JPH06326358A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JPH06326358A
JPH06326358A JP25850293A JP25850293A JPH06326358A JP H06326358 A JPH06326358 A JP H06326358A JP 25850293 A JP25850293 A JP 25850293A JP 25850293 A JP25850293 A JP 25850293A JP H06326358 A JPH06326358 A JP H06326358A
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JP
Japan
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light emitting
semiconductor
laminated structure
electrode
emitting device
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JP25850293A
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Shiro Sato
史朗 佐藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/02Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies
    • H01L33/20Semiconductor devices having potential barriers specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor bodies with a particular shape, e.g. curved or truncated substrate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/02Structural details or components not essential to laser action
    • H01S5/026Monolithically integrated components, e.g. waveguides, monitoring photo-detectors, drivers
    • H01S5/0267Integrated focusing lens

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Abstract

(57)【要約】 【目的】光の放射角を制御できる光出射部形状や層構成
を有する半導体発光素子を提供する。 【構成】半導体基板101上に形成され、その基板面に
平行に形成された接合部を有する半導体積層構造(10
2,103,104,105)からなり、該接合部近傍
を光発生部とし、そこへ電流を注入できるようになって
いて、該接合部に概ね垂直な光出射端面を有する半導体
発光素子において、光出射端面108の半導体基板10
1と平行方向の形状が概ね円弧(又は双曲線)状をして
おり、半導体積層構造の上部に形成された電流注入用電
極106が、円弧状の光出射端面108の曲率中心Aよ
りも少なくとも離れた位置に設けられていることを特徴
する。 【効果】光出射端面を円弧状としたことにより、出射光
の基板に対し水平方向の半値全角を光出射端面が直線状
である場合よりも小さくでき光ファイバーやレンズ系と
の結合効率を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機、ファ
クシミリ、光プリンター等に用いられる固体光書き込み
用光源、光通信や光情報処理等における光ファイバー用
光源等として応用される半導体発光素子(LED)に関
し、特に、光の放射角を制御するように光出射部形状や
層構成を工夫した端面発光型の半導体発光素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に形成された積層構造より
なり、接合部に略垂直な端面から光を出射する端面発光
型半導体発光素子(以下、端面型LEDと記す)が開発
されており、デジタル複写機、ファクシミリ、光プリン
ター等に用いられる固体光書き込み用光源、光通信や光
情報処理等における光ファイバー用光源等として応用さ
れている。この端面型LEDから放出される光は、基板
と平行方向ではほぼランバート分布に従って半値角約1
20°の放射角を有する。そのため、例えば端面型LE
Dの光を低損失に光ファイバーに結合させるため、ファ
イバー先端を球状に整形したり、レンズを介して光を挿
入したりするが、結合効率の向上には限度がある。ま
た、放出された光をレンズ系を介して利用する場合、利
用効率を高くしようとすればレンズの開口数(NA)を
大きくする必要があり、レンズ設計上問題が多い。
【0003】特に端面型LED場合、基板に対し垂直方
向の光の放射全角は層構造を最適化することにより、容
易に25°以下にすることができるのでファイバーやレ
ンズとの光の結合効率を上げるためには基板と平行方向
の放射角を小さくする必要がある。一方、半導体レーザ
の場合、基板に対し垂直方向の光の放射全角の方が基板
と平行方向の放射全角より大きく、端面型LEDの場合
と逆である。そのため基板に対し垂直方向の光を絞るこ
とがファイバーやレンズとの光の結合効率を上げるため
には有効な手段となる。何れにせよ、発光素子とレンズ
等の光学素子をハイブリットに組合せるには高精度の位
置合わせが必要なため、再現性や歩留まりが悪く、かつ
高価な治具等も必要になる。
【0004】発光素子とレンズの位置合わせを省く方法
として、同一半導体基板上に端面発光型発光素子とレン
ズをモノリシックに形成する方法が提案されている。例
えば、文献”O plus E,1991年3月号,1
12ページ”に掲載されているマイクロレンズ集積形半
導体レーザー(図9参照)のように、端面発光型発光素
子の光出射端面前方に、石英系材料からなるレンズを同
一GaAs基板上に形成したものがある。これは次のよ
うに形成される。半導体基板1上に光を生じる活性層2
を含む半導体積層構造が形成され、光を出射する端面が
基板に対し垂直に活性層が露出するように形成される。
さらにその端面の前方の半導体基板上にシリコン酸化
膜、窒化膜等の膜が積層され、さらにレンズ形状にドラ
イエッチングされることにより発光素子4とレンズがモ
ノリシックに形成されたデバイスが完成する。しかし、
この場合発光素子を形成する半導体プロセス終了後に新
たに他の材料系のプロセスが必要となって、工程が増え
かつ複雑になる。そのため、歩留まりや再現性、アレー
化した場合の均一性が悪くなる等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであって、ファイバーやレンズとの光の
結合効率を上げるために、端面型LEDの基板と平行方
向の放出光の放射全角を小さくできるようにするため、
発光素子とレンズ系を組み合わせて用いようとするデバ
イスの作成の際の問題を克服し回避することのできる新
規な構成の半導体発光素子を提供することを目的とす
る。また、さらに光の結合効率を上げる必要のある場合
には、基板に対し垂直方向の光も絞ることのできる、容
易に作成できる新規な構成の半導体発光素子を提供する
