JP2005241819A - 平面型画像表示装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数個の単位平面表示素子を配列した平面型画像表示装置において、単位平面表示素子間における画像の切れ目等が認識されず、耐候性も優れた装置を提供する。
【解決手段】 複数個の単位平面型表示素子を配置した平面型画像表示装置において、単位平面型表示素子は前面板と背面板を有し、前面板側回路あるいは背面板側回路の少なくともいずれか一方は、背面板の側面および背面板の外面に形成した導電回路と接続されており、側面板の導電回路を形成した部分は非透湿性の絶縁性保護膜で覆われており、また背面板の外面の導電回路を形成した部分は、端子接続部を除いて非透湿性の絶縁性保護膜で覆われており、背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜は前面板の表面を基準にして平坦な面を形成した平面型画像表示装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数個の単位平面型表示素子を配置した平面型画像表示装置において、単位平面型表示素子は前面板と背面板を有し、前面板側回路あるいは背面板側回路の少なくともいずれか一方は、背面板の側面および背面板の外面に形成した導電回路と接続されており、側面板の導電回路を形成した部分は非透湿性の絶縁性保護膜で覆われており、また背面板の外面の導電回路を形成した部分は、端子接続部を除いて非透湿性の絶縁性保護膜で覆われており、背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜は前面板の表面を基準にして平坦な面を形成した平面型画像表示装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、単位プラズマ表示装置などの単位平面型表示素子の複数個を配置して大型の表示画面を形成した平面型画像表示装置に関するものであり、特に各単位平面型表示素子が環境による影響を受けにくく、信頼性が高くて隣接する単位平面型表示素子間での画像の切れ目等を認識しない画質的にも優れた大型の平面型画像表示装置およびその製造方法に関するものである。
テレビ、コンピュータなどの画像を表示する手段としてCRT表示装置に代えて、液晶表示装置、プラズマ表示装置、電界放射型表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置などの平面型表示装置が提案されている。
これらの表示装置はCRT型に比べて、薄型・軽量で消費電力が小さいと言う特徴を有しており、CRT表示装置に代わり利用が進められている。
これら平面型表示装置は各種情報表示用途の拡大から大型化が進められているが、表示画面の大型化には大面積の部材とそれを製造することが可能な各種大型の製造装置を必要とするため平面型表示装置の大型化には限界があった。
これらの表示装置はCRT型に比べて、薄型・軽量で消費電力が小さいと言う特徴を有しており、CRT表示装置に代わり利用が進められている。
これら平面型表示装置は各種情報表示用途の拡大から大型化が進められているが、表示画面の大型化には大面積の部材とそれを製造することが可能な各種大型の製造装置を必要とするため平面型表示装置の大型化には限界があった。
そこで、複数個の単位表示素子を並列配置し、それぞれの単位表示装置に、画像を分割した電気信号を送出し全体として大型の画像表示が可能な大型の平面型表示装置が提案されている。この単位表示素子を多数配置した大型の平面型表示装置としては、CRTやプロジェクション型の単位表示装置を用いたもの等が用いられているが、各単位表示装置の間には、画像が表示されない領域や画像が不連続な領域が生じ、不自然な画像となり表示品位を低下させると言う問題点があった。また、大型表示装置とは言え単位表示素子にCRTやプロジェクション型の表示装置を用いると、面積に比較しても厚さが大きなものとなり平面型画像表示装置としては問題があった。
また、複数個の単位表示素子として平面型表示素子を用い、それを並列配置する大型の平面型表示装置が提案されるようになった。平面型画像表示装置は、一般には画像表示装置の周辺部の幅がCRT型表示装置に比べて小さいことを特徴としている。ところが大型の平面型表示装置を形成するために単に平面型表示素子をそのまま配置したのみでは、表示素子間の画像が表示されない領域をなくすと言う点ではまだ不十分であった。そこで周辺部の非表示領域が狭い平面型表示素子の複数個を配置する各種の方法が提案されている。
本出願人は、こうした問題点を解決するために単位平面型表示素子を多数配列した平面型表示装置において、各単位平面型表示素子の境界部を目立たないようにする等の表示品質が優れた画像表示装置を提案している。
本出願人は、こうした問題点を解決するために単位平面型表示素子を多数配列した平面型表示装置において、各単位平面型表示素子の境界部を目立たないようにする等の表示品質が優れた画像表示装置を提案している。
単位平面型表示素子は、各単位平面型表示素子を境界部を目立たないように配列するために前面板側および背面板側への導電配線を背面板の側面、あるいは背面板の外面の基板面に設けた導電回路と接続している。
背面板の外面の基板面に設けた導電回路は、結露、塵埃の付着等によって、隣接する導電回路間の導電性が大きくなると基板面を漏洩電流が流れ、導電回路を形成している銀、銅等の金属成分が電気化学的に溶出し、溶出した金属成分が隣接する導電回路上に樹枝状結晶として析出し、樹枝状結晶を通じて電流が漏洩したり、甚だしい場合には、短絡して表示の異常が生じることがあった。
背面板の外面の基板面に設けた導電回路は、結露、塵埃の付着等によって、隣接する導電回路間の導電性が大きくなると基板面を漏洩電流が流れ、導電回路を形成している銀、銅等の金属成分が電気化学的に溶出し、溶出した金属成分が隣接する導電回路上に樹枝状結晶として析出し、樹枝状結晶を通じて電流が漏洩したり、甚だしい場合には、短絡して表示の異常が生じることがあった。
