JP2002033888A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002033888A
JP2002033888A JP2000217093A JP2000217093A JP2002033888A JP 2002033888 A JP2002033888 A JP 2002033888A JP 2000217093 A JP2000217093 A JP 2000217093A JP 2000217093 A JP2000217093 A JP 2000217093A JP 2002033888 A JP2002033888 A JP 2002033888A
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JP
Japan
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circuit board
scanning unit
light
inverter
scanning
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Application number
JP2000217093A
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English (en)
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Tetsutsugu Ito
哲嗣 伊藤
Yasuhiro Ono
泰宏 小野
Makoto Masuda
麻言 増田
Hisashi Yamanaka
久志 山中
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源、反射部材を備えた第1走査ユニットに
光源駆動用デバイスを搭載した回路基板を一体的に設け
るとき、第1走査ユニットの小型化とデバイスの冷却効
率の向上を図る。 【解決手段】 キャリッジ31に搭載されたリフレクタ
ー12と第1反射ミラー8の背面側に、インバータ80
を搭載した回路基板62を配し、傾斜した状態でキャリ
ッジ31に取り付ける。回路基板62に対向させて、フ
ァン52を設ける。第1走査ユニット13が移動すると
き発生した空気流が当たりやすい回路基板62の端部
に、インバータ80を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスキャナ装
置、複写機等の画像形成装置に供せられる画像読取装置
に関し、より詳しくは、キセノンランプやハロゲンラン
プ等の光源にて原稿台に載置された原稿を照射しなが
ら、原稿に対して相対的に移動して原稿を走査し、照射
された光の原稿からの反射光をCCD等の受光手段へ導
く画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナ装置、複写機等の画像形成装置
では、原稿に光を照射しながら走査し、その反射光をC
CD等の光電変換素子により受光して、原稿画像を電子
データに変換する画像読取装置を備えている。この原稿
に光を照射するための光源として、ハロゲンランプ、キ
セノンランプまたは蛍光灯が用いられる。
【0003】このような画像読取装置にあっては、光源
とこれを駆動するインバータ等のデバイスを有する駆動
回路を一体的にして、走査ユニットとしている。これに
は、以下の2つの理由がある。まず、第1の理由とし
て、光源と駆動回路とを接続するケーブルを廉価にする
ためである。すなわち、キセノンランプや蛍光灯といっ
た高電圧で駆動する光源を一体的に保持した走査ユニッ
トが、ワイヤ等を利用した移動手段によって移動しなが
ら原稿を走査する場合、駆動回路を画像読取装置内の所
定の位置に固定して、駆動回路と光源とをケーブルで連
結する必要がある。そのため、ケーブルは、走査ユニッ
トの往復移動の繰り返しに伴って屈曲されるので、この
屈曲に対して曲げ強度の高いものが要求される。さら
に、光源の立ち上がり時の数千ボルトの高電圧に耐え得
る耐電圧のものが要求される。したがって、ケーブルが
非常に高価となる。しかし、走査ユニットに一体的に駆
動回路を設けると、光源と駆動回路とを繋ぐケーブルは
耐強度と耐電圧の両方を満足する必要がなくなるので、
ケーブルが廉価になる。
【0004】第2の理由として、ユニット化すること
で、メンテナンス作業の簡易性や故障時の交換性を向上
させることができる。このことは、走査ユニットが移動
手段により原稿に対して移動して走査するように画像読
取装置を構成した場合、あるいは静止した走査ユニット
に対して原稿を搬送ローラ等で移動させて走査するよう
に画像読取装置を構成した場合に当てはまる。
【0005】上記のように、光源とその駆動回路を一体
的にして走査ユニットを構成した技術が、例えば特開平
6−308627号公報および特開平9−93399号
公報に開示されている。
【0006】前者の公報の走査ユニットでは、上記の第
1の理由により、原稿からの反射光をCCDに導くミラ
ーと光源とを保持したキャリッジに、インバータを搭載
している。インバータは、光源の照射方向とは反対側で
あるキャリッジの背面側に配置され、光源とミラーとイ
ンバータが一体的に移動するようになっている。
【0007】また、後者の公報の走査ユニットでは、光
源と、これを駆動するインバータと、光源の光量を検知
する検知手段と、光量を調整する調光手段とを同一回路
基板上に一体的に構成して、キャリッジによって保持し
ている。これにより、ケーブルを廉価にするといった課
題を解消するとともに、ケーブル等の部品の削減による
装置の小型化、軽量化、組立工数の低減を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】駆動回路を走査ユニッ
トに一体化する際に、走査ユニットが往復移動する移動
方向(往復動方向)に大型化すると、その分画像読取装
置も移動方向に対して大型化するので、それぞれの部材
の配置を考慮して大型化しないように抑制することが必
要となる。
【0009】しかしながら、前者の公報の走査ユニット
では、インバータを直方体状に形成して光源の背面側に
水平に配置しているために、インバータ下方および原稿
からの反射光を偏向する反射部材の背面側に使用されな
い無駄な空間が生じている。すなわち、水平に配置した
ことにより、走査ユニットはその移動方向に大型化して
しまう。
【0010】一方、後者の公報の走査ユニットの場合、
インバータを搭載した回路基板に光源が一体的に支持さ
れているので、走査ユニットは移動方向に大型化するこ
とはない。
【0011】ところで、インバータ等のデバイスを有す
る駆動回路により駆動される光源は、一般的にハロゲン
ランプ等の大発光量の光源と比較して発光光量が少ない
ため、CCDでの読み取りが適切に行われないといった
問題が生じる。CCDに導かれた原稿からの反射光が弱
いとき、CCDにおいて適切に読み取れるようにするに
は、以下のような手法がある。第1の手法は、光源のワ
ット数を大にして、原稿からCCDへの反射光量を増大
する方法である。第2の手法は、光源から照射される光
には、原稿に直接向かう光だけではなく、原稿以外に向
かう光もあるので、この原稿に向かわない光を原稿の読
取領域に向かうように反射部材によって反射させて、原
稿からCCDヘの反射光量を増大する方法である。第3
の手法は、より高感度のCCDを用いることである。
【0012】第3の手法に関しては、高価な高感度のC
CDを用いなければならない。したがって、画像読取装
置のコストが増大することになるので、第1の手法また
は第2の手法が設計上選択されることになる。
【0013】また、駆動回路のデバイスは、作動中に発
熱するので、冷却が必要となる。例えば、後者の公報の
走査ユニットにおいては、回路基板の同一面上に光源お
よびトランス等のデバイスが搭載され、キャリッジによ
って囲まれているため、走査ユニットが移動しても、温
度の低い空気が回路基板に流れ込まず、冷却されにく
い。しかも、回路基板の一部が反射ミラーの背面側に位
置するように回路基板は設けられているので、回路基板
上のデバイスは光源や反射ミラーに囲まれた澱み部分に
位置することになる。そのため、走査ユニットが移動し
ても、デバイスには空気が当たりにくく、冷却が効率よ
