JPH0435169Y2 - - Google Patents
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- JPH0435169Y2 JPH0435169Y2 JP18091286U JP18091286U JPH0435169Y2 JP H0435169 Y2 JPH0435169 Y2 JP H0435169Y2 JP 18091286 U JP18091286 U JP 18091286U JP 18091286 U JP18091286 U JP 18091286U JP H0435169 Y2 JPH0435169 Y2 JP H0435169Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は自動車座席シート、自動車内装材、
衣料生地、家具・壁装材、室内装飾材、その他雑
貨表装材などに用いる熱可塑性合成樹脂シート、
レーザーに関するものである。
衣料生地、家具・壁装材、室内装飾材、その他雑
貨表装材などに用いる熱可塑性合成樹脂シート、
レーザーに関するものである。
(従来技術及び問題点)
従来一般に知られている上記分野におけるレザ
ー、シートは概略布系と熱可塑性合成樹脂系とに
大別されるが、デザイン的には布系は布そのも
の、熱可塑性合成樹脂系は熱可塑性合成樹脂その
ものといつた感があり、両者ともそれぞれの範畴
に留まつている。
ー、シートは概略布系と熱可塑性合成樹脂系とに
大別されるが、デザイン的には布系は布そのも
の、熱可塑性合成樹脂系は熱可塑性合成樹脂その
ものといつた感があり、両者ともそれぞれの範畴
に留まつている。
即ち布系のものは感触、吸湿性に優れている反
面汚れやすいし、熱可塑性合成樹脂系のものはス
トライブ模様、クロス模様、絵画模様など印刷に
より模様が自由に選定できること、並びにこれら
の表面にクロス調の紋模様を形成するなど、多彩
な形態が選定でき、かつ汚れがたい利点を有する
が、たとえ前記のように表面にクロス調の紋模様
を形成したとしても、熱可塑性合成樹脂のもつ冷
たい感触は解決されるに至つていないし、吸排質
特性の改善など、まだ未解決の事が多く布の特性
と熱可塑性合成樹脂の双方の特性を持ち合わせた
デザイン、風合い、質感を有するものはまだ市場
に見当らない。
面汚れやすいし、熱可塑性合成樹脂系のものはス
トライブ模様、クロス模様、絵画模様など印刷に
より模様が自由に選定できること、並びにこれら
の表面にクロス調の紋模様を形成するなど、多彩
な形態が選定でき、かつ汚れがたい利点を有する
が、たとえ前記のように表面にクロス調の紋模様
を形成したとしても、熱可塑性合成樹脂のもつ冷
たい感触は解決されるに至つていないし、吸排質
特性の改善など、まだ未解決の事が多く布の特性
と熱可塑性合成樹脂の双方の特性を持ち合わせた
デザイン、風合い、質感を有するものはまだ市場
に見当らない。
(解決しようとする問題点)
この考案は前述の布系と熱可塑性合成樹脂系の
それぞれの利点を兼ね備え、かつ組織構造的にも
布系部分と熱可塑性合成樹脂部分とが混在一体化
した全く新規なレザーを得ることを目的とする。
それぞれの利点を兼ね備え、かつ組織構造的にも
布系部分と熱可塑性合成樹脂部分とが混在一体化
した全く新規なレザーを得ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
この考案は熱可塑性合成樹脂シートの表面に編
物、織物、不織布のうちの一種よりなる布状シー
トが形成時にラミネートして固着一体化してある
シート状積層装飾材において、 前記布状シートを構成する糸密度は部分的に密
部分と疎部分に分布形成してあり、疎部分におい
ては前記布状シートは熱可塑性合成樹脂シートの
熱可塑性合成樹脂層にそれぞれ埋没しており、密
部分においては少なくとも前記布状シートの表面
は前記熱可塑性合成樹脂シートの表面上にそれぞ
れ現出していることを特徴とするシート状積層装
飾材することによつて問題点を解決した。
物、織物、不織布のうちの一種よりなる布状シー
