JPH04348084A - 光機能素子 - Google Patents

光機能素子

Info

Publication number
JPH04348084A
JPH04348084A JP3041213A JP4121391A JPH04348084A JP H04348084 A JPH04348084 A JP H04348084A JP 3041213 A JP3041213 A JP 3041213A JP 4121391 A JP4121391 A JP 4121391A JP H04348084 A JPH04348084 A JP H04348084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
semiconductor layer
layer
light emitting
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3041213A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Sato
史朗 佐藤
Yasuhiro Osawa
康宏 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd, Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Priority to JP3041213A priority Critical patent/JPH04348084A/ja
Priority to US07/834,210 priority patent/US5200605A/en
Publication of JPH04348084A publication Critical patent/JPH04348084A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J31/00Cathode ray tubes; Electron beam tubes
    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/50Image-conversion or image-amplification tubes, i.e. having optical, X-ray, or analogous input, and optical output

Landscapes

  • Led Devices (AREA)
  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光情報処理装置におけ
る光演算素子やメモリーとして有用な光機能素子に関す
るものであり、光を用いた画像処理機能、ニューラルネ
ット機能を有する情報処理装置、また、それらの機能を
用いての各種制御装置への応用等が可能な光機能素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】光を用いての演算、メモリー動作を行な
わせるためには、光入力に応じて光出力が非線形に応答
する素子、いわゆる光機能素子が必要である。その第一
の従来例として、図7に示すような構成の光機能素子が
提案されており(文献:J.Lightwave Te
chnology vol.LT−3(1985)12
64 参照)、この光機能素子は上記文献に示されてい
るように、半導体基板n−InP上に、いわゆるサイリ
スタ構造であるpnpnの層構成が形成された素子であ
る。本素子では、上部三層(p−InP Confin
ing Layer,n−InGaAsP Activ
eLayer,n−InP Confining La
yer)が発光部を、下部四層(n−InP,n−In
GaAsP Buffer,p−InGaAsP Ga
te,n−InP Emitter)がトランジスター
(HPT;Hetero Bipolar Trans
istor)となっており、その上下に電極として機能
する金属層が設けられている。そして、その電極に電界
を印加し、基板裏面側から光を入力すると、HPTがオ
ンして電流が流れ、発光部から光が生じて上方へと放出
される。この時、発光の一部はHPTに入力し、いわゆ
る帰還光となって非線形動作の原因となる。
【0003】この素子動作を模式的に表したのが図8で
ある。図8においては、縦軸に電流を、横軸に印加電圧
を、pnpn構造によるサイリスタ特性を実線で、系の
もっているロード抵抗に基づく動作線を破線で表してい
る。図8において、入力光強度が増すにつれ、ブレーク
ダウン電圧VB は■→■→■のように変化し、動作線
と交わる点も■のP,Q点から■のQ点のみへと変化す
る。即ち、■,■に相当する入力光強度では、出力光に
二つの安定点が存在するいわゆる双安定状態を示すこと
が判る(尚、図中VA は印加電圧、RL はロード抵
抗値である)。その結果、図9に示すように、入力光強
度、印加電圧に応じて非線形動作、即ち微分利得(a)
、双安定(b)、光スイッチ(c)の各特性が得られる
。また、ロード抵抗値を変える事によっても各特性が得
られる。図10は上述の光機能素子を等価回路で示した
動作原理図である。図中21はHPT、20は発光素子
、22はロード抵抗、24は帰還光、25は外部への出
力光、26はHPTへの入力光である。
【0004】次に、光機能素子としては上述の例の他に
、第二の従来例として”TechnicalDiges
t,20C3−2,Integrated Optic
s and Optical−fiber Commu
nication(IOOC),1989,Kobe,
Japan”に示された素子もあるが、この素子も第一
の従来例とほぼ同様の構造であり、何れの従来例も適当
なロード抵抗を素子と直列に接続して動作させる。この
時、ロード抵抗値としては、用いる入力光強度、印加電
圧、そして得たい特性に応じて選択される。
【0005】次に、光機能素子としては上述の2例の他
に、本出願人が先に出願した特願平2−73908号に
示された第三の構造がある。この先願の素子構造を図1
1に示す。この先願発明に基づく素子の動作及び動作原
理は前記従来例と同様であり、動作に関しては図8、図
9のように挙動し、等価回路は図10で表わされる。こ
の発明の素子は、半導体基板2上に受光部Iがあり、さ
らにその上に発光部IIがあり、発光部側に設けられた
窓部10より入力光及び出力光が入出するタイプの半導
体光機能素子であって、発光部IIを構成する半導体材
料の禁制体巾は、入力光の主ピークエネルギーより大き
いものであり、受光部Iを構成する半導体材料の禁制体
巾は入力光の主ピークエネルギーに等しいかそれより小
さく、発光部から発生した出力光の一部は受光部に帰還
し、受光部で吸収される光の帰還効果により入力光と出
力光の間に非線形な応答をすることを特徴とする。その
ため、発光部を入力窓として同時に用いることができ、
入力光と出力光を同一方向にすることが可能となる。ま
た入力光と出力光の波長を異ならせる事ができるため、
入力光の分離が容易となる。
【0006】図11は上記光機能子素子の構造を示す断
面図であり、1は裏面電極、2はn型GaAs基板、3
はn−Al0.4Ga0.6As層、4はp−GaAs
層、5はn−GaAs層、6はn−Al0.4Ga0.
