JPH043375Y2 - - Google Patents

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JPH043375Y2
JPH043375Y2 JP12111686U JP12111686U JPH043375Y2 JP H043375 Y2 JPH043375 Y2 JP H043375Y2 JP 12111686 U JP12111686 U JP 12111686U JP 12111686 U JP12111686 U JP 12111686U JP H043375 Y2 JPH043375 Y2 JP H043375Y2
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connecting bolt
electrode rod
recessed hole
stepped portion
brazing material
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  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
A 産業上の利用分野 本考案は真空インタラプタに係り、特に電極棒
の外端部に埋設する連結ボルトの接合構造に関す
るものである。 B 考案の概要 本考案は真空容器内に気密に電極棒を導入し、
各電極棒の内端に一対の電極を設けてなる真空イ
ンタラプタで、 電極棒の外端部に凹穴を設け、この凹穴に埋設
する連結ボルトの内端に段部を介して線ろう材を
巻付ける径小部を設けてなるものにおいて、凹穴
の内径、径小部の外径及び線ろう材の外径の寸法
関係を所定の関係にし、且つ段部を形成する傾斜
角を設定することにより、 線ろう材が溶けたときろう溜り現象が生ぜず、
連結ボルトと凹穴との隙間に溶けた線ろう材がス
ムーズに流れ込み確実にろう付けが行なえるよう
にしたものである。 C 従来の技術 第3図に真空インタラプタの外観図を示す。同
図において、1は真空容器である。該真空容器1
は絶縁筒の両端を端板により閉塞して形成され、
該端板を気密に貫通してCu(無酸素銅)からなる
固定電極棒2と可動電極棒3が真空容器1内に導
入されている。各電極棒2,3内端にはそれぞれ
電極(但し図示せず)が接触、離反自在に設けら
れる。 固定及び可動電極棒2,3の各々の外端には、
例えばSUSからなる連結ボルト4,5が結合さ
れており、真空インタラプタ1がしや断器に組込
まれたとき固定側の連結ボルト4は、しや断器フ
レーム及び固定側の端子導体に結合され、可動側
の連結ボルト5は操作ロツドに結合される。 ところで、固定側と可動側の各電極棒2,3と
連結ボルト4,5とのろう付け接合部は、次のよ
うに構成されている。 第4図は可動電極棒3と連結ボルト5のろう付
け結合部の構造を示す。すなわち、可動電極棒3
の外端には所定の内径D0及び深さを有すを凹穴
6が形成されており、凹穴6に連結ボルト5が挿
入されている。凹穴6の内周と連結ボルト5の外
周の間には小さい隙間7が形成されている。 また外径D2の連結ボルト5の内端部には、段
部8を介して外径D1(D1<D2)の径小部9が設け
てあり、この径小部9には、外径dの線ろう材1
0が巻付けられるものである。 段部8は、径小部9に巻き付けた線ろう材10
が連結ボルト5を凹穴6に挿入した際に脱落する
ことのないように保持するためのものである。こ
の段部8は、傾斜角θ=60〜90度の傾斜面に形成
され、且つ段部8と径小部9との境界部は、半径
R=約1mmの曲面に形成されている。 なお、凹穴6の内径D0 連結ボルト5の外径D2 径小部9の外径D1 線ろう材10の外径d との関係は、D2<D1+2d≦D0にしてある。 以上のような構成において、ろう付けに際して
は、第4図に示すように予め径小部9に線ろう材
10を巻付けたうえ該径小部9を凹穴6に挿入
し、炉に入れて加熱する。それにより線ろう材1
0は溶け、溶けたろう材10aが隙間7に流れ込
