JPH0433270Y2 - - Google Patents

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JPH0433270Y2
JPH0433270Y2 JP1990112321U JP11232190U JPH0433270Y2 JP H0433270 Y2 JPH0433270 Y2 JP H0433270Y2 JP 1990112321 U JP1990112321 U JP 1990112321U JP 11232190 U JP11232190 U JP 11232190U JP H0433270 Y2 JPH0433270 Y2 JP H0433270Y2
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long nozzle
long
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案はロングノズル付噴霧器の改良に関す
る。 従来、ごきぶりの駆除手段として、ごきぶりの
ひそんでいる狭い隙間、例えば冷蔵庫と壁又は床
の隙間や水屋、タンスと壁との隙間などに、ロン
グノズルを差し入れて、殺虫剤を隙間内に直接噴
霧することが行なわれ、成果を上げている。とこ
ろが考案者などの実験によると、ロングノズルを
使用する場合と、使用しない場合とでは、噴霧状
態に明らかな差を生じ、ロングノズル使用の場合
には、大きな粒径の粒子の占める割合が増加して
いることが判明した。このような粗粒子は空中に
浮遊している時間が短く、従つて到達距離も短
く、ごきぶりに接触する機会が少ないので、殺虫
効力低下の原因となり、これでは、ロングノズル
使用の効果を、充分に活用し得ない。本考案者等
はロングノズル使用の場合における噴霧状態を改
善するべく種々の検討を重ねたところ、噴霧器の
バルブのステム穴の開口面積、押釦の噴口の開口
面積及びロングノズルの噴口の開口面積が噴霧状
態に大きな影響を与え、特にこれら開口面積を、
バルブのステム穴開口面積≧押釦噴口の開口面積
≧ロングノズル噴口の開口面積、の関係が成立す
るような範囲に設定する時は、極めて良好な噴霧
状態が得らることを見出だした。 本考案は上記知見にもとづき完成されたもので
あつて、即ち本考案は、押釦の噴口部にロングノ
ズルを接続して設けたロングノズル付噴霧器にお
いて、ロングノズルの噴口、押釦の噴口及びバル
ブステムは0.3〜0.6mmの穴径を有し、ロングノズ
ルの噴口の開口面積は押釦の噴口の開口面積と同
等又はそれより小さく、また押釦の噴口の開口面
積はバルブステムの穴の開口面積と同等又はそれ
より小さいことを特徴とするロングノズル付噴霧
器に係る。 本考案に於て、バルブのステム穴の開口面積、
押釦噴口の開口面積及びロングノズル噴口の開口
面積は広い範囲から設定できるが、例えばごきぶ
りの駆除用薬液の噴霧に用いられる噴霧器に於て
は、薬液の噴霧量及び噴霧状態を考慮して、0.3
〜0.6φmm程度の孔径を持つような開口面積範囲が
適当であり、このような数値の範囲内から、ステ
ム穴の開口面積≧押釦噴口の開口面積≧ロングノ
ズル噴口の開口面積、の関係が成立するような範
囲に、適宜組合せられる。これら孔(穴)径の好
ましい組合せを示すと次の通りである。
【表】 次に本考案ロングノズル付噴霧器と、ロングノ
ズルを備えていないもの(比較例1)及びロング
ノズルを備えているが本考案の開口面積要件を満
足していないもの(比較例2)の噴霧性能比較試
験結果を示すと次表の通りである。 〔1〕 試験方法 試験装置 第1図の通り 第1図に於て、aは酸化マグネシウム皮膜、b
は皮膜aから50mmの水平距離を存して設置された
固定板、cは固定板bに形成されたスリツト(縦
2mm、幅50mm)、dは窓つきシヤツター、eはシ
ヤツターdに設けられた窓(縦20mm、幅50mm)、
fは固定板bから100mmの水平距離を存して設置
された噴霧器である。 操作法 イ 第1図に示すように窓つきシヤツターdの
