JPH04347332A - ロータリピストンエンジンの点火装置 - Google Patents

ロータリピストンエンジンの点火装置

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JPH04347332A
JPH04347332A JP11822191A JP11822191A JPH04347332A JP H04347332 A JPH04347332 A JP H04347332A JP 11822191 A JP11822191 A JP 11822191A JP 11822191 A JP11822191 A JP 11822191A JP H04347332 A JPH04347332 A JP H04347332A
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JP
Japan
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spitzback
ignition
working chamber
plug
spark plug
Prior art date
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Application number
JP11822191A
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English (en)
Inventor
力武知嗣
Tomotsugu Rikitake
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の点火プラグを設
置したロータリピストンエンジンの点火装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロータリピストンエンジンにお
いては、爆発行程にある作動室から吸入行程にある作動
室に、燃焼ガスがアペックスシールを介して漏れるスピ
ッツバックという現象が発生する場合がある。このスピ
ッツバックが発生すると、燃焼ガスが流入した作動室で
は爆発時の圧力が上昇して異常燃焼が発生し、騒音が増
大したりアペックスシシールが破損する恐れがあると共
に、燃焼ガスが流出した作動室では燃焼圧力が低下して
エンジン出力の損失を招く。
【0003】上記スピッツバックは爆発作動室と吸気作
動室とを仕切るアペックスシールのシール性より燃焼圧
力が高くなることによって発生するが、上記アペックス
シールのシール性が経時変化にともなって劣化するのに
応じて発生領域が変動するものであり、安全性を見越し
てスピッツバックが発生しない領域にエンジン仕様を設
定することはエンジン性能が十分に発揮できないことに
なる。
【0004】また、上記スピッツバックは最高燃焼圧力
の低下によって発生を抑制できることから、スピッツバ
ックの発生を圧力検出等によって判別し、発生時には点
火時期を遅角補正することによって燃焼圧力を低下させ
て、スピッツバックの発生を防止するようにした技術が
、例えば特開昭62−103423号公報に見られるよ
うに公知である。
【0005】ところで、ロータリピストンエンジンでは
、圧縮作動室に臨んで複数の点火プラグを配設して多点
点火によって燃焼特性を改善することも行われており、
上記先行例ではスピッツバック発生時には2本の点火プ
ラグによる点火時期を遅角するように制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
にスピッツバックの発生時に全部の点火プラグによる点
火時期を遅角制御するものでは、作動室全体での最高燃
焼圧力が低下することによるスピッツバックの発生が防
止できる反面、この遅角制御による作動室全体での燃焼
圧力の低下は大幅な出力低下を招くものであって、エン
ジン性能が十分に得られず運転性が低下する問題を有す
る。
【0007】上記点について、ロータリピストンエンジ
ンの燃焼室はロータに沿って細長く形成されるものであ
って、スピッツバックを防止するためには必ずしも作動
室全体の最高燃焼圧力を低減する必要はなく、燃焼ガス
が漏れる吸気作動室側のアペックスシール近傍における
圧力が低下すれば、吸気作動室に流入する燃焼ガスが低
減して有効にスピッツバックが抑制できるものである。
【0008】そこで本発明は上記事情に鑑み、圧縮作動
室における吸気作動室側部分の圧力が低下すればスピッ
ツバックを有効に抑制することができることに着目し、
エンジン出力の低下を最小限にしつつスピッツバックの
発生を効果的に防止するようにしたロータリピストンエ
ンジンの点火装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のロータリピストンエンジンの点火装置は、図1
