JPH04344361A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH04344361A
JPH04344361A JP3116169A JP11616991A JPH04344361A JP H04344361 A JPH04344361 A JP H04344361A JP 3116169 A JP3116169 A JP 3116169A JP 11616991 A JP11616991 A JP 11616991A JP H04344361 A JPH04344361 A JP H04344361A
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JP
Japan
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tape
magnetic tape
dummy
magnetic
take
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Pending
Application number
JP3116169A
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English (en)
Inventor
Nobuki Konishi
小西 暢樹
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気記録再生装置に係
り、特にVTRやDAT等のように磁気テープを走行さ
せながら情報の記録再生を行う装置において磁気テープ
の損傷を防止するに好適な磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は従来の磁気記録再生装置の斜視
図、図19は図18の構成の部分拡大斜視図、図20は
図18の構成のカセットハーフの拡大斜視図である。各
図において、(1)はテープ状の磁気記録媒体である磁
気テープ、(4)は磁気テープ(1)上に記録されてい
る情報を磁気テープ(1)の全幅にわたって消去する全
幅消去ヘッド、(8)は磁気テープ(1)を半周にわた
ってリード部(8a)に沿って巻回し磁気テープ(1)
上にヘリカル状にトラックを形成しながら情報の書込み
または読出しを行うための回転シリンダ、(11)は磁
気テープ(1)上にオーディオ情報と制御情報を記録再
生するためのオーディオコントロールヘッド、(20)
は磁気テープ(1)を巻回してあり、これを繰り出すサ
プライ側リール(24)と磁気テープ(1)を巻き取る
テイクアップ側リール(25)を有するカセットハーフ
、(21)はカセットハーフ(20)内において磁気テ
ープ(18)を案内するテープガイド、(22)はカセ
ットハーフ(20)内においてテープガイド(21)と
対抗しながらテイクアップされる磁気テープ(1)を案
内するガイドローラ、(23)はカセットハーフ(20
)内においてサプライする磁気テープ(1)を案内する
ガイドポール、(3)はカセットハーフ(20)から導
出された磁気テープ(1)を案内するガイドピン、(2
)は走行する磁気テープ(1)のテンションを一定に保
持するためのテンションピン、(5)はテンションピン
(2)の磁気テープ(1)の導出側に設けられテープ走
行を安定化するためのインピーダンスローラ、(6)は
磁気テープ(1)を回転シリンダ(8)に巻き付けるた
めのサプライ側ガイドローラ、(7)は磁気テープ(1
)を回転シリンダ(8)に巻き付けるに当たって必要な
傾きを磁気テープ(1)に与えるためのサプライ側スラ
ントピン、(10)は磁気テープ(1)を回転シリンダ
(8)に巻き付けるためのテイクアップ側ガイドローラ
、(9)は磁気テープ(1)を回転シリンダ(8)に巻
き付けるに当たって必要な傾きを磁気テープ(1)に与
えるためのテイクアップ側スラントピン、(12),(
15)はテイクアップ側で磁気テープ(1)を案内する
ガイドピン、(14)はピンチローラ(13)によって
押し付けられる磁気テープ(1)を一定の速度で送るた
めのキヤプスタンである。なお、カセットハーフ(20
)には切り欠き部(20a)が設けられており、磁気テ
ープ(1)のローディング時のサプライ側スラントピン
(7)、サプライ側ガイドローラ(6)、テイクアップ
側スラントピン(9)、テイクアップ側ガイドローラ(
10)がカセットハーフ(20)から磁気テープ(1)
を引き出すためのスペースとなっている。
【0003】以上のような構成にて、次にその動作を図
21と図22の平面図に従って説明する。ちなみに、図
21は磁気テープ(1)が全てカセットハーフ(20)
内にあるアンローディング状態を示しており、図22は
磁気テープ(1)がローディングされた状態を示してい
る。
【0004】アンローディング状態において、磁気テー
プ(1)は図18に示すように、サプライ側リール(2
4)とテイクアップ側リール(25)に巻かれておりカ
セットハーフ(20)内に収納されている。カセットハ
ーフ(20)内ではサプライ側リール(24)に巻かれ
た磁気テープ(1)の一端が、ガイドポール(23)、
テープガイド(21)、ガイドローラ(22)を経てテ
イクアップ側リール(25)に巻回されている。この磁
気テープ(1)をローディングする場合は、カセットハ
ーフ(20)の切り欠き部(20a)にスライダ(97
)に載ったサプライ側ガイドローラ(6)とサプライ側
スラントピン(7)、テイクアップ側ガイドローラ(1
0)とテイクアップ側スラントピン(9)及びガイドピ
ン(15)を挿入して、これらを移動させることにより
磁気テープ(1)をカセットハーフ(20)内から引き
出し、最終的には回転磁気ヘッドが固定されている回転
