JPH04348882A - キヤリパのシール溝へのシール供給装置 - Google Patents

キヤリパのシール溝へのシール供給装置

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JPH04348882A
JPH04348882A JP14530791A JP14530791A JPH04348882A JP H04348882 A JPH04348882 A JP H04348882A JP 14530791 A JP14530791 A JP 14530791A JP 14530791 A JP14530791 A JP 14530791A JP H04348882 A JPH04348882 A JP H04348882A
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seal
shuttle
cylinder
caliper
holding
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Yuji Watanabe
渡辺 祐二
Mitsuhito Ino
井野 光仁
Masayoshi Kojima
小島 正義
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キヤリパへのシール供
給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】デイスクブレーキ用のキヤ
リパとして、図13に示すように駐車ブレーキを組み込
むものが知られている。この種のキヤリパ100にあつ
ては、その組付工程の初期段階にて、シリンダ101の
中心軸線上にアジヤスタボルト102を立設する。この
ような組付途中のキヤリパ100において、シリンダ1
01の外側端部のシール溝103に図11に示すような
環状の弾性シール部材105が装着される。
【0003】従来、この弾性シール部材105の装着作
業は、人手によつてなされていたが、アジヤスタボルト
102に支障を受ける状態で、弾性シール部材105を
シール溝103に確実かつ緊密に装着する作業となるた
め、熟練を要し、かつ、非能率的であつた。本発明は、
キヤリパ100に弾性シール部材105を自動組付する
シール供給装置に関するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、筒状部の下端部に径方向内向きに突出して形成され
、弾性シール部材を係止する係止部、及び係止部の上方
に放射方向に4個以上形成され、1個の弾性シール部材
を押圧して内向き湾曲突出部を形成する押し棒が進退自
在に挿入される通孔を有し、基盤側に支持されるシール
収納筒と、キヤリパのシリンダの中心軸線上に設けたア
ジヤスタボルトを受け入れる凹所を有する当接板と支持
部材との間に、復元状態で円環状をなす弾性シール部材
を外向き湾曲突出部及び内向き湾曲突出部を有する弾性
的折り曲げ状態で挟持又は解放するシール保持シヤトル
と、シール保持シヤトルを基盤側に対して昇降駆動する
第1駆動装置と、シール保持シヤトルを基盤側に対して
水平方向に往復駆動する第2駆動装置と、基盤側に設け
られ、シール溝を有するシリンダの開口を下向きとして
キヤリパを保持するキヤリパ保持装置とを備えるキヤリ
パのシール溝へのシール供給装置である。
【作用】
【0005】シール収納筒は、弾性シール部材を内蔵し
て基盤側に支持されている。  先ず、シール保持シヤ
トルに弾性シール部材を保持させる作動について説明す
る。第2駆動装置を駆動して、シール保持シヤトルの中
心軸線をシール収納筒の中心軸線に合致させ、第1駆動
装置を駆動して、シール保持シヤトルを上昇駆動する。 これにより、当接板をシール収納筒内に挿入し、支持部
材の先端面を係止部の上面に一致させる。次いで、当接
板と支持部材との間隙を、弾性シール部材を受入れ可能
に設定する。
【0006】この状態で各通孔に各押し棒を押し込む。 これにより、係止部に直接係止する1個の弾性シール部
材の周方向の複数箇所が各押し棒にてそれぞれ内径側に
