JPH0435293B2 - - Google Patents

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JPH0435293B2
JPH0435293B2 JP62035901A JP3590187A JPH0435293B2 JP H0435293 B2 JPH0435293 B2 JP H0435293B2 JP 62035901 A JP62035901 A JP 62035901A JP 3590187 A JP3590187 A JP 3590187A JP H0435293 B2 JPH0435293 B2 JP H0435293B2
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JP
Japan
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movable body
pin
hole
electromagnet
hand
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JP62035901A
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JPS63207530A (ja
Inventor
Toshiro Higuchi
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Shingijutsu Kaihatsu Jigyodan
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Shingijutsu Kaihatsu Jigyodan
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Publication date
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Priority to US07/037,919 priority patent/US4884329A/en
Priority to EP87105880A priority patent/EP0283547B1/en
Priority to DE87105880T priority patent/DE3787092T2/de
Priority to KR1019870004974A priority patent/KR920006486B1/ko
Priority to US07/184,744 priority patent/US4882836A/en
Priority to US07/185,019 priority patent/US4882837A/en
Publication of JPS63207530A publication Critical patent/JPS63207530A/ja
Publication of JPH0435293B2 publication Critical patent/JPH0435293B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/40Robotics, robotics mapping to robotics vision
    • G05B2219/40032Peg and hole insertion, mating and joining, remote center compliance

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、精密自動組立装置に係り、特に、ピ
ン立て作業などの基本的な作業を自動的に、しか
も的確に行う組立装置に関する。
(従来の技術) 自動的に嵌め合いを行う場合、例えば、穴に対
してピンが垂直にしかも穴の中心とピンの中心が
完全に一致するように位置決めできた状態で挿入
作業を行うことができれば問題はないが、実際の
作業の自動化はロボツト或いは自動組立機で行わ
れ、高精度の位置決めと傾きの制御を行うことは
困難である。このことは穴とピンとの隙間(クリ
アランス)が小さくなればなるほど問題が難しく
なる。つまり、(1)穴とピンとの中心の位置合わせ
の難しさ。(2)ピンを把持する機構が必要である
が、ピンの傾きの誤差を零にすることの難しさ。
(3)ピンを穴の中心軸に沿つて降ろすことが必要が
あるが、ピンを真に垂直に沿つて降ろすことの難
しさ。
などがあり、ピン立て作業の誤差の要因になつて
いる。
これらが解決できないと、ピンが穴に入らなか
つたり、ピンが穴の途中でカジリ付いたりするこ
とになる。
そこで、ピンの穴との相対的な位置合わせと姿
勢(傾き)の誤差を修正することを目的として
種々の機構・ハンドが開発されている。
以下、2通りの基本的な考え方について説明す
る。
(1) ハンドに柔軟性をもたせて、自動(受動)的
にピンを穴に倣わせようとする方法。
この代表的なものとして、RCC(リモートセ
ンターコンプライアンス)機構があり、これは
ピンと穴との位置ずれと傾きの誤差をピンを押
し込む工程で、これらが自動的に小さくなる方
向に動き易い機構とバネを工夫することによつ
て構成したものである。
以下、このRCCハンドの構成を第19図及
び第20図を用いて説明する。
図中、1はハンドとの結合部、2は横方向コ
ンプライアンスリンク、3は回転コンプライア
ンスリンク、4はコンプライアンスセンタ、5
は並進部、6は回転部である。
これはクリアランスの小さいピンと面取りの
ついた穴との嵌め合い作業に適するもので、平
行四辺形リンクからなる並進部5と台形状のリ
ンクからなる回転部6の組み合わせからなつて
いる。このリンクを直列に等価的に示すと第2
0図のようになり、そのリンクの組み合わせの
下端に挿入すべきピンを取り付ける。そこで、
ピンに垂直な方向に力が作用すると、平行四辺
形リンクの働きにより、ピンはその姿勢を維持
したまま加えられた力の方向に移動する。ま