特に、プラズマ表示装置のように、放電を利用した装置のように高い駆動電圧が印加されるものでは、導電回路間の電界も大きくなり、また導電回路に銀を含む場合には、銅等に比べて樹枝状結晶の成長が大きいという問題点があった。
導電回路間での電流の漏洩は、周囲の湿度、結露等を原因とするものであるので、導電回路に非透湿性の保護膜を形成することによって防止することが可能であると考えられていた。
導電回路間での電流の漏洩は、周囲の湿度、結露等を原因とするものであるので、導電回路に非透湿性の保護膜を形成することによって防止することが可能であると考えられていた。
プリント配線基板では、結露等によって生じる電流の漏洩から回路を保護するために、プリント配線基板の回路上に非透湿性の保護膜を形成することが行われている。非透湿性の保護膜は、電子部品を装着して組立が終了したプリント配線基板を非透湿性の保護膜形成物質中に浸漬するいわゆる「どぶづけ」によって形成したり、あるいは所望の部分にはけ等によって塗布する等の方法によって形成している。
このような方法によって単位平面型表示素子の背面板の側面、あるいは背面板の外面に形成した導電回路の表面に形成した非透湿性保護膜は、均一な厚みのものが得られず、特にその周辺部には厚みの大きな部分が形成されるということがあった。
このような単位平面型表示素子の複数個を配置して大型の平面型画像表示装置を形成しようとすると、背面板の側面に形成した非透湿性保護膜によって隣接する単位平面型表示素子の配置間隔が不均一となったり、単位平面型表示素子を背面板の外面で位置決めしようとすると、厚みが不均一である非透湿性保護膜によって単位平面型表示素子の前面板の表面が一様な平面を形成することができず、均一な表示面が形成されないという問題点があった。
本発明は、単位平面型表示素子の複数個を配列した平面型画像表示装置における各単位平面型表示素子の背面板の側面、あるいは背面板の外面に設けた導電回路間に結露による漏洩電流を原因とする樹枝状結晶の成長とそれによる短絡等が生じない単位平面型表示素子を提供することを課題とするものである。
また、単位平面型表示素子の複数個を配列して大型の平面型画像表示装置とした場合には、各単位平面型表示素子を所定の間隔で配置することが可能であって、各単位平面型表示素子の表示面が一様な平面を形成して高品質の画像を表示することが可能な平面型画像表示装置を提供することを課題とするものである。
また、以上のような単位平面型表示素子の製造方法を提供することを課題とするものである。
また、単位平面型表示素子の複数個を配列して大型の平面型画像表示装置とした場合には、各単位平面型表示素子を所定の間隔で配置することが可能であって、各単位平面型表示素子の表示面が一様な平面を形成して高品質の画像を表示することが可能な平面型画像表示装置を提供することを課題とするものである。
また、以上のような単位平面型表示素子の製造方法を提供することを課題とするものである。
本発明の課題は、複数個の単位平面型表示素子を配置した平面型画像表示装置において、単位平面型表示素子は前面板と背面板を有し、前面板側回路あるいは背面板側回路の少なくともいずれか一方は、背面板の側面および背面板の外面に形成した導電回路と接続されており、側面の導電回路を形成した部分は非透湿性の絶縁性保護膜で覆われており、また背面板の外面の導電回路を形成した部分は、端子接続部を除いて非透湿性の絶縁性保護膜で覆われており、背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜は前面板の表面を基準にして平坦な面を形成した平面型画像表示装置によって解決することができる。
また、背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜上に直接または間接的に設置の基準部を形成した前記の平面型画像表示装置である。
背面板の外面に形成する保護膜の前面板の表面を基準とした厚さの差は25μm以下である前記の平面型画像表示装置である。
背面板側面に形成された保護膜の前面板の表面が含まれる平面への垂直投影部は、前面板の外周を超えないものである前記の平面型画像表示装置である。
また、背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜上に直接または間接的に設置の基準部を形成した前記の平面型画像表示装置である。
背面板の外面に形成する保護膜の前面板の表面を基準とした厚さの差は25μm以下である前記の平面型画像表示装置である。
背面板側面に形成された保護膜の前面板の表面が含まれる平面への垂直投影部は、前面板の外周を超えないものである前記の平面型画像表示装置である。
このように、単位平面型表示素子の背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜の厚みを前面板の表面を基準として平坦な面を形成するとともに、背面板の側面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜を前面板の外周部を超えない大きさとしたので、隣接する単位平面型表示素子を所定の間隔に設定することができ、また背面板の外面に設置基準部を設けて配置したので、単位平面型表示素子の表示面の前面を同一平面上に配置することができ、表示品質の優れた平面型画像表示装置を提供することができる。
非透湿性の絶縁性保護膜が、波動エネルギーもしくは粒子線による硬化樹脂、ガラス質無機物質、または絶縁性接着層と金属層もしくは金属板との積層物で形成されたものである前記の平面型画像表示装置である。
背面板の外面に形成した非透湿性の絶縁性保護膜上に厚みが均一な金属板が接着されている前記の平面型画像表示装置である。
背面板の外面に形成した非透湿性の絶縁性保護膜上に厚みが均一な金属板が接着されている前記の平面型画像表示装置である。