押し込まれ、押し棒にて押し込まれた内向き湾曲突出部
及び押し棒の間の外向き湾曲突出部を交互に形成し、外
形が縮小する弾性的折り曲げ状態が与えられる。
【0007】弾性シール部材が弾性的折り曲げ状態にな
つたなら、当接板と支持部材との間でこの弾性シール部
材を挟持する。弾性シール部材が保持されたなら、各押
し棒を抜き取り復帰させる。各押し棒が復帰したなら、
第1駆動装置を駆動してシール保持シヤトルを下降移動
させ、シール収納筒との干渉を避ける。
【0008】次に、シール保持シヤトルに保持された弾
性シール部材を、キヤリパのシール溝へ装着する。先ず
、第2駆動装置を駆動してシール保持シヤトルの中心軸
線をキヤリパのシリンダの中心軸線に合致させる。キヤ
リパは、予め、シリンダの開口を下向きとしてキヤリパ
保持装置に保持してある。
【0009】シール保持シヤトルとシリンダとの中心軸
線が合致したなら、第1駆動装置を駆動してシール保持
シヤトルを上昇駆動する。これにより、当接板をシリン
ダに挿入し、支持部材の先端面をシール溝の下縁に一致
させ、弾性シール部材をシール溝に対向位置させる。キ
ヤリパのシール溝への弾性シール部材の装着は、弾性シ
ール部材の当接板と支持部材との間での挟持を解放して
なされる。挟持を解放された弾性シール部材は自己の弾
性的復元力によつて弾性的折り曲げ状態から円環状に復
元し、周方向のシール溝に向けて拡径突入して環着され
る。
【0010】その後、第1駆動装置を駆動してシール保
持シヤトルを下降駆動し、シール保持シヤトルをキヤリ
パと干渉しない位置に移動させる。次に、第2駆動装置
を駆動して、シール保持シヤトルをシール収納筒側に移
動させる。新たな弾性シール部材を当接板と支持部材と
の間に挟持させると共に、新たなキヤリパをキヤリパ保
持装置に保持させて、上記の作動が繰り返しなされる。
【実施例】
【0011】以下、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1〜図12は、本発明の1実施例を示
す。図1中において符号1はシール供給ステージを示し
、シール保持シヤトル3に弾性シール部材105を供給
する。2はシール組付ステージを示し、シール保持シヤ
トル3に保持した弾性シール部材105を図13に示す
キヤリパ100のシール溝103へ装着する。シール保
持シヤトル3は、移動台車97に載置され、かつ、移動
台車97上で昇降駆動する第1駆動装置であるシヤトル
昇降用シリンダ装置48を付属する。更に、シール保持
シヤトル3を載置する移動台車97は、水平方向に駆動
されるシヤトル移動用シリンダ装置99を備える。
【0012】シール供給ステージ1は、シール収納筒1
0を主構成要素とする。シール収納筒10は、図2に示
すように下端に形成した内向きフランジ状の係止部11
と、この係止部11に係止する下端部の弾性シール部材
105に対応して設けられ、1個の弾性シール部材10
5の高さよりも小さい直径の通孔12とを有する。この
通孔12は、周方向の所定間隔にて複数個(4〜8個)
放射状に形成されるものであり、この実施例では6個設
けられている。また、このシール収納筒10の内周面は
、上端部の開口10dに接続する大径筒部10a、大径
筒状部10aに接続し、下方に向けて次第に縮径するテ
ーパ穴部10b及びテーパ穴部10bの小径端に接続す
る筒状部10cを形成している。この大径筒状部10a
は、図11に示す円環状の弾性シール部材105を遊挿
可能な大きさを有し、テーパ穴部10bは、円環状の弾
性シール部材105を中間部に係止可能な大きさを有し
、また、筒状部10cは、円環状の弾性シール部材10
5を摩擦力にて係止可能な大きさを有する。
【0013】そして、このシール収納筒10は、図1に
示す基盤60側に固設した一対の枠体18の一対の支持
ブロツク18a上に係止させて上下移動及び回動不可能
に取付けてある。77は、枠体18の上面に架設した環
状の上板であり、後記する複動式のシリンダ装置70を
支持する。72は、シール収納筒10の開口10dと略
同径の内径を有する補助筒であり、補助筒72内にしゆ
う動自在に内挿した有底筒状のシール押込み部材73は