下部で固定板bのスリツトcを閉じた状態で
噴霧器fより薬液を噴霧し、この噴霧は噴霧
状態が安定するまで継続する。 ロ 噴霧状態が安定したとき、シヤツターdを
落下させ、該シヤツターdの窓eと、固定板
bのスリツトcが瞬間的に一致したとき、噴
霧粒子が通過し、酸化マグネシウム皮膜へ到
達する。 ハ 次に瞬時にシヤツターdは床につき、その
上部固定板bのスリツトcを閉じ、粒子の重
なりを防止する。 ニ 酸化マグネシウム皮膜に残つた噴霧粒子の
痕跡を顕微鏡で観察し、粒子径を測定する。 〔2〕 結果 次表の通り
【表】
【表】 上記試験結果から明らかなように、本考案ロン
グノズル付噴霧器によれば、噴霧粒子の粒径の分
布が0〜200μの範囲内に収まり、しかも50μを越
える粒子の占める割合は4%以下にとどまり、96
%以上は50μ以下の小さな粒径を有し、かつ10μ
以下が84%以上と従来のロングノズルでは到底得
られない優れた効果を有し、このような小さな粒
径の粒子は空中で滞留時間が長く従つて到達距離
も長く害虫駆除に効率的に働く。一方ステムの孔
(穴)径より押釦の噴口孔径及び/又はロングノ
ズルの噴口孔径が大きい比較例1及び2に於て
は、粒子の粒径の分布が0〜300μの範囲に広が
るのみならず、50μをこえる粒子の占める割合が
少なくとも15%前後となり、本考案に比し、噴霧
状態が悪く、従つてそれだけ害虫駆除効果に低下
を招くことを示している。 このように本考案噴霧器に於ては、ロングノズ
ルを具備しているに拘らず極めて良好な噴霧状態
を得ることが可能となり、ロングノズル使用によ
る害虫駆除効果を、更に一層向上できる特徴を有
する。 本考案に於て、噴霧器は間欠バルブ付の自動噴
射式であつてもよく、この場合、該噴霧器に備え
られたロングノズルを、自動販売機や冷蔵庫の裏
側の隙間など、ごきぶりの出没する個所に向けて
セツトしておけば、このようなごきぶりの出没す
る個所に対し、エアゾールを自動且つ間欠的に噴
霧できる。 本考案に於ては、ロングノズルの噴口、押釦の
噴口及びバルブステムの穴の径が0.3〜0.6mmの範
囲にあり、また噴霧バルブのハウジングの穴径及
びベーパータツプの穴径が0.3〜0.5mmの範囲にあ
り、且つ噴射バルブのハウジング及びデイツプチ
ユーブより選ばれた少なくともいずれか一方の穴
径とベーパータツプの穴径の差が0.1mm以内であ
るような構成になつている。この場合充填液とし
ては、有効成分溶液と噴射剤とを合したとき、有
効成分溶液が30〜60V/V有利に使用できる。 通常正立使用されているエアゾール剤に於て、
このハウジングの穴径0.7〜1.5mm、デイツプチユ
ーブの穴径1mm〜3.5mmと大きくこれに比しベー
パータツプの穴径は0.25〜0.4mm程度でありその
差は0.1mmを大きく越えるものであり、これを倒
立にて使用すると噴射剤が多く噴射され、エアゾ
ール罐の中の有効成分溶液との比率がくずれてく
るものであつてこの差を0.1mm以内とすることに
より、例えば殺虫剤なら効力に、塗料なら色にむ
らがなくなり、さらに噴射剤が先になくなり有効
成分溶液のみが噴射されずに残るようなこともな
く正立・倒立の単位時間当りの噴射量をほぼ同量
にすることができる点に特徴を有する。 本考案にいう有効成分溶液とは常温に於て、そ
の蒸気圧が実質的に噴射圧以下である溶剤例えば
ヘキサン、3,3,4−トリメチルノナン、シク
ロヘキサン、燈油(ケロシン)、ナフサ、ノルマ
ルパラフイン、イソパラフイン、流動パラフイン
など石油系溶剤、ジクロロエタン、トリクロロエ
タンなど塩素化炭化水素、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、エチレングリコールなど
のアルコール類及び、エーテル誘導体、及び水な
どの溶液であつて、有効成分であるアレスリン、
フタルスリン、ペルメトリン、フエノトリンなど
のピレスロイド系殺虫剤、DDVP、フエニトロ
チオンなどの有機リン系殺虫剤、カーバメイト系
殺虫剤及びピペロニルブトキサイドなどの共力
