JPH0435155Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0435155Y2
JPH0435155Y2 JP3918886U JP3918886U JPH0435155Y2 JP H0435155 Y2 JPH0435155 Y2 JP H0435155Y2 JP 3918886 U JP3918886 U JP 3918886U JP 3918886 U JP3918886 U JP 3918886U JP H0435155 Y2 JPH0435155 Y2 JP H0435155Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic fiber
cloth
fiber product
thermoplastic resin
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3918886U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62150133U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3918886U priority Critical patent/JPH0435155Y2/ja
Publication of JPS62150133U publication Critical patent/JPS62150133U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0435155Y2 publication Critical patent/JPH0435155Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガラスクロスが貼着された無機繊維
製のボード、フエルト或いはマツト等の無機繊維
製品に係り、特に、クロス被装の仕上りが良好で
あると共に、吸音性能も高い無機繊維製品に関す
るものである。
[従来の技術] グラスウール、ロツクウール、スラグウール等
からなるボード、フエルト或いはマツト等の無機
繊維製品をガラスクロス等のクロス材で被装した
製品は周知であり、吸音断熱材などとして広く用
いられている。
このような吸音断熱材を製造する方法として
は、従来、特開昭57−47786号公報に記載されて
いるように、次のような方法が採用されている。
即ち第一の方法は、無機フアイバーを未硬化の樹
脂バインダーを介して集積した後、加熱してバイ
ンダーを養生硬化(キユアリング)させることに
より無機繊維製品を製造し、この無機繊維製品に
被覆クロス材を接着剤を介して接着するものであ
る。
また第二の方法は、まずガラス短繊維等の無機
繊維をフエノール樹脂等の未硬化の樹脂バインダ
ーを介して集積していわゆる生ウールマツトと
し、この生ウールマツトの上に熱可塑性樹脂のフ
イルムを重ね、このフイルム上にガラスクロス等
の被覆クロス材を重ねる。次いで、生ウールマツ
ト、熱可塑性樹脂フイルム及び被覆クロス材から
なる積層体を前記バインダーの硬化及び該フイル
ムの融解に十分な温度に加熱しつつ所定形状に圧
縮成形するものである。(特開昭57−47786号の方
法)。
[考案が解決しようとする問題点] 第一の方法による製品では、被覆クロス材とマ
ツトとの接着力が不十分であり、被覆クロス材が
剥離したり、被覆クロス材の繊維がほつれてくる
という問題がある。更に、被覆クロス材を全面に
亘り一様に接着することが非常に難しく、被覆ク
ロス材に皺寄り或いは膨れが発生して外観を損う
恐れがある。
また第二の方法によれば、被覆クロス材の繊維
が熱可塑性樹脂層中に十分に食い込み、極めて大
きな接着面積が確保されるところから、被覆クロ
ス材と無機繊維製品との接着力が強力であり、剥
離或いは繊維のほつれがほとんど生じないという
効果が奏される反面、フイルムと被覆クロスとが
別体であるため、無機繊維製品に被着させる工程
で、フイルムに皺が寄りやすかつた。このフイル
ムに皺が寄つた場合には、クロス表面に凹凸を生
じさせて外観を損うほか、次の如き短所が生じ
る。
即ち、フイルムが皺の部分に寄つてしまうの
で、無機繊維製品の端の部分では被覆クロスとの
間にフイルムが介在しないところが生じ、これが
ために未着部分が残留し、接着ムラが生じる。ま
た、フイルムが着色されているものである場合に
は、皺の寄つた部分は融着後の樹脂量が多いので
色が濃くなり、全体として色ムラが生じる。
更に、製造工程上の問題として、被覆クロスと
フイルムとを別々に供給するため、工数が多いと
共に、上記の如き皺寄りを少しでも減少させるた
めに、被覆面の全面に亘り極めて均一な押圧力で
被覆クロスを無機繊維製品に押圧せねばならず、
製造工程が複雑化しやすかつた。
[問題点を解決するための手段及び作用] 上記問題点を解決するために、本考案の無機繊
維製品は、ガラスクロスの表面に、熱可塑性樹脂
を、該樹脂の非印刷部がクロス表面の全面に略均
等に分布するように印刷し、このガラスクロスを
無機繊維製品の本体に重ね、該熱可塑性樹脂を加