、その先端が弾性シール部材105の径方向の幅Wと略
同じ厚さの環状面をなしてシール収納筒10の筒状部1
0c内に進入可能である。
【0014】70は複動式のシリンダ装置であり、環状
の上板77に支持され、そのピストン棒70aの先端部
にシール押込み部材73の底部が固着され、また、ピス
トン棒70aの中間部外周には連結具78が螺着されて
止めねじ76にて固定されている。複動式のシリンダ装
置70は、その往き作動によつてシール押込み部材73
を下降させ、シール押込み部材73の下面とシール収納
筒10の上面との間隙Tから供給される弾性シール部材
105を、シール収納筒10内に押し込む機能を有する
【0015】79は、補助筒72の上部外周に一体的に
設けた位置決め装置であり、ボール79dがばね79a
にて弾性的に押圧されて、連結具78の外周に設けられ
、周方向に延在する下部円周溝79bに常態にて係止し
ている。このような位置決め装置79は、連結具78の
周方向に複数個配設されている。しかして、シール押込
み部材73の下降に際し、当初はボール79dが下部円
周溝79bに係止して、位置決め装置79と一体の補助
筒72がシール押込み部材73に係止して一体に作動す
るが、補助筒72の下端面がシール収納筒10の開口1
0d端縁に当接した後は、ボール79dが下部円周溝7
9bから脱出し、シール押込み部材73のみが往き作動
する。通常のシール押込み部材73の往き作動は、上部
円周溝79cにボール79dが係止して終了する。
【0016】シリンダ装置70の帰り作動に際しては、
先ず、シール押込み部材73と連結具78とが一体に上
昇し、位置決め装置79がシール押込み部材73に係止
し、ボール79dが下部円周溝79bに嵌入した後は、
補助筒72がシール押込み部材73と一体に上昇し、元
位置に復帰する。
【0017】次に、図1,図8を参照して、弾性シール
部材105を縮径させるように押し棒13を進退駆動す
る進退駆動装置80の1例について説明する。基台61
に固定した円板状基板61a上に、シール収納筒10の
通孔12に対応する複数個(実施例では6個)の案内部
材15を放射状に固設し、各案内部材15の外端部には
孤形の回動案内部材17を固設してある。基台61は、
基盤60に支柱60aを介して固定されている。この案
内部材15の上に乗せた円環状のカム板14が、回動案
内部材17に案内されて回動自在である。カム板14に
は、外周部から内周部に向けて径方向に対して傾斜し、
かつ、円弧形をなして延在する傾斜孔14aが、周方向
に所定間隔にて複数個(実施例では6個)形成されてい
る。各案内部材15の上面には、案内部である放射方向
の直線溝15aがカム板14の傾斜孔14aと交差して
形成されている。また、各案内部材15内には、それぞ
れ被案内部材である押し棒13の外端部がしゆう動自在
に内挿され、押し棒13の外端部には傾斜孔14aに案
内されるカムピン13aが立設されている。なお、押し
棒13の案内部材15との係合部分は、矩形断面をなし
、カムピン13aを直立させている。
【0018】カム板14を正逆に回動駆動する回動駆動
手段である複動式のシリンダ装置81は、基台61に一
端部を固定したシリンダ受け台61bに揺動自在にピン
結合して設けられ、そのピストン棒81aの先端部は、
カム板14から突設したアーム82に回動自在にピン結
合している。なお、カム板14の回動を円滑にするため
に、案内部材15の直線溝15a内にリニアモーシヨン
ベアリングを配置でき、また、カムピン13aの回動を
円滑にするために、ボールベアリングの内輪をカムピン
13aに固定し、外輪をカム板14の傾斜孔14aに係
合させることもでき、更に、押し棒13の直線溝15a
内のしゆう動を安定的に行うために、押し棒13の円形
断面をなす先端部を軸受部材を介して基台61側に案内
支持することもできる。なお、カムピン13aの直線溝
15aに対する移動を円滑にするために、ボールベアリ
ングの内輪をカムピン13aに固定し、外輪を直線溝1
5aに係合させることもできる。
【0019】図1,図4〜図7を参照して、当接板24
と支持部材45との間に、弾性シール部材105を弾性