ことを目的とする。また、従来技術の項にも示されてい
るが、発光素子とレンズ系をハイブリッドに組み立てる
際の問題、すなわち、高精度の位置合わせの必要性、再
現性や歩留まりが悪く、かつ高価な治具等も必要になる
などの問題を回避し、また図9の従来例のような他の異
なる材料系の組み合わせによるモノリシック化の場合の
工程が増えかつ複雑になる等の問題を克服かつ回避する
ことのできる新規な構成の半導体発光素子を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の半導体発光素子は、半導体基板上に形成
され、その基板面に平行に形成された接合部を有する半
導体積層構造からなり、該接合部近傍を光発生部とし、
そこへ電流を注入できるようになっていて、該接合部に
概ね垂直な光出射端面を有する半導体発光素子におい
て、上記光出射端面の半導体基板と平行方向の形状が概
ね円弧状をしており、半導体積層構造の上部に形成され
た電流注入用電極が、円弧状の光出射端面の曲率中心よ
りも少なくとも離れた位置に設けられていることを特徴
する。
【0007】請求項2の半導体発光素子は、上記半導体
発光素子において、半導体積層構造の上部に形成された
電流注入用電極が、円弧状の光出射端面の曲率中心より
も少なくとも3μm以上離れた位置に設けられているこ
とを特徴とする。
【0008】請求項3の半導体発光素子は、上記半導体
発光素子において、半導体積層構造の上部に形成された
電流注入用電極が、円弧状の光出射端面の曲率中心より
も少なくとも離れた位置に設けられていて、光出射端面
と電流注入用電極との間に接合部近傍の光発生部に達し
ない深さまで半導体積層構造上部から溝が設けられてい
ることを特徴とする。
【0009】請求項4の半導体発光素子は、上記半導体
発光素子において、上部に電流注入用電極を有する半導
体積層構造と、電極より先の光出射端面との間の電極を
有さない半導体積層構造の高さが異なっていて、電流注
入用電極を有する半導体積層構造内で発生した光が、光
を発生した半導体層よりもより禁制帯幅の広い該電極を
有さない半導体積層構造の層内を通過できるようになっ
ていることを特徴とする。
【0010】請求項5の半導体発光素子は、上記半導体
発光素子において、上部に電流注入用電極を有する半導
体積層構造と、電極より先の光出射端面との間の電極を
有さない半導体積層構造の積層構造が同一であって、上
部に電流注入用電極を有する半導体積層構造が乗ってい
る部分の半導体基板部と、電極より先の光出射端面との
間の電極を有さない半導体積層構造が乗っている部分の
半導体基板部の高さが異なっており段差が形成されてい
ることを特徴とする。
【0011】請求項6の半導体発光素子は、上記半導体
発光素子において、上部に電流注入用電極を有する半導
体積層構造の光の出射方向に対し垂直方向の幅よりも、
電極より先の光出射端面との間の電極を有さない半導体
積層構造の光の出射方向に対し垂直方向の幅が広いこと
を特徴とする。
【0012】請求項7から請求項12の発明に基づく半
導体発光素子は、光出射端面形状を双曲線状とすること
により、請求項1から請求項6の発明によるところの円
弧状よりも球面収差を少なくしようというものである。
以上が基板と平行方向の放出光の放射全角を小さくでき
るようにするためになされた発明である。
【0013】請求項13から請求項19の発明に基づく
半導体発光素子は、基板に対し垂直方向の光を絞ること
のできるものである。すなわち、光を発生する層の上下
に形成されたより禁制帯幅の広い光を透過させる層内に
基板に対し垂直方向に屈折率分布を設けてレンズ機能を
持たせようというものである。請求項14,15は屈折
率分布のさせ方に関するものである。請求項16は光を
発生する部分とレンズ機能を果たさせる部分を別々に設
けたもので、レンズ機能を果たす部分で光を発生しない
ようにしてある。レンズ機能を持たせた部分の光の通過
する長さを変えることにより、焦点位置を制御すること
ができる。そうすることにより光の絞り方を変えること
ができる。発光出力は素子長により影響されるため、光
出力部とレンズ機能部とを独立に制御することが必要
で、本発明により達成される。
【0014】請求項17,18は電流注入用電極を上部
に持たないレンズ機能のみを果たす部分の光の通過域
に、光を発生する層と同じ層があると、その層は吸収層
として働くので光出射端面から取り出せる光が大きな損
失を受ける。そのため、光を発生する層と同じ層の高さ
が発光層の上あるいは下となるようにして、かつ発光層
の上下のより禁制帯幅の広い層、いわゆるクラッド層の
高さと発光層の高さを一致させるようにして、通過する
光の吸収を少なくするようになされている。請求項19
は、更にレンズ機能のみを果たす部分の光の通過域のク
ラッド層内に、発光層の高さと一致するところの屈折率
を最も高くするようにして、光の吸収による損失の少な
いレンズ機能を果たさせるものである。
【0015】請求項20から請求項23は、請求項1,
4,7,10の半導体発光素子において、基板と平行方
向の放出光の放射全角を小さく、かつ基板に対し垂直方
向の光をも絞ることができるようにして、ファイバーや
レンズとの光の結合効率をさらに良くする発明である。
平行方向の放出光に関しては、光出射端面を円弧あるい
は双曲線等のレンズ状とすることにより絞ることがで
き、垂直方向の放出光に関しては、光が通過する半導体
層に屈折率分布を設けることにより絞ることが可能とな
る。
【0016】
【作用】以下、本発明の構成、動作及び作用について詳
細に説明する。本発明の半導体発光素子においては、第
一導電型半導体基板上に、下から上に第一導電型半導体
クラッド層、光発生部である半導体活性層、第二導電型
半導体クラッド層、比較的低抵抗の第二導電型半導体電
極層を少なくとも含む半導体積層構造が形成されてい
る。その半導体積層構造の前後左右のうち少なくとも三
方(前左右)が半導体基板に対し概ね垂直な面で形成さ
れている。そのうちの前面が光出射端面となっていて、
基板に対して平行方向の形状が概ね凸型の円弧状をして
いる。その円弧の曲率中心より離れた位置の半導体積層
構造上には電流注入用の第二導電型用電極金属層が接触
して形成されている。一方、概ね凸型の円弧状の端面と
第二導電型用電極金属層との間の半導体積層構造上に
は、電流注入用の第二導電型用電極金属層が接触してい
る部分は無い(請求項1)。尚、第一導電型半導体基板
裏面には第一導電型用電極金属層が形成されている。ま
た、第一導電型用電極金属層と第二導電型用電極金属層
との間に電流を流すと、活性層で生じた光が概ね凸型の
円弧状をした端面から放出される。この放出光の基板に
対し水平方向の半値全角は、基板に対して平行方向の形
状が概ね直線である端面の場合よりも小さくなる。
【0017】しかし、電流注入用の第二導電型用電極金
属層の接触部分と円弧状の光出射端面の曲率中心との距
離が近すぎると、注入されたキャリヤーが横方向に拡散
して、該曲率中心と該円弧状の端面の間の部分の活性層
内に入りその部分で光を生じる。この光は端面の形状の
せいで放出光の基板に対し水平方向の半値全角を広げる
効果を持つので好ましくない。そのため、第二導電型用
電極金属層の接触部分と該曲率中心との距離をキャリヤ
ーの拡散長より大きくすることによって、曲率中心と該
円弧状の端面の間の部分にキャリヤーが注入されてその
領域で光が生じることを抑制することができる。通常、
キャリヤーの拡散長は3μm程度なので、少なくとも3
μm離すことが望ましい(請求項2)。そうすることに