た、回転方向の力が作用すると、コンプライア
ンスセンタ4を中心にして、台形状のリンクの
働きにより、ピンは回転運動をする。従つて、
穴8に面取りがしてあり、その部分にピンの先
端が当たると、押し込みと同時にピンは横方向
に力を受け穴の中心方向に移動する。また、斜
めにピンが挿入された時はコンプライアンスセ
ンタ4を中心に回転が生じ、穴の中心線とピン
の中心線を一致させる方向へ運動が生じる機構
となつている。
(2) 次に、能動的に相対誤差を小さくしよとする
方法について第21図及び第22図を参照しな
がら説明する。
ピン12を穴13に挿入動作をするロボツト
の腕11がX,Y方向に動く、センサとして
は、例えば、ひずみゲージ14が十字形のバネ
15に付いていて、このセンサ出力と、ロボツ
トのX,Y方向の駆動部分とでサーボ系を組ん
でいる。
そこで、ロボツトの手首部に設けられたセン
サにより、ピン12の穴13への挿入作業中に
生じる力を検出し、この力を一般的には減じる
方向に手首部を動かして中心軸を合わせる方法
である。
尚、上記(1)のRCC機構としては、米国特許第
4098001号明細書、米国特許第4439926号明細書
(US,C133)などが挙げられる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記(1)の従来技術によれば、
RCCハンドのセンタの位置がピンの先端部にな
るように機構の寸法とバネ定数の配分が決定され
ることから、把持対象とするピンの長さが変化し
た場合には、その効果がなくなる。つまり、個々
の作業に応じて設計されたRCCハンドを用いる
必要があり、汎用性に乏しい。また、かなり柔ら
かいバネであることから、ピンを穴の近くへ近ず
げる移動が行われる際に、振動が生じ組み立て作
業の全体としてのスピードが低下し、作業能率が
低減する。
また、上記(2)の従来技術によれば、力センサが
必要であり、少なくともX,Y方向の力の検出が
必要である。また、傾き、位置を微調整できるサ
ーボ機構が必要である。このハンド部に微調整機
構と力センサの両方を組み込んだものの実用例は
非常に少ない。
本発明は、上記の問題点を除去し、自動的に、
しかも的確に組立作業を遂行し得る精密自動組立
装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の問題点を解決するために、挿
入部品が装着された可動体を支持すると共に、そ
の挿入部品の姿勢を制御可能な電磁石を具備する
磁気軸受形手首機構を構成し、穴への挿入部品の
挿入過程での状態の判別と接触点の位置の推定を
その磁気軸受形手首機構に組み込まれている位置
検出装置の出力信号と前記電磁石の励磁コイルの
電流値とに基づいて行い、挿入部品の挿入作業を
円滑に行うための挿入部品の位置、姿勢の調整を
その手首機構によつて能動的に行うようにしたも
のである。
また、本発明は、移動可能なハンドと、そのハ
ンドに組み込まれる可動体を支持すると共に、そ
の挿入部品の姿勢を制御可能な電磁石を具備する
磁気軸受形手首機構と、前記可動体の先端に装着
される挿入部品と、その挿入部品の端部に水平方
向の力が印加された場合、前記電磁石により、そ
の挿入部品を並進させる手段と、その挿入部品の
端部にその挿入部品を回転させる垂直方向の力が
印加された場合、前記電磁石により、その挿入部
品のコンプライアンスセンタを中心に回転させる
手段とを設けるようにしたものである。
(作用) 本発明によれば、上記したように、挿入部品を
磁気軸受形手首機構によつて支持し、支持位置設
定値、姿勢位置設定値から挿入部品の位置姿勢を
操り、また、各要素のゲインを調整して、バネ性
を任意に変化させることができる。また、位置検
出装置からの出力信号と可動体の姿勢制御を行う
電磁石の励磁コイルの電流値とに基づいて挿入部
品に作用する力を検出し、それに基づいて、可動
体の姿勢を調整し、挿入部品の嵌め合いを円滑に
行うことができる。更に、磁気軸受形手首機構に
より剛性を安定範囲内で任意に設定できるように
し、ハンドの移動時には剛性を高くして振動を押
さえることができる。
更に、RCCハンドと等価或いは更に機能が付
加されたハンドを構成することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に参照しながら詳
細に説明する。
第1図は本発明に係る精密自動組立装置の全体
構成図、第2図はその精密自動組立装置の手首機
構の断面図、第3図はその検出部を示す斜視図で
ある。
図中、20は5軸制御形磁気軸受形手首機構を
内蔵するハンドの外枠、21は可動体のZ軸方向
の位置を検出する第1の位置検出装置(ギヤツプ
センサ)、22乃至25は可動体の上側に対向す
る同一平面の固定側に設けられる二対の第2乃至
第5の位置検出装置、26乃至29は可動体の下
側に対向する同一平面の固定側に設けられる二対
の第6乃至第9の位置検出装置、31は可動体の
Z軸方向の位置を制御する電磁石、32乃至39
は可動体の半径方向の位置と回転軸の傾きとを制
御する8個(4対)の電磁石、40は電磁石31
乃至39によつて支持される可動体、41はその
可動体40の下端に設けられるチヤツク、42は
そのチヤツク41に装着されるピン、43はテー
ブル上にセツトされた部材、44はその部材43
にあけられたピン42が挿入される穴、50は5
軸制御形磁気軸受形手首機構の制御装置、51は
CPU(中央制御装置)、52はメモリ、53は入
出力インターフエース、54はデイスプレイ付入
出力装置、55は電源、56は電源に接続され、
入出力インターフエース53に接続されるパワー
制御部であり、電磁石31乃至39に接続され
る。また、60はハンドを制御するロボツト本体
制御装置である。
このように、5軸制御形磁気軸受形手首機構
は、前記した位置検出装置21乃至29により、
可動体の姿勢を検知し、可動体40の中心軸の回
転運動を除く5自由度を全て能動的に制御するこ
とができる。
ここで、可動体40に作用する力及び座標系の
定義を行つておく。
第4図に示されるように、磁気浮上手段によつ