的折り曲げ状態にて挟持するキヤリパ組付用のシール保
持シヤトル3について説明する。シール保持シヤトル3
は、シール保持筒20、シール押込割り筒30及びシー
ル受け筒40を主構成要素とし、ゴム又はエラストマに
て製作され、図11に示すように復元状態で円環状をな
す弾性シール部材105を、図12に示すような弾性的
折り曲げ状態で挟持して移送し、またキヤリパ100に
装着する装置である。弾性的折り曲げ状態の弾性シール
部材105は、外向き湾曲突出部105a及び内向き湾
曲突出部105bを交互に形成している。
【0020】シール保持筒20は、図4,図5に示すよ
うに底部21aを有する小径円筒軸21の開口端外周に
当接板24を固着して構成される。小径円筒軸21の内
部は、キヤリパ100のアジヤスタボルト102を受け
入れる凹所22を形成している。当接板24は、キヤリ
パ100のシリンダ101内に遊挿可能な外形を有し、
放射状の切込み25にて複数個(図示の実施例では6個
)の扇形部26に分割され、各扇形部26には通孔27
が穿設されている。この当接板24は、弾性的折り曲げ
状態の弾性シール部材105を、凹所22を解放したま
まで当接支持できる大きさを有し、かつ、円環状に復元
状態の弾性シール部材105を通過できる大きさを有し
ている。なお、この通孔27は、切欠きにて構成するこ
ともできる。
【0021】そして、小径円筒軸21の底部21aは、
シール保持筒用の駆動手段であるシリンダ装置28のピ
ストン棒29aに締付用ボルト29bにて固着されてい
る。シリンダ装置28は、下室28aに圧力空気を導入
し、上室28bをドレインすることによつて当接板24
を図上にて上昇駆動し、往き作動させることができ、ま
た、上室28bに圧力空気を導入し、下室28aをドレ
インすることによつて当接板24を図上にて下降駆動し
、帰り作動させることができる。
【0022】図4,図6に基づいてシール押込割り筒3
0を説明する。シール押込割り筒30は、シール保持筒
20の小径円筒軸21に中心軸線方向のしゆう動自在に
外嵌する中径円筒軸31を有する。中径円筒軸31の先
端部には、周方向の所定間隔にて押拡げ部材32が固着
されている。押拡げ部材32は、前記扇形部26の個数
と同数である。各押拡げ部材32は、先端の先鋭部32
aから径方向外側に向けて下り傾斜する傾斜面部32b
を有し、当接板24の切込み25にそれぞれ進退自在に
挿入される。中径円筒軸31の基端部には、シール押込
割り筒30の駆動手段であるシリンダ装置33が付属さ
れ、下室33aに圧力空気を導入し、上室33bをドレ
インすることによつて押拡げ部材32を図上にて上昇駆
動し、当接板24から次第に突出するように往き作動さ
せることができ、また、上室33bに圧力空気を導入し
、下室33aをドレインすることによつて押拡げ部材3
2を図上にて下降駆動し、当接板24から押拡げ部材3
2を退出させるように帰り作動させることができる。
【0023】図4,図7に基づいてシール受け筒40を
説明する。シール受け筒40には、シール押込割り筒3
0の中径円筒軸31がしゆう動自在に内嵌し、先端部に
支持部材45を一体に形成する大径円筒軸44を有する
。支持部材45は、弾性的折り曲げ状態の弾性シール部
材105を当接する当接面45aを先端に有し、この当
接面45aから中心軸線方向に所定の距離を置いた係止
面45bが、シール収納筒10の係止部11の下面に係
止して位置決めできる。しかして、シール受け筒40の
当接面45aは、その組付状態において当接板24に中
心軸線方向に対向し、弾性的折り曲げ状態の弾性シール
部材105を当接板24との間隙Sに受入れて挟持して
、キヤリパ100のシリンダ101内に遊挿可能な大き
さを有している。
【0024】更に、支持部材45の先端には、当接板2
4の通孔27にしゆう動自在に挿入するピン41が周方
向の所定間隔にて突設されている。ピン41は、弾性的
折り曲げ状態の弾性シール部材105の外向き湾曲突出
部105aを支持するように当接板24の扇形部26と
同数つまり6本設けてある。また、支持部材45には、
各ピン41の中間部に位置させて、シール押込割り筒3
