JPH0433694B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、遊技台としてのパチンコ台
の複数を横方向に並設して構成される遊技台列
に、紙幣を当該遊技台列前面側から受け入れて当
該遊技台列背面側に送り出し可能な複数の紙幣投
入機を当該遊技台列に沿う方向で設け、遊技台列
の背面側に、これら紙幣投入機の各々から送り出
される紙幣を特定位置まで合流搬送する挾持搬送
装置を設けて、紙幣投入機に受け入れた紙幣を能
率良く回収できるようにした遊技設備に関する。

〔従来の技術〕

従来の遊技設備では、硬貨の投入で作動する自
動玉貸機をパチンコ遊技台間に設け、自動玉貸機
から落下排出された硬貨を受け止めてパチンコ遊
技台列一端側に搬送する搬送装置をパチンコ遊技
台列背面側に設けて、投入硬貨を能率良く回収で
きるようにしたものであるが（例えば、実開昭52
−160482号、実開昭52−146375号公報参照）、紙
幣の投入で作動する自動玉貸機等の紙幣投入機を
遊技台間に設けた遊技設備では、紙幣が硬貨に比
べて大形でかつ薄いものであり、しかも軽くて可
撓性があるという特性から硬貨のようには取扱に
くいので、紙幣投入機の各々に金庫（スタツカ
ー）を備えておき、各紙幣投入機において受け入
れた紙幣はその受け入れた紙幣投入機の金庫に収
納しておくことが行われている（特開昭53−3399
号公報参照）。

〔発明が解決しようとする課題〕

従つて、従来の紙幣の投入で作動する紙幣投入
機を遊技台間に設けた遊技設備によれば、各紙幣
投入機に投入された紙幣を回収するに際して、回
収者が各紙幣投入機の前面まで一々移動して金庫
内の紙幣を回収しなければならず、一連の遊技台
列についてだけみても各紙幣投入機からの紙幣の
回収を能率良く行なうことができないのはもとよ
り、遊技台の稼働中に金庫が満杯になつた時には
遊技者の間に入り込んで回収しなければならない
場合もあり、遊技者に対する配慮にも欠けるもの
である。

そこで、従来の硬貨の投入で作動する自動玉貸
機パチンコ遊技台間に設けた遊技設備と同じよう
に、遊技台側前面側から受け入れた紙幣を遊技台
列背面側に送り出す紙幣投入機を遊技台間に設
け、各紙幣投入機から送り出された紙幣を遊技台
列一端側の回収位置まで合流搬送する搬送装置を
遊技台列の背面側に設けて、紙幣を遊技者の邪魔
にならず、しかも能率良く回収できるようにする
ことが考えられるが、この場合、紙幣投入機から
送り出される紙幣を、単にコンベヤ等の搬送装置
の搬送面に不規則な姿勢で自重落下させて遊技台
列一端側の回収位置まで合流搬送するだけでは搬
送紙幣が搬送途中で滞留する等、搬送が不確実に
なり易く、また、不規則な姿勢で自重落下してく
る紙幣を搬送装置の搬送面に確実に受け止められ
るよう、搬送面の横幅が広い大型の搬送装置を設
ける必要があり、搬送装置の据え付けスペースを
遊技台列背面側に広く確保する必要があるから遊
技台の据え付けスペースがその分少なくなるおそ
れがある。

本発明は上記実情に鑑みてなされたものであつ
て、紙幣が備える特性を有効に活用して、紙幣投
入機に投入された紙幣を遊技者の邪魔にならず能
率良く円滑に搬送して確実に回収できるものであ
りながら、広い据え付けスペースを必要としない
遊技設備を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成する為の本発明の特徴構成は、 Ａ 複数の遊技台を横方向に並設して構成される
遊技台列に、紙幣を当該遊技台列前面側から受
け入れて一定又は略一定の姿勢で当該遊技台列
背面側に送り出し可能な複数の紙幣投入機が当
該遊技台列に沿う方向で設けられ、 Ｂ 前記遊技台列の背面側に、前記紙幣投入機の
各々から一定又は略一定の姿勢で送り出される
紙幣を受け取つて挾持し、前記遊技台列に沿つ
て当該遊技台列背面側の特定位置まで合流搬送
する挾持搬送装置が設けられているとともに、 Ｃ 前記紙幣投入機と前記挾持搬送装置との間
に、前記紙幣投入機から送り出される紙幣を前
記挾持搬送装置の合流部に案内する案内機構が
設けられている遊技設備であつて紙幣を前記挾
持搬送装置の合流部に案内する案内機構が設け
られている遊技設備であつて、 Ｄ 前記案内機構が、当該案内機構の案内路を前
記遊技台列長手方向に沿つて揺動可能に設けら
れている遊技設備 上記Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの構成にあり、かかる構成
から次の作用効果を奏する。