より、よりいっそう放出光の水平方向の半値全角を小さ
くすることができる。
【0018】上記曲率中心と上記円弧状の端面の間の部
分の活性層内に入る注入キャリヤーを更に少なくする方
法として、第二導電型用電極金属層の接触部分の、光出
射端面側のすぐそばに、光出射方向と直角に、活性層に
達しない深さまで上から溝を形成する手段がある(請求
項3)。この手段によってもよりいっそう出射光の水平
方向の半値全角を小さくすることができる。
【0019】電流注入用の第二導電型用電極金属層の接
触部分が乗っている半導体積層構造から発生した光は、
該第二導電型用電極金属層の接触部分が乗っていない半
導体積層構造内を通過して該円弧状の端面から出力光と
して取り出される。その際、通過域での出力光の吸収に
よるロスを少なくする必要がある。そのためには、活性
層を構成する半導体層よりも禁制帯幅の広い半導体層で
通過域が構成されていることが望ましい。そのために
は、通過域の少なくとも活性層を取り除いてから第二導
電型クラッド層を積層して、第二導電型用電極金属層の
接触部分が乗っている半導体積層構造と該第二導電型用
電極金属層の接触部分が乗っていない半導体積層構造の
高さが異なるようにすることによって、禁制帯幅のより
広い半導体層のみで構成された通過域が構成できる(請
求項4)。その結果、よりいっそう出射光の水平方向の
半値全角を小さくすることができると同時に、出射光強
度も向上させることができる。
【0020】上記半導体発光素子において、同一半導体
基板上で、電流注入用の第二導電型用電極金属層の接触
部分が乗っている光を発生する半導体積層構造が積層さ
れている部分の基板の高さと、該第二導電型用電極金属
層の接触部分が乗っていない光の通過域となっている半
導体積層構造が積層されている部分の基板の高さが異な
るように段差を設け、それぞれの半導体積層構造は同一
とする。さらに、光を発生する半導体積層構造の活性層
の高さは、活性層の上あるいは下のより禁制帯幅の広い
半導体層の高さに相当するように、段差の高さが構成さ
れていることが望ましい(請求項5)。そうすることに
よって、半導体積層構造作製の途中に、層の作製を中断
してある層を取り除く等の工程を入れること無く、光の
通過域として活性層より禁制帯幅のより広い半導体層を
作成することができ、素子作製が容易になると共に、よ
りいっそう出射光の水平方向の半値全角を小さくするこ
とができると同時に、出射光強度も向上させることがで
きる。
【0021】また、上記半導体発光素子においては、上
部の電流注入用電極を有する半導体積層構造の光の出射
方向に対し垂直方向の幅よりも、電極より先の光出射端
面との間の電極を有さない半導体積層構造の光の出射方
向に対し垂直方向の幅を広くすることができる(請求項
6)。電流注入用電極を有する光を発生する半導体積層
構造から発生する光はあらゆる方向に放射されるので、
全反射角よりも広い角度で放射された光は半導体積層構
造の幅より外側へ放出される。これらの光は、電極より
先の光出射端面との間の電極を有さない光の通過域の半
導体積層構造を通過できないので、概ね円弧状の光出射
端面からの取り出し光として利用できない。しかし本発
明のように、光の通過域の半導体積層構造の幅をより広
くすることによって、同じ幅であれば外側へ放出されて
しまう光も概ね円弧状の光出射端面からの取り出し光と
することができ、よりいっそう出射光強度を向上させる
ことができる。
【0022】次に、請求項1と同様の半導体積層構造を
有する半導体発光素子において、光出射端面となってい
る基板に対して概ね垂直な面の基板に対し水平方向の形
状が凸型の双曲線状をなしており、半導体積層構造上部
に形成された電流注入用電極が、双曲線状の光出射端面
とそうでない基板に対し概ね垂直な素子側面との交点か
ら光の出射方向に対して垂直に下ろした垂線より、該光
出射端面と反対方向のより後側に設けられている。この
素子の第一導電型用電極金属層と第二導電型用金属層と
の間に電流を流すと、活性層で生じた光が凸型の双曲線
状をした端面から放出される。この光の基板に対し水平
方向の半値全角は、基板に対して平行方向の形状が概ね
直線である端面の場合よりも小さくなり、かつ請求項1
に基づく発明よりも放出光の球面収差が小さくなり、光
の収束性をより向上させることができる(請求項7)。
しかし、請求項2の作用のところにも示したが、出射端
面に近いところで発生した光はむしろ放出光の放射角を
広げる効果を持つので好ましくない。注入キャリヤの拡
散長も考慮すると、双曲線状の光出射端面とそうでない
基板に対し概ね垂直な素子側面との交点から光の出射方
向に対して垂直に下ろした垂線より、該光出射端面と反
対方向のより後側に少なくなくとも3μm離して第二導
電型用電極金属層を設けることによって、よりいっそう
放出光の水平方向の半値全角を小さくすることができる
(請求項8)。また、請求項9から請求項12に関して
は、請求項3から請求項6に基づく発明と同様の作用、
効果を有するが、光出射端面形状を双曲線状とすること
により、球面収差を少なくして収束性を良くすることが
できる。
【0023】次に、請求項13から請求項19の発明に
基づく半導体発光素子は、端面から放出された光の基板
に対し垂直方向の放射角を絞ることを目的になされたも
のである。請求項13の発明に基づく半導体発光素子
は、第一導電型の半導体基板上に、第一導電型の半導体
クラッド層、光を発生する半導体活性層、第二導電型の
半導体クラッド層、第二導電型の半導体電極層が順次積
層されていて、その上に第二導電型用電極金属層、半導
体基板裏面に第一導電型用電極金属層が設けられてい
て、両電極金属層間に通電できるようになっている。
尚、半導体クラッド層は活性層よりも広い禁制帯幅を有
していていわゆるダブルヘテロ構造となっている。さら
に半導体クラッド層の屈折率は活性層から遠ざかるにつ
れて小さくなるようになっている。尚、活性層の屈折率
はクラッド層よりも大きい。したがって、通電すること
により活性層で生じた光の一部はクラッド層にしみだ
し、層内を導波する。この時、屈折率分布を持つクラッ
ド層はグラジエントインデックスレンズ(Gradient I
ndex Lens)と同様の作用をする。そのため光の放射角
を制御することができる。
【0024】グラジエントインデックスレンズ(Gradi
ent Index Lens)はその長さを調整することにより、
等倍結像素子とすることができる。その原理を図11に
示す。図11において、Lは半径r、屈折率及び屈折率
分布から決まる周期である。ここで、レンズ長がLの場
合、レンズ端の像(白矢印)の等倍正立像が他端に得ら
れる(a図)。レンズ長がL/4の場合、倒立実像が得
られる(b図)。レンズ長がL/2の場合、レンズ端の
像(白矢印)の等倍倒立像が他端に得られる(c図)。
レンズ長が3L/4の場合、正立実像が得られる(d
図)。よってレンズ長を変化させることにより任意の位
置に焦点を結ばせることができる。例えば屈折率分布n
が、 n=n0(1−Ar2/2) ・・・(1) と表わせる場合、 L=2π/√A ・・・(2) と表わすことができる。
【0025】本発明に基づく屈折率分布を有するクラッ
ド層は厚さ方向のみに屈折率分布を有する平板型のグラ
ジエントインデックスレンズとして作用するので、基板
面に平行に線状に焦点を結ばせることができる。特に請
求項16に基づく発明によれば、いわゆるダブルヘテロ
構造の発光部の先に、同じ構造の非発光部からなるレン
ズ機能のみを果たす部分を任意の長さに設けることによ
り、効果的に基板に垂直方向の放出光を発光部の幅(活