0の押拡げ部材32を収容する切欠き溝42をそれぞれ
設けてある。このようなシール受け筒40の基端部は、
シヤトル本体49に固定されている。このシヤトル本体
49には、前述のシリンダ装置28及び33のシリンダ
が形成されている。
【0025】シール保持シヤトル3は上記のように構成
され、シヤトル本体49がシヤトル支持部材85の一端
部に固定されている。シヤトル支持部材85の他端部は
、後記する移動台車97に固設したシヤトル昇降用シリ
ンダ装置48のピストン棒48aに固着されている。
【0026】図1,図3に基づいてシール保持シヤトル
3が載置される移動台車97について説明する。移動台
車97上は、両側にそれぞれ一対の車輪97bが設けら
れ、基盤60の上に設けた一対のレール97cに沿つて
水平方向つまり図上にて左右方向に移動自在である。こ
の移動台車97は、中央部に通孔97aを有すると共に
、下面に固設した複動式のシヤトル昇降用シリンダ装置
48のピストン棒48aがこの通孔97aを挿通して上
方に突出している。更に、移動台車97の上側には、上
下方向の案内溝96aを有する一対の案内部材96が対
向して立設されている。なお、シヤトル昇降用シリンダ
装置48は、図1上にて左右方向に延在させて基盤60
に設けた長穴60bを挿通して、基盤60との干渉が防
止されている。
【0027】このような移動台車97は、基盤60上に
固設した複動式のシヤトル移動用シリンダ装置99のピ
ストン棒99aの先端部が結合しているため、シヤトル
移動用シリンダ装置99の往き作動によつて図上にて左
方に駆動され、帰り作動によつて右方に駆動される。こ
のシヤトル移動用シリンダ装置99及び移動台車97に
より、シール保持シヤトル3を水平方向に駆動する第2
駆動装置を構成している。一方、シヤトル昇降用シリン
ダ装置48のピストン棒48aに固着されるシヤトル支
持部材85の他端部には、一対の突状片85bが形成さ
れ、この突状片85bが一対の案内部材96の案内溝9
6aに係合している。しかして、シール保持シヤトル3
と一体のシヤトル支持部材85は、シヤトル昇降用シリ
ンダ装置48の往き作動によつて上昇駆動され、帰り作
動によつて下降駆動される。
【0028】次に、シール組付ステージ2は、キヤリパ
保持装置50を備える。キヤリパ保持装置50は、図1
0に示すように基盤60に一対の支柱60cを介して支
持される支持板62に取付けた一対の複動式のキヤリパ
固定用シリンダ装置51を有し、そのピストン棒51a
の先端部には突起51bがそれぞれ固着されている。ま
た、各支柱60cの所定高さ位置には、それぞれキヤリ
パ支持部材63が固設されている。しかして、キヤリパ
100の両側に突出する耳部104をそれぞれキヤリパ
支持部材63に載置し、両キヤリパ固定用シリンダ装置
51を往き作動させ、各突起51bを各耳部104の通
孔104aにそれぞれ嵌入させることにより、キヤリパ
100を正確に位置決めすることができる。なお、両キ
ヤリパ固定用シリンダ装置51は、ねじ機構52のつま
み52aを正逆に回動することによつて図上での左右方
向の取付け位置を変更可能に構成され、大きさの異なる
キヤリパ100を保持できるようになつている。勿論、
大きさの異なるキヤリパ100を保持する場合には、キ
ヤリパ支持部材63の取付け位置も必要に応じて変更す
る。
【0029】次に、作用について説明する。先ず、シー
ル供給ステージ1での作用について説明する。シール収
納筒10は、テーパ穴部10bにまで弾性シール部材1
05を充分に内蔵する状態で、一対の枠体18に支持ブ
ロツク18aを介して取り付ける。
【0030】この状態でシール保持シヤトル3をシール
供給ステージ1に位置させる。すなわち、シヤトル移動
用シリンダ装置99を適当に帰り作動させ、移動台車9
7ひいては移動台車97に載置されるシール保持シヤト
ル3を移動させ、シール保持シヤトル3の中心軸線をシ
ール収納筒10の中心軸線に合致させて位置させる。次
いでシヤトル昇降用シリンダ装置48を往き作動させて
シール保持シヤトル3を上昇移動させる。その際、シー
ル保持シヤトル3と一体のシヤトル支持部材85は、そ
の突状片85bが案内部材96の案内溝96aに沿つて
