JPH0434967B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0434967B2
JPH0434967B2 JP59270286A JP27028684A JPH0434967B2 JP H0434967 B2 JPH0434967 B2 JP H0434967B2 JP 59270286 A JP59270286 A JP 59270286A JP 27028684 A JP27028684 A JP 27028684A JP H0434967 B2 JPH0434967 B2 JP H0434967B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
benzopyran
dihydro
tetramethyl
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59270286A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61148120A (ja
Inventor
Manzo Shiono
Yoshiji Fujita
Takuji Nishida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP59270286A priority Critical patent/JPS61148120A/ja
Publication of JPS61148120A publication Critical patent/JPS61148120A/ja
Publication of JPH0434967B2 publication Critical patent/JPH0434967B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はクロマン骨格を有する新規な化合物
を有効成分とする鎮痛剤に関する。 〔従来の技術〕 従来、クロマン骨格を有する化合物の中には
いくつかの薬理作用を有する化合物があること
が見出されている。例えば、2,2,5,7,
8−ペンタメチル−6−(2−グアニジノエト
キシ)クロマンは血圧降下作用を有しており
〔Cesk.Farm.,29巻5号125頁(1980年)参
照〕、また2−(N,N−ジメチルアミノ)エチ
ル2−(2,2,5,7,8−ペンタメチル−
6−クロマニルオキシ)イソブチレート、2−
(2,2,5,7,8−ペンタメチル−6−ク
ロマニルオシキ)イソブチルニコチネートなど
はコレステロール低下作用を有している(特開
昭55−94382号公報参照)。さらにクロマン骨格
を有するビタミンEは生体内における種々の生
理作用に関与していることが知られている。 また鎮痛剤として現在アスピリンなど数多く
のものが臨床に供させられているが、これら鎮
痛剤として使用されている化合物のなかにはク
ロマン骨格を有するものはない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記のとおり鎮痛剤として数多くのものが臨
床に供せられているが、臨床に供せられている
鎮痛剤よりも効力の強いかつ安全性の高い鎮痛
剤の開発が望まれているのが現状である。 本発明の目的は、臨床に供されているアスピ
リンよりも優れた鎮痛作用を有しかつ安全性の
高い鎮痛剤を提供するにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明によれば、上記の目的は、一般式() (式中、Rは水素原子、ヒドロキシメチル基
又はカルボキシル基を表わし、nは0又は1の
整数を表わす。) で示される化合物又はその薬理学的に許容され
るエステル若しくは塩〔以下、これらの化合物
をクロマン化合物()と総称する〕を有効成分
とする鎮痛剤を提供することによつて達成され
る。 一般式()で示される化合物は置換基Rによ
り次の3つのタイプに分かれる。 一般式(−a)で示されるα−アミノ酸の
薬理学的に許容されるエステルは、具体的には
メチルエステル、エチルエステル、ピロピルエ
ステル、ブチルエステル、オクチルエステル、
テトラデシルエステル、ステアリルエステルな
どのアルキルエステルである。一般式(−
b)で示されるアミノアルコールの薬理学的に
許容されるエステルとしては、例えば酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸などの低級脂肪酸のエステ
ル;パルミチン酸、リノール酸、オレイン酸、
ステアリン酸などの高級脂肪酸のエステル;安
息香酸、リン酸、モノマンノシルホスフエート
などのエステルなどが挙げられる。また、一般
式(−a)で示されるα−アミン酸又はその
薬理学的に許容されるエステル、一般式(−
b)で示されるアミノアルコール又はその薬理
学的に許容されるエステル及び一般式(−
c)で示されるアミンの薬理学的に許容される
塩としては、例えばリチウム塩、ナトリウム
塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;塩酸
塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの鉱酸
塩;p−トリエンスルホン酸塩、メタンスルホ
ン酸塩などの有機スルホン酸塩;酢酸塩、コハ
ク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸
塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、安息香酸塩などの
