JPH04348172A - 皮膜形成剤組成物 - Google Patents

皮膜形成剤組成物

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JPH04348172A
JPH04348172A JP3060894A JP6089491A JPH04348172A JP H04348172 A JPH04348172 A JP H04348172A JP 3060894 A JP3060894 A JP 3060894A JP 6089491 A JP6089491 A JP 6089491A JP H04348172 A JPH04348172 A JP H04348172A
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integer
formula
group
film
organic solvent
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JP3060894A
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English (en)
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Yoshito Osawa
芳人 大沢
Kohei Hasegawa
光平 長谷川
Masanori Sudo
須藤 雅則
Satoshi Kuwata
桑田 敏
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/14Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線によって硬化皮
膜を形成する組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オルガノシラザンポリマーを主剤とする
離形剤組成物(特開昭60−145815および特開昭
60−221470)が、撥水性の硬化皮膜を形成する
ものとして知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の離形剤
組成物を十分に硬化させるためには、通常、長時間を要
する。また、そのようにして得られる硬化皮膜は軟質性
のものであるため、摩擦に対する耐久性が低い。さらに
、該硬化皮膜が有する撥水性は、長期の使用によって低
下してしまうものであり、該硬化皮膜が有する撥油性は
低いものである。そこで本発明の課題は、短時間の硬化
時間で硬化することができ、良好な撥水性、撥油性およ
び硬度を有する皮膜を形成できる組成物を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a) 下記
[A] 群の構成単位の少なくとも1種および下記[B
] 群の構成単位の少なくとも1種からなり、かつ、[
A] 群の構成単位と[B] 群の構成単位との割合と
して、パールオロアルキル基: R1 と  、水素原
子または1価の炭化水素基: R2 および不飽和脂肪
酸エステル基: R4 とのモル比: R1 /(R2
 + R4 ) が、99/1〜50/50 であるオ
ルガノシラザン共重合体、 [A] 群: 一般単位式[I]:   [R1  (CH2 ) m ] a  R2 b
 Si (NR3 ) (4−a−b)/2     
  [I] (上記式中、 R1 はパーフルオロアル
キル基を表し、 R2 および R3 は同一もしくは
異なってもよく、水素原子または1価の炭化水素基を表
し、aは1〜3の整数を表し、bは0〜2の整数を表し
、a+bは1〜3の整数であり、mは2〜5の整数を表
す。)で表される単位、一般単位式[II]:    [R1  (CH2 ) m ] a  R2 b
 SiO (4−a−b)/2           
  [II](上記式中、 R1 、 R2 、a、b
およびmは前記のとおりである。)で表される単位、お
よび、一般単位式[III]:   [R1  (CH2 ) m ] c  R2 d
 SiO e/2  (NR3 ) f/2     
  [III] (上記式中、 R1 、 R2 、 
R3 およびmは前記のとおりであり、cは0または1
