JPH04333040A - スリット露光型照明装置 - Google Patents

スリット露光型照明装置

Info

Publication number
JPH04333040A
JPH04333040A JP3102883A JP10288391A JPH04333040A JP H04333040 A JPH04333040 A JP H04333040A JP 3102883 A JP3102883 A JP 3102883A JP 10288391 A JP10288391 A JP 10288391A JP H04333040 A JPH04333040 A JP H04333040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
light emitting
light
lamps
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3102883A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Noguchi
野口 行男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP3102883A priority Critical patent/JPH04333040A/ja
Publication of JPH04333040A publication Critical patent/JPH04333040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等において原稿
読取りに用いられるスリット露光型照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の照明装置の発光ランプ
による発熱エネルギーは大きく、特に、発光ランプにハ
ロゲンランプを使用し、かつ、光量を多く必要とするカ
ラー複写機においては、その発熱エネルギーが大きくな
いと、感光体の感度特性、色分解フィルタの分光透過率
による適正な露光量が得られないものである。中でも、
青色B露光時には顕著である。
【0003】このため、感光体の線速を遅くして発光ラ
ンプの発熱エネルギーを小さくする方式もあるが、これ
では、1枚当りの複写速度が遅くなり、単位時間当りの
複写枚数が少なくなって、複写効率が低下してしまう。 また、冷却ファンの冷却容量を大きくして冷却風を強く
する方式もあるが、トナーや塵埃等が浮遊しやすくなり
、塵埃等が感光体やコンタクトガラス、レンズ・ミラー
系などに付着し、コピー画像に悪影響を及ぼすものとな
る。
【0004】よって、発光ランプの発熱エネルギー(電
力)は、急激に下げることはできない。
【0005】このような状況下で、従来の照明装置にお
いて発光ランプを複数個使用したものでは、各発光ラン
プを別々にランプ用基板に搭載し、照明部の支持体に直
接ねじ止め固定するランプ取付け方式があるが、この場
合、発光ランプによる温度上昇で反射板、照明部支持体
、ランプ用基板等の部品材料の熱膨張率が違うため、ど
うしても、機械的強度に優れ、かつ、剛性に優れた材料
部品に依存してしまい、機械的強度、剛性の劣る材料部
品、特に、弱いランプ用基板が変形してしまう。変形を
生ずると、適正な原稿面の配光分布及び感光体面上での
照度分布が得られないため、濃度むら、色むらなどの原
因となり、コピー画質を損なうものとなる。
【0006】これは、複数個の発光ランプを1枚のラン
プ用基板に搭載した場合であっても、このランプ用基板
を照明部支持体に直接ねじ止め固定した場合には同様な
問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ねじ止め箇所
を光軸の中心付近のみとして止めねじの個数を減らし、
ランプ用基板の熱膨張に自由度を持たせるようにしたも
のもあるが、ランプ用基板が反ってしまい、やはり、適
正な原稿面の配光分布及び感光体面上での照度分布が得
られず、濃度むら、色むらなどの原因となり、コピー画
質を損なうものとなる。さらには、ランプ用基板が照明
部支持体に対して不完全な固定となり、照明光学系のス
キャニング時にランプ用基板の端部が振動してしまい、
ジター画像や発光ランプのフィラメント断線が生ずる原