性層の厚さ+エバネッセント波)まで絞ることができ
る。また、本発明は発光部とレンズ部の長さを別々に設
定できるので、発光部の長さに依存する光出力強度と放
出光の絞り方を別個に制御できる利点を有する。
【0026】請求項17,18,19は、上記半導体発
光素子において、レンズ機能のみを果たす部分の活性層
と同じ半導体からなる層は、発生した光の吸収層として
機能するので、その層による吸収をなくす目的で発明さ
れたものである。本発明は、第二導電型用電極金属層の
接触部分が乗ってない光の通過域、すなわちレンズ機能
のみを果たす部分の高さが、発光部と異なるように形成
されている。すなわち、それぞれの領域の半導体積層部
が乗っている半導体基板の高さが異なっていて発光部の
活性層の高さが、レンズ機能のみを果たす部分の、より
禁制帯幅の広いクラッド層の高さとなるように構成され
ている。基板の段差形状を保持したまま半導体積層構造
をその上に形成することはガスを用いた有機金属気相成
長法や高真空中でのMBE法で可能であるので、これら
の手法を用いれば良い。特に請求項19は発光部の活性
層の高さに相当するレンズ機能のみを果たす部分のクラ
ッド層内にレンズ機能を効果的に生じさせるように、活
性層の高さに相当する位置のクラッド層の屈折率を最も
高くし、そこから遠ざかるにつれ、すなわち活性層の方
へ及び電極用半導体層の方へと屈折率が低くなっていく
よう設定されている。ただし活性層に接するクラッド層
の屈折率は活性層のそれより低く設定されている。そう
することにより、発光光は吸収を受けることなく、レン
ズ機能部を通過して外部に取り出せる。
【0027】次に、請求項20から請求項23は、基板
に対し水平方向の光の放射角を小さくする本発明と、基
板に対し垂直方向の光の放射角を絞る本発明の両方を半
導体発光素子に適用することにより、より一層光を絞る
ようにしたものであって、レンズやファイバーとの光の
結合効率をさらに良くすることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示す図であって、
(a)は半導体発光素子の斜視図、(b)は半導体発光
素子の上面図、(c)は半導体発光素子のC−C’線断
面図である。図1(a),(c)に示すように、本実施
例の半導体発光素子においては、n型GaAs基板10
1上に、n型Al0.2Ga0.8Asクラッド層102(厚
さ1μm、キャリヤー濃度2×1017)、GaAs活性
層103(厚さ0.2μm、キャリヤー濃度1×1
15)、p型Al0.2Ga0.8Asクラッド層104(厚
さ1μm、キャリヤー濃度5×1017)、p型GaAs
電極層105(厚さ0.3μm、キャリヤー濃度6×1
18)が順次、有機金属気相成長法で積層されていて、
いわゆるダブルヘテロ構造が構成されている。
【0029】図1(b)の上面図に示されるように、光
出射方向110の光出射端面108は基板101に垂直
でかつ基板101と平行方向では点Aを曲率中心とする
円弧状に形成されている。尚、本実施例では半径24μ
mの円弧である。積層構造の他の三側面は互いに直交す
るように、基板101に対し垂直に形成されている。こ
れら基板101に垂直な三側面及び光出射端面108
は、塩素系ガスを用いたドライエッチング法で形成され
る。曲率中心Aから光出射端面108と反対方向に距離
D(本実施例では5μm)離れたところから光出射端面
と反対方向の積層構造上にはAu−Zn/Auからなる
電極106が積層されている。一方、基板101の裏面
にはAu−Ge/Ni/Auからなる電極107が形成
されている。そして、この上下の電極間に通電すること
により光出力110を円弧状の端面108から得られ
る。
【0030】ここで、図7は従来の端面発光型半導体発
光素子と本実施例の半導体発光素子の光出力の半値全角
のデータを示すものであって、(a)は従来例の結果
で、光出射端面を光出力方向に対し垂直で平面にした場
合であり、半値全角として約120°が得られた。一
方、(b)は本実施例の結果で、半値全角として約76
°が得られ、光出射端面を円弧状にした効果が得られ
た。
【0031】次に、図2は本発明の第2の実施例を示す
図であって、図1(c)と同様に半導体発光素子の断面
図である。本実施例の半導体発光素子においては、p型
GaAs電極層105の上にシリコン酸化膜109が積
層されていて、その中心が光の出射方向と平行に幅10
μmにストライプ状に開けられていて、その上にAu−
Zn/Auからなる電極106が積層されている。こう
することにより、注入電流が素子の中心付近に集中する
ため、発生した光も素子の中心付近に存在する。そのた
め、光出射端面108の円弧より外側へ逃げてしまう光
が少なくなり、相対的に円弧部分を通過する光が多くな
り出力光を大きくすることができる。
【0032】次に、図3は本発明の第3の実施例を示す
半導体発光素子の斜視図であって、第1の実施例と同様
の層構造のものに対して適用したものである。本実施例
の半導体発光素子においては、p型GaAs電極層10
5上のAu−Zn/Auからなる電極106の光出射端
面側に沿って、その外側に幅5μmで深さ0.6μmの
断面形状が概略矩形の溝310が、光の出射方向に対し
直角にp型Al0.2Ga0.8Asクラッド層104に達す
るように設けられている。尚、この溝310は上側電極
金属106に接してなくてもよい。また、p型GaAs
電極層105が最も低抵抗であるため、少なくとも電極
層の厚さよりも深く溝が設けられていればよい。そうす
ることによって、上側電極106と光出射端面108間
の半導体積層構造への電流の注入が効果的に抑制され
る。尚、本実施例が第2の実施例に対しても適用できる
ことは言うまでもない。
【0033】次に、図4は本発明の第4の実施例を示す
図であって、(a)は半導体発光素子の斜視図、(b)
は半導体発光素子のC−C’線断面図、(c)は半導体
発光素子のE−E’線断面図である。本実施例の半導体
発光素子においては、n型GaAs基板101の上に、
n型Al0.2Ga0.8Asクラッド層102(厚さ1μ
m、キャリヤー濃度2×1017)、GaAs活性層10
3(厚さ0.2μm、キャリヤー濃度1×1015)が有
機金属気相成長法で積層された後、円弧状光出射端面と
電極との間の、光を発生させずに通過だけさせるように
した領域となる部分の活性層をウェットエッチングで取
り除いた後、再度その上に有機金属気相成長法でp型A
0.2Ga0.8Asクラッド層104(厚さ1μm、キャ
リヤー濃度5×1017)、p型GaAs電極層105
(厚さ0.3μm、キャリヤー濃度6×1018)を積層
し、円弧状光出射端面と他の三側面を基板に対し垂直に
塩素系ガスを用いたドライエッチング法で形成する。こ
の場合、積層法として有機金属気相成長法を用いている
ため、ウェットエッチングで形成された段差が保持され
たままで積層でき、最上層の電極層105にも同様の段
差が形成される。尚、ウェットエッチング液としては硫
酸過酸化水素水溶液、アンモニア系水溶液を用いること
ができる。Au−Zn/Auからなる電極106は活性
層103のある部分の上にのみ設けられている。図4
(b)に示す断面C−C’の部分はいわゆるダブルヘテ
ロ構造であり、図4(c)に示す断面E−E’の部分は
ダブルヘテロ構造から活性層を取り除いた構造となって
いる。活性層103の上下のクラッド層102,104
の禁制帯幅は活性層のそれより広いため、活性層103
で生じた光に対して透明とすることができるので、円弧
状光出射端面からの光取り出し効率を高くすることがで