トが形成時にラミネートして固着一体化してある
シート状積層装飾材において、 前記布状シートを構成する糸密度は部分的に密
部分と疎部分に分布形成してあり、疎部分におい
ては前記布状シートは熱可塑性合成樹脂シートの
熱可塑性合成樹脂層にそれぞれ埋没しており、密
部分においては少なくとも前記布状シートの表面
は前記熱可塑性合成樹脂シートの表面上にそれぞ
れ現出していることを特徴とするシート状積層装
飾材することによつて問題点を解決した。
(実施態様)
今この考案を図に示す代表的な実施態様に基ず
いて説明する。
いて説明する。
図中10は熱可塑性合成樹脂シートであり、熱
可塑性樹脂としてはポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタ
ン、ポリアミドなど特に限定はない。この熱可塑
性合成樹脂シート10は不透明シートで単色でも
表面に模様が印刷してあつてもよい。裏面にはメ
リヤス、平織布、板など適宜の裏打ち材11がラ
ミネートされているが、必ずしも裏打ち材11は
必要ではない。
可塑性樹脂としてはポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタ
ン、ポリアミドなど特に限定はない。この熱可塑
性合成樹脂シート10は不透明シートで単色でも
表面に模様が印刷してあつてもよい。裏面にはメ
リヤス、平織布、板など適宜の裏打ち材11がラ
ミネートされているが、必ずしも裏打ち材11は
必要ではない。
他方前記熱可塑性合成樹脂シート10の表面に
は織布、編布、不織布の内の一種よりなる布状シ
ート12がラミネートしてあり、その布状シート
12は糸密度が密部分13と疎部分14とが分布
して形成されている。密、疎の差は相対的なもの
ではあるが、糸間隙率として、密部分13は布状
シート12の単位面積当りにおいておおむね50%
以下、疎部分14はそれが60%以上、好ましくは
90〜98%程度のものを用いる。布状シート12の
うち織布系のものとしては、たて糸、よこ糸のう
ちの一方の糸の糸間隔が疎部分14と密部分13
に設けてあつて、織布全体として縞模様の密部分
13と疎部分14が分布織成したもの(第3図参
照)と、たて糸、よこ糸双方の糸の糸間隔が疎部
分と密部分とを有し、織布全体として四角形の密
部分13と疎部分14が分布織成したもの(第4
図参照)、又は単位長さ当りの糸打ち込み数は一
様であるが、糸の太さの異なるもの、毛羽だちの
有無などの見掛け上の糸の太さの異なるものなど
を用いて織布全体として縞模様の密部分13と疎
部分14が分布織成したもの(第5図参照)、若
しくは地組織は平織、綾織、朱子織のうちの一種
であつてこれに重ね織糸、パイル糸などを一部に
織り込み、織布全体として縞模様の密部分13と
疎部分14が分布織成したものなどを用いる。
は織布、編布、不織布の内の一種よりなる布状シ
ート12がラミネートしてあり、その布状シート
12は糸密度が密部分13と疎部分14とが分布
して形成されている。密、疎の差は相対的なもの
ではあるが、糸間隙率として、密部分13は布状
シート12の単位面積当りにおいておおむね50%
以下、疎部分14はそれが60%以上、好ましくは
90〜98%程度のものを用いる。布状シート12の
うち織布系のものとしては、たて糸、よこ糸のう
ちの一方の糸の糸間隔が疎部分14と密部分13
に設けてあつて、織布全体として縞模様の密部分
13と疎部分14が分布織成したもの(第3図参
照)と、たて糸、よこ糸双方の糸の糸間隔が疎部
分と密部分とを有し、織布全体として四角形の密
部分13と疎部分14が分布織成したもの(第4
図参照)、又は単位長さ当りの糸打ち込み数は一
様であるが、糸の太さの異なるもの、毛羽だちの
有無などの見掛け上の糸の太さの異なるものなど
を用いて織布全体として縞模様の密部分13と疎
部分14が分布織成したもの(第5図参照)、若
しくは地組織は平織、綾織、朱子織のうちの一種
であつてこれに重ね織糸、パイル糸などを一部に
織り込み、織布全体として縞模様の密部分13と
