JPH043443Y2 - - Google Patents

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JPH043443Y2
JPH043443Y2 JP4320588U JP4320588U JPH043443Y2 JP H043443 Y2 JPH043443 Y2 JP H043443Y2 JP 4320588 U JP4320588 U JP 4320588U JP 4320588 U JP4320588 U JP 4320588U JP H043443 Y2 JPH043443 Y2 JP H043443Y2
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varistor
glass
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ring
layer
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JP4320588U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、マイクロモータにおける火花消去、
ノイズ防止等に使用するためのリング形バリスタ
に関する。
[従来の技術] マイクロモータの軸に同軸的に配設されたリン
グ形バリスタに対する整流子の接続は、整流子に
接続されている端子をバリスタの電極に半田付け
することによつて行われている。この半田付けの
際に、半田ごての熱がバリスタに急激に加わる
と、熱応力によつてバリスタにクラツクが発生す
るので、一般にはバリスタを予熱し、バリスタと
半田ごてとの温度差を小さくし、クラツクの発生
を抑制していた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、予熱を行うと必然的に半田付け工程が
複雑になるのみでなく、予熱によつてバリスタ以
外の樹脂部分等の劣化が生じる。この劣化を防ぐ
ために予熱温度を80℃〜150℃程度に抑えると、
予熱温度と半田付け温度250℃〜340℃との差をク
ラツク防止に有効な150℃以下に抑えることが不
可能になる。
そこで、本考案の目的は、予熱を行うことなし
に半田付けを行うことが可能なリング形バリスタ
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案は、リング形
バリスタ磁器素体の一方の主面に複数の電極層を
設け、前記バリスタ磁器素体の他方の主面に無機
系ガラス層又は樹脂層を設けたことを特徴とする
リング形バリスタに係わるものである。
なお、無機系ガラス層はPbO、B2O3、SiO2
ZnO、BaO、CaO、Na2Oから選択された少なく
とも2種以上を含むガラス層であることが望まし
い。樹脂層はエポキシ系樹脂、フエノール系樹脂
又はシリコーン系樹脂の層であることが望まし
い。
[作用] 上記考案の無機系ガラス層又は樹脂層は、バリ
スタ磁器素体の補強層として働き、半田付け時の
クラツク発生を抑制することができる。
[第1の実施例] 次に、本考案の第1の実施例に係わるリング形
バリスタを第1図〜第3図を参照して説明する。
まず、チタン酸ストロンチウムを主成分とする
リング状バリスタ磁器素体1を作製した。この磁
器素体1の外径は7.0mm、5.0mm、厚みは0.5mmであ
る。
次に、磁器素体1の一方の主面に銀電極ペース
トを印刷し、他方の主面にPbO−B2O3−SiO2
ら成る軟化点600℃のガラスを含むペーストを印
刷し、650℃で30分間の焼付け処理を施すことに
よつて第2図に示す3分割電極層2と第3図に示
すガラス補強層3とを有するリング形バリスタを
完成させた。なお、ガラス補強層3の膜厚は
27μmである。
次に、製品を評価するために、280℃の半田ご
てでヤニ入り共晶半田を電極層2の全面に盛り、
半田ごての接触時間を1〜2秒として半田付着層
を形成した後に拡大鏡でクラツクの発生を50個の
試料について調べた。しかし、クラツクを確認す
ることは出来なかつた。即ち、クラツクの発生率
は零であつた。
半田ごての温度を310℃及び340℃に変えて同様
な試験を行つたが、クラツク発生率はやはり零で
あつた。
なお、比較のために磁器素体1の表面には銀ペ
ーストを塗布するが、裏面にはガラスペーストを
塗布しないで600℃で焼付けてリング形バリスタ
を作制し、同様な試験を行つたところ、半田ごて
温度280℃ではクラツク発生率が零であつたが、
310℃では4%、340℃では12%であつた。
[第2の実施例] 第1の実施例のガラスペーストの材料をZnO−
B2O3−SiO2から成る軟化点630℃のガラスに変
え、焼付け温度を680℃に変えた他は第1の実施
例と同一の方法でバリスタを作製し、同一の方法
