示パネル2の製造方法について説明する。 まず、上記絶縁基板16の一面18上に、表示パターン
に対応した形状に電極20を配設し、該電極20の表面
を第2の誘電体層22で被覆して上記背面基板6を形成
する。そして、該背面基板6の電極形成面周縁26に低
融点ガラスからなる上記第1の封着材28を厚膜印刷に
よって塗布する。また、同じく背面基板6の電極形成面
35上で、上記非表示領域に対応する複数の箇所に上記
接着材36を塗布し、その上に上記第1のスペーサー3
2を配置し、その下部34を背面基板6の電極形成面3
5上に接着しておく。その後、該第1のスペーサー32
の頂部46に、上記第1の支持材40を厚膜印刷によっ
て塗布する。
【0018】上記工程と並行して、上記透光性絶縁基板
8の一面10に、表示パターンに対応した形状に上記透
明電極12を配設し、該透明電極12の表面を上記第1
の誘電体層14で被覆することによって、上記前面基板
4を形成しておく。
【0019】そして、背面基板6の電極形成面35上に
配置された第1のスペーサー32の頂部46が、前面基
板4の電極形成面42上の非表示領域に対応する箇所に
当接すると共に、第1の封着材28の頂部48が前面基
板4の電極形成面周縁24に当接するように、前面基板
4と背面基板6とを位置決めした後、所定時間、上記第
1の封着材28及び第1の支持材40の融点よりも高く
、かつ、上記第1のスペーサー32の融点よりも低い温
度で加熱処理を施す。 この加熱処理は、例えば、450゜Cで1時間程度なさ
れる。
【0020】この加熱処理を通して、上記第1の封着材
28が溶融軟化し、上記前面基板4の電極形成面周縁2
4及び背面基板6の電極形成面周縁26に融着する。ま
た、同時に上記第1の支持材40も溶融軟化し、前面基
板6の電極形成面42及び第1のスペーサー32の頂部
46に融着する。かかる状態で自然冷却、あるいは強制
冷却を実施することにより、第1の封着材28が前面基
板4の電極形成面周縁24及び背面基板6の電極形成面
周縁26を封止する形で固化する共に、第1の支持材4
0が第1のスペーサー32の頂部46と前面基板4の電
極形成面42とを固着する形で固化する。
【0021】上記加熱処理によって第1の支持材40は
変形するが、第1のスペーサー32は溶融軟化しないた
めにその原形を維持でき、その結果、前面基板4と背面
基板6の間に形成される第1の空間部30の間隔h1 
を、常に一定に維持することができる。なお、図1及び
図2おいては、理解の便宜上支持材40の厚さを誇張し
て図示したが、実際には支持材40は極めて薄く塗布さ
れると共に、加熱処理によって溶融し、第1のスペーサ
ー32の頂部46と前面基板4の電極形成面42との間
に均一に広がるので、支持材40が変形するといっても
、上記第1の空間部30の間隔h1の均一性に悪影響を
及ぼすことはない。
【0022】以上のように、本実施例においては第1の
封着材28と第1の支持材40とが同一の材料によって
構成されているため、前面基板4と背面基板6との封止
工程に併せて、第1のスペーサー32を前面基板4の電
極形成面42に固着することができるため、製造工程の
簡素化が図れる。
【0023】なお、上記においては、第1の支持材40
を第1のスペーサー32の頂部46に塗布しておく例を
示したが、前面基板4の電極形成面42上に塗布してお
いても良い。また、第1のスペーサー32は接着材36
によって予め背面基板6の電極形成面35上に接着して
おく例を示したが、接着材36を上記第1の支持材40
と同一の物質によって構成し、該接着材36を背面基板
6の電極形成面35上に塗布し、その上に第1のスペー
サー32を単に載置しておき、上記加熱処理及び冷却処
理を通じて第1のスペーサー32の下部34と背面基板
6の電極形成面35とを接着するように構成しても良い
。これにより、製造工程の簡素化が図れる。
【0024】次に、図3に基づいて、本発明にかかる他
の実施例について説明する。本実施例に係る交流型ガス
放電表示パネル50は、上記と同様の構成からなる前面
基板4及び背面基板6とを有してなる。
【0025】そして、該前面基板4の電極形成面周縁2
4には、結晶化ガラスによって構成された断面略半円形
状の封止用スペーサー52が形成されており、該封止用
スペーサー52の先端部54を背面基板6の電極形成面
周縁26に当接させ、該先端部54の周囲に低融点ガラ
スによって構成された第2の封着材56を充填すること