疎部分14が分布織成したものなどを用いる。
編布系の布状シート12としてはレースであ
り、その他平編みメリヤスの一部に編み込み編み
などによつて縞模様の密部分13と疎部分14を
分布編成したものを用いる。
り、その他平編みメリヤスの一部に編み込み編み
などによつて縞模様の密部分13と疎部分14を
分布編成したものを用いる。
その他織布、編布、不織布の区別無くこれらの
全面に分布して刺繍、フロツク加工などを施して
全体として密部分13と疎部分14が分布形成し
たものをもちいてもこの考案としては同一であ
る。
全面に分布して刺繍、フロツク加工などを施して
全体として密部分13と疎部分14が分布形成し
たものをもちいてもこの考案としては同一であ
る。
前記の布状シート12に用いる各繊維の材質に
ついては無機質、天然動植物繊維、合成繊維な
ど、特に限定はない。
ついては無機質、天然動植物繊維、合成繊維な
ど、特に限定はない。
前記この考案のシート状積層装飾材の密部分1
3の少なくとも表面は前記熱可塑性合成樹脂シー
ト10の表面に現出しており、疎部分14におい
ては前記熱可塑性合成樹脂シートの熱可塑性合成
樹脂層に完全乃至殆どが埋没して形成してある。
従つてこの考案のシート状積層装飾材の前記密部
分14以外の部分の表面は熱可塑性合成樹脂面1
5となつていて、図示の態様においては更にその
面に縞模様16が形成してある。
3の少なくとも表面は前記熱可塑性合成樹脂シー
ト10の表面に現出しており、疎部分14におい
ては前記熱可塑性合成樹脂シートの熱可塑性合成
樹脂層に完全乃至殆どが埋没して形成してある。
従つてこの考案のシート状積層装飾材の前記密部
分14以外の部分の表面は熱可塑性合成樹脂面1
5となつていて、図示の態様においては更にその
面に縞模様16が形成してある。
前記この考案のシート状積層装飾材表面の密部
分13がパイル織、フロツク加工など起毛組織の
態様においては、この部分が他の部分より突出し
ており、反対に密部分13が織組織の時、レース
の時は他の熱可塑性合成樹脂面15の方が密部分
13より突出していることもある。この傾向は熱
可塑性合成樹脂層に発砲剤が混入してあつて、前
記熱可塑性合成樹脂シート10と布状シート12
とをラミネート後前記熱可塑性合成樹脂層を発砲
させてあるものにおいてはより顕著である(第2
図参照)。
分13がパイル織、フロツク加工など起毛組織の
態様においては、この部分が他の部分より突出し
ており、反対に密部分13が織組織の時、レース
の時は他の熱可塑性合成樹脂面15の方が密部分
13より突出していることもある。この傾向は熱
可塑性合成樹脂層に発砲剤が混入してあつて、前
記熱可塑性合成樹脂シート10と布状シート12
とをラミネート後前記熱可塑性合成樹脂層を発砲
させてあるものにおいてはより顕著である(第2
図参照)。
(効果)
この考案のシート状積層装飾材においてはその
表面において、前述の通り布の一部である密部分
13が分布露出して形成されているから、この部
分は布感触を有し、他の部分は熱可塑性合成樹脂
面15であるから熱可塑性合成樹脂固有の色彩、
艶、感触を有し、これらが混在した独特の表面構
造を形成し、特異な高い質感を見る者にあたえ
る。
表面において、前述の通り布の一部である密部分
13が分布露出して形成されているから、この部
分は布感触を有し、他の部分は熱可塑性合成樹脂
面15であるから熱可塑性合成樹脂固有の色彩、
艶、感触を有し、これらが混在した独特の表面構
造を形成し、特異な高い質感を見る者にあたえ
る。
また前記布状シート12の疎部分14が熱可塑
性合成樹脂シート10に埋没一体化しているから
引張強度や引裂強度が高く丈夫である。
性合成樹脂シート10に埋没一体化しているから
引張強度や引裂強度が高く丈夫である。
更にシート状積層装飾材の表面には前記密部分
13が分布露出して形成されているから、この部
分から前記布状シート12は吸排湿でき内装材と
して使用したとき室内の湿度調整機能を発揮す
る。
13が分布露出して形成されているから、この部