有機カルボン酸の塩などを挙げることができ
る。 一般式(−a)で示されるα−アミノ酸の
製造方法を次に説明する。先ず一般式() (式中、nは前記定義のとおりであり、
R′は水素原子又は水素基の保護基を表わす。) で示されるアルデヒドと炭酸アンモニウム及び
アルカリ金属シアン化合物とを反応させること
により一般式() (式中、R′及びnは前記の定義のとおりで
ある。)で示されるヒダントインを得、ついで
該ヒダントインを加水分解することにより前記
一般式(−a)で示されるα−アミノ酸を製
造することができる。ここで、アルカリ金属シ
アン化物としてはシアン化ナトリウム、シアン
化カリウム、シアン化リチウムなどが挙げられ
る。一般式()で示されるアルデヒドと炭酸ア
ンモニウム及びアルカリ金属シアン化物との反
応は従来知られている一般的なヒダントイン合
成反応条件下にて行なうことができる。例え
ば、、一般式()で示されるアルデヒドとこの
アルデヒドに対して約1〜10倍モル、好ましく
は約1〜3倍モルの炭酸アンモニウム及び該ア
ルデヒドに対して約1〜10倍モル、好ましくは
約1〜3倍モルのアルカリ金属シアン化物とを
水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフ
ランなどの溶媒中、室温〜100℃、好ましくは
40〜60℃の温度下に反応させ、ついで得られた
反応混合物を濃縮し、この濃縮物に少量の濃塩
酸を加えて約80〜100℃で約1〜10分間反応さ
せることにより一般式()で示されるヒダント
インを得ることができる。このようにして得ら
れたヒダントインを常法に従つて加水分解する
ことにより一般式(−a)で示されるα−ア
ミノ酸を製造することができる。この加水分解
反応は例えば、ヒダントインとこれに対して約
1〜5倍モルの水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムなどのアルカリ金属水酸化物とを水溶媒
中、80〜150℃好ましくは100〜130℃の温度下
に反応させ、ついで系内に存在するアルカリを
塩酸、硫酸なとの鉱酸で中和することにより行
なう。 一般式(−a)で示されるα−アミノ酸を
従来知られている一般的なエステル化反応及
び/又は塩生成反応に付することにより、一般
式(−a)で示されるα−アミノ酸のアステ
ル若しくは塩又は該α−アミノ酸エステルの塩
を得ることができる。例えば、一般式(−
a)で示されるα−アミノ酸とメチルアルコー
ル、エチルアルコール、プロピルアルコール、
ブチルアルコール、オクチルアルコール、テト
ラデシルアルコール、ステアリルアルコールど
のアルキルアルコールとを該α−アミノ酸に対
して当量以上の塩化水素、硫酸、塩化チオニル
などの存在下に約−20℃〜+40℃で反応させた
のち、その反応混合物を重曹水などで中和する
ことにより反応するα−アミノ酸エステルが得
られる。また、一般式(−a)で示されるα
−アミノ酸又はそのエステルを水、メチルアル
コール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルな
どを溶解し、ついでこの溶液に該α−アミノ酸
又はそのエステルに対してほぼ当量の塩化水
素、臭化水素酸、硫酸、硝酸なとの鉱酸;p−
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などの
有機スルホン酸;又は水酸化リチウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金
属水酸化物を作用させることにより対応するα
−アミノ酸又はそのエステルの塩が得られる。 上記の方法により得られた一般式(−a)
で示されるα−アミノ酸及びそのエステル並び
にそれらの塩の分離回収は一般的なアミノ酸及
びそのエステル並びにそれらの塩の分離回収方
法により行なうことができる。 一般式(−b)で示されるアミノアルコー
ルは一般式(−a)で示されるα−アミノ酸
を例えばテトラヒドロフランなどの溶媒中、加
熱還流下に該α−アミノ酸に対して約1〜3倍
モルの水素化リチウムアルミニウムを用いて還
元することにより製造される。一般式(−
b)で示されるアミノアルコールを従来知られ
ている一般的なエステル化反応及び/又は塩生
成反応に付することにより、例えば一般式(
−a)で示されるα−アミノ酸について前述し
たと同様のエステル化反応又は塩生成反応に付
することにより、一般式(−b)で示される
アミノアルコールのエステル若しくは塩又は該
アミノアルコールのエステルの塩を得ることが
できる。このようにして得られた一般式(−
b)で示されるアミノアルコール及びそのエス
テル並びにそれらの塩の分離回収は常法により
行なうことができる。 一般式(−c)で示されるアミン一般式
()で示されるアルデヒドにメチルアルコー
ル、エチルアルコールなどの水性アルコール中
で氷冷下ないしは室温下の温度で該アルデヒド
に対して約1〜2倍モルのヒドロキシルアミン
を反応させることにより一般式() (式中、R′及びnは前記定義のとおりであ
る。)で示されるオキシムを得、ついで該オキ
シムを例えばテトラヒドロフランなどの溶媒
中、加熱還流下に該オキシムに対して約0.75〜
2倍モルの水素化リウチムアルミニウムを用い
て還元することにより製造される。一般式(
−c)で示されるアミンを従来知られている一
般的な塩生成反応に付することにより、例えば
一般式(−a)で示されるα−アミノ酸につ
いて前述したと同様の塩生成反応に付すること
により、一般式(−c)で示されるアミンの