上昇し、図4に示すように当接板24をシール収納筒1
0内に挿入し、シール受け筒40の当接面45aをシー
ル収納筒10の係止部11の上面に一致させる。この位
置合わせは、係止面45bを係止部11の下面に係止さ
せて容易になされる。次いで、シール保持シヤトル3内
のシリンダ装置28を往き作動させ、シール受け筒40
の当接面45aとシール保持筒20の当接板24の下面
との間隙Sを、弾性シール部材105を受入れ可能に設
定する。このとき、シール収納筒10の通孔12ひいて
は押し棒13は、複数個のピン41の中間部に位置して
いる。
【0031】この状態で進退駆動装置80を作動させる
。これにより、図8においてシリンダ装置81が往き作
動し、シール収納筒10の各通孔12に各押し棒13が
押し込められる。すなわち、シリンダ装置81を往き作
動させれば、カム板14が図8上で矢印A方向に回動し
、各カムピン13aが各傾斜孔14aに案内され、かつ
、押し棒13が各直線溝15aに案内されて移動するの
で、シール収納筒10の各通孔12内に各押し棒13が
進入する。これにより、係止部11に直接係止する最下
端の1個の弾性シール部材105のピン41間が各押し
棒13にてそれぞれ内径側に押し込まれ、図12に示す
ように各ピン41にて支持された外向き湾曲突出部10
5a及び押し棒13にて押し込まれた内向き湾曲突出部
105bを交互に形成し、外形が縮小する弾性的折り曲
げ状態が与えられる。その際弾性シール部材105は、
当接面45a上で変形する。そして、この弾性的折り曲
げ状態の弾性シール部材105は、外形がキヤリパ10
0のシリンダ101に支障なく挿入でき、かつ、中央部
に小径円筒軸21ひいてはアジヤスタボルト102を受
入れ可能な空間を形成している。このような条件を満た
す弾性シール部材105の弾性的折り曲げ状態は、各ピ
ン41の径方向の取付け位置、大きさ及び個数を調節す
ることによつて与えることができる。
【0032】弾性シール部材105が弾性的折り曲げ状
態になつたなら、シリンダ装置28を帰り作動させ、シ
ール受け筒40の当接面45aとシール保持筒20の当
接板24の下面との間でこの弾性シール部材105を挟
持する。弾性シール部材105が保持されたなら、各押
し棒13を抜き取り復帰させる。この各押し棒13の抜
き取り作動は、シリンダ装置81を帰り作動させてなさ
れる。各押し棒13が復帰したなら、シヤトル昇降用シ
リンダ装置48を帰り作動させてシール保持シヤトル3
を下降移動させ、シール収納筒10との干渉を避ける。
【0033】次に、シヤトル移動用シリンダ装置99を
往き作動させ、移動台車97を図1上にて左方へ適当に
移動させ、シール保持シヤトル3をシール組付ステージ
2に移動させる。そして、シール保持シヤトル3をキヤ
リパ100のシリンダ101の直下に位置させ、シール
保持シヤトル3の中心軸線をシリンダ101の中心軸線
に合致させる。キヤリパ100は、予め、シリンダ10
1の開口を下向きとしてキヤリパ保持装置50に保持し
てある。
【0034】次に、シール保持シヤトル3に保持された
弾性シール部材105を、キヤリパのシール溝103へ
装着する。先ず、シヤトル昇降用シリンダ装置48を往
き作動させてシヤトル支持部材85及びシール保持シヤ
トル3を移動台車97に対して上昇させ、アジヤスタボ
ルト102を凹所22内に受入れた状態で、当接板24
と当接面45aとの間で挟持された弾性シール部材10
5をシリンダ101のシール溝103に対向位置させる
。そしてシール保持シヤトル3内のシリンダ装置28を
往き作動させて当接板24と当接面45aとの間での弾
性シール部材105の挟持を解放する。挟持を解放され
た弾性シール部材105は、自己の弾性的復元力によつ
て弾性的折り曲げ状態から円環状に復元し、周方向のシ
ール溝103に向けて拡径突入して環着される。このよ
うに自己の弾性的復元力によつて円環状に復元する弾性
シール部材105の弾性的折り曲げ状態も、各ピン41
の径方向の取付け位置、大きさ及び個数を調節すること
によつて与えることができる。
【0035】このような弾性シール部材105の環着に