く行えない。
【0014】したがって、駆動回路に設けたデバイスか
らの放熱性が悪いと、駆動回路の作動が不安定となり、
デバイスの故障の原因ともなる。このような走査ユニッ
トに対して、反射光量を増大させるために第1の手法を
適用した場合、光源の発熱量も増大するので、デバイス
の温度が上昇し、駆動回路を安定して駆動し難くなると
いった問題が生じる。また、第2の手法を適用した場
合、反射部材は光路を挟んで光源と反対側に配置される
ため、光源と反射ミラーと反射部材とによって駆動回路
のデバイスが囲まれて、澱みとなる傾向を一層強めてし
まい、駆動回路のデバイスの冷却を更に妨げることにな
る。
【0015】本発明は、上記に鑑み、走査ユニットの小
型化、特に移動方向での小型化を図るとともに、回路基
板に搭載されたデバイスの冷却を効率よく行うことがで
きる画像読取装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、原稿台に載置された原稿を照射する光源、原稿か
らの反射光を反射する反射部材および光源駆動用のイン
バータ、トランス等のデバイスを搭載した回路基板を第
1走査ユニットに一体的に設けるとき、この走査ユニッ
トの空いた空間で、しかも外部に面した空間に回路基板
を配して、走査ユニットの小型化を図りながら、デバイ
スを効率よく冷却するものである。
【0017】回路基板の配置場所としては、第1走査ユ
ニットの一側に第2走査ユニットが設けられ、第2走査
ユニットと原稿台との間に空き空間が存在しているの
で、この空間に配置することができる。ここに配置する
ことによって、両走査ユニットが原稿台に沿って往復移
動して、最接近した状態となっても、回路基板が第2走
査ユニットと干渉することはない。したがって、両走査
ユニットの距離を短くすることができ、装置の小型化を
図れる。しかも、第1走査ユニットの移動時、回路基板
は一方の移動方向において前面側となるので、移動によ
って発生する空気流にさらされ、デバイスの冷却を効率
よく行える。
【0018】他の配置場所としては、反射部材の反射面
とは反対側の背面側に空いた空間が存在するので、この
空間に回路基板を配置してもよい。なお、反射部材は、
例えば光源から出射された光を原稿に反射するリフレク
ター、あるいは原稿から反射された光をCCD等の受光
手段に導く反射ミラー等である。すなわち、反射部材
は、原稿台に対して傾斜した状態で設置されており、そ
の背面側は光路とは離れた位置にあるため、使用されな
い空間である。そこで、この空いた空間を利用すれば、
回路基板を配置するための空間を新たに確保する必要が
なくなり、走査ユニットの寸法を大きくする必要がなく
なり、小型化を図れる。また、この空間は外面側にある
ので、第1走査ユニットが移動するときに生じる空気流
が当たり、デバイスの冷却に適している。
【0019】そして、回路基板上のデバイスに対する冷
却効率をよくするためには、回路基板に向かう空気流を
生じさせればよく、空気流発生手段によってこのような
空気流を発生させる。一方、回路基板を空気流の流れ方
向に対して傾斜した状態に設けておくと、空気流が回路
基板に沿って流れるので、スムーズな流れが得られ、冷
却効率が向上する。
【0020】ここで、空気流発生手段は、例えばファン
であり、回路基板に対向するように配する。また、静止
している空気に対して第1走査ユニットが移動すると
き、第1走査ユニットから見れば空気が向かってくるこ
とになるので、第1走査ユニットに対して空気流が発生
すると言える。したがって、このような第1走査ユニッ
トを移動させる手段も空気流発生手段となる。
【0021】空気流発生手段による空気流によってデバ
イスを冷却するとき、デバイスの配置として、回路基板
上の原稿台から遠い側に配する。すなわち、第1走査ユ
ニットは原稿台に沿って移動するので、原稿台に近い側
にある空気は、逃げ場が少なくなって原稿台から離れる
方向に流れることになる。そのため、原稿台から遠い側
では、空気流量が増大して、流速が増える。そこで、こ
のような位置にデバイスを配置すれば、冷却効率がより
一層よくなる。あるいは、デバイスを空気流の流速が大
となる位置に配してもよい。このような位置としては、
例えば上記のように原稿台から遠い側であり、しかも空
気流の流れ方向の下流側となる位置である。
【0022】さらにデバイスに対する冷却効率をよくす
るためには、空気流を集中的にデバイスに向かうように
空気流を導く案内手段を設ければよい。案内手段とし
て、デバイスよりも流れ方向上流側に、空気流をデバイ
スに導くガイドを設けたり、空気流を整流して流れをス
ムーズにするガイドを設ける。このように空気流の流れ
を変更できるようにすれば、回路基板上でのデバイスの
配置の自由度が増し、デバイスの配置を適宜決めること
によって、回路基板のサイズを小さくすることが可能と
なり、第1走査ユニットの小型化を図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の画像読取装置は、画像形
成装置、例えばディジタル複写機に備えられたものであ
る。まず、図1にディジタル複写機の主要部の概略構成
を示す。このディジタル複写機は、大きく分けて画像読
取装置としてのスキャナ部1とレーザプリンタ部2とか
ら構成されている。スキャナ部1は、透明ガラスからな
る原稿台としてのコンタクトガラス3と、コンタクトガ
ラス3上へ自動的に原稿を供給搬送するための両面対応
自動原稿送り装置(RADF:Reversing Automatic Doc
ument Feeder)4と、コンタクトガラス3上に載置され
た原稿画像を走査して読み取るための画像読取ユニッ
ト、つまリスキャナユニット5とから構成されている。
【0024】RADF4は、原稿トレイ4a上に複数枚
の原稿をセットしておき、これらセットされた原稿を1
枚ずつ自動的にスキャナユニット5のコンタクトガラス
3上へ給送する装置である。このRADF4は、オペレ
ータの選択に応じて原稿の片面または両面をスキャナユ
ニット5で読み取ることができるように、片面原稿のた
めの搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切
り換え手段、各経路を通過する原稿の状態を把握し管理
するセンサ群、および制御部等から構成されている。な
お、RADF4については、従来から多くの技術が開示
され、また多くのものが商品化されているので、詳細な
説明は省略する。また、本実施形態においては、RAD
F4を備えた画像読取装置とされているが、必ずしもこ
のRADF4は必要ではない。
【0025】スキャナ部1は、コンタクトガラス3上の
原稿画像を光学的に読み取るものであって、読み取られ
た原稿画像の光信号を電気信号に変換して画像データと
し、この画像データに対して所定の画像処理が施され
る。
【0026】スキャナ部1を構成するスキャナユニット
5は、原稿を照射するランプリフレクタアセンブリ6
と、原稿からの反射光を受光して電気的画像信号に変換
する光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)
7と、原稿からの反射光を反射してCCD7に導く第1
〜第3反射ミラー8、9、10と、原稿からの反射光を
CCD7上に結像させるための光学レンズ11とから構
成される。ここで、ランプリフレクタアセンブリ6、第
1反射ミラー8および光源から出射された光を原稿に向
けて反射するリフレクター12は、第1走査ユニット1
3に搭載されて一体的に移動可能とされ、第2、第3反
射ミラー9、10は、第2走査ユニット14に搭載され
て一体的に移動可能とされ、各ユニット13、14を連
動して移動させる移動手段が設けられている。
【0027】そして、スキャナ部1では、RADF4と
スキャナユニット5との関連した動作により、コンタク
トガラス3上に読み取るべき原稿を順次載置しながら、
コンタクトガラス3の下面に沿ってスキャナユニット5
を走査移動させて原稿画像を読み取るように構成されて
いる。特に、第1走査ユニット13は、コンタクトガラ
ス3に沿って図1において左から右、すなわち副走査方
向に一定速度Vで走行する。また、第2走査ユニット1
4は、第1走査ユニット13の速度Vに対してV/2の
速度で同一方向に平行に走行する。これにより、コンタ
クトガラス3上に載置された原稿の画像を1ライン毎に
