JPH04331811A - C/c製転造ねじおよびその製造方法 - Google Patents
C/c製転造ねじおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH04331811A JPH04331811A JP3099179A JP9917991A JPH04331811A JP H04331811 A JPH04331811 A JP H04331811A JP 3099179 A JP3099179 A JP 3099179A JP 9917991 A JP9917991 A JP 9917991A JP H04331811 A JPH04331811 A JP H04331811A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- carbon fiber
- resin
- rolled
- round bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 19
- 229920000049 Carbon (fiber) Polymers 0.000 claims abstract description 40
- 239000004917 carbon fiber Substances 0.000 claims abstract description 40
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 33
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims abstract description 27
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims abstract description 27
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims abstract description 25
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 claims abstract description 16
- 238000005245 sintering Methods 0.000 claims abstract 3
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 17
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 claims description 12
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 11
- 239000012779 reinforcing material Substances 0.000 claims description 9
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 7
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 6
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 4
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 claims description 4
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 claims description 3
- 239000007849 furan resin Substances 0.000 claims description 3
- 239000005011 phenolic resin Substances 0.000 claims description 3
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 claims description 3
- 239000002356 single layer Substances 0.000 claims description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 7
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 abstract 3
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 abstract 1
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 9
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 8
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 7
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 5
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 5