塩を得ることができる。このようにして得られ
た一般式(−c)及びその塩の分離回収は常
法により行なうことができる。 原料として使用する一般式()で示されるア
ルデヒドは、公知化合物である下記一般式
()で示されるアルコールを例えば、ピリジ
ンの存在下に無水クロム酸で酸化することによ
り容易に得られる〔Helvetica Chimica Acta
61巻、837〜843ページ(1978年)参照〕。 クロマン化合物()及びアスピリンについて
の鎮痛作用の試験及びその結果を次の試験例に
示す。 試験例 下記のクロマン化合物群及び対照としてアス
ピリンについて、各群10匹のddY系雄性マウス
を用い、酢酸Writhing法〔Koster et al.,
Federation Proc,18巻412頁(1959年)参照〕
により鎮痛試験を実施した。その結果を第1表
に示す。 化合物(1) β−(2,3−ジヒドロ−6−ヒド
ロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2H
−ベンゾピラン−2−イル)アラニン塩酸塩 化合物(2) (2,3−ジヒドロ−6−ヒドロキシ
−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン−2−イル)メチルアミン塩酸塩 化合物(3) 2−(2,3−ジヒドロ−6−ヒドロ
キシ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−
ベンゾピラン−2−イル)エチルアミン塩酸塩 化合物(4) 2−アミノ−3−(2,3−ジヒドロ
−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−2−イル)−1−プ
ロパノール
〔実施例〕
以下に、本発明を実施例(製剤例)により具体
的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に
より限定されるものではない。また以下に、クロ
マン化合物()の合成例を示す。 実施例 1 注射剤 無菌的に3ml容器のアンプルを用い3mlの生理
食塩水に化合物(1)が100mg含有するように調製し、
焼封したのち、加熱滅菌して、無菌及び発熱性物
質を含有しない注射剤とする。 実施例 2 錠 剤 化合物(1) 100mg コーン・スターチ 145mg カルボキシメチルセルロースカルシウム 40mg ポリビニルピロリドン 9mg ステアリン酸マグネシウム 6mg 上記の成分をとり、混合し打錠機にて直接打錠
し、重量300mgの錠剤とする。 合成例 1 (1) (6−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−
2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾ
ピラン−2−イル)アセトアルデヒド3.38gと
エタノール25mlの溶液に水14ml、炭酸アンモニ
ウム4.52g及びシアン化ナトリウム0.98gを加
え、50〜55℃にて4時間加熱攪拌した。得られ
た反応液を減圧下に濃縮し、これに濃塩酸2ml
を加え、90℃で5分間加熱した。反応液を冷却
し、これに水を加え、生成した沈殿を過し、
ついで水及びジエチルエーテルで洗滌した後、
減圧下に乾燥することにより、下記の物性を有
する5−〔(6−ベンジルオキシ−2,3−ジヒ
ドロ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−
ベンゾピラン−2−イル)メチル〕イミダゾリ
ジン−2,4−ジオンを3.42g得た(収率83.8
%)。 FD質量スペクトル:〔M〕+408 NMRスペクトル(90MHz)δHMS DMSO-d6; 1.21(s,3H);1.5〜2.7(m,15H); 3.26(s,2H);4.0〜4.3(m,1H); 4.6(s,2H);7.25〜7.6(m,5H) (2) 上記(1)で得られた5−〔(6−ベンジルオキシ
−2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラ
メチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)メチ
ル〕イミダゾリジン−2,4−ジオン3.15gと
水酸化ナトリウム1.6g及び水30mlとから成る
混合液を封管中、120℃で15時間加熱、攪拌し
た。得られた反応液に水を加え、過して不溶
物を除去し、その液をジエチルエーテルで洗
滌し、水槽を希塩酸で中和した。生成した沈殿
を過し、ついで水及びジエチルエーテルで洗
滌したのち、減圧下に乾燥することにより、下
記の物性を有するβ−(6−ベンジルオキシ−
2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−2−イル)アラニ
ンを2.41g得た(収率78.4%)。 FD質量スペクトル:〔M〕+383 NMRスペクトル(90MHz)δHMS DMSO-d6; 1.2(s,3H);1.5〜2.7(m,15H); 3.8〜4.1(m,1H);4.59(s,2H); 7.25〜7.57(m,5H);7.6〜9.5(br.s,
3H) (3) 上記(2)で得られたβ−(6−ベンジルオキシ
−2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラ
メチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)アラ
ニン2.30gをエタノール200mlに溶解し、この