て支持される可動体40が重心Sに対して対称な
軸対称剛体であるとし、平行状態における可動体
40の重心位置を原点として、回転軸がZ軸と一
致するように、空間に固定された座標系O-xyz
定める。この可動体40に働く各電磁石の吸引力
をFk(k=1,……10)で表し、F1は可動体40
のZ軸方向の位置を制御する電磁石による可動体
40の浮上力、F2,……F9はそれぞれ可動体4
0の重心から回転軸にそつて所定の距離だけ離れ
た点に働き、F2は前記した電磁石32によつて、
F4は前記した電磁石34によつて、F6は前記し
た電磁石36によつて、F8は前記した電磁石3
8によつて、それぞれX軸方向に働き、F3は前
記した電磁石32によつて、F5は前記した電磁
石35によつて、F7は前記した電磁石37によ
つて、F9は前記した電磁石39によつて、それ
ぞれY軸方向に働くものとする。
また、電磁石が物体を吸引する力は次の式で表
されることは周知である。
F≒B2A/2μ0 ≒(μ0A/8)(NI/x)2 ≒KF(I・x)2 ……(a) 但し、 B:磁束密度、A:磁極面積、 μ0:真空透磁率、N:巻数 I:電流、x:ギヤツプ(電磁石と物体との距
離)、KF:(μ0AN2)/8 以下、この精密自動組立装置の動作例を第1図
及び第5図を参照しながら、X,Z平面を用いて
説明する。実際にはZY平面とのベクトル和で現
象を把握することができる。
まず、ピン42の挿入作業に先立ち、穴を有す
る部材43を取り付けたテーブル(図示なし)が
移動機構によつて、XYについてのおおよその位
置決めがなされ、穴44とピン42との中心位置
をある誤差範囲内に合わせる。
そして、本発明の5軸制御形磁気軸受形手首機
構を具備するハンドが下げられ、第5図aに示さ
れるように、部材43に当接し、ピン42が粗位
置決めされる。部材43に当接したことは、部材
43に対する可動体40の抗力FZが作用し、Z
軸方向の距離の変化を検出する第1の位置検出装
置21からの出力信号S1により検出される。
次に、第5図bに示されるように、部材43の
穴44にピン42を落とし込む。つまり、穴44
の探索を行う。この探索の仕方は、例えば、第1
図の5軸制御形磁気軸受形手首機構の電磁石3
2,36及び電磁石33,37の励磁電流を強め
て、第6図に示されるように、可動体40(第1
図参照)を介して、ピンをその中間方向へ微小距
離移動し、更に、第1図に示される電磁石35及
び39の励磁電流を強めて、ピンを−Y方向に振
らせて、微小距離Δxあやつる。これを穴44が
探索できるまで、繰り返す。穴44が探索された
ことは、ピン42が穴44へ落ち込み、ピン42
に連結されている可動体40へ作用していた抗力
FZがなくなることを、Z軸方向の位置を検出す
る第1の位置検出装置からの出力信号S1により検
出することができる。
このようにして、穴44が探索されると、ハン
ドを−Z方向に移動し、ピン42が穴44にカジ
リつくか否かをみながら、ピン42を挿入してい
く。
もし、第5図cに示されるように、ピン42が
穴44にカジリつくと、再び、可動体40の部材
43に対する抗力FZが作用し、Z軸方向の位置
を検出する第1の位置検出装置からの出力信号S1
により検出される。そして、穴44が探索された
時点から、ピン42が穴44にカジリついた時点
までのZ軸方向の距離lと、ピン42と穴44と
クリアランスΔwとから、ピン42の傾きθを検
出し、第5図dに示されるように、この傾きθの
修正を行う。
次に、第5図eに示されるように、その修正後
はピン42が穴44の底に到達すると、Z軸方向
の位置を検出する第1の位置検出装置からの出力
信号S1により検出される。
このように、自動的に、しかも的確にピン挿入
作業を行うことができる。
以下、本発明の精密自動組立装置を用いたピン
の組立方法を第7図のフローチヤートにしたがつ
て更に詳細に説明する。
なお、第1図に示される5軸制御形磁気軸受形
手首機構の制御装置50のメモリ52には、予
め、ピンと穴とのクリアランス値Δw、Z軸方向
の閾値Fs、ピンの傾きθk及び各電磁石32乃至3
9へ分配される電流値とをテーブルにして、
ROMに記憶しておく。
まず、ハンドへのピンの装着を行う。
ハンドをロボツト本体制御装置60、例え
ば、NC制御装置により、X,Y,Zの基本座
標上に移動して、ピンの穴に対する粗位置決め
を行う。この場合、ピンが穴を有する部材に当
接すると、可動体40に抗力Fzが作用し、この
抗力Fzの大きさを主としてZ軸方向の位置を検
出する第1の位置検出装置21及び電磁石31
の励磁コイルの電流値で検知する。そして、抗
力Fzがある閾値Fsに達するまでは、ピンを穴に
近ずけて良いこととし、Fz>Fsになつた時点で
Z軸方向のハンドの移動を速やかに停止させ
る。
ピンが穴に係合しているか否かを判断する。
この判断は抗力Fzに基づいて行なう。係合して
いる場合にはステツプに進む。
ピンが穴に係合していない場合には、穴の探
索を行う。この探索は、例えば、前記した第6
図に示されるように、微小距離Δxの移動によ
り行う。
穴の探索、つまり、抗力Fz<Fsになつたか否
かを判断する。
穴が探索される、つまり、抗力Fz≧Fsであつ
た状態から、抗力Fz<Fsに変化すると、その時
点のZ軸方向の位置Z1を読み込み、メモリ52
に記憶し、ハンド下げを行う。
ハンド下げ中に、ピンが穴にカジリつくか否
かを判断する、つまり、抗力Fz<Fsの状態か
ら、抗力Fz≧Fsに変化するか否かを判断する。
抗力Fz≧Fsに変化すると、その時点のZ軸方
向の位置Z2を読み込み、前記位置Z1との差を
CPU51で計算して、Z軸方向の移動距離ZD
を求める。そこで、その移動距離ZDと、メモリ
52に記憶されているピンと穴とのクリアラン
ス値Δwとに基づいて、その時のピンの傾きθ1
を求める。
手首機構によるあやつりにより、そのピンの
傾きθ1を減じる方向に各電磁石の励磁コイルの
電流を分配し、その傾きθ1を修正する。この修
正は予め記憶されているピンの傾きθkと各電磁
石32乃至39へ分配される電流値のテーブル
を用いて、即座に、その傾きθ1を修正する。即