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 4
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 239000002648 laminated material Substances 0.000 description 2
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 2
- KXGFMDJXCMQABM-UHFFFAOYSA-N 2-methoxy-6-methylphenol Chemical compound [CH]OC1=CC=CC([CH])=C1O KXGFMDJXCMQABM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000001354 calcination Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000009730 filament winding Methods 0.000 description 1
- LNEPOXFFQSENCJ-UHFFFAOYSA-N haloperidol Chemical compound C1CC(O)(C=2C=CC(Cl)=CC=2)CCN1CCCC(=O)C1=CC=C(F)C=C1 LNEPOXFFQSENCJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 229920001568 phenolic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
- 238000009941 weaving Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、C/C(炭素繊維強化
炭素複合材料)製おねじおよびその製造方法に関する。
炭素複合材料)製おねじおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炭素繊維強化炭素複合材料(以後
C/Cと略記する)でおねじを製造する際は、まずC/
C複合材料で丸棒を作り、これを機械加工により切削あ
るいは研削していた。この従来法で用いるC/C製丸棒
は炭素繊維を3次元織りしたもの、2次元織りの織布を
積層したもの、各種チョップや短繊維を用いたものが一
般的である。図5にそのC/C製切削おねじの従来例を
示す。
C/Cと略記する)でおねじを製造する際は、まずC/
C複合材料で丸棒を作り、これを機械加工により切削あ
るいは研削していた。この従来法で用いるC/C製丸棒
は炭素繊維を3次元織りしたもの、2次元織りの織布を
積層したもの、各種チョップや短繊維を用いたものが一
般的である。図5にそのC/C製切削おねじの従来例を
示す。
【0003】図5は右半分が従来のC/C製切削おねじ
の側断面図、左半分がその側面図である。図中、11は
C/C製切削おねじ、12は炭素繊維強化材、13はC
/C複合材料を形成するマトリクス炭素、14は炭素繊
維強化材12を積層したおねじのねじ山部、15はおね
じの谷部である。
の側断面図、左半分がその側面図である。図中、11は
C/C製切削おねじ、12は炭素繊維強化材、13はC
/C複合材料を形成するマトリクス炭素、14は炭素繊
維強化材12を積層したおねじのねじ山部、15はおね
じの谷部である。
【0004】ねじ部の形成についての従来技術としては
、特開平2−62229 号公報に記載されたFRP製
のめねじにおいてFRPの積層構成を用いる例があるが
、これは、FRPの積層構成を2種のFRPに分けてい
る点、積層時に用いる治具をおねじ用のものとした場合
、中実であるおねじの積層が著しく困難になる点、およ
び積層と成形を別工程で行う点で本発明のC/C製転造
おねじには適用できない。
、特開平2−62229 号公報に記載されたFRP製
のめねじにおいてFRPの積層構成を用いる例があるが
、これは、FRPの積層構成を2種のFRPに分けてい
る点、積層時に用いる治具をおねじ用のものとした場合
、中実であるおねじの積層が著しく困難になる点、およ
び積層と成形を別工程で行う点で本発明のC/C製転造
おねじには適用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上に示した従来例では
C/C製切削おねじのねじ山部14、谷部15を刻設す
るがためにC/C製丸棒を機械加工して切削あるいは研
削していた。そのため炭素繊維強化材12に連続繊維を
用いても図5に示すように、ねじ山部14の内部におけ
る炭素繊維強化材12が切断され、おねじ材の軸方向X
に負荷を加えるとねじ山部14の強度が低くなるという
問題が生じていた。加えてC/C製丸棒を機械加工する
際には、切削が極めて困難であることから、ねじ切り加
工のコストが高くなると同時に加工時間、加工工程も多
くなる問題が起きていた。
C/C製切削おねじのねじ山部14、谷部15を刻設す
るがためにC/C製丸棒を機械加工して切削あるいは研
削していた。そのため炭素繊維強化材12に連続繊維を
用いても図5に示すように、ねじ山部14の内部におけ
る炭素繊維強化材12が切断され、おねじ材の軸方向X
に負荷を加えるとねじ山部14の強度が低くなるという
問題が生じていた。加えてC/C製丸棒を機械加工する
際には、切削が極めて困難であることから、ねじ切り加
