JPH0434106Y2 - - Google Patents

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JPH0434106Y2
JPH0434106Y2 JP11554587U JP11554587U JPH0434106Y2 JP H0434106 Y2 JPH0434106 Y2 JP H0434106Y2 JP 11554587 U JP11554587 U JP 11554587U JP 11554587 U JP11554587 U JP 11554587U JP H0434106 Y2 JPH0434106 Y2 JP H0434106Y2
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vehicle
guide rod
seat
damper
attached
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両用シートの前後方向位置を乗員
の意志に応じて自動的に調整できるようにしたス
ライド機構に関し、特にその駆動機構を簡素化し
て大幅にコストを低減できるようにした機構に関
する。
〔従来の技術〕 従来から車両用シートには、乗員の身体的条件
に応じて最適の着座姿勢がとれるように、シート
を車両前後方向に移動するためのスライド機構が
設けられている。このようなスライド機構とし
て、従来例えば、特開昭57−114730号公報に記載
されたものがある。これは、シートが搭載される
ベース部材の左、右に配設されたアツパレール
を、車体フロアに固定された左、右のロアレール
で前後方向に摺動自在に支持し、それぞれのアツ
パレールに、送りねじとこれに噛み合うナツトと
からなるねじ送り機構を取り付け、該両機構にフ
レキシブルシヤフト、傘歯車機構を介して駆動モ
ータを連結して構成されている。
この従来のスライド機構では、駆動モータの回
転力が、左、右のねじ送り機構に伝達され、これ
により左、右のアツパレールが前後方向に駆動さ
れ、シートが前、後動することとなる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで最近の車両では、空力特性の向上ある
いはデザイン上の要請から、車体の側面上側部分
を車室内方向に傾斜させる場合がある。このよう
にした場合、そのままでは乗員の頭部が窮屈にな
ることからシートを車室内側に寄せることとなる
が、上記スライド機構を備えたシートでは、該機
構が車両のセンタトンネルと干渉し、内側に寄せ
にくい問題が生じる。
そこで本願考案者は、上記問題点を解決するた
め、上記左、右のアツパレールの一方だけを駆動
し、他方のアツパレールについてはガイドロツド
を取り付け、これにロアレールに固定されたガイ
ド部材を摺動自在に装着した片側駆動方式のスラ
イド機構を考案した。この片側駆動方式では、ス
ライド機構の構造が簡素化されるとともに、シー
トを車室内側に寄せることができ、上述の要請に
応えることができる。
ところが上記片側駆動方式では、シートを前端
位置又は後端位置に移動させ、再び逆方向に移動
させようとした場合に、特にガイドロツドとガイ
ド部材との間の摺動抵抗が大きくなる問題があ
る。
この摺動抵抗が大きくなる原因について検討し
たところ、シートを前、後端位置までスライドさ
せた状態で例えば車両を急発進、急停車させた場
合、シートのベース部材の剛性不足等が起因して
特に駆動しない側が慣性によりオーバースライド
し、これにより上記ガイドロツドとガイド部材と
の間にねじれが生じ、次に逆方向にシートを移動
させる場合の上記ガイドロツドとガイド部材間の
摺動抵抗が大きくなることが判明した。
本考案の目的は、車両用シートの片側駆動方式
スライド機構において、駆動しない側のオーバー
スライドを防止して、ガイド部の抵抗を軽減でき
るガイド部の構造を提供する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、車両用シートの片側駆動式スライド
機構において、非駆動側のアツパレール又はロア
レールの何れか一方にガイドロツドを前、後ブラ
ケツトを介して固定し、該ガイドロツドに上記両
レールの他方に固定されたガイド部材を摺動自在
に装着するとともに、該ガイドロツドの上記前、
後ブラケツト取付部に弾性部材製のダンパを取り
付け、該シートが前、後端位置に移動したとき上
記ガイド部材と上記前、後ブラケツトとで上記ダ
ンパを圧縮して初期反発力を発生させたことを特
徴としている。
〔作用〕
本考案に係るスライド機構によれば、シートを
前、後端位置に移動させた場合、上記ダンパがガ
イド部材と前、後ブラケツトで一定寸法だけ圧縮
され、該ダンパの弾性力に応じた初期反発力が発
生する。そして急ブレーキ等によつて非駆動側部
分に発生した慣性力は上記ダンパの初期反発力及
びさらなる圧縮による反発力によつて吸収され
る。またこの場合、非駆動側が仮にオーバースラ