み、可動電極棒3と連結ボルト5とがろう付けさ
れる。 D 考案が解決しようとする問題点 ところで、従来においては、ろう付けが確実に
なされているかどうかの確認は、可動電極棒3の
外端面部にろう材10aの一部がしみ出している
か否かの目視確認により行なわれており、この外
部へのろう材のしみ出しが確認されないものはす
べて不良品として排除されていた。 そこで、可動電極棒3の外端面部にろう材のし
み出しが生じていないものを分解して調べたとこ
ろ第5図に示すように、段部8に溶けたろう材1
0aが溜る、いわゆるろう溜り現象11が生じ、
しかも可動電極3の凹穴6の内周面の一部にろう
材の食われが見られた。 このようなことに基因して隙間7に十分ろう材
が流れ込まず、ろう材のしみ出しが生じないこと
が判つた。しかも隙間7にろう材が十分流れ込ま
ないと、可動電極棒3と連結ボルト5との結合強
度が不十分となつてしまい、真空インタラプタの
性能及び耐久性の低下を招来するといつた問題が
ある。 E 問題点を解決するための手段 そこで、本考案者らはろう溜り現象11が連結
ボルト5に設けた段部8の部分に生じ、しかもろ
う材の食われ現象が生じることを見出したことに
基づき、これら現象が段部8にどのような対策を
施せば解決できるか種々実験を試みた。 実験に先だち、本考案者らは、前記のろう溜り
現象11が生じるのは、段部8の傾斜角θが60〜
90度と水平に近く、しかも線ろう材が凹穴6の内
周面に接触する状態であることから、溶けたろう
材が段部8で溜められ、表面張力が働きやすくな
つていることによるものであろうと推測した。 そこで実験は第6図の構成において、連結ボル
ト5の径小部6の外径D1と段部8の傾斜角θと
を種々変えて実験を行なつた。 なお、第6図において D=30mm D0=12mm L=20mm d=1mm D2=12mm =9mm また可動電極棒3は無酸素銅 連結ボルト5はSUS材 線ろう材10はCu−Mn−Niろう材を用いた結
果を次表に示す。
【表】 すなわち、D1≦9.5mm,θ≦60度、であれば、
段部8の部分にろう溜りが生じず、又ろう食われ
も生じず良好なろう付けが行なえることが判つ
た。換言すれば、 線ろう材が凹穴6の内周面に接触することのな
い寸法関係の、D0>D1+2d で且つ段部8の傾斜角をθ≦60度の垂直面に近い
状態とすれば良いことが判明した。 またD0=16mm、D0=18mmについても実験した
ところ、同様な関係にあることが見出された。 また、段部8を傾斜角θ≦60度の平面でなく、
この傾斜角線分に接する曲面にて実験したとこ
ろ、同様な結果が得られ、換言すれば曲面の曲率
半径は3mm以上にすれば良いことが判つた。 本考案は前記の実験結果にもとづいてなされた
ものである。 すなわち、本考案に係る真空インタラプタは、
真空容器を気密に貫通すると共に対向配置した電
極棒を介して真空容器内に一対の電極を設け、少
なくとも一方の電極棒の外端部に連結ボルトをろ
う付け埋設した真空インタラプタにおいて、前記
電極棒の外端部に凹穴を設け、該凹穴内に埋設す
る連結ボルトの内端側に傾斜面の段部を介して線
ろう材を巻付ける径小部を設けて形成し、前記凹
穴の内径をD0、連結ボルト径小部の外径をD1
線ろう材の外径をdとした時に、 D0>D1+2d の関係とし、且つ段部を形成す
る傾斜面の傾斜角を60度以下としたものである。 また、本考案は前記段部の傾斜面を平面で形成
したものである。 さらに、本考案は前記段部の傾斜面を、傾斜角
60度以下の線分に接する半径3mm以上の曲面で形
成したものである。 F 作用 前記構成によると、線ろう材が溶けたとき、段
部でろう溜り現象が生ぜず、連結ボルトと凹穴と
の隙間にスムーズにろう材が流れ込み確実なろう
付けが行なわれる。 G 実施例 以下本考案を第1図、第2図に示す実施例にも
とづいて説明する。なお、従来と同等部分には同
一符号を付して説明する。 第1図は第1実施例を示す。図において、平面
状の段部8の傾斜角θは60度に設けている。 しかも、凹穴の内径D0,径小部の外径D1,線
