JPH0433354Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、芯材の表面に仕上げ材を張つたフラ
ツシユ戸に関し、特に、明り窓や換気窓を設ける
のに都合の良いフラツシユ戸に関する。

〔従来の技術〕

従来、芯材の表面に仕上げ材を張つたフラツシ
ユ戸は一品生産であり、フラツシユ戸を取りつけ
る開口部に合わせて採寸し、現場の状況に合わせ
て、明り窓や換気窓をつけたものを一品々々生産
していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このように使用現場に合わせて
一品々々生産していたのでは、能率が上がらず手
間がかかり高価であつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は叙上の問題点を解決するためになされ
たものであつて、予め工場において生産し現場で
は僅かな加工により明り窓や換気窓を設けること
のできるフラツシユ戸を提供することを目的と
し、その要旨は芯材の表裏両表面の全体に装飾さ
れた合板からなる仕上げ材を張つたフラツシユ戸
において、芯材の上半部の左右に明り窓取付け用
枠が設けられていることを特徴とするフラツシユ
戸に存する。

芯材は練り芯でも図示の実施例のように枠芯で
もよい。

仕上げ材としては、一般的には化粧合板が使用
されるが、合板に布を張つたり、塗装を加えたも
の、ソリツド材の縁甲板類を張つて装飾されたも
の等も使用できる。芯材の表裏に異なる種類の仕
上げ材を張つてもよい。

芯材への仕上げ材の張り方としては、接着や釘
付け等による。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図は本考案フラツシユ戸から仕上げ材を剥
ぎ取つた枠状芯材Ａのみを示す正面図であり、１
は四周に設けられた外枠であり、外枠内に横桟１
１，１２…１７が設けられ、横桟１１と１２との
間に縦桟２１，２２，２３，２４が設けられてい
る。

縦桟２１と縦桟２２との間及び縦桟２３と縦桟
２４との間及び縦桟２３と縦桟２４との間には短
い横桟１８，１９が設けられていて、横桟１１と
１８もしくは１９と縦桟２１，２２もしくは縦桟
２３，２４により構成された明り窓取付け用枠
３，４が枠状芯材Ａの状半部の左右に設けられて
いる。

横桟１６と１７との間には縦桟２５，２６が設
けられ、横桟１６，１７及び縦桟２５，２６によ
り構成された換気窓取付け用枠５が枠状芯材Ａの
下半部に設けられている。

尚、６，７は横桟１３と１４の間に於いて外枠
１に接近して設けられたノブ取付け用板である。

第２図は本考案フラツシユ戸の正面図であり、
明り窓取付け用枠３，４及び換気窓取付け用枠５
を破線で示している。

Ｂは第１図に示す枠状芯材の表裏両面の全体に
張られた仕上げ材であり、化粧合板からなる。

本考案フラツシユ戸に明り窓及び換気窓を取付
ける場合には、第３図イに示すように、明り窓取
付け用枠３，４のうち蝶番（図示しない）を取り
つける側から遠い方の枠３における仕上げ材を切
欠して開口部を設け、又、換気窓取付け用枠５に
おける仕上げ材を切欠して開口部を設け、同図
ロ，ハにしめすようにこれに明り窓８、換気窓９
を夫々取付ける。

尚、必要であれば、明り窓取付け用枠３，４の
両方に、同様にして明り窓を取付けてもよい。

〔作用〕

本考案においては、芯材の上半部の左右に明り
窓取付け用枠が設けられ、芯材の下半部に換気窓
取付け用枠が設けられているので、使用現場の状
況に合わせて、明り窓取付け用枠及び換気窓取付
け用枠における仕上げ材を切欠してここに開口部
を設け、該開口部に明り窓又は換気窓を取りつけ
ることができる。

〔効果〕

本考案においては、予め工場において生産して
おけば、現場においてその状況に合わせて、戸の
所望の個所に明り窓又は換気窓を取りつけること
ができ、従来品のように一品一品生産するものに
比し経済的であり、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は本考案
フラツシユ戸から仕上げ材を剥ぎ取つた枠状芯材
Ａのみを示す正面図、第２図は本考案フラツシユ
戸の正面図、第３図イ，ロ，ハは明り窓及び換気
窓を取りつける態様を工程順に示す斜視図であ
る。 Ａ……芯材、Ｂ……仕上げ材、３，４……
明り窓取付け用枠、５……換気窓取付け用枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 芯材の表裏両表面の全体に装飾された合板から
   なる仕上げ材を張つたフラツシユ戸において、芯
   材の上半部の左右に明り窓取付け用枠が設けら
   れ、芯材の下半部に換気窓取付け用枠が設けられ
   ていることを特徴とするフラツシユ戸。