JP2002114535A - 光ファイバ製造用支持体 - Google Patents
光ファイバ製造用支持体Info
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Abstract
れ、且つ光ファイバ用母材やロッドを安定に支持できる
光ファイバ製造用支持体を提供すること。 【解決手段】光ファイバ用母材を加熱延伸するロッド製
造工程及び/又は前記ロッドを線引きする線引き工程で
使用する光ファイバ製造用支持体において、該支持体が
2つ以上の円柱状の炭素繊維強化炭素複合材料製部材が
ねじ部で直列に接合されたものからなることを特徴とす
る光ファイバ製造用支持体。
Description
体、さらに詳しくはOVD法やVAD法等で作成した大
型の光ファイバ母材から光ファイバを安定に、精度よ
く、しかも生産性よく製造するための光ファイバ製造用
支持体に関する。
柱状又は円筒状の耐熱性基体を回転させ、その表面に石
英ガラス微粒子を吹き付け付着させ、多孔質石英ガラス
母材を形成したのち、耐熱性基体又は型体上の多孔質石
英ガラス母材を加熱し透明ガラス化する外付け法(Ou
tside Vapor DepositionMet
hod、以下「外付け法」という)や、石英ガラス微粒
子を種棒の軸方向に堆積して多孔質石英ガラス母材を形
成し、加熱し透明ガラス化する気相軸付け法(Vapo
r‐Phase Axial DepositionM
ethod、以下「軸付け法」という)等で作成した光
ファイバ用母材を外径が数分の一程度まで加熱延伸して
ロッドとしたのち、線引き機で、例えば外径125μm
のシングルモード光ファイバ等に線引きして製造されて
きた。近年、シングルモード用光ファイバの実用化が進
み大量の光ファイバが利用され、さらに光ファイバが一
般加入者系にその利用範囲が拡大するようになれば、今
後の使用量は一段と拡大することが予測されている。か
かる光ファイバの使用量の拡大には、量産化、低コスト
化が不可欠であり、そのための有効な手段の一つとし
て、実用化されている軸付け法等で大型・長尺の多孔質
石英ガラス母材を作成し、それを脱水・透明ガラス化し
て大型で長尺な光ファイバ用母材を作製し、それを加熱
延伸・線引きするのが有効であると考えられる。
母材、それを加熱延伸して得られるロッドを大型化・長
尺化するに伴ないその重量が増す上に、光ファイバ用母
材やロッドを支持する部材(ダミー棒やダミーシャフト
等と呼ばれることもあるが、本件においては「支持体」
という)も長尺化する必要がありその重量が一段と増大
する。その上、光ファイバ用母材やロッドを大型化・長
尺化すると加熱延伸や線引き時の温度も高温となる。こ
れまで加熱延伸や線引き工程で使用される光ファイバ用
母材やロッドの支持体として、石英ガラス製支持体が用
いられてきた。たしかに石英ガラスは高純度であり、か
つ加工性がよいため高い寸法精度のものを得ることが可
能で、また比較的高温にも耐えられる素材であるが、よ
り一層の光ファイバ用母材やロッドの大型化・長尺化を
進めようとすると、必然的に支持体にかかる重量がさら
に大きくなり、また温度も一層高温となり、石英ガラス
製支持体では耐荷重強度が不足する。さらに、その取扱
いにおいてもガラスゆえの割れやヒビ等の破損を避ける
ための細心の注意が求められることとなり、従来のよう
な小型の部材と比べてハンドリング等における作業の負
担や損傷のリスクは格段に増大することになる。そこ
で、石英ガラス製支持体の端部に使い捨ての石英ガラス
製部材を継ぎ足して、高温による変形等の生じた部分を
切断して捨てる、といった方法が用いられることもあっ
た。しかし、この使い捨てる石英ガラス製部材もまたガ
ラス製であることから十分な耐荷重性が得られず、また
石英ガラスを使い捨てることから結果的にコストの低減