イドしても上記反発力がこれを元の位置に戻すよ
うに作用し、これによりガイドロツド、ガイド部
材間のねじれによる摺動抵抗の増大を防止でき
る。その結果、片側のアツパレールのみを駆動し
ながら円滑な前後移動が可能なスライド機構を実
現できる。
また、ガイド部材に上記弾性部材製ダンパを当
接されるようにしたので、例えば金属製ストツパ
を当接させる場合のような異音が生じることもな
く、またこれらの間の寸法誤差を吸収できる効果
もある。
さらにまた、上記片側駆動方式を実現できたこ
とから、従来2組必要であつたねじ送り機構、傘
歯車装置などか1組ですみ、コトスを大幅に低減
できるとともに、シートを車室内側に寄せること
ができ、上記空力特性、デザイン上の要請に応え
ることができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による
車両用シートのスライド機構を説明するための図
である。
スライド機構の全体構成を示す第3図におい
て、1はベースプレートであり、これは車両前後
方向に延びる左、右アツパレール2,3の前部
間、後部間をそれぞれ前部プレート4、後部プレ
ート5で接続してなる平面視額縁状のものであ
る。なお、4a,5aはシートが固定されるシー
トブラケツトである。
上記右アツパレール3は横断面大略コ字状のも
ので、これは横断面大略T字状の右ロアレール6
により摺動自在に支持されており、該右ロアレー
ル6はブラケツト6aを介して車体のフロアにボ
ルト締め固定されている。また、上記左アツパレ
ール2は横断面大略L字状のもので、これの横辺
部2aが左ロアレール7により摺動自在に支持さ
れており、該左ロアレール7はブラケツト7aを
介してフロアに固定されている。
また、上記前部プレート4上には駆動モータ8
が搭載されており、該モータ8の出力軸8aはギ
ヤボツクス9に接続され、該ギヤボツクス9には
送りねじ10の前端部が挿入されている。該送り
ねじ10は上記右アツパレール3に沿つて後方に
延び、これの上記ギヤボツクス9近傍部分及び後
端部は該右ロアレール3に固着された前、後の支
持ブラケツト11a,11bによつて回転自在、
かつ軸方向移動不能に支持されている。またこの
送りねじ10にはスライドナツト12が螺装され
ており、該スライドナツト12を固定支持するブ
ラケツト12aは上記右ガイドレール6に固定さ
れている。なお、上記支持ブラケツト11a,1
1bの内面にはブラケツト12aと当接するゴム
シート11cが貼接されている。
また、上記左アツパレール2の内側にはガイド
ロツド13が配設されている。該ロツド13の
前、後両端は前、後の支持ブラケツト14a,1
4bによつて左アツパレール2に固定されてお
り、中程には上記ロアレール7に固定されたスラ
イドピース16が摺動可能に装着されている。
上記スライドピース16は上記スライドナツト
12と前後方向の同じ位置に配置されており、上
記前、後ブラケツト14a,14bは上記前、後
支持ブラケツト11a,11bよりそれぞれ例え
ばlだけ前方、後方に配置されている。そして上
記ガイドロツド13の前、後ブラケツト14a,
14b内側にはゴム製のダンパ15a,15bが
装着されている。この各ダンパ15a,15b
は、該シートが前、後端位置に移動してスライド
ピース16と当接したときその圧接力により弾性
変形して上記長さlに収納する長さ、硬度に設定
されており、これによりシートの前、後端位置に
おいては、第2図に示すように、駆動側部分と非
駆動側部分が同じ位置に停止するようになつてい
る。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例装置では、駆動モータ8を回転させる
と、この回転力がギヤボツクス9を介して送りね
じ10に伝達され、該送りねじ10が回転する。
すると、スライドナツト12がロアレール6、ひ
いてはフロアに固定されていることから、送りね
じ10が右アツパレール3とともに前後動してベ
ースプレート1を前後動させる。またこのとき、
左アツパレール2については、ガイドロツド13
がスライドピース16内を摺動することにより、
右アツパレール3と同調して前後動し、これによ
りベースプレート1ひいてはシートが前後動する
こととなる。
このような片側駆動方式における前後動作にお
いては、上述のように、例えばシートを前端位置
に移動させると、駆動側部分は支持ブラケツト1
1bがスライドナツト12に当接して停止する。
この状態で例えば走行中に急停車することにより
シートに前向きの大荷重が作用すると、非駆動側
部分はベースプレート1の剛性不足等によつて慣
性のためオーバースライドしてしまい、ガイドロ
ツド13とスライドピース16間にねじれが生
じ、次に逆方向に移動させる場合の該ガイド部の
摺動抵抗が増大する問題があつた。
これに対して本実施例では、シートが前端位置
にくると、ガイドロツド13に装着したゴム製の
ダンパ15bがスライドピース16と後ブラケツ
ト14bとで圧縮され、該ダンパ15bの弾性変