分から前記布状シート12は吸排湿でき内装材と
して使用したとき室内の湿度調整機能を発揮す
る。
(製造方法)
今この考案のシート状積層装飾材の製造方法の
一例を次に説明する。
一例を次に説明する。
裏打布2がラミネートされている熱可塑性合成
樹脂シート10をこの熱可塑性合成樹脂層が充分
に溶融する温度まで加熱し、これに密部分13お
よび疎部分14のある前記布状シート12を重ね
合せて、エンボスロール又はエンボス板を用いて
これらを加圧し、前記熱可塑性合成樹脂層に塑性
変形乃至は流動を起こさせ、この熱可塑性合成樹
脂層の一部は疎部分14の糸間隙を通つて疎部分
14の表面にそれぞれ溢れこの部分の表面を被
い、熱可塑性合成樹脂表面15を形成すると共
に、これら表面にエンボスロール、エンボス板に
よつてエンボス模様16がほどこされる。他方前
記布状シート12の密部分13は糸間隙が密であ
るから、溶融温度まで加熱されている熱可塑性合
成樹脂層であつても、密部分13のそれぞれの圧
接面に圧着されるだけで密部分13のそれぞれの
表面は布面の状態のままとなる。
樹脂シート10をこの熱可塑性合成樹脂層が充分
に溶融する温度まで加熱し、これに密部分13お
よび疎部分14のある前記布状シート12を重ね
合せて、エンボスロール又はエンボス板を用いて
これらを加圧し、前記熱可塑性合成樹脂層に塑性
変形乃至は流動を起こさせ、この熱可塑性合成樹
脂層の一部は疎部分14の糸間隙を通つて疎部分
14の表面にそれぞれ溢れこの部分の表面を被
い、熱可塑性合成樹脂表面15を形成すると共
に、これら表面にエンボスロール、エンボス板に
よつてエンボス模様16がほどこされる。他方前
記布状シート12の密部分13は糸間隙が密であ
るから、溶融温度まで加熱されている熱可塑性合
成樹脂層であつても、密部分13のそれぞれの圧
接面に圧着されるだけで密部分13のそれぞれの
表面は布面の状態のままとなる。
以下この方法を実施例について具体的に説明す
る。
る。
(実施例 1)
裏打材11としてメリヤスがラミネートされて
いる熱可塑性合成樹脂シート10の一種であるポ
リ塩化ビニル製レザーを、このポリ塩化ビニルの
溶融温度150乃至180℃好ましくは160℃に加熱し、
布状シート12としてレースを用い密部分13は
フロツク様のものを、前記加熱されている塩化ビ
ニル製レザー10に重ねエンボス板を用いて圧力
計表示で20Kg/cm2の圧力で2分間加熱挟圧し製品
を得た。
いる熱可塑性合成樹脂シート10の一種であるポ
リ塩化ビニル製レザーを、このポリ塩化ビニルの
溶融温度150乃至180℃好ましくは160℃に加熱し、
布状シート12としてレースを用い密部分13は
フロツク様のものを、前記加熱されている塩化ビ
ニル製レザー10に重ねエンボス板を用いて圧力
計表示で20Kg/cm2の圧力で2分間加熱挟圧し製品
を得た。
このようにして製造された製品はフロツク様の
密部分13は製品の表面に分布露出し、疎部分1
4は前記ポリ塩化ビニル層に完全に没入し、これ
らの部分はポリ塩化ビニルによつて熱可塑性合成
樹脂表面15が形成され、このときエンボス板の
圧接面の紋模様16が転写形成される。紋模様1
6の形状に何らの制限はない。
密部分13は製品の表面に分布露出し、疎部分1
4は前記ポリ塩化ビニル層に完全に没入し、これ
らの部分はポリ塩化ビニルによつて熱可塑性合成
樹脂表面15が形成され、このときエンボス板の
圧接面の紋模様16が転写形成される。紋模様1
6の形状に何らの制限はない。
(実施例 2)
実施例1と同様のポリ塩化ビニル製のレザーを
製造するにあたり、ポリ塩化ビニルに発泡剤(ア
ゾジカルボンアシド)を混入したものを用い、他
方布状シート12として平織布であつて密部分1
3が太いたて糸群によつて縞模様に形成したもの
(第5図参照)を用い、これらを前記実施例1と
同様のラミネート条件でラミネートし疎部分14
を発泡剤が混入してあるポリ塩化ビニル層に埋没
させ、後これらを発泡炉中で200乃至210℃に加熱
してポリ塩化ビニル層を発泡させ、疎部分14か