ち、第1の接触開始からの2点接触が起こるま
でのハンドの移動距離ZDとクリアランス値Δw
から傾きの方向と大きさが推定できる。そこ
で、これを減じるように、2つの接触点の中心
を不動点として、この点を中心にして、ピンの
傾きの修正を行う。
ピンの傾きθ1が修正されると、再び前記同様
にハンド下げを行う。
ピンの先端が穴の底に当接するか否か、つま
り、抗力Fz<Fsの状態から抗力Fz≧Fsに変化す
るか否かを判断する。
抗力Fz≧Fsに変化すると、ハンド下げを止め
る。
ハンドからピンを外す。
上記実施例においては、部材に円柱状の穴が形
成され、その穴にピンを挿入する場合について説
明したが、次に、面取りが施された穴へのピンの
挿入の場合について詳細に説明する。
第8図は面取りが施された穴へのピンの挿入作
業について説明する。
まず、第8図aに示されるように、部材62の
穴63には面取り部64が設けられ、その面取り
部64にピン61の下端の円周の一点が接触し、
粗位置決めされる。なお、ピン61が面取り部6
4に接触せず、それより外側に粗位置決めされた
場合には前記した穴の探索(前記ステツプ)
(この場合は正確には面取り部の探索)により面
取り部64を探索するためあやつるが、最近はロ
ボツトも視覚センサを持つようになり、位置決め
精度が向上してきているので、通常、粗位置決め
の段階でピン61は面取り部64に接触させるこ
とができる。
この場合には面取り部64の円錐状の面にピン
61の下端の円周の一点が載ることになり、Z軸
(スラスト)方向の抗力Fzと穴63の中心に向か
う半径(ラジアル)方向の抗力Fbが作用する。
そして、これらの抗力は、スタスト、ラジアルの
各電磁石のコイルの励磁電流値と各位置検出装置
からのギヤツプ値をインターフエース53を介し
て制御装置50に取り込み前記(1)式に基づいて、
CPU51により演算され、求められる。
この点について詳細に説明する。
第9図に示されるように、磁気軸受の場合、被
支持可動体65に作用する1つの電磁石について
みてみると、前記式(a)に示されるように、その吸
引力Fは一般に、 F=f(i,d) で表される。ここで、i:電磁石に流す電流、
d:電磁石と可動体間のギヤツプ また、関数fは電磁石、可動体の形状、寸法、
材質などによつて決まる。そして、普通には F=f(i,d)=K・i〓/d〓 ……(1) で近似できる。
被支持可動体65の平衡状態における電流を
i0、ギヤツプをd0とすると、 前記式(1)は、 F=F0+KiΔi−KdΔd ……(2) と線形化することができる。
ここで、F0=K・i0〓/d0〓 i=i0+Δi,d=d0+Δd Δi,Δdは微小変動分 Ki=∂〓f/∂〓i=ρK・i0 (-1)/d0〓 Kd=∂〓f/∂〓d=σK・i0〓/d0 (+1) 第9図に戻り1対の電磁石66と67で質量m
の被支持可動体65を支持する場合、x方向のみ
着目すると、 mx¨=F1−F2 =Ki(Δi1−Δi2) −Kd(Δd1−Δd2) ……(3) ここで、Δi1−Δi2=eとし、 また、位置の関係からx=0を平衡状態とする
と、 Δd1−Δd2=−2x とから、(xが増すとΔd1は減じ、Δd2は増加す
る) 前記式(3)は mx¨=Ki・e+2Kdx ……(4) となる。
今、変位xを検出し、これによつて、eを、 e=−(Ax+Bx〓) ……(5) の関係を満たすようにすれば、この式(5)は mx¨+KiBx〓+(KiA−2Kd)x=0
……(6) となる。
(KiA−2Kd)>0になるようにゲインAを調
整することによつて、安定に支持することができ
る。また、ゲインAを調整することによつて、剛
性の特性を任意に設定することができる。
また、ゲインBを調整することによつて、ダン
ピング特性を制御することができる。
次に、電磁作用力の推定について説明する。
被支持可動体に作用する電磁吸引力Fは前記し
たように、F=f(i,d)で表せることから、 iとdを測定して、その被支持可動体65に作
用する電磁吸引力Fを求めることができる。即
ち、 f(i,d)は実験的に求め、前記式(1)のK,
ρ,σを実験により決定し、この近似式からFを
i,dより求めることができる。
或いはi,dの代表点でのFを書き込んだ
ROMを用意しておき、このデータから補間法に
よつてFを求める方法をとることもできる。
次に、被支持可動体に作用する力の大きさと作
用点の推定法について第10図を用いて説明す
る。
なお、ここでは、Z,Xの1平面内で説明す
る。また、被支持可動体68には下方にピン69
が装着されており、重心Gの位置を座標原点とし
て説明する。
今、磁気軸受による被支持可動体68が機械的
接触がない状態で支持されている時を平衡状態と
する。
次に、ピン69の先端のある点が接触し、これ
を検知し、Z軸方向の送りを停止し、保持した状
態において、磁気軸受の各ギヤツプの検出値と各
コイルの電流値から、上方のラジアル軸受部によ
る支持力の平衡状態からの変化f1、下方のラジア
ル軸受部による支持力の平衡状態からの変化f2
スラスト軸受部による支持力の平衡状態からの変
化f3を求めることができる。
そのf1の作用点の重心Gからの距離をl1、 そのf2の作用点の重心Gからの距離をl2 とする。なお、このl1,l2は構造的に決定でき既
知であり、被支持可動体と電磁石との相対的位置
の変化は微小であるから、このl1,l2は変化しな
いとみなしてよい。ここでは、+Z方向を正、−Z
方向を負とする。
そこで、Fz,Fbのxcを求める。
力の釣り合いから、 f1+f2+Fb=0 f3+Fz=0 f1l1+f2l2+Fzxc+Fbl3=0 が成立する。これより、 Fz=−f3 Fb=−(f1+f2) xc=(f1l1+f2l2−f1l3−f2l3) /−f3 =〔(l3−l1)f1+(l3−l2)f2〕/f3 で求めることができる。
上の式から分かるように、(l3−l1)、(l3−l2
が分かつておれば良く、結果的には被支持可動体
68の重心位置を知る必要はない。
ピン69の質量、長さが変化しても、ピン69
の長さを知ることで対応することができる。
