JPH04336404A - 磁性膜 - Google Patents

磁性膜

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JPH04336404A
JPH04336404A JP13726091A JP13726091A JPH04336404A JP H04336404 A JPH04336404 A JP H04336404A JP 13726091 A JP13726091 A JP 13726091A JP 13726091 A JP13726091 A JP 13726091A JP H04336404 A JPH04336404 A JP H04336404A
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JP
Japan
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magnetic
film
magnetic film
vertical
anisotropy
Prior art date
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Pending
Application number
JP13726091A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Katsuragawa
忠雄 桂川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁性膜に関し、詳しくは
光磁気記録媒体として特に有用であり、更には、レーザ
ー光を利用しないで記録・再生を行なう磁気記録媒体、
その他、書き換え可能なホログラフィー用メモリにも適
用可能な磁性膜に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性膜(磁性体薄膜)を適当な基板(非
磁性支持体)上に形成したものは記録媒体(磁気記録媒
体、光磁気記録媒体)として大いに利用されている。
【0003】殊に、光磁気記録方式に採用される記録媒
体(光磁気記録媒体)には、記録感度が高いこと、磁気
光学効果(ファラデー効果、カー効果)が大きいこと、
大面積のものが均質かつ安価に製作できること、安定性
にすぐれていること等が要求される。
【0004】これに加えて、磁気光学効果の大きさは磁
化の向きと光の進行方向とが平行なとき最も大きくなり
、また、面に垂直な磁化という条件は垂直磁気記録の要
件も満たしているため高密度記録にも適する。従って、
媒体の面に垂直に磁化をもつ材料が選択されねばならな
い。
【0005】こうした要請から、光磁気記録媒体におけ
る磁性膜の材料として(1)垂直磁気記録媒体で採用さ
れている磁性材料(代表的な六方晶最密充填(hcp)
構造のマグネトプラムバイト型Baフェライト)を使用
したり、(2)MnBi、MnCuBi、MnGaGe
、MnAlGe、PtCo(以上多結晶);(YBi)
3(FeGa)5O12(単結晶);GdCo、GdF
e、TbFe、GdTbFe、TbDyFe(以上アモ
ルファス)などが使用されたりしている。
【0006】だが、前記(1)(2)の磁性膜は、その
材料によっては、製膜が低基板温度で行ないにくかった
り、半導体レーザーの波長域(例えば780nm、83
0nmなど)では大きな磁気光学効果を得ることができ
なかったり、高いS/N比が得られなかったり、安定性
に不安があったりする、等のいずれかの欠点を有してい
る。
【0007】かかる不都合な現象のない磁性材料の開発
が進められてきた結果、Fe及び/又はCoの部分酸化
物を金属鉄、金属コバルトなどともに膜中に存在せした
磁性膜が提案された。しかし、このものは膜が透明でな
いためファラデー効果を利用した光磁気記録媒体には不
向であり、もっぱら、垂直ヘッドを用いて記録再生する
垂直磁化膜に用いられている。
【0008】そして近時は更に研究が進められて、窒化
鉄を用いた磁性膜が注目されるに至っている。窒化鉄は
錆びることなく、強磁性体であり、しかも基板に対して
垂直方向に磁気異方性を有するため録音テープ、ビデオ
テープ、コンピュータ用の大容量記憶装置などの高密度
磁気記録媒体への応用が可能とされている(特開昭55
−33093号、同59−228705号、同60−7
6021号、同61−110328号、同62−103
821号などの公報)。
【0009】しかし、これまで提案されてきた窒化物磁
性材料は、主として、その垂直磁気異方性に注目した垂
直磁気記録媒体に対してであって、光磁気記録媒体への
応用は大方見送られているのが実情である。
【0010】本発明の目的は、垂直磁気異方性を有し、
透明でファラデー回転角が大きく、化学的に安定であり
、しかもその磁気特性(垂直磁気異方性、抗磁力など)
をある程度任意に変更できる磁性膜を提供するものであ
る。本発明の他の目的は、レーザー光などを用いないで
も磁気記録が行なえる磁性膜を提供するものである。
【0011】本発明の磁性膜は、柱状構造を有する透明
マトリックス中に粒径100Å以下の強磁性金属超微粒
子が分散され、かつ、膜面に対して垂直方向に磁気的に
繋がって垂直磁気異方性を示すものであることを特徴と
している。