〔作用〕

ａ 前記Ａ，Ｂの構成により、紙幣投入機の各々
から送り出される紙幣を手間をかけず、しか
も、遊技台列の背面側に沿つての搬送で遊技者
の邪魔にならずに、能率良く回収できるのであ
るが、 ｂ 紙幣を一定又は略一定の姿勢で遊技台列背面
側に送り出し可能な紙幣投入機を設けて、紙幣
を紙幣投入機から遊技台列背面側の特定位置ま
で一連に挾持搬送するから、搬送ベルト上で紙
幣を載置搬送する場合に比べて、紙幣が滞留し
にくい状態で円滑に搬送でき、 ｃ しかも、挾持姿勢で一連に搬送するから、狭
いスペースでも効率よく確実に搬送できる。

ｄ 前記Ｃの構成により、紙幣投入機と挾持搬送
装置との配置間隔の如何にかかわらず、紙幣を
紙幣投入機から挾持搬送装置に受け渡すことが
できる。

そして、このように、紙幣投入機と挾持搬送
装置との間に案内機構を設けるにあたつて、例
えば、遊技台列毎に、紙幣投入機と挾持搬送装
置との配置間隔や遊技台列長手方向での紙幣投
入機と挾持搬送装置との相対位置が異なつてい
る場合、その都度、紙幣投入機と挾持搬送装置
との配置間隔に応じた案内路長さを有する案内
機構や遊技台列長手方向での紙幣投入機と挾持
搬送装置との相対位置に応じた案内方向を有す
る案内機構を製作して設ける必要があり、設備
全体の製作コストが高くなる欠点があるが、 ｅ 前記Ｄの構成により、案内機構の案内路を揺
動させて、遊技台列長手方向に直交する方向で
の案内路長さや紙幣投入機から挾持搬送装置へ
の案内方向を変更できるので、紙幣投入機と挾
持搬送装置との配置間隔や遊技台列長手方向で
の紙幣投入機と挾持搬送装置との相対位置が異
なつていても、案内機構の案内路を揺動させる
ことで、紙幣を紙幣投入機から挾持搬送装置に
円滑に案内できる。

〔発明の効果〕

前記ａの作用により、紙幣投入機に投入された
紙幣を遊技者の邪魔にならず能率良く回収でき、
しかも前記ｂの作用により、円滑に搬送して確実
に回収できるものでありながら、前記ｃの作用に
より、広い据え付けスペースを必要とせずに搬送
できる。

又、前記ｄの作用により、紙幣投入機と挾持搬
送装置との配設間隔の如何にかかわらず、紙幣を
確実に搬送できるとともに、前記ｅの作用によ
り、紙幣投入機と挾持搬送装置との配置間隔や遊
技台列長手方向での紙幣投入機と挾持搬送装置と
の相対位置が異なつている場合でも、設備全体の
製作コストの高騰を抑制できる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第８図及び第９図は、パチンコ遊技設備を示
し、このパチンコ遊技設備は、複数のパチンコ台
Ａを列状に配置し、かつ、これら列状に配置され
たパチンコ台Ａのうちの隣接パチンコ台Ａ，Ａ間
のうち、１つ置きに位置する間夫々に、矩形状又
はそれに近い形状に構成された可撓性の薄板状対
としての紙幣ａをそれの長辺が上下に位置する姿
勢で受入れ、かつ、背部に送出し可能な紙幣投入
機Ｂを介在させて成るパチンコ台列の２列を、小
間隔を隔てた背中合せの状態に配設し、この両パ
チンコ台列間に、各紙幣投入機Ｂからの送出し紙
幣ａを受け取つて挾持し、パチンコ台列背面側の
一端に設けた収納部Ｃに合流搬送する挾持搬送装
置Ｄを設けて、構成されている。

尚、前記紙幣投入機Ｂは、紙幣ａの良否を識別
する機能を備えており、紙幣ａが良の場合にのみ
その紙幣ａを背部に送出し、紙幣ａが不良の場合
には、紙幣受入口ｂに返却すべく構成されてい
る。

前記挾持搬送装置Ｄは、紙幣投入機Ｂを挾んで
隣接するパチンコ台Ａ，Ａの長さに渡る部分を一
ユニツトとする分割ユニツトｄの複数を、搬送方
向に連結して構成されており、各分割ユニツトｄ
は、第３図乃至第７図に示すように、紙幣ａをそ
の肉厚方向から挾持してその長辺が上下に位置す
る姿勢で搬送する二組の挾持搬送機構を、挾持搬
送路に沿つて並べた状態で搬送ケース３内に設け
て構成されている。