このように、各要素の支持力との釣り合い式か
らそのFz,Fbの大きさと共に接触点の位置を推
定できる。つまり、磁気浮上手段により完全に非
接触支持されていたものが、初めて、一点のみ機
械的接触があるようになつたという条件下におい
て、推定が可能になる。
稀に、部材の穴の周縁の2点で接触する場合が
あるが、この場合は、計算では一点のみで接触し
ているとみなして処理するが、その点は2点の中
間のある位置となるので、後に述べる位置の修正
法には問題はない。
次に、第8図に戻り、前記した穴の探索(前記
ステツプ)により面取り部64から内側の穴内
にピン61をあやつり、第8図bに示されるよう
に、ピン61が内側の穴内に至ると、Fz≧Fs状態
からFz<Fsに変化するので、これを検出して、ハ
ンド下げを行う(前記ステツプ)。
次に、第8図bに示されるように、ピン61が
穴63にカジリ付くか否かをみながら、挿入して
行く。
以下、第8図c及び第8図dに示されるよう
に、前記したステツプ〜〓にしたがつて、ピン
の挿入作業を遂行する。
また、ピンの粗位置決めの態様は以下のような
である。なお、この場合、ピンは穴に対して、で
きるだけ、図の左側に位置するように粗位置決め
の設定を行うものとする。
(1) 部材に設けられる穴には面取りが行われてい
ない場合において、 第11図aに示されるように、ピン71は
直立状態であるが、ピン71の1部が部材7
2の表面に載る場合。
この場合には、前記したように穴73の探
索(前記ステツプ)を行う必要がある。
第11図bに示されるように、ピン71は
直立状態であるが、ピン71の円周部の一点
が穴73の表端面に接触する場合。
この場合には、穴73の探索(前記ステツ
プ)は行う必要はなく、そのままハンド下
げ(前記ステツプ)を行うことができる。
第11図cに示されるように、ピン71は
直立状態であり、しかも、ピン71の軸と穴
73の軸が合つており、この場合にはそのま
まハンド下げ(前記ステツプ)を行うだけ
でピン71を挿入できる。
第11図dに示されるように、ピン71は
左側に傾いており、ピン71の1部が部材7
2の表面に載る場合。
この場合には、前記したように穴73の探
索(前記ステツプ)を行う必要がある。
第11図eに示されるように、ピン71は
左側に傾いており、ピン71の円周部の一点
が穴73の表端面に接触する場合。
この場合には、穴73の探索(前記ステツ
プ)は行う必要はなく、そのままハンド下
げ(前記ステツプ)を行うことができる。
第11図fに示されるように、ピン71は
左側に傾いているが、ピン71は穴73に適
合する状態にあり、この場合にはハンド下げ
(前記ステツプ)を行うことができる。
第11図gに示されるように、ピン71は
右側に傾いており、ピン71の1部が穴73
の表端面に載る場合。
この場合には、前記したように穴73の探
索(前記ステツプ)を行う必要がある。
第11図hに示されるように、ピン71は
右側に傾いており、ピン71の円周部の一点
が穴73の表端面に接触する場合。
この場合には、穴73の探索(前記ステツ
プ)は行う必要はなく、そのままハンド下
げ(前記ステツプ)を行うことができる。
第11図iに示されるように、ピン71は
右側に傾いているが、ピン71は穴73に適
合する状態にあり、この場合には、そのまま
ハンド下げ(前記ステツプ)を行うことが
できる。
(2) 部材に設けられる穴に面取りが行われている
場合において、 第12図aに示されるように、ピン75は
直立状態であるが、ピン75の円周部の一点
が面取り部78に接触する場合。
この場合には、前記したように穴77の探
索(前記ステツプ)を行う必要がある。
第12図bに示されるように、ピン75は
直立状態であるが、ピン75の円周部の一点
が穴77の表端面に接触する場合。
この場合には、穴の探索(前記ステツプ
)は行う必要はなく、ハンド下げ(前記ス
テツプ)を行うことができる。
第12図cに示されるように、ピン75は
直立状態であり、しかも、ピン75の軸と穴
77の軸が合つており、この場合には、その
ままハンド下方(前記ステツプ)を行うだ
けでピンを挿入できる。
第12図dに示されるように、ピン75は
左側に傾いており、ピン75の円周部の一点
が面取り部78に接触する場合。
この場合には、前記したように穴の探索
(前記ステツプ)を行う必要がある。
第12図eに示されるように、ピン75は
左側に傾いており、ピン75の円周部の一点
が穴77の表端面に接触する場合。
この場合には、穴の探索(前記ステツプ
)は行う必要はなく、ハンド下げ(前記ス
テツプ)を行うことができる。
第12図fに示されるように、ピン75は
左側に傾いているが、ピン75は穴77に適
合する状態にあり、この場合にはハンド下げ
(前記ステツプ)を行うことができる。
第12図gに示されるように、ピン75は
右側に傾いており、ピン75の円周部の一点
が面取り部78に接触する場合。
この場合には、前記したように穴の探索
(前記ステツプ)を行う必要がある。
第12hに示されるように、ピン75は右
側に傾いており、ピン75の円周部の一点が
穴77の表端面に接触する場合。
この場合には、穴の探索(前記ステツプ
)は行う必要はなく、ハンド下げ(前記ス
テツプ)を行うことができる。
第12図iに示されるように、ピン75は
右側に傾いているが、ピン75は穴77に適
合する状態にあり、この場合にはハンド下げ
(前記ステツプ)を行うことができる。
どの態様であるかは、抗力Fz,Fb及びハンド
のY軸方向への移動範囲Zkを制御装置で監視する
ことにより、判定することができる。
また、対象とするピンの長さの変化に対して、
機械的変化がなく、直ぐに対応できる。
ところで、RCC機構はピンの先端部に加わる
力に対してその剛性の中心がピンの先端の中心の
位置になるようにバネによつて機構的に工夫した
ものである。
説明を第13図を用いてX,Y平面について行
う。
この場合、 (1) X方向の力Fbがピン80の端部に加わつた
時、ピン80がX方向に並進するように変位す
ること。
(2) また、Z方向の力Fzに対しては、この作用に