工のコストが高くなると同時に加工時間、加工工程も多
くなる問題が起きていた。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ねじ山部での炭素繊維強化材を
連続にし、C/C製おねじのねじ山部の強度を高めると
ともに、機械加工を不要とすることで加工にかかるコス
ト、労力を削減することができるC/C製転造ねじおよ
びその製造方法を提供することを目的とするものである
。
ためになされたもので、ねじ山部での炭素繊維強化材を
連続にし、C/C製おねじのねじ山部の強度を高めると
ともに、機械加工を不要とすることで加工にかかるコス
ト、労力を削減することができるC/C製転造ねじおよ
びその製造方法を提供することを目的とするものである
。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ねじ山部
の強度が高強度でかつ低コストのC/C製転造おねじお
よびその製造方法について、鋭意研究を重ねた結果、ヒ
ーターを備えた転造ダイスを用いて炭素繊維強化材に熱
硬化性樹脂を含浸せしめたプリプレグなる原材料を、所
定形状のねじ山部を形成するように任意のC/C製丸棒
に巻回積層し、かつ、その状態のまま並設のヒーターに
て熱硬化性樹脂を加熱硬化、あるいは仮焼成したものを
更に焼成炉等で本焼成することにより高強度のねじ山部
を有するC/C製転造ねじを得ることができ、前記目的
を達成できることを知見し、本発明に至ったものである
。
の強度が高強度でかつ低コストのC/C製転造おねじお
よびその製造方法について、鋭意研究を重ねた結果、ヒ
ーターを備えた転造ダイスを用いて炭素繊維強化材に熱
硬化性樹脂を含浸せしめたプリプレグなる原材料を、所
定形状のねじ山部を形成するように任意のC/C製丸棒
に巻回積層し、かつ、その状態のまま並設のヒーターに
て熱硬化性樹脂を加熱硬化、あるいは仮焼成したものを
更に焼成炉等で本焼成することにより高強度のねじ山部
を有するC/C製転造ねじを得ることができ、前記目的
を達成できることを知見し、本発明に至ったものである
。
【0008】すなわち、本発明は、C/C複合材料で製
造されたC/C製転造おねじであって、C/C製丸棒の
外周に転造ダイスを用いて樹脂を含浸せしめた炭素繊維
強化材を巻回積層してらせん状の所定形状のねじ山部を
形成し、かつ、前記炭素繊維強化材は連続していること
を特徴とするC/C製転造ねじを提供するものである。
造されたC/C製転造おねじであって、C/C製丸棒の
外周に転造ダイスを用いて樹脂を含浸せしめた炭素繊維
強化材を巻回積層してらせん状の所定形状のねじ山部を
形成し、かつ、前記炭素繊維強化材は連続していること
を特徴とするC/C製転造ねじを提供するものである。
【0009】前記炭素繊維強化材は、連続した炭素繊維
を2次元織布形状に織りあげたもの、または、一方向に
引きそろえたものを単層または複層積層したものである
のが好ましく、前記炭素繊維強化材に含浸せしめる樹脂
は、熱硬化性樹脂であるのが好ましく、前記熱硬化性樹
脂は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ま
たはコプナ樹脂から選ばれた少なくとも一種であるのが
好ましい。
を2次元織布形状に織りあげたもの、または、一方向に
引きそろえたものを単層または複層積層したものである
のが好ましく、前記炭素繊維強化材に含浸せしめる樹脂
は、熱硬化性樹脂であるのが好ましく、前記熱硬化性樹
脂は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フラン樹脂、ま
たはコプナ樹脂から選ばれた少なくとも一種であるのが
好ましい。
【0010】また、本発明は、上記C/C製転造ねじを
製造する方法であって、前記C/C製丸棒に前記炭素繊
維強化材を巻回積層する転造ダイスは、巻回積層するね
じ山形状に合わせて各部断面を連続に変化させるもので
あることを特徴とするC/C製転造ねじの製造方法を提
供するものである。
製造する方法であって、前記C/C製丸棒に前記炭素繊
維強化材を巻回積層する転造ダイスは、巻回積層するね
じ山形状に合わせて各部断面を連続に変化させるもので
あることを特徴とするC/C製転造ねじの製造方法を提
供するものである。
【0011】さらに、本発明は、上記C/C製転造ねじ
の製造方法であって、前記転造ダイスは、さらに、前記
炭素繊維強化材に含浸せしめる樹脂を加熱成形および/
または仮焼成し、所定形状のねじ山部を成形するヒータ
ーを持つことを特徴とするC/C製転造ねじの製造方法
を提供するものである。
の製造方法であって、前記転造ダイスは、さらに、前記
炭素繊維強化材に含浸せしめる樹脂を加熱成形および/
または仮焼成し、所定形状のねじ山部を成形するヒータ
ーを持つことを特徴とするC/C製転造ねじの製造方法
を提供するものである。
【0012】
【作用】本発明のC/C製転造ねじは、ねじ山部での炭
素繊維強化材が連続した構造を有する高強度のねじ山部
を持つC/C製転造おねじであり、転造ダイスを用いて
プリプレグをC/C製丸棒に連続で巻回積層して螺旋状
の所定形状を形成し、続いて転造ダイスに並設されたヒ
ーターにて所定形状を保ったまま、熱硬化性樹脂を加熱
硬化および/または仮焼成することで高強度のねじ山部
を持つC/C製転造おねじを容易にかつ安価に得ること
ができる。
素繊維強化材が連続した構造を有する高強度のねじ山部
を持つC/C製転造おねじであり、転造ダイスを用いて