の整数を表し、d、eおよびfは1または2の整数を表
し、c+d+e+fは4である。)で表される単位、な
らびに、 [B] 群: 一般単位式[IV]:    [R4  (CH2 ) n ] g  R2 h
 Si (NR3 ) (4−g−h)/2     
  [IV](上記式中、 R4 は不飽和脂肪酸エス
テルを表し、 R2 および R3 は前記のとおりで
あり、gは1〜3の整数を表し、hは0〜2の整数を表
し、g+hは1〜3の整数であり、nは2〜5の整数を
表す。)で表される単位、一般単位式[V]:   [R4  (CH2 ) n ] g  R2 h
 SiO (4−g−h)/2           
  [V] (上記式中、 R2 、 R4 、g、h
およびnは前記のとおりである。)で表される単位、お
よび、一般単位式[VI]:    [R4  (CH2 ) n ] i  R2 j
 SiO k/2  (NR3 ) l/2     
  [VI](上記式中、 R2 、 R3 、 R4
 およびnは前記のとおりであり、iは0または1の整
数を表し、j、kおよびlは1または2の整数を表し、
i+j+k+lは4である。)で表される単位、 (b) 有機溶剤に溶解可能な光増感剤、並びに、(c
) 有機溶剤を含んでなる皮膜形成剤組成物を提供する
ものである。
【0005】(a) のオルガノシラザン共重合体(a
) のオルガノシラザン共重合体は、前記、[A] 群
の構成単位および[B] 群の構成単位を必須の構成単
位としてなるものである。
【0006】[A] 群の構成単位を表す一般単位式中
、 R1 はパーフルオロアルキル基である必要があり
、その炭素原子数が4〜20であることが好ましい。か
かるパーフルオロアルキル基としては、例えば−C4 
 F9 、−C6  F13、−C8  F17、−C
10 F21、−C12F25、−C14 F29など
が挙げられ、より好ましくは−C8  F17である。 R2 および R3 は同一でも異なってもよく、水素
原子または1価の炭化水素基である。かかる1価の炭化
水素基としては炭素原子数が1〜8のものが好ましい。 具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基などのア
ルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フ
ェニル基、トリル基などのアリール基、シクロヘキシル
基などのシクロアルキル基などが挙げられる。 R2 
としてはメチル基が好ましく、 R3 としては水素原
子が好ましい。aは1〜3の整数であり、bは0〜2の
整数であり、a+bは1〜3の整数である。cは0また
は1の整数であり、d、eおよびfは1または2の整数
であり、c+d+e+fは4である。mは2〜5の整数
であり、好ましくは2である。 [B] 群の構成単位を表す一般単位式中、 R4 は
不飽和脂肪酸エステル基である必要がある。かかる不飽
和脂肪酸エステル基としては、例えばアクリロキシ基、
メタクリロキシ基などが挙げられ、中でもメタクリロキ
シ基が好ましい。gは1〜3の整数であり、hは0〜2
の整数であり、g+hは1〜3の整数である。iは0ま
たは1の整数であり、j、kおよびlは1または2の整
数であり、i+j+k+lは4である。nは2〜5の整
数であり、好ましくは3である。
【0007】(a) 成分のオルガノシラザン共重合体
中、[A] 群の構成単位と[B] 群の構成単位との
割合としては、パーフルオロアルキル基: R1 、水
素原子または1価の炭化水素基: R2 および不飽和
脂肪酸エステル基: R4 のモル比: R1 /(R
2 + R4 ) が、99/1〜50/50 の範囲
であることが必要である。より好ましくは90/10 
〜60/40 の範囲である。モル比が上記の範囲外で
ある場合には、得られる皮膜が良好な撥水性を有しなく
なる。
【0008】以上のような(a) 成分のオルガノシラ
ザン共重合体としては、具体的には、下記式で表される
ものが挙げられる。
【0009】
【化1】
【化2】 (上記式中、k、l、mおよびnは、正の整数を表す。 )
【0010】本発明中のオルガノシラザン共重合体は、
前記の[A] 群の構成単位および[B]の構成単位以