きる。
【0034】次に、図5は本発明の第5の実施例を示す
半導体発光素子の斜視図であって、半導体積層構造は第
1の実施例と同様であるが、円弧状光出射端面と電極と
の間の、光を発生させずに通過だけさせるようした領域
となる部分の基板面と、p型GaAs電極層105(厚
さ0.3μm、キャリヤー濃度6×1018)が積層され
ている基板面の間に段差510が設けられていて、その
上に有機金属気相成長法でいわゆるダブルヘテロ構造が
積層されている。本実施例では(100)GaAs基板
を用いており、光出射方向に対し垂直方向を下記Z方向
として、
【数1】 硫酸:過酸化水素:水=1:8:1の溶液を用いると順
メサ形状の段差510が光出射方向に対し垂直方向に形
成される。また、その上に積層された半導体層にも同様
の段差520が形成される。すなわち、本実施例では電
極部分を高くしている。ただし、この段差の高さはp型
Al0.2Ga0.8Asクラッド層104の厚さよりも小さ
くせねばならない。そうすることにより、活性層103
で発生した光530はより禁制帯の幅の広い層を通過し
て光出力として取り出せるようになる。こうすることに
より、途中での成長中断なしに光通過領域を活性層より
広い禁制帯幅の層とすることができる。
【0035】次に、図6は本発明の第6の実施例を示す
半導体発光素子の斜視図である。本実施例では、第5の
実施例と同様の方法で段差610を設け、さらに積層構
造上にも同様の段差620が設けられている。ただし第
5の実施例とは逆に本実施例では電極部分を低くしてい
る。ただしこの段差の高さはn型Al0.2Ga0.8Asク
ラッド層102の厚さよりも小さくせねばならない。こ
うすることにより第5の実施例と同様の効果が期待でき
る。
【0036】次に、図8は本発明の第7の実施例を示す
半導体発光素子の上面図である。本実施例では、円弧状
光出射端面108と電極106との間の、光を発生させ
ずに通過だけさせるようにした領域となる半導体積層構
造の部分の光の出射方向110に対し直角方向の幅が、
電極106が乗っている半導体積層構造の部分の幅より
広くなっている。尚、点Aは円弧状の端面108の曲率
中心である。電極106は曲率中心Aより、円弧状端面
108から遠いところに設けられている。それらの幅が
同じである場合、電流注入用電極106を有する光を発
生する半導体積層構造から発生する光はあらゆる方向に
放射されるので、全反射角よりも広い角度で放射された
光は半導体積層構造の幅より外側へ放出される。これら
の光は、電極より先の光出射端面との間の電極を有さな
い光の通過域の半導体積層構造を通過できないので、概
ね円弧状の光出射端面からの取り出し光として利用でき
ない。しかし、本実施例のように、光の通過域の半導体
積層構造の幅を電極106が乗っている半導体積層構造
の部分の幅より広くすることによって、同じ幅であれば
外側へ放出されてしまう光も概ね円弧状の光出射端面1
08からの取り出し光とすることができ、よりいっそう
放出光強度を向上させることができる。
【0037】次に、図12は本発明の第8の実施例を示
す図であって、(a)は半導体発光素子の上面図、
(b)は(a)図のC−C’線断面図である。本実施例
の半導体発光素子においては、n型GaAs基板120
1上に、n型Al0.2Ga0.8Asクラッド層1202、
GaAs活性層1203、p型Al0.2Ga0.8Asクラ
ッド層1204、p型GaAs電極層1205が順次、
有機金属気相成長法で積層されていて、いわゆるダブル
ヘテロ構造が構成されている。また、1206が上部電
極、1207が下部電極である。本実施例の半導体発光
素子においては、層構造は図1に示した第1の実施例と
同じであるが、基板に対し光出射端面1208の水平方
向の形状が双曲線状となっている。尚、Dは双曲線部と
直線部の境界から上部電極1206までの距離を示して
いる。尚、図12の実施例と同様に、図3、図4、図
5、図6、図8の各実施例において、光出射端面の水平
方向(基板に対し平行方向)の形状を双曲線状としても
よく、双曲線状とした方が円弧状の場合よりも球面収差
を小さくすることができる。
【0038】次に、図13は本発明の第9の実施例を示
す図であって、(a)は半導体発光素子の斜視図、
(b),(c)は(a)図のD−D’線断面のAl組成
及び屈折率分布を示している。AlGaAsのAl組成
と屈折率の関係は図10に示す関係がある。尚、組成及
び屈折率分布はn型GaAs基板1301上の半導体積
層構造についてのみ示した。また(b)図、(c)図共
に縦軸は層の厚さを、横軸にAl組成及び対応する屈折
率を示した。本実施例の半導体発光素子においては、n
型GaAs基板1301上にAl組成0.4から0.0
7まで連続的に変化させたn型クラッド層1302(厚
さ2μm)、GaAs活性層1303(厚さ0.05μ
m)、Al組成0.4から0.07まで連続的に変化さ
せたp型クラッド層1304(厚さ2μm)、p型Ga
As電極層1305(厚さ0.5μm)が順次積層され
ている。尚、上部及び下部の電極金属1306及び13
07は第1の実施例と同様である。屈折率分布は(c)
図に示すように、Al組成0.4の3.321からAl
組成0.07の3.56まで前述の(1)式に従うよう
に設定されている。また、(2)式からr=2μmであ
るので、L=34.2μmとなる。従って、レンズ機能
のみを果たす部分の長さMがLに対して相対的にどうか
によって、図11に示されたように基板に対し水平方向
の発光部の倒立像、正立像が素子端面上、あるいはそこ
から離れた位置に得られる。但しこの場合、水平方向に
は光を集める手段が講じられていないので、横方向に大
きく広がった像が得られる。
【0039】次に、図14は本発明の第10の実施例を
示す図であって、(a)は半導体発光素子の斜視図、
(b),(c)は(a)図のD−D’線断面のAl組成
及び屈折率分布を示している。AlGaAsのAl組成
と屈折率の関係は図10に示す関係がある。尚、組成及
び屈折率分布はn型GaAs基板1401上の半導体積
層構造についてのみ示した。また(b)図、(c)図共
に縦軸は層の厚さを、横軸にAl組成及び対応する屈折
率を示した。本実施例の半導体発光素子においては、n
型GaAs基板1401上に、Al組成0.4のn型ク
ラッド層1402(厚さ2μm)、Al組成0.18の
AlGaAsからなる活性層1403(厚さ0.05μ
m)、Al組成0.4から0.2まで変化させたp型ク
ラッド層1404(厚さ2μm)、p型GaAs電極層
1405(厚さ0.5μm)が順次積層されている。
尚、上部及び下部の電極金属1406及び1407は第
1の実施例と同様である。本実施例では基板の段差14
10は1μmに形成されているのでp型クラッド層の丁
度真中の位置に発光部の活性層の位置がくる。そのため
真中の位置のAl組成が0.4(屈折率3.321)
で、活性層及び電極層に接する部分のAl組成が0.2
(屈折率3.452)に設定されている。この場合、前
述の(1)式、(2)式よりL=23.0μmとなる。
従って、レンズ機能のみを果たす部分の長さMがLに対
して相対的にどうかによって、図11に示されたように
基板に対し水平方向の発光部の倒立像、正立像が素子端
面上、あるいはそこから離れた位置に得られる。但しこ
の場合、水平方向には光を集める手段が講じられていな
いので、横方向に大きく広がった像が得られる。
【0040】次に、本発明の第11の実施例は、図1に
示した第1の実施例のn型クラッド層104、p型クラ
ッド層102の組成をそれぞれAl組成0.4から0.