が十分に行えないという問題もあった。そうした耐荷重
性や耐熱性等の問題を解決する支持体としてアルミナ、
ジルコニア、ムライト、窒化珪素、炭化珪素等のセラミ
ックスのほか、黒鉛化した炭素材(グラファイトカーボ
ン)などで作製した支持体も提案されたが、耐熱性に優
れた高純度なセラミックスは非常に高価であり、その上
に加工性に難があるため、高精度のセラミックス製支持
体を得ようとすると大幅に研削等を行なう必要がありそ
の製造コストを高くしてしまう。
工性に優れ、またハンドリング等についても容易なグラ
ファイト等の炭素材も、従来の炭素材では強度が不足し
大型で長尺な光ファイバ用母材やロッドの加熱延伸・線
引きする時の荷重に耐え得るものを実現することが困難
であった。
にも優れ、ハンドリング等についても容易な素材であり
ながら、価格的にも優位で、なお且つ高純度品も可能な
素材として、炭素繊維強化炭素複合材料(Carbon
Fiber Rein‐forced Carbon
Composite、以下「C/Cコンポジット」と
いう)が提案され、実用化が進んできている。しかしな
がら、C/Cコンポジットは、その合成や成型等の作製
上の問題、あるいは加工精度上の問題などから、100
0mmを超える長さのものや100mmを超える外径の
ものを実用的に製造することは非常に困難であり、加熱
延伸や線引き時の支持体として用いるためには、複数の
ロッド部材を直列に接合することによって長尺化する必
要がある。この接合による長尺化としては、ロッドの端
部付近に孔を穿ち接合用のピンにより係止するなど、各
種の様々な治具を用いる方法が考えられるが、光ファイ
バ用母材やロッドの大型化が進み荷重が増大するにつ
れ、接合用ピンによる係止では、過大な荷重に耐えるこ
とができずピンが破損してしまうおそれが生ずる。接合
用ピンに破損等が生じてしまった場合、接合が不完全な
ものとなるため支持体の寸法精度が損なわれ、所望の形
状の光ファイバ用ロッドを得ることができなくなる。さ
らに、図4にも示されるように、ピンによる係止の場
合、取扱上ピンの挿入孔の径をピン自体の径よりも大き
くせざるを得ないため、どうしてもピンとその挿入孔と
の間には隙間が存在してしまい、それが「がた」を発生
させ支持体自体が曲がり光ファイバの偏心の原因ともな
っていた。
発明者等は、鋭意研究を続けた結果、前記C/Cコンポ
ジットが高純度に作製できる上に耐熱性、加工性に優
れ、かつ比較的安価であることから、このC/Cコンポ
ジットで光ファイバ製造用支持体を作製するのが最善で
あると考え、従来のC/Cコンポジットからなる光ファ
イバ製造用支持体の改善に努めたところ、C/Cコンポ
ジット製部材を複数直列にねじ接合することで、光ファ
イバ用母材やロッドが安定に支持できることを見出し
て、本発明を完成したものである。すなわち、
び加工性に優れ、且つ光ファイバ用母材やロッドを安定
に支持できる比較的安価な光ファイバ製造用支持体を提
供することを目的とする。
用母材を加熱延伸するロッドの製造工程及び/又は前記
ロッドを線引きする線引き工程で使用する光ファイバ製
造用支持体において、該支持体が2つ以上の円柱状又は
円筒状のC/Cコンポジット製部材がねじ部で直列に接
合されたものからなることを特徴とする光ファイバ製造
用支持体に係る。
持体は、C/Cコンポジットからなる円柱状又は円筒状
の部材が2個以上直列にねじ接合された支持体であり、
そのC/Cコンポジットは、かさ密度が1.5g/cm
3以上、曲げ強度が100MPa以上、引張り強さが1
00MPa以上のものがよい。C/Cコンポジットが前
記範囲未満では、十分な強度が得られず、大型で長尺な
光ファイバ用母材やロッドを支持する部材として使用し
た場合に破損等が発生するおそれがあり好ましくない。
このC/Cコンポジットは、例えば炭素繊維クロスにピ