シリンダ(8)に接するように所定の走行パスに配置さ
れる。信号の記録・再生の際にはピンチローラ(13)
とキヤプスタン(14)により磁気テープ(1)を一定
の圧力で挟持した状態でキヤプスタン(14)を一定の
速度で回転させることにより、磁気テープ(1)を一定
の速度で走行駆動する。この場合、サプライ側リール(
24)には磁気テープ(1)にバックテンションを与え
るような駆動力が加えられ、テイクアップ側リール(2
5)には巻き取り力を発生するような駆動力が加えられ
る。そして、磁気テープ(1)を早送りまたは巻き戻し
する場合は、ピンチローラ(13)とキヤプスタン(1
4)をリリースした上でサプライ側リール(24)また
はテイクアップ側リール(25)に大きな駆動力を与え
ることにより、磁気テープ(1)を高速で走行させる。
【0005】なお、アンローディング状態からローディ
ング状態にするためにカセットハーフ(20)から磁気
テープ(1)を引き出す場合、磁気テープ(1)がたる
んだりすると、磁気テープ(1)がサプライ側ガイドロ
ーラ(6)、サプライ側スラントピン(7)、テイクア
ップ側スラントピン(9)、テイクアップ側ガイドロー
ラ(10)、ガイドピン(15)から外れ落ち、所定の
ローディングが良好に実施できなくなるため、磁気テー
プ(1)には一定のテンションがかけられる。同様に、
アンローディング時にも磁気テープ(1)にはテンショ
ンが働いた状態で、カセットハーフ(20)のサプライ
側リール(24)やテイクアップ側リール(25)に巻
き取られ収納される。
【0006】なお、磁気テープ(1)の走行に当たって
は、所定のテープパスに沿って磁気テープ(1)が精度
良く走行し得るように、磁気テープ(1)はガイドピン
(3)、ガイドピン(12)、サプライ側ガイドローラ
(6)、テイクアップ側ガイドローラ(10)及び回転
シリンダ(8)のリード部(8a)により高さ方向の位
置規制を受ける。
【0007】また、信号の記録・再生の際には、ピンチ
ローラ(13)とキヤプスタン(14)により磁気テー
プ(1)は大きな挟持圧力を受ける。
【0008】更に、磁気テープ(1)のローディング及
びアンローディングの際に磁気テープ(1)はサプライ
側ガイドローラ(6)、サプライ側スラントピン(7)
、テイクアップ側スラントピン(9)、テイクアップ側
ガイドローラ(10)、ガイドピン(15)によりカセ
ットハーフ(20)から引き出される場合、付加される
テンション力も加わって強い引っ張り力を受けることに
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気記録再生装
置は以上のように構成されているので、磁気テープ(1
)を走行させる場合に、特に磁気テープ(1)の全厚が
10μm以下の超薄手テープを走行させる場合は、図2
3の部分拡大斜視図に例示するように、走行パス上の磁
気テープ(1)のテープ高さ規制を行うためのフランジ
付きガイド部であるガイドピン(3)、サプライ側ガイ
ドローラ(6)、テイクアップ側ガイドローラ(10)
、ガイドピン(12)や回転シリンダ(8)のリード部
(8a)において、磁気テープ(1)に座屈(1a)等
の損傷が発生する。一方、磁気テープ(1)の記録・再
生時には図24の部分拡大斜視図に示すように、ピンチ
ローラ(13)とキヤプスタン(14)により磁気テー
プ(1)が過大な圧力で挟持されることで磁気テープ(
1)の一部がエッジ伸び(1b)になる等の損傷を受け
易い。更に、ローディングの際にサプライ側ガイドロー
ラ(6)、サプライ側スラントピン(7)、テイクアッ
プ側スラントピン(9)、テイクアップ側ガイドローラ
(10)、ガイドピン(15)によって磁気テープ(1
)が過大な引っ張り圧力を受けるので、図25の部分拡
大斜視図に示すように、カセットハーフ(20)から磁
気テープ(1)が引き出される際には、スライダ(97
)と共に矢印方向に移動するテイクアップ側スラントピ
ン(9)、テイクアップ側ガイドローラ(10)部等に
おいて磁気テープ(1)のエッジ部が部分的にエッジ伸
び(1b)となる等の損傷を受け易い。これは、サプラ
イ側スラントピン(7)、サプライ側ガイドローラ(6
)部においても全く同様である。このように、従来の磁
気記録再生装置では磁気テープ(1)が様々な過大な力
を受けることから、テープ損傷を発生し易くこれを防止
することが大きな課題とされてきた。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、磁気テープの走行パスの少なくと
も一箇所において保護手段に磁気テープに加わる力の全
てまたは一部を負担させることにより、磁気テープの座
屈やエッジ伸び等の損傷を防止することを可能とした磁
気記録再生装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、カセット手段に収納される磁気テープ
を走行させるパスを形成するガイド手段と、前記ガイド
手段によって形成されたパス上を前記磁気テープを一定
の速度で走行させるための駆動手段と、前記ガイド手段
によって形成されたパス上を走行する磁気テープに情報
の記録または再生を行う記録・再生手段と、前記ガイド
手段と前記駆動手段と前記記録・再生手段の少なくとも
一箇所で前記磁気テープを保護するダミーテープを前記
磁気テープに重ね合わされる保護手段と、を備える磁気
記録再生装置を提供するものである。
【0012】上記目的を達成するために、この発明は更
に、カセット手段に収納される磁気テープを走行させる
パスを形成するガイド手段と、前記ガイド手段によって
形成されたパス上を前記磁気テープを一定の速度で走行
させるための駆動手段と、前記ガイド手段によって形成
されたパス上を走行する磁気テープに情報の記録または