2まで変化させて図13の(b),(c)と同じ組成分
布及び屈折率分布を持たせたものである。こうすること
により基板に対し水平方向の発光部の倒立像、正立像が
素子端面上、あるいはそこから離れた位置に得られ、か
つその像の水平方向の広がりを発光部の幅とほぼ同様ま
で狭めることができる。また同様にして、図5に示した
実施例において、図14の(b),(c)と同じ組成分
布及び屈折率分布を持たせることもでき、同様の効果が
得られる。
【0041】尚、本発明による半導体発光素子の実施例
としては、基板に対し水平方向の光の放射角を狭める方
策として、水平方向の端面の形状が、光の出射方向に対
し必ず凸型の正確な円弧あるいは双曲線である必要はな
く、必要とする光の絞り方の程度が緩くて良い場合は端
面形状が光の出射方向に対し凸型であれば良い。
【0042】また、本発明による半導体発光素子の実施
例として半導体積層構造をGaAs活性層、AlGaA
sクラッド層の例で説明したが、AlGaAs活性層
で、より広い禁制帯幅を持つAlGaAsクラッド層に
も適用できる。またInP基板からなり、InGaAs
P活性層、InGaP活性層を有する系にも適用でき
る。そのほか、InGaAsP、InGaAlP、Ga
AsP、ZnSe、CdZnSe、CaZnS、ZnS
Seからなる活性層を有する半導体積層構造にも本発明
は適用できる。また本発明は発光素子のアレー構造にも
適用できる。また成膜方法としては分子線エピタキシャ
ル成長法(MBE法)も適用できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の半導体
発光素子においては、光出射端面の半導体基板と平行方
向の形状が概ね円弧状をしており、半導体積層構造の上
部に形成された電流注入用電極が、円弧状の光出射端面
の曲率中心よりも少なくとも離れた位置に設けられてい
るため、概ね凸型の円弧状をした端面から出射される光
の基板に対し水平方向の半値全角は、基板に対して平行
方向の形状が概ね直線である端面の場合よりも小さくす
ることができる。従って、光ファイバーやレンズ等との
結合効率を向上することができ、光の利用効率を向上で
きる。また、発光素子とレンズ系を組み合わせて用いよ
うとするデバイス作製の際の問題を克服し回避すること
ができる。
【0044】請求項2の半導体発光素子においては、半
導体積層構造の上部に形成された電流注入用電極が、円
弧状の光出射端面の曲率中心よりも少なくとも3μm以
上離れた位置に設けられているため、曲率中心と円弧状
の光出射端面との間の部分にキャリヤーが注入されてそ
の領域で光が生じることを抑制することができるので、
よりいっそう出射光の水平方向の半値全角を小さくする
ことができる。
【0045】請求項3の半導体発光素子においては、半
導体積層構造の上部に形成された電流注入用電極が、円
弧状の光出射端面の曲率中心よりも少なくとも離れた位
置に設けられていて、光出射端面と電流注入用電極との
間に接合部近傍の光発生部に達しない深さまで半導体積
層構造上部から溝が設けられているため、曲率中心と円
弧状の光出射端面との間の部分の活性層内に入る注入キ
ャリヤーをさらに少なくすることができるので、よりい
っそう出射光の水平方向の半値全角を小さくすることが
できる。
【0046】請求項4の半導体発光素子においては、上
部に電流注入用電極を有する半導体積層構造と、電極よ
り先の光出射端面との間の電極を有さない半導体積層構
造の高さが異なっていて、電流注入用電極を有する半導
体積層構造内で発生した光が、光を発生した半導体層よ
りもより禁制帯幅の広い該電極を有さない半導体積層構
造の層内を通過できるようになっているため、よりいっ
そう出射光の水平方向の半値全角を小さくすることがで
きると同時に、出射光強度も向上させることができる。
【0047】請求項5の半導体発光素子においては、上
部に電流注入用電極を有する半導体積層構造と、電極よ
り先の光出射端面との間の電極を有さない半導体積層構
造の積層構造が同一であって、上部に電流注入用電極を
有する半導体積層構造が乗っている部分の半導体基板部
と、電極より先の光出射端面との間の電極を有さない半
導体積層構造が乗っている部分の半導体基板部の高さが
異なっており段差が形成されていることにより、素子作
製が容易になると共に、よりいっそう出射光の水平方向
の半値全角を小さくすることができると同時に、出射光
強度も向上させることができる。
【0048】請求項6の半導体発光素子においては、上
部に電流注入用電極を有する半導体積層構造の光の出射
方向に対し垂直方向の幅よりも、電極より先の光出射端
面との間の電極を有さない半導体積層構造の光の出射方
向に対し垂直方向の幅を広くしたことにより、同じ幅で
あれば外側へ放出されてしまう光を概ね円弧状の光出射
端面からの取り出し光とすることができ、よりいっそう
出射光強度を向上させることができる。
【0049】請求項7の半導体発光素子においては、請
求項1の効果に加えて、球面収差をより小さくできる効
果を有する。請求項8の半導体発光素子においては、請
求項2の半導体発光素子とほぼ同様に、双曲面状の端面
と電極から電流が注入される部分との間が充分離れてい
るので、双曲面状の端面により広げられてしまう出力光
の成分を減らすことができ、基板に対し水平方向の放出
光の角度を効果的に小さくできる。そして更に球面収差
をより小さくすることができる。請求項9の半導体発光
素子においては、形成された溝により電流が出射端面側
に流れ込むのを止めているので、請求項8の半導体発光
素子よりより効果的に曲面状の端面により広げられてし
まう出力光の成分を減らすことができ、基板に対し水平
方向の放出光の角度を効果的に小さくできる。そして更
に球面収差をより小さくすることができる。
【0050】請求項10の半導体発光素子においては、
請求項4の効果と同様に、活性層による光吸収を少なく
できるので、光出力を大きくできる。そして更に球面収
差をより小さくすることができる。請求項11の半導体
発光素子においては、請求項5と同様の効果があること
に加えて、更に球面収差をより小さくすることができ
る。請求項12の半導体発光素子においては、請求項6
と同様の効果があることに加えて、更に球面収差をより
小さくすることができる。
【0051】請求項13の半導体発光素子においては、
光出射端面から放出された光の、基板に対し垂直方向の
放射角を絞ることができる。請求項14,15の半導体
発光素子においては、より効果的に光出射端面から放出
された光の、基板に対し垂直方向の放射角を絞ることが
できるが、請求項14の発明により、絞る度合いをより
大きくすることができる。請求項16の半導体発光素子
においては、発光部の長さと光の放出角を制御するレン
ズ機能を果たす部分を独立に制御できるので、光出力強
度を任意に設定でき、かつレンズ機能を果たす部分の長
さを調節することにより、基板に対し垂直方向の放出角
を絞るばかりでなく、任意の位置に焦点を結ばせること
ができる。
【0052】請求項17,18の半導体発光素子におい
