JPH0435265B2 - - Google Patents

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JPH0435265B2
JPH0435265B2 JP60038777A JP3877785A JPH0435265B2 JP H0435265 B2 JPH0435265 B2 JP H0435265B2 JP 60038777 A JP60038777 A JP 60038777A JP 3877785 A JP3877785 A JP 3877785A JP H0435265 B2 JPH0435265 B2 JP H0435265B2
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JP
Japan
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arc
consumable electrode
current
short circuit
workpiece
Prior art date
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Application number
JP60038777A
Other languages
English (en)
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JPS61199581A (ja
Inventor
Fukuhisa Matsuda
Masao Ushio
Tsuneo Mita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Via Mechanics Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiko Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Seiko Ltd filed Critical Hitachi Seiko Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は消耗性電極を用いたアーク溶接に係
り、特にCO2ガスまたはCO2を主成分とする混合
ガスを用いたガスシールドアーク溶接に好適な溶
接方法に関する。
〔発明の背景〕
一般にCO2ガスまたはCO2ガスを主成分とする
混合ガスを用いたガスシールドアーク溶接におけ
る電極から母材への溶滴の移行は、「溶接アーク
現象」(株式会社産報発行、安藤弘平、長谷川光
雄共著、昭和45年11月5日発行P281〜293)に記
載のように、電極と母材の短絡時に大電流が流
れ、そのピンチ効果で短絡を破り、その際電極先
端の溶滴は母材側に移行する。スパツタは主とし
て短絡が破れる際に発生し、その量は電源特性に
よつて低減できるとされているが、現在のところ
その低減は十分とは言えない。
また特開昭56−165564に記載のように、パルス
電流波形を用い電極と母材を短絡させずに溶滴を
移行させる方法もあるが、この溶接法に用いるシ
ールドガスはArガスなどの不活性ガスを主成分
としている。シールドガス中にCO2ガスを混合し
てもよいが、その比率はせいぜい30%までであ
る。CO2ガスはArガスに比べ電位傾度が高いた
め、CO2ガスの混合比が30%を超えるとアーク力
が強くなりすぎ、ピーク電流のピンチ効果による
溶滴の離脱が困難になる。さらにこの溶接法はピ
ーク電流のピンチ効果で溶滴を離脱させるため、
ピーク電流は臨界電流以上に設定しなければなら
ないといつた制限もある。
〔発明の目的〕
本発明の目的はCO2ガスまたはCO2を主成分と
する混合ガスをシールドガスとして用いる消耗性
電極のアーク溶接において、発生するスパツタを
極めて微量に抑制するアーク溶接方法を提供する
ことにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため、本発明においては、
CO2ガスまたはCO2を主成分とする混合ガスをシ
ールドガスとして、消耗性電極を用いたアーク溶
接を行い、平均電流より高いレベルのアーク電流
と消耗性電極をほとんど溶融しない低いレベルの
アーク電流を交互に通電することを特徴とする。
すなわち、高いレベルのアーク電流期間に電極
は溶融され、電極先端に溶滴を形成する。しか
し、電流が大きいために、溶滴はアーク力によつ
て電極方向に押し上げられている。
次に電流を低いレベルに変化させると、電流の
減少にともないアーク力も低下するから、溶滴は
母材方向に垂れ下がり表面張力のためにほぼ球形
に整形される。低いレベルのアーク電流期間中に
も電極は送給されているから、ほぼ球形の溶滴と
母材上に形成される溶融池の間隙はつまり、両者
に接触する。溶滴と溶融池が接触すると、表面張
力のために溶滴は溶融池に吸い込まれ、電極と母
材は完全に短絡する。しかし電流は低いレベルに
維持されているため、大電流が流れて短絡が破れ
ることは無い。さらに、短絡を続けると、表面張
力およびアーク直下からビード後方に向う溶融池
金属の流れによつて、溶滴は溶融池に吸い込まれ
続け、大部分の溶滴が溶融池に移行し終わると短
絡が破れ再びアークが発生する。短絡を破るため
の大電流を必要としないから、スパツタの発生は
皆無に近い。
なお本方法での高いレベルのアーク電流は、溶
滴を形成するために用いるのであるから必ずしも
臨界電流以上の値にする必要は無い。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は、高いレベルのアーク電流(Ihとす
る)を450A、低いレベルのアーク電流(ILとす
る)を50A、Ihの発生時間(thとする)を10ms、
ILの発生時間(thとする)を65msとし、φL2mmの
ソリツドワイヤを電極として3.6m/minで送給す
るCO2アーク溶接を行つた場合の電流・電圧波形
である。
この時のアーク現象を高速度カメラで撮影する
と第2図のようであり、前述したように、Ihで形
成された溶滴はIL期間中に、表面張力および溶融
池金属流によつて母材に移行し、再びアークを発
生しており、スパツタの発生は皆無であつた。
なお第1図のa〜lと第2図のa〜lはそれぞ
れ対応する。
第3図は、上述の電流・電圧波形およびアーク
現象を得るために用いた溶接機の構成の一例であ
る。図において、1は整流器、2は出力電流を制
御するためのトランジスタ、3は母材5を溶接す
るためにモータ制御回路6によつて駆動される送
給ローラ4により送給される溶接ワイヤである。
9は分流器7の信号を基にして電流検出器8で検
出した出力電流の信号とIh設定器12あるいはIL
設定器13で設定された電流信号を比較し、所定
の出力電流が得られるようにトランジスタ2を制
御するための信号を発生するトランジスタ制御回
路である。11はthおよびtLの設定器であり、
th・tLの時間に応じて切換スイツチ10をIh設定