再生を行う記録・再生手段と、前記ガイド手段と前記駆
動手段と前記記録・再生手段の少なくとも一箇所で前記
磁気テープを保護するダミーテープを前記磁気テープの
代わりにパス上を走行させる保護手段と、を備える磁気
記録再生装置を提供するものである。
【0013】
【作用】以上述べたような構成において、この発明の磁
気記録再生装置は、磁気テープがガイド手段と前記駆動
手段と前記記録・再生手段の少なくとも一箇所でうける
力を前記磁気テープに重ね合わされるダミーテープによ
る保護手段に分担させることにより、前記磁気テープを
保護している。
【0014】また、この発明の磁気記録再生装置は、磁
気テープがガイド手段と前記駆動手段と前記記録・再生
手段の少なくとも一箇所でうける力を前記磁気テープの
代わりにパス上を走行するダミーテープによる保護手段
に負担させることにより前記磁気テープを保護している
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
を説明する。
【0016】図1はこの発明の一実施例に係る磁気記録
再生装置の斜視図であり、特に磁気テープの走行パスを
示すものである。図において、(50)は磁気テープ(
1)と重ねて走行させるためにカセットハーフ(20)
内に収納されているダミーテープであり、磁気テープ(
1)から磁性体を取り除いたベースフィルムであるポリ
エステルフィルムが使用され、またその幅は磁気テープ
(1)と同一幅とされる。さらに、磁気テープ(1)と
ダミーテープ(50)は相互の分子間力のみによって重
ね合わされる。(51)はダミーテープ(50)を所定
のテープ走行経路に案内するデープガイド、(52)は
ダミーテープ(50)をカセットハーフ(20)から引
き出す場合とカセットハーフ(20)に収納する場合に
スライド溝(53)に沿ってスライドしてダミーテープ
(50)のたるみを吸収するガイド、(54)はダミー
テープ(50)にテンションを与えるばねである。なお
、図2はアンローディング時のカセットハーフ(20)
の状態を示す斜視図であるが、図に示すように、ダミー
テープ(50)は、ばね(54)によって付勢力されて
いるガイド(52)により、カセットハーフ(20)内
に完全に収納された状態となっている。このため、ダミ
ーテープ(50)は、デープガイド(51)とテープガ
イド(21)の間で、磁気テープ(1)と完全に重なっ
た状態となっている。そして、カセットハーフ(20)
に設けられた切り欠き部(20b)は、ガイドピン(1
5)の挿入部を形成している。
【0017】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。アンローディング時にはダミーテープ(5
0)はカセットハーフ(20)内でテープガイド(21
)、デープガイド(51)、ガイド(52)に巻きつけ
られ、ばね(54)によりテンションがかかった状態で
ループを形成している。この状態で、磁気テープ(1)
は、ダミーテープ(50)を内側にして2枚が重なった
状態で切り欠き部(20a)に対向しているので、切り
欠き部(20a)に挿入されたサプライ側ガイドローラ
(6)、及びサプライ側スラントピン(7)、及びテイ
クアップ側スラントピン(9)、及びテイクアップ側ガ
イドローラ(10)により、磁気テープ(1)はダミー
テープ(50)と重なった状態のままでカセットハーフ
(20)内から引き出される。
【0018】ここで、サプライ側ガイドローラ(6)、
及びサプライ側スラントピン(7)、及びテイクアップ
側スラントピン(9)、及びテイクアップ側ガイドロー
ラ(10)は、それぞれのローディング経路を経て、磁
気テープ(1)をダミーテープ(50)と二重に重ねた
状態のまま所定の走行パスに案内する。
【0019】その際、この実施例では切り欠き部(20
b)に挿入されたガイドピン(15)によって、磁気テ
ープ(1)はダミーテープ(50)とは別の走行パスに
引き出され、ダミーテープ(50)のみが駆動源、つま
りピンチローラ(13)、及びキヤプスタン(14)に
よって挟持駆動されるような走行パスに配置される。
【0020】以上のようなローディング状態で磁気テー
プ(1)を記録再生のために走行させると、ダミーテー
プ(50)と磁気テープ(1)は、ガイドピン(3)の
部分で合流して相互の分子間力のみで相互に滑ることな
く、密着し2重に重なったままで全幅消去ヘッド(4)
から回転シリンダ(8)、及びオーディオコントロール
ヘッド(11)を経てガイドピン(12)のところで分
流する。その後、ダミーテープ(50)側のみがピンチ
ローラ(13)とキヤプスタン(14)よりなる駆動源
によって一定の圧力で挟持駆動され、磁気テープ(1)
はダミーテープ(50)と同じ速度でキヤプスタン(1
4)の裏側を走行する。
【0021】ここで、巻戻し・早送りの際には、ピンチ
ローラ(13)とキヤプスタン(14)をリリースした
状態でサプライ側リール(24)またはテイクアップ側
リール(25)により磁気テープ(1)を高速で送るが
、この場合、所定の走行パスに沿って精度良く走行する
ように、磁気テープ(1)とダミーテープ(50)は重
なった状態でガイドピン(3)、ガイドピン(12)、
サプライ側ガイドローラ(6)、テイクアップ側ガイド
ローラ(10)及び回転シリンダ(8)のリード部(8
a)により高さ方向の位置規制を受ける。
【0022】以上のような動作の結果、磁気テープ(1
)はダミーテープ(50)と重なった状態で走行パスの
大部分を走行し、駆動部ではダミーテープ(50)が挟
持圧力を受けるので、磁気テープ(1)に加わる過大な
力がダミーテープ(50)に分散され、結果として磁気
テープ(1)の損傷を最小限度に抑制することができる
