JPH04330244A - 魚肉の血合肉除去装置 - Google Patents
魚肉の血合肉除去装置Info
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- JPH04330244A JPH04330244A JP19135291A JP19135291A JPH04330244A JP H04330244 A JPH04330244 A JP H04330244A JP 19135291 A JP19135291 A JP 19135291A JP 19135291 A JP19135291 A JP 19135291A JP H04330244 A JPH04330244 A JP H04330244A
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Landscapes
- Processing Of Meat And Fish (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えばカツオ、マグロ等
の食用魚肉から血合肉を除去する装置に関するものであ
る。
の食用魚肉から血合肉を除去する装置に関するものであ
る。
【０００２】
【発明の背景】例えばカツオ、マグロ等の漁獲物を缶詰
用として加工するにあたっては、魚肉塊から血合肉を除
去して精肉部とする処理を行うが、従来この作業は手作
業によって行われてきた。このため本出願人はこれを機
械化する試みの一つとしてすでに特願平２−１５２３２
０号「魚肉の血合肉除去方法並びに装置」の技術を開発
し、特許出願に及んでいる。このものは多数のノミ刃様
のそぎ取り刃を並列的に並べ、それぞれのそぎ取り作用
高さを変えて血合肉の分布状況に応じたそぎ取りを行う
とともに、刃物には振動を与えてそぎ取り作用が円滑に
なされるようにしたものである。
用として加工するにあたっては、魚肉塊から血合肉を除
去して精肉部とする処理を行うが、従来この作業は手作
業によって行われてきた。このため本出願人はこれを機
械化する試みの一つとしてすでに特願平２−１５２３２
０号「魚肉の血合肉除去方法並びに装置」の技術を開発
し、特許出願に及んでいる。このものは多数のノミ刃様
のそぎ取り刃を並列的に並べ、それぞれのそぎ取り作用
高さを変えて血合肉の分布状況に応じたそぎ取りを行う
とともに、刃物には振動を与えてそぎ取り作用が円滑に
なされるようにしたものである。
【０００３】もとよりこのような手法の機械的な血合肉
除去は可能であるが、この先行技術にあっては多数の刃
物の出没の制御や、刃物に振動を有効に与えるための組
立精度などの点での複雑さは否めず、よりシンプルな装
置の開発が望まれていた。また前記先行発明では、そぎ
取り刃を加工される血合肉下方に配置する方が合理的な
レイアウトとなるため、血合肉の除去作業の状況は殆ど
目視できないままに行われていた。
除去は可能であるが、この先行技術にあっては多数の刃
物の出没の制御や、刃物に振動を有効に与えるための組
立精度などの点での複雑さは否めず、よりシンプルな装
置の開発が望まれていた。また前記先行発明では、そぎ
取り刃を加工される血合肉下方に配置する方が合理的な
レイアウトとなるため、血合肉の除去作業の状況は殆ど
目視できないままに行われていた。
【０００４】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景に
鑑みなされたものであって、そぎ取り刃を極めて単純な
薄板状単板刃としながらも確実にそぎ取り作用ができる
とともに、加工部位を目視できるように設計できる新規
な装置の開発を試みたものである。
鑑みなされたものであって、そぎ取り刃を極めて単純な
薄板状単板刃としながらも確実にそぎ取り作用ができる
とともに、加工部位を目視できるように設計できる新規
な装置の開発を試みたものである。
【０００５】
【目的達成の手段】本出願に係る魚肉の血合肉除去装置
の第一の発明は、魚肉塊の血合肉をそぎ取り刃側に向け
て保持する保持装置と、前記そぎ取り刃を保持するマニ
ピュレータ装置とを具え、前記そぎ取り刃は単板状のも
のであり、且つ前記マニピュレータ装置とはバイブレー
タユニットを介して取り付けられていることを特徴とし
