JPH04347043A - テンシヨン付与装置のタイトナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、チエーンやベルト等
の動力伝達体に所定のテンシヨンを付与するテンシヨン
付与装置に係り、特にそのタイトナに関するものである
。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のテンシヨン付与装置のタ
イトナとしては、例えば図１１に示すようなものがあつ
た。

【０００３】この従来のものにおいては、取付部２１ａ
を有するベース２１に受け板２２を介してメタルブツシ
ユ２３が取り付けられ、そのメタルブツシユ２３にはス
プライン軸２４が回転可能に支持されている。ベース２
１の一側には、シヨルダボルト２５により回動アーム２
６が移動可能に取り付けられ、その基部内縁にはスプラ
イン軸２４に係脱可能なスプラインリング２７が取り付
けられている。

【０００４】スプライン軸２４にはトーシヨンバネ２８
が嵌挿され、その一端が受け板２２に掛止されるととも
に、他端がスプライン軸２４に掛止されている。シヨル
ダボルト２５の頭部と回動アーム２６との間にはコイル
バネ２９が介装され、このコイルバネ２９の付勢力によ
り、常にはスプラインリング２７がスプライン軸２４に
係合されて、回動アーム２６がスプライン軸２４に対し
所定位置に結合されている。

【０００５】そして、ベース２１の取付部２１ａがボル
トにより図示しない機械フレーム等の固定部に固定され
、回動アーム２６の先端に支持ピンを介して図示しない
スプロケット等のアイドラが回転可能に取り付けられる
とともに、そのアイドラがチエーン等の動力伝達体に係
合される。この状態において、回動アーム２６は、トー
シヨンバネ２８によりスプライン軸２４を介して一方向
に回動付勢され、よつて、その先端に取り付けられた前
記アイドラを介してチエーン等の動力伝達体に所定のテ
ンシヨンが付与される。

【０００６】また、コイルバネ２９の付勢力に抗して回
動アーム２６をベース２１から離間する方向に移動させ
、スプラインリング２７をスプライン軸２４から離脱さ
せた状態で、回動アーム２６をスプライン軸２４に対し
て相対的に回動させることにより、スプライン軸２４に
対する回動アーム２６の結合位置を変更して、同アーム
２６の設定位置を変更できるようになつている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ものにおいては、回動アーム２６の回動付勢力を強くす
るために、トーシヨンバネ２８の線径を大きくすると、
バネの外径が大きくなつてタイトナ全体が大型になつて
しまう結果、大型化を避けずにしてチエーン等の動力伝
達体に対して強いテンシヨンを付与することができない
という問題があつた。

【０００８】また、回動アーム２６の回動付勢方向がト
ーシヨンバネ２８の捩り方向によつて一方向に限定され
るため、回動アーム２６の回動付勢方向が逆になつたタ
イトナを必要とする場合、捩り方向が逆のトーシヨンバ
ネ２８を製作して組み込む必要があるという問題があつ
た。

【０００９】さらに、この従来のものは、部品点数が多
くて構造が複雑であるため、製作及び組み付けが面倒で
あるという問題もあつた。

【００１０】この発明は、このような従来技術がもつ問
題点に鑑みてなされたものであつて、その目的とすると
ころは、（ａ）回動アームの回動付勢力を強くして、チ
エーン等の動力伝達体に対し強いテンシヨンを付与する
ことができるとともに、（ｂ）回動アームの回動付勢方
向が逆になつたタイトナを必要とする場合には、付勢方
向が逆のバネを製作して組み込む必要がなく、バネの装
着方向を反転させるのみで簡単に対処することができ、
しかも、（ｃ）部品点数が少なくて構造が簡単であり、
製作及び組み付けを容易に行うことができる、テンシヨ
ン付与装置のタイトナを提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この発明に係るテンシヨ
ン付与装置のタイトナは、上記目的を達成するために、
次の構成からなる。即ち、取付ベースを備えるテンシヨ
ンユニツトと、そのテンシヨンユニツトに取り付けられ
る回動アームとからなり、前記テンシヨンユニツトは、
取付ベース側にある固定ハウジングと、その固定ハウジ
ングに支軸を介して回動可能に取り付けられ、かつ前記
回動アームに固定される回動ハウジングと、それらのハ
ウジング内に収容され、かつ一端にて支軸に掛止される
とともに、他端にて回動ハウジングに掛止された渦巻き
バネとからなるものである。