ら突出しているポリ塩化ビニルを膨大にして隆起
させて製品を得た(第2図参照)。
製造するにあたり、ポリ塩化ビニルに発泡剤(ア
ゾジカルボンアシド)を混入したものを用い、他
方布状シート12として平織布であつて密部分1
3が太いたて糸群によつて縞模様に形成したもの
(第5図参照)を用い、これらを前記実施例1と
同様のラミネート条件でラミネートし疎部分14
を発泡剤が混入してあるポリ塩化ビニル層に埋没
させ、後これらを発泡炉中で200乃至210℃に加熱
してポリ塩化ビニル層を発泡させ、疎部分14か
ら突出しているポリ塩化ビニルを膨大にして隆起
させて製品を得た(第2図参照)。
(実施態様の効果)
布状シート12としてレースを用いてあるもの
は、密部分13の形状が規則、不規則形状を問わ
ずその形状が特異なものとなり質感が向上する。
は、密部分13の形状が規則、不規則形状を問わ
ずその形状が特異なものとなり質感が向上する。
布状シート12として織布を用いて形成したも
のは模様が縞模様、方形、市松模様となり、かつ
コストの低減がはかれる。
のは模様が縞模様、方形、市松模様となり、かつ
コストの低減がはかれる。
熱可塑性合成樹脂が発泡させてあるものは全体
に柔らかい感触となり、断熱効果にすぐれてい
る。
に柔らかい感触となり、断熱効果にすぐれてい
る。
布状シート12として疎地組織にパイル系の織
込み又は編込み刺繍、フロツク加工したものにお
いては密部分13を多色にしたり、毛羽立てたフ
ロツクにでき、全く新規な風合いのものとなる。
込み又は編込み刺繍、フロツク加工したものにお
いては密部分13を多色にしたり、毛羽立てたフ
ロツクにでき、全く新規な風合いのものとなる。
(実施例 3)
第6図に示すものであつて前記熱可塑性合成樹
脂シートの表面には織布、編布、不織布の内の一
種よりなる布状シート12がラミネートしてあ
り、そに布状シート12を構成する糸は表面滑ら
かなフイラメント糸19よりなり、その糸間隙は
たて糸、よこ糸共cm当り25乃至35本打ち込みの平
織相当のものである。
脂シートの表面には織布、編布、不織布の内の一
種よりなる布状シート12がラミネートしてあ
り、そに布状シート12を構成する糸は表面滑ら
かなフイラメント糸19よりなり、その糸間隙は
たて糸、よこ糸共cm当り25乃至35本打ち込みの平
織相当のものである。
而してこれらの表面には縞模様が施してあり、
その谷の部分17は前記布状シート12の少なく
とも表面が現出しており、他の部分は前記熱可塑
性成樹脂シート10を構成している熱可塑性成樹
脂の一部が布状シート12のフイラメント糸19
のそれぞれの糸間隙より押し出されて、これらフ
イラメント糸19の上面を覆つている。
その谷の部分17は前記布状シート12の少なく
とも表面が現出しており、他の部分は前記熱可塑
性成樹脂シート10を構成している熱可塑性成樹
脂の一部が布状シート12のフイラメント糸19
のそれぞれの糸間隙より押し出されて、これらフ
イラメント糸19の上面を覆つている。
換言すれば谷の部分17以外の隆起部18にお
いては熱可塑性成樹脂によつてフイラメント糸1
9は埋設されていて、隆起部18の熱可塑性成樹
脂と布状シート12下の熱可塑性成樹脂シート1
0の熱可塑性成樹脂とはフイラメント糸19間隙
を通じてそれぞれ一体化している。
いては熱可塑性成樹脂によつてフイラメント糸1
9は埋設されていて、隆起部18の熱可塑性成樹
脂と布状シート12下の熱可塑性成樹脂シート1
0の熱可塑性成樹脂とはフイラメント糸19間隙
を通じてそれぞれ一体化している。
前記フイラメント糸19としては現在知られて
いる全ての人造繊維の材質が利用できる。例えば
無機質系としては金属繊維、ガラス繊維、セルロ
ース系としてはレーヨン、その他ポリアミド系、
ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリオレフイ
ン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン
系、ポリフロールエチレン系、ポリアクリル系な
