JPH04347112A - ロースター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はロースターに関し、さ
らに詳細にいえば、肉等の食材を室内で加熱調理する場
合に好適なロースターに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から肉等の食材を加熱調理するため
に種々の構成のロースターが提供されている。これらロ
ースターは、炭を熱源とするものと、気体燃料を熱源と
するものとに大別されるが、食材の仕上りが良好である
こと、食味が良好であること等を考慮する場合には、炭
を熱源とするロースターが採用される。

【０００３】炭を熱源とするロースターとしては、一般
的に通気口を有するケーシングの内部に七輪を収容し、
七輪の上部に焼網を取外し可能に配置する構成のものが
採用される。この場合において、七輪としては、円形の
平面形状を有するもの、または縦横比が１に近い平面形
状、即ち、正方形または正方形に近い平面形状を有する
ものが採用されている。そして、このような構成の七輪
に炭を入れて火を起し、七輪の上に焼網を載せて食材の
加熱調理を行なう。また、七輪は上面が前面にわたって
開放されているとともに、側面下部の少なくとも一部が
開放されて炭の燃焼に必要な空気の供給および燃焼に伴
なって発生するガスの排気を達成する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】炭を熱源とする従来の
ロースターは、円形、正方形または正方形に近い平面形
状を有する七輪に炭を入れて火を起し、あるいは既に火
が起された炭を入れるのであるから、少量の食材を加熱
調理する場合であっても七輪の内容積に見合った量の炭
が必要であり、炭の消費量が多くなってしまうという不
都合がある。

【０００５】また、一般的に七輪の内容積に見合った量
の炭を入れて火を起した後は、燃焼に伴なって焼網上の
食材に対する加熱量が時間とともに変化するのであるか
ら、最も火力が強い状態において適切な加熱調理を達成
できるように七輪の深さ等を設定しておく必要があり、
この結果、最適な加熱調理を行なうことができる時間が
短くなってしまう。

【０００６】さらに、食材に肉、野菜、魚貝類が含まれ
ているような場合には、それぞれ最適な火力が違うにも
拘らず、同じ火力での加熱調理しかできないのであるか
ら、たとえば、肉は仕上りが良好であっても野菜は焦げ
すぎてしまい、また魚は表面だけが焦げて中まで火が通
らない状態になってしまい、到底多種類の食材をそれぞ
れ良好な仕上りになるように加熱調理することはできな
いという不都合がある。また、各食材の加熱調理に伴な
って他の食材ににおいが移ってしまうことにもなり、仕
上りが一層低下してしまう。

【０００７】さらにまた、七輪の火格子の下の空間には
灰が溜ることになるが、この空間に連なる開口は炭の燃
焼を主眼として大きさが定められているのであるから、
灰を除去するための作業性が悪くなってしまう。

【０００８】

【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、炭の必要量を必要最少限にできる新規な
ロースターを提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項１のロースターは、七輪が、短辺に対する
長辺の比率が２倍より大きい横長の平面形状を有するも
のであるとともに、七輪の内部空間を複数に区分すべく
仕切板を有するものである。尚、この仕切板は七輪に一
体に設けられたものであってもよく、取外し可能に設け
られたものであってもよい。

【００１０】請求項２のロースターは、七輪が珪藻土を
主成分とする材質で形成されている。請求項３のロース
ターは、仕切板で区画された七輪の各平面形状に対応す
る形状の焼網が取外し可能に配置されている。請求項４
のロースターは、七輪の上面に対する各焼網の相対位置
を調整する焼網支持枠が取外し可能に配置されている。

【００１１】請求項５のロースターは、七輪の火格子よ
り下方が開放されている。

【００１２】

【作用】請求項１のロースターであれば、通気口を有す
るケーシングの内部に収容された七輪の、仕切板で仕切
られた各内部空間に所定量の炭を入れて火を起し、七輪
の上部に各内部空間に対応させて焼網を載せればよく、
各焼網の上に所望の食材を載せて加熱調理できる。また
、加熱調理すべき食材が少ない場合には、何れかの内部
空間のみに炭を入れて火を起せばよく、炭の必要量を少
なくできる。さらに、何れかの内部空間に対する炭の補
給を行なう場合にも、他の内部空間に入れられた炭によ
る食材の加熱調理を継続でき、ロースター全体として加
熱調理の中断を排除できる。

【００１３】請求項２のロースターであれば、七輪が珪
藻土を主成分とする材質で形成されているのであるから
、遠赤外線を大量に発生し、食材の仕上りを良好にでき
る。請求項３のロースターであれば、仕切板で区画され
た七輪の各平面形状に対応する形状の焼網が取外し可能
に配置されているのであるから、炭が入れられた内部空
間に対応して焼網を載せることにより少ない食材の加熱
調理、多い食材の加熱調理に簡単に対処できる。