よつて生じるモーメントによつて、RCC点8
1を中心に回転変位すること。
を満たすような弾性系をハンドに持たせるように
したものである。
そこで、第14図において、可動体82にピン
83が装着される場合、 P0:ピン83の先端の中心、x1:P0から距離l1
の点p1のx方向の変位、x2:P0から距離l2の点p2
のx方向の変位。
とすると、 前記したハンドで点p1にf1、点p2にf2の作用力
を発生するようにすることができる。
今、P0から距離aだけ離れた点で端部が接触
し、Fb,Fzが接触点からピン83に働いている
とする。
力の釣り合いから f1+f2=Fb …… l1f1+l2f2=a・Fz …… を満たすことが必要である。
RCC機構の機能とは、この時、次の関係を満
たすことである。
x1=xb1+xz1 …… x2=xb2+xz2 …… xb1=xb2=kb・Fb …… xz1=xz2・(l1/l2)=kz・a・Fz …… 但し、xb1はFbに対する点p1の変位変化 xb2はFbに対する点p2の変位変化 xz1はa・Fzに対する点p1の変位変化 xz2はa・Fzに対する点p2の変位変化 kbはFbに対する剛性係数、 kzはa・Fzのモーメントに対する剛性係数であ
る。
一方、磁気軸受機構はf1,f2をx1,x2に対し
て、 f1=k11x1+k12x2 …… f2=k21x1+k22x2 …… の関係で得るようにすることができる。
但し、k11,k12,k21,k22はフイードバツクゲ
インである。
x1,x2は最小2個のギヤツプセンサの検出値か
ら線形演算で得ることができる。つまり、オペア
ンプ或いはコンピユータで演算可能である。
そして、前記k11,k12,k21,k22の値を上記
乃至を満たすように決定することができる。
〔1〕 今、Fz=0の場合を考える。つまり、 Fbだけ働いたとすると、上記及びより、 f1+f2=Fb …… l1f1+l2f2=0 …… 上記及びより、 xb1=xb2=kb・Fb …… xz1=xz2・(l1/l2)=0 …… 上記と上記より、 x1=xb1=kb・Fb …… 上記と上記より、 x2=xb2=kb・Fb …… 上記に上記及びを代入し、 f1+f2=(k11+k21)x1 +(k12+k22)x2 …… これに更に上記,を代入して、 ∴Fb=(k11+k21)kb・Fb +(k12+k22)kb・Fb …… ∴1=(k11+k21+k12+k22)kb……() また、上記と,、更に、及びより、 l1f1+l2f2=(l1k11+l2k21)x1 +(l1k12+l2k22)x2 =(l1k11+l2k21+l1k12+l2k22)・kb・Fb …… 0=l1k11+l2k21+l1k12+l2k22 ……() 〔2〕 Fb=0の場合、つまり、Fzだけが働い
た場合。
上記及びより、 f1+f2=0 …… l1f1+l2f2=a・Fz …… また、上記,,及びより、 x1=0+xz1=kz・a・Fz …… x2=0+xz2=(l2/l1)・kz・a・Fz …… 上記及びより、 f1+f2=(k11+k21)x1 +(k12+k22)x2 …… 上記〓と21及び22より、 0=(k11+k21)・kz・a・Fz +(k12+k22)(l2/l1)・kz・a・Fz ……〓〓 故に、 l1k11+l1k21+l2k12+l2k22=0 ……() 上記と及びより、 l1f1+l2f2=(l1k11+l2k21)・x1+(l1k12+l2k22

x2 …… 更に、上記及びより、 a・Fz=(l1+k11+l2k21)・kz・a・Fz+(l1k12
+l2k22)(l2/l1)・kz・a・Fz ……〓〓 ∴1=〔l1k11+l2k21+l2k12 +(l2 2/l1)k22〕kz ……() FbとFzの両方の力が働いた場合においても重
ね合わせできることから、 上記()()()()式から、 k11,k12,k21,k22を決定することができる。
即ち、 k11+k21+k12+k22=1/kb ……()′ l1k11+l2k21+l1k12+l2k22=0……()′ l1k11+l1k21+l2k12+l2k22=0……()′ l1k11+l2k21+l2k12+(l2 2/l1)・k22=1/kz
……()′ 上記()′〜()′の連立方程式は、4個の
未知数k11,k21,k12,k22に対して、一般に独立
な4個の式が存在することにより、解を求めるこ
とができる。
即ち、前記連立方程式を解くと、 ()′と()′より (l2−l1)k21+(l1−l2)k12=0 ∴k21−k12=0 ∴k21=k12 従つて、 k11+2k12+k22=1/kb ……()″ l1k11+(l1+l2)k12+l2k22=0 ……()″ l1k11+2l2k12(l2 2/l1)・k22=1/kz 故に、 l1 2k11+2l1・l2k12+l2 2k22=l1/kz
……()″ この3元1次方程式を解くと、 結局、解は、次のようになる。
k11=〔(l2 2/kb)+(l1/kz)〕 /(l1−l22 k12=k21 =〔−(l1l2/kb)−(l1/kz)〕 /(l1−l22 k22=〔(l1 2/kb)+(l1/kz)〕 /(l1−l22 このような関係を満足するようにk11,k21
k12,k22を決定すればよい。
つまり、Fbによる並進運動に対する剛性kb
びFzによるRCC点まわりの回転運動に対する剛
性係数kzを設定した場合に対して、k11,k21
k12,k22を決定することができる。
そこで、第15図に示されるように、嵌め合い
を行うピン83が装着された可動体82に電磁石
84,85及びギヤツプセンサ86,87を対向
させ、可動体82を第16図に示されるように制
御する。つまり、ギヤツプセンサ86及び87に
より、ギヤツプ信号g1及びg2を得て、線形演算回
路91により、x1及びx2を得る。そのx1及びx2
基づいて、線形演算回路92により、電磁吸引力
f1及びf2の指令値fc1,fc2を得る。その指令値fc1
fc2を演算アンプ93及び94に与えて、現在の
電磁石84及び電磁石85の励磁電流とを比較