際し、シール溝103への装着を更に確実にするために
、シール押込割り筒30を作動させることができる。 すなわち、シール保持シヤトル3内のシリンダ装置28
の作動と共にシリンダ装置33を往き作動させて押拡げ
部材32を有するシール押込割り筒30を上昇させ、弾
性シール部材105の内向き湾曲突出部105bとアジ
ヤスタボルト102を受け入れる小径円筒軸21との間
に先鋭部32a及び先鋭部32aに接続する傾斜面部3
2bを入れ込み、弾性シール部材105を押拡げ、確実
に復元させると共にシール溝103に充分に押し込む。
【0036】その後、往き作動させたシリンダ装置28
又は33を帰り作動させて、シール保持筒20及びシー
ル押込割り筒30を元位置に復帰させると共に、シヤト
ル昇降用シリンダ装置48を帰り作動させ、シール保持
シヤトル3を降下させ、シール保持シヤトル3をキヤリ
パ100と干渉しない位置に移動させる。次に、シヤト
ル移動用シリンダ装置99を帰り作動させ、移動台車9
7を図1上にて右方へ移動させ、シール供給ステージ1
に復帰させる。
【0037】次に、使用個数に応じてシール収納筒10
内へ弾性シール部材105を補給する作動について図2
を参照して説明する。弾性シール部材105の補給は、
円環状をなす復元状態のままでシール収納筒10の上方
から行われる。円環状をなす弾性シール部材105を両
枠体18,18の間から通し、シール収納筒10とシー
ル押込み部材73との間隙Tからシール収納筒10の開
口10d内つまり大径筒部10a内に投入する。これに
より、弾性シール部材105は、テーパ穴部10bに係
止する。シリンダ装置70を往き作動させ、シール押込
み部材73に係止する補助筒72を降下させると、補助
筒72がシール収納筒10の開口10dの周縁に着座す
る。更にシリンダ装置70を往き作動させれば、位置決
め装置79の下部円周溝79bへの係止が解除するので
、上部円周溝79cに係止するまでシール押込み部材7
3が下降し、テーパ穴部10bに係止する弾性シール部
材105をシール収納筒10の筒状部10c側に押し込
める。このようにして、筒状部10c内の弾性シール部
材105が一体となつて係止部11に係止するまで下降
し、使用されて空間になつた筒状部10cの下端部を埋
める。なお、筒状部10cは、円環状の弾性シール部材
105を摩擦力にて係止可能な大きさを有するので、弾
性シール部材105が自重にて落下することはない。 しかして、筒状部10cの下端部から順次に使用される
弾性シール部材105の補給が姿勢を安定させてなされ
る。
【0038】弾性シール部材105が補給されたなら、
シリンダ装置70を帰り作動させる。これにより、シー
ル押込み部材73が上昇し、シール押込み部材73が位
置決め装置79に係止すると共に下部円周溝79bに各
ボール79dが係止するので、シール押込み部材73と
共に補助筒72が元位置に復帰する。上記作動の繰り返
しにより、弾性シール部材105の使用の度毎に、1個
の弾性シール部材105をシール収納筒10内に補給す
る。このように補給時のシール押込み部材73のストロ
ークは、間隙T及び下部円周溝79bと上部円周溝79
cとの間で与えられる。
【0039】シール収納筒10内に新たな弾性シール部
材105を補給しない場合には、シリンダ装置70を充
分に往き作動させ、使用されて空間になつた筒状部10
cの下端部を埋めるようにシール収納筒10内の全弾性
シール部材105を下降させる。その際、シール押込み
部材73及び連結具78の下降は、位置決め装置79が
上部円周溝79cを通過してなされる。かくして、最後
の1個の弾性シール部材105まで、シール収納筒10
の下端部に押し込むことができる。
【発明の効果】
【0040】以上の説明によつて理解されるように、本
発明に係るキヤリパのシール溝へのシール供給装置によ
れば、次の効果が得られる。シール収納筒からシール保
持シヤトルへの弾性シール部材の供給、弾性シール部材
の弾性的折り曲げ状態でのシール保持シヤトルによる保
持、弾性シール部材の保持状態でのシール保持シヤトル
のキヤリパ側への移動、キヤリパのシール溝への弾性シ