【００１４】請求項４のロースターであれば、焼網支持
枠を介在させて焼網を配置することにより簡単に遠火の
強火を達成でき、魚の良好な加熱調理を達成でき、焼網
支持枠を介在させることなく焼網を配置することにより
肉類の良好な加熱調理を達成できる。また、１つのロー
スターを用いて焼網の上下位置をそれぞれ調節すること
により肉類の加熱調理、魚の加熱調理を同時に行なうこ
とができ、しかもそれぞれの食材の良好な加熱調理を達
成できる。

【００１５】請求項５のロースターであれば、七輪の火
格子より下方が開放されているのであるから、炭の燃焼
に伴なって発生する灰が全てケーシングの上に落ちるこ
とになり、加熱調理終了後における灰の廃棄作業を簡単
化できる。

【００１６】

【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図１はこの発明のロースターの一実施例を示
す分解斜視図であり、ステンレス等からなるケーシング
１の内部に横長の七輪２を取出し可能に収容し、七輪の
上に１対の焼網３を取外し可能に載せている。

【００１７】上記七輪２は長辺が短辺の長さの２倍以上
の長さの横長の平面形状（たとえば、短辺が１５０ｍｍ
、長辺が４３０ｍｍ）を有しており、上面および下面が
開放されているとともに、下部寄り所定位置に火格子２
ａを取外し可能に配置し、長手方向中央部に通気穴を有
する仕切板２ｂを取外し可能に配置し、しかも側面部分
の下端部にケーシング１との間で吸気口２ｃを形成する
凹所を有している。そして、七輪２の本体、火格子２ａ
および仕切板２ｂを珪藻土を主成分とする材質で形成し
ている。但し、珪藻土の割合が１００％であることが最
も好ましい。

【００１８】上記焼網３は、仕切板２ｂで仕切られた各
内部空間２ｄの平面形状に対応する外形を有している。 尚、１ａはケーシングの側面部分の下部に形成した吸気
穴である。上記構成のロースターを用いて少量の食材を
加熱調理する場合には、七輪２の一方の内部空間２ｄの
みに炭を入れて火を起し、または火を起した炭を入れた
後、該当する内部空間２ｄに対応して焼網３を載せれば
よく（図２（Ａ）参照）、少ない量の炭で食材を加熱調
理できる。また、多量の食材を加熱調理する場合には、
七輪２の両内部空間２ｄに炭を入れて火を起し、または
火を起した炭を入れた後、両内部空間２ｄに対応して焼
網３を載せればよく（図２（Ｂ）参照）、多量の食材を
加熱調理できる。これら何れの場合にも七輪２からは大
量の遠赤外線が放射されるので、食材の表面が焦げすぎ
る前に内部まで十分に加熱され、良好な加熱調理を達成
できる。

【００１９】また、一方の内部空間２ｄに入れた炭によ
り食材の加熱調理を開始した後、他方の内部空間２ｄに
炭を入れて火を起し、または火を起した炭を入れて加熱
調理を始めることもでき、既に開始している加熱調理を
中断する必要がなくなるので、たとえば、小人数のグル
ープが食材の加熱調理を既に開始している場合であって
も、このグループに影響を及ぼすことなく次のグループ
が食材の加熱調理を開始できる。そして、焼網３が各内
部空間２ｄに対応しているのであるから、各グループの
食材を明確に区別できる。

【００２０】さらに、加熱調理終了後には、七輪２をケ
ーシング１から取出すことにより、灰を簡単に廃棄でき
る。また、七輪２が全体として上部が広く下部が狭い形
状であることが好ましく、火力の低下をともなうことな
く炭の必要量を少なくでき、しかも七輪２から放射され
る遠赤外線を効果的に焼網３上の食材に導くことができ
る。具体的には、短辺側からみた内部空間の上部長さが
下部長さの約２倍であることおよび短辺側の内面が長辺
側の内面と同じ傾斜に形成されていることが最も好まし
い。

【００２１】

【実施例２】図３はこの発明のロースターの他の実施例
を示す分解斜視図であり、図１の実施例と異なる点は、
七輪２の上にステンレス製の筒枠４が取外し可能に配置
されているとともに、筒枠４の上に取外し可能に１対の
焼網支持枠５が配置されている点のみである。

【００２２】尚、上記筒枠４は七輪２の外形に対応する
平面形状を有しており、上記焼網支持枠５は焼網３の外
形に対応する平面形状を有している。ここで、焼網支持
枠５は、たとえば１５ｍｍ程度の高さに設定されている
ことが好ましい。したがって、この実施例の場合には、
七輪２から放射される遠赤外線を筒枠４により反射させ
て焼網３に集中させ（図４参照）、食材の良好な加熱調
理を達成できる。

