JP2002063712A - 磁気記録媒体及びこれを用いた磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録媒体及びこれを用いた磁気記録装置

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JP2002063712A
JP2002063712A JP2001171660A JP2001171660A JP2002063712A JP 2002063712 A JP2002063712 A JP 2002063712A JP 2001171660 A JP2001171660 A JP 2001171660A JP 2001171660 A JP2001171660 A JP 2001171660A JP 2002063712 A JP2002063712 A JP 2002063712A
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JP2001171660A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sakakima
博 榊間
Hideaki Adachi
秀明 足立
Mitsuo Satomi
三男 里見
Yasuhiro Kawawake
康博 川分
Yasunari Sugita
康成 杉田
Kenji Iijima
賢二 飯島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱揺らぎが抑制された新しい磁気記録媒体と
これを用いた磁気記録装置とを提供する。 【解決手段】 信号を記録する磁性膜に、M2yを主成
分とする膜を磁気的に交換結合させ、これにより、磁性
膜の実効的なVとKuとの増加を図り、熱揺らぎを抑制
する。ここで、Mは、Fe、Co、Ni、アルカリ土類
元素、Y、ランタノイド及びBiから選ばれる少なくと
も1種であって、Fe、Co及びNiから選ばれる少な
くとも1種を必須とする元素、yは、2.8<y<3.
2を満たす数値である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体とこ
れを用いた磁気記録装置に関するものであり、さらに詳
しくは熱揺らぎを抑制した磁気記録媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、HDD(ハードディスクドライ
ブ)の高密度化は著しく、磁気記録媒体に記録される記
録ビットは年々小さくなっている。これに伴い、記録媒
体の磁性粒径が小さくなり、熱揺らぎが問題となってい
る。熱揺らぎに対する安定性の目安としてはKuV/k
BTがあり、これが大きいものほど熱揺らぎに対して安
定である。ただし、Kuは磁気媒体の磁気異方性エネル
ギー、Vは磁性粒の体積、kBはボルツマン定数、Tは
絶対温度である。これを解決するために、Kuを大きく
する試みと、垂直磁化媒体を用いて膜厚方向を長くして
Vを大きくする試みがなされている。また、スピンバル
ブ磁気ヘッドに用いられている酸化物のNiOやNiM
n、RhMn、CrMnPt等の合金の反強磁性膜と記
録媒体とを結合させて実効的な体積Vを増加させること
により、熱揺らぎを改善する試みがなされている(特開
平11−296832号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Kuを
大きくすると、記録媒体の保磁力が大きくなって記録ヘ
ッドによる書き込みが困難になる。これを解決するには
飽和磁化が高い軟磁性膜を開発する必要があるが、現在
のところ2.5T以上の軟磁性膜は存在しないため、こ
の方法ではいずれ限界が来る。一方、垂直磁気記録媒体
を用いる方法は理論的には優れているが、実際には、媒
体ノイズの問題や、垂直記録媒体に適した磁気ヘッドの
開発が遅れている等の問題がある。このため、従来の面
内媒体の特性を上回るものが現れていない。
【0004】また、酸化物のNiOや上記合金の反強磁
性膜と記録媒体とを交換結合させると、これら反強磁性
体の一方向異方性のために記録媒体の磁化曲線が非対称
となる。磁化曲線が非対称となると、一方からの外部磁
界では容易に磁化され、他方からの外部磁界では容易に
磁化されず、熱揺らぎに対しても磁化された方向によっ
て安定性が異なる記録媒体となる。
【0005】そこで、本発明は、熱揺らぎが抑制された
新しい磁気記録媒体とこれを用いた磁気記録装置とを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、信号を記録する磁性膜に、M2yを主
成分とする膜を磁気的に交換結合させ、これにより、磁
性膜の実効的なVとKuとの増加を図り、熱揺らぎを抑
制することとした。
【0007】ここで、Mは、Fe、Co、Ni、アルカ
リ土類元素、Y、ランタノイド及びBiから選ばれる少
なくとも1種であって、Fe、Co及びNiから選ばれ