に基本構成を示すように、エンジン本体10のケーシン
グ13内にロータ14が収容され、ロータ姿勢が圧縮上
死点の近傍にある際に、吸気ポート17が開いている吸
気作動室15a と圧縮爆発行程に移行する圧縮作動室
15b と排気ポート17が開いている排気作動室15
c とが形成され、上記圧縮作動室15b に臨んで中
心側に主点火プラグ18a を配設すると共に、吸気作
動室15a に近接する位置に複数番目の補助点火プラ
グ18c を配設し、この点火プラグに点火制御手段A
を接続して運転状態に応じて多点点火を実行し、燃焼効
率を高めるようにされている。そして、筒内圧力の上昇
検出などによりスピッツバックの発生を検出するスピッ
ツバック検出手段Bを設け、該スピッツバック検出手段
Bの信号が上記補助点火プラグ18c による点火を制
限する制限手段Cに出力され、この制限手段Cはスピッ
ツバック発生時には補助点火プラグ18c による点火
を遅角もしくは停止制御して制限するように構成したも
のである。
【0010】また、具体的には後述の実施例のように、
圧縮作動室に対して2つの主点火プラグと1つの補助点
火プラグを該補助点火プラグが吸気作動室側に位置する
ようにロータ回転方向に順次配設し、前記スピッツバッ
ク検出手段によるスピッツバック検出時に、前記制限手
段は、走行距離等からエンジン劣化程度が小さいときに
は全部の点火プラグで点火を行いつつその点火時期を要
求点火時期よりも所定値遅角する一方、エンジン劣化程
度が大きいときには補助点火プラグによる点火を中止す
るように制御するのが好適である。
【0011】
【作用および効果】上記のようなロータリピストンエン
ジンの点火装置では、圧縮上死点近傍のロータ位置で圧
縮作動室の吸気作動室に近接する位置に臨んで補助点火
プラグを配設することで作動室のエンドゾーンの部分に
ついても着火燃焼を行って燃焼効率を高めると共に、燃
焼圧力の異常上昇の検出などによってスピッツバック検
出手段でスピッツバックの発生を検出した時には、上記
補助点火プラグによる点火時期を遅角させたり、点火を
中止するように制限することで、吸気作動室に近接する
部分の燃焼圧力を有効に低下させてアペックスシールに
作用する圧力を低減し、スピッツバックの発生を効果的
に抑制することができる。また、遅角量を過大とするこ
となく燃焼室全体の燃焼圧力の低下を少なくしてエンジ
ン性能の減少を最小限としてエンジン出力を確保して良
好なエンジン性能を得ることができる。これにより、ス
ピッツバックの防止による騒音低減、アペックスシール
の信頼性確保が得られると同時にエンジンの良好な運転
性を維持することとの両立が図れるものである。
【0012】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の実施例を説明す
る。図3に一実施例における点火装置を備えたロータリ
ピストンエンジンの全体構成図を示す。
【0013】ロータリピストンエンジン10はロータハ
ウジング11とサイドハウジング12とで構成されるケ
ーシング13内に、ロータ14が遊星回転運動するよう
に支承されて、このロータ14の外周部に3つの作動室
15a,15b,15c が形成され、各作動室 15
a〜15c の間は、ロータ14頂部に設けられたアペ
ックスシール16によってシールされている。図示の場
合、第1の吸気作動室15a は吸気ポート17から吸
気が供給されている吸気行程にあり、第2の圧縮作動室
15b は圧縮された混合気に点火プラグ18a 〜1
8c によって着火される圧縮行程にあり、第3の排気
作動室15c は燃焼ガスを排気ポート19から排出す
る排気行程にある。
【0014】上記吸気ポート17には吸気通路20が接
続され、吸気ポート17近傍の吸気通路20には燃料を
噴射供給するインジェクタ21が、その上流にスロット
ル弁(図示省略)が配設されている。さらに、吸気通路
20の上流側部分にはモータ22とワイヤ23等による
伸縮機構24が付設されて吸気通路長さを変更して、慣
性過給の同調回転数を運転状態に応じて可変とする構造
に設けられている。 また、排気ポート19には排気浄化装置27を備えた排
気通路26が接続されている。
【0015】一方、前記ロータハウジング11には、圧
縮上死点近傍のロータ姿勢での圧縮作動室15b に臨
んで、2つの主点火プラグ18a,18b と1つの補
助点火プラグ18c がロータ回転方向のリーディンク
側からトレーリング側に順次配設されている。すなわち
、上記補助点火プラグ18c は、ロータ姿勢が圧縮上
死点近傍に位置する際に、圧縮作動室15b の吸気作
動室15a 側に近接して配設され、点火が行われてロ
ータ14が回転すると、この補助点火プラグ18c は
直ぐに吸気作動室15a に臨むことになる。上記各点
火プラグ18a 〜18c にはそれぞれイグニション
コイル28が接続され、CDI点火回路29が接続され