6As層、7はp−Al0.4Ga0.6As層、8は
p−GaAs層、9は電極であり、Iが受光部(3,4
,5)でHPTとなっており、IIが発光部(6,7)
で発光ダイオードとなっている。10は光の入出力用窓
で、矢印11が入出力方向を示している。本例の場合も
、前述の従来例と同様に、適当なロード抵抗を素子と直
列に接続して動作させる。この時、ロード抵抗値として
は用いる入力光強度、印加電圧、そして得たい特性に応
じて選択される。このことは、図8において、破線で示
した動作先の傾きがロード抵抗値に応じて変わることか
ら理解される。例えばロード抵抗値が大きくなって傾き
が小さくなれば(ねてくれれば)、P,Q二点を持つ双
安定状態はより低光入力でも存在するようになり、且つ
P,Q間の電流差、すなわちオン状態とオフ状態での光
出力差(オンオフ比)が小さくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術による光機能素子を動作させる場合には、所望の性能
を得るために適した値のロード抵抗を素子と直列に接続
して使う。特に二次元アレー化して用いる場合には、夫
々の素子に一個づつロード抵抗を接続する必要がある。 これは、例えば図12に示すように、光機能素子アレー
に共通にロード抵抗RL を接続した場合、光機能素子
のどれか一つがオンすると他の光機能素子には必要な電
圧を印加できなくなりオンできなくなるからである。し
かしながら、径が十数から数百ミクロン(μm)の光機
能素子からなるアレーに一つづつロード抵抗を外付けす
ることは不可能であるため、抵抗値はおのずから発光部
、受光部を夫々構成している半導体層及び半導体基板の
トータルの抵抗で決まってしまう。何故なら、発光部、
受光部の夫々の必要な性能によって、夫々を構成してい
る層の組成、キャリヤー濃度を最適化しなければならな
いからである。そのため、抵抗値を独立パラメータとし
て用いることができず、得られる素子性能、動作が制約
され、素子設計上の自由度が少なくなる。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、上光出力、上光入力でしかも入出力光のピーク
波長を異ならせることのできるタイプの光機能素子を二
次元アレー化した場合にも、各素子に個別にモノリシッ
クにロード抵抗を設けることが可能で、且つその値を発
光部、受光部をそれぞれ構成している半導体層及び半導
体基板の抵抗値に依存せずに独立パラメータとして設定
することができる光機能素子を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、本発明は、半導体基板上に受光部があり、さ
らにその上に発光部があり、発光部側に設けられた窓部
より入力光及び出力光が入出するタイプの光機能素子で
あって、上記発光部を構成する発光層の半導体材料の禁
制帯巾は、入力光の主ピークエネルギーより大きいもの
であり、該受光部を構成するベース及びコレクターの半
導体材料の禁制帯巾は入力光の主ピークエネルギーに等
しいかそれより小さく、発光部から発生した出力光の一
部は受光部に帰還し、受光部で吸収される光の帰還効果
により入力光と出力光の間に非線形な応答をすることを
特徴とする光機能素子において、上記半導体基板と受光
部の間、あるいは受光部と発光部の間、あるいは発光部
の上の少なくとも何れか1個所に半導体からなる抵抗層
が設けられてロード抵抗として機能することを特徴とす
る。
【0010】以下、本発明の構成動作について詳細に説
明する。上記構成からなる本発明の光機能素子では、発
光部を入力窓として同時に用いることができ、入力光と
出力光を同一方向にすることが可能となる。また、入力
光と出力光の波長を異ならせることができるため入力光
の分離が容易となる。本発明の光機能素子では、第一導
電型半導体基板上に抵抗層用半導体層、その上にHPT
を構成する第一導電型エミッター用半導体層(その禁制
帯巾のエネルギーE1)、第二導電型ベース用半導体層
(同様にE2)、第一導電型コレクター用半導体層(同
様にE3)、さらにその上に発光部を構成する第一導電
型光閉じ込め用半導体層(同様にE4)、発光層である