し、電磁吸引力f1及びf2を発生させるようにする
ことができる。
なお、一般には、第1図に示されるように、ギ
ヤツプセンサからの出力信号を制御装置60に読
み込み、制御装置60内において、上記した各演
算処理を行い、電磁吸引力f1及びf2を発生させる
ようにすることができる。
また、非接触で支持した場合及びピンの先端で
接触した場合の安定性を増すために、ダンピング
を加える必要があるが、この場合には、 f1 f2=k11,k12 k21,k22x1 x2十D11,D12 D21,D22x1 x2 となるように、x1,x2に対して、f1,f2を発生す
るように制御系を構成することにより、任意のダ
ンピング特性を設定することができる。
ここで、x1,x2はx1,x2の時間微分を表し、一
般には、 D11,D12 D21,D22=Ck11,k12 k21,k22 の関係で求めて良い。
この場合は、Z軸方向に関しては、特に、非接
触支持である必要はなく、バネなどで支持するよ
うにしても良い。このように構成すると、f1をx1
からだけでなく、x1とx2とから、f2をx2からだけ
でなく、x1とx2とから決めることができる。
このようにして、RCCハンドと等価及び更に
機能が付加された精密自動組立装置を構成するこ
とができる。
更に、本発明においては、第7図に示された、
ハンドへのピンの装着の工程においては、予
め、ピンは所定の位置に置かれ、そのピンをハン
ドに自動的に装着する場合は、以下のような手段
を講ずることにより、それ以降の組み立て工程を
円滑に遂行することができる。
第17図はハンドへのピンの装着の工程を説明
する平面図、第18図はそのハンドへのピンの装
着工程を説明する側面図である。
これらの図において、100は可動体、101
はチヤツク、例えば、電磁チヤツク、102はセ
ンサ或いはスイツチ、103は電磁チヤツクの電
源、104は回転テーブル、105はその回転テ
ーブルに形成される凹所、106はその凹所に立
てられたピン、107は穴108が設けられた部
材である。この場合にも、可動体の位置の調整を
行う電磁石を具備する5軸制御磁気軸受形手首機
構を具備するが図示されていない。
そこで、予め回転テーブル104の所定の位置
に立てられているピン106に対して、励磁しな
い状態で、そのチヤツク101を押し当てて、チ
ヤツクにピン106が挿入されると、その状態を
センサ或いはスイツチ102で検出し、電磁的に
チヤツクを行い、ハンドを上昇させる。その状態
で、可動体100の傾きを第1図に示される電子
制御装置50で読み取り、予め設定された可動体
100の正常な姿勢と比較し、許容できる範囲内
であれば、次の工程(第7図参照)へと移行す
る。
もし、可動体100の姿勢が設定された正常な
姿勢から逸脱する場合には、ハンドを下降させ、
チヤツク101からピン106を外して、所定位
置にリセツトし、再びトライする。
このように、可動体を支持すると共に、該可動
体の位置の調整を行う電磁石を具備する5軸制御
磁気軸受形手首機構を有するため、ピンのハンド
への装着時の姿勢を監視することができる。
従つて、ピンの姿勢を適切な状態に矯正するこ
とができ、以降の組み立て工程を円滑に行うこと
ができる。
また、各支持要素としての電磁石のゲインを調
整することによつて任意の位置にコンプライアン
スセンタを設定するようにすることもできる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可
能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
(発明の効果) 以上、詳細に説明したように本発明によれば、 (A) 非接触状態で支持可能な磁気軸受形手首機構
を具備し、該手首機構の先端部に挿入部品を装
着し、該挿入部品の挿入過程での状態の判別と
接触点の位置の推定を手首機構に組み込まれて
いる位置検出装置の出力信号と電磁石の励磁コ
イルの各電流値に基づいて行い、前記挿入部品
の挿入作業を行うための挿入部品の位置、姿勢
の調整を5軸制御磁気軸受形手首機構によつて
能動的に行うようにし、また、 (B) 本発明は、移動可能なハンドと、そのハンド
に組み込まれる可動体を支持すると共に、その
可動体の姿勢を調整可能な電磁石を具備する磁
気軸受形手首機構と、前記可動体の先端に装着
される挿入部品と、その挿入部品の端部に水平
方向の力が印加された場合、前記電磁石によ
り、その挿入部品を並進させる手段と、その挿
入部品の端部にその挿入部品を回転させる力が
印加された場合、前記電磁石により、該挿入部
品をそのコンプライアンスセンタを中心に回転
させる手段とを設けるように構成したので、 (1) 挿入作業の対象となるピンの長さが変化し
ても、これに伴う機械的な変更を伴うことな
く、直ぐに対応でき、弾力的に運用すること
ができる。
(2) 手首機構に連結されるハンドの移動時には
手首機構の剛性を高くして振動を押さえるこ
とができ、作業能率の向上を図ることができ
る。
(3) 磁気駆動形手首機構で非接触、かつ、バネ
を介したようにしてピンを支持しているた
め、従来のように、剛体でピンを把持して穴
の面に衝突させる場合に比べてシヨツクをや
わらげることができる。
(4) 更に、RCCハンドと等価或いは更に機能
が付加されたハンドを構成することができ
る。
(5) 装置を簡素化すると共に、コノパクトに構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る精密自動組立装置の全体
構成図、第2図はその精密自動組立装置の断面
図、第3図はその検出部を示す斜視図、第4図は
可動体に作用する力と座標軸の説明図、第5図は
本発明のピンの挿入作業工程図、第6図は本発明
の穴探索工程の説明図、第7図は本発明の精密自
動組立作業のフローチヤート、第8図は本発明の
面取りがある穴へのピンの挿入作業説明図、第9
図は磁気軸受の模式図、第10図はピンの状態の
判別とピンの接触点の位置の推定手法の説明図、
第11図は本発明の面取りがない穴へのピンの粗
位置決め態様の説明図、第12図は本発明の面取