熱融解してガラスクロスを貼着させるようにした
ものである。
かかる本考案によれば、クロスの皺寄りを生じ
させることなく容易にガラスクロスの被装を行な
うことができ、仕上りも極めて良好である。加え
て、本考案では、無機繊維製品本体とクロスとの
間に熱可塑性樹脂がフイルム状に介在することが
ないので、吸音特性も優れたものになる。
以下本考案について更に詳細に説明する。
本考案において用いられるガラスクロスとして
は、通常のヤーンを織つて作つたものが好適であ
る。織り方としては、最も一般的な平織のほか、
目抜平織、綾織、朱子織、からみ織などのもので
もよい。
ヤーンを構成するフイラメントの径は4〜
15μm程度が好ましい。4μmよりも細いものは生
産性が低く、15μmよりも太いものは加工性が劣
ると共に皮膚への刺激性がある。特に、5〜
13μm程度のものが好ましい。
フイラメントを構成するガラスの組成として
は、Eガラスが最も一般的であるが、その他の長
繊維用ガラス組成のもの例えば、Aガラス、Cガ
ラス、Lガラス、Dガラス、Sガラス等も用い得
る。
なお、本考案において、ガラスクロスとしては
ヤーンを織つて作つた狭義の所謂ガラスクロスの
ほかに、ロービングを用いて織つたロービングク
ロスをも採用し得る。
ガラスクロスに印刷される樹脂は、熱可塑性樹
脂である。この熱可塑性樹脂としては、100〜350
℃程度で軟化するものが好ましく、例えばポリア
ミド系合成高分子(ナイロン)、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、酢
酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビラリデンなどが用
いられる。もちろん、その他の熱可塑性樹脂をも
用いることができ、またこれらの共重合体(例え
ば塩化ビニリデン・塩化ビニル共重合体)などで
もよい。
なお、ナイロンは、撥水性のガラスクロスとの
なじみが良いと共に、それ自身耐熱性が高いの
で、クロス全体の耐熱性を高める。
本考案のクロスに印刷される樹脂は、着色顔料
や染料などを用いて着色してもよい。また、この
ような顔料や染料のほか、適宜の添加物例えば、
熱安定剤、光安定剤(紫外線吸収剤)、可塑剤、
酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤などをも含有す
ることができる。
本考案では、通常、上記のガラスクロスの一方
の表面に、上記の熱可塑性樹脂を印刷するのであ
るが、この印刷に際しては、非印刷部がガラスク
ロス表面の全面に略均等に分布するように印刷を
行なう。
具体的には、第1〜4図に示すように例えば直
線状、曲線状、格子状、散点状に熱可塑性樹脂の
印刷を行なう。もちろん、これらの印刷パターン
は本考案の一例であつて、その他の印刷パターン
としても良い。例えば、第1図の連続した長い直
線の代わりに破線や一点鎖線、二点鎖線等を用い
ても良い。また、第2図のサインカーブ状の湾曲
線のかわりにV字型の連続した折曲線としても良
い。さらに、第3図の正方形状の格子模様は長方
形状、三角形状、六角形状等の多角形状としても
良く、第4図の円形点の代わりに楕円形、多角形
の点としても良い。さらに、第6図の如く、種々
の形状のものを組み合わせたパターンとしても良
い。
また、本考案においては、このようなパターン
に従わず、全くランダムな模様となるように印刷
しても良い。
熱可塑性樹脂の印刷を行なう場合、非印刷部即
ち樹脂が付着されない部分の面積をクロスの一方
の表面に全体面積の10〜60%とするのが好適であ
る。この非印刷部の面積比が10%よりも小さい
と、クロスの製品本体への付着強度が不足し易
く、また60%を超える場合には樹脂がクロスと製
品本体との間に広くフイルム状に広がり、製品本
体の吸音特性を低下させるようになる。
同様の理由から、熱可塑性樹脂の印刷による付
着量は40〜200g/m2程度とするのが好適である。
また、非印刷部の最小寸法(第1〜4図のt)
は8mm以下とりわけ5mm以下とするのが好まし
い。この最小寸法tが8mmよりも大きいと、クロ
スと製品本体との間に過度に大きな非接着部が形
成されるようになり、クロスの剥れや外観不良を
ひき起すおそれがある。
この印刷は、例えばロータリースクリーン捺染
機を用いて行なうことができるが、上記の如き印
刷を行なうことができる限り、その他の各種の印
刷機を採用できる。
このように印刷を行なつたクロスを無機繊維製
品の本体に被着させるためには、クロスを、その
印刷を施した面が無機繊維製品の表面と接する側
となるように重ね合せる。そして、印刷された熱
可塑性樹脂を融解させるに十分な温度、例えば
100〜350℃、望ましくは160〜300℃の範囲内の温
度に加熱しつつ適宜のプレス装置を用いて加圧す
る。なお、上記従来技術の項で説明した第二の方
法のように、無機繊維製品として生ウールマツト
を用いて、この生ウールマツトの加熱硬化と、ウ
ールマツトへのクロスの被着とを同時に行なうよ
うにすることも可能である。
この場合、生ウールマツトは周知のグラスウー