により、前面基板4の電極形成面周縁24及び背面基板
6の電極形成面周縁26は気密封止される。また、前面
基板4と背面基板6との間には、上記封止用スペーサー
52の寸法に対応した間隔h2 を有する第2の空間部
58が形成される。なお、この封止用スペーサー52の
寸法は、上記第2の空間部58の間隔h2 が100μ
m〜200μmとなるよう設定するのが望ましい。上記
第2の空間部58には、真空処理を施した後に、ネオン
等の放電ガスが充填される。
【0026】上記前面基板4と背面基板6との間に形成
された第2の空間部58には、上記封止用スペーサー5
2と同じ結晶化ガラスによって構成された、複数個の第
2のスペーサー60が介装される。これら第2のスペー
サー60は、前面基板4の電極形成面42上で、ガス放
電表示パネル50の非表示領域に対応する箇所に突設さ
れており、その先端部62が、背面基板6の電極形成面
35上で表示パネル50の非表示領域に対応する箇所に
当接している。そして、該先端部62の周囲には上記第
2の封着材56と同一の材料にて構成された第2の支持
材64が充填されており、その結果、第2のスペーサー
60は、背面基板6の電極形成面35上に固着されてい
る。これらの第2のスペーサー60は、上記封止用スペ
ーサー52と同様に、断面略半円形状を有しており、上
記封止用スペーサー52と同一の寸法を有している。た
だし、封止用スペーサー52が、第2の空間部58を取
り囲むように前面基板4の電極形成面周縁24に沿って
形成されているのに対し、第2のスペーサー60は、第
2の空間部58内の非表示領域に散点的に配置されてい
る点で異なる。このように、第2のスペーサー60を散
点的に配置したため、該第2のスペーサー60によって
、第2の空間部58内における放電ガスの流通が妨げら
れることはない。
【0027】本実施例に係るガス放電表示パネル50は
、上記のように一定寸法を有する複数個の第2のスペー
サー60を、第2の空間部58内の非表示領域に介装し
ているので、第2の空間部58の間隔h2 はガス放電
表示パネル50の全面にわたって均一となる。また、第
2のスペーサー60の先端部62が第2の支持材64に
よって背面基板6の電極形成面35に固着されているた
め、放電時においても前面基板4及び背面基板6が共振
することを防止できる。
【0028】つぎに、図4に基づいて、本実施例におけ
るガス放電表示パネル50の製造方法について説明する
。 まず、上記透光性絶縁基板8の一面10に表示パターン
に対応した形状に透明電極12を配設し、この透明電極
12の表面を第1の誘電体層14で被覆することによっ
て上記前面基板4を形成する。そして、該前面基板4の
電極形成面周縁24に封止用スペーサー52の材料とな
る結晶化ガラスを厚膜印刷によって塗布すると共に、上
記の第2のスペーサー60の材料となる結晶化ガラスを
厚膜印刷によって塗布する。この封止用スペーサー52
及び第2のスペーサー60の材料となる結晶化ガラスは
、低融点ガラスの粉末にバインダーを添加混合してペー
スト状としたものであり、一旦加熱して結晶化すると、
同一温度で再加熱しても溶融軟化しない特性を備えてい
る。
【0029】このように、前面基板4の電極形成面42
側に封止用スペーサー52及び第2のスペーサー60の
材料となる結晶化ガラスを塗布した後に、これらを構成
する結晶化ガラスの結晶化温度まで加熱して溶融軟化さ
せた後に冷却して硬化させることにより、封止用スペー
サー52及び第2のスペーサー60を焼結形成する。こ
の封止用スペーサー52及び第2のスペーサー60は、
これらを構成する結晶化ガラスの材質及び加熱条件等を
適宜選定することにより、断面略半円状に形成し得る。
【0030】上記と並行して、上記絶縁基板16の一面
18に導電体からなる電極20を配設し、この電極20
を第2の誘電体層22で被覆することによって上記背面
基板6を形成する。そして、該背面基板6の電極形成面
周縁26にペースト状とした上記第2の封着材56を厚
膜印刷によって塗布すると共に、背面基板6の電極形成
面35上で非表示領域に対応する箇所に、同じくペース
ト状とした第2の支持材64を厚膜印刷によって塗布し
ておく。なお、上記第2の封着材56及び第2の支持材
64は、上記封止用スペーサー52及び第2のスペーサ
ー60と同一の結晶化ガラスによって構成される。
【0031】以上のようにして得られた前面基板4と背
面基板6とを、上記封止用スペーサー52の先端部54