で試験を行つた結果、半田ごての温度280℃、310
℃、340℃のいずれにおいてもクラツク発生率は
零であつた。
[第3の実施例] 第1の実施例のガラスペーストの材料をBaO
−PbO−SiO2から成る軟化点700℃のガラスに変
え、焼付け温度を750℃に変えた他は実施例1と
同一の方法でバリスタを作制し、同一の方法で試
験を行つた結果、半田ごての温度280℃、310℃、
340℃のいずれにおいてもクラツクの発生率は零
であつた。
[第4の実施例] 第1の実施例のガラスペーストの材料をPbO−
B2O3から成る軟化点420℃のガラスに変え、焼付
け温度を550℃に変えた他は実施例1と同一の方
法でバリスタを作製し、同一の方法で試験を行つ
た後、半田ごての温度280℃、310℃、340℃のい
ずれにおいてもクラツクの発生率は零であつた。
[第5の実施例] 第1のガラスペーストの材料をCaO−BaO−
SiO2から成る軟化点790℃のガラスに変え、焼付
け温度を850℃に変えた他は実施例1と同一の方
法でバリスタを作製し、同一の方法で試験を行つ
た結果、半田ごての温度280℃、310℃、340℃の
いずれにおいてもクラツクの発生率は零であつ
た。
[第6の実施例] 第1の実施例のガラスペーストをNa2O−B2
O3−SiO2から成る軟化点620℃のガラスに変え、
焼付け温度を670℃に変えた他は実施例1と同一
の方法でバリスタを作製し、同一の方法で試験を
おこなつた結果、280℃、310℃、340℃のいずれ
においても、クラツクの発生率は零であつた。
[第7の実施例] 第1の実施例と同一材料、同一寸法のリング形
バリスタ磁器素体1を作製し、この一方の主面に
銀ペーストを印刷して600℃、30分間の焼付け処
理をして3分割の電極層2を形成した後に、磁器
素体1の他方の面にエポキシ系樹脂を塗布し、
150℃、1時間の熱処理を施して膜厚50μmの樹脂
補強層を第3図のガラス補強層3と同様に形成
し、第1の実施例と同様な試験を行つた。この結
果、クラツクの発生率は280℃、310℃、340℃の
いずれにおいても零であつた。
[第8の実施例] 第5の実施例の樹脂をフエノール系樹脂に変え
た他は第5の実施例と同一の方法でバリスタを作
製し、第1の実施例と同一の方法で試験を行つた
ところ、クラツクの発生率はいずれの温度でも零
であつた。
[第9の実施例] 第7の実施例の樹脂をシリコーン系樹脂に変え
た他は第7の実施例と同一の方法でバリスタを作
製し、第1の実施例と同一の方法で試験を行つた
ところ、クラツクの発生率はいずれの温度でも零
であつた。
[考案の効果] 上述から明らかなように本考案によれば、耐熱
温度が従来よりも高い(例えば60℃高い)バリス
タを提供することができる。これにより、280℃
〜340℃の半田付けに対して予熱工程が不要にな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係わるバリスタの断
面図、第2図は第1図のバリスタの平面図、第3
図は第1図のバリスタの底面図である。 1……バリスタ磁器素体、2……電極層、3…
…ガラス補強層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リング形バリスタ磁器素体の一方の主面に複数
    の電極層を設け、前記バリスタ磁器素体の他方の
    主面に無機系ガラス層又は樹脂層を設けたことを
    特徴とするリング形バリスタ。
JP4320588U 1988-03-31 1988-03-31 Expired JPH043443Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4320588U JPH043443Y2 (ja) 1988-03-31 1988-03-31

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4320588U JPH043443Y2 (ja) 1988-03-31 1988-03-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01146501U JPH01146501U (ja) 1989-10-09
JPH043443Y2 true JPH043443Y2 (ja) 1992-02-04

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ID=31269611

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JPH01146501U (ja) 1989-10-09

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