剤、及び塗料用の各種色素及び高分子樹脂、革用
のワツクス、柔軟剤や光沢剤、ガラスの曇り止め
剤、消臭又は防臭剤、クリーナーなどそのまま溶
解されるか又は界面活性剤にて乳化したものであ
る。 また、噴射剤としては、例えばフロン類、液化
石油ガス、ジメチルエーテルなどが単独又は混合
して使用される。 以下に実験例を掲げる。 実験例 1 ビレスロイド系殺虫剤ペルメトリン1.33%を含
有する灯油溶液150mlと液化石油ガス150mlを内容
量390mlのエアゾール罐に充填し表のようにバル
ブを付し密封し、エアゾール剤を得る。これにボ
タンを付し比較エアゾール剤と共に噴射試験(各
30秒)し、正立時と倒立時の差が10%以内を適、
20%以内を可とする。
【表】 実験例 2 実験例1における噴射剤をジメチルエーテル70
mlと液化石油ガス80mlを用いて同様にエアゾール
剤を得る。
【表】 このように本考案に於ては、正立及び倒立噴射
のいずれにも、噴射量に差なく、しかも良好な噴
霧状態のもとに使用できる、ロングノズル付噴霧
器を提供できる。 本考案に於て、ロングノズルは噴霧器に対し固
定的に或は適宜取外し得るように備えられる。ま
たロングノズルにその長さを適宜調整できるよう
な手段を施してもよい。ロングノズルの各種の実
施態様を添付図面にもとづき説明すると次の通り
である。 第2〜7図は、噴霧器の押釦1の噴筒2の部分
に、ロングノズル3を、収納、引出し自在又は着
脱自在に備えた場合の実施態様が示されている。 第2図は収納、引出し式のロングノズル3の一
実施態様を示し、ロングノズル3は、噴筒2と同
心にして該噴筒2と平行する方向に延出された環
状溝4内に摺動自在に挿入されている。この環状
溝4はロングノズル3と略々同じ長さを有し、非
使用時には、ロングノズル3を環状溝4内に押し
込むことにより、該溝4内に収納することがで
き、また使用時には引き出すことにより使用可能
な状態となる。第3図に非使用時の状態が、また
第4図に使用時の状態がそれぞれ示されている。
ロングノズル3には、収納、引出し操作を簡便な
らしめるために操作部を設けることができる。第
2〜4図には操作部として、案内杆5による方式
のものが示され、該案内杆5は、先端がロングノ
ズル3の先端に固着されると共に、先端より後方
側はロングノズル3の軸線と平行して後方へ伸
び、この部分が押釦1の頂面のガイド溝1a内に
摺動自在に嵌挿されている。而してこの案内杆5
を操作部として、ロングノズル3の収納、引出し
操作を容易に行うことができる。この場合、ロン
グノズル3の引出し操作時の抜脱を防止するため
に、案内杆5の後端に大径部5′を設け、これを
引出し操作時の終時に、ガイド溝1a前端部のス
トツパー(図示せず)に当接するよう構成しても
よい。 第5図は案内杆5に代え、ロングノズル3の先
端につまみ6を設けた場合が示されている。 第6図は着脱式のロングノズル3の一実施態様
を示し、ロングノズル3は、その基端において、
噴筒2前面の嵌着用溝7に嵌脱自在に嵌着される
ようになつている。この場合例えば第7図に示す
ように、ロングノズル3を2重管構成となし、外
管3aに対し内管3bを引出し又は収納すること
により伸縮できるよう構成してもよい。 第2図〜7図に於て、8はバルブのステム穴、
9は押釦の噴口、10はロングノズル3の噴口で
あつて、これらの開口面積は、ステム穴の開口面
積≧押釦噴口の開口面積≧ロングノズル噴口の開
口面積、の関係が成立するような範囲に設定され
る。 第2〜7図に示された実施態様に於ては、ロン
グノズル3が収納、引出し自在又は着脱自在に備
えられているので、ロングノズル3の使用を必要
としない用途に使用する場合には、ロングノズル
3を収納し又は取外すことにより、またロングノ
ズル3の使用が望まれる用途に使用する場合に
は、ロングノズル3を引出し又は嵌着することに
より、容易にそれぞれの用途に使い分けて使用で
きる。また梱包時には容易に収納し又は取外した
りできるので有利である。 第8〜25図に示された実施態様は、ロングノ