順次CCD7へと結像させて、画像を読み取ることがで
きる。
【0028】スキャナユニット5にて読み取られて得ら
れた原稿画像の画像データは、図示しない画像処理部へ
送られ、各種処理が施された後、この画像処理部のメモ
リに一旦記憶される。そして、出力指示に応じてメモリ
内の画像を読み出して、レーザプリンタ部2に転送して
記録用紙上に画像形成される。
【0029】レーザプリンタ部2は、画像を形成するた
めの記録用紙の搬送系、レーザ書き込みユニット15お
よび画像を形成するための電子写真プロセス部16を備
えている。
【0030】レーザ書き込みユニット15には、図示し
ない半導体レーザ光源、ポリゴンミラーおよびfθレン
ズ等が内蔵されている。半導体レーザ光源は、メモリか
ら読み出した画像データまたは外部の装置から転送され
てきた画像データに応じてレーザ光を出射する。このレ
ーザ光は、ポリゴンミラーによって等角速度偏向され、
さらにfθレンズによって電子写真プロセス部16の感
光体ドラム17上で等速度で移動するように補正され
る。
【0031】電子写真プロセス部16は、周知のものか
らなっており、感光体ドラム17の周囲に配された帯電
器、現像器、転写器、剥離器、クリーニング器および除
電器等を備えている。
【0032】記録用紙の搬送系は、画像形成を行うため
の電子写真プロセス部16の転写器が配置された転写位
置に記録用紙を搬送する搬送部18と、この搬送部18
に記録用紙を送り込むためのカセット給紙装置19a、
19b、19cまたは必要なサイズの記録用紙を適宜給
紙するための手差し給紙装置20と、転写後の記録用紙
に形成された画像、すなわちトナー像を定着するための
定着器21と、定着後の記録用紙の裏面に再度画像を形
成するために記録用紙を再供給するための両面複写ユニ
ット22とを備えている。
【0033】また、定着器21の下流側には、排紙ロー
ラ23を介して画像が記録された記録用紙を受け取り、
この記録用紙に対してソート、ステープル処理等の所定
の処理を施す後処理装置24が配置されている。
【0034】上記構成の電子写真プロセス部16におい
て、メモリから読み出された画像データに応じてレーザ
書き込みユニット15から出射されるレーザ光線によっ
て、感光体ドラム17の表面上に静電潜像が形成され、
トナーにより可視像化されたトナー像は、多段給紙ユニ
ット25におけるいずれかのカセット給紙装置19a、
19b、19cまたは手差し給紙装置20から搬送され
た記録用紙の表面上に静電転写され、定着される。この
ようにして画像が形成された記録用紙は定着器21から
後処理装置24内へと搬送される。
【0035】ここで、スキャナユニット5における移動
手段を図2〜8に基づいて詳細に説明する。図2に示す
ように、第1走査ユニット13および第2走査ユニット
14は、スキャナ筺体(図中2点鎖線で示す)30に移
動自在に支持され、第2走査ユニット14は第1走査ユ
ニット13の復動方向側に配されている。第1走査ユニ
ット13および第2走査ユニット14のそれぞれのキャ
リッジ31、32の長手方向(走査方向)の両端部底側
に球面状のスライダー33(図3、7参照)が形成さ
れ、各スライダー33がスキャナ筺体30の側壁に設け
られた第1ガイド手段34および第2ガイド手段35上
に載置され、各走査ユニット13、14は摺動自在とさ
れる。なお、第1ガイド手段34は、第1走査ユニット
13に対応し、第2ガイド手段35は、第2走査ユニッ
ト14に対応しており、各ガイド手段34、35は、ス
キャナ筺体30の前後側壁に副走査方向(往復動方向)
に沿って固定されたガイドレールからなる。
【0036】スキャナ筺体30の背面側には、第1走査
ユニット13および第2走査ユニット14の移動のため
の駆動源であるステッピングモータ36が取り付けられ
ている。ステッピングモータ36の出力軸には出力ギヤ
37が取り付けられ、この出力ギヤ37は、スキャナ筺
体30の側壁に固設された回転軸に回転自在に支持され
たギヤプーリー38(ギヤとプーリーが一体成形されて
いる)のギヤ部に係合される。
【0037】そして、スキャナ筺体30の前後側壁間に
は、駆動軸39が図示しない軸受を介して回転自在に支
持されている。この駆動軸39には、プーリー40と前
後一対のワイヤ駆動プーリー41が固定されている。駆
動軸39のプーリー40とギヤプーリー38のプーリー
部との間には、タイミングベルト42が巻き掛けられて
いる。駆動軸39のワイヤ駆動プーリー41にはワイヤ
43が巻き掛けられ、ワイヤ43の一端がスキャナ筐体
30の底部に配設された第1の固定部44に固定され、
その他端がスキャナ筐体30の復動側側壁に配設された
第2の固定部45に張力付与用の引っ張りバネ46を介
して固定されている。
【0038】このワイヤ43は、第1の固定部側から順
次、第2走査ユニット14に回転自在に設けられた2連
プーリー47の内側プーリー、駆動軸39のワイヤ駆動
プーリー41、スキャナ筐体30の側壁に回転自在に設
けられた固定プーリー48、第2走査ユニット14に取
り付けられた2連プーリー47の外側プーリー、補助プ
ーリー49に巻き掛けられて、第2の固定部45の引っ
張りバネ46に連結されている。
【0039】また、ワイヤ43は、ワイヤ駆動プーリー
41に多数回巻き掛けられている。第1走査ユニット1
3および第2走査ユニット14が往動方向あるいは復動
方向に移動した際でも、このワイヤ43が多数回巻き掛
けられた部分のうち一部は、ワイヤ駆動プーリー41に
巻かれたままであり、駆動源からの駆動力がワイヤ43
に的確に伝達できるように構成されている。
【0040】第1の固定部44には、スキャナ筐体30
の底壁を切り起こして切起片50が形成されており、こ
れにワイヤ43の端部に取り付けた固定金具がビスによ
り固定されて、ワイヤ43の端部を固定するように構成
されている。また、第2の固定部45では、ワイヤ43
の端部に取り付けた固定金具にバネ46の一端が係合さ
れ、スキャナ筐体30の側壁に形成された切曲片51に
バネ46の他端が係止されている。ワイヤ43の端部を
バネ46を介して係止するにあたって、補助プーリー4
9が、スキャナ筐体30の底面から上面側に向けてワイ
ヤ43を曲げることにより、バネ46を斜めに取り付け
ることが可能になって、スキャナ筐体30が副走査方向
に大型化するのを防止している。
【0041】上記のように巻き掛けられたワイヤ43に
対して、ワイヤ駆動プーリー41と2連プーリー47と
の間の部分において、第1走査ユニット14はワイヤ固
定手段によってワイヤ43に固定される。
【0042】以上のように構成することにより、ステッ
ピングモータ36が正転または逆転すると、第1走査ユ
ニット13および第2走査ユニット14は、両ガイド手
段34、35に案内されて、往動方向あるいは復動方向
に2:1の速度比で同期して移動する。
【0043】また、スキャナ筺体30の復動側側壁の近
傍には、ファン52が設けられている。このファン52
によって、発熱部材の冷却促進のために第1走査ユニッ
ト13に向かう空気流を形成することができるが、詳細
については後述する。
【0044】次に、第1走査ユニット13の第1実施形
態の構造について詳細に説明する。図3、4に示すよう
に、第1走査ユニット13のキャリッジ31には、光源
としての低発熱ランプであるキセノンランプ60、この
キセノンランプ60からの光を原稿に向かって反射する
リフレクター12、第1反射ミラー8、原稿Gからの反
射光を所定の範囲に限定して第1反射ミラー8に導くた
めのスリット61、光源駆動用のデバイスを搭載した回
路基板62、キャリッジ31をワイヤ43に固定するた
めのワイヤ固定手段、スライダー33等が一体的に設け
られている。
【0045】キセノンランプ60は、図5に示すよう
に、ランプ管内壁面に蛍光体が塗布されている部分と蛍
光体の塗布されない部分があり、蛍光体の塗布されない
部分によりアパーチャ63が形成されている。このアパ
ーチャ63は、キセノンランプ60の発生光量がハロゲ
ンランプ等に比して少ないので、光を有効に使用できる
ように光の出射範囲を絞るためのものである。また、キ
セノンランプ60の長手方向の一端には、回路基板62
から電力を供給するための高圧ケーブル64が接続され
ている。
【0046】図3に示すように、このキセノンランプ6
0は、キャリッジ31の上面に搭載され、その長手方向