ッチ又は樹脂を含浸させたプリプレグを複数枚積層し平
板形状に成形する。その後、焼成による炭素化処理、ピ
ッチ又は樹脂を再度含浸して焼成する等の緻密化処理、
黒鉛化処理を行い、さらにハロゲンガスを用いて高純度
化処理して製造される。C/Cコンポジット中の不純物
は、Na、K、Fe等が1ppm以下であるのが好まし
い。これにより光ファイバ用母材の加熱延伸工程や光フ
ァイバ用ロッドの線引き工程において前記支持体を使用
した場合においても、支持体や雰囲気等を経由しての不
純物による汚染が抑制され、高純度な光ファイバを得る
ことができ、伝送特性の損失が少ない良好な光ファイバ
が製造できる。
が、使用するねじとしては断面形状の違いに基づいて
「台形ねじ」、「三角ねじ」、「角ねじ」、「のこ歯ね
じ」等が挙げられるが、中でも台形ねじは雄ねじと雌ね
じとの接触面積が大きく耐荷重性が高く、なお且つねじ
加工や接合などの作業性にも優れて好適である。
を加熱延伸するロッドの製造工程、又は前記ロッドを線
引きして光ファイバとする工程、もしくはその両方の工
程に用いることができる。該光ファイバ用母材として
は、前記軸付け法、外付け法、MCVD法、ゾルゲル
法、又はそれらを(RIT/RIC法等、オーバークラ
ッディング工程他を用いて)組み合わせて得られた光フ
ァイバ用母材を用いることができる。
係る実施態様の一例について説明する。図1は台形ねじ
で直列に接合した支持体の接合部の概略断面図である。
図1において、1は両端のうち一方の側に雄ねじを設け
たC/Cコンポジット製ロッド、2は両端のうち一方の
側に雌ねじを設けたC/Cコンポジット製ロッド、3は
C/Cコンポジット製ロッド1の雄ねじ部、4はC/C
コンポジット製ロッド2の雌ねじ部である。このC/C
コンポジット製ロッドのねじ部に炭素の含浸及び/又は
被覆を施した層5を有する支持体の接合部の概略断面図
を図2に示す。この支持体はねじ部の強度が一段と向上
し、外径30mmのロッドにおける引張り強さが黒鉛製
ロッドの約4倍にも達する。そのため、多孔質石英ガラ
ス母材が大型化、長尺化しても、ねじ部での破損が起こ
ることがさらに低減される。また、ねじ部を補強するた
めに図3に示すようにねじ部外周にC/Cコンポジット
製の補強部材6を設けるのがよい。このC/Cコンポジ
ット製補強部材6を設けることでねじ接合部の補強が一
層強固となり、ねじ部の熱膨張やねじ部の接触面積の減
少が抑制でき、さらに高い精度の高純度な光ファイバ用
ロッドや光ファイバが製造できる。前記補強部材を形成
するC/Cコンポジットは、例えば炭素繊維にピッチ又
は樹脂を含浸させたプリプレグを円柱状の支持体の上に
巻つけ、円筒状に形成する。その後、前述の炭素化処
理、緻密化処理、黒鉛化処理、高純度化処理を行い、さ
らに炭素の含浸及び/又は被覆が施された層を設けて製
造される。前記炭素の含浸及び/又は被覆により補強部
材からのパーティクルの発生が抑えられ、一段と高純度
の石英ガラス体が得られる。補強部材はまた炭素の含浸
及び/又は被覆を施さないC/Cコンポジットで形成す
ることもできる。
層とは、炭化水素系ガスなどを使ったCVI処理及び/
又はCVD処理、もしくは樹脂の含浸・被覆、硬化、焼
成処理等を施すことによって、C/Cコンポジットに、
(i)CVI処理で熱分解炭素が表面から気孔内部へと
含浸・被覆されるか又は樹脂の処理等でガラス状炭素な
どの物質が含浸されることにより形成された層、(i
i)CVD処理で熱分解炭素が表面に被覆されるか又は
樹脂の処理等でガラス状炭素などの物質が表面に被覆さ
れることにより形成された層、又は(iii)CVI処
理で熱分解炭素が表面から気孔内部へと含浸・被覆され
るか又は樹脂の処理等でガラス状炭素などの物質が含浸
され、なおかつその表面にCVD処理で熱分解炭素が被
覆されるか又は樹脂の処理等でガラス状炭素などの物質