る少なくとも1種を必須とする元素(換言すれば、F
e、Co及びNiから選ばれる少なくとも1種を含み、
場合によって、アルカリ土類元素、Y、ランタノイド及
びBiから選ばれる少なくとも1種をさらに含む元素)
であり、yは、2.8<y<3.2を満たす数値であ
る。なお、本明細書において、主成分とは50重量%以
上を占める成分をいう。
【0008】また、本発明の磁気記録装置は、上記磁気
記録媒体と、この媒体に情報を記録するための磁気ヘッ
ドとを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら説明する。
【0010】図1に示す磁気記録媒体では、基板3上に
形成された信号を記録する磁性膜(第1の磁性膜)1と
2yを主成分とする膜2とが互いに磁気的に交換結合
している。
【0011】M2yを主成分とする膜2を設けることに
より、磁界(H)と磁化(M)との関係を示す磁化−磁
界曲線(M−H曲線;以下単に「磁化曲線」という)に
おいて、磁化が0(M=0)となる2つの磁界をH1
2としたときに、以下の式(1)により定まるシフト
磁界sの絶対値を200Oe以下、好ましくは100Oe以
下にまで抑制することができる。
【0012】 s=(H1+H2)/2 (1) シフト磁界は、磁化曲線のシフト量を示す指標である。
【0013】ここで重要なことは、M2yを主成分とす
る膜が、マクロ的にはほぼ非磁性であることである。通
常、この膜は反強磁性的な特性を示すため、ミクロ的に
は磁性があってもマクロ的には非磁性となる。ただし、
この膜は、HDDのスピンバルブヘッドに用いられてい
る酸化物のNiOやTM(TM=Ni,Pt,Ir,F
e,Pd,Rh,Ru,Cr)−Mn系合金のような通
常の反強磁性体とは、以下の点で大きく相違する。
【0014】即ち、図2に示すように、通常の反強磁性
膜と磁性膜とを積層した交換結合膜は、反強磁性体の一
方向異方性のために、その磁化曲線が一方向にシフトし
た非対称なものとなる。このようにシフト磁界sが大き
い磁性膜を記録媒体に用いると、一方からの外部磁界で
は容易に磁化され、他方からの外部磁界では容易に磁化
されない。このため、熱揺らぎに対しても磁化された方
向によって安定性が異なることになる。
【0015】これに対し、図3に示すように、磁性膜と
2yを主成分とする膜とを積層した交換結合膜は、そ
の磁化曲線が磁界Hについて対称性が高く、記録媒体に
適したものとなる。
【0016】通常、シフト磁界sは、200Oe以下が好
ましいが、本発明では100Oe以下、さらには50Oe以
下とすることも可能である。
【0017】図3に示したような磁化曲線は、磁性膜と
硬質磁性膜とを積層しても得ることができる。しかし、
この場合は、記録媒体の磁性層部の膜厚が、磁性膜の膜
厚と硬質磁性膜の膜厚との合計となって大きくなるた
め、面内方向の磁区または磁性粒径サイズを小さくする
と反磁界が大きくなる。このため、自己減磁が生じて高
密度記録が困難となる。
【0018】これに対し、M2yを主成分とする膜は、
ほぼ非磁性であるため、磁性膜とこれを積層しても、磁
性層部の膜厚は磁性層の膜厚から増加せず、上記のよう
な問題は生じない。しかも、M2yを主成分とする膜と
交換結合することにより、実効的な磁性膜体積Vが増加
するとともに、シフト磁界sの増加を抑制しながらより
大きなKuを有する磁気記録媒体とすることが可能にな
り、全体として、熱揺らぎに対して強い磁気記録媒体が
得られる。
【0019】元素Mは、アルカリ土類元素、Y、ランタ
ノイド及びBiから選ばれる少なくとも1種である元素
Aと、Fe、Co及びNiから選ばれる少なくとも1種
である元素Bとを含んでいてもよい。この場合、M2y
は、(A1-xx2y(ただし、0<x<1)により示
すことができる。
【0020】(A1-xx2yにおいては、元素Aのイ
オン半径をRa、元素Bのイオン半径をRb、酸素イオ
ンのイオン半径をRoとしたときに、以下の式(2)で
定まるtが0.8<t<0.97を満たすことが好まし
い。
【0021】 t=(Ra+Ro)/(√2・(Rb+Ro)) (2) tが上記範囲内にあると、酸化物は、通常、ペロブスカ
イト構造をとる。
【0022】元素Aとしては、イオン半径の大きい元
素、特に、Y,La,Pr,Sm等の希土類元素や、C
a,Sr等のアルカリ土類元素が好ましい。
【0023】元素Bとしては、相対的にイオン半径が小
さい遷移金属(Ra>Rb)が好ましく、特にFeが好
適である。Feを用いると、ピン止め効果が高温まであ
る磁化回転抑制層を実現できる。
【0024】また、元素Aと元素Bとの比率は、特に限
定されないが、0.4<x<0.6が好ましい。なお、
x=0.5の場合(A0.50.5y)を、以下、単にA
BOyと表記する。好ましいABOyとしては、YFeO
3,LaFeO3,PrFeO3,NdFeO3,SmFe
3,GdFeO3,TbFeO3,CaFeO3,SrF
eO3,BiFeO3等が挙げられる。