の両端部をランプホルダ65、66によって保持されて
いる。背面側のランプホルダ65は、キャリッジ31に
突設され、キセノンランプ60の高圧ケーブル64が接
続されていない側の端部が、ランプホルダ65の窪み6
5aに嵌め込まれる。前面側のランプホルダ66は、長
手方向に移動自在にキャリッジ31に支持され、キセノ
ンランプ60の高圧ケーブル64が設けられている側の
端部が、図6に示すランプホルダ66の窪み66aに嵌
め込まれる。このランプホルダ66の下部に形成された
スライド用突起67が、キャリッジ31のスライドガイ
ドに挿入されることにより、長手方向に移動可能とされ
る。そして、キセノンランプ60を適切に保持できる位
置において、ビス用通孔68に挿入されたビスがキャリ
ッジ31のビス穴にねじ込まれて、ランプホルダ66は
キャリッジ31に固定される。
【0047】第1反射ミラー8は、反射面が復動方向に
向くようにキャリッジ31の裏面側に傾斜した状態で配
され、第1反射ミラー8の両端が、キャリッジ31の長
手方向両端に下方に向かって突設された一対の保持片7
0によって保持されている。第1反射ミラー8の上方に
位置するキャリッジ31の底面にスリット61が形成さ
れており、スリット61の長手方向の長さは、第1反射
ミラー8の長手方向の長さよりも小さくされている。
【0048】リフレクター12は、キセノンランプ60
から出射される光の一部を原稿Gのスリット61に対向
する部分に向かって反射するように傾斜した状態で配置
されている。すなわち、リフレクター12は、キセノン
ランプ60に対向してスリット61を挟んでキャリッジ
31の往動側に配置され、リフレクター12の反射面の
法線が往復動方向に垂直な面の法線に対してコンタクト
ガラス側を向くようにリフレクター12の傾斜角度が設
定されている。そして、リフレクター12は、キセノン
ランプ60に対向して形成されたキャリッジ31の上段
部71にビス72によって固定され、リフレクター12
の長手方向の長さは、スリット61および第1反射ミラ
ー8の長手方向の長さよりも大きくされている。
【0049】このキセノンランプ60からの光は、図4
に示すように、コンタクトガラス3上に載置された原稿
Gを照射する。ここで、キセノンランプ60から出射さ
れる光のうち斜め上に向かう光(図4において粗ハッチ
ングで示す直接照射光)は、直接コンタクトガラス3に
入射して原稿Gを照射する。また、キセノンランプ60
から出射される光のうちコンタクトガラス3に対して入
射角の大きい光(図4において密ハッチングで示す間接
照射光)は、リフレクター12によりー旦反射されて、
コンタクトガラス3に入射して原稿Gを照射する。
【0050】原稿Gからの反射光の光路Tは、キセノン
ランプ60とリフレクター12との間を通過し、スリッ
ト61を通過した後、第1反射ミラー8、第2反射ミラ
ー9、第3反射ミラー10から光学レンズ11を経てC
CD7の受光面上に達するように形成され、原稿Gから
の反射光がCCD7上に結像される。
【0051】ここで、キセノンランプ60のアパーチャ
63から出射された光には、上述したように、スリット
61の幅Sに対応した原稿G上の領域(以後、読取領域
Bと称する)に、直接的に照射される直接照射光と、リ
フレクター12で反射されて間接的に読取領域に照射さ
れる間接照射光とがある。読取領域Bでは、この直接照
射光と間接照射光の両方により照射される。これによ
り、読取領域Bの光量分布は、図4中のグラフに示すよ
うに、ほぼ台形状になる。
【0052】ところで、読取領域Bの光量分布は、キセ
ノンランプ60のアパーチャ63の開口幅(図5参
照)、キセノンランプ60の円周上でのアパーチャ63
の位置およびキセノンランプ60とリフレクター12と
の相互距離により変化するが、本実施形態では、原稿浮
きがない場合の往復動方向での読取領域B内において、
照射する光のピーク光量値に対する最低光量値の比率が
90%以上となるように設定されている。すなわち、原
稿Gの浮きがない状態、言い換えれば原稿Gをコンタク
トガラス3に密着させた状態のとき、往復動方向での読
取領域B内において、図4に示すように、読取領域Bの
中央部Bcに生じるピーク光量値に対する読取領域Bの
端部Be1、Be2に生じる最低光量値の比率が、ピー
ク光量値を100%としたときに90%以上になるよう
に設定されている。
【0053】この設定は、キセノンランプ60として、
その総発光光量が所定値であるものを使用すると共に、
キセノンランプ60におけるアパーチャ63の開口幅を
所定の値にし、かつスリット61の幅Sを往復動方向に
おいて例えば6mmとし、さらに直接照射光と間接照射
光との光量バランスをとることによって、実現すること
ができる。
【0054】しかしながら、実際の読取領域Bでの光量
分布は、これら各要素の設定値に対する加工精度ばらつ
き、組立精度ばらつき等が影響し、必ずしも読取領域B
の中央部Bcにてピーク光量値が得られるとは限らな
い。また、読取領域Bにおいて実際の原稿Gの読み取り
を行っている位置は中央部Bcであることや、何らかの
影響で読取位置が読取領域Bの中央部Bcから往復動方
向へずれた場合でも、中央部Bcをピーク光量値にして
おけば読取位置での光量低下による悪影響は少なくてす
む。したがって、この中央部Bcの光量を常にピーク光
量値にしておくことが望ましい。
【0055】そこで、上述のようにリフレクター12
が、読取領域Bの中央部の光量を高くするために設けら
れる。これにより、キセノンランプ60の総光量の有効
利用、読取領域Bでの光量分布の調整の簡素化、原稿G
のエッジが影となって読み込まれることの防止等といっ
た効果が得られる。なお、安価な装置にする場合は、リ
フレクター12を必ずしも設ける必要はない。
【0056】そして、図3に示すように、キャリッジ3
1は、長手方向の両端部でワイヤ固定手段によりワイヤ
43に固定されている。このワイヤ固定手段を図7、8
に示す。キャリンジ31の両端部には貫通孔72がそれ
ぞれ形成されており、貫通孔72の下方にワイヤ固定手
段がそれぞれ設けられている。ワイヤ固定手段は、ワイ
ヤ保持板73、ワイヤ固定板74およびワイヤ固定ビス
75により構成され、ワイヤ保持板73とワイヤ固定板
74との間にワイヤ43が挟み込まれる。
【0057】図8に示すように、ワイヤ保持板73は、
固定ビス75によりキャリッジ31の下面に取り付けら
れている。ワイヤ保持板73の上側にワイヤ固定板74
が配され、ワイヤ固定板74の折曲部76がワイヤ保持
板73の切欠77に係合される。また、ワイヤ固定板7
4に小孔が形成され、ワイヤ保持板73にねじ孔が形成
されており、ワイヤ固定ビス75が小孔に挿通されてワ
イヤ保持板73にねじ込まれる。
【0058】このワイヤ保持板73上にワイヤ43を載
せて、貫通孔72からワイヤ固定板74を降ろしてワイ
ヤ43を挟む。そして、ワイヤ固定ビス75を上方から
ねじ込んで、ワイヤ保持板73に対してワイヤ固定板7
4を固定すると、ワイヤ43がキャリッジ31に固定さ
れる。このとき、ワイヤ固定板74の折曲部76がワイ
ヤ保持板73の切欠77に嵌め込まれるので、ワイヤ固
定ビス75によりワイヤ固定板74をワイヤ保持板73
に締め付ける際に、ワイヤ固定板74がずれることがな
くなり、ワイヤ43の位置がずれることを防げる。さら
に、ワイヤ固定板74の折曲部76にワイヤ43が接触
することによって、ワイヤ43の位置を規定することが
できる。上記の取付作業は貫通孔72を通して行うこと
ができるので、キャリッジ31をスキャナ筺体30にセ
ットした状態で取付作業が可能となる。
【0059】第1走査ユニット13はワイヤ固定手段に
よりワイヤ43に固定され、第2走査ユニット14は2
連プーリー47を介してワイヤ43と連結されており、
各走査ユニット13、14にステッピングモータ36か
らの駆動力がワイヤ43を介して伝達される。したがっ
て、ステッピングモータ36の正逆転により、往動方向
に移動して原稿Gを走査し、復動方向に移動してホーム
ポジションに戻る。この往動方向への移動のときに、キ
セノンランプ60が、回路基板62に搭載されたデバイ
スによって駆動されて発光する。
【0060】ここで、キセノンランプ60を駆動するた
めの回路基板62には、図9に示すように、キセノンラ
ンプ60を点灯させるインバータ80、インバータ80
に高電圧を供給する昇圧トランス81等のデバイスと、