プリプレグをC/C製丸棒に連続で巻回積層して螺旋状
の所定形状を形成し、続いて転造ダイスに並設されたヒ
ーターにて所定形状を保ったまま、熱硬化性樹脂を加熱
硬化および/または仮焼成することで高強度のねじ山部
を持つC/C製転造おねじを容易にかつ安価に得ること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を添付の図面に示す好適実施例
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は本発明に係るC/C(炭素繊維強化
炭素複合材料)製転造おねじの構造を示す図であり、図
中右半分は側断面図、左半分は側面図である。
炭素複合材料)製転造おねじの構造を示す図であり、図
中右半分は側断面図、左半分は側面図である。
【0015】同図において、C/C製転造おねじ1は、
中実円柱状もしくは中空円筒状のC/C製の芯部10(
C/C製丸棒8よりなる)とその外周上に形成され、連
続した炭素繊維強化材2を積層し、その間に熱硬化性樹
脂3aを含浸後焼成して得られたマトリックス炭素3を
有するねじ山部4とからなる。5はおねじ1の谷部であ
る。
中実円柱状もしくは中空円筒状のC/C製の芯部10(
C/C製丸棒8よりなる)とその外周上に形成され、連
続した炭素繊維強化材2を積層し、その間に熱硬化性樹
脂3aを含浸後焼成して得られたマトリックス炭素3を
有するねじ山部4とからなる。5はおねじ1の谷部であ
る。
【0016】本発明のC/C製転造おねじ1の特徴は、
ねじ山部4を形成している炭素繊維強化材2が連続して
いる点にあり、炭素繊維強化材12がねじ山部14で切
断されている図5に示すC/C製おねじ11に比べ、ね
じ山部4のねじ軸方向の強度(ねじ山部のせん断強さが
極めて大きいものである。
ねじ山部4を形成している炭素繊維強化材2が連続して
いる点にあり、炭素繊維強化材12がねじ山部14で切
断されている図5に示すC/C製おねじ11に比べ、ね
じ山部4のねじ軸方向の強度(ねじ山部のせん断強さが
極めて大きいものである。
【0017】以下に、このC/C製転造おねじ1を製造
する方法について説明する。
する方法について説明する。
【0018】図2は本発明のC/C製転造ねじの製造に
用いるプリプレグを張り付けた転造ダイスの一実施例を
示す斜視図である。同図に示すようにねじ部を形成する
積層材料であるプリプレグ6は転造ダイス7に張り付け
られている。図2中(a),(b),(c)に拡大して
示す通り、この転造ダイス7は円柱または円筒形状から
ねじ形状へと積層巻回するに従って連続で積層できるよ
う、各部断面形状に変化を持たせている。プリプレグ6
は、炭素繊維強化材2に熱硬化性樹脂3aを含浸させる
ことにより製造できる。
用いるプリプレグを張り付けた転造ダイスの一実施例を
示す斜視図である。同図に示すようにねじ部を形成する
積層材料であるプリプレグ6は転造ダイス7に張り付け
られている。図2中(a),(b),(c)に拡大して
示す通り、この転造ダイス7は円柱または円筒形状から
ねじ形状へと積層巻回するに従って連続で積層できるよ
う、各部断面形状に変化を持たせている。プリプレグ6
は、炭素繊維強化材2に熱硬化性樹脂3aを含浸させる
ことにより製造できる。
【0019】ここで、炭素繊維強化材に含浸せしめる樹
脂は、焼成後マトリックス炭素に変化しうるものであれ
ば特に制限はないが、上述の熱硬化性樹脂が好ましい。 本発明に用いる熱硬化性樹脂としてはフェノール樹脂、
エポキシ樹脂、フラン樹脂、コプナ樹脂などの熱硬化性
樹脂が好ましい。
脂は、焼成後マトリックス炭素に変化しうるものであれ
ば特に制限はないが、上述の熱硬化性樹脂が好ましい。 本発明に用いる熱硬化性樹脂としてはフェノール樹脂、
エポキシ樹脂、フラン樹脂、コプナ樹脂などの熱硬化性
樹脂が好ましい。
【0020】また、本発明に用いる炭素繊維強化材は、
炭素繊維を2次元織布形状に織りあげたもの、炭素繊維
を一方向に引きそろえたものを単層または複層積層した
もの(一方向炭化UD積層材)、各種チョップや短繊維
を用いて層状にしたもの(チョップ積層材、短繊維強化
材)、3次元織りで層状に形成したもの、フィラメント
ワインディング、テープワインディングなどを挙げるこ
とができる。
炭素繊維を2次元織布形状に織りあげたもの、炭素繊維
を一方向に引きそろえたものを単層または複層積層した
もの(一方向炭化UD積層材)、各種チョップや短繊維
を用いて層状にしたもの(チョップ積層材、短繊維強化
材)、3次元織りで層状に形成したもの、フィラメント
ワインディング、テープワインディングなどを挙げるこ
とができる。
【0021】また、本発明のC/C製転造おねじの芯部
10は、中実円柱状もしくは中空円筒状C/C製材料で
あれば特に制限的ではなく、通常C/C 製切削ねじ
に用いられるC/C製丸棒8をそのまま用いることがで
きるが、ねじ部を形成する分だけ外径寸法の小さい丸棒
を用いることは勿論である。
10は、中実円柱状もしくは中空円筒状C/C製材料で
あれば特に制限的ではなく、通常C/C 製切削ねじ
に用いられるC/C製丸棒8をそのまま用いることがで
きるが、ねじ部を形成する分だけ外径寸法の小さい丸棒
を用いることは勿論である。
【0022】上述の転造ダイス7を1対用い、この1対
の転造ダイス7のうち片側にプリプレグ6を張り付け、
図3に示すようにC/C製丸棒8にこのプリプレグ6を
転造ダイス7の表面形状を転写するように転造ダイス7