が表面に被覆されることにより形成された層、をいう。
なお、前記「含浸」と「被覆」にあたっては、これらの
層の形成の工程前後に、必要に応じて機械的な表面処理
や仕上げ加工を行なうことは、工業的に通常行なわれる
ことである。
を図5に、また線引き装置の概略断面図を図6に示す。
図5において、11は支持体、12は光ファイバ用母
材、13は接合部、14はヒーター、15は延伸ローラ
ー、16は光ファイバ用ロッド、17は昇降手段であ
る。また、図6において、11は支持体、13は接合
部、16は光ファイバ用ロッド、17は昇降手段、18
は線引き用ヒーター、19は線引きローラー、20は光
ファイバ、21は巻取りドラムである。OVD法やVA
D法で製造した光ファイバ用母材12は光ファイバ製造
用支持体11の接合部13に端部で接続され、回転可能
に吊された状態で加熱延伸炉内にセットされ、炉内を不
活性ガス雰囲気にして、ヒーター14で加熱しながら、
延伸ローラー15で引き下げ外径が数分の一のロッド1
6に延伸される。次いで、前記ロッドは接合部13を介
して支持体11に接続され、昇降手段17に回転可能に
吊された状態で、線引き装置にセットされ、不活性ガス
雰囲気中で線引き用ヒーター18で加熱され、線引きロ
ーラー19で光ファイバ20に線引きされ、巻取りドラ
ム21に巻き取られる。
るが、これらの実施例は例示的に示されるものであっ
て、本発明はそれにより限定されるものではない。
織りクロスにフェノール樹脂を含浸させてプリプレグを
製造し、約820mm×410mmに裁断して積層し、
160℃で熱圧プレス成形を行って、約820mm×4
10mm×35mmのサイズの成形体を得た。この成形
体を、電気炉内で800℃まで昇温して加熱し、焼成体
を得た。その焼成体にピッチ含浸と焼成を繰り返し行っ
て緻密化した後、2000℃で熱処理して、約820m
m×410mm×35mmの平板状のC/Cコンポジッ
トを得た。このC/Cコンポジット平板の物性値を測定
したところ、かさ密度1.62g/cm3、曲げ強さ1
55MPa、引張り強さ220MPaであった。この平
板から、長さ800mm、直径30mmφの円柱ロッド
を12本作製し、そのうち2本のロッドについて、1本
の端部外周を研削により端面から50mm長さまで台形
型雄ねじとする一方、もう一本の端部内周を研削により
台形型雌ねじとし、ハロゲンガスによる高純度化処理を
行った後、2本を直列に繋ぎ合わせて接合し、長さ15
50mm、直径30mmφのC/Cコンポジット製支持
体を得た。得られた支持体を引張り試験装置に取り付
け、変移速度0.5mm/minの静的引張り荷重に
て、破断荷重の測定を行った。その結果、ねじ山が破断
し、その時の破断荷重は14200N(ニュートン)で
あった。
前記と同様に台形型雄ねじと台形型雌ねじを設けた(こ
こでは、1本のロッドには1端側に雄ねじのみを、8本
については1端側に雄ねじ、その反対側に雌ねじを、残
りの1本のロッドには1端側に雌ねじのみを、それぞれ
設けた)後、ハロゲンガスによる高純度化処理を行っ
た。そして、それらの10本のロッドを、前記と同様に
雄ねじと雌ねじとにより9箇所を接合して、長さ755
0mm、直径30mmφのC/Cコンポジット製支持体
Aを得た。
含有されたコア部と、純粋な石英からなるクラッド部と
をそなえた多孔質石英ガラス母材を作製し、脱水、ガラ
ス化して、重量約350kgの光ファイバ用母材12を
得た。
ァイバ用支持体A(11)の端部の接合部13に取り付
け、図5に示す加熱延伸炉内にセットして、不活性ガス
を流しながらヒーター14で1930℃に加熱し、延伸
ローラー15で延伸して直径40mmφの光ファイバ用
ロッド16を形成した。前記延伸中に中心ブレはなく、
得られたロッドには偏心がみられなかった。
て吊し、図6に示す線引き装置内にセットして、線引き