【００１２】また、取付ベースは、テンシヨンユニツト
とは別体成形であつて、その固定ハウジングに対し着脱
可能に取り付けられるのが好ましい。

【００１３】

【作　　用】渦巻きバネを巻き締めることにより回動ア
ームの回動付勢力を強くし、チエーン等の動力伝達体に
対し強いテンシヨンを与える。

【００１４】また、渦巻きバネの装着方向を反転させる
と、回動アームの回転付勢方向が逆転する。

【００１５】

【実施例】以下、この発明に係るテンシヨン付与装置の
タイトナの一実施例を、図面に基づいて説明する。

【００１６】取付ベース１は、図３で明示するように、
平面ほぼ菱形に形成され、その中央には一対のボルト挿
通孔１ａが設けられるとともに、両端には一対の取付孔
１ｂが設けられている。テンシヨンユニツト２は、ボル
ト挿通孔１ａを通して螺合される一対のボルト３により
、取付ベース１に対して着脱自在に取り付けられている
。回動アーム４は、基端部に設けられた複数のボルト挿
通孔４ａを通して螺合される一対のボルト５により、テ
ンシヨンユニツト２に対して着脱自在であるとともに、
取付位置が調節可能に取り付けられ、その先端部に透孔
４ｂが設けられている。

【００１７】支持ピン６は、前記回動アーム４の透孔４
ｂに挿通してナツト７により固定され、その先端にはス
プロケツトよりなるアイドラ８がナツト９により回転可
能に取り付けられている。そして、前記取付ベース１の
取付孔１ｂを通して螺合される図示しないボルトにより
、取付ベース１が図示しない機械フレーム等の固定部に
固定されるとともに、アイドラ８が図示しないチエーン
等の動力伝達体に係合される。この状態でテンシヨンユ
ニツト２によつて回動アーム４が一方向に回動付勢され
、かつ、アイドラ８を介して動力伝達体に所定のテンシ
ヨンが付与される。

【００１８】次に、テンシヨンユニツト２の構成につい
て詳述すると、図１、図４及び図５に示すように、固定
ハウジング１０は、円形状に形成されており、その中心
には支軸挿通孔１０ａが設けられ、また、その外周面に
はピン挿通孔１０ｂが貫通形成されている。そして、そ
の外側面には前記ボルト３を螺合するための一対のネジ
孔１０ｃが設けられている。回動ハウジング１１は、固
定ハウジング１０と同径の円形状に形成されており、そ
の中心には支軸挿通孔１１ａが設けられるとともに、外
側面には前記ボルト５を螺合するための一対のネジ孔１
１ｂが設けられている。バネ収容部１２は、回動ハウジ
ング１１の内側面に形成され、その開口縁の一部には掛
止溝１２ａが設けられている。

【００１９】一端に頭部１３ａを有する支軸１３は、前
記回動ハウジング１１の支軸挿通孔１１ａから固定ハウ
ジング１０の支軸挿通孔１０ａに挿通され、固定ハウジ
ング１０のピン挿通孔１０ｂから支軸１３の先端のピン
挿通孔１３ｂに挿通されたスプリングピン１４により抜
け止めされている。そして、この支軸１３を介して回動
ハウジング１１が固定ハウジング１０に対し回動可能に
取り付けられている。渦巻きバネ１５は、回動ハウジン
グ１１のバネ収容部１２内に収容され、その内端部が支
軸１３の先端の掛止溝１３ｃに掛止されるとともに、外
端部がバネ収容部１２の開口縁の掛止溝１２ａに掛止さ
れている。そして、図６に示すように、回動ハウジング
１１を時計方向に回動させて渦巻きバネ１５を巻き締め
たとき、その渦巻きバネ１５にバネ力が発生して、回動
アーム４に反時計方向への回動力が付与される。