溶液に1規定の塩酸12ml及び5%パラジウム/
活性炭2.0gを加えて、室温で2日間水素雰囲
気下に攪拌した。得られた反応液を過し、そ
の液に水を加え、ついでこれより減圧下に低
沸点物を留去した。残渣をエタノールに溶解
し、この溶液にジエチルエーテルを加えて再結
晶することにより、下記の物性を有するβ−
(2,3−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,
7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−
2−イル)アラニン塩酸塩〔化合物(1)〕の結晶
を1.21gを得た(収率61.2%)。 FD質量スペクトル:〔M−HC〕+293 NMRスペクトル(90MHz)δHMS DMSO-d6; 1.5(s,3H);1.6〜2.65(m,15H); 3.8〜4.1(s,1H);7.4(br.s,1H); 8.5(br.s,3H) 合成例 2 (1) 塩酸ヒドロキシルアミン3.31gの水3mlの溶
液に炭酸ナトリウム2.59gの水6mlの溶液、エ
タノール50mlを加え、次いで(6−ベンジルオ
キシ−2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テ
トラメチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)
カルバルデヒド15gのエタノール100mlの溶液
を氷冷下に滴下した。滴下後、室温で一夜激し
く攪拌を続けた。得られた反応液に食塩水を加
え、ジエチルエーテルで抽出し、抽出液を無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。この抽出液から抵
沸点物を減圧下に留去し、その残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーで精製することに
より(6−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ
−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン−2−イル)カルバドキシムを14.0g
得た(収率89.2%)。 (2) 上記(1)で得られた(6−ベンジルオキシ−
2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−2−イル)カルバ
ルドキシム14.0gとテトラヒドロフラン100ml
からなる溶液を水素化リチウムアルミニウム
2.4gとテトラヒドロフラン100mlの混合液中に
加熱還流下に滴下した。反応後、得られた反応
液を氷水にあけ、塩酸で酸性にしたのち、塩化
メチレンで抽出した。抽出液から低沸点物を留
去し、得られた残渣に水酸化ナトリウム水溶液
を加え、次いでジエチルエーテルで抽出した。
抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、
塩化水素ガスを吹き込み、次いでこの抽出液か
ら低沸点物を留去した。得られた残渣を塩化メ
チレンに溶かし、この溶液にn−ヘキサンを少
量ずつ加えて再沈殿させ、沈殿物を過、乾燥
することにより、下記の物性を有する(6−ベ
ンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−2,5,
7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−
2−イル)メチルアミン塩酸塩を7.0g得た。 FD質量スペクトル:〔M−HC〕+325 NMRスペクトル(90MHz)δHMS DMSO-d6; 1.24(s,3H);1.7〜2.0(m,2H); 2.05,2.09,2.12(each s,9H); 2.4〜2.7(m,2H);2.8〜3.1(m,2H); 4.61(s,2H);7.3〜7.6(m,5H); (3) 上記(2)で得られた(6−ベンジルオキシ−
2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−2−イル)メチル
アミン塩酸塩7.0g、5%パラジウム−炭素1.0
g、2N−塩酸20ml及びエタノール100mlの混合
液を水素雰囲気下、室温で一夜攪拌した。反応
液からパラジウム−炭素を別し、液を濃縮
した。得られた残渣をエタノールに溶かし、こ
の溶液にn−ヘキサンを徐々に加えて再沈殿さ
せた。生成した結晶を過し、乾燥することに
より、下記の物性を有する(2,3−ジヒドロ
−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−2−イル)メチル
アミン塩酸塩〔化合物(2)〕を4.3g得た。 FD質量スペクトル:〔M−HC〕+235 NMRスペクトル(90MHz)δHMS DMSO-d6; 1.27(s,3H);1.6〜1.9(m,2H); 2.01(s,6H);2.03(s,3H); 2.4〜2.6(m,2H);2.8〜3.1(m,2H); 合成例 3 (1) 合成例2−(1)において(6−ベンジルオキシ
−2,5,7,8−テトラメチル−2,3−ジ
ヒドロ−2H−ベンゾピラン−2−イル)カル
バルデヒド15gの代りに(6−ベンジルオキシ
−2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラ
メチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)アセ
トアルデヒド15.7gを用いた以外は合成例2−