て成るものである。
の第一の発明は、魚肉塊の血合肉をそぎ取り刃側に向け
て保持する保持装置と、前記そぎ取り刃を保持するマニ
ピュレータ装置とを具え、前記そぎ取り刃は単板状のも
のであり、且つ前記マニピュレータ装置とはバイブレー
タユニットを介して取り付けられていることを特徴とし
て成るものである。
【０００６】また本出願に係る魚肉の血合肉除去装置の
第二の発明は前記要件に加え、前記保持装置は保持凹部
下方にエアノズルを設けていることを特徴として成るも
のである。
第二の発明は前記要件に加え、前記保持装置は保持凹部
下方にエアノズルを設けていることを特徴として成るも
のである。
【０００７】更にまた本出願に係る魚肉の血合肉除去装
置の第三の発明は前記要件に加え、前記保持装置は魚肉
塊の保持位置を天地反転し得るように構成していること
を特徴として成るものである。これら発明により前記目
的を達成しようとするものである。
置の第三の発明は前記要件に加え、前記保持装置は魚肉
塊の保持位置を天地反転し得るように構成していること
を特徴として成るものである。これら発明により前記目
的を達成しようとするものである。
【０００８】
【発明の作用】本発明によればマニピュレータ装置が適
宜魚肉塊の血合肉の分布状況に応じて移動し、これに支
持されたそぎ取り刃は微細振動しながら魚肉塊に作用し
、血合肉を精肉部と切り分けるのである。尚、切り分け
られた血合肉はその段階では精肉部と分けられないが、
その後での適宜の仕分けを受ける。
宜魚肉塊の血合肉の分布状況に応じて移動し、これに支
持されたそぎ取り刃は微細振動しながら魚肉塊に作用し
、血合肉を精肉部と切り分けるのである。尚、切り分け
られた血合肉はその段階では精肉部と分けられないが、
その後での適宜の仕分けを受ける。
【０００９】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。符号１は本発明たる血合肉除去装置であっ
て、このものは魚肉塊Ａを支持する保持装置２と、この
支持された魚肉塊Ａから血合肉ａをそぎ取るマニピュレ
ータ装置３とを具えており、これら両装置は適宜の台状
のフレーム５に搭載されて成る。まず保持装置２につい
て説明する。この保持装置２は魚肉塊Ａを支持する一例
として一対の保持架台１０を主要部材とする。尚このよ
うに保持架台１０が一対設けられるのは魚肉塊Ａを例え
ば四分割した際に魚体の左右の部分で対称的に魚肉塊Ａ
が下ろされるからであって、それぞれに魚体の左右から
取り分けた魚肉塊Ａを対称的に載置するのである。
に説明する。符号１は本発明たる血合肉除去装置であっ
て、このものは魚肉塊Ａを支持する保持装置２と、この
支持された魚肉塊Ａから血合肉ａをそぎ取るマニピュレ
ータ装置３とを具えており、これら両装置は適宜の台状
のフレーム５に搭載されて成る。まず保持装置２につい
て説明する。この保持装置２は魚肉塊Ａを支持する一例
として一対の保持架台１０を主要部材とする。尚このよ
うに保持架台１０が一対設けられるのは魚肉塊Ａを例え
ば四分割した際に魚体の左右の部分で対称的に魚肉塊Ａ
が下ろされるからであって、それぞれに魚体の左右から
取り分けた魚肉塊Ａを対称的に載置するのである。
【００１０】またこの保持架台１０は平面的に見ると、
マニピュレータ装置３側を狭め、その反対側を広げたハ
字状に対設されているが、これは後述するようにマニピ
ュレータ装置３が左右に旋回してそれぞれの保持架台１
０状の魚肉塊Ａを処理する場合の便を考慮したものであ
り、このような配慮を必要としない場合には、各保持架
台１０は平行に設置されていてももとより差し支えない
。この保持架台１０はフレーム５に取り付けられたベヤ
リング１１によって、その支持軸１２が回転自在に支持
されるものであって、この実施例ではマニピュレータ装
置３の反対側の端部に適宜のアクチュエータを適用した
反転駆動ユニット１３を取り付ける。これによって保持
架台１０は天地反転し得るように取り付けられる。
マニピュレータ装置３側を狭め、その反対側を広げたハ
字状に対設されているが、これは後述するようにマニピ
ュレータ装置３が左右に旋回してそれぞれの保持架台１
０状の魚肉塊Ａを処理する場合の便を考慮したものであ