活性層用半導体層(同様にE5)、第二導電型光閉じ込
め用半導体層(同様にE6)、更にその上に電極用第二
導電型半導体層が順次積層されており、発光部としては
いわゆるダブルヘテロ構造となっており、該電極用第二
導電型半導体層には第二導電型光閉じ込め用半導体層に
達する穴が形成されて光の入出力窓となっている。この
時、各層の禁制帯巾のエネルギーの関係は次のようにな
っている。 E1>E3≧E2                 
・・・(1)E4>E5  ,  E6>E5    
    ・・・(2)E5>E3≧E2       
          ・・・(3)
【0011】第二導
電型半導体層上にはオーミック特性を示す電極用金属層
、基板裏面にもオーミック特性を示す電極用金属層が形
成されて、両電極間にエミッター、ベースが順バイアス
となるように電圧が印加できるようになっている。そし
て電圧を印加して入出力窓に光を入力すると、素子がオ
ンし発光が生じる。その際、半導体基板の抵抗、発光部
の抵抗、HPT部のオン時の抵抗、及び抵抗層用半導体
層の抵抗の総和がロード抵抗として作用し、その値と印
加電圧で決まる動作線上で入力光に対し出力光が非線形
動作をする。本素子ではE3<E4であるため、ベース
、コレクター界面から、コレクター、第一導電型光閉じ
込め用半導体層界面へ伸びた空乏層に、活性層で生じた
光をより効果的に吸収させて帰還を生じさせることがで
きる。光機能素子を二次元アレー化する場合には、上述
の積層構造を持つ素子が共通の第一導電型半導体基板上
にアレー状に形成されている。そして、素子の最上層か
ら少なくとも抵抗層用半導体層に達する溝が形成されて
、隣接する各素子を空間的、電気的に分離している。こ
うすることによって各素子を独立に動作させることがで
きる。
【0012】尚、抵抗用半導体層は、半導体基板と第一
導電型エミッター用半導体層との間だけでなく、第一導
電型コレクター用半導体層と第一導電型光閉じ込め用半
導体層との間、第二導電型光閉じ込め用半導体層と電極
用第二導電型半導体層との間に設けられてもよい。また
、第一導電型コレクター用半導体層と第一導電型閉じ込
め用半導体層との間に設けられた抵抗層用半導体層の禁
制帯巾は、E5 より広いものでなければならなく、好
ましくはE4 より広いことが望ましい。何故なら、こ
の場合HPTに達するべき入力光及び発光部からの帰還
光の抵抗層用半導体層による吸収をできるだけ少なくす
る必要があるからである。また、第二導電型光閉じ込め
用半導体層と電極用第二導電型半導体層との間に設けら
れた抵抗層用半導体層に第二導電型光閉じ込め用半導体
層に達する光入出力用窓が設けられていない場合、抵抗
層用半導体層の禁制帯巾はE5 より広いものでなけれ
ばならなく、好ましくはE6 より広いことが望ましい
。何故なら、光取りだし効率を上げるため、出力光の抵
抗層用半導体層による吸収を少なくすることが好ましい
からである。また該光入出力用窓が設けられている場合
、抵抗層用半導体層の禁制帯巾に制限は無い。何故なら
、入力光、発光を透過させなければならないからである
。また、発光部を構成する発光層としてはダブルヘテロ
構造に限ったことではなく、第一導電型半導体層(禁制
帯巾E7)上に第二導電型半導体層(禁制帯巾E8)が
積層された、いわゆるシングルヘテロ構造でもかまわな
い。尚、このときの禁制帯巾の関係は、、 E7>E3≧E2  ,  E8>E3≧E2である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。先ず、図1に本発明の光機能素子の第一の
実施例の要部断面図、図2に斜視図を示す。尚、図2は
n×nアレーの一部の2×2の部分を示している。何れ
もアレー構造で、n型GaAs基板101 上にAl0
.4Ga0.6As 抵抗層用半導体層102(厚さ2
ミクロン)、n型Al0.4Ga0.6As エミッタ
ー用半導体層103(厚さ1ミクロン)、p型GaAs
ベース用半導体層104(厚さ0.05ミクロン)、n
型GaAsコレクター用半導体層105(厚さ1ミクロ
ン)、n型Al0.4Ga0.6As 光閉じ込め用半
導体層106(厚さ1ミクロン)、Al0.2Ga0.