外の単位を含んでいてもよい。かかる単位としては、例
えば、一般単位式[VII]: R2 p Si (NR3 ) (4−p)/2   
[VII](上記式中、 R2 および R3 は前記
のとおりであり、pは1〜3の整数である。)で表され
る単位、一般単位式[VIII]:    [R1  (CH2 ) m ] q [R4  
(CH2 ) n ] r  R2 s SiO (4
−q−r−s)/2     [VIII](上記式中
、 R1 、 R2 、 R4 、mおよびnは前記の
とおりであり、qおよびrは0〜2の整数を表し、sは
1〜3の整数を表し、q+r+sは1〜3の整数である
。)で表される単位、および、 一般単位式[IX]:    [R1  (CH2 ) m ] t [R4  
(CH2 ) n ] u  R2 v SiO w/
2  (NR3 ) x/2   [IX](上記式中
、 R1 、 R2 、 R3 、 R4 、mおよび
nは前記のとおりであり、tおよびuは0または1の整
数を表し、v、wおよびxは1または2の整数を表し、
t+u+v+w+xは4である。)で表される単位など
が挙げられる。
【0011】以上の式で表されるような単位を導入する
ことにより、該オルガノシラザン共重合体が有する撥水
性、撥油性および硬度を向上させることができる。なお
、上記のような場合においても、該オルガノシラザン共
重合体中の前記モル比: R1 /(R2 + R4 
) が、99/1〜50/50 の範囲であることが好
ましい。より好ましくは90/10 〜60/40 の
範囲である。
【0012】(a) 成分のオルガノシラザン共重合体
を得る方法は、USP 2564674 、特開昭60
−141758、特開昭60−145815、特開昭6
0−221470などに開示されている。例えば特開昭
60−221470によれば、[A] 群の構成単位を
導入するために、下記に示される一般式[X]:  [
R1  (CH2 ) m ] a  R2 b Si
X 4−a−b               [X]
 (上記式中、xはハロゲン原子を表し、 R1 、 
R2 、m、aおよびbは前記のとおりである。)で表
されるオルガノハロシラン、および/または下記に示さ
れる一般組成式[XI]:   [R1  (CH2 ) m ] A  R2 B
 X C SiO (4−A−B−C)/2     
[XI](上記式中、 R1 、 R2 、Xおよびm
は前記のとおりであり、Aは 0.001<A<2.5
 であり、Bは0≦<B<2.5 であり、Cは 0.
001<C<2である。)で表されるオルガノハロシロ
キサン、ならびに、 [B] 群の構成単位を導入するために、下記に示され
る一般式[XII]:   [R4  (CH2 ) m ] g  R2 h
 SiX 4−g−h               
[XII] (上記式中、 R2 、 R4 、n、g
、hおよびXは前記のとおりである。)で表されるオル
ガノハロシラン、および/または下記に示される一般組
成式[XIII]:  [R4  (CH2 ) m 
] D  R2 E X F SiO (4−D−E−
F)/2     [XIII](上記式中、 R2 
、 R4 、nおよびXは前記のとおりであり、Dは 
0.001<D<2.5 であり、Eは0≦<E<2.
5 であり、Fは 0.001<F<2である。)で表
されるオルガノハロシロキサン、からなる混合物を、有
機溶剤中でアンモニアもしくは1級アミンと反応させる
方法が挙げられる。
【0013】また、前記に示される一般単位式[VII
] 、[VIII]および[IX]で表される単位をオ
ルガノシラザン共重合体に導入するには、必要に応じて
前記に示される一般単位式[VII] で表される単位
に対応する下記に示される一般式[XIV]:    R2 p SiX 4−p          
                         
[XIV] (上記式中、 R2 、Xおよびpは前記
のとおりである。)で表されるオルガノハロシラン、お
よび/または前記に示される一般単位式[VIII]ま
たは[IX]で表される単位に対応する下記に示される
一般組成式[XV]:[R1  (CH2 ) m ]
 G [R4  (CH2 ) n ] H  R2 