前記挾持搬送機構の各々は、挾持搬送路にに沿
つて駆動回路される無端回動ベルト１と、この無
端回動ベルト１との協働で紙幣ａを挾持する複数
の挾持ローラ２とを設けて構成され、無端回動ベ
ルト１は紙幣搬送方向に所定間隔を隔てて取付け
られた複数のプーリ１Ａに渡つて巻回されている
とともに、複数の挾持ローラ２は紙幣ａの搬送方
向長さよりも短い間隔で挾持搬送路に沿つて配設
されている。

前記搬送ケース３の両横側でかつ搬送方向ほぼ
中央部に、紙幣投入機Ｂから送出されてくる紙幣
ａを受入れる開口部３Ａが形成され、紙幣投入機
Ｂと分割ユニツトｄとの間に、紙幣投入機Ｂから
送り出される紙幣ａを、開口部３Ａを通して搬送
上手側に位置する挾持搬送機構の搬送終端部とこ
れの搬送下手側に隣接位置する挾持搬送機構の搬
送始端部との間の合流部に案内する案内機構が設
けられている。

前記案内機構は、紙幣投入機Ｂから送り出され
る紙幣ａを挾持して、開口部３Ａから搬送下手側
に位置する挾持搬送機構の搬送始端部間に向けて
紙幣ａを合流搬送する合流搬送機構Ｅを設けて構
成されている。

第５図及び第６図に示すように、前記複数のプ
ーリ１Ａのうち、紙幣搬送方向の両端に位置する
プーリ１Ａ夫々は、他の中間に位置するプーリ１
Ａよりも大径に構成されていると共に、搬送ケー
ス３とこれに固着のステー６Ａ，６Ａとにより２
点で回動自在に支承された支軸１８，１９に一体
回動状態で取付けられている。

前記複数のローラ２のうち、紙幣搬送方向の両
端に位置するもの、つまり前記大径プーリ１Ａに
対応するローラ２夫々は、他の中間に位置するロ
ーラ２よりも大径に構成されていると共に、搬送
ケース３とこれに固着のステー６Ｂとにより２点
で回動自在に支承された支軸２６，３６に一体回
転状態で取付けられている。そして、前記大径ロ
ーラ２，２を前記大径プーリ１Ａ，１Ａから離間
する側へ一定範囲内で移動自在に構成すると共
に、前記大径ローラ２，２を支軸２６，３６を介
して前記大径プーリ１Ａ，１Ａ側へ移動付勢する
付勢機構としての上下一対のスプリング３３，３
３を設けて、第１１図イ、ロに示すように、支軸
２６に取付けられた大径ローラ２を無端回動ベル
ト１に弾接した挾持作用位置と無端回動ベルト１
から離間した挾持解除位置とに位置変更可能に構
成してある。

又、前記複数の中間プーリ１Ａは、挾持搬送紙
幣ａの非挾持部分をそれの肉厚方向の両側から搬
送案内する一対の案内板５，５のうちの一方に、
スプリング３４を介して挾持側へ移動付勢された
状態で支承され、前記複数の中間ローラ２は、前
記一対の案内板５，５のうちの他方に、スプリン
グ３５を介して挾持側へ移動付勢された状態で支
承されている。

前記中間プーリ１Ａを支承する側の案内板５
は、上下複数のブラケツト４Ａ，４Ｂを介して前
記搬送ケース３に取付けられ、これら上下複数の
ブラケツト４Ａ，４Ｂのうち、上側に位置するブ
ラケツト４Ａが、前記案内板５に揺動自在に取付
けられている。そして、この上側ブラケツト４Ａ
を、搬送ケース３に取付けられた板バネ７に弾性
的に係合すべく揺動することにより案内板５を搬
送ケース３に係止固定する状態（第１図参照）
と、前記上側ブラケツト４Ａを前記板バネ７との
係止を解除すべく揺動することにより案内板５を
搬送ケース３との間に上方からの前記無端回動ベ
ルト１の掛け替えを許容する空間８を形成する状
態（第２図参照）とに切替自在に構成してある。

又、前記中間ローラ２を支承する側の案内板５
は、下部の支点Ｐ周りで揺動自在に前記搬送ケー
ス３に取付けられ、この案内板５を揺動すること
により、紙幣ａを挾持する挾持作用位置（第１図
参照）と挾持作用を解除する挾持解除位置（第２
図参照）とに位置変更可能に構成されている。
尚、第１図に示す９は、前記案内板５の上端に取
付けられた固定片１０を搬送ケース３への連結状
態に弾性的に係合保持する板バネである。

前記搬送ケース３は、上部に開口が形成された
搬送ケース本体３ａと、この搬送ケース本体３ａ
の上部開口のうち、前記開口部３Ａ相当部分を閉
塞する第１蓋体３ｂと、前記上部開口の他の部分
を閉塞する第２蓋体３ｃとから構成されている。
又、前記両蓋体３ｂ，３ｃは、搬送ケース本体３
ａに対して着脱自在に構成されている。