ルマツト製造技術をそのまま適用して製造し得
る。バインダーとしても、フエノール樹脂等各種
の熱硬性樹脂液を用いることができる。なお、未
硬化樹脂バインダー以外に必要に応じて撥水剤、
防湿剤などの品質改良剤をフアイバー集積時に添
加しても良い。
また、生ウールマツトに、印刷処理済のガラス
クロスを重ねて加熱、加圧して成形及びガラスク
ロスの被着を行なうに際しては、望ましくは160
℃〜300℃に加熱する。また、この圧縮の程度は
あまり高いと十分な吸音、保温効果が得られずま
たあまり低いと施工性が悪くなるため、密度60〜
200Kg/m3、より好ましくは80〜140Kg/m3の無機
繊維製品本体が得られる範囲内とするのがよい。
このような方法により製造される無機繊維製品
は、圧縮成形過程においてマツト及びガラスクロ
スの繊維が接着層中に充分に食い込み、極めて大
きな接着力が確保されるためクロスの無機繊維製
品本体に対する接着力が強力であり剥離あるいは
繊維のほつれを生じ難いものとなる。
なお、本考案はグラスウール、スラグウール、
ロツクウール、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊
維等、各種の無機繊維の製品に適用できる。
なお、本考案においては、ガラスクロスの双方
の表面に熱可塑性樹脂を印刷しても良い。熱可塑
性樹脂をガラスクロスの双方の表面に付着させて
無機繊維製品の本体に被着させた場合には、この
ガラスクロスの表側の面にも樹脂が存在すること
になる。この表側の樹脂はガラスクロスに比べれ
ば水密性が遥かに高く、かつ、多くのものは撥水
性をも有しているから、無機繊維製品本体中への
水の浸透が抑制され、極めて耐水性の高い無機繊
維製品が得られる。
本考案では、印刷される樹脂として着色樹脂を
用いれば、無機繊維製品本体に被着されたとき
に、その外観を美麗なものとするという意匠的な
効果も奏される。
[実施例] 以下実施例について説明する。
実施例 1 第5図は本考案の実施例に係る無機繊維製品の
断面図である。図示の如く無機繊維製品本体1の
一方の面にガラスクロス2が貼着されている。こ
の無機繊維製品は次のようにして製造されてい
る。
まず、ガラスクロス1として、ECG75、1/0の
構成のヤーンを縦糸として42本、横糸として32本
用い、平織してなるものを採用した。
熱可塑性樹脂として着色材を含有する塩化ビニ
ル樹脂を採用し、第6図のパターンとなるように
ロータリースクリーン捺染機で印刷した。なお、
第6図は実寸を約1.4倍に拡大して示す図であり、
非印刷部の最小寸法tは約2mm、非印刷部の面積
割合は35%、印刷樹脂量は80g/m2とした。
次に、バインダーとしてフエノール樹脂液が8
%付着された生グラスウールマツト(平均繊維径
7μm、密度1Kg/m3)を用意し、これに前期印刷
済のガラスクロスを重る合せ、金型にて加熱温度
200℃、プレス圧力2Kg/cm2、プレス時間140秒に
てプレス成形し、クロスの熱融着とグラスウール
の硬化成形を同時に行なつた。得られたグラスウ
ール製品は皺等のない均一な外観であり、また、
この製造作業は極めて平易であつた。
なお、種々製造を行なつたところ、金型温度は
180〜220℃、プレス圧力は0.5〜2.5Kg/cm2、プレ
ス時間は130〜150秒程度の範囲であれば十分な接
着を行なえることも認められた。
[効果] 以上詳述した通り、本考案の無機繊維製品は、
ガラスクロスの表面に熱可塑性樹脂を所定方式に
て印刷し、これを無機繊維製品本体に該熱可塑性
樹脂の融着力を利用して付着させたものであり、
従来例の如き被着工程におけるクロスの皺寄りな
どが生じない。またそのため、クロスを無機繊維
製品に被着させるに際し、接着ムラが生じなく、
着色した熱可塑性樹脂を用いた場合にあつても色
ムラが全く生じない。更に、熱可塑性樹脂がガラ
スクロスに印刷されているので、クロスを無機繊
維製品に被着させる工程が簡略化され、被装作業
が容易なものとなる。
加えて、本考案では、ガラスクロスと無機繊維
製品との間に熱可塑性樹脂がフイルム状に介在し
て無機繊維製品本体の吸音特性を阻害することが
ないので、吸音特性の良い無機繊維製品が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図の各図と第6図は熱可塑性
樹脂の印刷パターンの説明図、第5図は本考案の
実施例に係る無機繊維製品の断面図である。 1……無機繊維製品本体、2……ガラスクロ
ス。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ガラスクロスが無機繊維製品本体に貼着され
    た無機繊維製品において、前記ガラスクロス
    は、該クロスの表面に熱可塑性樹脂を、該樹脂
    の非印刷部が該クロス表面の全面に略均等に分
    布するように印刷したものであつて、この熱可
    塑性樹脂の融着によつて該ガラスクロスが前記
    本体に貼着されていることを特徴とする無機繊
    維製品。 (2) 熱可塑性樹脂は、ガラスクロスに線状、格子