8As 活性層用半導体層107(厚さ0.2ミクロン
)、p型Al0.4Ga0.6As 光閉じ込め用半導
体層108(厚さ1ミクロン)、p型GaAs電極用半
導体層109(厚さ0.4ミクロン)が順次MOCVD
法(有機金属化合物化学気相成長法)で積層されており
、該電極用半導体層には光閉じ込め用半導体層108に
達する穴が形成されて光の入出力窓113 となってい
る。 尚、図中114 は光の入出力方向を示している。
【0014】各素子間には、半導体層構造の一番上の層
、即ち電極用半導体層109 から、分離用溝120 
が塩素系ガスを用いたドライエッチングで形成されてお
り、基板101に達している。本実施例において、その
巾は15μmである。更に溝の底、素子側面及び電極用
半導体層109 の上の周辺部には、電気的絶縁及び表
面保護のため、SiO2絶縁膜111 が積層され、更
にその上及びSiO2絶縁膜111で覆われていない電
極用半導体層109 上にはオーミック電極用金属Au
−Zn層110 が形成されており、基板101 裏面
にはオーミック電極用金属Au−Ge−Ni 層112
 が形成されている。図2に示すように各素子の径は2
0μm×20μmで四角形状に形成されており、得られ
た素子抵抗は15Ωであり、Al0.4Ga0.6As
 抵抗層用半導体層102の抵抗は10Ωであった。こ
こで、本実施例の素子の両電極間に電圧を印加(電極1
10 に正、電極112 に負)し、光の入出力窓11
3 にピーク波長780nmの光を入射し、素子をオン
させたところ、ピーク波長760nmの出力光を得た。 その結果、図9に示したのと同様の光双安定特性が入力
光に対して得られた。尚、同一の印加電圧、入力光強度
において、抵抗値を小さくすると光双安定特性から微分
利得特性へ、抵抗値を大きくすると光双安定特性から光
スイッチ特性へと動作モードが変化する。
【0015】本実施例の成膜法として用いたMOCVD
法では、図3の実験データに示されるように、成膜に際
して、GaAsの原料であるアルシン(AsH3)とト
リメチルガリウム(TMG)の比によってキャリヤー濃
度は大きく変化し、AlGaAs においても同様に大
きく変化する。また、キャリヤーモビリティも大きく変
化し、それは原料比ばかりでなく、図4(III−V 
族混晶半導体データブック、p25;日本電子工業振興
協会編)に示されるように、AlGaAs のAl組成
比によっても大きく変化することが判る。尚、電気伝導
度σ及び抵抗Rは次のように表される。 σ=neμ  ,  R=L/σS      ・・・
(4)但し、n;キャリヤー濃度、e;単位電気量、μ
;キャリヤーモビリティ L;長さ(本発明では抵抗層用半導体層の厚さに相当)
S;断面積(本発明では各素子の基板面に平行方向での
断面積に相当) (4)式及び図3、図4から明らかなように、成膜条件
やAlGaAs のAl組成比、さらに層厚及び素子断
面積をパラメーターとすることによって、種々の値を持
つ抵抗層用半導体層を得ることができる。そのため、ロ
ード抵抗として外部抵抗を接続すること無く、所望の動
作モードを得るのに必要な値の抵抗を素子構造内にモノ
リシックに形成することができ、二次元あるいは一次元
アレーにおいても抵抗値を制御することによる動作モー
ドコントロールが可能となる。
【0016】次に、本発明の第二の実施例として光機能
素子の断面図を図5に示す。これは第一の実施例と同様
に、アレー状に構成された光機能素子に関するものであ
る。本実施例においても、第一の実施例と同様、n型G
aAs基板201 上に、Al0.4Ga0.6As 
抵抗層用半導体層202 、n型Al0.4Ga0.6
As エミッター用半導体層203 が積層され、さら
にその上に第一の実施例と同様の構造が形成されている
。各素子間には半導体層構造の一番上の層、即ち電極用
半導体層209 から、分離用溝220 が抵抗層用半
導体層202 に達するように形成されており、各素子
を電気的、空間的に分離している。
【0017】この実施例の場合も第一の実施例と同様に
各素子の径は20μm×20μmで四角形状に形成され
ており、溝巾は15μmであり、抵抗層用半導体層の層
厚が2μmの場合、基板に対し直角方向の電流経路に対
する抵抗層用半導体層の抵抗は、隣接素子間の抵抗層用
半導体層の抵抗の1.5 %以下となり、抵抗層用半導
体層が電気的に分離されていなくても抵抗層用半導体層
を通して隣接素子の下の抵抗層用半導体層へ流れ込む電
流は無視できる。そのため本実施例においても第一の実
施例と同様の効果を得ることができ、ロード抵抗として
外部抵抗を接続すること無く、所望の動作モードを得る
のに必要な値の抵抗を素子構造内にモノリシックに形成
することができ、二次元あるいは一次元アレーにおいて
も抵抗値を制御することによる動作モードコントロール
が可能となる。更に本実施例においては、分離溝220
 の深さを浅くできるというメリットがある。ちなみに