因となり得る。
【0008】即ち、この種の照明装置にあっては、原稿
面の配光分布及び感光体面上での照度分布が適正となり
、かつ、その状態が維持されることが要望される。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明では
、1つの反射板の長手方向の発光中心に沿って複数個の
発光ランプを配設させたスリット露光型照明装置におい
て、金属を基材とし絶縁層を介して前記発光ランプに対
する給電路が形成された1枚のランプ用基板上に各発光
ランプを接続固定した。
【0010】この際、請求項2記載の発明では、ランプ
用基板の金属基材を、アルミニウム板又は鋼板とした。
【0011】請求項3記載の発明では、ランプ用基板の
絶縁層を、紙エポキシ樹脂、ガラスエポキシ樹脂、ポリ
イミド樹脂、アリアミドイミド樹脂などの耐熱性樹脂に
より形成した。
【0012】また、請求項4記載の発明では、ランプ用
基板の金属基材表面側を発光ランプ取付け面側とした。
【0013】加えて、請求項5記載の発明では、反射板
と発光ランプとランプ用基板とを冷却する冷却風を送風
する送風手段を設けた。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明によれば、複数個の発光ラ
ンプを取付けるランプ用基板が金属基材であるので、温
湿度に対する寸法安定性がよく、反りの発生なども少な
いため、発熱エネルギーの大きい環境下でも、発光ラン
プの保持状態が安定し、原稿面の配光分布及び感光体面
上での照度分布が適正状態に維持される。また、ランプ
用基板の放熱性もよいので、ランプ用基板自身及びその
他の実装部品の温度上昇も抑制される。
【0015】請求項2記載の発明によれば、ランプ用基
板をなす金属基材がアルミニウム板又は鋼板であるので
、寸法安定性が従来のガラスエポキシ材料等による場合
に比して、数段よくなり、変形しにくいため、より安定
した配光分布等が得られることになる。放熱性について
も、従来のランプ用基板による場合に比して、数段よい
ものとなり、温度抑制とともに、ランプ用基板の歪、割
れも心配ないものとなる。よって、ランプ用基板の穴形
状等の加工性についても優れたものとなり、部品実装時
の位置精度が向上・維持されるものとなる。
【0016】また、請求項3記載の発明によれば、ラン
プ用基板において絶縁層が耐熱性樹脂によるため、絶縁
層についても、温湿度による変形のない耐久性に優れた
ものとなり、絶縁層としての機能が維持される。
【0017】また、請求項4記載の発明によれば、ラン
プ用基板の金属基材表面側が発光ランプ取付け面である
ので、反射板のランプ取付け用の開口部等から裏面側に
洩れる光についてもランプ用基板の金属基材表面で反射
させて有効利用させることができるので、照明効率が向
上するものとなる。特に、アルミニウム板やアルマイト
処理をした場合には、効果的となる。
【0018】さらに、請求項5記載の発明によれば、こ
のような発光ランプ、ランプ用基板等に対して送風手段
により冷却風を送風させることにより、温度抑制効果の
高いものとなり、発光ランプの寿命を早めることなく、
その機能を適正に維持できるものとなる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する
。本実施例は、例えば図2に示すようなアナログ式フル
カラー複写機に適用される。その概要を説明すると、本
体内にはドラム状の感光体1が設けられ、この感光体1
周りには電子写真プロセスに従い、帯電チャージャ2、
露光光学系3、現像装置4、転写チャージャ5、クリー
ニング装置6等が設けられている。ここに、カラー用で
あり、露光光学系3中には色分解フィルタ7が設けられ
、現像装置4は黒用現像部4aと、Y,M,Cカラー現
像部4bとよりなる。また、転写チャージャ5は転写紙
をクランプ保持して回転する感光体1隣接の転写ドラム
8中に設けられている。前記露光光学系3は原稿(図示
せず)をセットするコンタクトガラス9下部に配設され
るもので、後述する照明装置10とミラー・レンズ系1
1とよりなる。また、本体内の上部には、照明装置10
側に向けて冷却風を送風する送風手段としての冷却ファ
ン12が設けられ、その下方には、電源部13、制御部
14等が内蔵されている。