どの合成樹脂製のフイラメント繊維であれば、特
に限定はないが溶融温度が前記熱可塑性成樹脂シ
ート10の熱可塑性合成樹脂より高いものでなけ
ればならないことは謂うまでもない。
いる全ての人造繊維の材質が利用できる。例えば
無機質系としては金属繊維、ガラス繊維、セルロ
ース系としてはレーヨン、その他ポリアミド系、
ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリオレフイ
ン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化ビニリデン
系、ポリフロールエチレン系、ポリアクリル系な
どの合成樹脂製のフイラメント繊維であれば、特
に限定はないが溶融温度が前記熱可塑性成樹脂シ
ート10の熱可塑性合成樹脂より高いものでなけ
ればならないことは謂うまでもない。
布状シート12としては織布、編布、不織布の
区別無くこれらの全面に分布して若しくは一部に
刺繍、フロツク加工などを施したものを用いても
この考案としては同一である。
区別無くこれらの全面に分布して若しくは一部に
刺繍、フロツク加工などを施したものを用いても
この考案としては同一である。
布状シート12として織布は平織、綾織、朱子
織を、編布のとしては横編み、丸編みなどを用い
る。
織を、編布のとしては横編み、丸編みなどを用い
る。
(実施例3の効果)
この実施例のシート状積層装飾材においてはそ
の表面において、前述の通り布状シート12の一
部が紋模様の谷の部分17に分布露出して形成さ
れているから、この部分は光沢のあるフイラメン
ト布感触を有し、他の隆起部18は熱可塑性成樹
脂であるから熱可塑性成樹脂固有の色彩、艶、感
触を有し、特に各糸間隙から押し出されて相互に
融着した独特の表面形状の隆起部18が混在した
独特の表面構造を形成し、特異な高い質感を見る
者にあたえる。また熱可塑性合成樹脂シート10
と布状シート12が糸間隙を通じて一体化してい
るから引張強度、引裂強度共に高く丈夫である。
の表面において、前述の通り布状シート12の一
部が紋模様の谷の部分17に分布露出して形成さ
れているから、この部分は光沢のあるフイラメン
ト布感触を有し、他の隆起部18は熱可塑性成樹
脂であるから熱可塑性成樹脂固有の色彩、艶、感
触を有し、特に各糸間隙から押し出されて相互に
融着した独特の表面形状の隆起部18が混在した
独特の表面構造を形成し、特異な高い質感を見る
者にあたえる。また熱可塑性合成樹脂シート10
と布状シート12が糸間隙を通じて一体化してい
るから引張強度、引裂強度共に高く丈夫である。
更にフイラメント糸19の表面が滑らかなもの
を用いたものにおいては、隆起部18においては
熱可塑性合成樹脂によつてフイラメント糸19が
被覆され、熱可塑性合成樹脂シート10と布状シ
ート12との結合が強固であるし、また谷の部分
17とのコントラストが鮮明である。
を用いたものにおいては、隆起部18においては
熱可塑性合成樹脂によつてフイラメント糸19が
被覆され、熱可塑性合成樹脂シート10と布状シ
ート12との結合が強固であるし、また谷の部分
17とのコントラストが鮮明である。
布状シートの糸間隙が前記の範囲よりも広いと
きは谷の部分17においても、フイラメント糸1
9を被い、谷の部分17と隆起部18の表面に材
質差によるコントラストが殆ど現出しない。
きは谷の部分17においても、フイラメント糸1
9を被い、谷の部分17と隆起部18の表面に材
質差によるコントラストが殆ど現出しない。
布状シート12の糸間隙が前記の範囲よりも狭
いときは谷の部分17及び隆起部18共にこれら
の表面に合成樹脂は押しだされず、これによつて
被覆され隆起部18は構成されない。
いときは谷の部分17及び隆起部18共にこれら
の表面に合成樹脂は押しだされず、これによつて
被覆され隆起部18は構成されない。
フイラメント糸に光沢のあるものは、或は金属
を蒸着したものを用いたものにおいては、谷の部
分17が光沢を有し金属的な輝きのあるものが得
られる。