キセノンランプ60の高圧ケーブル64を接続するため
のコネクタ84と、スキャナ部1内に設けられた制御回
路82のフレキシブルなケーブル83を接続するための
コネクタ85とが搭載されている。
【0061】これらデバイスはキセノンランプ60を駆
動する際に発熱する。また、図10に示すように、第1
走査ユニット31の走査速度が増大するほどキセノンラ
ンプ60の光量をより大とする必要があり、キセノンラ
ンプ60の光量を大にすると、インバータ80の発熱量
が増大する。なお、回路基板62にインバータ用の放熱
板85を設けてもよく、キセノンランプ60の光量が大
となる、すなわち第1走査ユニット13の走査速度が比
較的速い場合に対応できる。第1走査ユニット13の走
査速度が比較的低い場合には、放熱板85を設けなくて
もよいが、放熱板85の有無は、発熱量の大小、ファン
の有無、ファンの風速等を考慮して、適宜決定すればよ
い。
【0062】そして、インバータ80に発生した熱を放
熱させないと、回路基板62上で駆動回路を形成する電
子部品等の温度が上昇し、インバータ80が誤動作して
原稿Gの露光量が不適切になり、CCD7での読取デー
タが不適切になったり、インバータ80等のデバイスが
破損して回路基板62を交換しなければならなくなると
いった問題が発生する。したがって、インバータ80等
のデバイスに発生する熱を効率よく放熱させることが望
まれる。
【0063】また、第1走査ユニット13の往復動方向
の寸法が大きくなると、スキャナユニット5もその分大
型化するので、第1走査ユニット13の往復動方向にお
ける寸法を低減することが望まれる。
【0064】そこで、第1走査ユニット13に必須の部
品である光源のキセノンランプ60、リフレクター1
2、スリット61、第1反射ミラー8の配置に影響を与
えることなく、また原稿Gを照射する光や原稿Gからの
反射光を遮ることなく、回路基板62を配置するには、
これらの必須部品の周囲に回路基板62の配置に利用で
きる空間が有るかどうかを検討してみる。図11は、キ
セノンランプ60、リフレクター12、スリット61、
第1反射ミラー8、キャリッジ31を備えた第1走査ユ
ニット13において、どのような場所が回路基板62の
配置に利用できる空間となるのかを示している。なお、
図中、第1走査ユニット13が復動側に停止していると
きの位置が走査開始位置(ホームポジション)であり、
往動方向に移動したときの位置が走査終了位置である。
【0065】この第1走査ユニット13が走査開始位置
にあるとき、すなわち第1走査ユニット13と第2走査
ユニット14とが最接近した状態において、空き空間と
なるのは空間S1、空間S2、空間S3である。空間S
2に関して、光路Tを避けて回路基板62を配置するた
めには、第1走査ユニット13の往復動方向にほぼ平行
にしか配置できず、第2走査ユニット14との間隔をと
らなければならず、その分スキャナユニット5が往復動
方向に大型化する。空間S3に関しては、第2走査ユニ
ット14の上方でかつキセノンランプ60の光出射側の
背面側に回路基板62を配置することができる。空間S
1に関しては、リフレクター12の反射面の背面側、第
1反射ミラー8の反射面の背面側およびリフレクター1
2と第1反射ミラー8との間に、回路基板62を配置す
ることができる。したがって、空間S1あるいは空間S
3が、回路基板62を配置するのに適している。なお、
空間S1、S3に回路基板62を配置するに際して、回
路基板62上の発熱するデバイスの放熱性、第1走査ユ
ニット13をスキャナユニット5に対して着脱する際の
回路基板62の損傷等を考慮する必要がある。
【0066】そこで、第1実施形態の第1走査ユニット
13では、図3、4に示すように、空間S3を利用し
て、回路基板62がキセノンランプ60の背面側に長手
方向の中央域に位置するように配される。キャリッジ3
1の復動側が延設されて、コンタクトガラス3に沿うよ
うに取付部90が形成され、取付部90の裏面に回路基
板62が固定ビス91によって取り付けられる。そし
て、回路基板62のキャリッジ31に面する側とは反対
側の裏面に、インバータ80が復動方向側の端部に実装
されており、インバータ80の脚部が折曲されることに
より、インバータ80は回路基板62とほぼ平行とな
り、回路基板62との間に所定の間隙が形成される。
【0067】このように回路基板62を第1走査ユニッ
ト13の復動方向の外面側でかつ第2走査ユニット14
の上方に配置することにより、この空き空間を活用で
き、第1走査ユニット13の走査開始位置を極力復動方
向側に寄せることができ、第1走査ユニット13と第2
走査ユニット14との距離を可及的に短縮できる。ま
た、走査終了位置において、第1走査ユニット13の往
動方向側の空間S1ではリフレクター12により制約さ
れるだけとなるので、この空間S1を狭くできる。した
がって、スキャナ筺体30を小型化でき、回路基板62
上のデバイスの放熱効果を高めるように構成される。
【0068】ここで、第1走査ユニット13において、
反射光の光路Tに対して往動方向側にキセノンランプ6
0を配置し、復動方向側にリフレクター12を配置した
場合には、上記と同様にリフレクター12の背面側に回
路基板62を配置すればよい。
【0069】ただし、上記のように反射光の光路Tに対
して回路基板62をキセノンランプ60と同一側に配置
しておけば、光路等を邪魔することなく回路基板62を
キセノンランプ60に近接させることができ、両者を連
結する高圧ケーブル64の配線の自由度が高まって、ケ
ーブル長を短くでき、安価な構成を実現できる。また、
回路基板62に直接キセノンランプ60を取り付けるこ
とも可能であり、このようにすれば最も効率よく部品の
配置を行えることになる。
【0070】次に、第1走査ユニット13が往復移動す
る際のデバイスの放熱に関して説明する。図12に示す
ように、第1走査ユニット13が往動方向に移動する
と、回路基板62は移動方向の後端側となる。第1走査
ユニット13とコンタクトガラス3との間を空気が通り
抜け、回路基板62の端部に渦流W1となる空気流が生
じる。この渦流W1によって回路基板62上のデバイス
が冷却される。
【0071】逆に、第1走査ユニット13が復動方向に
移動すると、回路基板62は移動方向の先端側となり、
移動によって回路基板62に向かって流れる空気流W2
が発生する。第1ミラー8近傍で渦流が生じることによ
り、空気流W2の流速が低下し、回路基板62の往動方
向側に澱み域ができる。そのため、インバータ80は、
回路基板62の復動方向側に配置しておく必要がある。
このように配置されたインバータ80は、空気流W2に
触れて冷却される。
【0072】そこで、回路基板62の配置の他の態様と
して、図13に示すように、回路基板62に向かって発
生する空気流に対して、回路基板62を傾斜した状態に
配置する。すなわち、回路基板62の復動方向側をコン
タクトガラス3に近くして、往動方向側に向かうにした
がって第2走査ユニット14に近づくようにキャリッジ
31に取り付ける。
【0073】第1走査ユニット13が往動方向に移動す
るときは、回路基板62が水平な場合と同様に渦流W1
によって冷却される。逆に、第1走査ユニット13が復
動方向に移動すると、空気流W2が回路基板62に沿っ
て流れ、澱み域は生じず、インバータ80は直接空気流
W2に当たり、冷却効率がよくなる。したがって、回路
基板62上におけるインバータ80の配置の自由度が増
し、例えば図13中、Aに示す位置に限らずBに示す位
置に配置してもよく、回路基板62上の無駄なスペース
をなくすことができ、回路基板62を小型にでき、第1
走査ユニット13の小型化を図れる。
【0074】さらに、スキャナ筺体30の復動方向側に
設置されたファン52を駆動することにより、第1走査
ユニット13が往復動するとき、常に空気流W2が強制
的に発生されるので、流量が増して、インバータ80の
放熱効果をより高めることができる。特に、各走査ユニ
ット13、14を静止させて、コンタクトガラス3上を
搬送される原稿を走査する方式の場合、移動に伴う空気
流の発生はない代わりに、ファン52による空気流が生
じるので、第1走査ユニット13を移動させる場合と同
様にインバータ80の冷却を行うことができる。なお、
第1走査ユニット13の移動中に、ファン52を駆動し
なくても、インバータ80の十分な放熱効果を得ること