【0020】ついで、本発明に関連する照明装置10付
近の構成を図3ないし図5により説明する。この照明装
置10はスリット露光型のものであり、概略的には、図
3に示すように、発光ランプ15とこの発光ランプ15
の大半を覆う形状とされた反射板16と上遮光板17と
照度補正板(シェーディング補正板)18とよりなり、
ミラー・レンズ系11中の第1ミラー19とともに、ス
キャナ本体20上にねじ21止めされて搭載され、原稿
面を露光走査する第1スキャナ22が構成されている。 図5中に示す23,24はこのような第1スキャナ22
(スキャナ本体20)のスキャニング動作をガイドする
ガイドレール、ガイドシャフトである。
【0021】ここに、前記発光ランプ15は図5に示す
ように複数個が用意され、幅方向(感光体軸方向)に横
一列に配設されている。より具体的には、図3に示すよ
うに、発光ランプ15の下側に位置する断面楕円曲線形
状の主反射面16aとこの主反射面16aに連続して発
光ランプ15の上側に位置する上側反射面16bとの間
に形成された開口16cを通して、発光ランプ15の軸
線がスキャニング方向に平行になる状態で挿入されてこ
れらの反射面16a,16bの焦点(発光中心)に発光
部分(黒点で示す)が位置するように位置決めされる。 よって、発光ランプ15から発せられた光は、主反射面
16aにより反射されて直接コンタクトガラス9上のス
リット状照射部25に至るが、上側反射面16bにより
反射された光も主反射面16aの先端側に形成された対
向反射面16dにより反射されて、同じくスリット状照
射部25に至るように、この上側反射面16bも断面楕
円曲線状に形成されている。なお、これらの反射面16
a,16b,16dを有する反射板16の長手方向両端
には、図4に示すように、端面部16eが形成されてい
る。
【0022】また、原稿からの反射光は反射板16に形
成されたスリット16fを通して第1ミラー(板ばね2
6によりミラー保持体27に固定されている)を介して
、ミラー・レンズ系11に導かれ、色分解フィルタ7を
通して感光体1上に投影される。
【0023】ここに、複数個の発光ランプ15の配設状
態等について、図5及び図6を参照して説明する。まず
、本実施例では、13個のハロゲンランプによる発光ラ
ンプ15が用いられており、光軸X−X位置に配設させ
た発光ランプ15a4 を中心として、左右対称位置で
あって、各々間隔A,B,Cとされた位置に配設の1群
の発光ランプ15a1,15a2,15a3,15a5
,15a6,15a7と、左右対称位置であって、各々
間隔a,b,cとされた位置に配設の1群の発光ランプ
15b1,15b2,15b3,15b4,15b5,
15b6との2群の発光ランプからなり、これらの発光
ランプが後述する制御回路により制御されて、あらゆる
条件下で必要とする照度分布が得られるように配設され
ている。このような点灯制御については、本出願人によ
り特願昭61−42998号として提案されているもの
である。
【0024】いま、本実施例で用いているハロゲンラン
プによる各発光ランプ15のW数を示すと、  15a
1,15a4,15a7              
               :40W  15a2
,15a3,15a5,15a6,15b2〜15b5
  :50W  15b1,15b6        
                         
     :60Wとされており、各ランプ群のW数は
、15a系ランプ群では320W、15b系ランプ群で
も320W、合計で640Wとなるように設定されてい
る。
【0025】また、具体的なランプ間隔について説明す
ると、図6に示すように、A=52mm,B=106m
m,C=153mm,a=29mm,b=93mm,c
=140mmに設定されている。
【0026】このようなランプ配置により、原稿面では
図7中に特性bで示すような配光分布が得られ、このよ
うな配光分布による照明・作像で、感光体1上では図8
中に特性bで示すような照度むらのないフラットな露光
分布が得られるものである。
【0027】ところで、15a系ランプ群を85V、3
20Wで点灯させると、消費電流は3.76Aとなる。 同様に、15b系ランプ群を85V、320Wで点灯さ
せると、消費電流は3.76Aとなり、合計では、7.