【0023】なお、上記実施例では、記録・再生時にダ
ミーテープ(50)のみをピンチローラ(13)とキヤ
プスタン(14)で挟持駆動する構成を例示したが、磁
気テープ(1)及びダミーテープ(50)の双方を重ね
たまま挟持駆動するように駆動しても良く、ピンチロー
ラ(13)とキヤプスタン(14)から受ける過大な挟
持圧力は磁気テープ(1)とダミーテープ(50)に分
散するため、磁気テープ(1)の損傷を抑制することが
できる。
【0024】図3はこの発明の第2の実施例に係る磁気
記録再生装置の部分斜視図であり、特に磁気テープ(1
)とダミーテープ(50)のそれぞれの走行パスの他の
例を示すものである。この実施例が図1の構成と異なる
ところは、図1の構成ではガイドピン(3)の部分から
磁気テープ(1)とダミーテープ(50)を二重に重ね
合わせて走行させているのに対して、磁気テープ(1)
は本来の走行パスを通り、サプライ側ガイドローラ(6
)からテイクアップ側ガイドローラ(10)までの間で
部分的に磁気テープ(1)とダミーテープ(50)の重
ね合わせを形成するように構成した点である。
【0025】この実施例では、磁気テープ(1)とダミ
ーテープ(50)の重なり部分が限定されているが、サ
プライ側ガイドローラ(6)、テイクアップ側ガイドロ
ーラ(10)のフランジ部や回転シリンダ(8)のリー
ド部(8a)による座屈を防止する上では効果的であり
、磁気テープ(1)の損傷を防止することができる。 図4はこの発明の第3の実施例に係る磁気記録再生装置
の部分斜視図であり、特に磁気テープ(1)とダミーテ
ープ(50)のそれぞれの走行パスの更に他の例を示す
ものである。この実施例が図1の構成と異なるところは
、図1の構成ではテンションピン(2)によるテンショ
ンを磁気テープ(1)とダミーテープ(50)の重なり
状態のままで受けていたのに対して、磁気テープ(1)
をテンションピン(2)から外して、代わりにダミーテ
ープ(50)のみがテンションピン(2)の部分にかか
るように配置した点である。
【0026】この実施例では、テンションピン(2)に
よるテンションをダミーテープ(50)のみで受けるよ
うに配置されているため、図1の構成の場合に対しては
、テンションピン(2)による磁気テープ(1)の損傷
を軽減できる効果が付加される。
【0027】図5はこの発明の第4の実施例に係る磁気
記録再生装置の部分斜視図であり、特に磁気テープ(1
)とダミーテープ(50)のそれぞれの走行パスの別の
例を示すものである。この実施例が図3の構成と異なる
ところは、図3の構成ではピンチローラ(13)とキヤ
プスタン(14)から成る磁気テープ(1)の駆動装置
を磁気テープ(1)が直接通過するように構成されてい
たのに対して、磁気テープ(1)はキヤプスタン(14
)の外側をバイパスさせ、ピンチローラ(13)とキヤ
プスタン(14)による走行駆動力と挟持圧力をダミー
テープ(50)に負担させるように配置した点である。
【0028】この実施例では、ピンチローラ(13)と
キヤプスタン(14)による過大な挟持圧力をダミーテ
ープ(50)のみで負担するように配置されているため
、図3の構成に対して、ピンチローラ(13)とキヤプ
スタン(14)による磁気テープ(1)の損傷を軽減で
きる効果が付加される。
【0029】図6はこの発明の第5の実施例に係る磁気
記録再生装置の斜視図である。この実施例の図1の構成
と異なるところは、図1の構成ではダミーテープ(50
)とデープガイド(51)をカセットハーフ(20)に
内蔵させ、磁気テープ(1)とダミーテープ(50)を
合わせてカセットハーフ(20)から引き出してローデ
ィングするように構成したのに対して、装置本体側にダ
ミーテープ(50)を備えた構成とした点である。
【0030】この実施例では、ダミーテープ(50)が
デープガイド(51)、テンションピン(2)、サプラ
イ側ガイドローラ(6)、サプライ側スラントピン(7
)、テイクアップ側スラントピン(9)、テイクアップ
側ガイドローラ(10)、ガイドピン(15)を巻回す
るようなロープを描いて磁気テープ(1)と二重に重な
りながら磁気テープ(1)を走行させるので、図1の構
成と全く同じ走行パスで磁気テープ(1)はダミーテー
プ(50)による保護を受け、損傷を防止される。   上記第1の実施例から第5の実施例では、記録媒体
となる磁気テープ(1)を走行させる際に、少なくとも
走行パスの一部で磁気テープ(1)とダミーテープ(5
0)を二重に重ねた状態で走行させ、更に磁気テープ(
1)及びダミーテープ(50)を重ねて走行させる場合
、走行駆動力を磁気テープ(1)とダミーテープ(50
)の双方またはダミーテープ(50)のみで走行駆動力
を受けるようにし、またローディング経路上の少なくと
も一部にダミーテープ(50)を備えておき、ローディ
ングの際に磁気テープ(1)とダミーテープ(50)を
重ね合わせた状態でテンション力を受けるように構成し
たので、磁気テープ(1)の曲げ剛性や屈曲強度が等価
的に増加し、磁気テープ(1)にかかる挟持圧力や駆動
力も低減するので磁気テープ(1)を効果的に保護でき
、ローディングやアンローディング時に磁気テープ(1
)にかかるテンション力を分散できるので、磁気テープ
(1)の引っ張り強度を等価的に増大することができる
【0031】なお、上記第1から第5の実施例では、磁
気テープ(1)またはダミーテープ(50)のいずれか
をピンチローラ(13)とキヤプスタン(14)による
駆動パスを通過させ挟持圧力を受けさせる構成を例示し
たが、磁気テープ(1)とダミーテープ(50)を二重
に重ねた状態でピンチローラ(13)とキヤプスタン(
14)の間を通過させるようにしてもよく、磁気テープ
(1)に直接かかる挟持圧力をダミーテープ(50)に
分散させて低減することができる。