を蒸着したものを用いたものにおいては、谷の部
分17が光沢を有し金属的な輝きのあるものが得
られる。
(実施例3の製造法)
今この実施例のシート状積層装飾材の製造方法
を次に説明する。
を次に説明する。
裏打布11が裏打ちされている熱可塑性合成樹
脂シート10をこの熱可塑性合成樹脂層が充分に
溶融する温度まで加熱し、これに前記布状シート
12を重ね合せて、エンボスロール又はエンボス
板を用いてこれらを加圧する、即ちエンボスロー
ル、エンボス板の凸部によつて圧せられた部分前
記熱可塑性合成樹脂は圧力のかから無いエンボス
ロール、エンボス板の凹部の区域に塑性流動が起
り、この熱可塑性合成樹脂の一部はフイラメント
糸19間隙を通つて布状シート12の表面にそれ
ぞれ押し出され、この部分の表面を被い、熱可塑
性合成樹脂よりなる隆起部18をそれぞれ形成す
る。
脂シート10をこの熱可塑性合成樹脂層が充分に
溶融する温度まで加熱し、これに前記布状シート
12を重ね合せて、エンボスロール又はエンボス
板を用いてこれらを加圧する、即ちエンボスロー
ル、エンボス板の凸部によつて圧せられた部分前
記熱可塑性合成樹脂は圧力のかから無いエンボス
ロール、エンボス板の凹部の区域に塑性流動が起
り、この熱可塑性合成樹脂の一部はフイラメント
糸19間隙を通つて布状シート12の表面にそれ
ぞれ押し出され、この部分の表面を被い、熱可塑
性合成樹脂よりなる隆起部18をそれぞれ形成す
る。
更に具体的に説明すれば、裏打材11としてメ
リヤスが裏打ちされている熱可塑性合成樹脂シー
ト10の一種であるポリ塩化ビニル製レザーに、
このポリ塩化ビニルの溶融温度150乃至180℃好ま
しくは160℃に加熱し、これに布状シート12と
してフイラメント糸の材質がポリアミド系のモノ
フイラメント糸、cm当りの糸打ち込み数はたて糸
31本、よこ糸25本で平織に織成したものを重ねあ
わせ、深さ1mmのエンボス板を用い圧力計表示で
20Kg/cm2の圧力で2分間加熱挟圧し製品を得た。
リヤスが裏打ちされている熱可塑性合成樹脂シー
ト10の一種であるポリ塩化ビニル製レザーに、
このポリ塩化ビニルの溶融温度150乃至180℃好ま
しくは160℃に加熱し、これに布状シート12と
してフイラメント糸の材質がポリアミド系のモノ
フイラメント糸、cm当りの糸打ち込み数はたて糸
31本、よこ糸25本で平織に織成したものを重ねあ
わせ、深さ1mmのエンボス板を用い圧力計表示で
20Kg/cm2の圧力で2分間加熱挟圧し製品を得た。
なお、すべての実施態様において、“分布”と
は、概ね全面に分散していることを意味し、その
形状は定形、若しくは不定形のものが規則的、若
しくは不規則的になつているものもこの概念に入
り、例えば縞、格子、市松模様、水玉模様など規
則的なものも、この概念に含まれる。
は、概ね全面に分散していることを意味し、その
形状は定形、若しくは不定形のものが規則的、若
しくは不規則的になつているものもこの概念に入
り、例えば縞、格子、市松模様、水玉模様など規
則的なものも、この概念に含まれる。
図面はこの考案の代表的な実施態様を示すもの
であつて、第1図はこの考案品の一部拡大斜視
図、第2図は他の実施態様の一部拡大断面図、第
3図、第4図は織布の態様をそれぞれ示す一部平
面図、第5図は他の織布の態様の拡大断面図であ
る、第6図は更に他の実施態様の拡大断面図であ
る。 図中の主な符号、10……熱可塑性合成樹脂シ
ート、12……布状シート、13……密部分、1
4……疎部分、15……熱可塑性合成樹脂表面、
16……紋模様、17……谷の部分、18……隆
起部分、19……フイラメント糸。
であつて、第1図はこの考案品の一部拡大斜視
図、第2図は他の実施態様の一部拡大断面図、第
3図、第4図は織布の態様をそれぞれ示す一部平
面図、第5図は他の織布の態様の拡大断面図であ
る、第6図は更に他の実施態様の拡大断面図であ
る。 図中の主な符号、10……熱可塑性合成樹脂シ
ート、12……布状シート、13……密部分、1
4……疎部分、15……熱可塑性合成樹脂表面、
16……紋模様、17……谷の部分、18……隆