を矢印方向へ平行移動させて巻回するとC/C製丸棒8
に所定のねじ形状が形成される。図4に示すように更に
転造ダイス7を平行移動させると、所定のねじ形状の伝
熱面を持ったヒーター9がねじ形状全面を固定する。こ
のヒーター9はあらかじめ予熱されており、ヒーター9
にプリプレグ6を所定のねじ形状に巻回積層したC/C
製丸棒8を固定すると連続で熱硬化性樹脂の硬化あるい
は仮焼成を行う。このようにして得られた転造おねじ1
をヒーター9から取りはずし、焼成炉で本焼成して炭素
繊維強化材2中の熱硬化性樹脂3aをマトリックス炭素
化し完全にC/C化することで図1に示すC/C製転造
おねじ1が得られる。ヒーター9の、硬化時の温度は1
30〜200℃が好ましく、ヒーター9の、仮焼成時の
温度、本焼成時の温度は各々500〜700℃、800
℃以上が好ましい。このようにして得られたC/C製転
造ねじにおいては、図1の側断面図に示すように、転造
ダイス7によって巻回積層したねじ山部の炭素繊維強化
材2が連続していることからねじ山部4の強度は著しく
向上する。
の転造ダイス7のうち片側にプリプレグ6を張り付け、
図3に示すようにC/C製丸棒8にこのプリプレグ6を
転造ダイス7の表面形状を転写するように転造ダイス7
を矢印方向へ平行移動させて巻回するとC/C製丸棒8
に所定のねじ形状が形成される。図4に示すように更に
転造ダイス7を平行移動させると、所定のねじ形状の伝
熱面を持ったヒーター9がねじ形状全面を固定する。こ
のヒーター9はあらかじめ予熱されており、ヒーター9
にプリプレグ6を所定のねじ形状に巻回積層したC/C
製丸棒8を固定すると連続で熱硬化性樹脂の硬化あるい
は仮焼成を行う。このようにして得られた転造おねじ1
をヒーター9から取りはずし、焼成炉で本焼成して炭素
繊維強化材2中の熱硬化性樹脂3aをマトリックス炭素
化し完全にC/C化することで図1に示すC/C製転造
おねじ1が得られる。ヒーター9の、硬化時の温度は1
30〜200℃が好ましく、ヒーター9の、仮焼成時の
温度、本焼成時の温度は各々500〜700℃、800
℃以上が好ましい。このようにして得られたC/C製転
造ねじにおいては、図1の側断面図に示すように、転造
ダイス7によって巻回積層したねじ山部の炭素繊維強化
材2が連続していることからねじ山部4の強度は著しく
向上する。
【0023】また、上記実施例においてはC/C製おね
じについて述べたが、C/C製丸棒のかわりにFRP製
丸棒を用いればFRP製おねじの場合においても上記実
施例と同様な作用と効果を奏することができる。
じについて述べたが、C/C製丸棒のかわりにFRP製
丸棒を用いればFRP製おねじの場合においても上記実
施例と同様な作用と効果を奏することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ねじ山部が連続した炭素繊維強化材で構成されているの
で、ねじ山部の強度が大きく、低コストのC/C製おね
じを提供できるという効果を有する。
ねじ山部が連続した炭素繊維強化材で構成されているの
で、ねじ山部の強度が大きく、低コストのC/C製おね
じを提供できるという効果を有する。
【0025】また、本発明法によれば、ヒーターを備え
た転造ダイスを用いて、炭素繊維強化材をC/C製丸棒
に巻回積層して螺旋状の所定形状のねじ山部を形成し、
かつ前記炭素繊維強化材は連続していることによりC/
C製おねじのねじ山部の強度を大幅に高めるとともに、
積層巻回と成形、仮焼成を同一工程で行うことでねじ山
の切削や機械加工が全く不要であり、工程の短縮化、コ
ストダウンも著しく向上する効果がある。
た転造ダイスを用いて、炭素繊維強化材をC/C製丸棒
に巻回積層して螺旋状の所定形状のねじ山部を形成し、
かつ前記炭素繊維強化材は連続していることによりC/
C製おねじのねじ山部の強度を大幅に高めるとともに、
積層巻回と成形、仮焼成を同一工程で行うことでねじ山
の切削や機械加工が全く不要であり、工程の短縮化、コ
ストダウンも著しく向上する効果がある。
【図1】本発明に係るC/C製転造ねじの一実施例の部
分断面側面図である。
分断面側面図である。
【図2】本発明に係るC/C製転造ねじの製造に用いら
れる転造ダイスの一実施例の斜視図であり、図中(a)
,(b),(c)は各部分の拡大断面図である。
れる転造ダイスの一実施例の斜視図であり、図中(a)
,(b),(c)は各部分の拡大断面図である。
【図3】本発明に係るC/C製転造ねじの製造方法にお
ける転造ダイスによるねじ部形成(積層巻回)過程の一
実施例を示す斜視図である。
ける転造ダイスによるねじ部形成(積層巻回)過程の一
実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明に係るC/C製転造ねじの製造方法にお
ける転造ダイスによるねじ部形成(加熱成形)過程の一
実施例を示す斜視図である。
ける転造ダイスによるねじ部形成(加熱成形)過程の一
実施例を示す斜視図である。
【図5】従来のC/C製切削ねじの部分断面側面図であ
る。
る。
1 C/C製転造おねじ
2,12 炭素繊維強化材
3,13 マトリクス炭素
3a 熱硬化性樹脂
4,14 ねじ山部
5,15 ねじ谷部
6 プリプレグ
7 転造ダイス
8 C/C製丸棒
9 ヒーター
10 芯部
11 C/C製切削おねじ
Claims (6)
- 【請求項1】 C/C複合材料で製造されたC/C製
転造おねじであって、C/C製丸棒の外周に転造ダイス
を用いて樹脂を含浸せしめた炭素繊維強化材を巻回積層