【0032】また、上記第1から第5の実施例では、磁
気テープ(1)の幅とダミーテープ(50)の幅が同じ
構成を例示したが、磁気テープ(1)とダミーテープ(
50)の幅が異なっても同等の効果を得ることが可能で
ある。また、ダミーテープ(50)の素材についても、
磁気テープ(1)と密着する性質を有するものや、密着
する性質を外部から付与し得るものや、磁気テープ(1
)を固着する構成にできるもの等各種の素材が選択可能
であり、同等の効果を期待することができる。
【0033】更に、上記第1から第5の実施例では、記
録・再生時の駆動源としてピンチローラ(13)とキヤ
プスタン(14)を組み合わせた構成のものを例示した
が、磁気テープ(1)とダミーテープ(50)の少なく
とも一方に一定の速度となるような駆動力を付与できる
ものであれば、どのような機構でも適用可能である。一
方、上記第1から第5の実施例では磁気テープ(1)と
ダミーテープ(50)の重なり部について色々な配置を
例示して示したが、磁気テープ(1)の損傷が最も大き
いと考えられる一箇所についてのみダミーテープ(50
)を重ねるようにしても良く、効果的に磁気テープ(1
)を保護することができ、更に任意の複数箇所について
磁気テープ(1)にダミーテープ(50)を重ねるよう
に構成しても同様に磁気テープ(1)の保護効果を得る
ことができる。また、ダミーテープ(50)も1本でル
ープさせる必要はなく、必要な箇所で独立したダミーテ
ープ(50)を設け、磁気テープ(1)に二重に重ねて
走行させることで同等効果が得られる。また、ダミーテ
ープ(50)をエンドレスのループ状に構成する代わり
に、カセットハーフ(20)内にダミーテープ(50)
のサプライ部とテイクアップ部を備えるようにしても効
果は同様である。
【0034】以上説明したように、上記第1から第5の
実施例によれば、磁気テープ(1)が走行する際に磁気
テープ(1)とダミーテープ(50)を二重に重ねた状
態で走行させるようにしたので、磁気テープ(1)がサ
プライ側ガイドローラ(6)、テイクアップ側ガイドロ
ーラ(10)などのフランジ部や回転シリンダ(8)の
リード部(8a)に押し付けられても座屈等の損傷を受
けず、良好なテープ走行状態が得られ、またピンチロー
ラ(13)とキヤプスタン(14)による挟持圧力と駆
動力をダミーテープ(50)またはダミーテープ(50
)と磁気テープ(1)の双方で負担するようにしたので
、磁気テープ(1)が過大な挟持圧力で損傷するのを防
止でき、更に磁気テープ(1)のローディングやアンロ
ーディング時にダミーテープ(50)と重ねてテンショ
ン力を受けながら引き出しや収納を行なうように構成し
たので、磁気テープ(1)が伸びたりする等の損傷を防
止することができる。
【0035】図7はこの発明の第6の実施例に係る磁気
記録再生装置の平面図であり、特に磁気テープ(1)の
アンローディング時の状態を示すものであり、図8は図
7の磁気記録再生装置のローディング時の状態を示す平
面図である。各図において、(60)はダミーテープ(
50)を自然長よりも少なくとも短い状態で保持するた
めのダミーテープ巻取り部材であり、先端部が2つに分
かれた円柱形の部材の中央にダミーテープ(50)を挟
持して、この部材を回転することによりダミーテープ(
50)を巻き取り保持するように構成されるものである
【0036】以上述べたような構成において、アンロー
ディング時の初期状態においてダミーテープ巻取り部材
(60)に巻き取られたダミーテープ(50)がカセッ
トハーフ(20)の凹形状部内に納まっているが、ロー
ディングの際にはサプライ側ガイドローラ(6)、テイ
クアップ側ガイドローラ(10)、サプライ側スラント
ピン(7)、テイクアップ側スラントピン(9)によっ
て磁気テープ1はダミーテープ(50)を内側にして重
ね合わせられた状態で矢印の方向に引き出される。この
時、ダミーテープ(50)はダミーテープ巻取り部材(
60)からほどかれ繰り出される。
【0037】一方、アンローディング時にはダミーテー
プ(50)を内側にして磁気テープ1と重なった状態で
サプライ側ガイドローラ(6)、テイクアップ側ガイド
ローラ(10)、サプライ側スラントピン(7)、テイ
クアップ側スラントピン(9)が移動し、これに従って
磁気テープ(1)はサプライ側リール(24)、テイク
アップ側リール(25)に巻き取られる。この時、ダミ
ーテープ(50)はダミーテープ巻取り部材(60)に
巻き取られ保持される。
【0038】ローディング完了時には、ダミーテープ(
50)はダミーテープ巻取り部材(60)、デープガイ
ド(51)、サプライ側ガイドローラ(6)、サプライ
側スラントピン(7)、回転シリンダ(8)、テイクア
ップ側スラントピン(9)、テイクアップ側ガイドロー
ラ(10)、キヤプスタン(14)、ピンチローラ(1
3)を走行パスとして配置され、磁気テープ(1)の走
行パスとの共通部分であるサプライ側ガイドローラ(6
)からテイクアップ側ガイドローラ(10)の部分で磁
気テープ(1)と重なっている。その結果、これらの走
行パスで磁気テープ(1)の受ける力はダミーテープ(
50)に分散され、磁気テープ(1)は保護される。
【0039】また、磁気テープ(1)の走行のための駆
動部であるピンチローラ(13)とキヤプスタン(14
)の部分ではダミーテープ(50)のみが駆動力を受け
て走行するようなパスとなっており、記録・再生の際に
はダミーテープ(50)だけが駆動される。これによっ
て、磁気テープ(1)は、ダミーテープ(50)と重な
っている部分との密着力により相互に滑ることなく、一
定の速度で走行させられる。その結果、ピンチローラ(
13)とキヤプスタン(14)からの挟持圧力や駆動力
はダミーテープ(50)に負担されるので、磁気テープ