ている。このCDI点火回路29にはコントローラ30
からの点火信号が出力されて点火時期の制御が行われる
【0016】また、上記中間位置の主点火プラグ18b
 には、その取り付けに際して、圧力センサ31(指圧
センサ)が介装されている。この圧力センサ31は作動
室内圧すなわち燃焼圧力を検出するものであって、その
検出信号はノックアダプタ32を介してコントローラ3
0に出力され、その圧力の異常上昇時にスピッツバック
の発生が検出判定される。
【0017】上記圧力センサ31は圧電素子などによっ
て構成されて、圧力値に応じた電圧を出力するものであ
って、燃焼圧力の検出では圧縮開始から圧力が徐々に上
昇して着火燃焼に伴って尖鋭なピーク値を有する検出信
号が得られる。この圧力センサ31の信号は、図2に示
すように、各気筒(4気筒)での検出電圧がそれぞれノ
ックアダプタ32のフィルタ回路33に入力され、この
フィルタ回路33で所定周期でその時の圧力値(電圧)
に対応した振幅を有する振動波形に変換すると共に、判
定レベルと比較してこの判定レベルより大きな振幅を有
する波形が取り出され、これが波形整形回路34によっ
てパルス波形に整形され、コントローラ30に入力され
る。上記パルス波形のパルス数は検出圧力の高さに対応
するものであって、スピッツバックの判定基準を越えた
パルス数が検出された際にスピッツバックの発生である
と判定できるものである。
【0018】また、図3において、点火時期を制御する
コントローラ30には、エンジンの運転状態を検出する
ために、エンジン回転数および回転位相を検出する位相
センサ37と基準センサ38からの信号、スロットル弁
の開度を検出するスロットルセンサ40からのスロット
ル開度信号などがそれぞれ入力される。上記位相センサ
37および基準センサ38は、出力軸に同期回転するシ
グナルロータ39に対応して設置され、位相センサ37
は所定角度毎に基準センサ38は1回転に1回の信号を
出力するように構成されている。
【0019】上記コントローラ30は、エンジンの1回
転中にノックアダプタ32から入力されるパルス信号の
パルス数をカウントし、このカウント値が所定値以上の
場合に最高燃焼圧力が異常上昇して燃焼ガスが次の作動
室に洩れているスピッツバック発生時であると判定し、
このスピッツバックの発生を検出すると、初期(劣化初
期)においては補助点火プラグ18c を含む3つの点
火プラグによる3プラグ点火を行いつつ、その点火時期
をスピッツバックの発生が停止するまで徐々に遅角補正
する。この遅角補正が所定量に達した後期(劣化後期)
においては、補助点火プラグ18c による吸気作動室
側の点火を中止し、2つの主点火プラグ18a,18b
 による2プラグ点火に移行してスピッツバックの発生
を防止する。さらに、この2プラグ点火への移行時には
点火時期は進角補正し、この2プラグ点火に切換えた後
のスピッツバックの発生に対しては、徐々に点火時期の
遅角補正を行ってスピッツバックを防止する制御を行う
ものである。
【0020】上記点につき、図4に点火時期とエンジン
出力(トルク)との関係(エンジン回転数一定)を示す
ように、曲線Tは3プラグ点火時のトルクカーブであり
、曲線Sは2プラグ点火時のトルクカーブであり、いず
れの場合もピーク点から点火時期が遅角すると徐々にト
ルクが低下する特性を有している。また、Tzで示され
る領域はある程度アペッツクスシール16のシール性が
劣化した状態での3プラグ点火におけるスピッツバック
が発生するスピッツバックゾーンであり、Szで示され
る領域が同条件での2プラグ点火によるスピッツバック
ゾーンであり、2プラグスピッツバックゾーンSzは3
プラグスピッツバックゾーンTzより高くなる。これは
、補助点火プラグ18c による点火が行われると、吸
気作動室側部分の圧力が低下し、スピッツバックが発生
し難くなるからである。また、シール性の劣化の進行に
対する上記スピッツバックゾーンの低下程度は、3プラ
グ点火での場合が2プラグ点火の場合より大きく低下す
る傾向を有している。
【0021】そして、前記コントローラ30によるスピ
ッツバック防止のための点火時期制御は、新車状態にお
いては、スピッツバックゾーンTzは高い領域にあるこ
とから、上記3プラグトルクカーブTのピーク点に対応
するa点の進角した点火時期で3プラグ点火を実行して
良好な出力性能を得るものである。シール性の劣化に伴
ってスピッツバックゾーンTzが低くなり、スピッツバ
ックの発生が検出されると、このスピッツバックの発生
を防止するように徐々に3プラグ点火の点火時期を遅角
補正し、例えば、図示の劣化程度のスピッツバックゾー
ンTzの場合には、b点の点火時期に遅角している。更
に、劣化が進行するのにともない3プラグ点火の点火時
期がc点にまで遅角すると、このc点での3プラグ点火
によるトルクと、2プラグ点火でのトルクカーブSのピ