【0025】元素A及び/又は元素Bとして、複数の元
素が含まれていても構わない。具体例としては、例え
ば、La0.9Sr.0.1Fe0.9Ni.0.13が挙げられ
る。このように複数の種類の元素を含む場合には、元素
A(B)のイオン半径Ra(Rb)は、各元素の原子比
率により重みづけをした加重平均により定めるものとす
る。
【0026】M2yにおける元素Mは、Feであっても
よい。Fe2yとしては、ヘマタイトと呼ばれるα−F
23が好適である。
【0027】M2yを主成分とする膜は、基板温度を室
温として成膜してもよいが、300℃以上に加熱して成
膜すると、信号を記録する磁性膜により大きな磁気異方
性を付与できる。また、成膜法としては、蒸着法等を用
いてもよいが、スパッタリング法が適しており、特に2
mTorr以下のArガス圧でスパッタ成膜したM2yを主
成分とする膜は、磁性膜に対してより大きな磁気異方性
を付与できる。なお、成膜中に磁界を印加して容易
向を定めてもよい。
【0028】信号を記録する第1の磁性膜は、M2y
主成分とする膜と交換結合することにより硬質磁性膜と
なるが、この磁性膜自体も硬質磁性膜であることが好ま
しく、具体的には、100Oe以上の保磁力を有すること
が好ましい。第1の磁性膜としては、Co,Feまたは
CoFeを主成分とする膜が好ましく、例えば、CoP
t、 CoCrPtTa,CoCrPtB、CoNiC
rPtTa,FePtのような(Co,Fe,Ni)―
(Cr,Pt,Ta,B)組成を主成分とする硬質磁性
膜を用いればよい。
【0029】本発明の磁気記録媒体の構成は、図1に示
した構成に限られない。例えば、図4に示すように、第
1の磁性膜1とM2yを主成分とする膜2との間に、第
1の非磁性膜4と第2の磁性膜5とを有し、第1の磁性
膜1と第2の磁性膜5とが第1の非磁性膜4を介して反
強磁性的に交換結合している磁気記録媒体としてもよ
い。この構成によれば、記録媒体全体として、より大き
なKuを実現し、実効的な体積Vも大きくすることがで
きる。図4に示した媒体では、M2yを主成分とする膜
2は、第2の磁性膜5と直接交換結合し、第2の磁性膜
5と反強磁性結合した第1の磁性膜1とは間接的に交換
結合している。
【0030】ただし、第1の磁性膜1の磁化Ms1と膜
厚d1との積Ms1・d1は、第2の磁性膜5の積Ms2
2よりも大きくするとよい。媒体からの漏れ磁束が小
さくなってヘッドの再生信号が小さくならないように、
積Ms1・d1は積Ms2・d2よりも十分に大きくすると
よい。
【0031】第1の磁性膜1と第2の磁性膜5とを反強
磁性的に交換結合させるためには、第1の非磁性膜4と
して、膜厚が0.6〜0.9nm程度のRu膜や膜厚が
0.8〜1.0nm程度のCu膜を用いればよい。
【0032】また、図5に示すように、第2の磁性膜5
を、第3の磁性膜6、第2の非磁性膜7及び第4の磁性
膜8をこの順に積層した積層体であって、第3の磁性膜
6と第4の磁性膜8とが反強磁性的に交換結合した磁気
記録媒体としてもよい。この構成によれば、記録媒体全
体として、さらに大きなKuを実現できる。図5に示し
た媒体では、M2yを主成分とする膜2は、第4の磁性
膜8と直接交換結合し、第3及び第4の磁性膜6,8と
反強磁性結合した第1の磁性膜1とは間接的に交換結合
している。
【0033】図5に示した媒体において、第3の磁性膜
6と第4の磁性膜8との磁化と膜厚の積Ms3・d3(積
Ms4・d4)をほぼ等しくすれば、第1の磁性膜1から
の漏れ磁界がほとんど減少させることがなくなるため、
特に好ましい。この媒体でも、第2の非磁性膜7には、
例えば、膜厚が0.6〜0.9nm程度のRu膜や膜厚
が0.8〜1.0nm程度のCu膜を用いればよい。
【0034】さらに、図6に示すように、超高密度記録
を可能とするため、信号を記録する磁性膜として、非磁
性マトリックス13中に粒径10nm以下の微細な複数
の磁性粒12を含む磁性膜11を用いてもよい。
【0035】このような非磁性マトリックス中に配置さ
れた微細な磁性ドットを用いた磁気記録媒体は、高密度
記録を可能とするものとして期待されているが、粒径が
3nm以下では超常磁性となりやすく、熱揺らぎに対し
て弱いという問題があった。しかし、本発明を適用し
て、M2yを主成分とする膜と磁気的に交換結合させる
ことによりその熱的安定性を飛躍的に向上させることが
できる。また、M2yを主成分とする膜は、酸化物であ
るため、金属膜よりも表面や界面の安定性が良好であっ
て、磁性ドットの下に配置する場合も連続膜として形成
できるため、磁気記録媒体の作製が容易である。
【0036】なお、非磁性マトリックス中に分散した微
細な磁性粒ドットを作製する方法としては、磁性粒用の
磁性ターゲットと非磁性マトリックス用の非磁性ターゲ
ットとを用意して真空チャンバー内で同時スパッタする
方法、磁性粒子の表面に単分子吸着膜を設けこれらを化
学結合する方法(例えば特開平1−309902号公
報)、磁性元素を含む有機金属を熱処理して自己整列し