52Aとなる。ここに、1群ランプの場合であれば、8
5V,640Wのハロゲンランプが必要となるが、例え
ば1群ランプで320Wのランプ電力が必要な場合、ラ
ンプ印加電圧を変える必要がある。印加電圧V1 は、
【0028】
【数1】
【0029】で示されるものであり、この(1)式に数
値を代入すると、V1 ≒56.5Vとなる。抵抗R0
 は定格ランプ電圧をV0 、定格ランプ電力をW0 
、必要なランプ電力をW、定数をk(=1.54)とす
ると、R0=V02/W0≒11.29Ωとなる。よっ
て、従来の1群ランプ(85V,640W)を320W
の必要ランプ電力にするためには、印加電圧56.5V
で点灯させると、消費電流はV1/R0=56.5/1
1.29=5Aとなる。また、印加電圧を大幅に下げる
ことにより、ハロゲンランプの色温度変動が大きくなる
。この点、上述したように2群に分けたランプ群を切換
えることにより、1群ランプ方式に比して消費電流が少
なくて済み、省電力化を図れるものとなる。
【0030】しかして、このような複数個の発光ランプ
15は図5等に示すように1枚の共通なランプ用基板3
1上に搭載支持され、かつ、ランプ給電ケーブル32(
図4参照)を通して送られる電力を受けるように構成さ
れている。このランプ用基板31は図9に示すように反
射板16相当の長さを有する長尺状のものであり、複数
の発光ランプ15を1列に配列させるためのピン端子3
3用のピン接続穴34が1列に形成されている。各ピン
接続穴34間は上述した群分けで点灯させ得るように形
成された給電路35により適宜接続されている。また、
ランプ用基板31の一端において給電路35はランプ給
電ケーブル32に接続されている。前記ピン接続穴34
に挿入されたピン端子33は後述するように半田付けに
より固定されるとともに給電路35に接続されるものと
なる。このようなランプ用基板31が図3、図4等に示
すように、反射板16の背面部に配設され、各発光ラン
プ15を開口16cから反射板16内の焦点位置に突出
位置させて、照明部支持体36(ねじ21によりスキャ
ナ本体20に固定されている)に段付きねじ37により
固定される。38は段付きねじ37に対する穴であり、
図9に示すようにピン接続穴34と同一線状に数個形成
されている。また、各段付きねじ37に対しては弾性体
によるスペーサ39が介在されている。
【0031】ここに、従来であれば、反射板16が反射
率の高い光輝アルミニウム合金、照明部支持体36が軟
鋼板やアルミニウムで形成されているのに対して、ラン
プ用基板はガラスエポキシ樹脂等により形成されている
が、本実施例では、図1に示すように、金属基材40を
ベースとするランプ用基板31が用いられている。金属
基材40は例えばアルミニウム板又は鋼板からなり、ピ
ン接続穴34、裏面等には絶縁層41を介して前記給電
路35を形成する銅箔42が設けられている。絶縁層4
1は、例えば紙エポキシ樹脂、ガラスエポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂などの耐熱性樹脂
により形成されている。
【0032】このような金属基材40によれば、ガラス
エポキシ等によるものに比して、温湿度に対する寸法安
定性が良好となり、単位当りの撓み量で比較するとアル
ミニウム板による場合が1/2となり、鋼板による場合
で1/4となり、変形しにくいものとなる。よって、こ
のようなランプ用基板31に保持された発光ランプ15
も変位しにくく、初期の光学的位置を保持して、適正な
照度分布を確保することができる。また、放熱性の点で
も優れており、ガラスエポキシ等によるものに比して、
アルミニウム板による場合が10倍、鋼板による場合が
5倍の放熱性を示し、ランプ用基板31自身や他の実装
部品における温度上昇を抑制し得る効果も得られる。ま
た、単位荷重当りの歪も小さく、割れ等の心配もない。 さらには、金属基材40によれば、加工性に優れており
、穴形状、位置、寸法公差等を出しやすいので、部品実
装時に位置精度が向上するものともなる。
【0033】また、絶縁層41について考えると、耐熱
性樹脂によるため、温湿度による変形がなく、耐久性に
優れたものとなり、絶縁層としての機能を長期にわたっ
て維持させることができる。
【0034】発光ランプ15(ピン端子33)の接続固
定は、図1に示すように、高温半田43により行われる
。即ち、通常の半田付けであると、発光ランプ15の温
度上昇によって溶けてしまうので、高温半田43で接続
固定するようにしたものである。この高温半田43はラ
ンプ用基板31の耐熱温度以上のものが用いられている
。具体的には、錫と鉛系半田(固相線240℃、液相線
270℃)、カドミウムと亜鉛系半田(固相線260℃