してらせん状の所定形状のねじ山部を形成し、かつ、前
記炭素繊維強化材は連続していることを特徴とするC/
C製転造ねじ。 - 【請求項2】 前記炭素繊維強化材は、連続した炭素
繊維を2次元織布形状に織りあげたもの、または、一方
向に引きそろえたものを単層または複層積層したもので
ある請求項1に記載のC/C製転造ねじ。 - 【請求項3】 前記炭素繊維強化材に含浸せしめる樹
脂は、熱硬化性樹脂である請求項1または2に記載のC
/C製転造ねじ。 - 【請求項4】 前記熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂
、エポキシ樹脂、フラン樹脂またはコプナ樹脂から選ば
れた少なくとも1種である請求項3に記載のC/C製転
造ねじ。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のC/
C製転造ねじを製造する方法であって、前記C/C製丸
棒に前記炭素繊維強化材を巻回積層する転造ダイスは、
巻回積層するねじ山形状に合わせて各部断面を連続に変
化させるものであることを特徴とするC/C製転造ねじ
の製造方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載のC/C製転造ねじの
製造方法であって、前記転造ダイスは、さらに、前記炭
素繊維強化材に含浸せしめる樹脂を加熱成形および/ま
たは仮焼成し、所定形状のねじ山部を成形するヒーター
を持つことを特徴とするC/C製転造ねじの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3099179A JPH04331811A (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | C/c製転造ねじおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3099179A JPH04331811A (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | C/c製転造ねじおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04331811A true JPH04331811A (ja) | 1992-11-19 |
Family
ID=14240428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3099179A Withdrawn JPH04331811A (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | C/c製転造ねじおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04331811A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09229039A (ja) * | 1996-02-23 | 1997-09-02 | Senshin Zairyo Riyou Gas Jienereeta Kenkyusho:Kk | 繊維強化ボルト |
JP2002114535A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-04-16 | Shinetsu Quartz Prod Co Ltd | 光ファイバ製造用支持体 |
US7198247B2 (en) * | 2000-07-31 | 2007-04-03 | Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. | Mandrel for producing quartz glass and production method for optical fiber mother material, optical fiber and quartz glass body using the same |
WO2019117012A1 (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-20 | ハードロック工業株式会社 | 炭素繊維強化複合材料からなるネジ山を有する部材 |
CN115108813A (zh) * | 2021-03-18 | 2022-09-27 | 通用电气公司 | 陶瓷基复合材料紧固件 |
WO2023085080A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 株式会社Cfcデザイン | 異方性不織布を積層した2次元炭素/炭素複合材料製ネジ部品 |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP3099179A patent/JPH04331811A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09229039A (ja) * | 1996-02-23 | 1997-09-02 | Senshin Zairyo Riyou Gas Jienereeta Kenkyusho:Kk | 繊維強化ボルト |