た磁性ドットを形成する方法(例えばScience Vol.287
(2000) p1989)等を用いればよい。
【0037】第2〜第4の磁性膜2,3,4としては、
Coを主成分とする膜が好適であるが、第1の磁性膜と
同じ膜を用いてもよい。
【0038】図示は省略するが、本発明の記録媒体に
は、以上で説明した基本構成にさらに追加の層を形成し
てもよい。追加の層としては、媒体の表面に設ける保護
膜や基板上に形成する下地膜等が挙げられる。
【0039】図7は、上記で説明した磁気記録媒体21
を用いる磁気記録装置であって、媒体21に信号を記録
する磁気ヘッド24、サーボ部23及び信号処理部22
を備えている。この装置を用いれば、従来のHDDでは
困難であった程度の超高密度記録が可能となる
【0040】
【実施例】(実施例1)ターゲットとして、Co合金と
ともに、焼結したABO3(A=La,Pr,Nd,S
m,Gd,Tb,Y;B=Fe)及び焼結したα−Fe
23を用い、スパッタリング法により磁気記録媒体を作
製した。真空チャンバー内を1×10-8Torr以下にまで
排気した後、Arガス圧を約0.8mTorrとして、基板
温度を300℃としたSiディスク基板上に、各種AB
3膜又はα−Fe23膜をRFスパッタリング法によ
り成膜した。次いで、基板温度を室温として、DCスパ
ッタリング法によりCo磁性膜を成膜して、図1に示し
た構成の記録媒体を作製した。
【0041】比較のため、PtMnターゲットとCoタ
ーゲットを用い、基板温度を室温として、Co単層膜及
びPtMn膜/Co膜もスパッタリング法により成膜し
た。
【0042】各膜の膜厚は、ABO3膜及びα−Fe2
3膜は50nm、PtMn膜は30nm、Co磁性膜は
5nmとした。作製した各媒体の表面には、保護膜とし
て厚さ5nmのTa膜を形成した。
【0043】作製した記録媒体を、真空中、約5kOeの
磁界を印加しながら、280℃で2時間保持した。その
後、室温で記録媒体の磁化曲線を測定し、保磁力Hc及
びシフト磁界sを測定した。結果を以下に示す。
【0044】 (表1) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― No 媒体 保磁力(Oe) シフト磁界(Oe) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― A Co 80 〜0 B PtMn/Co 120 〜500 1-1 LaFeO3/Co 680 <20 1-2 PrFeO3/Co 450 <10 1-3 NdFeO3/Co 420 <10 1-4 SmFeO3/Co 420 <10 1-5 GdFeO3/Co 410 <10 1-6 TbFeO3/Co 410 <10 1-7 YFeO3/Co 560 <20 1-8 α-Fe2O3/Co 820 <20 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0045】表1に示したように、媒体1−1〜1−8
では、シフト磁界を抑制しながら保磁力を増加させこと
ができた。
【0046】(実施例2)ターゲットとして、CoNi
CrPtTa合金とともに、焼結したABO3(A=L
a,Pr,Nd,Sm,Gd,Tb,Y,Ca,Bi;
B=Fe)を用い、スパッタリング法により磁気記録媒
体を作製した。真空チャンバー内を1×10-8Torr以下
にまで排気した後、Arガス圧を約0.8mTorrとし
て、基板温度を600℃としたSiディスク基板上に、
各種ABO3 膜をRFスパッタリング法により成膜し
た。次いで、基板温度を室温として、DCスパッタリン
グ法によりCoNiCrPtTa磁性膜を成膜して、図
1に示した構成の記録媒体を作製した。
【0047】比較のため、CoNiCrPtTaターゲ
ットを用い、CoNiCrPtTa単層膜も成膜した。
【0048】各膜の膜厚は、ABO3膜は50nm、C
oNiCrPtTa磁性膜は15nmとした。作製した
各媒体の表面には、保護膜として厚さ5nmのカーボン
膜を形成した。
【0049】作製した記録媒体を、真空中、約5kOeの
磁界を印加しながら、300℃で1時間保持した。その
後、室温で、振動試料型磁力計を用いて保磁力Hcを測
定した。さらに、Fe0.5Ni0.5よりなる記録ポールを
有する磁気ヘッドを用いてこれら媒体に400kFCIで
信号を記録し、その直後にGMRヘッドを用いて再生を
行い、100時間後に同様の測定を行っての再生出力の
変化を調べた。結果を以下に示す。