抵抗層用半導体層の層厚t、溝巾W、素子の一辺をLs
 とすれば、基板に対し直角方向の電流経路に対する抵
抗層用半導体層の抵抗の隣接素子間の抵抗層用半導体層
の抵抗に対する比はt2/LsWと表される。抵抗層用
半導体層はほぼ同電位であるので、隣接素子間方向の電
流はt2/LsW<1であればほぼ無視できる。
【0018】次に、本発明の第三の実施例として光機能
素子の断面図を図6に示す。これは第一の実施例と同様
にアレー状に構成された光機能素子に関するものである
。本実施例においては、n型GaAs基板301 上に
n型Al0.4Ga0.6As エミッター用半導体層
303 が積層され、さらにその上に第一の実施例と同
様p型GaAsベース用半導体層304 、n型GaA
sコレクター用半導体層305 、n型Al0.4Ga
0.6As 光閉じ込め用半導体層306 、Al0.
2Ga0.8As 活性層用半導体層307 、p型A
l0.4Ga0.6As 光閉じ込め用半導体層308
 が順次積層され、その上に、Al0.4Ga0.6A
s 抵抗層用半導体層302 、そしてp型GaAs電
極用半導体層309 が積層されており、該電極用半導
体層309 には抵抗用半導体層302 に達する穴が
形成されて光の入出力窓313 となっている。各素子
間には半導体層構造の一番上の層、即ち電極用半導体層
309 から分離用溝320 が形成されており、基板
301 に達している。
【0019】本実施例においても第一の実施例と同様の
効果が得られ、ロード抵抗として外部抵抗を接続するこ
と無く、所望の動作モードを得るのに必要な値の抵抗を
素子構造内にモノリシックに形成することができ、二次
元あるいは一次元アレーにおいても抵抗値を制御するこ
とによる動作モードコントロールが可能となる。尚、本
実施例においては、抵抗層用半導体層302 の禁制帯
巾のエネルギーは、少なくとも活性層用半導体層307
 の禁制帯巾のエネルギーより大きくなければなく、更
に光閉じ込め用半導体層308 の禁制帯巾のエネルギ
ーより大きいことが好ましい。これは、光取りだし効率
を上げるため、出力光の抵抗層用半導体層による吸収を
少なくすることが好ましいからである。
【0020】次に、本発明の第四の実施例として、第三
の実施例の抵抗層用半導体層302 にp型Al0.4
Ga0.6As 光閉じ込め用半導体層308 に達す
る光入出力用窓313 をp型GaAs電極用半導体層
309 の下の部分を残して設けることができる。この
場合には、第三の実施例と異なり、抵抗層用半導体層の
禁制帯巾に制限はいらなくなる。尚、本実施例において
も第三の実施例と同様の効果が得られる。また、本発明
の第五の実施例として、抵抗層用半導体層をHPTの最
上層、つまり第一の実施例のn型GaAsコレクター用
半導体層と発光部の最下層であるn型Al0.4Ga0
.6As 光閉じ込め用半導体層の間に設けても良い。 この場合、HPTに達するべき入力光及び発光部からの
帰還光の、抵抗層用半導体層による吸収をできるだけ少
なくする必要がある。そのため抵抗層用半導体層の禁制
帯巾のエネルギーは、少なくとも活性層用半導体層の禁
制帯巾のエネルギーより大きくなければなく、更に光閉
じ込め用半導体層の禁制帯巾のエネルギーより大きいこ
とが好ましい。
【0021】尚、本発明において、素子構造の作成には
成膜方法としてMOCVD法の他にMBE(分子線エピ
タキシャル成長)法、LPE(液相エピタキシャル成長
)法が適用可能である。また溝形成については塩素系ガ
スを用いたドライエッチング法に限らず、ウェットエッ
チングでも可能である。また絶縁膜としてはSiO2に
限らず、シリコン窒化膜でもかまわない。また素子を構
成している半導体基板、各半導体層の電気伝導型は実施
例に示されたものと逆の組合せでもかまわない。また、
半導体基板、各半導体層の材料系としては、AlGaA
s 系に限ったことではなく、InP、InGaAsP
、InGaAs、GaP、GaSb等でもかまわない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光機能素
子においては、抵抗層用半導体層の成膜条件、組成比、
さらに層厚及び素子断面積をパラメーターとすることに
よって種々の値を持つ抵抗用半導体層を得ることができ
、抵抗用半導体層をロード抵抗として機能させることが
できる。そのため、ロード抵抗として外部抵抗をアレー
を構成する各素子に夫々一個づつ接続することなく、所
望の動作モードを得るのに必要な値の抵抗を素子構造内
にモノリシックに形成することができ、二次元あるいは
一次元アレー化する場合においても、各素子部の抵抗値
を制御することによって、入力光に対する出力光の非線
形動作、即ち双安定、微分利得、光スイッチの各動作モ
ードのうちのどれを動作させるかという動作モードコン
