JPH0433541Y2 - - Google Patents

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JPH0433541Y2
JPH0433541Y2 JP18723986U JP18723986U JPH0433541Y2 JP H0433541 Y2 JPH0433541 Y2 JP H0433541Y2 JP 18723986 U JP18723986 U JP 18723986U JP 18723986 U JP18723986 U JP 18723986U JP H0433541 Y2 JPH0433541 Y2 JP H0433541Y2
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knife edge
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、光ピツクアツプの光学系に設けら
れ、反射ビームにこの反射ビーム中のトラツク幅
方向に相当する方向に延びる稜線を侵入させてそ
の略半分を遮ると共に、遮つた反射ビームを稜線
方向の中央で二分して光検出器に結像させるナイ
フエツジ用プリズムの調整機構に関するものであ
る。
従来の技術 ナイフエツジ法によるフオーカシングエラー検
出を行う光ピツクアツプの光学系としては、従来
から第4図及び第5図に示したようなものがあ
る。
光ピツクアツプ本体10の光路穴11には、光
検出器20と、光デイスクDで反射された反射ビ
ームを光検出器20に向つて集束させる集光レン
ズ30が設けられており、これらの光検出器20
と集光レンズ30との間にはナイフエツジ40が
設けられている。
光検出器20は、図中上下に配列する二つの受
光部21、22から構成されており、これらの受
光部21,22の出力を引算することによつてフ
オーカシングエラー信号が検出される。
また、光ピツクアツプ本体10には、先端部に
ナイフエツジ40が取付けられた調整ネジ41が
螺合している。そして、ナイフエツジ40はこの
調整ネジ41の回動によつて図中上下方向Aに進
退し、光検出器20のそれぞれの受光部21,2
2の受光量のバランスをとることができる。
第4図の光学系では、対物レンズ50と光デイ
スクDとの距離が適正である時の反射ビームの集
束位置にナイフエツジ40の先端が位置する構成
とされており、光デイスクDと対物レンズ50と
の距離が近過ぎるときには下側の受光部22のみ
が照射され、遠過ぎるときには上側の受光部21
のみが照射され、合焦時には両者を均等に照射す
る。
この方式を利用すれば、光検出器20を4分割
として1つの光検出器でトラツキングエラー信号
をも得ることができるが、追記型の光デイスクで
はプツシユプル法によるトラツキングエラー成分
が最大となるよう構成されているため、反射ビー
ムに包含されるトラツキングエラー成分がフオー
カシングエラー信号へ干渉し、正確なフオーカシ
ングエラー検出が行い難いという不具合があつ
た。
次に第5図の光学系では、対物レンズ50と光
デイスクDとの距離が適正である時の反射ビーム
の集束位置に光検出器20が配置されており、光
デイスクDと対物レンズ50との距離が近過ぎる
ときには上側の受光部21のみが照射され、遠過
ぎるときには下側の受光部22のみが照射され、
合焦時には両者の間に結像して何れの受光部の出
力も略0となる。
従つて、この方式を利用すると上記の干渉は回
避できるが、トラツキングエラー検出用の光検出
器を別個に設ける必要があり、部品点数が多く、
光学系が大型化するという難点があつた。
考案が解決しようとする問題点 そこで近時、第6図に示したように対物レンズ
50と光デイスクDとの距離が適正である時の反
射ビームの集束位置に光検出器20を配置し、こ
の光検出器20の中央にナイフエツジ法によるフ
オーカシングエラー検出用受光部21,22を設
けると共に、その両側にプツシユプル法によるト
ラツキングエラー検出用受光部23,24を設け
(第7図参照)、光検出器20と集光レンズ30と
の間に設けたウエツジ型のナイフエツジ用プリズ
ム60によつて反射ビームの略半分を遮ると共
に、遮つた反射ビームをこのナイフエツジ用プリ
ズム60で二分して光検出器20のトラツキング
エラー検出用受光部23,24の各々に結像させ
る構成とした光学系が考えられている。
ここで示した光学系では光検出器20のトラツ
キングエラー検出用受光部23,24間のバラン
スをとるため、前述した上下方向Aに加えて反射
ビーム中のトラツク幅方向に相当する方向B(第
6図中、紙面と垂直な方向)へも変位可能な構成
とする必要がある。
そこで、上記の光学系におけるナイフエツジ用
プリズム60の調整機構としては、第8図に示し
たように2つの遊挿孔71,71及びビームを通
過させる切欠72が形成された保持板70の一端
にナイフエツジ用プリズム60を取付け、ボルト
73をこれらの遊挿孔71を貫通させて光ピツク
アツプ本体10に螺合させたものが考えられてい
る。
しかしながら上記のような調整機構では、ナイ
フエツジ用プリズム60を調整する際、ボルト7