【0050】 (表2) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― No 媒体 保磁力(Oe) 再生出力の変化(%) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― C CoNiCrPtTa 2400 −15% 2-1 LaFeO3/CoNiCrPtTa 3800 − 1% 2-2 PrFeO3/CoNiCrPtTa 3300 − 2% 2-3 NdFeO3/CoNiCrPtTa 3000 − 3% 2-4 SmFeO3/CoNiCrPtTa 3000 − 3% 2-5 GdFeO3/CoNiCrPtTa 2900 − 3% 2-6 TbFeO3/CoNiCrPtTa 2900 − 3% 2-7 YFeO3/CoNiCrPtTa 3500 − 2% 2-8 CaFeO3/CoNiCrPtTa 2900 − 3% 2-9 BiFeO3/CoNiCrPtTa 2700 − 4% ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0051】表2に示したように、媒体2−1〜2−9
では、高密度記録した場合の熱揺らぎが抑制されている
ため、再生出力の変化量も大幅に小さくなっている。
【0052】(実施例3)ターゲットとして、CoCr
PtB合金とともに、焼結したα−Fe23及びLa
0.9Sr0.1Fe0.9Ni0.13を用い、スパッタリング
法により磁気記録媒体を作製した。真空チャンバー内を
1×10-8Torr以下にまで排気した後、Arガス圧を約
0.8mTorrとして、基板温度をα−Fe23について
は300℃、La0.9Sr0.1Fe0.9Ni0.13につい
ては600℃として、Siディスク基板上に、α−Fe
23膜又はLa0.9Sr0.1Fe0.9Ni0.13膜をRF
スパッタリング法により成膜した。次いで、基板温度を
室温として、DCスパッタリング法によりCoCrPt
B磁性膜を成膜して、図1に示した構成の記録媒体を作
製した。
【0053】比較のため、CoCrPtBターゲットを
用い、基板温度を室温として、CoCrPtB単層膜も
成膜した。
【0054】各膜の膜厚は、α−Fe23膜及びLa
0.9Sr0.1Fe0.9Ni0.13膜は50nm、CoCr
PtB磁性膜は15nmとした。作製した各媒体の表面
には、保護膜として厚さ5nmのカーボン膜を形成し
た。
【0055】作製した記録媒体を、真空中、約5kOeの
磁界を印加しながら、250℃で1時間保持した。その
後、室温で、振動試料型磁力計を用いて保磁力Hcを測
定した。さらに、Fe0.5Ni0.5よりなる記録ポールを
有する磁気ヘッドを用いてこれら媒体に400kFCIで
信号を記録し、その直後にGMRヘッドを用いて再生を
行い、100時間後に同様の測定を行って再生出力の変
化を調べた。結果を以下に示す。
【0056】 (表3) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― No 媒体 保磁力(Oe) 再生出力の変化(%) ――――――――――――――――――――――――――――――――― D CoCrPtB 2700 −13% 3-1 α-Fe2O3/CoCrPtB 3900 − 1% 3-2 La0.9Sr0.1Fe0.9Ni0.1O3/CoCrPtB 3800 − 1% ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0057】媒体3−1〜3−2においても、高密度記
録した場合の熱揺らぎを抑制できた。
【0058】(実施例4)ターゲットとして、CoCr
PtTa合金とともに、焼結したα−Fe23及びLa
FeO3、さらにCo、Ruを用い、スパッタリング法
により磁気記録媒体を作製した。真空チャンバー内を1
×10-8Torr以下にまで排気した後、Arガス圧を約
0.8mTorrとして、基板温度をα−Fe23について
は300℃、LaFeO3については600℃として、
Siディスク基板上に、α−Fe23膜及びLaFeO
3膜をRFスパッタリング法により成膜した。なお、α
−Fe23膜及びLaFeO3膜の膜厚はともに50n
mとした。次いで、基板温度を室温として、DCスパッ
タリング法により、Co(3nm)/Ru(0.7nm)
/CoCrPtTa(15nm)又はCo(3nm)/Ru
(0.7nm)/Co(3nm)/Ru(0.7nm)/Co
CrPtTa(15nm)の交換結合膜を成膜し(カッコ
内は膜厚)、図4及び図5に示した構成の記録媒体を作
製した。
【0059】比較のため、基板温度を室温としたDCス
パッタリング法により、膜厚15nmのCoCrPtT
a単層膜を成膜した。作製した各媒体の表面には、保護
膜として厚さ5nmのカーボン膜を形成した。
【0060】作製した記録媒体を、真空中、約5kOeの
磁界を印加しながら、250℃で1時間保持した。その
後、Co0.67Fe0.23Ni0.1よりなる記録ポールを有
する磁気ヘッドを用いてこれら媒体に400kFCIで信
号を記録し、65℃でGMRヘッドを用いて再生を行
い、さらに65℃に保持して20時間後に同様の測定を
行って再生出力の変化を調べた。比較のため、実施例3
で作製したNo.3−1の媒体についても同様の測定を行
った。結果を以下に示す。