が上記第2の封着材56に当接すると共に、上記第2の
スペーサー60の先端部62が上記第2の支持材64に
当接するように位置決めし、所定時間、上記第2の封着
材56及び第2の支持材64を構成する結晶化ガラスの
結晶化温度と同一の温度で加熱処理を施す。この加熱処
理は、例えば、450゜Cで1時間程度なされる。
【0032】この加熱処理を通じて、第2の封着材56
は溶融軟化し、上記封止用スペーサー52の先端部54
と背面基板6の電極形成面周縁26との隙間に毛管現象
によって入り込む。また、上記第2の支持材64も同様
に溶融軟化し、上記第2のスペーサー60の先端部62
と背面基板6の電極形成面35との隙間に入り込む。か
かる状態で自然冷却、あるいは強制冷却することにより
、第2の封着材56が封使用スペーサー52の先端部5
4と背面基板6の電極形成面周縁26とを封止する形で
固化すると共に、第2の支持材64が第2のスペーサー
60の先端部62と背面基板6の電極形成面35とを固
着する形で固化する。なお、上記のように封止用スペー
サー52及び第2のスペーサー60は結晶化ガラスによ
って予め焼結形成されているので、上記の加熱処理を行
っても溶融軟化することはない。
【0033】このように、本実施例においては、第2の
スペーサー60の先端部62が、第2の支持材64によ
って背面基板6の電極形成面35に固着するよう構成し
たので、前面基板4と背面基板6とが結合され、その結
果、ガス放電時においても両基板4、6が共振すること
を防止できる。
【0034】また、上記第2のスペーサー60は、結晶
化ガラスによって予め焼結形成されるため、同じ結晶化
ガラスで構成された第2の支持材64を加熱処理して溶
融軟化させる場合にも溶融せず、原形(寸法・形状)を
維持できる。その結果、第2の空間部58の間隔h2 
を一定に保つことができる。
【0035】さらに、第2のスペーサー60及び封止用
スペーサー52の焼結形成が同時にできると共に、第2
の封着材56による前面基板4と背面基板6との封止、
及び第2の支持材64による第2のスペーサー60と背
面基板6との固着も同時にできるため、製造工程を大幅
に簡素化できる。
【0036】本実施例においては、封止用スペーサー5
2の形状を、断面略半円形状となるように構成したため
、第2の封着材56との接合面積が大きくなり、その分
強固に封止することが可能となる。また、同様に第2の
スペーサー60の形状も、断面略半円形状となるように
構成したため、その先端部62と第2の支持材64との
接合面積が大きくなり、その分強固に固着することが可
能となる。 もっとも、封止用スペーサー52及び第2のスペーサー
60の形状は、断面略半円形状に限られるものではなく
、例えば断面長方形状としても良いことはいうまでもな
い。
【0037】上記第2の支持材64を、上記第2のスペ
ーサー60と同一の結晶化ガラスによって構成したため
、相互の部材の境界面での親和性が高くなり、両者はよ
り強固に固着される利点がある。ただし、第2の支持材
64の材料は結晶化ガラスに限定されるものではなく、
非結晶化ガラスによって構成しても良い。
【0038】上記した各実施例においては、交流型ガス
放電表示パネルを例として説明したが、本発明は、直流
型ガス放電表示パネルや液晶パネルなど、所定間隔で対
向配置された一対の絶縁基板の周縁を気密封止した構成
を有する表示パネルに広く適用可能であり、その場合に
も、基板間の間隔の均一化や表示パネルの強度の向上等
の効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る表示パネル及びその製造方
法によれば、上記第1の絶縁基板の電極形成面及び上記
第2の絶縁基板の電極形成面は、上記スペーサー及び支
持材を介して互いに結合されるので、両基板が共振する
ことを抑制できる。また、表示パネルの機械的強度も向
上するため、表示パネルの大型化・薄型化に貢献できる
【0040】また、加熱処理によって上記支持材は変形
するが、上記スペーサーは変形せずに原形を維持できる
ので、上記第1の絶縁基板及び第2の絶縁基板の間に形
成される空間部の間隔を一定に規定することができる。
【0041】上記効果を達成するのに、従来のように、
2つの異なる部材をそれぞれ別個の場所に点在させる必
要がないため、製造工程を簡素化することができると共
に、スペーサーの設置個数を比較的に少なくしても、上
記効果を効率的に実現できる。
【0042】さらに、上記支持材を上記封着材と同一の
