JPH043313A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は磁気テープ及び磁気ディスク等の磁気記録媒体
に関する。

（従来の技術） 一般に、磁気記録媒体は、磁性粉末、樹脂成分及びその
他の添加剤並びに溶剤を混合分散して調製した磁性材料
を非磁性支持体上に塗布し、乾燥しないうちに針状磁性
粉の方向付けのための磁場配向処理を行ない、次いで乾
燥と表面平滑化のためのカレンダ処理を行ない、この後
硬化及び裁断工程を経て製造する。

ところで、最近磁気記録媒体の強度を向上するために、
磁性材料中に硬化剤成分としてポリイソシアネートを配
合するようにしたものがある。ポリイソシアネートを併
用することによって、ポリイソシアネートが反応してポ
リウレタン樹脂等の樹脂成分との間に三次元網状の架橋
構造が形成されて磁性層の強度が向上するのであるか、
この三次元網状の架橋構造は、磁気記録媒体の製造工程
の内、主に硬化工程で形成される。

しかしながら、ポリイソシアネートによる三次元網状の
架橋構造の形成には、非常に長時間を要し、また硬化工
程の条件により製品の特性にばらつきが生じることがあ
り、品質管理が繁雑化する。

そこで、例えば特公昭６１−１８８１０号公報に記載さ
れているように、硬化工程を短縮するために、磁性塗料
あるいはバック層を形成する塗料に有機スズ系の触媒を
添加したものがある。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述したように有機スズ系の触媒を添加
することは、硬化時間を短縮できる反面磁性塗料のポッ
トライフも短くなり、また磁性塗料を非磁性支持体上に
塗布、乾燥後カレンダロール等にて表面平滑化処理を施
す際に、室温付近でも反応が加速されるため、平滑化処
理を施す際に既に磁性層の硬度が高くなって十分な平滑
化処理を行えない。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため本発明は、水酸基を有する樹脂
成分或いはポリイソシアネート（このポリイソシアネー
トについては必ずしも必要ではない。）の他に以下の一
般式で表わされるブロックイソシアネートを含有するバ
インダを用いた。

Ｒ−ＮＨ−Ｃ−Ｂ （但し、式中、Ｂはブロック剤、 Ｒは、−ＮＨ−Ｃ−Ｂ を１個以上有する有機化合物） ここで、水酸基を有する樹脂成分としては、通常の磁性
塗料の結合剤成分として用いられている樹脂成分から選
ぶことができる。

また、ポリイソシアネートとしては、例えば、インシア
ネート基が２ｍ以上の低分子量ポリイソシアネート、並
びにそれらの重合体、あるいは活性水素化合物と反応さ
せて得られるポリイソシアネート、あるいはこれらのビ
ユレット化物、アロファネート化物を用いることかでき
る。また、ポリイソシアネート成分を含まないものでも
用いることができる。

更に、下記の一般式 ％式％ で表されるブロックイソシアネートは、ブロック剤Ｂと
して、例えば、アルコール類、フェノール類、ε−カプ
ロラクタム類、オキシム類、活性メチレン化合物類等か
ら選ぶことができ、またＲとして、 ＮＨ−Ｃ−Ｂ を１個以上有する有機化合物が適合する。

このブロックイソシアネートは、５０℃以上の温度でブ
ロック剤を解離し、−ＮＧＯを再生するものであること
が好ましい。解離触媒としては、例えば、錫系化合物、
３級アミン類が好ましいが、これに限られない。

また、このブロックイソシアネートの添加量は、上記水
酸基を有する樹脂成分の合計量１００重量部に対し、ポ
リイソシアネートとブロックイソシアネートの合計量が
５〜１００重量部の範囲か好ましい。

このブロックイソシアネートを用いることによって、磁
気記録媒体製造時、室温付近での反応速度は殆ど加速せ
ず、加熱した場合にのみブロック剤を解離して再生され
たインシアネートか反応を開始する。ここで、インシア
ネートとして反応性の高いものを用いることによって非
常に高い反応速度が得られる。それによって、単にポリ
イソシアネートを用いた場合に比べて、ポットライフか
長く、表面平滑化処理にも悪影響を及はさす、硬化時間
のみを短縮することができ、しかも磁気記録媒体自体の
耐久性も向上する。