ローラー19で光ファイバ20に線引きし、巻取りドラ
ム21に巻き取った。得られた光ファイバには偏心がみ
られなかった。
円柱ロッドを12本作製した。そのうち2本のロッドに
ついて、1本の端部外周を研削により端面から50mm
長さまで台形型雄ねじとする一方、もう1本の端部内周
を研削により台形型雌ねじとした。これらのねじ部が形
成された2本のロッドについて、ハロゲンガスによる高
純度化処理を行った後、気相蒸着炉に入れ、CVI処理
により熱分解炭素の含浸・被覆を行ない、その2本のロ
ッドを直列に繋ぎ合わせて接合して、長さ1550m
m、直径30mmφのC/Cコンポジット製支持体を得
た。得られたC/Cコンポジット製支持体について、実
施例1と同様に静的引張り荷重による破断荷重の測定を
行ったところ、ねじ山が破断し、その時の破断荷重は1
6700Nであった。
前記と同様に台形型雄ねじと台形型雌ねじを設けた(こ
こでは、1本のロッドには1端側に雄ねじのみを、8本
については1端側に雄ねじ、その反対側に雌ねじを、残
りの1本のロッドには1端側に雌ねじのみを、それぞれ
設けた)後、ハロゲンガスによる高純度化処理を行っ
た。そして、それらの10本のロッドを、前記と同様に
雄ねじと雌ねじとにより9箇所を接合して、長さ755
0mm、直径30mmφのC/Cコンポジット製支持体
Bを得た。
含有されたコア部と、純粋な石英からなるクラッド部と
をそなえた多孔質石英ガラス母材12を作製し、脱水、
ガラス化して、重量約350kgの光ファイバ用母材1
2を得た。
ァイバ用支持体B(11)の端部の接続部に取り付け、
図5に示す加熱延伸炉内にセットして、不活性ガスを流
しながらヒーター14で1930℃に加熱し、延伸ロー
ラー15で延伸して直径40mmφの光ファイバ用ロッ
ド16を形成した。前記延伸中に中心ブレはなく、得ら
れたロッドには偏心がみられなかった。
し、図6に示す線引き装置内にセットして、線引きロー
ラー19で光ファイバ20に線引きし、巻取りドラム2
1に巻き取った。得られた光ファイバには偏心がみられ
なかった。
mφの円柱ロッドを12本作製し、そのうち2本のロッ
ドについて、1本の端部外周を研削により端面から50
mm長さまで台形型雄ねじとする一方、もう1本の端部
内周を研削により台形型雌ねじとした。次いで、前記雌
ねじ部の外周部分を深さ1mm、長さ30mm分切削し
た。これはその切削部分に、円周で補強するための円筒
形状のC/Cコンポジット製補強部材を取り付けるため
のものである。これらのねじ部が形成された2本のロッ
ドについて、ハロゲンガスによる高純度化処理を行った
後、気相蒸着炉に入れ、CVI処理により熱分解炭素の
含浸・被覆を行い、その2本のロッドを直列に繋ぎ合わ
せて接合し、長さ1550mm、直径30mmφのC/
Cコンポジット製支持体を得た。前記補強部材は、東レ
(株)製の炭素繊維(トレカT−300)12Kフィラ
メントをフィラメントワインディング装置によりフェノ
ール樹脂を含浸しながらシリンダー形状に成形し、その
成形体にピッチ含浸、焼成を数回繰り返し緻密化を行な
った後、2000℃で熱処理を行った。このシリンダー
形状品を幅20mmに切断し内部に2分割の金属治具を
挿入し、引張り試験機を用い上下に引張る方法で引張り
強さを測定したところ300MPaの強度があった。前
記補強部材は、C/Cコンポジット製支持体の雌ねじ部
外周の切削部分に合うように内外径、長さを加工し作製
したものであり、図3に示したように雌ねじ部外周の切
削部分に篏合した。前記補強部材には、さらに、実施例
2と同様に、ハロゲンガスによる高純度化処理及び熱分
解炭素の含浸・被覆を施した。得られたC/Cコンポジ
ット製支持体について、実施例1及び2と同様に静的引
張り荷重による破断荷重の測定を行ったところ、ねじ山
が破断し、その時の破断荷重は21000Nであった。