【００２０】さて、このテンシヨン付与装置のタイトナ
は、取付ベース１を図示しない機械フレーム等の固定部
に当接した状態で、取付孔１ｂを通してボルトを螺合す
ることにより、機械フレーム等の固定部に固定される。 そして、図６に示すように、テンシヨンユニツト２の回
動ハウジング１１を時計方向に回動させて、渦巻きバネ
１５を巻き締めた状態で、回動アーム４の先端部のアイ
ドラ８を図示しないチエーン等の動力伝達体に係合させ
ると、渦巻きバネ１５のバネ力によつて、回動アーム４
が反時計方向に回動付勢される。これにより、アイドラ
８を介して動力伝達体に所定のテンシヨンが付与される
とともに、その動力伝達体からアイドラ８を介して回動
アーム４に伝達される振動や脈動が渦巻きバネ１５によ
つて吸収される。

【００２１】また、前記チエーン等の動力伝達体に対す
るテンシヨン付与力を調整する場合には、回動ハウジン
グ１１を時計方向に回動させて、渦巻きバネ１５をさら
に巻き締める。この状態で回動アーム４の先端部に取り
付けたアイドラ８をチエーン等の動力伝達体に係合させ
れば、渦巻きバネ１５に強いバネ力が発生して回動アー
ム４の回動付勢力が増大され、動力伝達体に対し強いテ
ンシヨンを付与することができる。

【００２２】そして、この実施例においては、前記のよ
うに渦巻きバネ１５を巻き締めるのみで回動アーム４の
回動付勢力を強くすることができる。従つて、タイトナ
の外形を大型にすることもなく、チエーン等の動力伝達
体に対するテンシヨンを容易に増強することができる。

【００２３】さらに、回動アーム４の回動付勢方向が逆
になつたタイトナを必要とする場合には、図７に示すよ
うに、渦巻きバネ１５の装着方向を反転させて組み付け
、回動ハウジング１１を反時計方向へ回動させて、渦巻
きバネ１５を巻き締めた状態で、回動アーム４の先端部
のアイドラ８を動力伝達体に係合させれば、渦巻きバネ
１５のバネ力により、回動アーム４が前記の場合とは逆
に時計方向へ回動付勢されることになる。従つて、付勢
方向が逆のバネを製作して組み込む必要がなく、同一の
バネを使用して簡単に対処することができ、製作を簡素
化してコストの低減を図ることができる。

【００２４】しかも、この実施例のタイトナにおいては
、取付ベース１がテンシヨンユニツト２の固定ハウジン
グ１０と別体で成形されて、その固定ハウジング１０に
対し着脱可能に取り付けられているため、図８の（ａ）
、（ｂ）及び（ｃ）にて示すように、形状の異なつた取
付ベース１Ａ、１Ｂ、１Ｃを用意しておけば、図９及び
図１０に示すように、任意の取付ベース１Ａ、１Ｂ、１
Ｃを必要に応じて選択使用することができる。

【００２５】なお、前記取付ベース１Ａは、平面形ほぼ
三角形状に形成され、中央にボルト挿通孔１ａが設けら
れるとともに、両端に取付孔１ｂ及び取付用長孔１ｃが
設けられている。そのため、この取付ベース１Ａを使用
した場合には、機械フレーム等の固定部に対するタイト
ナの取付装置を、取付用長孔１ｃの範囲内で任意に回動
調節することができる。また、取付ベース１Ｂ、１Ｃは
、側面形ほぼＬ字形状に形成され、その一側片にボルト
挿通孔１ａが設けられるとともに、他側片に取付孔１ｂ
が設けられている。そのため、この取付ベース１Ｂ、１
Ｃを使用した場合には、アイドラ８の回転軸線を機械フ
レーム等の固定部の延長方向と平行に配置することがで
きる。