ては、請求項16の効果に加えて、レンズ機能部を通過
する光が発光部の活性層と同じ層を通過しないようにさ
れているので、光吸収が少なく、より強い出力光を得る
ことができる。さらに請求項18では、レンズ部の積層
構造が発光部と同じであるため素子の積層構造形成が容
易となる。請求項19の半導体発光素子においては、レ
ンズ部のクラッド層の屈折率分布の最も高いところを発
光部の活性層の位置と一致させているので、基板に対し
垂直方向の放出角を絞ることがより効果的になされ、か
つレンズ機能部を通過する光が発光部の活性層と同じ層
を通過しないようにされているので、光吸収が少なく、
より強い出力光を得ることができる。
【0053】請求項20の半導体発光素子においては、
請求項1の発明による効果に加えて請求項13の効果が
得られ、基板に対し水平垂直両方の放出光の角度を狭め
ることができる。請求項21の半導体発光素子において
は、請求項4の発明による効果に加えて請求項17,1
8,19のそれぞれの効果が得られ、基板に対し水平垂
直両方の放出光の角度を狭めることができる。請求項2
2の半導体発光素子においては、請求項7の発明による
効果に加えて請求項13の効果が得られ、基板に対し水
平垂直両方の放出光の角度を狭めることができる。請求
項23の半導体発光素子においては、請求項10の発明
による効果に加えて請求項13の効果が得られ、基板に
対し水平垂直両方の放出光の角度を狭めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図であって、
(a)は半導体発光素子の斜視図、(b)は半導体発光
素子の上面図、(c)は半導体発光素子のC−C’線断
面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す半導体発光素子の
断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す半導体発光素子の
斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示す図であって、
(a)は半導体発光素子の斜視図、(b)は半導体発光
素子のC−C’線断面図、(c)は半導体発光素子のE
−E’線断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例を示す半導体発光素子の
斜視図である。
【図6】本発明の第6の実施例を示す半導体発光素子の
斜視図である。
【図7】従来の端面発光型半導体発光素子と第一の実施
例の半導体発光素子の光出力の半値全角のデータを示す
図であって、(a)は従来の光出射端面が平面の場合、
(b)は本発明の光出射端面が円弧状の場合である。
【図8】本発明の第7の実施例を示す半導体発光素子の
上面図である。
【図9】従来技術の一例を示すマイクロレンズ集積型半
導体レーザーの斜視図である。
【図10】AlGaAsのAl組成と屈折率の関係を示
す図である。
【図11】屈折率分布型レンズの長さと得られる像の関
係を示す図である。
【図12】本発明の第8の実施例を示す図であって、
(a)は半導体発光素子の上面図、(b)は半導体発光
素子のC−C’線断面図である。
【図13】本発明の第9の実施例を示す図であって、
(a)は半導体発光素子の斜視図、(b),(c)は
(a)に示す半導体発光素子のD−D’線断面のAl組
成及び屈折率分布を示す図である。
【図14】本発明の第10の実施例を示す図であって、
(a)は半導体発光素子の斜視図、(b),(c)は
(a)に示す半導体発光素子のD−D’線断面のAl組
成及び屈折率分布を示す図である。
【符号の説明】
101,1201,1301,1401・・・半導体基
板 102,1202,1302,1402・・・下部クラ
ッド層 103,1203,1303,1403・・・活性層 104,1204,1304,1404・・・上部クラ
ッド層 105,1205,1305,1405・・・電極用半
導体層 106,1206,1306,1406・・・上部金属
電極 107,1207,1307,1407・・・下部金属
電極 108・・・円弧状の光出射端面 109・・・絶縁膜層 110・・・光出射方向 310・・・溝 510,520,610,620,1410・・・段差 1208・・・双曲線状の光出射端面 A・・・曲率中心

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成され、その基板面に平
    行に形成された接合部を有する半導体積層構造からな
    り、該接合部近傍を光発生部とし、そこへ電流を注入で
    きるようになっていて、該接合部に概ね垂直な光出射端
    面を有する半導体発光素子において、上記光出射端面の
    半導体基板と平行方向の形状が概ね円弧状をしており、
    半導体積層構造の上部に形成された電流注入用電極が、
    円弧状の光出射端面の曲率中心よりも少なくとも離れた
    位置に設けられていることを特徴とする半導体発光素
    子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体発光素子において、
    半導体積層構造の上部に形成された電流注入用電極が、
    円弧状の光出射端面の曲率中心よりも少なくとも3μm
    以上離れた位置に設けられていることを特徴とする半導
    体発光素子。
  3. 【請求項3】請求項1、請求項2記載の半導体発光素子
    において、半導体積層構造の上部に形成された電流注入
    用電極が、円弧状の光出射端面の曲率中心よりも少なく
    とも離れた位置に設けられていて、光出射端面と電流注
    入用電極との間に接合部近傍の光発生部に達しない深さ
    まで半導体積層構造上部から溝が設けられていることを
    特徴とする半導体発光素子。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2、請求項3記載の半導
    体発光素子において、上部に電流注入用電極を有する半
    導体積層構造と、電極より先の光出射端面との間の電極
    を有さない半導体積層構造の高さが異なっていて、電流
    注入用電極を有する半導体積層構造内で発生した光が、
    光を発生した半導体層よりもより禁制帯幅の広い該電極
    を有さない半導体積層構造の層内を通過できるようにな
    っていることを特徴とする半導体発光素子。
  5. 【請求項5】請求項4記載の半導体発光素子において、
    上部に電流注入用電極を有する半導体積層構造と、電極
    より先の光出射端面との間の電極を有さない半導体積層
    構造の積層構造が同一であって、上部に電流注入用電極
    を有する半導体積層構造が乗っている部分の半導体基板
    部と、電極より先の光出射端面との間の電極を有さない
    半導体積層構造が乗っている部分の半導体基板部の高さ
    が異なっており段差が形成されていることを特徴とする