3を緩めると保持板70がその自重で変位してし
まうため、調整前の状態を基準とした連続的な調
整が行い得ないという問題点がある。
考案の目的 この考案は、上述した問題点に鑑みてなされた
ものであり、ナイフエツジ用プリズムを二軸方向
へ変位させる調整機構において、調整前の状態を
基準とした連続的な調整を行い得るナイフエツジ
用プリズムの調整機構を提供することを目的とす
る。
問題点を解決するための手段 この考案は、上記の目的を達成させるため、光
デイスクで反射して光検出器に集束する反射ビー
ム中のトラツク幅方向に相当する方向に延びるナ
イフエツジ用プリズムの稜線を反射ビームに侵入
させてその略半分を遮ると共に、遮つた反射ビー
ムを稜線方向の中央で二分して光検出器に結像さ
せるナイフエツジ用プリズムの調整機構であつ
て、ナイフエツジ用プリズムを組付けた保持体と
この保持体を支持する光ピツクアツプ本体との何
れか一方に軸線が稜線と平行な円柱部を設けると
共に、他方に円柱部が摺動自在に嵌合する支持穴
を設け、支持穴に嵌合した保持体を前記軸線回り
方向へ回動させてナイフエツジ用プリズムの反射
ビームに対する侵入量を変化させ、保持体を前記
軸線方向へスライドさせてナイフエツジ用プリズ
ムで二分された反射ビームの光量を相対的に変化
させる構成としたことを特徴としたものである。
作 用 この考案は、上述したような構成としたため、
反射ビームのうちナイフエツジ用プリズムに遮ら
れなかつた部分をナイフエツジ法によるフオーカ
シングエラー検出に利用し、遮られた部分をプツ
シユプル法によるトラツキングエラー検出に利用
するとができる。
また、保持体を円柱部の軸方向へスライドさせ
ることによつてトラツキングエラー検出用のビー
ムのバランスを調整することができると共に、保
持体を円柱部の軸回り方向へ回動させることによ
つてフオーカシングエラー検出用のビームのバラ
ンスを調整することができる。
実施例 以下、この考案を図面に基づいて説明する。第
1図〜第3図はこの考案の一実施例を示したもの
である。図中、従来と同一或いは均等な部位また
は部材には同一符号を付している。
図示されるようにこの光学系は、ビームを光デ
イスクDに集光させる対物レンズ50と、光デイ
スクDで反射されたビームを光検出器20側に導
くビームスプリツター31と、反射ビームを集束
させる集光レンズ30とを有しており、光検出器
20は対物レンズ50と光デイスクDとの距離が
適正なときの反射ビームの集束位置に配置されて
いる。
また、集光レンズ30と光検出器20との間に
はウエツジ型のナイフエツジ用プリズム60が設
けられている。このナイフエツジ用プリズム60
は、反射ビーム中のトラツク幅方向に相当する方
向に延びる稜線(ここでは入射面61の下辺と一
致する)を反射ビームに侵入させてその略半分を
遮ると共に、入射面61から入射する反射ビーム
を稜線方向の中央で二分して出射面62,63か
ら出射させる構成とされている。
ナイフエツジ用プリズム60が組付けられる略
円柱状の保持体80には、第3図に示したように
一端側に保持体80の軸線kと平行でかつ互いに
直交する二つの平面部81,82と保持体80を
貫通する貫通孔83とが形成されており、他端側
が円柱部84とされている。
また、本実施例においては、軸線kは反射ビー
ムの光軸と略一致する構成となつており、かつ平
面部82は軸線kを含むような平面の一部であつ
て平面部81と82との境界線は保持体80の軸
線kから偏心している。なお、この例では保持体
80が全体として円柱部84と同径の円柱とされ
ているため、円柱部84と保持体80との軸線は
一致する。
ナイフエツジ用プリズム60は、入射面61を
上記の平面部81に接触させると共に、平面部8
1と82との境界線に入射面61の下辺を一致さ
せて組付けられている。
一方、光ピツクアツプ本体10には断面円形の
支持穴12が穿設されており、保持体80はこの
支持穴12に摺動自在に嵌合している。
そして、光ピツクアツプ本体10には先端が支
持穴12内に臨む止めネジ90が螺合しており、
この止めネジ90の先端は保持体80の側壁に当
接して保持体80を光ピツクアツプ本体10に対
して固定している。
なお、上記の光検出器20は、第7図に示した
ように、図中上下に並ぶ2つのフオーカシングエ
ラー検出用受光部21,22と、このフオーカシ
ングエラー検出用受光部21,22を挟んで両側
に設けられた二つのトラツキングエラー検出用受
光部23,24とを有している。
このような構成とすれば、光デイスクDで反射
して貫通孔83に入射した反射ビームのうちナイ
フエツジ用プリズムに遮られなかつた部分は第2
図に破線で示したように光検出器20の中央に設
けられたフオーカシングエラー検出用受光部2
1,22に向つて集束し、遮られた部分は第2図
に実線で示したようにナイフエツジ用プリズムで
2分割されてそれぞれトラツキングエラー検出用
受光部23,24に結像する。
光デイスクDと対物レンズ50との距離が適正
なときには、反射ビームはフオーカシングエラー
検出用受光部21,22の何れにも入射しせず、
従つて、この状態ではフオーカシングエラー信号