また、複数個の単位平面型表示素子を配置した平面型画像表示装置の製造方法において、ガラス板の表示面と反対側の面に導電回路を形成した前面板と、前面板よりも面積が小さなガラス板の側面の導電回路と外面の導電回路を接続した背面板とを対向させて封止した後に、前面板に形成した導電回路と背面板の側面に形成した導電回路とを接合した後に、背面板の側面の導電回路の表面に前面板の表面が含まれる平面への垂直投影部が前面板の外周を超えない厚みの絶縁性保護膜で被覆するとともに、背面板の外面の導電回路は、端子接続部を除いて、前面板の表面からの距離が一定である平坦な非透湿性の絶縁性保護膜で被覆して単位平面型表示素子を作製し、得られた複数個の単位平面型表示素子を、前面板の表面が同一面上となるように配列した平面型画像表示装置の製造方法である。
背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜上に直接または間接的に設置した基準部を架台上に装着して位置決めして配列した前記の平面型画像表示装置の製造方法である。
背面板の側面および外面の絶縁性保護膜が、側面塗布ノズルと外面塗布ノズルを有する塗布手段によって紫外線硬化性組成物を塗布した前記の平面型画像表示装置の製造方法である。
このように、塗布ノズルを用いた場合には、背面板の側面と外面の所定の個所に対して非透湿性の絶縁性保護膜の形成用物質の塗布を容易に行うことができ、特に背面板の外面に突起等が存在している場合であっても問題なく塗布することができる。
背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜上に直接または間接的に設置した基準部を架台上に装着して位置決めして配列した前記の平面型画像表示装置の製造方法である。
背面板の側面および外面の絶縁性保護膜が、側面塗布ノズルと外面塗布ノズルを有する塗布手段によって紫外線硬化性組成物を塗布した前記の平面型画像表示装置の製造方法である。
このように、塗布ノズルを用いた場合には、背面板の側面と外面の所定の個所に対して非透湿性の絶縁性保護膜の形成用物質の塗布を容易に行うことができ、特に背面板の外面に突起等が存在している場合であっても問題なく塗布することができる。
絶縁性保護膜が、スクリーン線径の3倍以上の紗厚を有し、背面板の外周よりも大きなスクリーンを用いて背面板の外面と側面とを同時にスクリーン印刷を行って塗布されたものである前記の平面型画像表示装置の製造方法である。
このようにスクリーンとして、特定の大きさのものを使用した場合には、背面板の側面と外面とを同時に塗布することが可能となり、側面および外面の会合部で一体となった絶縁性保護膜とすることができる。
このようにスクリーンとして、特定の大きさのものを使用した場合には、背面板の側面と外面とを同時に塗布することが可能となり、側面および外面の会合部で一体となった絶縁性保護膜とすることができる。
複数個の単位平面型表示素子を配置した平面型画像表示装置の製造方法において、ガラス内面に表示電極を有する前面板と、ガラス内面にアドレス電極、外面に形成した導電回路を外部接続部を除いて基材面からの厚さが一定の無機質の非透湿性の絶縁性保護膜を形成されているとともに、側面に形成した導電回路は、前面板と重ね合わせた場合に前面板を超えることがない厚さで非透湿性の絶縁性保護膜を形成された背面板とを、その間の隔壁によって所定の間隔に区画された複数の放電空間からなる画素を配置した封止パネルを形成した後、各画素の内面で対向する前面板の表示電極と背面板のアドレス電極をパネル最外周側面よりパネル外側の背面板の裏側に折り曲げるように配置し、前記背面板側面で接続用外部電極と導電接続した後に、高温焼成と排気・ガス封入を行い単位平面型表示素子を作製し、得られた複数個の単位平面型表示素子を、前面板の表面が同一面上となるように配列した前記の平面型画像表示装置の製造方法である。
絶縁性保護膜は、絶縁性保護膜の形成用物質を、スクリーン線径の3倍以上の紗厚を有し、背面板の外周よりも大きなスクリーンを用いて背面板の外面と側面とを同時にスクリーン印刷を行って塗布して形成した後に焼成して形成されたものである前記の平面型画像表示装置の製造方法である。
このように、非透湿性の絶縁性保護膜形成物質を封止前に塗布して加熱焼成することにより、封止工程での焼成条件に左右されることなく、非透湿性および絶縁性、平面性等に優れた絶縁性保護膜を形成することができる。
絶縁性保護膜は、絶縁性保護膜の形成用物質を、スクリーン線径の3倍以上の紗厚を有し、背面板の外周よりも大きなスクリーンを用いて背面板の外面と側面とを同時にスクリーン印刷を行って塗布して形成した後に焼成して形成されたものである前記の平面型画像表示装置の製造方法である。
このように、非透湿性の絶縁性保護膜形成物質を封止前に塗布して加熱焼成することにより、封止工程での焼成条件に左右されることなく、非透湿性および絶縁性、平面性等に優れた絶縁性保護膜を形成することができる。
本発明の平面型画像表示装置は、平面型画像表示装置を構成する複数個の単位平面型表示素子の背面板の側面および外面に形成された導電回路の表面を非透湿性の絶縁性保護膜であって、前面板の表面からの距離が一定である平坦な非透湿性の絶縁性保護膜を形成した後に配置したので、非透湿性の絶縁性保護膜の存在によって位置決めに障害が生じることはなく、背面板の外面での結露による絶縁不良に起因するマイグレーションおよびそれによる導電回路の短絡等を防止した表示品質が優れた平面型画像表示装置を得ることができる。
本発明は、平面型画像表示装置に配置する単位平面型表示素子の導電回路間で生じるマイグレーションおよびそれによる短絡を、表示品質の低下をきたすことなく防止したものである。
すなわち、平面型表示素子の背面板の外面あるいは背面板の側面等に形成された導電回路上に前面板の表示面からの厚みが均一な非透湿性の絶縁性保護膜を形成したので、各単位平面表示素子の背面板の側面には突出部がなく、また背面板の外面までの距離が規定の大きさのものを得ることができるので、単位平面型表示素子の複数個を架台上に配置して大型の平面型画像表示装置を作製した場合には、前面板を密着して配置したり、あるいは任意の間隔での配置を精度良く行うことができるので、表示特性に優れた平面型表示装置を提供することができる。
すなわち、平面型表示素子の背面板の外面あるいは背面板の側面等に形成された導電回路上に前面板の表示面からの厚みが均一な非透湿性の絶縁性保護膜を形成したので、各単位平面表示素子の背面板の側面には突出部がなく、また背面板の外面までの距離が規定の大きさのものを得ることができるので、単位平面型表示素子の複数個を架台上に配置して大型の平面型画像表示装置を作製した場合には、前面板を密着して配置したり、あるいは任意の間隔での配置を精度良く行うことができるので、表示特性に優れた平面型表示装置を提供することができる。