形によつて上記間隔lと同じ長さに収縮して停止
する。この場合、上記弾性変形に応じた初期反発
力が上記ダンパ15bに発生している。そしてこ
の状態で上記大荷重が作用した場合、このダンパ
15bの上記反発力及びさらなる弾性変形による
反発力によつて該荷重を吸収する。また仮にこの
非駆動側部分が一旦オーバースライドしても上記
初期反発力等によつて元の位置に戻ることとな
り、これにより上述のねじれの発生を防止でき
る。その結果、ガイドロツド13とスライドピー
ス16部分の逆方向移動時の摺動抵抗の増大を防
止でき、シートの円滑な前後動作を確保できる。
またこの場合、スライドピース16が金属製の
支持ブラケツト14bに直接当接することはない
から、両者間の異音の発生を防止でき、またこれ
らの間の寸法誤差を吸収できる。
さらにまた上述のように、円滑な動作を確保で
きることから片側駆動方式の採用が可能となり、
上記従来のものと比べてねじ送り機構等が1/2で
済み、部品点数を削減できた分だけコストを低減
できる。また、片側駆動方式を採用できることか
ら、スライド機構のセンタトンネルとの干渉の問
題が生じることがなく、必要に応じてスライド機
構、ひいてはシートを車室内側に寄せることがで
き、最近の空力特性、デザイン上の要請に対応す
ることが出来る。
なお、上記実施例では、送りねじを右アツパレ
ールに取り付けたが、これは勿論左アツパレール
に取り付けてもよく、また、ガイドロツド、スラ
イドピースをそれぞれアツパレール、ロアレール
に取り付けたが、これらも勿論逆に取り付けても
よい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に係る車両用シートのスラ
イド機構によれば、ガイドロツドの前、後ブラケ
ツト取付部に、シートが前、後端位置に移動した
ときガイド部材と前、後ブラケツトとで圧縮され
る弾性部材製のダンパを取り付けたので、非駆動
側のオーバースライドを防止してガイドロツド、
ガイド部材部分の摺動抵抗の増大を防止できる効
果があり、これにより片側駆動方式の採用を可能
にして、部品コストを大幅に削減できるととも
に、空力特性等の要請に対応できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による
スライド機構を説明するための図であり、第1図
はそのガイド部材等の配置関係を示す模式図、第
2図はその要部の模式図、第3図はスライド機構
の斜視図である。 図において、1はベースプレート、2,3は
左、右アツパレール、7,6は左、右ロアレー
ル、8は駆動モータ、13はガイドロツド、15
a,15bはダンパ、16はスライドピース(ガ
イド部材)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両用シートが搭載されるベースプレートの
    左、右に配設されたアツパレールを、車体に取り
    付けられた左、右のロアレールで車両前後方向に
    摺動可能に支持し、上記ベースプレートを駆動モ
    ータで前後方向に移動させるようにした車両用シ
    ートのスライド機構において、上記左、右のアツ
    パレールのいずれか一方を上記駆動モータで駆動
    するとともに、他方のアツパレール又はロアレー
    ルのいずれか一方に車両前後方向に延びるガイド
    ロツトを前、後ブラケツトを介して取り付け、該
    ガイドロツクに上記アツパレール又はロアレール
    の他方に固定されたガイド部材を摺動自在に嵌合
    装着するとともに、該ガイドロツドの上記前、後
    ブラケツト取付部に弾性部材製のダンパを装着
    し、該シートが前、後端位置に移動したとき上記
    ガイド部材と上記前、後ブラケツトとで上記ダン
    パを圧縮して該ダンパに初期反発力を発生させた
    ことを特徴とする車両用シートのスライド機構。
JP11554587U 1987-07-28 1987-07-28 Expired JPH0434106Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11554587U JPH0434106Y2 (ja) 1987-07-28 1987-07-28

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JP11554587U JPH0434106Y2 (ja) 1987-07-28 1987-07-28

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Publication Number Publication Date
JPS6419536U JPS6419536U (ja) 1989-01-31
JPH0434106Y2 true JPH0434106Y2 (ja) 1992-08-14

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