、液相線280℃)、カドミウムと銀系半田(固相線3
40℃、液相線375℃)、錫と銀系(固相線221℃
、液相線255℃)などの耐熱温度が220℃以上の成
分よりなる半田が用いられる。このような高温半田43
で接続固定することにより、高温下でも半田が溶融して
発光ランプ15のピン端子33がランプ用基板31から
抜けてしまうとか、給電路35との間で接触不良を生ず
ることもない。特に、ランプ用基板31の耐熱温度以上
であるので、ランプ用基板31が変形しない温度状況下
では、高温半田43が溶融することはなく、発光ランプ
15と給電路35(銅箔42)との接触不良が生じない
【0035】ところで、本実施例のように発光ランプ1
5がハロゲンランプの場合、バルブの管壁温度によって
適正なハロゲンサイクルが働かなくなり、黒化しやすく
なったり、フィラメントの溶断が起りやすくなり、寿命
を早めてしまうため、適正なハロゲンサイクルを保つた
めには、適度な冷却が必要とされる。一定なハロゲンサ
イクルを保つためには、一般に、バルブの管壁温度を2
50〜550℃になるようにすればよいとされている。 この冷却のために、前記冷却ファン12が設けられ、そ
の冷却風44が図3中に示すように、発光ランプ15や
反射板16やランプ用基板31付近を通って流れるよう
に設定されている。この際、コンタクトガラス9下面に
対しても冷却風44が吹き付けられるようにされており
、照明装置10での異常温度上昇によるコンタクトガラ
ス9の変色、破損等が防止されている。また、より詳細
にみると、本実施例では冷却効果を上げるため、図3に
示すように、スキャナ本体20の照明装置支持板45の
一部を下方に屈曲させた屈曲部45aにより、冷却ファ
ン12からの冷却風44をより多く照明部支持体36下
面に送り込むように構成されている。同様に、照明部支
持体36の底面に発光ランプ15位置に対応させて開口
36aも形成されており、発光ランプ15、反射板16
等の冷却効率が向上するように構成されている。
【0036】つぎに、ランプ用基板31の取付け支持に
ついて説明する。前述したように、反射板16、ランプ
用基板31は照明部支持体36に固定されているが、発
光ランプ15を適正なハロゲンサイクルに保ってもその
周辺にある反射板16、ランプ用基板31、照明部支持
体36の温度も発光ランプ15の点灯により上昇するの
は避けられない。ここに、ランプ用基板が従来のように
ガラスエポキシ等による場合、反射板や照明部支持体よ
りも剛度等が劣るため、通常のねじ止めで剛性に優れた
照明部支持体に固定すると、ランプ用基板が反り等の変
形を生ずるため、原稿面での配光分布が図7中に破線特
性a,cで示すような状態になってしまい、感光体上で
の照度分布も図8中に破線特性a,cで示すような状態
になり、照度むらのないフラットな露光分布が得られな
いものとなる。
【0037】そこで、各部品の取付け穴を長穴やばか穴
として、図10に示すような段付きねじ37により固定
する方式もあるが、段付きねじ37の段部分37aの公
差や、各部品の板厚の公差のバラツキ(特に、ランプ用
基板では、通常、厚さt=1.6に対して±0.19の
寸法公差で作られている)により、段付きねじ37によ
って各部品が変形状態で固定されたりして各部品の密着
状態の悪いものとなり、第1スキャナ22のスキャニン
グ時に振動してしまい、ジター画像を生じたり、微振動
に弱い発光ランプ15のフィラメント断線などを生じて
しまう。この点、本実施例では、ランプ用基板31の取
付けについて段付きねじ37に対して弾性体によるスペ
ーサ39が介在されているので、各部品に熱膨張等があ
っても自由度を持たせて変形量を少なくできるため、前
述したように、図7、図8中に実線特性bで示すような
適正な原稿面での配光分布、感光体1面での照度分布を
得ることができ、かつ、スキャニング時の振動も緩和さ
れる。
【0038】また、本実施例では、発光ランプ15の発
光による照明部での温度上昇が異常な場合に、この発光
ランプ5への通電を遮断するための温度過昇防止手段と
なる温度ヒューズ51がランプ用基板31に取付けられ
て発光ランプ15近傍に設けられている。温度ヒユーズ
51は図11に示すように、温度感知面51aとその両
端に形成されて取付け用カール部51bを有するリード
部51cとよりなり、温度感知面51aはテフロン、シ
リコン等の耐熱性材料による円筒絶縁チューブ52が被
せられる。このような温度ヒューズ51は図12に示す
ようなヒューズ取付け台53を介してランプ用基板31
に取付けられる。即ち、ヒューズ取付け台53は下端に
2つの爪部53aを有して左右両端を異なる方向に屈曲
させて倒れ防止した平面状のものである。これに対応し