(1)と同様に反応及び分離回収を行なうことによ
り、(6−ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ
−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン2−イル)アセトアルドキシム16.0g
を得た。 (2) 上記(1)で得られた(6−ベンジルオキシ−
2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−2−イル)アセト
アルドキシム15.0gとテトラヒドロフラン100ml
の混合液を、水素化リチウムアルミニウム2.42
gとテトラヒドロフラン100mlの混合液中に加
熱還流下に滴下した。反応後、得られた反応液
を氷水にあけ、塩酸で酸性にしたのち、塩化メ
チレンで抽出した。抽出液を乾燥後、これより
低沸点物を留去し、得られた残渣に水酸化ナト
リウム水溶液を加え、次いでジエチルエーテル
で抽出した。エーテル抽出液を乾燥後、濃縮す
ることにより、下記の物性を有する2−(6−
ベンジルオキシ−2,3−ジヒドロ−2,5,
7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−
2−イル)エチルアミンを得た。 FD質量スペクトル:〔M〕+239 NMRスペクトル(90MHz)δHMS DMSO-d6; 1.17(s,3H);1.5〜2.0(m,4H); 1.92(s,3H);2.07(s,3H); 2.14(s,3H);2.3〜2.6(m,2H); 4.0〜4.4(m,2H);4.62(s,2H); 7.2〜7.5(m,5H) (3) 上記(2)で得られた2−(6−ベンジルオキシ
−2,3−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラ
メチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)エチ
ルアミン、5%パラジウム−炭素1.0g、2N−
塩酸20ml及びエタノール100mlの混合液を水素
雰囲気下、室温で一夜攪拌した。反応後、反応
液からパラジウム−炭素を別し、液を減圧
下に濃縮した。得られた残渣をエタノールに溶
解し、この溶液にn−ヘキサンを徐々に加えて
再沈殿させた。生成した結晶を過し、n−ヘ
キサンで洗滌したのち、減圧下に乾燥すること
により、下記の物性を有する2−(2,3−ジ
ヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テ
トラメチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)
エチルアミン塩酸塩〔化合物(3)〕を8,6g得
た。 FD質量スペクトル:〔M−HC〕+249 NMRスペクトル(90MHz)δHMS DMSO-d6; 1.24(s,3H);1.6〜2.0(m,4H); 2.03,2.06,2.09(each s,9H); 2.4〜2.8(m,2H);2.8〜3.2(m,2H) 合成例 4 水素化リチウムアルミニウム0.46gとテトラヒ
ドロフラン30mlから成る混合液に加熱還流下に、
合成例1と同様の方法により得られたβ−(2,
3−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8
−ストラメチル−2H−ベンゾピラン−2−イル)
アラニン塩酸塩3.0gを少量ずつ加えた。得られた
反応液を少量の水に注ぎ、塩酸で酸性としたの
ち、ジエチルエーテルで洗滌した。水槽を減圧下
に濃縮し、得られた残渣をエタノールで抽出し
た。エタノール抽出液を重曹水で中和し、減圧下
に濃縮した。得られた残渣を塩化メチレンで抽出
し、抽出液を乾燥後、この抽出液から減圧下に低
沸点物を留去することにより、下記の物性を有す
る2−アミノ−3−(2,3−ジヒドロ−6−シ
ドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2H
−ベンゾピラン−2−イル)−1−プロパノール
〔化合物(4)〕を1.05g得た。 FD質量スペクトル:〔M〕+279 NMRスペクトル(90MHz)δHMS DMSO-d6; 1.36(s,3H);1.8〜2.2(m,4H); 2.15,2.17,2.22(each s,9H); 2.6〜2.9(m,2H);3.7〜4.1(m,3H); 〔発明の効果〕 上記の試験例の結果から明らかなとおり、クロ
マン化合物()はアスピリンよりも優れた鎮痛作
用を有しており、かつ低毒性である。本発明によ
り提供される鎮痛剤はその有効成分であるクロマ
ン化合物()の有する優れた鎮痛作用を効果的に
発現させる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rは水素原子、ヒドロキシメチル基
    又はカルボキシル基を表わし、nは0又は1の
    整数を表わす。) で示される化合物又はその薬理学的に許容され
    るエステル若しくは塩を有効成分とする鎮痛
    剤。
JP59270286A 1984-12-20 1984-12-20 鎮痛剤 Granted JPS61148120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59270286A JPS61148120A (ja) 1984-12-20 1984-12-20 鎮痛剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59270286A JPS61148120A (ja) 1984-12-20 1984-12-20 鎮痛剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61148120A JPS61148120A (ja) 1986-07-05