【0061】 (表4) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― No 媒体 再生出力の変化(%) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― E. CoCrPtTa −17% 3-1 α-Fe2O3/CoCrPtTa − 2% 4-1 α-Fe2O3/Co/Ru/CoCrPtTa − 2% 4-2 LaFeO3/Co/Ru/CoCrPtTa − 2% 4-3 α-Fe2O3/Co/Ru/Co/Ru/CoCrPtTa − 1% 4-4 LaFeO3/Co/Ru/Co/Ru/CoCrPtTa − 1% ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0062】表4に示したように、Co/Ru/Co/
Ru膜を挿入すると、さらに熱的安定性が改善した。 (実施例5)ターゲットとして、CoPt合金ととも
に、焼結したLaFeO3及びSiO2を用い、スパッタ
リング法により磁気記録媒体を作製した。真空チャンバ
ー内を1×10-8Torr以下にまで排気した後、Arガス
圧を約0.8mTorr、基板温度を600℃として、Si
ディスク基板上に、膜厚50nmのLaFeO3をRF
スパッタリング法により成膜した。次いで、基板温度を
室温としてRFスパッタリング法によりCoPtとSi
2とを同時放電させて、膜厚10nmのCoPt−S
iO2膜を成膜し、図6に示した構成の記録媒体を作製
した。
【0063】比較のため、基板温度を室温としたRFス
パッタリング法により、CoPtとSiO2とを同時放
電させて、膜厚10nmのCoPt−SiO2単層膜を
成膜した。作製した各媒体の表面には、保護膜として厚
さ5nmのカーボン膜を形成した。
【0064】透過電子顕微鏡(TEM)を用いて観察し
たところ、CoPt−SiO2膜は、SiO2非磁性マト
リックス中に、粒径約10nmのCoPtが分散した膜
となっていた。
【0065】作製した記録媒体を、真空中、約10kOe
の磁界を印加しながら、350℃で30分間保持した。
その後、室温で振動試料型磁力計を用い、媒体の保磁力
Hcを測定した。次に、Co0.67Fe0.23Ni0.1より
なる記録ポールを有する磁気ヘッドを用いてこれら媒体
に400kFCIで信号を記録し、その直後に室温でGM
Rヘッドを用いて再生を行い、室温で100時間保持し
た後に同様の測定を行って再生出力の変化を調べた。結
果を以下に示す。
【0066】 (表5) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― No 媒体 保磁力(Oe) 再生出力の変化(%) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― F. CoPt-SiO2 4200 − 8% 5-1 LaFeO3/CoPt-SiO2 5100 − 1% ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0067】表5に示したように、非磁性マトリックス
中に磁性粒を分散した磁性膜を用いた媒体においても、
熱揺らぎを抑制できた。
【0068】(実施例6)ターゲットとして、FePt
合金とともに、SrTiO3、YFeO3及びSiO2
用い、スパッタリング法により磁気記録媒体の作製し
た。真空チャンバー内を1×10-8Torr以下にまで排気
した後、Arガス圧を約0.8mTorr、基板温度を60
0℃として、Siディスク基板上に、下地膜としてSr
TiO3をRFスパッタリング法により成膜した。次い
で、基板温度を700℃として、膜厚50nmのYFe
3をRFスパッタリング法により成膜した。さらに、
基板温度を室温としてRFスパッタリング法により、F
ePtとSiO2とを同時放電させて、膜厚10nmの
FePt−SiO2膜を成膜した。
【0069】比較のため、Cr下地膜を成膜したSiデ
ィスク基板上に、基板温度を室温としたRFスパッタリ
ング法により、FePtとSiO2とを同時放電させ
て、膜厚10nmのFePt−SiO2膜を成膜した。
作製した各媒体の表面には、保護膜として厚さ5nmの
カーボン膜を形成した。
【0070】TEMを用いて観察したところ、FePt
−SiO2膜は、SiO2非磁性マトリックス中に、粒径
約8nmのFePtが分散した膜となっていた。
【0071】作製した記録媒体を、真空中、500℃の
温度で30分間保持した。その後、室温で振動試料型磁
力計を用い、媒体の保磁力Hcを測定した。次に、Co
0.67Fe0.23Ni0.1よりなる記録ポールを有する磁気
ヘッドを用いてこれら媒体に400kFCIで信号を記録
し、その直後に室温でGMRヘッドを用いて再生を行
い、室温で100時間保持した後に同様の測定を行って
再生出力の変化を調べた。結果を以下に示す。