材料によって構成することにより、第1の絶縁基板と第
2の絶縁基板との封止と同時に、上記スペーサーを上記
第2の基板の電極形成面に固着することができ、製造工
程のより一層の簡素化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示パネルの一実施例を示す部分
断面図である。
【図2】上記実施例の製造方法を示す部分断面図である
【図3】本発明に係る表示パネルの他の実施例を示す部
分断面図である。
【図4】上記実施例の製造方法を示す部分断面図である
【図5】従来例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
2  交流型ガス放電表示パネル 4  前面基板 6  背面基板 8  透光性絶縁基板 16  絶縁基板 24  前面基板の電極形成面周縁 26  背面基板の電極形成面周縁 28  第1の封着材 30  第1の空間部 32  第1のスペーサー 35  背面基板の電極形成面 40  第1の支持材 42  前面基板の電極形成面 46  第1のスペーサーの頂部 50  交流型ガス放電表示パネル 56  第2の封着材 58  第2の空間部 60  第2のスペーサー 62  第2のスペーサーの先端部 64  第2の支持材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  それぞれ一面に電極を形成した第1の
    絶縁基板と第2の絶縁基板とを、所定の間隔をおいて各
    電極形成面が対向するよう配置し、両基板の電極形成面
    周縁を封着材を介して気密封止することにより、両基板
    間に空間部を形成した表示パネルにおいて、上記第1の
    絶縁基板の電極形成面上にスペーサーを形成すると共に
    、該スペーサーを構成する材料よりも融点の低い材料に
    よって構成された支持材を介して、上記スペーサーが上
    記第2の絶縁基板の電極形成面に固着されるよう構成し
    た表示パネル。
  2. 【請求項2】  上記支持材を、上記封着材と同一の材
    料によって構成したことを特徴とする、請求項1に記載
    の表示パネル。
  3. 【請求項3】  上記スペーサーを、結晶化ガラスによ
    って構成したことを特徴とする、請求項1または2に記
    載の表示パネル。
  4. 【請求項4】  それぞれ一面に電極を形成した第1の
    絶縁基板と第2の絶縁基板とを、所定の間隔をおいて各
    電極形成面が対向するよう配置し、両基板の電極形成面
    周縁を封着材を介して気密封止することにより、両基板
    間に空間部を形成した表示パネルの製造方法において、
    上記第1の絶縁基板の電極形成面上にスペーサーを形成
    し、該スペーサーの先端部或いは上記第2の絶縁基板の
    電極形成面上に、上記スペーサーを構成する材料よりも
    融点の低い材料によって構成された支持材を配置し、上
    記スペーサーの先端部と上記支持材、及び該支持材と上
    記第2の絶縁基板の電極形成面とを当接させた状態で、
    上記支持材の融点よりも高く、かつ、上記スペーサーの
    融点よりも低い温度で加熱して上記支持材を溶融軟化さ
    せた後に冷却し、もって上記スペーサーを上記支持材を
    介して上記第2の絶縁基板の電極形成面に固着させるこ
    とを特徴とする表示パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】  上記スペーサーは、上記第1の絶縁基
    板の電極形成面上に塗布した結晶化ガラスを、該結晶化
    ガラスの結晶化温度で加熱した後に冷却して形成するこ
    とを特徴とする、請求項4に記載の表示パネルの製造方
    法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4925866A (ja) * 1972-07-05 1974-03-07
JPS59178476A (ja) * 1983-03-29 1984-10-09 富士通株式会社 平板状表示パネルの製造方法
JPS6190130A (ja) * 1984-10-09 1986-05-08 Seiko Epson Corp 液晶パネル

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