起部分、19……フイラメント糸。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 熱可塑性合成樹脂シートの表面に編物、織
物、不織布のうちの一種よりなる布状シートが
成形時にラミネートして固着一体化してあるシ
ート状積層装飾材において、 前記布状シートを構成する糸密度は部分的に
密部分と疎部分に分布形成してあり、疎部分に
おいては前記布状シートは熱可塑性合成樹脂シ
ートの熱可塑性合成樹脂層にそれぞれ埋没して
おり、密部分においては少なくとも前記布状シ
ートの表面は前記熱可塑性合成樹脂シートの表
面上にそれぞれ現出していることを特徴とする
シート状積層装飾材。 2 前記布状シートはレース生地であることを特
徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
シート状積層装飾材。 3 前記布状シートは織物であつてたて糸、よこ
糸のうちの少なくとも一方に疎密が形成したも
のであることを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第1項記載のシート状積層装飾材。 4 前記布状シートは織物であつて、その疎部分
は平織、綾織、朱子織のうちの一種よりなる地
組織であり、密の部分は重ね組織、パイル組織
のうちの一種により形成したものであることを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
のシート状積層装飾材。 5 前記布状シートは編物、織物、不織布のうち
の一種よりなる疎目の地組織に刺繍によつて密
部分が分布形成したものであることを特徴とす
る実用新案登録請求の範囲第1項記載のシート
状積層装飾材。 6 前記布状シートは編物、織物、不織布のうち
の一種よりなる疎目の地組織にフロツク加工に
よつて密部分が分布形成したものであることを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
のシート状積層装飾材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18091286U JPH0435169Y2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18091286U JPH0435169Y2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6384338U JPS6384338U (ja) | 1988-06-02 |
JPH0435169Y2 true JPH0435169Y2 (ja) | 1992-08-20 |
Family
ID=31125299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18091286U Expired JPH0435169Y2 (ja) | 1986-11-25 | 1986-11-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0435169Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090088037A1 (en) * | 2007-09-28 | 2009-04-02 | Invista North America S.Ar.L. | Laminated fabric construction with polyolefin compositions |
-
1986
- 1986-11-25 JP JP18091286U patent/JPH0435169Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6384338U (ja) | 1988-06-02 |
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