以下、本発明の単位平面型表示素子を複数配列した大型の平面型画像表示装置について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の平面型画像表示装置の一実施例を説明する図であり、図1(A)は、正面から見た図であり、図1(B)は、平面型画像表示装置を構成する集合ユニットを背面から見た図である。また、図1(C)は、図1(A)において、A−A’線の断面を説明する図である。
本発明の平面型画像表示装置1は、複数の単位平面型表示素子2が配置されており、図1の例では、単位平面型表示素子2の4個を配置して一体化した集合ユニット3の12個を配置することによって構成されている。
図1では、表面型画像表示装置1には、単位平面型表示素子の4個を一体化した集合化ユニット3を配置した例について説明するが、集合化ユニット3を使用しないで直接に架台上に単位平面型表示素子を配置して取り付けても良い。
図1は、本発明の平面型画像表示装置の一実施例を説明する図であり、図1(A)は、正面から見た図であり、図1(B)は、平面型画像表示装置を構成する集合ユニットを背面から見た図である。また、図1(C)は、図1(A)において、A−A’線の断面を説明する図である。
本発明の平面型画像表示装置1は、複数の単位平面型表示素子2が配置されており、図1の例では、単位平面型表示素子2の4個を配置して一体化した集合ユニット3の12個を配置することによって構成されている。
図1では、表面型画像表示装置1には、単位平面型表示素子の4個を一体化した集合化ユニット3を配置した例について説明するが、集合化ユニット3を使用しないで直接に架台上に単位平面型表示素子を配置して取り付けても良い。
集合化ユニット3には、充分に管理した条件で4個の単位平面型表示素子の高精度の組み立てが可能であるので、集合化ユニットを作製したことによって、架台への取りつけ作業を簡素化することができるとともに、高精度の画像表示装置を組み立てることが可能であるという利点が得られる。
単位平面型画像表示装置1の背面には、単位平面型表示素子あるいは集合化ユニット3を取り付ける表示面から基準寸法に作製された架台4が設けられており、架台上に集合化ユニット治具5の架台設置用基準部6を配置して固着手段7によって固着して取り付けられている。
また、各単位平面型表示素子2には、前面板8に対向する背面板9とから形成されており、単位平面型表示素子の背面板9の外面に形成された導電回路上に、前面板8の表面を基準とした、その表面までの距離が一定である非透湿性の絶縁性保護膜10が形成されており、絶縁性保護膜の表面は前面板の表面から第1の基準部を形成している。
また、絶縁性保護膜10上には、厚みが一定の金属板11が接着剤によって接合されており、金属板11の表面は前面板からの距離が一定な第2の基準部を形成している。
また、絶縁性保護膜10上には、厚みが一定の金属板11が接着剤によって接合されており、金属板11の表面は前面板からの距離が一定な第2の基準部を形成している。
更に、第2の基準部を形成する金属板11上に、集合化ユニット治具5を取り付けたので、集合化ユニット治具5に設けた架台設置用基準部6と前面板8の表面との距離は一定なものとなる。
したがって、本発明の平面型画像表示装置1においては、前面板側に設置の基準となる部材等を設けることなく、単位平面表示素子間で前面板に凹凸がない高精度の画像表示装置を得ることができる。
特に、大型の平面型表示装置のように設置現場での組立が必要な場合においても、設置現場において高精度の組立を、短時間に行うことができ、一部の単位平面型表示素子を取り替える場合においても取り付けが容易となる。
したがって、本発明の平面型画像表示装置1においては、前面板側に設置の基準となる部材等を設けることなく、単位平面表示素子間で前面板に凹凸がない高精度の画像表示装置を得ることができる。
特に、大型の平面型表示装置のように設置現場での組立が必要な場合においても、設置現場において高精度の組立を、短時間に行うことができ、一部の単位平面型表示素子を取り替える場合においても取り付けが容易となる。
また、複数個の単位平面型画像表示素子を配置した平面型画像表示装置において、単位平面型画像表示素子を配列する表示面の配列要求精度は、直接表示品質に影響するため高いものが求められる。
表示面に対して単位平面型画像表示素子の左右の配列精度が表示画素より粗い場合は単位平面型画像表示素子間の継ぎ目が目立ち一様な表示品質を低下させる。また、表示面に対して単位平面型画像表示素子の前後の配列精度が悪い場合、裏示面の斜め方向から見た場合に単位平面型画像表示素子の継ぎ目を目立たす結果となり、この場合も表示品質を著しく低下させる。
隣接する単位平面型画像表示素子間の前後のずれが100μm以上ずれると継ぎ目が著しく目立ち、表示品質を大きく低下させる。したがって、配列は基準面に対して±50m以内にすることが求められる。
単位平面型画像表示素子を構成する各部材の変動等を考慮すれば、前面板の表面を基準面とした場合の非透湿性の絶縁性保護膜の一様性は±25μmが要求される。
表示面に対して単位平面型画像表示素子の左右の配列精度が表示画素より粗い場合は単位平面型画像表示素子間の継ぎ目が目立ち一様な表示品質を低下させる。また、表示面に対して単位平面型画像表示素子の前後の配列精度が悪い場合、裏示面の斜め方向から見た場合に単位平面型画像表示素子の継ぎ目を目立たす結果となり、この場合も表示品質を著しく低下させる。
隣接する単位平面型画像表示素子間の前後のずれが100μm以上ずれると継ぎ目が著しく目立ち、表示品質を大きく低下させる。したがって、配列は基準面に対して±50m以内にすることが求められる。
単位平面型画像表示素子を構成する各部材の変動等を考慮すれば、前面板の表面を基準面とした場合の非透湿性の絶縁性保護膜の一様性は±25μmが要求される。
以下に、本発明の単位平面型表示素子の製造方法について説明する。