I X J SiO (4−G−H−I−J)/2  
 [XV](上記式中、 R1 、 R2 、 R4 
、m、nおよびXは前記のとおりであり、Gは0≦G<
2.5 であり、Hは0≦H<2.5 であり、Iは0
<I<2.5 であり、Jは0<J<2である。)で表
されるオルガノハロシロキサンを、前記の混合物ととも
に反応に供すればよい。前記に示される一般式[XIV
] で表されるオルガノハロシランとしては、例えばC
H3 SiCl3 、 (CH3 ) 2 SiCl2
 、(C6  H5 ) SiCl3 、(C6  H
5 ) 2 SiCl2 、(CH3 ) (C6  
H5 ) SiCl2 などが挙げられる。また、前記
に示される一般組成式[XV]で表されるオルガノハロ
シロキサンとしては、例えば
【0014】
【化3】 (上記式中、l、mおよびnは正の整数を表す。)など
が挙げられる。
【0015】(b) の光増感剤 (b) の光4感剤は、有機溶剤に溶解可能であること
が必要である。このような光増感剤の中でもカルボニル
化合物が好ましい。かかるカルボニル化合物としては、
例えばベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−2− メチル
−1− フェニルプロパン−1−オン、1−(4− イ
ソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2− メチル
プロパン−1− オン、1−(4− ドデシルフェニル
)−2−ヒドロキシ−2− メチルプロパン−1− オ
ン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ) フェニル
]−2−ヒドロキシ−2− メチルプロパン−1− オ
ン、アセトフェノン、アントラキノン、メチルアントラ
キノン、1,2−ナフトキノン、1,4−ナフトキノン
などが挙げられる。特に 2− ヒドロキシ−2− メ
チル−1− フェニルプロパン−1− オンが好ましい
【0016】(b) 成分の量は、(a) 成分100
 重量部に対し1〜50重量部であることが好ましく、
より好ましくは5〜30重量部である。(b) 成分が
少なすぎる場合には、皮膜形成剤組成物が十分に硬化し
なくなる。また、多すぎる場合には、硬化皮膜の撥水性
が不十分となる。
【0017】(c) の有機溶剤 (c) の有機溶剤としては、上記の(a) 成分及び
(b) 成分に対する溶解力が優れていることが好まし
い。このような有機溶剤としてはフッ化炭化水素が挙げ
られ、具体的には、例えばトリクロロトリフルオロエタ
ン、テトラクロロジフルオロエタン、ジクロロモノフル
オロエタン、ジクロロトリフルオロエタン、ブロモクロ
ロトリフルオロエタン、メタキシレンヘキサフルオライ
ドなどが挙げられる。また、これらのフッ化炭化水素に
、例えばジクロロエタン、トリクロロエタン、メチレン
クロライドなどの塩化炭化水素、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、ジ
プロピルエーテル、ジブチルエーテルなどのエーテル、
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘ
キサン、石油エーテルなどの飽和炭化水素などを必要に
応じて添加してもよい。
【0018】上記の有機溶剤量は、溶剤中の(a) 成
分及び(b) 成分の濃度が各々 0.1〜30重量%
になるような量であることが好ましい。より好ましくは
、1〜5重量%となる量である。有機溶剤が少なすぎる
場合には、硬化皮膜の撥水性が不十分なものとなる。ま
た、多すぎる場合には、有機溶剤の揮発に要する時間が
長くなり、硬化に長時間を要する。
【0019】硬化方法 本発明の組成物は、光を用いて硬化させることができる
。用いる光としては紫外線が好ましく、紫外線を用いて
硬化させる際の硬化条件としては、光量が50〜300
W/cm であり、硬化時間は、通常 0.1秒〜5分
程度でよい。
【0020】用途 本発明の皮膜形成剤組成物による硬化皮膜は、良好な撥
水性を有する。そのため、本発明の皮膜形成剤組成物を
、例えば自動車、船舶、鉄道車両等の窓ガラス用の撥水
剤として利用することができる。
【0021】
【実施例】
【0022】実施例1 下記式のメタクリロキシ基含有トリクロロシラン