【0072】 (表6) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― No 媒体 保磁力(Oe) 再生出力の変化(%) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― G Cr/FePt-SiO2 3900 − 8% 6-1 SrTiO3/YFeO3/FePt-SiO2 4200 − 1% ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0073】ここでも、保磁力Hcが従来の媒体と同程
度であっても、高密度記録をした場合の熱揺らぎが大幅
に改善できることが確認できた。
【0074】なお、非磁性マトリックス中に分散した微
細な磁性粒ドットを作製する方法として、磁性粒子の表
面に単分子吸着膜を設けてこれらを化学結合する方法
や、磁性元素を含む有機金属を熱処理して自己整列した
磁性ドットを形成する方法を用いた場合においても、同
様に熱揺らぎを低減できることを、非磁性マトリックス
が主としてカーボンであって磁性粒子にFePtである
膜について確認した。
【0075】(実施例7)以上の実施例で作製した媒体
2−1、媒体3−1、媒体4−3〜4−4、媒体5−1
又は媒体6−1と、記録ポールにCoFeNi系の合金
膜を用いた記録トラック幅が0.25μmの記録ヘッド
部及びPtMn系のGMR膜を用いた再生トラック幅
0.19μmの再生ヘッド部を有する薄膜磁気ヘッドと
を用い、図7に示した記録装置を作製した。また、比較
のため、C〜Gの記録媒体を用いて同様に記録装置を作
製した。この記録装置を用いて約64Gbp/in2(6
80kbpi×94ktpi)の記録再生を試みた。そ
の結果、媒体C〜Eを用いたものは熱揺らぎによる信号
の減衰が激しく、実用に耐えない特性しか得られなかっ
た。そこで、残りの媒体について、媒体Fを用いた場合
を基準としたその記録直後のS/N比と、室温100時
間後の再生出力の変化とを比較した。結果を以下に示
す。
【0076】 (表7) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― No 媒体 S/N(dB) 再生出力の変化(%) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― F CoPt-SiO2 0 − 18% G Cr/FePt-SiO2 0 − 17% 2-1 LaFeO3/CoNiCrPtTa 5 − 5% 3-1 α-Fe2O3/CoCrPtTa 6 − 5% 4-3 α-Fe2O3/Co/Ru/Co/Ru/CoCrPtTa 4 − 3% 4-4 LaFeO3/Co/Ru/Co/Ru/CoCrPtTa 4 − 3% 5-1 LaFeO3/CoPt-SiO2 2 − 2% 6-1 SrTiO3/YFeO3/FePt-SiO2 2 − 2% ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微細な信号記録をしても熱揺らぎに対して安定な磁気記
録媒体、及びこれを用いた高密度磁気記録装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気記録媒体の一形態を示す断面図
である。
【図2】 従来の交換結合膜の磁化曲線の一例を示す図
である。
【図3】 本発明の磁気記録媒体の磁化曲線の一例を示
す図である。
【図4】 本発明の磁気記録媒体の別の形態を示す断面
図である。
【図5】 本発明の磁気記録媒体のまた別の形態を示す
断面図である。
【図6】 本発明の磁気記録媒体のさらに別の形態を示
す断面図である。
【図7】 本発明の磁気記録装置の一形態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1,11 第1の磁性膜 2 M23を主成分とする膜 3 基板 4 第1の非磁性膜 5 第2の磁性膜 6 第3の磁性膜 7 第2の非磁性膜 8 第4の磁性膜 12 磁性粒ドット 13 非磁性マトリックス 21 磁気記録媒体 22 信号処理部 23 サーボ部 24 磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 里見 三男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川分 康博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 杉田 康成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 飯島 賢二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BB07 CA03 CA05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を記録する磁性膜と、前記磁性膜と
    磁気的に交換結合したM2yを主成分とする膜とを有す
    ることを特徴とする磁気記録媒体。ただし、Mは、F