図2は、前面板と背面板とを焼成によって接合して内部空間に表示部を形成するプラズマ表示素子等の単位平面型表示素子の背面板の製造工程を説明する図である。
図2(A)に示すように、ガラス板からなる背面板9の外面には、銀ペースト等の導電性物質をスクリーン印刷等によって印刷して背面導電回路20が形成される。それぞれ、アドレス電極用導電回路20a1,20a2、サステイン電極用導電回路20b、スキャン電極用導電回路20cである。
次いで、図2(B)のように前面板側の内部の電極、あるいは前面板側の電極とを結合するための側面導電回路21が形成されて背面導電回路20と接合される。
図2は、前面板と背面板とを焼成によって接合して内部空間に表示部を形成するプラズマ表示素子等の単位平面型表示素子の背面板の製造工程を説明する図である。
図2(A)に示すように、ガラス板からなる背面板9の外面には、銀ペースト等の導電性物質をスクリーン印刷等によって印刷して背面導電回路20が形成される。それぞれ、アドレス電極用導電回路20a1,20a2、サステイン電極用導電回路20b、スキャン電極用導電回路20cである。
次いで、図2(B)のように前面板側の内部の電極、あるいは前面板側の電極とを結合するための側面導電回路21が形成されて背面導電回路20と接合される。
次いで、図2(C)に示すように、背面板9の外面の背面導電回路20を外部回路との接続用の接続端子部22、排気管接続部23を除いて、非透湿性の絶縁性保護膜形成用物質24を被覆する。非透湿性の絶縁性保護膜形成用物質24としては、焼成によって緻密な膜を形成するガラス質物質等の無機質の材料が挙げられる。塗布後、焼成することによって非透湿性の絶縁性保護膜が形成される。
図3は、背面板と前面板との接合する工程を説明する図である。
図3(A)に示すように、前面板に酸化マグネシウムの蒸着までの工程を完了した前面板8上の所定の位置に、蛍光体の塗布・焼成までの工程が完了した背面板を合わせるとともに、前面板8の表面を基準とした背面板の外面の非透湿性の絶縁性保護膜25の表面までの距離が一定となるように貼り合わせる。
次いで、図3(B)に示すように、前面板導電回路26と背面板9の側面導電回路21とを銀ペースト等の導電性材料を用いて接合部27を形成する。
次に、図3(B)に示すように、背面板9の側面に側面導電回路21を覆うとともに、前面板8と背面板9との間で形成される空間を外部から密閉封止することが可能であって、背面板の側面に非透湿性の絶縁性保護膜を形成可能なガラスフリット等の封止物質28によって被覆膜を形成し、排気管接続部に排気管封止物質29によって排気管30を取り付ける。
次いで、加熱焼成して封止物質28によって封止部を形成するとともに、排気管封止物質29によって排気管を固定して封止する。
排気管30は、背面板の外面に大きく突出したものに限らず、取り付け部に凹部を設けて、設けた凹部に排気管を取り付けることによって排気管が背面板の外面に突出するのを小さくするようにしても良い。
図3(A)に示すように、前面板に酸化マグネシウムの蒸着までの工程を完了した前面板8上の所定の位置に、蛍光体の塗布・焼成までの工程が完了した背面板を合わせるとともに、前面板8の表面を基準とした背面板の外面の非透湿性の絶縁性保護膜25の表面までの距離が一定となるように貼り合わせる。
次いで、図3(B)に示すように、前面板導電回路26と背面板9の側面導電回路21とを銀ペースト等の導電性材料を用いて接合部27を形成する。
次に、図3(B)に示すように、背面板9の側面に側面導電回路21を覆うとともに、前面板8と背面板9との間で形成される空間を外部から密閉封止することが可能であって、背面板の側面に非透湿性の絶縁性保護膜を形成可能なガラスフリット等の封止物質28によって被覆膜を形成し、排気管接続部に排気管封止物質29によって排気管30を取り付ける。
次いで、加熱焼成して封止物質28によって封止部を形成するとともに、排気管封止物質29によって排気管を固定して封止する。
排気管30は、背面板の外面に大きく突出したものに限らず、取り付け部に凹部を設けて、設けた凹部に排気管を取り付けることによって排気管が背面板の外面に突出するのを小さくするようにしても良い。
図4は、排気と導電接続端子の接続工程を説明する図である。
図4(A)に示すように、排気管30に排気手段を接続して、充分に減圧した後に、キセノン等の放電気体を所定の圧力となるように封入して、排気管30を熱融着して封口した後に前面板8の周囲を所定の大きさに切断する。
また、前面板8の切断の際には、前工程での加熱焼成によって形成された封止部の厚みが大きい場合には、前面板と同時に切断されるので、背面板側の側面に形成される絶縁性の保護膜の前面板の外周部を超えることがないものが得られる。
図4(A)に示すように、排気管30に排気手段を接続して、充分に減圧した後に、キセノン等の放電気体を所定の圧力となるように封入して、排気管30を熱融着して封口した後に前面板8の周囲を所定の大きさに切断する。
また、前面板8の切断の際には、前工程での加熱焼成によって形成された封止部の厚みが大きい場合には、前面板と同時に切断されるので、背面板側の側面に形成される絶縁性の保護膜の前面板の外周部を超えることがないものが得られる。
次いで、図4(B)に示すように、非透湿性の絶縁性保護膜25の表面に、接続端子結合部分および排気管取り付け部分を除いて厚さが均一な金属板31を、アクリル系粘着剤等の粘着剤によって接合する。この金属板31は、単位平面型表示素子を、取り付ける際に位置決めの基準部として利用することができる。
また、金属板31は放熱板とも作用し、単位平面表示素子で発生する熱を放熱して単位平面表示素子の温度上昇を防止することができる。
次いで、図4(C)に示すように、接続端子結合部分に対してFPC等の可撓性の導電接続手段32を異方性導電膜を介して熱圧着して接合する。
また、金属板31は放熱板とも作用し、単位平面表示素子で発生する熱を放熱して単位平面表示素子の温度上昇を防止することができる。
次いで、図4(C)に示すように、接続端子結合部分に対してFPC等の可撓性の導電接続手段32を異方性導電膜を介して熱圧着して接合する。