ズル3がその基端に、押釦1又は噴筒2に対する
嵌着部を有している点を特徴としている。 第8図は、ロングノズル3の基端に押釦1に外
嵌されるキヤツプ型の嵌着部11を設けた場合を
示し、この嵌着部11は押釦1に対し適宜嵌脱し
得るような寸法、形状を有している。尚本実施例
に於ては、押釦1は噴筒2を有しておらず、その
噴口9は押釦1の外周面に開口されている。この
噴口9とロングノズル3の取外位置を常に一致さ
せるために、押釦1の頂面の偏心位置に突起(図
示せず)を設けておき、これをロングノズル3に
取付時に、該ロングノズル3の嵌着部11の天面
に設けた取外位置規制用の穴(図示せず)に嵌合
するなどの、取外位置規制手段を設けることがで
きる。 第9図は、ロングノズル3の基端に、押釦1の
噴筒2に外嵌される筒状の嵌着部111を設けた
場合を示している。 第8図及び第9図に示された実施態様に於ては
基端の嵌着部11又は111を押釦2又はその噴
筒2に外嵌し又はこれより抜き外すことにより、
ロングノズル3を容易に着脱できる。 第10〜11図は、第9図に示された形式のロ
ングノズル3に於て、ロングノズル3の基端部に
ヒンジ部12を設け、該ヒンジ部12に於て90°
に折曲し得るよう構成した場合の実施態様を示
し、ヒンジ部12にはこれを覆うように摺動自在
な筒体13が嵌装されている。この方式のロング
ノズル3によれば、第10図に示すような筒体1
3によつてヒンジ部12を覆い、これが開閉でき
ないように拘束することによりロングノズル3を
長い状態のもとに使用でき、一方第11図に示す
ように筒体13をロングノズル3の基端側へ摺動
してヒンジ部12を開放し、この部分で90°に折
曲することにより、その有効寸法を短縮できる。
このような構成にすることにより、ロングノズル
3を使用現場などの条件によつて長短2通りに使
い分けて使用できる。また保管や梱包するとき
は、ロングノズル3を短くできるので便利であ
る。尚第10〜11図に示された実施例に於て、
ロングノズル3は例えば合成樹脂製であつて、そ
の基端部には下端部を残して切目12aが入れら
れ、この残つた下端部が実質的にヒンジ部12を
構成している。 第12〜13図は、ロングノズル3に伸縮自在
性を与えるために内外2重管3a,3b構造とし
た場合の一例が示され、第12図にはロングノズ
ル3を縮小した場合が、また第13図には伸長し
た場合がそれぞれ示されている。 第14図は第8図に示す形式のロングノズル3
の変更態様を示し、該ノズル3は全体を通して扁
平薄型であつて横長のスリツト状通路3′を持ち、
横方向に巾の広い噴霧が得られるようになつてい
る。この場合嵌着部11の正面と背面に横長取付
穴11aと縦長取付穴11bを形成しておき、こ
れら取付穴11a及び12bのいずれか一方にロ
ングノズル3を選択的に取付け得るようにしてお
けば、横長又は縦長のスプレパターンでの噴霧が
可能となる。ロングノズル3の噴口10の開口面
積は押釦1の噴口9の開口面積と同等か或はこれ
より小さい。 第15図及び第16図は第9図に示す形式のロ
ングノズル3の変更態様を示し、第15図に示さ
れたロングノズル3は噴口10の部分3″のみが
扁平に形成されており、従つて筒状の嵌着部11
1を噴筒2上で回動走査することにより(第9図
参照)、縦又は横方向は勿論、任意の角度方向に
おいて、巾の広いスプレーパターンでの噴霧が可
能となる。また第16図に示されたロングノズル
3は、ロングノズル3が全体を通して扁平になつ
ている点及び嵌着部111が角型になつている点
に特徴を有し、その用法は、第15図に示された
実施例のものと実質的に変らない。 第17図はロングノズル3の基端に、押釦1に
内嵌するためのキヤツプ型の嵌着部112を形成
した場合の一実施態様が示されている。押釦1は
第20図に示すように頂面に、嵌着部112嵌入
用の環状凹溝1eを有していると共に、この凹溝
1eの外壁を構成する周壁1bに、ロングノズル
3の上下進退を許容する切欠部1cを有してい
る。この切欠部1cが第18図及び第19図に示