り、このような配慮を必要としない場合には、各保持架
台１０は平行に設置されていてももとより差し支えない
。この保持架台１０はフレーム５に取り付けられたベヤ
リング１１によって、その支持軸１２が回転自在に支持
されるものであって、この実施例ではマニピュレータ装
置３の反対側の端部に適宜のアクチュエータを適用した
反転駆動ユニット１３を取り付ける。これによって保持
架台１０は天地反転し得るように取り付けられる。
【００１１】そしてこの保持架台１０の一面には保持凹
部１４が形成されるものであり、作業する魚肉塊Ａを嵌
め込むような形状に構成されている。勿論このような保
持凹部１４に対して魚肉塊Ａを単に載置しただけでの保
持では充分でない場合には積極的にこれをクランプする
ような部材を付設することももとより差し支えない。更
に保持架台１０は反転駆動ユニット１３と反対の端部に
ロータリージョイント１５を介して、外部からの空気を
導入するエア配管１６が接続されるものであり、その末
端側は前記保持凹部１４の底部側に開口したエアノズル
１７に接続させる。因みにこのエアノズル１７は後述す
るように保持架台１０を天地反転させて下方に魚肉塊Ａ
を落下させる際に押出用の圧搾空気を供給したり、ある
いは保持凹部１４に滞留しがちな異物、汚物等を除去す
る等に用いる。このような保持架台１０の下方には加工
後の魚肉塊Ａを取り出すための取出コンベヤ１９を走行
させる。
部１４が形成されるものであり、作業する魚肉塊Ａを嵌
め込むような形状に構成されている。勿論このような保
持凹部１４に対して魚肉塊Ａを単に載置しただけでの保
持では充分でない場合には積極的にこれをクランプする
ような部材を付設することももとより差し支えない。更
に保持架台１０は反転駆動ユニット１３と反対の端部に
ロータリージョイント１５を介して、外部からの空気を
導入するエア配管１６が接続されるものであり、その末
端側は前記保持凹部１４の底部側に開口したエアノズル
１７に接続させる。因みにこのエアノズル１７は後述す
るように保持架台１０を天地反転させて下方に魚肉塊Ａ
を落下させる際に押出用の圧搾空気を供給したり、ある
いは保持凹部１４に滞留しがちな異物、汚物等を除去す
る等に用いる。このような保持架台１０の下方には加工
後の魚肉塊Ａを取り出すための取出コンベヤ１９を走行
させる。
【００１２】次にこのような保持装置２と対になって設
けられるマニピュレータ装置３について以下述べる。マ
ニピュレータ装置３はベッド２０に対して載置状態に固
定されるものであって、このベッド２０がフレーム５に
設けられた二本の平行したガイドレール２１に対し周胴
自在に支持されているのである。そしてベッド２０の下
方にはフレーム５に取り付けたシリンダ２２の摺動子２
２ａの先端が接続され、このシリンダ２２の収縮により
マニピュレータ装置３は魚肉塊Ａの加工位置から後方に
退去し得るように構成されているのである。以下ベッド
２０上に搭載されるマニピュレータ装置３を更に詳述す
ると、このものはいわゆるロボット装置てあって、下部
ボディー２４に対しリンク支持部２５を取り付け、この
両者の間で装置の上昇下降方向への高さ設定と、垂直方
向の軸を中心とした旋回方向への動きが設定される。
けられるマニピュレータ装置３について以下述べる。マ
ニピュレータ装置３はベッド２０に対して載置状態に固
定されるものであって、このベッド２０がフレーム５に
設けられた二本の平行したガイドレール２１に対し周胴
自在に支持されているのである。そしてベッド２０の下
方にはフレーム５に取り付けたシリンダ２２の摺動子２
２ａの先端が接続され、このシリンダ２２の収縮により
マニピュレータ装置３は魚肉塊Ａの加工位置から後方に
退去し得るように構成されているのである。以下ベッド
２０上に搭載されるマニピュレータ装置３を更に詳述す
ると、このものはいわゆるロボット装置てあって、下部
ボディー２４に対しリンク支持部２５を取り付け、この
両者の間で装置の上昇下降方向への高さ設定と、垂直方
向の軸を中心とした旋回方向への動きが設定される。
【００１３】更にリンク支持部２５に対しては一例とし
て二節のリンク部２６が設けられ、この二節のリンク部
２６によって垂直方向の面上の適宜の移動軌跡が設定さ
れ、結局マニピュレータ装置３全体によってその先端作