ハロゲンガスによる高純度化処理を行った後、前記と同
様にCVI処理によりねじ部に熱分解炭素の含浸・被覆
を行い、前記と同様に台形型雄ねじと円筒形状のC/C
コンポジット製補強部材が取り付けられた台形型雌ねじ
により、実施例1及び2の支持体と同様に9箇所を接合
して、長さ7550mm、直径30mmφのC/Cコン
ポジット製支持体Cを得た。
含有されたコア部と、純粋な石英からなるクラッド部と
をそなえた多孔質石英ガラス母材を作製し、脱水、ガラ
ス化して、重量約350kgの光ファイバ用母材12を
得た。
ァイバ用支持体C(11)の端部の接続部に取り付け、
図5に示す加熱延伸炉内にセットして、不活性ガスを流
しながらヒーター14で1930℃に加熱し、延伸ロー
ラー15で延伸して直径40mmφの光ファイバ用ロッ
ド16を形成した。前記延伸中に中心ブレはなく、得ら
れたロッドには偏心がみられなかった。
し、図6に示す線引き装置内にセットして、線引きロー
ラー19で光ファイバ20に線引きし、巻取りドラム2
1に巻き取った。得られた光ファイバには偏心がみられ
なかった。
度等方性高密度黒鉛(商品名ISO−630、東洋炭素
(株)製)で12本作製し、そのうち2本のロッドを台
形型雄ねじと台形型雌ねじにより直列に繋ぎ合わせ、長
さ1550mm、直径30mmφの高純度等方性高密度
黒鉛製支持体を得た。使用した高純度等方性高密度黒鉛
のかさ密度は1.82g/cm3、引張り強さは53.
9MPaであり、灰分は10ppm以下であった。得ら
れた支持体について、実施例1〜3と同様に静的引張り
荷重による破断荷重の測定を行ったところ、ねじ山が破
断し、その時の破断荷重は3900Nであった。さら
に、残りの10本のロッドについて、高純度化処理を行
った後、台形型雄ねじと台形型雌ねじにより9箇所を接
合し、長さ7550mm、直径30mmφの高純度等方
性高密度黒鉛製支持体Dを得た。
含有されたコア部と、純粋な石英からなるクラッド部と
をそなえた多孔質石英ガラス母材を作製し、脱水、ガラ
ス化して、重量約350kgの光ファイバ用母材12を
得た。
ァイバ用支持体D(11)の端部の接続部に取り付け、
図5に示す加熱延伸炉内にセットして、不活性ガスを流
しながらヒーター14で1930℃に加熱し、延伸ロー
ラー15で延伸したところ、支持体D(11)に弓状の
変形が生じ、得られたロッドには偏心がみとめられた。
φの円柱ロッドを12本作製した。次いで、そのうち2
本のロッドを用いて、図4に示すような、1本の円柱ロ
ッド7の端部にスリット10加工を施し、もう1本の円
柱ロッドに挿入し、ピン挿入孔8を設けピン9を挿入し
て2本のロッドを固定し、長さ1550mm、直径30
mmφのC/Cコンポジット製支持体を得た。得られた
支持体について、実施例1〜3と同様に静的引張り荷重
による破断荷重の測定を行ったところ、ピンが破断し、
その時の破断荷重は9500Nであった。さらに、残り
の10本のロッドについて、高純度化処理を行なった
後、前記と同様にピン固定により9箇所を繋ぎ合わせ、
長さ7550mm、直径30mmφのC/Cコンポジッ
ト製支持体Eを得た。
含有されたコア部と、純粋な石英からなるクラッド部と
をそなえた多孔質石英ガラス母材を作製し、脱水、ガラ
ス化して、重量約350kgの光ファイバ用母材12を
得た。
ァイバ用支持体E(11)の端部の接続部に取り付け、
図5に示す加熱延伸炉内にセットして、不活性ガスを流
しながらヒーター14で1930℃に加熱し、延伸ロー
ラー15で延伸したところ、支持体E(11)のピン固
定部で曲がりが生じ、得られたロッドには偏心がみとめ
られた。
純度で、耐熱性とともに耐荷重性が高く、且つ加工性に
優れたものであり、大型の光ファイバ用母材やロッドで
あっても安定に支持し加熱延伸や線引きを行なうことが