ができる。
【0075】(第2実施形態)本実施形態では、第1走
査ユニット13における往動方向側の空間S1に回路基
板62を配している。図14に示すように、回路基板6
2は、リフレクター12および第1反射ミラー8の背面
側に、これらの反射部材の傾斜に合わせて、特に第1反
射ミラー8の傾斜に合わせて同じ側に傾斜させて、長手
方向の中央域に位置するように配される。また、回路基
板62の上端は、キャリッジ31の上段部71の往動方
向側の端部の下方に位置し、下端は、第1反射ミラー8
の背面であって、第1反射ミラー8よりも下方に突出し
ないような位置にある。
【0076】そして、回路基板62は、キャリッジ31
を延設した延伸部92および上段部71に固定ビス91
により固定される。このように回路基板62を第1走査
ユニット13の往動方向の外面側に一体的に配置するこ
とにより、第1走査ユニット13の往復動方向での大型
化を抑制し、回路基板62上のデバイスの放熱効果を高
めるように構成される。なお、その他の構成は第1実施
形態と同じである。
【0077】ここで、回路基板62に搭載されるデバイ
スの第1態様として、図14に示すように、回路基板6
2のキャリッジ31に対向する内面側とは反対の外面側
に、インバータ80が配されている。インバータ80
は、回路基板62の外面のほぼ中央に回路基板62に対
してほぼ直角となるように実装され、インバータ80に
は放熱板85が密着するように取り付けられている。
【0078】第2態様として、図15に示すように、回
路基板62の配置は同じであり、回路基板62の外面
に、リフレクター12に近い上端側である往動方向側の
端部にインバータ80が配される。インバータ80は、
その脚部が折り曲げられることにより、斜め下に向かっ
て回路基板62に対して平行とされ、回路基板62との
間に所定の間隙が形成される。
【0079】第3態様として、図16に示すように、回
路基板62の配置は同じであり、回路基板62の外面
に、第1反射ミラー8に近い下端側である復動方向側の
端部にインバータ80が配される。インバータ80は、
その脚部が折り曲げられることにより、斜め上に向かっ
て回路基板62に対して平行とされ、回路基板62との
間に所定の間隙が形成される。
【0080】なお、上記の各態様において、回路基板6
2とキセノンランプ60とをつなぐ高圧ケーブル64
は、キャリッジ31の長手方向の端部を通るように配線
され、読取領域Bや光路Tを遮ることはない。
【0081】一方、上記の各態様に対する比較例1とし
て、図17に示すように、回路基板62が往復動方向に
沿ってコンタクトガラス3およびキャリッジ31の上段
部71と平行になるように配置され、回路基板62の下
面の往動方向側の端部に、インバータ80が略直角にな
るように実装される。そして、放熱板85がインバータ
80に密着するように取り付けられている。比較例2と
して、図18に示すように、回路基板62は比較例1と
同じように配置され、回路基板62の下面の往動方向側
の端部に、インバータ80が回路基板62に対して平行
になるように実装される。
【0082】なお、上記のように、回路基板62を第1
反射ミラー8の背面側に設置する理由は、光路Tを遮ら
ないようにするためである。また、キャリッジ31の上
段部71を延伸させて、その上面側(コンタクトガラス
側)ではなく背面側に配置すれば、回路基板62がコン
タクトガラス3を通して見えることはなく、回路基板6
2が見えることによる装置の品位の低下を防止でき、使
用者が不安感を抱くのをなくすことができる。さらに、
デバイスを回路基板62の背面側に実装することによ
り、第1走査ユニット13をスキャナユニット5に取り
付ける作業時に、回路基板62上のデバイスが他の部品
に当たって破損するといった事態を避けることができ、
製品の信頼性およびサービス性の向上を図れる。
【0083】ここで、各態様と各比較例とを対比する。
まず、寸法について見ると、第1〜第3態様の第1走査
ユニット13では、その往復動方向の寸法L1が、各比
較例の第1走査ユニット13での寸法L2よりも小さく
なっている。なお、高さ寸法H1は同じである。また、
第2、第3態様のようにインバータ80を回路基板62
に沿うように取り付けると、図15、16に斜線で示す
第1走査ユニット13の下方の無駄になっていた空間を
低減できる。
【0084】すなわち、本実施形態における第1走査ユ
ニット13の構造では、必須の部品である光源60、リ
フレクター12、スリット61、第1反射ミラー8の配
置に影響を与えることなく、また原稿Gを照射する光や
CCD7に向かって反射される光を遮ることなく、第1
走査ユニット13をその往復動方向に小型化することが
できる。これにより、第1走査ユニット13が往動方向
に移動してスキャナユニット5の端部まで達したとき、
図19に示すようにスキャナユニット5の壁面を第1走
査ユニット13側に可及的に寄せることができ、往復動
方向においてスキャナユニット5を小型化できる。
【0085】また、第2、3態様のように回路基板62
を傾斜して配置することによって低減できる空間に、ス
キャナユニット5中の何らかの部品を配置することがで
きる。例えば、第1走査ユニット13が走査終了位置に
あるとき、第1走査ユニット13とスキャナ筺体30の
側壁との間にファン52を配置して、上記の空間を利用
する。すなわち、ファン52が、スキャナ筺体30の往
動方向側の側壁に回路基板62に対向するように取り付
けられると、ファン52の一部あるいは全部が回路基板
62の下方の空間に収容される。このとき、ファン52
の送風方向がやや上向きになるように、ファン52を傾
けて取り付けておけば、第1走査ユニット13の移動領
域全般にわたって送風することができる。しかも、ファ
ン52を取り付けるためのスペースを低減することがで
きるので、スキャナユニット5の小型化にもなる。
【0086】次に、第1走査ユニット13が往復移動す
る際のデバイスの放熱に関して、比較する。図20〜2
2に示すように、第1〜第3態様の第1走査ユニット1
3では、往動方向に移動するとき回路基板62は移動方
向の前面側となる。そのため、移動に伴って発生する空
気流W1が回路基板62の傾斜に沿って上方から下方に
向かって、その流速を増大しつつ流れる。この現象は、
回路基板62がその移動方向に対して傾斜しているた
め、回路基板62の前面側にある空気が回路基板62の
移動に伴って下方側に押されることによって生じる。ま
た、第1走査ユニット13とコンタクトガラス3との間
隙が狭いので、この間隙を流れる空気が少なく、第1走
査ユニット13が往動方向に移動すると、回路基板62
がくさびのように作用するために、上記の現象が生じ
る。したがって、空気流W1の下流側にインバータ80
が配置されていれば、よく冷却されることになり、回路
基板62上のデバイスに対する冷却性能は、第2態様、
第1態様、第3態様の順に高まっていく。
【0087】逆に、第1走査ユニット13が復動方向に
移動すると、移動方向の後端側に渦流W2となる空気流
が生じる。第1走査ユニット13とコンタクトガラス3
との間隙が狭く、この間隙を流れる空気が少なくため、
この渦流W2のうち回路基板62のコンタクトガラス3
側の端部に生じる渦流W2は、回路基板62の第1反射
ミラー8側の端部に生じる渦流W2よりも流量が小とな
る。したがって、各態様とも回路基板62に設けたイン
バータ80は、復動時に空気流が直接当たって冷却され
る。特に、第3態様では、インバータ80の近傍での渦
流W2の流量が大となるので、最もよく冷却される。
【0088】そして、第1走査ユニット13の移動に応
じてファン52を駆動すれば、移動方向に関係なく回路
基板62に対する空気流が生じるので、さらにインバー
タ80の放熱を促進させることができる。しかも、各走
査ユニット13、14を静止させて、コンタクトガラス
3上を搬送される原稿を走査する方式の場合でも、ファ
ン52による空気流が生じるので、第1走査ユニット1
3を移動させる場合と同様にインバータ80の冷却を行
うことができる。
【0089】一方、比較例の場合は、図23、24に示
すように、インバータ80が回路基板62のリフレクタ
ー12側と反対側の端部に配されているので、往動およ
び復動時に比較的よく冷却される。しかし、往動時にお
いて、インバータ80付近の空気流W1の流速は増大し