図5は、導電接続部の保護工程を説明する図である。
図5(A)に示すように、接続端子結合部分に導電接続手段32を接続した後に、接続端子結合部の外部へ露出している部分に紫外線硬化性樹等を塗布、硬化処理して導電接続部が外気へ露出している部分を被覆して露出部保護層33を形成する。
最後に、図5(B)に示すように、接続端子結合部の導電接続手段の表面から見えない部分等をはじめとした導電回路部分にシリコーン樹脂等を塗布して硬化して、背面板の外面に形成した導電回路等が外気に触れないように導電部被覆部24を形成する。
以上の説明は、背面板の外面に形成する非透湿性の保護膜を、背面板に導電回路を形成する工程において形成した例を示したものである。
この方法では、背面板の外面に形成する非透湿性の保護膜を、背面板の外面に形成する導電回路の形成工程において同時に形成することができ、熱処理条件も導電回路の形成を考慮するのみで良いので、充分に熱処理することが可能であって、特性が優れた非透湿性の絶縁性保護膜を形成することができる。
図5(A)に示すように、接続端子結合部分に導電接続手段32を接続した後に、接続端子結合部の外部へ露出している部分に紫外線硬化性樹等を塗布、硬化処理して導電接続部が外気へ露出している部分を被覆して露出部保護層33を形成する。
最後に、図5(B)に示すように、接続端子結合部の導電接続手段の表面から見えない部分等をはじめとした導電回路部分にシリコーン樹脂等を塗布して硬化して、背面板の外面に形成した導電回路等が外気に触れないように導電部被覆部24を形成する。
以上の説明は、背面板の外面に形成する非透湿性の保護膜を、背面板に導電回路を形成する工程において形成した例を示したものである。
この方法では、背面板の外面に形成する非透湿性の保護膜を、背面板の外面に形成する導電回路の形成工程において同時に形成することができ、熱処理条件も導電回路の形成を考慮するのみで良いので、充分に熱処理することが可能であって、特性が優れた非透湿性の絶縁性保護膜を形成することができる。
また、背面板の外面に形成する非透湿性の保護膜は、焼成によって形成する無機質の部材に限らず、非透湿性で絶縁性の紫外線硬化性樹脂等の合成樹脂材料を塗布して硬化しても良い。
あるいは、非透湿性が不充分な接着性材料を用いて前面板の表面からの距離が均一である接着層を形成した後に、厚みが均一な金属板あるいは金属板を接着し、金属板の周囲に非透湿性の材料を塗布することによって、金属板の有する高度な非透湿性を利用しても良い。
紫外線硬化樹脂等の有機材料を使用して非透湿性の絶縁性保護膜を形成する場合には、単位平面型表示素子の製造工程において、焼成等のように非透湿性の絶縁性保護膜が変質する工程が存在する場合には、単位平面型表示素子を組み立てた後にこれらの保護膜を形成することによって製造することができる。
あるいは、非透湿性が不充分な接着性材料を用いて前面板の表面からの距離が均一である接着層を形成した後に、厚みが均一な金属板あるいは金属板を接着し、金属板の周囲に非透湿性の材料を塗布することによって、金属板の有する高度な非透湿性を利用しても良い。
紫外線硬化樹脂等の有機材料を使用して非透湿性の絶縁性保護膜を形成する場合には、単位平面型表示素子の製造工程において、焼成等のように非透湿性の絶縁性保護膜が変質する工程が存在する場合には、単位平面型表示素子を組み立てた後にこれらの保護膜を形成することによって製造することができる。
また、本発明の単位平面型表示素子の背面板は、周囲にわたるまで均一な厚みを有しているものであって、周囲を面取りしたものであっても良い。
周囲を面取りしたものにあっては、周囲の面取り部における非透湿性の絶縁性保護膜の表面は、その他の部分の高さを超えないものであれば良い。
周囲を面取りしたものにあっては、周囲の面取り部における非透湿性の絶縁性保護膜の表面は、その他の部分の高さを超えないものであれば良い。
以下に、本発明の非透湿性の絶縁性保護膜の形成方法について説明する。
非透湿性の絶縁性保護膜は、紫外線硬化樹脂等の有機材料であっても、焼成によって緻密な膜を形成することができる無機材料であっても、同様に塗布することができる。
背面板の外面と背面板の側面は、塗布方法を工夫することによって、側面と平面部が交わる部分に大きな盛り上がりを形成することなく均質な厚みで形成することができる。
非透湿性の絶縁性保護膜は、紫外線硬化樹脂等の有機材料であっても、焼成によって緻密な膜を形成することができる無機材料であっても、同様に塗布することができる。
背面板の外面と背面板の側面は、塗布方法を工夫することによって、側面と平面部が交わる部分に大きな盛り上がりを形成することなく均質な厚みで形成することができる。
図6は、非透湿性の絶縁性保護膜の形成物質をスクリーン印刷を利用して塗布方法の一例を説明する図である。
図6(A)は、スクリーン紗40を説明する図である。横糸41に対して縦糸42を大きく屈曲させて、線径dに対して紗厚Dを3倍以上としたものである。
図6(B)は、図6(A)で示したスクリーン紗40を用いた場合の塗布の様子を説明する図である。
背面板9よりも1mm大きな塗布面を形成したスクリーン紗を用い、背面板9の塗布端部43を突き当て治具44から間隔fを設けて設置し、スクリーンの非塗布部の端部45を背面板の塗布端部43から間隔gを設けて配置し、また背面板の端部のテーパー部46の長さeの間に、f>g>eの関係を設けて塗布した例を示している。
図6(A)は、スクリーン紗40を説明する図である。横糸41に対して縦糸42を大きく屈曲させて、線径dに対して紗厚Dを3倍以上としたものである。
図6(B)は、図6(A)で示したスクリーン紗40を用いた場合の塗布の様子を説明する図である。
背面板9よりも1mm大きな塗布面を形成したスクリーン紗を用い、背面板9の塗布端部43を突き当て治具44から間隔fを設けて設置し、スクリーンの非塗布部の端部45を背面板の塗布端部43から間隔gを設けて配置し、また背面板の端部のテーパー部46の長さeの間に、f>g>eの関係を設けて塗布した例を示している。
スキージ47によって塗布材料のペースト48は、スクリーン紗塗布部49が形成され、背面板9上の塗布ペースト50として塗布される。