て、ランプ用基板31では図9に示すように共通な給電
路35の両端に位置させて2個のヒューズ取付け台53
を取付けるための爪部53aを挿入させる2個ずつの接
続穴54が形成され、高温半田43により接続固定する
ようにされている。接続固定状態では、図13に示すよ
うにヒューズ取付け台53の平面部がランプ用基板31
に対して垂直状態となるように固定される。また、ラン
プ用基板31端部には各々の接続穴54中間に位置させ
てリード部51cの挿入ガイド用の切欠き55が形成さ
れている。よって、ヒューズ取付け台53をランプ用基
板31裏面側に取付けた後、図14等に示すように温度
感知面51aが表面側に位置するようにしてリード部5
1cを切欠き55に挿入し、温度感知面51aに円筒絶
縁チューブ52を被せてランプ用基板31面に密着する
ように、取付け用カール部51bをヒューズ取付け台5
3にねじ56により固定することに取付けられる。53
bはねじ穴である。この際、ゆるまないようにねじ56
にはスプリングワッシャ57が介在される。
【0039】このような温度ヒューズ51は例えば点灯
装置の異常(制御用素子として双方向性サイリスタを使
用した場合の短絡事故)により発光ランプ15に過電圧
が連続的に印加されたり、冷却ファン12の異常(例え
ば、停止)による照明装置10の異常温度上昇によるコ
ンタクトガラス9の変色、破損、発光ランプ15のラン
プ用基板31からの脱落、ランプ用基板31の燃焼等を
未然に防ぐためのものであり、設定された異常温度に達
するとこの温度ヒューズ51が切れて給電路35を断ち
、2群の発光ランプ15双方への電圧印加を遮断する。 よって、このような機能を有するものであれば、温度過
昇防止手段としては温度ヒューズ51に限らず、例えば
サーモスタット等であってもよい。
【0040】ここに、温度ヒューズ51と高温半田43
との関係について説明すると、温度ヒューズ51が作動
する作動温度よりも高温半田43の耐熱温度のほうが高
くなるように設定されている。よって、温度ヒューズ5
1が作動する前の温度状態では少なくとも高温半田43
が溶融してしまうようなことがなく、発光ランプ15や
温度ヒューズ51、ヒューズ取付け台53等の固定状態
を維持できる。
【0041】つづいて、発光ランプ15及び冷却ファン
12に対する制御系について、図15のブロック図、図
16の回路図を参照して説明する。まず、発光ランプ1
5はCPU61からのランプトリガ信号によりハロゲン
ランプ制御装置62により前述したように点灯制御され
るものであり、このハロゲンランプ制御装置62に対し
て温度ヒューズ53を介して2群に分けられて接続され
ている。このハロゲンランプ制御装置62は電源63を
有する。一方、冷却ファン12用のファンモータ64は
ファン駆動回路65により駆動されるものであるが、C
PU61からの2種類のファントリガ信号により切換え
駆動される。ファン駆動回路65は例えば図16に示す
ように+24Vの電源ラインに接続されてファントリガ
1により駆動されるトランジスタ66と+15Vの電源
ラインに接続されてファントリガ2により駆動されるト
ランジスタ67とをOR接続した構成とされている。
【0042】このような構成において、冷却ファン12
の動作切換えについて説明する。前述した特願昭61−
42998号中で示したように、各露光毎に2群の発光
ランプの点灯及びそのランプ出力電圧を切換え、適正な
露光量が得られるようにしているが、1群のみの発光ラ
ンプを点灯させた場合と2群の発光ランプを同時に点灯
させた場合とでは、発光ランプ15の色温度に差が出る
、具体的には、15a系ランプ群又は15b系ランプ群
の何れかのみを点灯させた場合には、ランプ管壁温度が
低くなり、逆に、2群のランプ群を当時に点灯させた場
合にはランプ管壁温度が高くなる傾向にある。このため
、例えば複写モード(白黒コピーモード、シングルカラ
ーモード、フルカラーモード)によって、冷却ファン1
2の風量を変化させてランプ管壁温度を一定に保ち、適
正なハロゲンサイクルとする必要がある。そこで、本実
施例では例えば黒、B,G,Rの各色露光毎に発光ラン
プ群の点灯を切換えることに伴い、冷却ファン12の動
作(風量)も変化させるように制御するものである。
【0043】図17を参照してこの切換え動作を説明す
る。まず、操作部でコピー釦を押してコピー動作を開始
させると、各色露光毎に15a系ランプ群点灯か、15
b系ランプ群点灯か、或いは、双方点灯かが選択される
。このような点灯状態において、15a系ランプ群か1
5b系ランプ群かの何れかのみの点灯モード時にはファ
ントリガ1がOFF、ファントリガ2がONとなり、フ