    半導体発光素子。
  6. 【請求項6】請求項1〜5記載の半導体発光素子におい
    て、上部に電流注入用電極を有する半導体積層構造の光
    の出射方向に対し垂直方向の幅よりも、電極より先の光
    出射端面との間の電極を有さない半導体積層構造の光の
    出射方向に対し垂直方向の幅が広いことを特徴とする半
    導体発光素子。
  7. 【請求項7】請求項1記載の半導体発光素子において、
    光出射端面の半導体基板と平行方向の形状が双曲線状を
    しており、半導体積層構造上部に形成された電流注入用
    電極が、双曲線状の光出射端面とそうでない基板に対し
    概ね垂直な素子側面との交点から光の出射方向に対して
    垂直に下ろした垂線より、該光出射端面と反対方向のよ
    り後側に設けられていることを特徴とする半導体発光素
    子。
  8. 【請求項8】請求項7記載の半導体発光素子において、
    半導体積層構造上部に形成された電流注入用電極が、双
    曲線状の光出射端面とそうでない基板に対し概ね垂直な
    素子側面との交点から光の出射方向に対して垂直に下ろ
    した垂線より、該光出射端面と反対方向のより後側に設
    けられており、その垂線から少なくとも3μm離れてい
    ることを特徴とする半導体発光素子。
  9. 【請求項9】請求項7、請求項8記載の半導体発光素子
    において、半導体積層構造上部に形成された電流注入用
    電極が、双曲線状の光出射端面とそうでない基板に対し
    概ね垂直な素子側面との交点から光の出射方向に対して
    垂直に下ろした垂線より、該光出射端面と反対方向のよ
    り後側に設けられており、光出射端面と電流注入用電極
    との間に光発生部に達しない深さまで半導体積層構造上
    部から溝が設けられていることを特徴とする半導体発光
    素子。
  10. 【請求項10】請求項7、請求項8、請求項9記載の半
    導体発光素子において、上部に電流注入用電極を有する
    半導体積層構造と、電極より先の光出射端面との間の電
    極を有さない半導体積層構造の高さが異なっていて、電
    流注入用電極を有する半導体積層構造内で発生した光
    が、光を発生した半導体層よりもより禁制帯幅の広い該
    電極を有さない半導体積層構造の層内を通過できるよう
    になっていることを特徴とする半導体発光素子。
  11. 【請求項11】請求項10記載の半導体発光素子におい
    て、上部に電流注入用電極を有する半導体積層構造と、
    電極より先の光出射端面との間の電極を有さない半導体
    積層構造が同一であって、上部に電流注入用電極を有す
    る半導体積層構造が乗っている部分の半導体基板部の高
    さが異なっており段差が形成されていることを特徴とす
    る半導体発光素子。
  12. 【請求項12】請求項7〜11記載の半導体発光素子に
    おいて、上部に電流注入用電極を有する半導体積層構造
    の光の出射方向に対し垂直方向の幅よりも、電極より先
    の光出射端面との間の電極を有さない半導体積層構造の
    光の出射方向に対し垂直方向の幅が広いことを特徴とす
    る半導体発光素子。
  13. 【請求項13】半導体基板上に形成され、その基板面に
    平行に形成された接合部を有する半導体積層構造からな
    り、その積層構造が、光を発生する活性層と、それを活
    性層よりも広い禁制帯幅でより小さい屈折率を有する層
    (いわゆるクラッド層)で上下に挾む構造、すなわちダ
    ブルヘテロ構造からなり、活性層へ電流を注入できるよ
    うになっていて、基板に対して概ね垂直な光出射端面を
    有する半導体発光素子において、上記活性層を挾む上下
    の層が、活性層から遠ざかるにつれて、屈折率が小さく
    なるように構成されていることを特徴とする半導体発光
    素子。
  14. 【請求項14】請求項13記載の半導体発光素子におい
    て、活性層を挾む上下の層、いわゆるクラッド層内の屈
    折率分布が連続していることを特徴とする半導体発光素
    子。
  15. 【請求項15】請求項13記載の半導体発光素子におい
    て、活性層を挾む上下の層、いわゆるクラッド層内の屈
    折率分布が階段状であることを特徴とする半導体発光素
    子。
  16. 【請求項16】請求項13記載の半導体発光素子におい
    て、半導体積層構造の上部に電流注入用電極がある部分
    と、半導体積層構造の光出射端面との間に電流注入用電
    極のない半導体積層構造が形成されていることを特徴と
    する半導体発光素子。
  17. 【請求項17】請求項13記載の半導体発光素子におい
    て、上部に電流注入用電極を有する半導体積層構造と、
    電極より先の光出射端面との間の電極を有さない半導体
    積層構造の高さが異なっていて、電流注入用電極を有す
    る半導体積層構造内で発生した光が、光を発生した半導
    体層よりも禁制帯幅の広い該電極を有さない半導体積層
    構造の層内を通過できるようになっていることを特徴と
    する半導体発光素子。
  18. 【請求項18】請求項17記載の半導体発光素子におい
    て、上部に電流注入用電極を有する半導体積層構造と、
    電極より先の光出射端面との間の電極を有さない半導体
    積層構造が同一であって、上部に電流注入用電極を有す
    る半導体積層構造が乗っている部分の半導体基板部の高
    さが異なっており段差が形成されていることを特徴とす
    る半導体発光素子。
  19. 【請求項19】請求項17、請求項18記載の半導体発
    光素子において、上部に電流注入用電極を有する半導体
    積層構造の活性層の高さに相当する、電極より先の光出
    射端面との間の電極を有さない半導体積層構造のいわゆ
    るクラッド層内の屈折率分布が、活性層の高さに一致す
    るところの屈折率が最も高く、そこから上下方向では屈
    折率が小さくなることを特徴とする半導体発光素子。
  20. 【請求項20】請求項1記載の半導体発光素子におい
    て、光発生部の上下の層が請求項13の要件を満たすこ
    とを特徴とする半導体発光素子。
  21. 【請求項21】請求項4記載の半導体発光素子におい
    て、光発生部の上下の層が請求項17,18,19の要
    件を満たすことを特徴とする半導体発光素子。
  22. 【請求項22】請求項7記載の半導体発光素子におい
    て、光発生部の上下の層が請求項13の要件を満たすこ
    とを特徴とする半導体発光素子。
  23. 【請求項23】請求項10記載の半導体発光素子におい
    て、光発生部の上下の層が請求項13の要件を満たすこ
    とを特徴とする半導体発光素子。
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