トロールが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す光機能素子の要部
断面図である。
【図2】本発明の第一の実施例を示す光機能素子の斜視
図である。
【図3】MOCVD法により作成されたGaAsのキャ
リヤー濃度の室温での成長条件依存性を示す図である。
【図4】MOCVD法により作成されたAlGaAsの
室温での電子ホールモビリティのAl組成依存性を示す
図である。
【図5】本発明の第二の実施例を示す光機能素子の要部
断面図である。
【図6】本発明の第三の実施例を示す光機能素子の要部
断面図である。
【図7】第一の従来例による光機能素子の断面図である
【図8】光機能素子の動作説明図である。
【図9】光機能素子の動作図である。
【図10】光機能素子の等価回路図である。
【図11】第三の従来例(先願)による光機能素子の断
面図である。
【図12】光機能素子アレーの悪い接続例を示す図であ
る。
【符号の説明】
101   半導体基板 102   抵抗層用半導体層 103   エミッター用半導体層 104   ベース用半導体層 105   コレクター用半導体層 106   光閉じ込め用半導体層 107   活性層用半導体層 108   光閉じ込め用半導体層 109   電極用半導体層 110   オーミック電極用金属層 112   オーミック電極用金属層 113   入出力窓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に受光部があり、さらにその
    上に発光部があり、発光部側に設けられた窓部より入力
    光及び出力光が入出するタイプの光機能素子であって、
    上記発光部を構成する発光層の半導体材料の禁制帯巾は
    、入力光の主ピークエネルギーより大きいものであり、
    該受光部を構成するベース及びコレクターの半導体材料
    の禁制帯巾は入力光の主ピークエネルギーに等しいかそ
    れより小さく、発光部から発生した出力光の一部は受光
    部に帰還し、受光部で吸収される光の帰還効果により入
    力光と出力光の間に非線形な応答をすることを特徴とす
    る光機能素子において、上記半導体基板と受光部の間、
    あるいは受光部と発光部の間、あるいは発光部の上の少
    なくとも何れか1個所に半導体からなる抵抗層が設けら
    れてロード抵抗として機能することを特徴とする光機能
    素子。
JP3041213A 1991-02-13 1991-02-13 光機能素子 Pending JPH04348084A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3041213A JPH04348084A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 光機能素子
US07/834,210 US5200605A (en) 1991-02-13 1992-02-12 Optically functional device with integral resistance layer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3041213A JPH04348084A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 光機能素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04348084A true JPH04348084A (ja) 1992-12-03

Family

ID=12602128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3041213A Pending JPH04348084A (ja) 1991-02-13 1991-02-13 光機能素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5200605A (ja)
JP (1) JPH04348084A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107895681A (zh) * 2017-12-06 2018-04-10 中国电子科技集团公司第十二研究所 一种光电阴极及其制备方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05289123A (ja) * 1992-04-14 1993-11-05 Ricoh Co Ltd 面型光変調器
JPH06188404A (ja) * 1992-12-18 1994-07-08 Ricoh Co Ltd 負荷抵抗集積型半導体光機能素子
JPH06326358A (ja) * 1993-03-17 1994-11-25 Ricoh Co Ltd 半導体発光素子