ァンモータ64は+15の電圧印加により駆動される。 一方、双方のランプ群が点灯する場合には、ファントリ
ガ2がOFFとされ、ファントリガ1がONとされる。 よって、ファンモータ64は+24Vの電圧印加により
駆動され、冷却風44の風量が増す。コピー動作が終了
すると、ファントリガ1,2がともにOFFとなり、フ
ァンモータ64が停止する。
【0044】なお、本実施例では、各露光毎に冷却ファ
ン12の風量を切換えるようにしたが、コピーサイズ、
点灯電圧等に応じて、或いは、照明装置10、コンタク
トガラス9の適所に設けた温度感知素子による検出値に
応じて、冷却ファン12の風量を段階的に変化させ、よ
り安定した発光ランプ15のハロゲンサイクルを得るよ
うにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成したので
、請求項1記載の発明によれば、複数個の発光ランプを
取付けるランプ用基板が金属基材製なため、温湿度に対
する寸法安定性がよく、反りの発生なども少なく、発熱
エネルギーの大きい環境下でも、発光ランプの保持状態
が安定するものとなり、原稿面の配光分布及び感光体面
上での照度分布を適正状態に維持することができ、濃度
むらのない画像を得ることができ、また、ランプ用基板
の放熱性もよいので、ランプ用基板自身及びその他の実
装部品の温度上昇も抑制することができる。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、ラン
プ用基板をなす金属基材がアルミニウム板又は鋼板であ
るので、寸法安定性が従来のガラスエポキシ材料等によ
る場合に比して、数段よくなり、変形しにくいため、よ
り安定した配光分布等を得ることができ、放熱性につい
ても、従来のランプ用基板による場合に比して、数段よ
いものとなり、温度抑制とともに、ランプ用基板自体の
歪、割れも心配ないものとなり、よって、ランプ用基板
の穴形状等の加工性についても優れたものとなり、部品
実装時の位置精度を向上・維持させることができる。
【0047】また、請求項3記載の発明によれば、ラン
プ用基板において絶縁層が耐熱性樹脂によるため、絶縁
層についても、温湿度による変形のない耐久性に優れた
ものとなり、絶縁層としての機能を長期に渡って維持す
ることができる。
【0048】また、請求項4記載の発明によれば、ラン
プ用基板の金属基材表面側を発光ランプ取付け面とした
ので、反射板のランプ取付け用の開口部等から裏面側に
洩れる光についてもランプ用基板の金属基材表面で反射
させて有効利用させることができ、照明効率を向上させ
ることができる。
【0049】さらに、請求項5記載の発明によれば、こ
のような発光ランプ、ランプ用基板等に対して送風手段
により冷却風を送風させるようにしたので、温度抑制効
果を高めることができ、発光ランプの寿命を早めること
なく、その機能を適正に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要旨を拡大して示す断面図
である。
【図2】複写機全体の構成を示す概略図である。
【図3】照明装置付近を拡大して示す断面構造図である
【図4】その正面図である。
【図5】照明装置付近を拡大して示す平面図である。
【図6】発光ランプ配置を示す説明図である。
【図7】原稿面での配光分布を示す特性図である。
【図8】感光体面上での照度分布を示す特性図である。
【図9】ランプ用基板を示す底面図である。
【図10】段付きねじを示す側面図である。
【図11】温度ヒューズを示す正面図である。
【図12】ヒューズ取付け台を示すもので、(a)は正
面図、(b)は底面図である。
【図13】ヒューズ取付け台の取付け状態を示す底面図
である。
【図14】温度ヒューズ取付け状態を示すもので、(a
)は底面図、(b)は正面図である。
【図15】制御系を示すブロック図である
【図16】フ
ァンモータ駆動回路を示す回路図である。
【図17】その制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12    送風手段 15    発光ランプ 16    反射板 31    ランプ用基板 35    給電路 40    金属基材 41    絶縁層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  1つの反射板の長手方向の発光中心に
    沿って複数個の発光ランプを配設させたスリット露光型
    照明装置において、金属を基材とし絶縁層を介して前記
    発光ランプに対する給電路が形成された1枚のランプ用
    基板上に各発光ランプを接続固定したことを特徴とする
    スリット露光型照明装置。