され、この切欠部1cは、ロングノズル3と押釦
1の噴口9を一致させる、取外位置規制手段とし
て機能している。 第21図には、ロングノズル3の基端に、噴筒
2に内嵌するための筒状嵌着部113を設けた場
合の一例が示されている。ロングノズル3の筒状
嵌着部113は、噴筒2の前面に形成された環状
凹溝2aに挿着させるようになつている。 第22〜23図は、ロングノズル3基端に拡径
部114を、押釦1の側部に形成された筒状の結
合部1dに嵌着する形式のものが示さている。こ
の形成のものは押釦1に噴筒2が設けられていな
い。 第24〜25図は、第22〜23図に示された
ロングノズル3の変更態様を示し、拡径部114
及びこれを嵌合するための結合部1dが角型にな
つていると共に、ロングノズル3が横(縦)スリ
ツト状の噴口10を有している。この形式によれ
ば、ロングノズル3の取り付けの向きを90°変え
ることにより、縦又は横方向に巾の広い噴霧状態
が選択的に得られる。 第26〜34図は、ロングノズル3の噴口10
と、押釦1の噴口9を個別操作的に使い分けて使
用できるようにしたロングノズル3の一実施態様
が示されている。 第26〜28図はこの構成の噴射機構を備えた
エアゾール噴霧器を示し、第26図に示すように
容器部14上端に、バネにより常時上昇状態に保
たれている押釦1があり、その前面に噴筒2を介
して噴口9′が開設されている。この噴筒2には
先端を前方に突出して所要長さの細管よりなるロ
ングノズル3が基端鉤状部を挿通して回動可能に
取り付けられ、このロングノズル3は同図の鎖線
で示すように容器部14に添わせて垂下状態とし
ておくこともできる。 このロングノズル3の噴筒2内に挿入された基
端は、第27〜28図に示すように、対応する外
周面から一方に内部と連通する透孔15、他方に
切込溝16が設けられ、1つの切替コツクに形成
されている。 この構造により、第26図のように噴筒2を
略々水平として前方に突出させた後、押釦1を圧
下すると、第27図で明らかなように、容器部1
4内の加圧薬液は流路17を通つて噴筒2の基端
の透孔15内に入り、噴筒3内を通つて先端から
排出し噴霧される。この場合流路17が閉塞され
るため、噴口9′からの噴霧は行われない。尚こ
の使用状態においては、透孔15が実質的に押釦
1の噴口を構成するので、この透孔15の開口面
積はステム穴の開口面積と同等ないしこれより小
さくしておくことが必要である。次にロングノズ
ル3を回動させて下方に垂下させると、第28図
に示すように、透孔15は流路17の内面上方に
圧接して閉塞されるが、流路17の内面下部は切
込溝16により空隙が生ずるため、薬液はこの空
隙を通つて噴口9′から噴霧され、ロングノズル
3は閉塞されている。 第29図ないし第34図は、前記第26〜28
図におけるロングノズル3を水平から垂下状態に
した場合のロングノズル3の基端が噴口9′に対
する切換接続の他の一例を示すものである。第2
9〜30図ではロングノズル3の基端は球体に形
成され押釦1の噴筒2に1つの球接手として嵌合
されている。この球体には直行位置に、しかも互
いに交わることなく少し位置をずらして細孔1
8,19側が貫設され、1つの切換コツクに形成
されている。この構造により、第29図に示すロ
ングノズル3が水平の場合は、薬液は流路17か
ら細孔18を通つてロングノズル3内に入り、先
端から噴出する。第30図のようにロングノズル
3が垂下状態では細孔18は閉鎖され薬液は流路
17から細孔19を通つてそのまま噴口9′から
噴出する。この場合、細孔18はステム穴の開口
面積と同等ないしこれより小さい開口面積を有し
ていることが必要である。 第31〜32図の実施例においては、ロングノ
ズル3には腕片20が付設され、この腕片20の
先端は噴筒2を左方から挟んでピン21で噴筒2
に枢着され、さらに噴筒2にはこの腕片20を固
定状態に保持するための係合ピン22が設けてあ
り、噴筒2の先端は球面状端面に形成され、流路
17に連なる噴口9′が開設されている。またロ