JP3323324B2 (ja) * 1993-06-18 2002-09-09 株式会社リコー 発光ダイオードおよび発光ダイオードアレイ
JPH0945995A (ja) * 1995-07-26 1997-02-14 Sony Corp 光学装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6377168A (ja) * 1986-09-19 1988-04-07 Nec Corp 複合光双安定素子
US4952791A (en) * 1988-12-12 1990-08-28 At&T Bell Laboratories Monolithic apparatus comprising optically interconnected quantum well devices

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107895681A (zh) * 2017-12-06 2018-04-10 中国电子科技集团公司第十二研究所 一种光电阴极及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
US5200605A (en) 1993-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5212706A (en) Laser diode assembly with tunnel junctions and providing multiple beams
US4870652A (en) Monolithic high density arrays of independently addressable semiconductor laser sources
US5665985A (en) Light-emitting diode of edge-emitting type, light-receiving device of lateral-surface-receiving type, and arrayed light source
US10079473B2 (en) Light-emitting component and light-emitting device
US4742378A (en) Junction-type semiconductor light emitting device with mesa
JPH0728047B2 (ja) 光トランジスタ
EP0354141B1 (en) Diode laser with improved means for electrically modulating the emitted light beam intensity including turn-on and turn-off and electrically controlling the position of the emitted laser beam spot
JP2980435B2 (ja) 半導体装置
JP2851318B2 (ja) 波長可変dfbレーザー
US6037603A (en) Opto-electronic device with transparent high lateral conductivity current spreading layer
JPH07111339A (ja) 面発光型半導体発光装置
JPH04348084A (ja) 光機能素子
US10809642B2 (en) Light emitting component, print head, image forming apparatus, and light irradiating device
US6881978B2 (en) Semiconductor epitaxial structure and semiconductor light-emitting device
JPH0815232B2 (ja) 熱クロストークを減じた被変調固体レーザアレイを動作させる改良型アレイ及び方法
US7103080B2 (en) Laser diode with a low absorption diode junction
JPH04144182A (ja) 光半導体装置アレイ
JPS6257259A (ja) 発光半導体素子
JPH04336474A (ja) 半導体光機能素子
JPS6129180A (ja) 半導体受光素子
JPS6261383A (ja) 半導体レ−ザおよびその製造方法
JP2000114659A (ja) 発光素子の光出力を測定するシステム、及びそれに使用される回路
JPH02201990A (ja) 二方向注入型半導体レーザ装置
JPH1126865A (ja) 半導体レーザ
JPS6342870B2 (ja)