    状又は散点状に印刷されている実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載の無機繊維製品。 (3) 熱可塑性樹脂の非印刷部の面積はクロス全体
    面積の10〜60%である実用新案登録請求の範囲
    第1項又は第2項に記載の無機繊維製品。 (4) 熱可塑性樹脂の非印刷部の最小寸法は8mm以
    下である実用新案登録請求の範囲第1項ないし
    第3項のいずれか1項に記載の無機繊維製品。 (5) 印刷により付着される熱可塑性樹脂量は40〜
    200g/m2である実用新案登録請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれか1項に記載の無機繊
    維製品。 (6) 熱可塑性樹脂は、有色である実用新案登録請
    求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1項に
    記載の無機繊維製品。
JP3918886U 1986-03-18 1986-03-18 Expired JPH0435155Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3918886U JPH0435155Y2 (ja) 1986-03-18 1986-03-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3918886U JPH0435155Y2 (ja) 1986-03-18 1986-03-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62150133U JPS62150133U (ja) 1987-09-22
JPH0435155Y2 true JPH0435155Y2 (ja) 1992-08-20

Family

ID=30852131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3918886U Expired JPH0435155Y2 (ja) 1986-03-18 1986-03-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0435155Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62150133U (ja) 1987-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3528874A (en) Heat-insulating fabric and method of preparing it
US3251727A (en) Laminated breathable textile product and method of manufacturing same
AU590259B2 (en) Decorative ribbon and sheet material
JP5363032B2 (ja) 面ファスナー用の複合材用要素
EP0238014A2 (de) Thermoplastische Folie, insbesondere thermoplastische Membranfolie, Verfahren zu ihrer Herstellung und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
US4713267A (en) Decorative ribbon and sheet material
US3307961A (en) Method of producing air permeable sheet material
US3622428A (en) Staple fiber reinforced thermoplastic film
JPH0435155Y2 (ja)
JPH0435156Y2 (ja)
JPH0118114B2 (ja)
JPH058095B2 (ja)
DE8703947U1 (de) Thermoplastische Folie, insbesondere thermoplastische Membranfolie
GB2103111A (en) Wind-passing sheet
JPH0251386B2 (ja)
JP4455238B2 (ja) 畳表および畳パネル
JPS6026014B2 (ja) 模様付プラスチツク成形品およびその製造方法
JP2965926B2 (ja) 壁紙の製造法
JP2977803B1 (ja) 壁紙の製造方法
JPH0117511B2 (ja)
USRE26473E (en) Laminated breathable textile product and method op manufacturing same
JPH0435169Y2 (ja)
JP3684504B2 (ja) 立体装飾体の製造方法
JPS6011622B2 (ja) 模様付プラスチツク成形品の製造方法
JPH03260149A (ja) 熱融着型のワッペン用生地を製造する方法