JPH0434967B2 true JPH0434967B2 (ja) 1992-06-09

Family

ID=17484141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59270286A Granted JPS61148120A (ja) 1984-12-20 1984-12-20 鎮痛剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61148120A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63107026A (ja) * 1986-10-23 1988-05-12 Tokuda Seisakusho Ltd プラズマエツチング装置
EP0550292A1 (en) * 1992-01-02 1993-07-07 Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. Tissue protective tocopherol analogs
US5510373A (en) * 1992-04-06 1996-04-23 Merrell Pharmaceuticals Inc. Cardioprotective agents

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61148120A (ja) 1986-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0183869B1 (en) Chroman compounds and their use
KR20070061583A (ko) 텔미사르탄의 제조 방법
WO2021056811A1 (zh) 亚胺盐衍生物、其制备方法及尼古丁的制备方法
WO2008005423A1 (en) Improved method of making sufentanil
NO148496B (no) Kopleinnretning til forbindelse av en foerste roerledning, saasom et undervanns-broennhode, med en annen roerledning, saasom et stigeroer
EP2238118A1 (en) Method of synthesis of bosentan, its polymorphic forms and its salts
JP4048119B2 (ja) 2−(4−クロロベンゾイルアミノ)−3−[2(1h)−キノールリノン−4−イル]プロピオン酸の製造方法
EP2590943B1 (en) Process and intermediates for preparation of an active ingredient
EP0147475B1 (en) Aminocyclohexanol derivatives having an expectorant activity, process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
JPH059424B2 (ja)
CN109796351B (zh) 一种盐酸屈他维林中间体的制备新方法
JPH0434967B2 (ja)
JPH0433793B2 (ja)
ES2572533T3 (es) Un proceso mejorado para la preparación de fumarato de rupatadina
KR100224330B1 (ko) 골관절 질환의 치료에 유용한 n-((4,5-디히드록시-및 4,5,8-트리히드록시-9,10-디히드로-9,10-디옥소-2-안트라센-일)카르보닐)아미노산
JPH0436156B2 (ja)
JP7433415B2 (ja) オキサゼピン系化合物の調製方法
JPH0559117B2 (ja)
CN107200763A (zh) 一种以鹅去氧胆酸为原料合成石胆酸的方法
CA1247623A (en) Derivatives of 2-(2-thienyl)-imidazo-¬4,5-b|- pyridines and their pharmaceutically acceptable salts and a process for the preparation thereof
AT367015B (de) Verfahren zur herstellung von neuen substituierten phenylessigsaeuren, deren niederen alkylestern undsalzen
US7615641B2 (en) Long chain aliphatic alcohol derivatives and methods of making and using same
HU179780B (en) Process for preparing thiazolidine-carboxylic acid derivatives
JPS5921866B2 (ja) 4−ベンズアゾニン系化合物の製法
JPS6159314B2 (ja)