ングノズル3の基端は、上記短管先端に弾性的に
嵌合する凹球面部材23に形成されている。(材
料がプラスチツクであるので弾性的に圧接され
る。)この構造により第31図のようにロングノ
ズル3を水平に保持した状態では薬液は流路17
を通り、凹球面部材23を介してロングノズル3
内に入る。次に第32図のようにロングノズル3
を垂下させた場合は薬液は流路17を通つて、そ
のまま噴筒2先端の噴口9′から噴霧される。 第33〜34図の実施例においては、第31〜
32図と同様にロングノズル3の基端を噴口9′
に切離するものであるが、この実施例において
は、ロングノズル3に連なる腕片24には長孔2
5が設けられ、ロングノズル3はこの長孔25を
噴筒2の両側面に設けたビン26に係合して摺動
可能である。そしてロングノズル3の基端には噴
筒2の先端が嵌合する凹穴27が設けてある。こ
の構造により第33図のように噴筒2の先端にロ
ングノズル3の基端である凹穴27を一致させた
のちロングノズル3をボタンの方に向けて押送し
て噴筒2の先端に係着すると、ロングノズル3は
水平に保持され、薬液は流路17を通つて噴口
9′を経てロングノズル3に入る。次に第34図
のようにロングノズル3を噴筒2か抜き出して垂
下させると薬液は流路17を通つてそのまま噴筒
2の先端の噴口9′から噴霧される。 この構造により、前方に突出するロングノズル
3を介して前記のように狭い場所に噴霧すること
ができるとともに、ロングノズル3を垂下状態と
して容器部14に添わせることにより、薬液は噴
口9′に切換えられ、かつロングノズル3は邪魔
になることなく通常の噴霧器として使用できるか
ら極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の噴霧性能試験に用いられた装
置の概略説明図、第2図は本考案噴霧器における
ロングノズル部分の構造の一例を示す縦断面図、
第3図は第2図に示されたロングノズルの収納時
の状況を示す側面図、第4図は同伸長時の状況を
示す側面図、第5〜7図は第2図に示されたロン
グノズルの変更態様を示す縦断面図、第8図及び
第9図は基端に外嵌式の嵌着部を形成する形式の
ロングノズルの一例を示す縦断面図、第10〜1
1図は第9図に示されたロングノズルの変更態様
を示す側面図、第12〜13図及び第14図は、
第8図に示されたロングノズルの変更態様を示す
縦断面図、第15図及び第16図は、第9図に示
されたロングノズルのさらに他の変更態様を示す
斜面図、第17〜20図、第21図、第22〜2
3図及び第24〜25図は基端に内嵌式の嵌着部
を有するロングノズルの実施態様を、それぞれ示
す説明図、第26〜28図、第29〜30図、第
31〜32図及び第33〜34図は、押釦の噴口
とロングノズルの噴口を適宜選択的に使用できる
ようにしたロングノズルの実施態様を示す説明図
である。 図に於て、1は押釦、2は噴筒、3はロングノ
ズル、4は環状溝、5は案内杆、6はつまみ、7
は嵌着用溝、8はバルブのステム穴、9は押釦の
噴口、10はロングノズルの噴口、11は嵌着
部、12はヒンジ部、13は筒体、14は容器
部、15は透孔、16は切込溝、17は流路、1
8,19は細孔、20は腕片、21,22はピ
ン、23は凹球面部材、24は腕片、25は長
孔、26はピン、27は凹欠。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 押釦の噴口部にロングノズルを接続して設けた
    ロングノズル付噴霧器において、ロングノズルの
    噴口、押釦の噴口及びバルブステムは0.3〜0.6mm
    の穴径を有し、ロングノズルの噴口の開口面積は
    押釦の噴口の開口面積と同等又はそれより小さ
    く、また押釦の噴口の開口面積はバルブステムの
    穴の開口面積と同等又はそれより小さいことを特
    徴とするロングノズル付噴霧器。
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