ろう材の外径d, との関係をD0>D1+2d すなわち、D0=12mm,D1=9.5mm、d=1mmと
した。 なお、電極棒の外径はD=30mm 連結ボルトの外径はD2=12mmである。 このように構成したうえ、径小部9に線ろう材
10を巻き付け、電極棒3の凹穴6に嵌めて加熱
したところ、溶けたろう材10aは隙間7にスム
ーズに流れ込み、隙間7から外部にしみ出して良
好にろう付けすることができた。 第2図は第2実施例を示す。同図において曲面
状の段部8は、傾斜角θ=60度の線分に接する半
径R=3mmの曲面に形成している。 なお、他の条件は、第1図の場合と同じであ
る。 この第2実施例においても、径小部9に線ろう材
10を巻装して電極棒3の凹穴6に嵌めて加熱し
たところ、溶けたろう材10aは隙間7にスムー
ズに流れ込み、隙間7から外部にしみ出して良好
にろう付けすることができた。 なお、上記の説明では可動電極棒3と連結ボル
ト5の例について説明したが固定電極棒2と連結
ボルト4の接合部も上記と同様に構成される。 H 考案の効果 本考案によると、電極棒と連結ボルトとのろう
付け結合部において、連結ボルトに形成したろう
材セツト用の段部を傾斜角θ≦60度とし、且つ
D0>D1+2d(D0は凹穴の内径、D1は連結ボルト
の径小部の外径、dは線ろう材の外径)の関係に
しているので、段部にろう溜り現象が生じず、連
結ボルトの外周と凹穴との間隙に溶けたろう材が
安定して流れ込むので、それにより、一部のろう
材が電極棒の外端面に確実にしみ出る。従つて、
ろう付け失敗の確率が非常に少なくなり、不良品
の発生が非常に減少すると共に接合強度が安定
し、真空インタラプタの性能及び耐久性の安定化
が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る電極棒と連結ボルトとの
接合部構造の第1実施例の断面図、第2図は第2
実施例の断面図、第3図は真空インタラプタの外
観図、第4図は従来の電極棒と連結ボルトとの接
合構造を示す断面図、第5図は同じくろう溜り現
象を示す断面図、第6図は実験に用いた電極棒と
連結ボルトとの接合部構造の断面図である。 1……真空容器、2……固定電極棒、3……可
動電極棒、4,5……連結ボルト、6……凹穴、
7……隙間、8……段部、9……径小部、10…
…線ろう材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 真空容器を気密に貫通すると共に対向配置し
    た電極棒を介して真空容器内に一対の電極を設
    け、少なくとも一方の電極棒を可動自在に設
    け、少なくとも一方の電極棒の外端部に連結ボ
    ルトをろう付け埋設した真空インタラプタにお
    いて、 前記電極棒の外端部に凹穴を設け、該凹穴内
    に埋設する連結ボルトの内端側に傾斜面の段部
    を介して線ろう材を巻付ける径小部を設けて形
    成し、前記凹穴の内径をD0、連結ボルト径小
    部の外径をD1、線ろう材の外径をdとした時
    に、 D0>D1+2d の関係とし、且つ段部を形成
    する傾斜面の傾斜角を60度以下としたことを特
    徴とする真空インタラプタ。 (2) 前記段部の傾斜面を平面で形成した実用新案
    登録請求の範囲第1項の真空インタラプタ。 (3) 前記段部の傾斜面を傾斜角60度以下の線分に
    接する半径3mm以上の曲面で形成した実用新案
    登録請求の範囲第1項の真空インタラプタ。
JP12111686U 1986-08-07 1986-08-07 Expired JPH043375Y2 (ja)

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JPS6328230U JPS6328230U (ja) 1988-02-24
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