【00
23】
【化4】 3.0g (1.1×10−2モル)
【0024】及び、下記式の含フッ素トリクロロシラン
 C8  F17CH2 CH2 SiCl3    
     57.0g (9.8×10−2モル) を
トリクロロトリフルオロエタン200ml に溶解した
。この溶液を5℃に冷却した後、液温を20℃以下に保
ちながら、溶液にアンモニアガスを2時間吹き込んだ。 その後加熱還流を30分間行って、溶液中に溶解してい
た過剰のアンモニアを除去した。再び溶液を5℃に冷却
した後、副生成物である塩化アンモニウムを溶液よりろ
別して、オルガノシラザン共重合体を含む無色透明な溶
液を得た。
【0025】次に、上記の得られた溶液をトリクロロト
リフルオロエタンで1重量%に希釈した。さらに、オル
ガノシラザン共重合体として 100重量部相当の該希
釈溶液に光増感剤として2−ヒドロキシ−2− メチル
−1− フェニルプロパン−1− オンを20重量部加
え、目的とする皮膜形成剤組成物を得た。なお、この場
合において、前記のR1 /(R2 + R4 ) に
相当する−C8  F17基/メタクリロキシ基のモル
比は、 9.8/1.1≒90/10 であった。さら
に、得られた皮膜形成剤組成物を厚さが 0.5μm 
になるようにガラス基板にコーティングし、光量160
 W/cmで2分間の紫外線照射により硬化皮膜を形成
した。
【0026】実施例2 実施例1で用いたメタクリロキシ基含有トリクロロシラ
ンの量を13.2g (5.1×10−2モル) に変
え、含フッ素トリクロロシランの量を46.8g (8
.0×10−2モル) に変えた以外は実施例1と同様
にして、皮膜形成剤組成物を得た。 なお、この場合において、前記の R1 /(R2 +
 R4 ) に相当する−C8  F17基/メタクリ
ロキシ基のモル比は、8.0/5.1≒61/39 で
あった。さらに、得られた皮膜形成剤組成物から実施例
1と同様にして硬化皮膜を形成した。
【0027】比較例1 実施例1で用いたメタクリロキシ基含有トリクロロシラ
ン 3.0g を、 ジクロロジメチルシラン     1.5g (1.2
×10−2モル)に変え、実施例1で用いた含フッ素ト
リクロロシランの量を58.5g(10.1×10−2
モル) に変えた以外は実施例1と同様にして、オルガ
ノシラザン共重合体を含む無色透明な溶液を得た。次に
、上記の得られた溶液を、溶液中のオルガノシラザン共
重合体が1重量%になるようにトリクロロトリフルオロ
エタンで希釈した。さらに、この希釈溶液をガラス基板
に塗布し、 105℃で2時間加熱する条件下で硬化さ
せた。その後、得られた硬化物表面上の未硬化分の組成
物を、払拭紙を用いて除去し、皮膜を得た。
【0028】比較例2 実施例1で使用したメタクリロキシ基含有トリクロロシ
ランの量を60.0g(22.9×10−2モル) に
変え、含フッ素トリクロロシランは使用せず、さらに溶
媒としてトリクロロトリフルオロエタンの代わりにトル
エンを用いた以外は、実施例1と同様にして皮膜形成剤
組成物を得た。さらに、得られた皮膜形成剤組成物から
実施例1と同様の、2分間の紫外線照射により硬化皮膜
を形成した。
【0029】比較例3 実施例1で用いたメタクリロキシ基含有トリクロロシラ
ンの量を60.0g(10.3×10−2モル) に変
え、含フッ素トリクロロシランは使用しない以外は、実
施例1と同様にしてオルガノシラザン共重合体を含む無
色透明な溶液を得た。次に、上記の得られた溶液を、溶
液中のオルガノシラザン共重合体が1重量%になるよう
にトリクロロトリフルオロエタンで希釈した。さらに、
この希釈溶液をガラス基板に塗布し、 105℃で2時
間加熱する条件下で硬化させた。その後、得られた硬化
物表面上の未硬化分の組成物を、払拭紙を用いて除去し
、皮膜を得た。
【0030】以上の実施例1〜2及び比較例1〜3で得
られた硬化皮膜の撥水性および撥油性を調べるため、水
に対する接触角および落下角、並びにn−ヘキサデカン
に対する接触角および落下角を測定した。接触角の測定
においては、コンタクトアングルメーター(協和科学(
株)社製、商品名CA−A)を用い、温度25℃の条件
下で試料板上に、約6μl の水滴もしくはn−ヘキサ
デカン滴を滴下し、水滴もしくは油滴の2接点と試料板