このように、突き当て治具を背面板の端部から距離を設けて配置するとともに、スクリーンの非塗布部の配置位置も工夫したので、背面板の端部において塗布ペーストは盛り上がることなく形成されるので、周辺部の塗布ペーストによって背面板の基準部が影響を受けることがない。
このようにして塗布した塗布ペーストは、所定の時間レベリング処理した後に、紫外線による硬化処理、あるいは乾燥等の工程の後に焼成をすることによって非透湿性の絶縁性保護膜を形成することができる。
このように、突き当て治具を背面板の端部から距離を設けて配置するとともに、スクリーンの非塗布部の配置位置も工夫したので、背面板の端部において塗布ペーストは盛り上がることなく形成されるので、周辺部の塗布ペーストによって背面板の基準部が影響を受けることがない。
このようにして塗布した塗布ペーストは、所定の時間レベリング処理した後に、紫外線による硬化処理、あるいは乾燥等の工程の後に焼成をすることによって非透湿性の絶縁性保護膜を形成することができる。
図7は、非透湿性の絶縁性保護膜の他の形成方法を説明する図である。
図7に示した塗布方法は、ノズル塗布による方法を説明する図である。
XY方向の2軸方向位置調整手段60上に載置した定盤61上に、前面板8と背面板9とを接合して、排気管30を取り付けて減圧排気と所定の気体の封入を行って、排気管30を封止したものを載置し、シリンジ62に取り付けたノズル63から非透湿性の絶縁性保護膜形成物質を吐出させて、塗布膜を形成するものである。
図7に示した塗布方法は、ノズル塗布による方法を説明する図である。
XY方向の2軸方向位置調整手段60上に載置した定盤61上に、前面板8と背面板9とを接合して、排気管30を取り付けて減圧排気と所定の気体の封入を行って、排気管30を封止したものを載置し、シリンジ62に取り付けたノズル63から非透湿性の絶縁性保護膜形成物質を吐出させて、塗布膜を形成するものである。
この方法では、スクリーン印刷の様にスクリーン版を形成することなく任意のパターンの塗膜の形成が可能である。また、排気管30等の突起物が取り付けられたものであっても、突起物によって影響されることなく塗布することが可能である。
また、使用するノズルの形状は幅広ノズルとして塗布時間を短縮したり、あるいは複数個のノズル、シリンジを装着したものであっても良い。
また、背面板の外面の平坦部と側面を異なるノズルで塗布したり、あるいは、平坦部と側面に塗布する塗布材料の粘度を変えることによって、背面板の外面の平坦部と側面の塗膜とを同一工程時に形成することが可能である。
また、使用するノズルの形状は幅広ノズルとして塗布時間を短縮したり、あるいは複数個のノズル、シリンジを装着したものであっても良い。
また、背面板の外面の平坦部と側面を異なるノズルで塗布したり、あるいは、平坦部と側面に塗布する塗布材料の粘度を変えることによって、背面板の外面の平坦部と側面の塗膜とを同一工程時に形成することが可能である。
背面板の側面および外面に線幅0.2mm、最小隣接距離0.3mmの銀ペーストからなる導電回路パターンを形成し、導電回路パターン上に、酸化鉛−酸化ビスマス−酸化ケイ素を含有する低融点ガラス材料を用い、導電接続端子部を除きペーストをスクリーン厚膜印刷法で厚み15μm、20μm、25μm、30μmの一様な絶緑保護膜を焼成して形成した。
導電接続端子部にFPC端子を異方性導電フイルムを介して熱圧着して導電接続し、その周囲を非透湿性の絶縁性組成物で封止した。FPCの各ブロック毎にFPCの接続線を1本おきに接続し、温度60℃、湿度90%の環境下で直流電圧100Vを印可し電極間のマイグレーションの発生状況を観察した。
絶縁膜の無いものは10分程度で、また厚みが15μmのものは2〜4時間で負極側から正極側の配線パターンに向かって銀の樹枝状の結晶が発生し、短絡を起こした。
絶縁膜の無いものは10分程度で、また厚みが15μmのものは2〜4時間で負極側から正極側の配線パターンに向かって銀の樹枝状の結晶が発生し、短絡を起こした。
一方、厚さ20μm以上の厚みのものは全て300時間まで発生が見られなかった。また同様に絶縁膜としてアクリル系紫外線硬化樹脂膜を用い、デイスペンサー法で30μm、50μm、100μm、150μmの一葉な絶緑保護膜を形成しマイグレーションの発生状況を観察した。厚みが50μm以下のものは1〜3時間でマィクルーションの発生が観察されたが、100μm以上のものは全て800時間まで発生が見られなかった。
本発明の平面型画像表示装置は、平面型画像表示装置を構成する複数個の単位平面型表示素子の背面板の側面および外面に形成された導電回路の表面を非透湿性の絶縁性保護膜であって、前面板の表面からの距離が一定である平坦な非透湿性の絶縁性保護膜を形成し、非透湿性の絶縁性保護膜あるいはその上に設置基準部を設けたので、背面板側での位置決めのみで前面板の表面に凹凸を生じることなく配置可能とするとともに、背面板の外面での結露による絶縁不良に起因するマイグレーションおよびそれによる導電回路の短絡等を防止した表示品質が優れた平面型画像表示装置を得ることができる。
1…平面型画像表示装置、2…単位平面型表示素子、3…集合ユニット、4……架台、5…集合化ユニット治具、6…架台設置用基準部、7…固着手段、8…前面板、9…背面板、10…絶縁性保護膜、11…金属板、20…背面導電回路、20a1,20a2…アドレス電極用導電回路、20b…サステイン電極用導電回路、20c…スキャン電極用導電回路、21…側面導電回路、22…接続端子部、23…排気管接続部、24…絶縁性保護膜形成用物質、25…非透湿性の絶縁性保護膜、26…前面板導電回路、27…接合部、28…封止物質、29…排気管封止物質、30…排気管、31…金属板、32…導電接続手段、33…露出部保護層、34…導電部被覆部、40…スクリーン紗、41…横糸、42…縦糸、43…塗布端部、44…突き当て治具、45…スクリーンの非塗布部の端部、46…面取り部、47…スキージ、48…ペースト、49…スクリーン紗塗布部、50…塗布ペースト、51…2軸方向位置調整手段、52…定盤、53…シリンジ、54…ノズル
Claims (12)
