JPH04336555A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子写真法が適用さ
れるプリンタなどの装置に関し、特に感光体表面に当接
する当接部材から感光体に直流電圧を印加する電子写真
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真法を用いた装置における感光体
の帯電処理では、ワイヤ電極からのコロナ放電が一般的
に利用されている。ところが、このコロナ放電では感光
体表面に所定の表面電位を与えるために高電圧をワイヤ
電極に印加しなければならず、電源装置の大型化による
コストの上昇を招くとともに、オゾンの発生による画質
の劣化や人体への悪影響などの問題がある。そこで、感
光体表面に導電性素材からなる当接部材を直接接触させ
、この当接部材に比較的低い直流電圧を印加することに
より感光体表面に電荷を直接注入して所定の表面電位を
得るようにしたものが提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
当接部材を用いて接触帯電を行う電子写真装置では、ア
ルミニウムなどの導電性素材によって形成された基体の
表面にＯＰＣなどの感光層を形成した感光体が用いられ
ており、この感光層は絶縁体により構成されているため
に当接部材を介して感光体に電圧を印加するに際して感
光層の厚みに応じた閾値が発生し、感光層の形成ムラに
よって感光体表面における帯電ムラを生じる問題があっ
た。また、この閾値による感光体表面の帯電電位の低下
に対処するために規定の表面電位に対して５００Ｖ〜１
ＫＶ程度高い電源電圧を必要とする問題があった。

【０００４】この発明の目的は当接部材から感光体に電
圧を印加する際の帯電開始時に閾値を生じないようにし
、感光体表面における帯電ムラを防止するとともに、帯
電効率を向上して規定の表面電位以上の電源電圧を不要
にすることができる電子写真装置を提供することにある
。

【０００５】また、上記の課題を解決しつつ、感光体表
面方向への電流のリークを防止することができる電子写
真装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載した発明
の電子写真装置は、感光体表面に当接する当接部材から
感光体に電圧を印加する電子写真装置において、前記感
光体表面に導電層を構成したことを特徴とする。

【０００７】また、請求項２に記載した発明に係る電子
写真装置は、前記導電層が、感光体の表面に方向に絶縁
性を有するようにしたものである。

【０００８】

【作用】請求項１記載した発明においては、当接部材が
当接する感光体の表面には導電層が構成されており、電
源から当接部材に供給された電流は一旦、感光体表面の
導電層に流れ、導電層と基体との間の感光層が帯電する
。したがって、当接部材から感光体に電圧を印加する際
に、帯電開始時に閾値を生じることがなく、感光層の形
成ムラに起因する帯電ムラを生じることもない。

【０００９】また、感光体を規定の表面電位に帯電させ
るために、この規定表面電位より高い電源電圧を必要と
することがない。

【００１０】請求項２に記載した発明においては、感光
体の表面に形成された導電層が、感光体の表面方向に絶
縁性を有しており、当接部材から導電層に流れた電流が
表面方向にリークすることがない。したがって、当接部
材から感光体の感光層に電圧を印加する際の帯電効率が
より向上する。

【００１１】

【実施例】図１は、請求項１に記載した発明に係る電子
写真装置の要部の構成を示す断面図である。感光体１は
、レーザープリンタなどの電子写真装置の内部に回転軸
５を介して軸支されている。感光体１は、アルミニウム
などの導電性素材により円筒形状に形成された基体４の
外周面に感光層３および導電層２を順に形成したもので
ある。この導電層２は、抵抗率が１０１２Ωｍ〜１０８
　Ωｍで厚みが０．１μｍ〜２０μｍが好ましい。一例
としてアルミ基体４の直径を３０ｍｍとした場合、感光
層３の厚みは２０μｍ程度であり、導電層２は抵抗率が
１０１０Ωｍで厚みが１μｍ程度の透明導電性樹脂によ
り構成される。導電層２を透明樹脂により構成するのは
、露光時における露光光が感光層３に到達できるように
するためである。

【００１２】当接部材６は回転軸７を介して電子写真装
置内に軸支された帯電ローラであり、この帯電ローラは
芯金１０の外周部に導電性ゴムよりなる低抵抗層８およ
び高抵抗層９を形成したものである。この帯電ローラ（
当接部材）６は、感光体１の周面における軸方向の略全
域に亘って感光体１と当接する。また、帯電ローラ７の
回転軸は感光体５の回転軸に平行にされている。回転軸
７には電源装置１１から直流電圧が印加されており、一
方、感光体ドラム１の回転軸５は接地されている。帯電
ローラ６の導電性ゴムの硬度は３０度程度が適当である
。また、低抵抗層８の抵抗率は１０４　Ωｍ、高抵抗層
９は１０６Ωｍ程度が適当であり、両者の厚みは１００
μｍ程度とすることができる。

【００１３】以上の構成により、感光体ドラム１の導電
層２の表面に帯電ローラ６の導電性ゴムの高抵抗層９が
所定のニップ幅で当接する。この帯電ローラ６の回転軸
７に電源装置１１から直流電圧を印加すると、芯金１０
、低抵抗層８および高抵抗層９から感光体１の導電層２
に電流が流れ、導電層２と基体４との間の感光層３が帯
電する。帯電ローラ６から感光体１に電圧を印加するに
際して両者は共に導電性を有する部分において当接して
いるため、電源装置１１から供給された電流は帯電ロー
ラ６から感光体１の表面に容易に流れる。このため、帯
電が可能となるまでに閾値を生じることがなく、帯電ム
ラや帯電効率の低下を生じることもない。

【００１４】図２は、請求項２に記載した発明に係る電
子写真装置が備える感光体の部分断面図であり、図３は
その平面図である。感光体２１はアルミニウムなどを素
材とする基体２４の表面に感光層２３を形成し、更にそ
の表面に多数の分割電極２２により構成される導電層が
形成されている。この導電層を構成する分割電極２２は
抵抗率の低いＳｎＯ２　やＡｌなどを素材とし、公知の
フォトレジスト技術等によりピッチＰで感光層２３の表
面に形成したものである。このピッチＰは１００μｍ程
度が望ましい。

【００１５】上記の構成により、帯電ローラ６などの当
接部材からの帯電効率を向上するために導電層に抵抗率
の低い材料を用いた場合にも、感光体２１の表面方向へ
の電流のリークを防止でき、帯電効率を高く維持するこ
とができる。

【００１６】

【発明の効果】この発明によれば、当接部材から感光体
に容易に電流が流れ、帯電開始時に閾値を生じることが
なく、帯電ムラを防止するとともに帯電効率を向上でき
る利点がある。また、感光体の表面方向に絶縁性を有す
る導電層を構成することにより、導電層に抵抗率の低い
素材を用いた場合にも表面方向の電流のリークを完全に
防止でき、帯電効率を更に向上できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１に記載した電子写真装置の要部の構成
を示す断面図である。

【図２】請求項２に記載した電子写真装置が備える感光
体の要部の断面図である。

【図３】上記請求項２に記載の厚みに係る電子写真装置
が備える感光体の部分平面図である。

【符号の説明】

１，２１−感光体 ２−導電層 ３−感光層 ６−帯電ローラ（当接部材） １１−電源装置 ２２−分割電極（導電層）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】感光体表面に当接する当接部材から感光体
   に電圧を印加する電子写真装置において、前記感光体表
   面に導電層を構成したことを特徴とする電子写真装置。
2. 【請求項２】前記導電層が、感光体の表面方向に絶縁性
   を有する請求項１記載の電子写真装置。