前記案内板５，５の上下両側辺とこれらに相対
向する前記搬送ケース３の内面との間夫々に、紙
幣ａの折れ曲り部分の移動を許容する空隙Ｆを形
成して、紙幣ａの折れ曲り部分が引つ掛かること
なく円滑に搬送できるようにしている。

前記合流搬送機構Ｅは、前記紙幣投入機Ｂから
の紙幣ａに接当する受入用ベルト１１と、この受
入用ベルト１１との協働により紙幣ａを開口部３
Ａに挾持搬送するべく、受入用ベルト１１に対設
した複数の受入用ローラ１２とを設けてその案内
路Ｇが形成され、前記受入用ベルト１１が、搬送
紙幣ａの非挾持部分をそれの肉厚方向の両側から
搬送案内する一対の受入用案内板１３，１３のう
ちの一方に支承された複数のプーリ１４に巻回さ
れ、又、前記複数の受入用ローラ１２が、他方の
受入用案内板１３に支承されている。

尚、前記受入用ベルト１１は、搬送終端側に位
置する上下軸芯Ｘ周りで前記ローラ１２と一体揺
動自在でかつスプリング１５によりローラ側へ揺
動付勢されている。そして、前記ローラ１２の揺
動アーム１６を搬送ケース３に取付けたブラケツ
ト１７の長孔１７ａ内で位置変更することによ
り、受入用ベルト１１を任意の揺動姿勢に固定で
きるようにしてある。

第５図、第６図、及び、第１０図に示すよう
に、前記各分割ユニツトｄにおける搬送方向上手
側に位置する無端回動ベルト１を回動案内する前
記複数のプーリ１Ａのうちの終端部に位置する第
１プーリ１Ａの第１支軸１８と、搬送方向下手側
に位置する無端回動ベルト１を回動案内する前記
複数のプーリ１Ａのうちの始端部に位置する第２
プーリ１Ａの第２支軸１９と、１個の電動モータ
２０の操作軸２０ａとを、ギア２１，２２，２３
を介して連動連結することにより、２つの無端回
動ベルト１Ｂ，１Ｂを駆動するように構成してあ
る。又、前記一方の受入用ベルト１１を回動案内
する複数のプーリ１４のうちの搬送終端部に位置
する駆動プーリ１４と前記第２プーリ１Ａとを一
体回動させるべく、当該駆動プーリ１４を摩擦板
２４を介して第２プーリ１Ａ側へ圧接するスプリ
ング２９Ａを設けると共に、前記他方の受入用ベ
ルト１１を回動案内する複数のプーリ１４のうち
搬送終端部に位置する駆動プーリ１４と前記ロー
ラ２Ａとを一体回動させるべく、当該駆動プーリ
１４を摩擦板２５を介してローラ２側へ圧接する
スプリング２９Ｂを設け、前記両支軸１９，２６
をギア２７，２８を介して連動連結して、２つの
受入用ベルト１１，１１を前記２つの無端回動ベ
ルト１，１と同期して駆動できるようにしてあ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る遊技設備の実施例を示し、
第１図及び第２図は分割ユニツトの縦断面図、第
３図及び第４図は分割ユニツトの連結部を示す縦
断側面図及び横断平面図、第５図及び第６図は合
流搬送機構の配設部の縦断背面図及び横断平面
図、第７図は分割ユニツトの斜視図、第８図及び
第９図はパチンコ遊技設備の正面図及び横断平面
図、第１０図は要部の横断平面図、第１１図イ，
ロは合流搬送機構の動作を示す概略説明図であ
る。 Ａ……遊技台、ａ……紙幣、Ｂ……紙幣投入
機、Ｄ……挾持搬送装置、Ｅ……案内機構、Ｇ…
…案内路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の遊技台Ａを横方向に並設して構成され
   る遊技台列に、紙幣ａを当該遊技台列前面側から
   受け入れて一定又は略一定の姿勢で当該遊技台列
   背面側に送り出し可能な複数の紙幣投入機Ｂが当
   該遊技台列に沿う方向で設けられ、前記遊技台列
   の背面側に、前記紙幣投入機Ｂの各々から一定又
   は略一定の姿勢で送り出される紙幣ａを受け取つ
   て挟持し、前記遊技台列に沿つて当該遊技台列背
   面側の特定位置まで合流搬送する挾持搬送装置Ｄ
   が設けられているとともに、前記紙幣投入機Ｂと
   前記挾持搬送装置Ｄとの間に、前記紙幣投入機Ｂ
   から送り出される紙幣ａを前記挾持搬送装置Ｄの
   合流部に案内する案内機構Ｅが設けられている遊
   技設備であつて、前記案内機構Ｅが、当該案内機
   構Ｅの案内路Ｇを前記遊技台列長手方向に沿つて
   揺動可能に設けられている遊技設備。