ないので、本発明の各態様に比して冷却の程度は低い。
また、比較例1のように放熱板85を設けた場合、放熱
板85の大きさにもよるが、放熱板85の移動方向での
前面側に空気の圧縮層が形成され、一種の澱み域が生じ
て、次々に流れてくる新たな空気がインバータ80に直
接当たり難くなり、冷却性能は高くない。
【0090】(第3実施形態)本実施形態の回路基板
は、図25、26に示すように、第2実施形態のものに
比べて小さい。このような回路基板62では、往復動方
向に対してほぼ直角となるように配することができる。
すなわち、回路基板62は、リフレクター12の背面側
かつ第1反射ミラー8の背面側で、キャリッジ31の上
段部71の下方にある空間に配置され、キャリッジ31
に鉛直方向に形成された取付部93に固定ビス91によ
って固定される。この回路基板62は小さいので、その
下端は第1反射ミラー8の下端よりも下方に突出しな
い。その他の構成は第1、2実施形態と同じである。
【0091】このように回路基板62を配置した場合、
往復動方向における回路基板62の占める長さが小さく
なるので、第1走査ユニット13の往復動方向の寸法L
3、L4は第2実施形態での寸法L1より小となり、第
1走査ユニット13の小型化をより一層図れる。なお、
回路基板62のサイズとしては、上記のように配置した
とき、その下端が第1反射ミラー8よりも下方に突出し
ないサイズであることが好ましく、これよりも大きいサ
イズであると、高さ寸法H2が大きくなってしまう。
【0092】ここで、回路基板62に搭載されるデバイ
スの一態様としては、図25に示すように、インバータ
80を回路基板62に対して直角に下端側の端部に実装
する。また、放熱板85がインバータ80に密着して取
り付けられている。他の態様としては、図26に示すよ
うに、インバータ80を回路基板62に沿って所定の間
隙をあけて、平行になるように実装する。回路基板62
に沿うようにインバータ80を配置すると、第1走査ユ
ニット13の往復動方向の寸法L4(<L3)をさらに
小さくすることができる。
【0093】そして、図27、28に示すように、イン
バータ80は空気流W1の下流側に配されることにな
り、第1走査ユニット13の往動方向への移動時には、
インバータ80に空気流W1が直接当たるので、よく冷
却される。復動方向への移動時にも、回路基板62の下
端側に渦流W2が生じて、インバータ80に空気流が当
たるので、冷却できる。
【0094】なお、往動方向への移動時には、キャリッ
ジ31の上段部71とインバータ80との間の空間に澱
み域が生じるが、インバータ80は澱み域の生じない下
端側に配置すればよい。すなわち、この移動時には、第
1走査ユニット13とコンタクトガラス3との間に空気
が流れにくいため、上端側の空気が下端側に移動するこ
とによってコンタクトガラス3から遠ざかる方向に空気
が流れ、回路基板62に対して斜め下方向に向かう空気
流W1が生じる。したがって、インバータ80を常にこ
の空気流W1にさらすことができるので、インバータ8
0の冷却を行える。この場合、下端側では空気流量が増
大するので、空気流W1は下流にいくほど流速が大とな
り、より一層インバータ80を効率よく冷却することが
できる。
【0095】(第4実施形態)上記第3実施形態におい
て、図28に示すように、回路基板62およびインバー
タ80を配置した場合、インバータ80の一部が澱み域
に入ってしまうことがある。そこで、本実施形態では、
図29に示すように、空気流W1をインバータ80に導
くための気流ガイド95が、インバータ80に対して空
気流W1の上流側に設けられる。その他の構成は第3実
施形態と同じである。
【0096】気流ガイド95は、キャリッジ31の上段
部71の往動方向側端部に形成され、上段部71の長手
方向の中央部分を下方に向けて折曲した傾斜面からな
る。これによって、図30に示すように、第1走査ユニ
ット13の往動方向への移動時に、空気流W1が気流ガ
イド95に沿って回路基板62の下端側に向かって流れ
る。そのため、上段部71とインバータ80との間の空
間に澱み域が生じることがなくなり、インバータ80を
確実に冷却することができる。また、復動方向への移動
時には、回路基板62の上端側に生じた渦流W2が気流
ガイド95によってインバータ80に導かれるので、気
流ガイド95がない場合に比べて冷却性能を高めること
ができる。
【0097】ここで、気流ガイド95によるインバータ
80の放熱特性をさらに高めるためには、図31に示す
ように、傾斜面のインバータ80に対向する領域に長手
方向にわたって凹み96を形成する。そして、凹み96
は、上端から下端に向かうにしたがって長手方向の幅が
小さくなるように形成され、空気流を集約する機能を有
する。また、他の態様として、図32に示すように、傾
斜面に複数のリブ97を上端から下端に向かって設け、
隣り合うリブ97の間隔が下端に向かうにしたがって徐
々に狭くなるようにする。このように、気流ガイド95
に凹み96あるいはリブ97を設けることによって、空
気流をインバータ80に集中させることができ、冷却性
能が高まる。
【0098】(第5実施形態)本実施形態では、図33
に示すように、回路基板62が第1反射ミラー8に沿っ
て配置され、インバータ80等のデバイスが回路基板6
2の第1反射ミラー8と対向する内面側に配されてい
る。そのため、回路基板62と第1反射ミラー8との間
にインバータ80等のデバイスを配置するための空間が
必要となるので、キャリッジ31に脚部98を突設し
て、この脚部98に回路基板62を固定ビス91によっ
て固定する。他の構成は第2実施形態と同じである。
【0099】このように、回路基板62上のデバイスが
第1走査ユニット13に対して内面側に配置されている
ので、組立作業時におけるデバイスの破損を防止でき、
故障が生じにくくなるため、製品の信頼性およびサービ
ス性を向上できる。
【0100】そして、回路基板62とキャリッジ31と
の間の空間は移動方向前面側に開口した通路であること
により、図34に示すように、往動方向への移動時に
は、空気流W1は、回路基板62の上端側から回路基板
62とキャリッジ31との間の通路に流入して、回路基
板62に沿って下端側に流れる。このとき、回路基板6
2の下端側にあるインバータ80は、この空気流にさら
され、効率よく冷却される。
【0101】また、復動方向への移動時には、キャリッ
ジ31と第1反射ミラー8との間の間隙を通り抜ける空
気流W2が発生し、通路に流入して、回路基板62に沿
って流れ、上端側から流出する。しかし、インバータ8
0に対しては第1反射ミラー8によって巻き込まれた渦
流が当たるだけであり、この渦流によって冷却される
が、復動方向への移動時にはキセノンランプ60は点灯
していないので、インバータ80を強制的に冷却しなく
ても差し支えない。したがって、復動方向への移動時に
もインバータ80を冷却する場合、図34中に破線で示
すように、空気流W2の流路中となる回路基板62の上
端寄りにインバータ80を配置すればよい。
【0102】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、回路基板として、へ字状に折れ曲がった回路基板を
用いて、下端側を第1反射ミラーに沿うように傾斜さ
せ、他端側を往復動方向に直角になるようにキャリッジ
に取り付ければ、第1走査ユニットの往復動方向の寸法
をより小さくできる。
【0103】また、回路基板に発熱するデバイスが複数
搭載されている場合、最も発熱量の多いデバイスを空気
流の流速が大となる場所に配置すればよい。すなわち、
第1実施形態では、回路基板の復動方向側端部に配置す
ればよく、第2〜第5実施形態では、回路基板の下端側
に配置すればよく、より効率的にデバイスを冷却するこ
とができる。
【0104】空気流を発生させるために小型のファンを
回路基板あるいはキャリッジに取り付けて、インバータ
等のデバイスに空気流を直接吹き付けるようにしてもよ
い。このファンの駆動源として、電力供給による回転駆
動でもよいが、第1走査ユニットの移動によって発生す
る風力、摩擦力等を利用して、この力を回転駆動力に変
換してファンに伝達し、ファンを回転させるとよい。
【0105】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、第1走査ユニット内における外部に面した空き