【００２６】さらに、この実施例においては、タイトナ
が取付ベース１とテンシヨンユニツト２と回動アーム３
との三部材から構成され、テンシヨンユニツト２が固定
ハウジング１０と回動ハウジング１１と支軸１３とスプ
リングピン１４と渦巻きバネ１５との五部材から構成さ
れているに過ぎないため、部品点数が少なくて構造が簡
単であり、製作及び組み付けを容易に行うことができる
。

【００２７】なお、この発明は、前記実施例の構成に限
定されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない
範囲で、次のように設計変更することも可能である。

【００２８】（１）回動ハウジング１１のバネ収容部１
２内に複数の渦巻きバネ１５を、支軸１３の軸線方向へ
並べた状態で収容して、テンシヨン付与力を増強させる
ようにしても良い。

【００２９】（２）１つの渦巻きバネ１５を収容してな
る複数のテンシヨンユニツト２を軸線方向に連結配置し
て、テンシヨン付与力を増強させるようにしても良い。

【００３０】（３）回動アーム４に、複数のボルト挿通
孔４ａに代えて円弧状の長孔を形成し、回動ハウジング
１１に対する回動アーム４の取付位置を無段階に調整で
きるようにしても良い。

【００３１】（４）取付けベース１（１ａ、１ｂ、１ｃ
）を、テンシヨンユニツト２の固定ハウジング１０と一
体的に成形するようにしても良い。

【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、回動アームの回動付勢力を強くして、チ
エーン等の動力伝達体に対し強いテンシヨンを付与する
ことができるとともに、回動アームの回動付勢方向が逆
になつたタイトナを必要とする場合には、付勢方向が逆
のバネを製作して組み込む必要がなく、バネの装着方向
を反転させるのみで簡単に対処することができ、しかも
、部品点数が少なくて構造が簡単であり、製作及び組み
付けを容易に行うことができる。

【００３２】また、取付ベースをテンシヨンユニツトと
は別体成形とし、固定ハウジングに対し着脱可能に取り
付ける構成とすることにより、形状の異なつた取付ベー
スを必要に応じて選択使用し、各種の取り付け条件に相
応した取り付けができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るテンシヨン付与装置のタイトナ
の一実施例を示す断面図である。

【図２】テンシヨン付与装置の全体を示す斜視図である
。

【図３】そのテンシヨン付与装置の分解斜視図である。

【図４】テンシヨンユニツトを分解して示す斜視図であ
る。

【図５】図１のＡ−Ａ線における無負荷状態の断面図で
ある。

【図６】図５において負荷が掛かつた状態を示す断面図
である。

【図７】テンシヨンの方向を反転させた状態を示す断面
図である。

【図８】形状の異なる取付ベースを示すものであり、（
ａ）は平面形ほぼ三角形状からなる取付ベースの斜視図
、（ｂ）及び（ｃ）側面形ほぼＬ字形状からなる取付ベ
ースの斜視図である。

【図９】図８の（ａ）に示す取付ベースを取り付けたテ
ンシヨン付与装置の斜視図である。

【図１０】図８の（ｂ）に示す取付ベースを取り付けた
テンシヨン付与装置の斜視図である。

【図１１】従来のテンシヨン付与装置のタイトナの断面
図である。

【符号の説明】

１　　取付ベース　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　２　　テンシヨンユニツト ４　　回動アーム　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　１０固定ハウジング １１　　回動ハウジング　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　１３　　支軸１５　　渦巻きバネ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　取付ベースを備えるテンシヨンユニツ
   トと、そのテンシヨンユニツトに取り付けられる回動ア
   ームとからなり、前記テンシヨンユニツトは、取付けベ
   ース側にある固定ハウジングと、その固定ハウジングに
   支軸を介して回動可能に取り付けられ、かつ前記回動ア
   ームが固定される回動ハウジングと、これらハウジング
   内に収容され、かつ一端にて支軸に掛止されるとともに
   、他端にて回動ハウジングに掛止された渦巻きバネとか
   らなるテンシヨン付与装置のタイトナ。
2. 【請求項２】　　取付ベースは、テンシヨンユニツトと
   別体成形であつて、その固定ハウジングに対し着脱可能
   に取り付けられる請求項１に記載のテンシヨン付与装置
   のタイトナ。