JP2002114535A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-04-16 | Shinetsu Quartz Prod Co Ltd | 光ファイバ製造用支持体 |
US7198247B2 (en) * | 2000-07-31 | 2007-04-03 | Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. | Mandrel for producing quartz glass and production method for optical fiber mother material, optical fiber and quartz glass body using the same |
JP4674886B2 (ja) * | 2000-07-31 | 2011-04-20 | 信越石英株式会社 | 光ファイバ製造用支持体 |
WO2019117012A1 (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-20 | ハードロック工業株式会社 | 炭素繊維強化複合材料からなるネジ山を有する部材 |
JP2019105299A (ja) * | 2017-12-12 | 2019-06-27 | ハードロック工業株式会社 | 炭素繊維強化複合材料からなるネジ山を有する部材 |
CN115108813A (zh) * | 2021-03-18 | 2022-09-27 | 通用电气公司 | 陶瓷基复合材料紧固件 |
WO2023085080A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 株式会社Cfcデザイン | 異方性不織布を積層した2次元炭素/炭素複合材料製ネジ部品 |
JP2023070210A (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 株式会社Cfcデザイン | 異方性不織布を積層した2次元炭素/炭素複合材料製ネジ部品 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3837985A (en) | Multi-directional reinforced composite and method of making the same | |
CA1286582C (en) | Method and apparatus for forming corrugated materials using magnetic memory cores | |
EP0444627B1 (en) | Aircraft fuselage structure and method of fabricating the same | |
CN101310053B (zh) | 用于复合结构应用的三维混杂织造/层合支撑物 | |
US4847063A (en) | Hollow composite body having an axis of symmetry | |
US5223067A (en) | Method of fabricating aircraft fuselage structure | |
US4328272A (en) | Reinforced laminated structure | |
JP5872471B2 (ja) | 織りプリフォーム、コンポジットおよびその製造方法 | |
EP3726073B1 (en) | Member having screw thread made from carbon fiber-reinforced composite material | |
US20120305173A1 (en) | Process for manufacturing a connecting rod made of a composite having a localized overthickness | |
CN106103061A (zh) | 用于制造由复合材料制成的部件的方法,部件包括形成力插入零件的至少一零件或局部厚度零件 | |
JP2018202753A (ja) | 炭素繊維強化樹脂部材の製造方法 | |
JPH04331811A (ja) | C/c製転造ねじおよびその製造方法 | |
CN108437488A (zh) | 一种碳纤维复合材料离心机转子的制作方法 | |
JP2009039966A (ja) | 繊維強化樹脂歯車 | |
US3532784A (en) | Method for fabrication of ablative components | |
JPH03138886A (ja) | 炭素繊維/炭素コンポジット製発熱体の製造方法 | |
JP2002128921A (ja) | 段差防止用プリプレグ、それを用いた管状体の製造方法および管状体 | |
JPH04151232A (ja) | 繊維強化プラスチック製角パイプの製造方法 | |
JPS6161966B2 (ja) | ||
JPH0242443Y2 (ja) | ||
JPH0627401Y2 (ja) | 炭素繊維強化炭素複合材料製管体 | |
JPS60206630A (ja) | 歯車の製造方法 | |
JPH1086229A (ja) | 圧力容器のフランジ積層方法 | |
JPH0525665B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980711 |