ーク点での発生トルクと同一となり、更に3プラグ点火
で遅角すると上記2プラグ点火のピーク点のトルクが高
くなる。そこで、3プラグ点火で上記のようなc点にま
で点火時期が遅角した場合には、補助点火プラグ18c
 による点火を停止して2プラグ点火に切り換え、その
際の2プラグスピッツバックゾーンSzが高いことから
スピッツバックの発生を抑制し、しかも高い出力性能を
得るように制御する。この切換時には点火時期はc点か
らd点に進角補正するものである。また、2プラグ点火
でスピッツバックが発生した際には、同様に徐々に点火
時期の遅角処理を行うものである。
【0022】次に、前記コントローラ30によるスピッ
ツバック防止のための点火時期制御の処理を、図5およ
び図6のフローチャートに基づいて説明する。図5はノ
ックアダプタ32からパルス信号が入力された際にコン
トローラ30のCPUに割り込みがかかってスタートす
るサブルーチンであり、インタラプトスタートに応じて
ステップS1でパルスカウンタNsのインクリメントを
行ってパルス数をカウントする。
【0023】図6は基準センサ38からエンジンの1回
転に1回出力される基準信号の入力に対応して割り込み
がかかってスタートするサブルーチンであり、インタラ
プトスタートに応じてステップS2で前記パルスカウン
タのカウント値Nsすなわち1回転当りのパルス数が設
定値KNs(スピッツバック判定値)より大きいスピッ
ツバック発生時か否かを判定する。この判定がYESで
スピッツバック発生時には、ステップS3でスピッツ判
定フラグFSを1にセットする一方、NO判定でスピッ
ツバックが発生していない場合には、ステップS4でス
ピッツ判定フラグFSをリセットする。このスピッツバ
ックの判定後には、ステップS5で前記パルスカウンタ
Nsをリセットし、次の1回転の入力パルス信号のカウ
ントを開始する。
【0024】続いて、ステップS6で上記スピッツ判定
フラグFSが1にセットされているか否かを判定し、1
にセットされているスピッツバックの発生時には、ステ
ップS7で後述の点火フラグFIgが3にセットされた
3プラグ点火か否かを判定する。この点火フラグFIg
はイニシャライズで3にセットされて3プラグ点火を行
うものであり、ステップS7のYES判定でステップS
8に進んで進角補正量IgSから所定量Δθ減算して点
火時期の遅角補正を行い、発生しているスピッツバック
を抑制する。
【0025】そして、遅角補正後の進角補正量IgSが
所定値KIg(切換判定値)より小さくなったか否かを
ステップS10で判定する。上記所定値KIgは、前記
図4のc点の遅角量に相当するものであり、この判定が
NOで遅角量がc点にまでは大きくなっていない場合に
は、そのまま後述のステップS15以降の処理で3プラ
グ点火を行う。一方、上記ステップS10の判定がYE
Sで点火時期がc点にまで遅角補正されると、2プラグ
点火に切り換えるべくステップS11で前記点火フラグ
FIgを2にセットすると共に、ステップS12で上記
進角補正量IgSに所定値αを加算して進角補正を行っ
てから、後述のステップS15以降の処理で2プラグ点
火を行う。 なお、上記所定値αは図4のc点からd点に進角させる
のに相当する値である。
【0026】上記2プラグ点火に切り換えた後にスピッ
ツバックが発生すると、ステップS6のYES判定、ス
テップS7のNO判定によりステップS9に進み、進角
補正量IgSから所定量Δθ減算して点火時期の遅角補
正を行い、発生しているスピッツバックを抑制するもの
である。
【0027】また、上記のような点火時期の遅角補正に
よってスピッツバックの発生がなくなると、ステップS
6のNO判定によりステップS14に進み、遅角補正さ
れた点火時期を微少量進角補正してスピッツバックの発
生限界に点火時期を維持するように制御するものである
。 なお、詳細は示していないが、新車時もしくは2プラグ
点火に切り換えた場合等でスピッツバックが発生してい
ない状態では、進角補正することは好ましくないことか
ら、上記ステップS14の進角処理はスピッツバックの
発生に伴う遅角補正が行われている場合に限定されてい
る。
【0028】次に、ステップS15は、スロットル開度
(負荷)およびエンジン回転数の読み込みより制御マッ
プから基本点火時期IgBを演算するものであり、ステ
ップS16でこの基本点火時期IgBに前記進角補正量
IgSを加算して最終点火時期IgTを演算する。そし
て、ステップS17で点火フラグFIgが3にセットさ
れているか否かを判定し、3にセットされている場合に
は、ステップS18で通常の3プラグ点火に設定して、
ステップS20で上記最終点火時期IgTに基づき補助
点火プラグ18c を含む3プラグによる点火を実行す
るものである。一方、上記ステップS17の判定がNO
で点火フラグFIgが2にセットされている場合には、