ール部材の装着という一連の作業が全て自動化される。 特に、アジヤスタボルトを有するキヤリパのシール溝へ
の弾性シール部材の装着が確実かつ能率的になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の実施例に係るシール供給装置を一
部切開して示す正面図。
【図2】  同じく実施例に係るシール収納筒を示す断
面図。
【図3】  同じく実施例に係る移動台車を一部切開し
て示す側面図。
【図4】  同じく実施例に係るシール保持シヤトルを
示す断面図。
【図5】  同じく実施例に係るシール保持筒の要部を
示す斜視図。
【図6】  同じく実施例に係るシール押込割り筒の要
部を示す斜視図。
【図7】  同じく実施例に係るシール受け筒の要部を
示す斜視図。
【図8】  同じく実施例に係る押し棒の進退駆動装置
を示す平面図。
【図9】  同じく実施例の作用説明図。
【図10】  同じく実施例に係るキヤリパ保持装置を
一部切開して示す側面図。
【図11】  復元状態の弾性シール部材を示す平面図
【図12】  弾性的折り曲げ状態の弾性シール部材を
示す平面図。
【図13】  キヤリパを示す斜視図。
【符号の説明】
1:シール供給ステージ、2:シール組付ステージ、3
:シール保持シヤトル、10:シール収納筒、10a:
大径筒状部、10b:テーパ穴部、10c:筒状部、1
1:係止部、12:通孔、13:押し棒、13a:カム
ピン、14:カム板、14a:傾斜孔、15:案内部材
、15a:直線溝(案内部)、18:枠体、20:シー
ル保持筒、21:小径円筒軸、22:凹所、24:当接
板、25:切込み、27:通孔、28:シリンダ装置、
30:シール押込割り筒、31:中径円筒軸、32:押
拡げ部材、32a:先鋭部、32b:傾斜面部、33:
シリンダ装置、40:シール受け筒、41:ピン、44
:大径円筒軸、45:支持部材、45a:当接面、45
b:係止面、48:シヤトル昇降用シリンダ装置(第1
駆動装置)、49:シヤトル本体、50:キヤリパ保持
装置、51:キヤリパ固定用シリンダ装置、60:基盤
、63:キヤリパ支持部材、70:シリンダ装置、73
:シール押込み部材、80:進退駆動装置、81:シリ
ンダ装置、85:シヤトル支持部材、97:移動台車(
第2駆動装置)、99:シヤトル移動用シリンダ装置(
第2駆動装置)、100:キヤリパ、101:シリンダ
、102:アジヤスタボルト、103:シール溝、10
4:耳部、105:弾性シール部材、105a:外向き
湾曲突出部、105b:内向き湾曲突出部、S,T:間
隙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  筒状部の下端部に径方向内向きに突出
    して形成され、弾性シール部材を係止する係止部、及び
    係止部の上方に放射方向に4個以上形成され、1個の弾
    性シール部材を押圧して内向き湾曲突出部を形成する押
    し棒が進退自在に挿入される通孔を有し、基盤側に支持
    されるシール収納筒と、キヤリパのシリンダの中心軸線
    上に設けたアジヤスタボルトを受け入れる凹所を有する
    当接板と支持部材との間に、復元状態で円環状をなす弾
    性シール部材を外向き湾曲突出部及び内向き湾曲突出部
    を有する弾性的折り曲げ状態で挟持又は解放するシール
    保持シヤトルと、シール保持シヤトルを基盤側に対して
    昇降駆動する第1駆動装置と、シール保持シヤトルを基
    盤側に対して水平方向に往復駆動する第2駆動装置と、
    基盤側に設けられ、シール溝を有するシリンダの開口を
    下向きとしてキヤリパを保持するキヤリパ保持装置とを
    備えることを特徴とするキヤリパのシール溝へのシール
    供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111890294A (zh) * 2020-08-05 2020-11-06 合肥华集汽车部件有限公司 一种柱塞式制动主缸的密封皮碗装配工具及其使用方法

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