にトラツキングエラー成分が干渉する虞はなく、
正確なフオーカシングエラー検出を行うことがで
きる。
また、このとき光検出器20のトラツキングエ
ラー検出用受光部23,24には第7図に示した
ように扇形の像が結ばれる。トラツキングエラー
検出用受光部23,24に結ばれたそれぞれの像
は、光デイスクD上のスポツトをトラツク幅方向
の中央で分割した成分に相当しており、これらの
像の光量を検知したトラツキングエラー検出用受
光部23,24の出力を引算することによつてプ
ツシユプル法によるトラツキングエラー信号を検
出することができる。
次に、上述したナイフエツジ用プリズムの調整
機構の作用を説明する。
フオーカシングエラー検出用受光部21,22
の出力が、光デイスクDと対物レンズ50との距
離が適正であつても0とならず、フオーカシング
エラー信号にオフセツトが含まれる場合には、止
めネジ90を緩め、保持体80を必要なだけ軸線
k回り方向Rに回動させる。ナイフエツジ用プリ
ズム60は、この軸線kに対して偏心して組付け
られているため、保持体80の回動によつて反射
ビームへの侵入量が変化する。
また、トラツキングエラー検出用受光部23,
24の受光量が、光デイスクDのトラツクとビー
ムのスポツトとが合致しているときにも均等とな
らず、トラツキングエラー信号にオフセツトが含
まれる場合には、止めネジ90を緩め、保持体8
0を軸線k方向Tに必要なだけスライドさせる。
これによつてナイフエツジ用プリズム60の出射
面62と63との境界線が反射ビーム中のトラツ
ク幅方向に相当する方向に変化し、トラツキング
エラー検出用受光部23と24との受光量が相対
的に変化する。
調整によつて各エラー信号のオフセツトが除去
された後、止めネジ90を締め付けて保持体80
を光ピツクアツプ本体10に固定する。
このようにして保持体80を円柱部81の軸方
向あるいは軸回り方向に摺動させることにより、
ナイフエツジ用プリズム60を調整前の状態を基
準として連続的に調整することができ、光検出器
20に集束する反射ビームのバランスを迅速、正
確に調整することができる。
また、保持体20と光ピツクアツプ本体10と
を固定しているのは止めネジ90一本のみである
ため、従来と比較して調整前後の作業も迅速に行
うことができる。
効 果 以上、説明してきたようにこの考案は、ナイフ
エツジ用プリズムが組付けられた保持体と保持体
を支持する光ピツクアツプ本体との何れか一方に
円柱部を設け、他方に支持穴を設けて円柱部を摺
動自在に嵌合させる構成としたため、保持体を円
柱部の軸線回り方向あるいは、軸線方向へ摺動さ
せることによつてナイフエツジ用プリズムを調整
前の状態を基準として連続的に調整することがで
き、光検出器に集束する反射ビーム中のフオーカ
シングエラー成分のバランス、及びトラツキング
エラー成分のバランスを迅速、正確に調整するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るナイフエツジ用プリズ
ムの調整機構の一実施例を示す説明図、第2図は
第1図の矢印P方向からの矢視図、第3図は第1
図に示した保持体の斜視図、第4図〜第6図は従
来の光学系を示す説明図、第7図は第1図及び第
6図に示した光検出器の平面図、第8図は第6図
に示した保持板の斜視図である。 D……光デイスク、10……光ピツクアツプ本
体、12……支持穴、20……光検出器、50…
…対物レンズ、60……ナイフエツジ用プリズ
ム、80……保持体、84……円柱部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 光デイスクで反射して光検出器に集束する反射
    ビーム中のトラツク幅方向に相当する方向に延び
    るナイフエツジ用プリズムの稜線を前記反射ビー
    ムに侵入させてその略半分を遮ると共に、遮つた
    反射ビームを前記稜線方向の中央で二分して前記
    光検出器に結像させるナイフエツジ用プリズムの
    調整機構であつて、 前記ナイフエツジ用プリズムを組付けた保持体
    と該保持体を支持する光ピツクアツプ本体との何
    れか一方に軸線が前記稜線と平行な円柱部を形成
    し、他方に該円柱部が摺動自在に嵌合する支持穴
    を設け、該支持穴に嵌合された前記保持体を前記
    軸線回り方向へ回動させて前記ナイフエツジ用プ
    リズムの前記反射ビームに対する侵入量を変化さ
    せ、前記保持体を前記軸線方向へスライドさせて
    前記ナイフエツジ用プリズムで二分された反射ビ
    ームの光量を相対的に変化させる構成としたこと
    を特徴とするナイフエツジ用プリズムの調整機
    構。
JP18723986U 1986-12-04 1986-12-04 Expired JPH0433541Y2 (ja)

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JPS6391818U JPS6391818U (ja) 1988-06-14
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