器12・IL設定器13に切り換える。このような
構成にすることにより、第1図に示した電流波形
を得ることができ、スパツタの発生が皆無に近い
CO2アーク溶接を行うことができる。
第1図に示したように短絡からアークあるいは
アークから短絡に移行する際電圧は急変する。ま
た短絡時の電圧とアーク時の電圧の間には15〜
20V程度の差があるので、例えば電圧が10V以下
の場合は短絡、10Vを超える場合はアークといつ
た判定を行うことにより、短絡とアークを判別で
きる。tLを一定値としないで、短絡が解放された
ことを検出した後に、電流をILからIhに変化させ
るとアークはさらに安定する。
第4図は、短絡とアークの判定を行うことによ
りアーク状態の安定化を計つた溶接機の構成の一
例である。図において、第3図と同一の数字で示
した構成要素の動作は同図で説明した動作と同様
であるから、その説明は省略する。15は短絡・
アークの判定器であり、電圧検出器14で検出さ
れた電圧と短絡・アークの判定電圧の大小を比較
することによつて、短絡かアークかの判別を行
い、短絡からアークに変化した際に遅延回路16
に信号を送る。16は、短絡解放後の再アークが
安定化するまでの間、ILを維持する時間を設定す
るための遅延回路である。17はthの設定器であ
り、遅延回路16からの信号を受けると、切換ス
イツチ10の接続をIL設定器13からIh設定器1
2に切り換え、所定の時間(th)経過すると、再
び接続をIh設定器12からIL設定器13に切り換
える。なお短絡時間はほぼ一定であるから、短絡
からアークに変化するのを検出する代わりに、ア
ークから短絡に変化するのを検出し、短絡時間分
をよけいに遅延させるようにしてもよい。このよ
うな構成にすることによつて、アークはさらに安
定となり、スパツタの発生はより少なくなる。
その他、溶滴と溶融池が短絡した際のワイヤ送
給速度を遅くする。あるいはワイヤ送給モータを
逆転させてワイヤを引き戻し、短絡の解放を促進
する、またはth終了から短絡までのワイヤ送給速
度を速くし、短絡の発生を促進するなど、電流・
電圧波形に応じてワイヤ送給速度の増減を行う制
御を付加することによつてさらに良好なアーク状
態が得られることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、電極と母材の短絡を破るのに
大電流を必要としないため、スパツタの発生は極
めて少なくかつ短絡が破れる際に生じる溶融化の
乱れもほとんど無く、極めて美麗なビード外観が
得られるといつた効果がある。
またスパツタがほとんど発生しないから、溶接
後母材に付着したスパツタを除去する必要が無く
作業能率が向上するといつた効果もある。
さらに従来の低スパツタ溶接には高価なArガ
スを主成分とするシールドガスを用いなければな
らなかつたが、本方法では低廉なCO2ガスを用い
ることができるので経済効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電流・電圧波形の説明図、第
2図はそのアーク現象の説明図、第3図は本発明
を実施するための溶接機の構成図、第4図は他の
実施例を説明するための溶接機の構成図である。 1……整流器、2……トランジスタ、8……電
流検出器、9……トランジスタ制御回路、10…
…切換スイツチ、11……th・tL設定器、12…
…Ih設定器、13……IL設定器、15……短絡ア
ークの判定器、16……遅延回路、17……th
定器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 CO2またはCO2を主成分として含む混合気体
    から成るシールドガス中に消耗性電極を送給し、
    この消耗性電極と被溶接物との間に、高いレベル
    のアーク電流と所定の値に設定された低いレベル
    のアーク電流を交互に供給してアークを発生さ
    せ、高いレベルのアーク電流を供給している間
    に、消耗性電極を溶融することによつて消耗性電
    極の先端に溶滴を形成し、低いレベルのアーク電
    流を供給している間に、前記溶滴を整形すると共
    に、溶滴を被溶接物に短絡させ、溶滴が被溶接物
    に移行して短絡が解放されるまでの間、低いレベ
    ルの電流を一定に保持し、短絡が解放されたと
    き、消耗性電極と被溶接物との間に再びアークを
    発生させることを特徴とするアーク溶接方法。 2 短絡が解放され、消耗性電極と被溶接物との
    間に再発生したアークを検出したのち、消耗性電
    極との間に供給されているアーク電流を、高いレ
    ベルのアーク電流に切替えることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載のアーク溶接方法。 3 短絡が解放され、消耗性電極と被溶接物との
    間に再発生したアークを検出し、所定時間経過し
    たのち、被溶接物と消耗性電極との間に供給され
    ているアーク電流を、高いレベルのアーク電流に
    切替えることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載のアーク溶接方法。 4 溶接と被溶接物の短絡を検出したのち、所定
    時間経過後に、消耗性電極と被溶接物との間に供
    給されているアーク電流を、高いレベルのアーク
    電流に切替えることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のアーク溶接方法。 5 消耗性電極の送給速度を、溶滴と被溶接物の
    短絡の有無により切替えることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のアーク溶接方法。
JP3877785A 1985-03-01 1985-03-01 ア−ク溶接方法 Granted JPS61199581A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61262469A (ja) * 1985-05-16 1986-11-20 Toyota Motor Corp パルスア−ク溶接機
DE3743516C2 (de) * 1987-12-22 1996-07-25 Schlafhorst & Co W Spleißkammer mit veränderbaren Drucklufteinmündungsöffnungen

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JPS4868440A (ja) * 1971-12-22 1973-09-18
JPS50105527A (ja) * 1973-12-17 1975-08-20
JPS56165564A (en) * 1980-05-26 1981-12-19 Hitachi Ltd Arc welding method

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