りがある穴へのピンの粗位置決め態様の説明図、
第13図乃至第15図は本発明の磁気形RCC機
構の説明図、第16図はその磁気RCC機構の回
路図、第17図はハンドへのピンの装着工程を説
明する平面図、第18図はハンドへのピンの装着
工程を説明する側面図、第19図は第1の従来例
を示すRCC機構の構成図、第20図はそのRCC
機構の動作説明図、第21図は第2の従来例の動
作説明図、第22図はその手首機構の斜視図であ
る。 20……5軸制御形磁気軸受形手首機構の外
枠、21……第1の位置検出装置、22〜25…
…第2〜第5の位置検出装置、26〜29……第
6〜第9の位置検出装置、31〜39,66,6
7,84,85……電磁石、40,65,68,
82,100……可動体、41……チヤツク、4
2,61,69,71,75,80,83,10
6……ピン、43,62,72,76,107…
…部材、44,63,73,77,108……
穴、50……制御装置、51……CPU(中央制御
装置)、52……メモリ、53……入出力インタ
ーフエース、54……デイスプレイ付入出力装
置、55……電源、56……パワー制御部、60
……ロボツト本体制御装置、64,78……面取
り部、81……RCC点、86,87……ギヤツ
プセンサ、91……線形演算回路、92……線形
演算回路、93,94……演算アンプ、101…
…チヤツク(電磁チヤツク)、102……センサ
或いはスイツチ、103……電源、104……回
転テーブル、105……凹所。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 移動可能なハンドと、 (b) 該ハンドに組み込まれる可動体と、 (c) 該可動体を支持すると共に、該可動体の位置
    の調整を行う電磁石を具備する磁気軸受形手首
    機構と、 (d) 前記可動体の位置を検出する位置検出装置
    と、 (e) 前記可動体の先端部に装着される挿入部品
    と、 (f) 該挿入部品が挿入される穴を有する部材と、 (g) 前記挿入部品の前記穴への挿入過程での該挿
    入部品の状態の判別と該挿入部品の接触点の位
    置を前記位置検出装置の出力信号と前記電磁石
    の励磁コイルの電流値に基づいて推定する手段
    と、 (h) 該手段からの出力信号に基づいて前記挿入部
    品の姿勢の調整を行い、該挿入部品の前記穴へ
    の挿入を行うようにしたことを特徴とする精密
    自動組立装置。 2 前記各電磁石のゲインを調整可能にして前記
    手首機構の剛性を安定範囲内で任意に設定するよ
    うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の精密自動組立装置。 3 前記挿入部品の姿勢の調整は、該挿入部品の
    穴への挿入移動距離と、前記挿入部品と穴とのク
    リアランス量とに基づいて行うようにしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の精密自動
    組立装置。 4 前記可動体の先端部にはチヤツクを設け、該
    チヤツクにより挿入部品を装着するようにしたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の精密
    自動組立装置。 5 前記挿入部品の装着状態を監視する手段をを
    具備するようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲第4項記載の精密自動組立装置。 6 (a) 移動可能なハンドと、 (b) 該ハンドに組み込まれる可動体と、 (c) 該可動体を支持すると共に、該可動体の位置
    の調整を行う電磁石を具備する磁気軸受形手首
    機構と、 (d) 前記可動体の位置を検出する位置検出装置
    と、 (e) 前記可動体の先端部に装着される挿入部品
    と、 (f) 該挿入部品が挿入される面取りが施された穴
    を有する部材と、 (g) 前記挿入部品の前記穴への挿入過程での該挿
    入部品の状態の判別と該挿入部品の接触点の位
    置を前記位置検出装置の出力信号と前記電磁石
    の励磁コイルの電流値に基づいて推定する手段
    と、 (h) 該手段からの出力信号に基づいて前記挿入部
    品の姿勢の調整を行い、該挿入部品の前記穴へ
    の挿入を行うようにしたことを特徴とする精密
    自動組立装置。 7 前記挿入部品の前記穴への挿入過程での該挿
    入部品の状態の判別は該挿入部品に作用する垂直
    方向及び水平方向の力の推定に基づくようにした
    ことを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の精
    密自動組立装置。 8 (a) 移動可能なハンドと、 (b) 該ハンドに組み込まれる可動体を支持すると
    共に、該可動体の姿勢を調整可能な電磁石を具
    備する磁気軸受形手首機構と、 (c) 前記可動体の先端に装着される挿入部品と、 (d) 該挿入部品の端部に水平方向の力が印加され
    た場合、前記電磁石により、該挿入部品を並進
    させる手段と、 (e) 該挿入部品の端部に該挿入部品を回転させる
    力が印加された場合、前記電磁石により、該挿
    入部品をそのコンプライアンスセンタを中心に
    回転させる手段とを具備してなる精密自動組立
    装置。 9 前記挿入部品は円柱状のピンであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項乃至第8項のいず
    れか1項に記載の精密自動組立装置。 10 前記穴の形状は円柱状であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項乃至第8項のいずれか
    1項に記載の精密自動組立装置。
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