(1)は無用の応力を受けることなく保護される。
【0040】図9はこの発明の第7の実施例に係る磁気
記録再生装置の平面図であり、特に磁気テープ(1)の
アンローディング時の状態を示すものであり、図10は
図9の磁気記録再生装置のローディング時の状態を示す
平面図である。各図において、(60a)はアーム(6
1)に保持されカセットハーフ(20)に保持されるダ
ミーテープ巻取り部材(60b)と共にダミーテープ(
50)を自然長よりも少なくとも短い状態で保持するた
めのダミーテープ巻取り部材であり、ダミーテープ巻取
り部材(60a)とダミーテープ巻取り部材(60a)
は交互に2列に並んでおり、ダミーテープ巻取り部材(
60a)とダミーテープ巻取り部材(60b)でダミー
テープ(50)を挟み、アーム(61)を動かすことに
よりダミーテープ巻取り部材(60a)をダミーテープ
巻取り部材(60b)相互間の隙間に挿入することによ
り、ダミーテープ(50)を収納するように構成される
ものである。
【0041】以上述べたような構成において、アンロー
ディング時の初期状態において、アーム(61)に保持
されるダミーテープ巻取り部材(60a)とカセットハ
ーフ(20)に保持されるダミーテープ巻取り部材(6
0b)の間に挟み込まれ収納されたダミーテープ(50
)はカセットハーフ(20)の凹形状部内に納まってい
る。ローディングの際にはサプライ側ガイドローラ(6
)、テイクアップ側ガイドローラ(10)、サプライ側
スラントピン(7)、テイクアップ側スラントピン(9
)によって磁気テープ(1)はダミーテープ(50)を
内側にして重ね合わせた状態のままで矢印の方向に引き
出される。この時、アーム(61)が移動してダミーテ
ープ巻取り部材(60a)はダミーテープ巻取り部材(
60b)の隙間から引き出され、これに伴いダミーテー
プ(50)は磁気テープ(1)と共に繰り出される。
【0042】一方、アンローディング時にはダミーテー
プ(50)を内側にして磁気テープ(1)と重なった状
態でサプライ側ガイドローラ(6)、テイクアップ側ガ
イドローラ(10)、サプライ側スラントピン(7)、
テイクアップ側スラントピン(9)が移動し、これに従
って磁気テープ(1)はサプライ側リール(24)、テ
イクアップ側リール(25)に巻き取られ、ダミーテー
プ(50)はダミーテープ巻取り部材(60a)とダミ
ーテープ巻取り部材(60b)の隙間に引き込まれ保持
される。
【0043】ローディング完了時には、ダミーテープ(
50)はダミーテープ巻取り部材(60a),(60b
)、デープガイド51、サプライ側ガイドローラ(6)
、サプライ側スラントピン(7)、回転シリンダ(8)
、テイクアップ側スラントピン(9)、テイクアップ側
ガイドローラ(10)、キヤプスタン(14)、ピンチ
ローラ(13)を走行パスとして配置され、磁気テープ
(1)の走行パスとの共通部分であるサプライ側ガイド
ローラ(6)からテイクアップ側ガイドローラ(10)
の部分で磁気テープ(1)と重なっている。その結果、
これらの走行パスで磁気テープ(1)の受ける力はダミ
ーテープ(50)に分散され、磁気テープ(1)は保護
される。
【0044】また、磁気テープ(1)の走行のための駆
動部であるピンチローラ(13)とキヤプスタン(14
)の部分ではダミーテープ(50)のみが駆動力を受け
て走行するようなパスとなっており、記録・再生の際に
はダミーテープ(50)だけが駆動される。これによっ
て、磁気テープ(1)はダミーテープ(50)と重なっ
ている部分との密着力により相互に滑ることなく一定の
速度で走行させられる。その結果、ピンチローラ(13
)とキヤプスタン(14)からの挟持圧力や駆動力はダ
ミーテープ(50)に負担されるので、磁気テープ(1
)は無用の応力を受けることなく保護される。
【0045】上記第5、第6の実施例ではダミーテープ
(50)の巻き取り手段として、先端部が2つに分かれ
た円柱状の部材を回転させダミーテープ(50)を巻き
取らせる構成と、交互に並べた2列の円柱状部材の片方
の隙間に他方の押力でダミーテープ(50)を挿入する
構成を例示したが、巻き取られたダミーテープ(50)
がカセットハーフ(20)の凹形状部に納まるような構
成であれば、他の構成でも同様の効果を得ることができ
る。
【0046】図11はこの発明の第8の実施例に係る磁
気記録再生装置の平面図であり、特に磁気テープ(1)
のアンローディング時の状態を示すものであり、図12
は図11の磁気記録再生装置のローディング時の状態を
示す平面図である。各図の基本的な構成は図7、図8に
示した構成と同様であるが、その中で、(80)はダミ
ーテープ(50)と磁気テープ(1)との密着手段であ
り、図13の斜視図に示すように磁気テープ(1)の走
行面に凸形状面(80a)を有し、サプライ側ガイドロ
ーラ(6)とサプライ側スラントピン(7)に対して図
14の部分斜視図に示すような関係で配置される。この
密着手段(80)は磁気テープ(1)の幅方向に曲率を
持たせて変形させたダミーテープ(50)に磁気テープ
(1)を重ねるに当たって、図14に示すような状態で
凸形状面(80a)の上で重ね合わせるようにすること
で、両者の間に空気の層を形成しにくくし、良好な密着
状態を保持するためのものである。
【0047】以上述べたような構成において、基本的な
動作は第6の実施例の場合と同様であるが、図15(a
)の説明図に示すように、テープ幅方向に曲率をもって
変形したダミーテープ(50)と幅方向に真直な磁気テ
ープ(1)が近付き、次に図15(b)に示すように、
ダミーテープ(50)に対して磁気テープ(1)が重ね
合わさると、磁気テープ(1)はダミーテープ(50)
と共に密着手段(80)の凸形状面(80a)に沿って