なお、本発明にかかるブロックイソシアネートを含有す
るバインダの硬化温度は５０’Ｃ以上であることが好ま
しく、特に６０℃〜１２０”Ｃであることが好ましい。

（実施例） 以下に本発明の詳細な説明する。

犬鑑■ユ 次の（ａ）〜（ｇ）の組成を混合した。

（ａ）Ｃ，含有７−Ｆｅ２０ａ　　　　・・・ｉｏｏ重
量部（ｂ）塩化ビニル−アリルグリシジルエーテル共重
合体　　　　　　　　　・・・　１０重量部（Ｃ）ポリ
ウレタンエラストマ　・・・　１０重量部（ｄ）粒状Ａ
ｌ２Ｏ，・・・　　３重量部（ｅ）ラウリン酸　　　　
　　　・・・０．５重量部（ｆ）シクロヘキサノン　　
　　・・・１００重１部（ｇ）トルエン　　　　　　　
　・・・１００重量部この混合物を分散後、ブロックイ
ソシアネート系硬化剤として、トリレンジイソシアネー
トトリメタロールプロパンアダクトのメチルエチルケト
オキシム３ブロツク体１０重量部、ジブチル錫ジラウレ
ート０．１重量部を加え更に分散後、ポリエステル等の
非磁性体上に塗布し、配向、カレンダ処理をし、１００
℃及び２５℃で硬化させ、硬化後所定の工程を経て磁気
記録媒体を得て、ポットライフ及び反応率を測定した。

ポットライフの測定は、磁性塗料の粘度が初期粘度の２
倍となる時間を測定して行い、また反応率の測定は、メ
チルエチルケトンに対する耐溶剤性試験にて、塗布物の
１００℃及び２５℃での反応率の時間変化を測定して評
価した。

また、１００℃で１０時間硬化させて磁気記録媒体を作
製し、その表面光沢性及び耐久性を測定した。

表面光沢性の測定は、グロスメータを用いて、６００で
入射させた光の反射量を測定して行った。

また、耐久性の測定は、温度５２．５℃湿度３０％の環
境下で、同一箇所を繰返し再生し、出力信号レベルが初
期値の６０％になるまでのパス回数として測定した。

坦校■ユ 実施例１において、トリレンジイソシアネートトリメタ
ロールプロパンアダクトのメチルエチルケトオキシム３
ブロツク体１０重量部、ジブチル錫ジラウレート０．１
重量部を用いず、トリレンジイソシアネートトリメチロ
ールプロパンアダクト１０重量部を加えて、その他は実
施例１と同様にして磁気記録媒体を得、実施例１と同様
の測定を行った。

ル較を文 実施例１において、トリレンジイソシアネートトリメタ
ロールプロパンアダクトのメチルエチルケトオキシム３
ブロツク体１０重量部を用いず、トリレンジイソシアネ
ートトリメチロールプロパンアダクト１０重量部を加え
て、その他は実施例１と同様にして磁気記録媒体を得、
実施例１と同様の測定を行った。

上記実施例１及び比較例１．２の各測定結果を第１表に
示す。

この第１表から明らかなように、実施例１のバインダを
用いた場合には、比較例１．２のバインダを用いた場合
に比べて、室温付近では緩やかな反応をし、表面平滑化
かし易くなって表面光沢性が向上し、硬化塗膜強度が高
くなって耐久性が向上する。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、水酸基を有する樹
脂成分或いはポリイソシアネート等の他に特定のブロッ
クイソシアネートを含有するバインダを用いたので、ポ
ットライフ時間を短くせず、表面平滑化処理に悪影響を
及ぼさないで硬化時間を短縮することができ、非常に効
率のよい製造が可能になり、表面性及び耐久性が向上す
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 非磁性支持体の一面に磁性粉末をバインダで結合した磁
   性層を有する磁気記録媒体において、前記バインダは、
   次の一般式で表わされるブロックイソシアネートを含有
   することを特徴とする磁気記録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼ （但し、式中、Ｂはブロック剤、 Ｒは、▲数式、化学式、表等があります▼ を１個以上有する有機化合物）