- 複数個の単位平面型表示素子を配置した平面型画像表示装置において、単位平面型表示素子は前面板と背面板を有し、前面板側回路あるいは背面板側回路の少なくともいずれか一方は、背面板の側面および背面板の外面に形成した導電回路と接続されており、側面の導電回路を形成した部分は非透湿性の絶縁性保護膜で覆われており、また背面板の外面の導電回路を形成した部分は、端子接続部を除いて非透湿性の絶縁性保護膜で覆われており、背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜は前面板の表面を基準にして平坦な面を形成したことを特徴とする平面型画像表示装置。
- 背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜上に直接または間接的に設置の基準部を形成したことを特徴とする請求項1記載の平面型画像表示装置。
- 背面板の外面に形成する保護膜の前面板の表面を基準とした距離の差は25μm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の平面型画像表示装置。
- 背面板側面に形成された保護膜の前面板の表面が含まれる平面への垂直投影部は、前面板の外周を超えないものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の平面型表示装置。
- 非透湿性の絶縁性保護膜が、波動エネルギーもしくは粒子線による硬化樹脂、ガラス質無機物質、または絶縁性接着層と金属層もしくは金属板との積層物で形成されたものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の平面型画像表示装置。
- 背面板の外面に形成した非透湿性の絶縁性保護膜上に厚みが均一な金属板が接着されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の平面型画像表示装置。
- 複数個の単位平面型表示素子を配置した平面型画像表示装置の製造方法において、ガラス板の表示面と反対側の面に導電回路を形成した前面板と、前面板よりも面積が小さなガラス板の側面の導電回路と外面の導電回路を接続した背面板とを対向させて封止した後に、前面板に形成した導電回路と背面板の側面に形成した導電回路とを接合した後に、背面板の側面の導電回路の表面に前面板の表面が含まれる平面への垂直投影部が前面板の外周を超えない厚みの非透湿性の絶縁性保護膜で被覆するとともに、背面板の外面の導電回路は、端子接続部を除いて、前面板の表面からの距離が一定である平坦面を形成する非透湿性の絶縁性保護膜で被覆して単位平面型表示素子を作製し、得られた複数個の単位平面型表示素子を、前面板の表面が同一面上となるように配列したことを特徴とする平面型画像表示装置の製造方法。
- 背面板の外面に設けた非透湿性の絶縁性保護膜上に直接または間接的に設置した基準部を架台上に装着して位置決めして配列したことを特徴とする請求項7記載の平面型画像表示装置の製造方法。
- 背面板の側面および外面の絶縁性保護膜が、側面塗布ノズルと外面塗布ノズルを有する塗布手段によって紫外線硬化性組成物を塗布したことを特徴とする請求項7または8記載の平面型画像表示装置の製造方法。
- 絶縁性保護膜が、スクリーン線径の3倍以上の紗厚を有し、背面板の外周よりも大きなスクリーンを用いて背面板の外面と側面とを同時にスクリーン印刷を行って塗布されたものであることを特徴とする請求項7または8記載の平面型画像表示装置の製造方法。
- 複数個の単位平面型表示素子を配置した平面型画像表示装置の製造方法において、ガラス内面に表示電極を有する前面板と、ガラス内面にアドレス電極、外面に形成した導電回路を外部接続部を除いて基材面からの厚さが一定の無機質の非透湿性の絶縁性保護膜を形成されているとともに、側面に形成した導電回路は、前面板と重ね合わせた場合に前面板を超えることがない厚さで非透湿性の絶縁性保護膜を形成された背面板とを、その間の隔壁によって所定の間隔に区画された複数の放電空間からなる画素を配置した封止パネルを形成した後、各画素の内面で対向する前面板の表示電極と背面板のアドレス電極をパネル最外周側面よりパネル外側の背面板の裏側に折り曲げるように配置し、前記背面板側面で接続用外部電極と導電接続した後に、高温焼成と排気・ガス封入を行い単位平面型表示素子を作製し、得られた複数個の単位平面型表示素子を、前面板の表面が同一面上となるように配列したことを特徴とする平面型画像表示装置の製造方法。
- 絶縁性保護膜は、絶縁性保護膜の形成用物質を、スクリーン線径の3倍以上の紗厚を有し、背面板の外周よりも大きなスクリーンを用いて背面板の外面と側面とを同時にスクリーン印刷を行って塗布して形成した後に焼成して形成されたものであることを特徴とする請求項9記載の平面型画像表示装置の製造方法。
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JP2004049625A JP2005241819A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | 平面型画像表示装置およびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008731A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Mitsubishi Electric Corp | 画像表示素子及びその製造方法並びに画像表示装置 |
JP2010093185A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Showa Denko Kk | ランプおよびランプの製造方法 |
WO2023038096A1 (ja) * | 2021-09-09 | 2023-03-16 | 京セラ株式会社 | 表示装置およびマルチディスプレイ |
-
2004
- 2004-02-25 JP JP2004049625A patent/JP2005241819A/ja active Pending
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