押し付けられるので、テープ幅方向に曲率をもって変形
したダミーテープ(50)に対して磁気テープ(1)は
テープ幅方向に変形しなが押し付けられる。この過程で
、磁気テープ(1)とダミーテープ(50)の間に介在
した空気はダミーテープ(50)と磁気テープ(1)の
幅方向両端面部から追い出されるので、サプライ側ガイ
ドローラ(6)に至った段階でダミーテープ(50)と
磁気テープ(1)は図15(c)に示すように完全に密
着した状態となっており、両者の間に十分な摩擦力を確
保することができる。
【0048】なお、上記実施例では密着手段(80)に
導入されるダミーテープ(50)として幅方向に変形さ
せた状態のものを用いた場合を例示したが、両者の物理
的な性質や化学的な性質を変化させることなく、ダミー
テープ(50)の弾性を利用して磁気テープ(1)に密
着させ十分な摩擦力を得られるような構成のものであれ
ば、他の構成でも適用可能である。
【0049】図16はこの発明の第9の実施例に係る磁
気記録再生装置の部分拡大斜視図であり、特にテイクア
ップ側ガイドローラ(10)とテイクアップ側スラント
ピン(9)の周辺部の構成を例示するものである。図に
おいて、(90)はテイクアップ側ガイドローラ(10
)の磁気テープ(1)と接触する面の曲率半径よりも大
きな曲率半径の接触面(91)を磁気テープ(1)の長
さ方向に持ったテープガイド、(92)はテープガイド
(90)を矢印方向に退避させるための爪部、(93)
はテープガイド(90)を保持するレバー部、(94)
はレバー部(93)を軸支する軸部、(95)はレバー
部(93)に矢印と逆方向の付勢力を与えるばね、(9
6)は爪部(92)と係合してテープガイド(90)を
矢印方向に揺動退避させる凸部である。なお、テイクア
ップ側スラントピン(9)、テイクアップ側ガイドロー
ラ(10)、テープガイド(90)、爪部(92)、レ
バー部(93)、軸部(94)、ばね(95)は共通の
スライダ(97)上に載置される。
【0050】以上述べたような構成において、次にその
動作を図17(a),(b),(c)の説明図に従って
説明する。
【0051】先ず、磁気テープ(1)がカセットハーフ
(20)の中に納まった状態から磁気テープ(1)をロ
ーディングする場合は、カセットハーフ(20)の切り
欠き部(20a)に対してテイクアップ側スラントピン
(9)、テイクアップ側ガイドローラ(10)がテープ
ガイド(90)とその周辺部材と共に挿入されて図17
(a)の状態になる。この状態で、テープガイド(90
)はばね(95)により反時計回り方向に引っ張られた
状態になっており、テイクアップ側ガイドローラ(10
)に押し付けられている。その結果、テープガイド(9
0)は磁気テープ(1)とテイクアップ側スラントピン
(9)、テイクアップ側ガイドローラ(10)の間に位
置した状態になっている。
【0052】次に、ローディングが開始されると、テイ
クアップ側スラントピン(9)、テイクアップ側ガイド
ローラ(10)は図17(b)に示す矢印の方向に磁気
テープ(1)を引き出すべく移動する。この時、テイク
アップ側スラントピン(9)、テイクアップ側ガイドロ
ーラ(10)は磁気テープ(1)との間にテープガイド
(90)を挟持した状態で磁気テープ(1)をカセット
ハーフ(20)より引き出す。つまり、磁気テープ(1
)はテープガイド(90)と重なった状態で接触面(9
1)と接触しながらテイクアップ側スラントピン(9)
、テイクアップ側ガイドローラ(10)によりカセット
ハーフ(20)から引き出されることになる。
【0053】ローディング動作が終了すると、図17(
c)の状態になる。つまり、テイクアップ側スラントピ
ン(9)とテイクアップ側ガイドローラ(10)は最終
的な位置に磁気テープ(1)を配置している。つまり、
ローディングの進行に伴いスライダ(97)が移動して
凸部(96)と爪部(92)が係合する位置まで来ると
、爪部(92)はばね(95)の付勢力に逆らって力を
受けるため、これに連動してレバー部(93)とテープ
ガイド(90)は軸部(94)を中心に時計方向に回転
退避して、テープガイド(90)は磁気テープ(1)と
の接触を断たれる。そして、磁気テープ(1)はテイク
アップ側スラントピン(9)とテイクアップ側ガイドロ
ーラ(10)に接触し回転シリンダ(8)に半巻回され
る。
【0054】アンローディング時には以上の動作と反対
の動作を順次行なうことになり、磁気テープ(1)はテ
ープガイド(90)の接触面(91)に接触した状態で
アンローディング操作を受け、カセットハーフ(20)
内に収納されることになる。以上のような動作の結果、
磁気テープ(1)のローディング時やアンローディング
時には磁気テープ(1)はテイクアップ側スラントピン
(9)やテイクアップ側ガイドローラ(10)の代わり
にテープガイド(90)の接触面(91)に接触保持さ
れることになるので、磁気テープ(1)に加わる過大な
テンション力が曲率半径の大きなテープガイド(90)
により分散させられるので、磁気テープ(1)に加わる
テンション力やカセットハーフ(20)から磁気テープ
(1)を引き出す場合の過大な力が磁気テープ(1)に
集中的に加わるのが防止され、磁気テープ(1)の一部
が伸びたりする等の損傷を防止することができる。
【0055】なお、上記第9の実施例においては、テイ
クアップ側スラントピン(9)、テイクアップ側ガイド
ローラ(10)側のみの適応例を示したが、サプライ側
ガイドローラ(6)、サプライ側スラントピン(7)に
も同様構成を適用することはもちろん効果的である。さ
らに、磁気テープ(1)の走行系の複数の箇所に同様の
保護機構を設けることにより、ローディング時やアンロ
ーディング時の磁気テープ(1)の損傷を大幅に低減す