【0012】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明においては、強磁性金属(Fe,Co,Niなど)
の単独又は合金粒子と希土類元素(Gd,Tb,Dy,
Ho,Er,Tmなど)の単独又は合金粒子又は必要に
応じてその他の元素の粒子例えばCu,Ti,,Mr,
Al,Cr,Ag,Au,Bi等が粒子として用いられ
る。
【0013】ところで、強磁性金属の微粒子は粒径が1
00Å以下になると超常磁性(スーパーパラ磁性)に近
づく性質を有している。即ち、強磁性体としての性質を
期待できなくなり、従って記録材料として用いることは
できない。しかし実はこのことは粒子径だけでは決まら
ず、粒子はバラバラに離れていて磁気的にも相互作用を
及ぼさない場合は、スーパーパラ磁性を示すが、粒子が
近づいており磁気的つながっている場合は20〜30Å
径でも強磁性を示す。
【0014】このことから、本発明の磁性膜では柱状構
造を有する透明マトリックス中で強磁性金属や希土類金
属の超微粒子が膜面に垂直に(縦方向に)磁気的につな
がって並ぶ為に100Å以下でも強磁性を示す。Fe,
Co,Niはそのまま薄膜としても不透明である。しか
し、透明マトリックス中にこのような超微粒子にして分
散させれば膜の透明性は向上しかつFe,Co,Niを
強磁性体として用いることができる。さらにFe,Co
,Ni共に容易に酸化するが、このような構成にするこ
とによって酸化防止ができて化学的に安定となる。
【0015】本発明での超微粒子を100Å以下の粒径
としたのは、100Åより大きいと良好な垂直磁化膜に
なりにくいためでもある。この理由は明らかでないが、
粒径が大きいと柱径も大きくなり従って形状異方性によ
る垂直磁気異方性が小さくなるものと考えられる。本発
明の磁性膜中の超微粒子はX線回折法を用いても小さす
ぎて観察されない。メスバウアー測定に於ても強磁性金
属のスペクトルは観察されない。しかし、XPS測定で
は金属成分が観察されるし、TEM測定でも確認できる
。また、膜のキュリー温度測定や磁気光学特性の波長依
存性を調べることによって金属であることが確認できる
。粒子径はメスバウアー測定をIT(テスラ)位の磁場
中で測定することによって確認できる。
【0016】更に本発明の磁性膜では、膜により垂直磁
気異方性をもたせるために非磁性物質で隔離された柱状
構造が採用されている。柱状構造のマトリックスの直径
を変化させることが膜の磁気特性を変化させることがで
きる。この柱内には強磁性金属の超微粒子が存在せしめ
られるが、好ましくは、更に膜面に垂直にC軸配向させ
たε相窒化鉄を含めると垂直磁気異方性が向上するよう
になる。
【0017】ε相窒化鉄はhcp構造を有し、FexN
(2<x≦3)と表わされ、C軸方向に磁化容易軸を有
する為に垂直磁気異方性が向上すると考えられる。ε相
窒化鉄の結晶子サイズは50〜200Åである(X線回
折法で調べた)。また、ε相窒化鉄の含有量は特に限定
されないが、50重量%以下が好ましい。
【0018】柱状構造内には透明性のある物質が存在せ
しめられているが、この透明性物質(酸化物、窒化物、
炭化物、弗化物又はこれらのアモルファス状物質(微粒
子結晶を含む)など)は強磁性金属超微粒子を包み込ん
で耐食性を向上させるのにも効果的である。Fe,Co
,Niの微粒子は柱の中で縦方向につながる。縦長にな
るので形状異方性が生じ膜面に垂直に磁気異方性が生じ
垂直磁化膜になる。
【0019】なお、前記の透明性物質と強磁性金属との
割合を変えることによって膜の透明性、ファラデー回転
角を制御することができる。ここで、透明性物質として
非磁性体が用いられるのはFe,Co,Niなどの強磁
性金属の磁性に影響を及ぼさないための配慮からである
【0020】本発明に係る磁性膜は、一般には、直接又
は反射層を介して非磁性支持体上に形成されて、主とし
て光磁気記録媒体に供される。必要に応じ更に、磁性膜
上に酸化防止膜が設けられ、酸化防止膜の上面又は磁性
膜の下面に誘電体層、潤滑層などが設けられる。
【0021】磁気記録媒体及び光磁気記録媒体に共通し
ての支持体1としてはプラスチックフィルム、セラミッ
クス、金属、ガラスなど適宜の非磁性材料が用いられる
。ここでの支持体用プラスチックスとしては、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリエーテルサルホン等の耐熱性プラ
スチックは勿論のこと、ポリエチレンテレフタレート、
ポリ塩化ビニル、三酢酸セルロース、ポリカーボネート
、ポリメチルメタクリレートのごときプラスチックも使
用できる。また、支持体の形状としては、シート状、カ
ード状、ディスク状、ドラム状、長尺テープ状等の任意
の形状をとることができる。
【0022】誘電体層の材料としてはSiO2,TiO
2,窒化シリコン、窒化アルミニウム、アモルファスS
iなどをあげることができ、潤滑層の材料としてはカー
ボン層、二酸化モリブデン、二硫化タングステン、α−
オレフィン重合物、常温で液体の不飽和炭化水素(n−
オレフィン二重結合が末端の炭素に結合した化合物;炭
素数約20)、炭素数12〜20の一塩基性脂肪酸と炭
素数3〜12の一価アルコールよりなる脂肪酸エステル
類などをあげることができる。