    e、Co、Ni、アルカリ土類元素、Y、ランタノイド
    及びBiから選ばれる少なくとも1種であって、Fe、
    Co及びNiから選ばれる少なくとも1種を必須とする
    元素であり、yは、2.8<y<3.2を満たす数値で
    ある。
  2. 【請求項2】 磁界(H)と磁化(M)との関係を示す
    磁化−磁界曲線(M−H曲線)において、磁化が0(M
    =0)となる2つの磁界をH1、H2としたときに、以下
    の式により定まるシフト磁界sの絶対値が200Oe以下
    である請求項1に記載の磁気記録媒体。 s=(H1+H2)/2
  3. 【請求項3】 シフト磁界sの絶対値が100Oe以下で
    ある請求項2に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 元素Mが、アルカリ土類元素、Y、ラン
    タノイド及びBiから選ばれる少なくとも1種である元
    素Aと、Fe、Co及びNiから選ばれる少なくとも1
    種である元素Bとを含み、元素Aのイオン半径をRa、
    元素Bのイオン半径をRb、酸素イオンのイオン半径を
    Roとしたときに、以下の式で定まるtが0.8<t<
    0.97を満たす請求項1〜3のいずれかに記載の磁気
    記録媒体。 t=(Ra+Ro)/(√2・(Rb+Ro))
  5. 【請求項5】 M2yがペロブスカイト構造を有する請
    求項4に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 元素Aが、Y及びランタノイドから選ば
    れる少なくとも1種である請求項4または5に記載の磁
    気記録媒体。
  7. 【請求項7】 元素Aが、アルカリ土類元素である請求
    項4または5に記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 元素Mが、Feである請求項1〜3のい
    ずれかに記載の磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 M2yがα−Fe23である請求項8に
    記載の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 信号を記録する磁性膜の保磁力が10
    0Oe以上である請求項1〜9のいずれかに記載の磁気記
    録媒体。
  11. 【請求項11】 信号を記録する磁性膜を第1の磁性膜
    として、前記第1の磁性膜とM2yを主成分とする膜と
    の間に、第1の非磁性膜と第2の磁性膜とを有し、前記
    第1の磁性膜と前記第2の磁性膜とが前記第1の非磁性
    膜を介して反強磁性的に交換結合している請求項1〜1
    0のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 第2の磁性膜が、第3の磁性膜、第2
    の非磁性膜及び第4の磁性膜をこの順に積層した積層体
    であり、前記第3の磁性膜と前記第4の磁性膜とが反強
    磁性的に交換結合している請求項11に記載の磁気記録
    媒体。
  13. 【請求項13】 信号を記録する磁性膜が、非磁性マト
    リックスと、前記マトリックス中に配置された直径10
    nm以下の複数の磁性粒とを含む請求項1〜12のいず
    れかに記載の磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに磁気記録
    媒体と、前記媒体に情報を記録するための磁気ヘッドと
    を有することを特徴とする磁気記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6881496B2 (en) 2002-03-06 2005-04-19 Fujitsu Limited Antiferromagnetically coupled magnetic recording medium possessing three coupled magnetic layers and magnetic storage apparatus
JP2006097126A (ja) * 2004-08-31 2006-04-13 Ricoh Co Ltd スパッタリングターゲットとその製造方法、及び光記録媒体
US9214179B2 (en) 2011-04-26 2015-12-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording medium, method of manufacturing the same, and magnetic recording/reproduction apparatus

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