空間を利用して、光源駆動用デバイスを搭載した回路基
板を配置しているので、走査ユニット内の空間を有効に
活用することになり、回路基板を一体的に設けた走査ユ
ニットの小型化を図ることができる。しかも、他の部材
との干渉を避けるように配置することにより、他の部材
との距離を短くすることができ、装置全体の小型化も図
ることができる。
【0106】そして、走査ユニットの外面側に位置する
回路基板に向かうように空気流を発生させることによ
り、デバイスに空気流が当たって、効率よく冷却を行う
ことができる。このとき、空気流に対して回路基板を傾
斜した状態に設けておくと、回路基板に沿って空気流が
流れるので、冷却効率がよくなる。したがって、デバイ
スの昇温による誤動作、故障等を防止でき、光源の光量
が安定することになり、安定した読み取りを行うことが
でき、画像読取装置の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置を備えたディジタル複写
機の全体構成図
【図2】スキャナユニットの斜視図
【図3】第1走査ユニットの平面図
【図4】第1実施形態のスキャナユニットの主要部を示
す図
【図5】キセノンランプの斜視図
【図6】ランプホルダの斜視図
【図7】ワイヤ固定手段を示す図
【図8】ワイヤ固定手段を示し、(a)は平面図、
(b)は断面図
【図9】回路基板の斜視図
【図10】第1走査ユニットの走査速度と光量との関係
を示す図
【図11】第1走査ユニットにおいて回路基板の配置に
利用できる空間を示した図
【図12】第1実施形態の第1走査ユニットの配置構成
【図13】同じく他の態様の配置構成図
【図14】第2実施形態の第1走査ユニットの第1態様
の配置構成図
【図15】同じく第2態様の配置構成図
【図16】同じく第3態様の配置構成図
【図17】比較例1の配置構成図
【図18】比較例2の配置構成図
【図19】スキャナユニットの主要部を示す図
【図20】第1態様における空気の流れを示す図
【図21】第2態様における空気の流れを示す図
【図22】第3態様における空気の流れを示す図
【図23】比較例1における空気の流れを示す図
【図24】比較例2における空気の流れを示す図
【図25】第3実施形態の第1走査ユニットの配置構成
【図26】同じく他の態様の配置構成図
【図27】第1走査ユニットにおける空気の流れを示す
【図28】同じく他の態様における空気の流れを示す図
【図29】第4実施形態の第1走査ユニットの配置構成
【図30】同じく空気の流れを示す図
【図31】気流ガイドを示す図
【図32】他の気流ガイドを示す図
【図33】第5実施形態の第1走査ユニットの配置構成
【図34】同じく空気の流れを示す図
【符号の説明】
8 第1反射ミラー 12 リフレクター 13 第1走査ユニット 14 第2走査ユニット 31 キャリッジ 52 ファン 60 キセノンランプ 61 スリット 62 回路基板 80 インバータ 95 気流ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 麻言 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山中 久志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H108 AA01 CB01 JA04 2H109 CA12 5B047 AA01 BA02 BB02 BC01 BC12 BC14 CB04 CB05 5C051 AA01 BA03 DA03 DB28 DC02 DC05 DC07 5C072 AA01 CA02 CA09 DA21 FA05 LA02 MB01 MB08 WA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台に載置された原稿を照射する光
    源、原稿からの反射光を所定方向に反射する反射部材お
    よび光源駆動用のデバイスを搭載した回路基板を一体的
    に保持する第1走査ユニットと、前記反射光を受光して
    画像を読み取る受光手段と、前記第1走査ユニットから
    の反射光を前記受光手段に導く第2走査ユニットと、両
    走査ユニットを原稿台に沿って往復移動させる移動手段
    とを備え、両走査ユニットが最接近した状態において、
    前記回路基板は、その一部が前記第2走査ユニットと原
    稿台との間の空間に位置するように設けられたことを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 原稿からの反射光の光路に対して、回路
    基板と光源とが同一側に配されたことを特徴とする請求
    項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 原稿台に載置された原稿を照射する光
    源、原稿からの反射光を所定方向に反射する反射部材お
    よび光源駆動用のデバイスを搭載した回路基板を一体的
    に保持する第1走査ユニットと、前記反射光を受光して
    画像を読み取る受光手段と、前記回路基板に向かって空
    気流を生じさせる空気流発生手段とを備え、前記回路基
    板は、空気流の流れ方向に対して傾斜した状態に設けら
    れたことを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 空気流発生手段としてファンが用いら
    れ、該ファンが回路基板に対向して配されたことを特徴
    とする請求項3記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿台に載置された原稿を照射する光
    源、原稿からの反射光を所定方向に反射する反射部材お
    よび光源駆動用のデバイスを搭載した回路基板を一体的
    に保持する第1走査ユニットと、前記反射光を受光して
    画像を読み取る受光手段と、前記第1走査ユニットから
    の反射光を前記受光手段に導く第2走査ユニットと、両
    走査ユニットを原稿台に沿って往復移動させる移動手段
    と、前記回路基板に向かって空気流を生じさせるファン
    とを備え、前記回路基板は、前記第2走査ユニットに対
    向する側とは反対側にあって前記ファンに対向するとと
    もに、空気流の流れ方向に対して傾斜した状態に設けら
    れたことを特徴とする画像読取装置。
  6. 【請求項6】 ファンは、走査終了位置にあるときの第
    1走査ユニットの下方に配されたことを特徴とする請求
    項3または5記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 第1走査ユニットに、空気流を回路基板
    に導く案内手段が設けられたことを特徴とする請求項3
    または5記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 デバイスは、回路基板上の原稿台から遠
    い側に配されたことを特徴とする請求項1、3または5
    記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 回路基板に沿って流れる空気の流速が大
    となる領域にデバイスが配置されたことを特徴とする請
    求項1、3または5記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006126318A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および複写装置
US7095535B2 (en) * 2001-07-05 2006-08-22 Canon Kabushiki Kaisha Original scanning apparatus
US7420716B2 (en) 2002-04-02 2008-09-02 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus
JP2011253200A (ja) * 2011-08-04 2011-12-15 Ricoh Co Ltd 画像読取装置および複写装置

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