【0023】反射層としてはAu,Al,Ag,Pt,
Cr,Nd,Ge,Rh,Cu,TiNなどの材料を用
い、電子ビーム(EB)蒸着法、イオンプレーティング
、スパッタリング、PVD法、CVD法などの薄膜形成
法により製膜される。反射層の厚さは1μm以下好まし
くは0.05〜0.5μmくらいが適当である。
【0024】
【実施例】次に実施例及び比較例を示すが、本発明磁性
膜はこの実施例に限られるものではない。
【0025】実施例1 イオンビームスパッタ装置を用いて、ディスク状ガラス
基板上に基板回転速度3rpmとして下記の条件で厚さ
約3000Åの透明磁性膜を作製した。     ターゲット材料              
  Fe75Co25    ガラス基板冷却    
            水冷    イオン化ガス 
                 Ar(50%)+
N2(50%)    イオン入射角        
          30度    ターゲット−基板
間距離        15mm    真空槽内ベー
スプレッシャー    8×(1/107)Torr 
   イオン銃電圧                
  9.5KV    イオン銃電流        
          1.5mA    導入ガス  
                    酸素   
 導入ガス                    
  1.0×(1/106)Torr
【0026】この
磁性膜をX線回折法で調べたところFe,Coのε相窒
化物のC面からの回折ピーク以外には回折ピークは観察
されなかった。TEM法では径約250Åの柱状構造と
粒径約50ÅのFe,Coの微粒子とが観察できた。X
PSによる膜の組成はFe  34atomic%、C
o  10atomic%、O  41atomic%
、N  5atomic%であった。また、この柱状構
造内のFe,Co超微粒子以外のものは、電子線回折法
によって非晶質状であり、更に、EXAFS法によって
Fe3O4の非晶質に近いことが判った。
【0027】この磁性膜の光透過率は46%(λ=80
0nm)であり、VSMで調べた磁気特性は、Hc⊥(
保磁性)=1100  Oe、Hc〃(保磁力)=29
0  Oe、Ms(飽和磁化)=580emu/cc、
Sq⊥(角型比)=0.31、Hk(垂直磁気異方性磁
界)=4.4  KOeであり、この膜が垂直磁化膜で
あるのが認められた。
【0028】次いで、この磁性膜に最大15KOeの磁
界を印加しながら半導体レーザー(波長780nm)を
用いてファラデー回転角(θF)を測定した。θFは4
.9deg/μmであった。この測定値は製膜後2ケ月
しても変化はなかった。
【0029】比較例1 ガラス基板の水冷の代わりに約200℃に加熱し、また
イオン化ガスAr(50%)+N2(50%)の代わり
にAr100%とした以外は実施例1とまったく同様に
して、透明磁性膜を作製した。この磁性膜をX線回折法
で調べたところ、FeとCoの回折ピーク及びFeとC
oの酸化物(FeO,Fe2O3,Fe3O4,CoO
,Co2O3)の回折ピークが観察された。TEM法で
断面を調べたところ直径約400Åの柱状構造らしき構
造が観察できた。又粒径が100Å以上のFe,Co及
びFe,Coの酸化物が観察された。光透過率は33%
であった。VSMで調べた磁気特性はHc⊥=1100
  Oe、Hc〃=1200  Oe、Ms=760e
mu/cc、Sq⊥=0.29であり、この膜が面内磁
化膜(Br⊥/Br〃=0.65)であるのが認められ
た。実施例1と同様にして測定したθFは2.2deg
/μmであった。
【0030】
【発明の効果】本発明の磁性膜は、大きな垂直磁気異方
性と透明性及び化学的安定性を有し、更にファラデー回
転角が大きいといった効果があり、特にファラデー効果
を意図した光磁気記録媒体への利用には極めて有効であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  柱状構造を有する透明マトリックス中
    に粒径100Å以下の強磁性金属超微粒子が分散され、
    かつ、膜面に対して垂直方向に磁気的に繋がって垂直磁
    気異方性を示すものからなる磁性膜。
  2. 【請求項2】  100Å以下の粒径を有する希土類元
    素の超微粒子が含有されてなる請求項1記載の磁性膜。
  3. 【請求項3】  膜面に垂直にC軸配向した強磁性金属
    のε相窒化物[MxN(MはFe,Co又はNiであり
    、2<x≦3である。)]が含有されてなる請求項1又
    は2記載の磁性膜。
JP13726091A 1991-05-13 1991-05-13 磁性膜 Pending JPH04336404A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7998605B2 (en) 2005-09-28 2011-08-16 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic recording medium and method for production thereof

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