ステップS19で補助点火プラグ18c に対する点火
信号にゲートをかけてこの信号をマスクして補助点火プ
ラグ18c による点火を停止するように2プラグ点火
に設定してから、ステップS20で最終点火時期IgT
に基づき主点火プラグ18a,18b のみによる2プ
ラグ点火を実行するものである。
【0029】上記のような構成によれば、基本的にはエ
ンジン性能を最大限に発揮できるように3プラグ点火を
行って、作動室内のエンドゾーンについても良好な燃焼
性を確保する一方、高い燃焼圧力による運転に伴ってス
ピッツバックが発生すると、まず、3プラグ点火のまま
点火時期を遅角して燃焼圧力の低減を行ってスピッツバ
ックを抑制し、遅角量が大きくなると2プラグ点火に切
り換えてトルク低下を抑制しつつ効果的にスピッツバッ
クを防止することができるものである。
【0030】なお、点火プラグの数は作動室に対してロ
ータの回転方向にずれて複数設置され、そのうち吸気作
動室側に配設されている点火プラグを補助点火プラグと
してスピッツバックの発生時に点火を制限するように制
御すればよいものである。
【0031】また、前記実施例では、シール性の劣化程
度を点火時期の遅角量で判定し、補助点火プラグの中止
時期を制御するようにしているが、この劣化程度の判定
は車両の走行距離から判定するようにしてもよく、所定
の走行距離に達した後には補助点火プラグによる点火を
停止するように制御する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリピストンエンジンの点火装置
の基本構成を示す全体構成図
【図2】スピッツバック検出機構のブロック図
【図3】
具体例の点火装置を備えたロータリピストンエンジンの
構成図
【図4】スピッツバックの防止に対応する点火時期とト
ルクとの関係を示す特性図
【図5および図6】コントローラの処理を説明するため
の要部フローチャート図
【符号の説明】
10    ロータリピストンエンジン13    ケ
ーシング 14    ロータ 15a   吸気作動室 15b   圧縮作動室 16    アペックスシール 17    吸気ポート 18a,18b     主点火プラグ18c   補
助点火プラグ 30    コントローラ 31    圧力センサ 32    ノックアダプタ A    点火制御手段 B    スピッツバック検出手段 C    制限手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ロータ姿勢が圧縮上死点近傍にある際
    に圧縮作動室の吸気作動室に近接する位置に臨んで複数
    番目の補助点火プラグを配設したロータリピストンエン
    ジンにおいて、燃焼作動室から吸気作動室へ燃焼ガスが
    吹き抜けるスピッツバックを検出するスピッツバック検
    出手段を設け、該スピッツバック検出手段の信号を受け
    、スピッツバック発生時には前記補助点火プラグによる
    点火を制限する制限手段を設けたことを特徴とするロー
    タリピストンエンジンの点火装置。
  2. 【請求項2】  燃焼作動室に対して2つの主点火プラ
    グと1つの補助点火プラグを該補助点火プラグが吸気作
    動室側に位置するようにロータ回転方向に順次配設し、
    前記制限手段は、スピッツバック検出手段によるスピッ
    ツバック検出時のエンジン劣化が小さいときには、全部
    の点火プラグで点火を行い、かつ、その点火時期を要求
    点火時期よりも所定値遅角する一方、スピッツバック検
    出時のエンジン劣化が大きいときには、前記補助点火プ
    ラグによる点火を中止することを特徴とする請求項1記
    載のロータリピストンエンジンの点火装置。
  3. 【請求項3】  前記エンジンの劣化検出が走行距離の
    検出によって行うことを特徴とする請求項2記載のロー
    タリピストンエンジンの点火装置。
JP11822191A 1991-05-23 1991-05-23 ロータリピストンエンジンの点火装置 Pending JPH04347332A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205325A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Mazda Motor Corp ロータリーエンジンのハウジング構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205325A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Mazda Motor Corp ロータリーエンジンのハウジング構造

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