【００２３】また、一方の焼網３を焼網支持枠５を介し
て筒枠４上に配置し、他方の焼網３を直接筒枠４上に配
置すれば（図５参照）、他方の焼網３に対して一方の焼
網３が遠火の強火になるので、他方の焼網３に肉類を載
せて加熱調理し、一方の焼網３に魚を載せて加熱調理す
ることにより、肉類と魚とを同時に加熱調理でき、しか
も良好な仕上りを達成できる。この場合に、肉類から落
ちる油等が焼けて発生する煙、におい等が魚に付着する
こと、魚から落ちる油等が焼けて発生する煙、におい等
が肉類に付着することを確実に防止できるので、各食材
のもちあじを活かした良好な仕上りを達成できる。もち
ろん、焼網支持枠５を介在させることなく両焼網３を筒
枠４上に配置すれば、両焼網３上で肉類を加熱調理でき
、焼網支持枠５を介在させて両焼網３を筒枠４上に配置
すれば、両焼網３上で魚を加熱調理できる。

【００２４】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、焼網３自体に上向きと下向きと
で焼網支持枠５の高さと等しい段差を持たせることが可
能であるほか、筒枠４を包囲する外ケース（図示せず）
に出し入れ可能な突部を設けて焼網支持枠５と同様の作
用を達成することが可能であり、さらに七輪２をセラミ
ック材料等で形成することが可能であるほか、この発明
の要旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施
すことが可能である。

【００２５】

【発明の効果】以上のように請求項１の発明は、加熱調
理すべき食材の量に対応させて、一方の内部空間のみに
炭を入れる状態と両内部空間に炭を入れる状態とを選択
して燃焼される炭の量を必要最少限にできるという特有
の効果を奏する。請求項２の発明は、七輪が大量に発生
する遠赤外線により食材の仕上りを良好にできるという
特有の効果を奏する。

【００２６】請求項３の発明は、炭が入れられた内部空
間に対応して焼網を載せることにより少ない食材の加熱
調理、多い食材の加熱調理に簡単に対処できるという特
有の効果を奏する。請求項４の発明は、焼網支持枠を介
在させて焼網を配置することにより簡単に遠火の強火を
達成して、魚の良好な加熱調理を達成でき、焼網支持枠
を介在させることなく焼網を配置することにより肉類の
良好な加熱調理を達成でき、しかも、１つのロースター
を用いて焼網の上下位置をそれぞれ調節することにより
肉類の加熱調理、魚などの加熱調理を同時に行ない、そ
れぞれの食材の良好な加熱調理を達成できるという特有
の効果を奏する。

【００２７】請求項５の発明は、七輪の火格子より下方
が開放されているのであるから、炭の燃焼に伴なって発
生する灰が全てケーシングの上に落ちることになり、加
熱調理終了後における灰の廃棄作業を簡単化できるとい
う特有の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のロースターの一実施例を示す分解斜
視図である。

【図２】食材の多少に対応する加熱調理状態を示す縦断
面図である。

【図３】この発明のロースターの他の実施例を示す分解
斜視図である。

【図４】七輪から発生する遠赤外線の放射状態を示す縦
断面図である。

【図５】肉類と魚とを同時に加熱調理する状態を示す縦
断面図である。

【符号の説明】

１　　ケーシング　　　　１ａ　　吸気穴　　　　２　
　七輪　　　　２ａ　　火格子

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　通気口（１ａ）を有するケーシング（
   １）の内部に七輪（２）を収容し、七輪（２）の上部に
   焼網（３）を取外し可能に配置してなるロースターであ
   って、七輪（２）が、短辺に対する長辺の比率が２倍よ
   り大きい横長の平面形状を有するものであるとともに、
   七輪（２）の内部空間を複数に区分すべく仕切板（２ｂ
   ）を有するものであることを特徴とするロースター。
2. 【請求項２】　　七輪（２）が珪藻土を主成分とする材
   質で形成されている請求項１に記載のロースター。
3. 【請求項３】　　仕切板（２ｂ）で区画された七輪（２
   ）の各内部空間（２ｄ）の平面形状に対応する形状の焼
   網（３）が取外し可能に配置されている請求項１に記載
   のロースター。
4. 【請求項４】　　七輪（２）の上面に対する各焼網（３
   ）の相対位置を調整する焼網支持枠（５）が取外し可能
   に配置されている請求項３に記載のロースター。
5. 【請求項５】　　七輪（２）の火格子（２ａ）より下方
   が開放されている請求項１に記載のロースター。