できる。この光ファイバ製造用支持体を用いて光ファイ
バを製造することにより、偏心がなく高精度で高品質の
光ファイバが、低コストで生産性よく製造できる。
支持体の接合部の概略断面図である。
合部の概略断面図である。
の概略断面図である。
延伸装置の概略断面図である。
き装置の概略断面図である。
ド) 2 ロッド(一方の端側に雌ねじを設けたロッ
ド) 3 ロッド1の雄ねじ部 4 ロッド2の雌ねじ部 5 炭素の含浸及び/又は被覆が施された層 6 C/Cコンポジット製の補強部材 7 ロッド(一方の端側にスリットを設けたロッ
ド) 8 ピン挿入孔 9 ピン 10 スリット 11 支持体 12 光ファイバ用母材 13 接合部 14 ヒーター 15 延伸ローラー 16 光ファイバ用ロッド 17 昇降手段 18 線引き用ヒーター 19 線引きローラー 20 光ファイバ 21 巻取りドラム
Claims (4)
- 【請求項1】光ファイバ用母材を加熱延伸するロッド製
造工程及び/又は前記ロッドを線引きする線引き工程で
使用する光ファイバ製造用支持体において、該支持体が
2つ以上の円柱状又は円筒状の炭素繊維強化炭素複合材
料製部材がねじ部で直列に接合されたものからなること
を特徴とする光ファイバ製造用支持体。 - 【請求項2】炭素繊維強化炭素複合材料製部材を接合す
るねじ部が台形ねじであることを特徴とする請求項1記
載の光ファイバ製造用支持体。 - 【請求項3】ねじ部に炭素の含浸及び/又は被覆が施さ
れていることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファ
イバ製造用支持体。 - 【請求項4】ねじ部外周に炭素繊維強化炭素複合材料製
の補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1
ないし3のいずれか1に記載の光ファイバ製造用支持
体。
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---|---|---|---|
JP2001185969A JP4674886B2 (ja) | 2000-07-31 | 2001-06-20 | 光ファイバ製造用支持体 |
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JP2000-230133 | 2000-07-31 | ||
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008001077A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | カーボン金型、およびその製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04331811A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-19 | Kawasaki Steel Corp | C/c製転造ねじおよびその製造方法 |
JPH08188429A (ja) * | 1994-09-15 | 1996-07-23 | Shinetsu Quartz Prod Co Ltd | シリカスートの中空筒状体を焼結する方法及び保持する装置 |
JPH09315883A (ja) * | 1996-05-31 | 1997-12-09 | Sumitomo Sitix Corp | 単結晶引き上げ用種結晶保持具 |
-
2001
- 2001-06-20 JP JP2001185969A patent/JP4674886B2/ja not_active Expired - Lifetime
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