用部の三次元的な動きが設定される。そしてリンク部２
６の先端側にはアダプタ２７を介してバイブレータユニ
ット２８を取り付けられるものであり、前記リンク部２
６の先端も旋回自在に構成されている。このバイブレー
タユニット２８の先端にはそぎ取り刃３０が取り付けら
れるものであって、そぎ取り刃３０は本発明にあっては
一枚の薄板状の単板の刃物によって構成されている。そ
してそぎ取り刃３０は概ね魚肉塊Ａの血合肉ａの分布断
面形状が類似していることにより、それに合わせた反り
等が適宜設定し得る。
て二節のリンク部２６が設けられ、この二節のリンク部
２６によって垂直方向の面上の適宜の移動軌跡が設定さ
れ、結局マニピュレータ装置３全体によってその先端作
用部の三次元的な動きが設定される。そしてリンク部２
６の先端側にはアダプタ２７を介してバイブレータユニ
ット２８を取り付けられるものであり、前記リンク部２
６の先端も旋回自在に構成されている。このバイブレー
タユニット２８の先端にはそぎ取り刃３０が取り付けら
れるものであって、そぎ取り刃３０は本発明にあっては
一枚の薄板状の単板の刃物によって構成されている。そ
してそぎ取り刃３０は概ね魚肉塊Ａの血合肉ａの分布断
面形状が類似していることにより、それに合わせた反り
等が適宜設定し得る。
【００１４】勿論、処理する形態等に応じて幾つかのそ
ぎ取り刃３０が設けられていた方が好都合な場合には、
例えばバイブレータユニット２８の先端側に更にそぎ取
り刃３０を選択自在にできるような例えば回転式のそぎ
取り刃ホルダ３１を設け、これに例えば放射状に形状の
異なった複数のそぎ取り刃３０を設定しておく等適宜の
手段がとり得る。更に符号３５は魚肉塊Ａの処理位置近
くに設けた操作部であり、例えば魚肉塊Ａの大きさ、魚
種等に応じてあらかじめ設定されたプログラムを選択ボ
タン等を押すことにより作業者が設定し得るようにする
等の各種の操作ボタンが配設されている。また符号３６
は装置後方に配設された駆動部であり、これによって各
種の情報等をデータバスを介してマニピュレータ装置３
に伝達して所定の動作を行わせる。
ぎ取り刃３０が設けられていた方が好都合な場合には、
例えばバイブレータユニット２８の先端側に更にそぎ取
り刃３０を選択自在にできるような例えば回転式のそぎ
取り刃ホルダ３１を設け、これに例えば放射状に形状の
異なった複数のそぎ取り刃３０を設定しておく等適宜の
手段がとり得る。更に符号３５は魚肉塊Ａの処理位置近
くに設けた操作部であり、例えば魚肉塊Ａの大きさ、魚
種等に応じてあらかじめ設定されたプログラムを選択ボ
タン等を押すことにより作業者が設定し得るようにする
等の各種の操作ボタンが配設されている。また符号３６
は装置後方に配設された駆動部であり、これによって各
種の情報等をデータバスを介してマニピュレータ装置３
に伝達して所定の動作を行わせる。
【００１５】本発明たる血合肉除去装置は以上述べたよ
うな構成を有するものであり、次のように作動して魚肉
塊Ａから血合肉ａを除去する。
うな構成を有するものであり、次のように作動して魚肉
塊Ａから血合肉ａを除去する。
【００１６】ｉ）魚肉塊の設定
魚肉塊Ａは一例として二基設けられた保持架台１０の保
持凹部１４に血合肉ａの部分が上向きになるように載置
されるものであり、その載置状態は保持凹部１４に一部
嵌め込まれるようになって、ほぼ安定を保つ。勿論これ
だけでは充分な安定が期待できない場合には他のクラン
プ装置等を保持凹部１４の側傍から突き出したり、更に
は前述したエアノズル１７を逆に作動させて吸引する等
の用い方で魚肉塊Ａの保持を図る。勿論このとき魚肉塊
Ａは二つの保持架台１０に対し線対称的に置かれてもよ
いし、同じ向きに並べるように置かれてもよい。またこ
の実施例では、保持架台１０は固定的に二基取り付けら
れたものであるが、連続的に走行し得るようなコンベヤ
状に設けられているものであってもよい。
持凹部１４に血合肉ａの部分が上向きになるように載置
されるものであり、その載置状態は保持凹部１４に一部
嵌め込まれるようになって、ほぼ安定を保つ。勿論これ
だけでは充分な安定が期待できない場合には他のクラン
プ装置等を保持凹部１４の側傍から突き出したり、更に
は前述したエアノズル１７を逆に作動させて吸引する等