との角度を測定した。また、落下角の測定においては、
静摩擦係数測定器(新東科学(株)社製)を用い、温度
25℃の条件下、16mm/sec. の速度で試料板
を上昇させ、水滴またはn−ヘキサデカン滴が落下開始
する角度を測定した。接触角がより大きな値を示し、か
つ落下角がより小さな値を示すほど、皮膜の撥水性は良
好であるといえる。
【0031】さらに、得られた硬化皮膜の硬さを調べる
ため、硬化皮膜の鉛筆硬度を測定した。鉛筆硬度は、J
IS K−5400の手かき法により測定し、測定結果
を鉛筆引っかき値で表した。以上の測定の結果を表1に
示す。
【0032】
【0033】
【発明の効果】本発明の皮膜形成剤組成物は、短時間の
硬化時間で硬化することができ、良好な撥水性、撥油性
および硬度を有する皮膜を形成できるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a) 下記[A] 群の構成単位の
    少なくとも1種および下記[B] 群の構成単位の少な
    くとも1種からなり、かつ、[A]群の構成単位と[B
    ] 群の構成単位との割合として、パールオロアルキル
    基: R1 と、水素原子または1価の炭化水素基: 
    R2 および不飽和脂肪酸エステル基: R4 とのモ
    ル比: R1 /(R2 +R4 ) が、99/1〜
    50/50 であるオルガノシラザン共重合体;[A]
     群: 一般単位式[I]:   [R1  (CH2 ) m ] a  R2 b
     Si (NR3 ) (4−a−b)/2     
      [I] (上記式中、 R1 はパーフルオロアル
    キル基を表し、 R2 および R3 は同一もしくは
    異なってもよく、水素原子または1価の炭化水素基を表
    し、aは1〜3の整数を表し、bは0〜2の整数を表し
    、a+bは1〜3の整数であり、mは2〜5の整数を表
    す。)で表される単位、一般単位式[II]:    [R1  (CH2 ) m ] a  R2 b
     SiO (4−a−b)/2           
      [II](上記式中、 R1 、 R2 、a、b
    およびmは前記のとおりである。)で表される単位、お
    よび、一般単位式[III]:   [R1  (CH2 ) m ] c  R2 d
     SiO e/2  (NR3 ) f/2     
      [III] (上記式中、 R1 、 R2 、 
    R3 およびmは前記のとおりであり、cは0または1
    の整数を表し、d、eおよびfは1または2の整数を表
    し、c+d+e+fは4である。)で表される単位; [B] 群: 一般単位式[IV]:    [R4  (CH2 ) n ] g  R2 h
     Si (NR3 ) (4−g−h)/2     
      [IV](上記式中、 R4 は不飽和脂肪酸エス
    テルを表し、 R2 および R3 は前記のとおりで
    あり、gは1〜3の整数を表し、hは0〜2の整数を表
    し、g+hは1〜3の整数であり、nは2〜5の整数を
    表す。)で表される単位、一般単位式[V]:   [R4  (CH2 ) n ] g  R2 h
     SiO (4−g−h)/2           
      [V] (上記式中、 R2 、 R4 、g、h
    およびnは前記のとおりである。)で表される単位、お
    よび、一般単位式[VI]:    [R4  (CH2 ) n ] i  R2 j
     SiO k/2  (NR3 ) l/2     
      [VI](上記式中、 R2 、 R3 、 R4
     およびnは前記のとおりであり、iは0または1の整
    数を表し、j、kおよびlは1または2の整数を表し、
    i+j+k+lは4である。)で表される単位、 (b) 有機溶剤に溶解可能な光増感剤、並びに、(c
    ) 有機溶剤を含んでなる皮膜形成剤組成物。
  2. 【請求項2】  請求項1の皮膜形成剤組成物を硬化さ
    せることにより得られる硬化皮膜。
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