ることができる。
【0056】このように、磁気テープ(1)のローディ
ング時やアンローディング時に磁気テープ(1)に加わ
る過大な負荷を曲率半径の大きなテープガイド(90)
のような部材で分散させることにより、磁気テープ(1
)の集中負荷を防止し、一部が伸びたりする等の損傷を
防止することができる。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の磁気記録
再生装置は、磁気テープの走行パスの少なくとも1箇所
において磁気テープの保護手段を設け、磁気テープに加
わる力の全部または一部を分担させるように構成したの
で、磁気テープのエッジ部における座屈やエッジ伸びを
防止し、特に超薄手の磁気テープを効果的に保護し信頼
性を高められる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の
斜視図である。
【図2】図1の構成でアンローディング時のカセットハ
ーフの状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の第2の実施例に係る磁気記録再生装
置の部分斜視図である。
【図4】この発明の第3の実施例に係る磁気記録再生装
置の部分斜視図である。
【図5】この発明の第4の実施例に係る磁気記録再生装
置の部分斜視図である。
【図6】この発明の第5の実施例に係る磁気記録再生装
置の斜視図である。
【図7】この発明の第6の実施例に係る磁気記録再生装
置のアンローディング時の斜視図である。
【図8】図7の構成のローディング時の斜視図である。
【図9】この発明の第7の実施例に係る磁気記録再生装
置のアンローディング時の斜視図である。
【図10】図9の構成のローディング時の斜視図である
【図11】この発明の第8の実施例に係る磁気記録再生
装置のアンローディング時の斜視図である。
【図12】図11の構成のローディング時の斜視図であ
る。
【図13】図11、図12の密着手段の斜視図である。
【図14】密着手段の配置を示す部分斜視図である。
【図15】磁気テープとダミーテープの密着の過程の説
明図である。
【図16】この発明の第9の実施例に係る磁気記録再生
装置の部分拡大斜視図である。
【図17】図16の構成の動作の説明図である。
【図18】従来の磁気記録再生装置の斜視図である。
【図19】図18の構成の部分拡大斜視図である。
【図20】図18の構成のカセットハーフの拡大斜視図
である。
【図21】アンローディング状態の平面図である。
【図22】ローディング状態の平面図である。
【図23】フランジ付きガイド部の例を示す部分拡大斜
視図である。
【図24】磁気テープの駆動部の部分拡大斜視図である
【図25】磁気テープの引き出し部材の部分拡大斜視図
である。
【符号の説明】
(1)  磁気テープ (1a)  座屈 (1b)  エッジ伸び (2)  テンションピン (3)  ガイドピン (4)  全幅消去ヘッド (5)  インピーダンスローラ (6)  サプライ側ガイドローラ (7)  サプライ側スラントピン (8)  回転シリンダ (8a)  リード部 (9)  テイクアップ側スラントピン(10)  テ
イクアップ側ガイドローラ(11)  オーディオコン
トロールヘッド(12)  ガイドピン (13)  ピンチローラ (14)  キヤプスタン (15)  ガイドピン (16)  テンションピン (20)  カセットハーフ (20a)  切り欠き部 (21)  テープガイド (22)  ガイドローラ (23)  ガイドポール (24)  サプライ側リール (25)  テイクアップ側リール (51)  デープガイド (52)  ガイド (53)  スライド溝 (54)  ばね (60)  ダミーテープ巻取り部材 (60a)  ダミーテープ巻取り部材(60b)  
ダミーテープ巻取り部材(61)  アーム (80)  密着手段 (80a)  凸形状面 (90)  テープガイド (91)  接触部 (92)  爪部 (93)  レバー部 (94)  軸部 (95)  ばね (96)  凸部 (97)  スライダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  カセット手段に収納される磁気テープ
    を走行させるパスを形成するガイド手段と、前記ガイド
    手段によって形成されたパス上を前記磁気テープを一定
    の速度で走行させるための駆動手段と、前記駆動手段に
    より前記ガイド手段によって形成されたパス上を走行す
    る磁気テープに情報の記録または再生を行なう記録・再
    生手段と、前記ガイド手段と前記駆動手段と前記記録・
    再生手段の少なくとも一箇所で前記磁気テープを保護す
    るダミーテープを前記磁気テープに重ね合わされる保護
    手段と、を備えることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】  カセット手段に収納される磁気テープ
    を走行させるパスを形成するガイド手段と、前記ガイド
    手段によって形成されたパス上を前記磁気テープを一定
    の速度で走行させるための駆動手段と、前記駆動手段に
    より前記ガイド手段によって形成されたパス上を走行す
    る磁気テープに情報の記録または再生を行なう記録・再
    生手段と、前記ガイド手段と前記駆動手段と前記記録・
    再生手段の少なくとも一箇所で前記磁気テープを保護す
    るダミーテープを前記磁気テープの代わりにパス上を走
    行させる保護手段と、を備えることを特徴とする磁気記
    録再生装置。
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