  2. 【請求項2】  ランプ用基板の金属基材を、アルミニ
    ウム板又は鋼板としたことを特徴とする請求項1記載の
    スリット露光型照明装置。
  3. 【請求項3】  ランプ用基板の絶縁層を、紙エポキシ
    樹脂、ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アリアミ
    ドイミド樹脂などの耐熱性樹脂により形成したことを特
    徴とする請求項1又は2記載のスリット露光型照明装置
  4. 【請求項4】  ランプ用基板の金属基材表面側を発光
    ランプ取付け面としたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のスリット露光型照明装置。
  5. 【請求項5】  反射板と発光ランプとランプ用基板と
    を冷却する冷却風を送風する送風手段を設けたことを特
    徴とする請求項1記載のスリット露光型照明装置。
JP3102883A 1991-05-09 1991-05-09 スリット露光型照明装置 Pending JPH04333040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3102883A JPH04333040A (ja) 1991-05-09 1991-05-09 スリット露光型照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3102883A JPH04333040A (ja) 1991-05-09 1991-05-09 スリット露光型照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04333040A true JPH04333040A (ja) 1992-11-20

Family

ID=14339270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3102883A Pending JPH04333040A (ja) 1991-05-09 1991-05-09 スリット露光型照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04333040A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178354A (ja) * 2010-03-04 2010-08-12 Ricoh Co Ltd 照明装置、画像読取装置、及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010178354A (ja) * 2010-03-04 2010-08-12 Ricoh Co Ltd 照明装置、画像読取装置、及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4090520B2 (ja) 照明装置発光ランプまわりの冷却構造
KR960012761B1 (ko) 시이트재료를 가열하기 위한 히터
JPH04333040A (ja) スリット露光型照明装置
US20040021913A1 (en) Image reading apparatus
JPH04333039A (ja) スリット露光型照明装置
JP2978571B2 (ja) 画像形成装置
JPH05289196A (ja) 画像形成装置の照明装置
JPH05297480A (ja) 複写機等の原稿照明装置
JP2698920B2 (ja) 原稿照明装置
JPH0750740Y2 (ja) 複写機の照明装置
JP3217712B2 (ja) 画像読取装置
JPH06113069A (ja) ディジタル画像形成装置
US4827314A (en) Optical illumination device for use in a copying apparatus
JPS602586Y2 (ja) 電子写真複写機の過昇温防止装置
JPH09284486A (ja) 画像読取り装置
JP2002033888A (ja) 画像読取装置
JPH0560029U (ja) 蛍光ランプ点灯装置の光センサー内蔵最冷点設定装置
JPH02311837A (ja) 照明装置
JPH0876273A (ja) 原稿照明装置
JPH043303Y2 (ja)
JPS6163832A (ja) 複写機の照明装置
JPH061243B2 (ja) 原稿濃度検出装置
JPH063751A (ja) 原稿照明装置及びランプ及び複写装置
JPH03134647A (ja) 画像読取装置
JP2000324307A (ja) 画像読取の照明走査ユニット