の用い方で魚肉塊Ａの保持を図る。勿論このとき魚肉塊
Ａは二つの保持架台１０に対し線対称的に置かれてもよ
いし、同じ向きに並べるように置かれてもよい。またこ
の実施例では、保持架台１０は固定的に二基取り付けら
れたものであるが、連続的に走行し得るようなコンベヤ
状に設けられているものであってもよい。
【００１７】ｉｉ）血合肉の除去
このような状態でマニピュレータ装置３はフレーム５に
おけるガイドレーム２１上を最も保持装置２側に寄った
位置において加工を開始する。即ち作業者が操作部３５
を操作して適宜魚肉塊Ａの大きさ、形状等に応じた指示
入力を行うと、それによって先端のそぎ取り刃３０の移
動軌跡が設定され、駆動部３６が指示信号を出し、それ
に従った動きで血合肉ａと精肉部ａ０との間にそぎ取り
刃３０が切り込むようにして移動してゆく。このときリ
ンク部２６の先端におけるバイブレータユニット２８は
微細振動を生起し、これをそぎ取り刃３０に伝える。
おけるガイドレーム２１上を最も保持装置２側に寄った
位置において加工を開始する。即ち作業者が操作部３５
を操作して適宜魚肉塊Ａの大きさ、形状等に応じた指示
入力を行うと、それによって先端のそぎ取り刃３０の移
動軌跡が設定され、駆動部３６が指示信号を出し、それ
に従った動きで血合肉ａと精肉部ａ０との間にそぎ取り
刃３０が切り込むようにして移動してゆく。このときリ
ンク部２６の先端におけるバイブレータユニット２８は
微細振動を生起し、これをそぎ取り刃３０に伝える。
【００１８】これによってそぎ取り刃３０は魚肉塊Ａの
長手方向の移動とともに、微細な振動を繰り返し、その
そぎ取りを円滑にするのである。即ちそぎ取り刃３０を
単に移動させた場合には、そぎ取り刃３０の面と魚肉塊
Ａとが密着してしまい、両者の摩擦抵抗が過大なものと
なって円滑なそぎ取りができないのであるが、微細振動
が与えられることによりそのようなそぎ取り刃３０と魚
肉塊Ａとの密着が回避され、円滑なそぎ取りが可能とな
る。
長手方向の移動とともに、微細な振動を繰り返し、その
そぎ取りを円滑にするのである。即ちそぎ取り刃３０を
単に移動させた場合には、そぎ取り刃３０の面と魚肉塊
Ａとが密着してしまい、両者の摩擦抵抗が過大なものと
なって円滑なそぎ取りができないのであるが、微細振動
が与えられることによりそのようなそぎ取り刃３０と魚
肉塊Ａとの密着が回避され、円滑なそぎ取りが可能とな
る。
【００１９】このようにして一方の保持架台１０上の魚
肉塊Ａにおける血合肉ａと精肉部ａ０との切り離しが完
了した後には、マニピュレータ装置３はもう一方の保持
架台１０上に旋回し、同様に魚肉塊Ａに作用するのであ
る。尚このとき血合肉ａが対称的な状態に保持されてい
た場合にはそぎ取り刃３０を旋回させる必要があり、こ
れを先端のリンク２６の先端において回転して向きを逆
にするとともに切り込み方向も逆にして作業を行うので
ある。そしてこのように魚肉塊Ａにおいて精肉部ａ０と
血合肉ａとが切り離された状態にあっては、単に切り離
されただけであり、両者は依然として保持架台１０上に
載った状態となっているのである。
肉塊Ａにおける血合肉ａと精肉部ａ０との切り離しが完
了した後には、マニピュレータ装置３はもう一方の保持
架台１０上に旋回し、同様に魚肉塊Ａに作用するのであ
る。尚このとき血合肉ａが対称的な状態に保持されてい
た場合にはそぎ取り刃３０を旋回させる必要があり、こ
れを先端のリンク２６の先端において回転して向きを逆
にするとともに切り込み方向も逆にして作業を行うので
ある。そしてこのように魚肉塊Ａにおいて精肉部ａ０と
血合肉ａとが切り離された状態にあっては、単に切り離
されただけであり、両者は依然として保持架台１０上に
載った状態となっているのである。
【００２０】ｉｉｉ）取り出し
このような状態から加工後の魚肉塊Ａを取り出すには保
持架台１０における反転駆動ユニット１３を作動させ、
保持架台１０を１８０°回転させて保持凹部１４が下向
きになるように回転させるのである。これによって格別
な魚肉塊Ａの保持がされていない場合、重力により魚肉
塊Ａはその下の取出コンベヤ１９上に落下する。勿論こ
の落下が円滑にゆかない場合には、前述したエアノズル
１７から圧搾空気を吹き出すことによりその落下を確実
に行わせるのである。またこの落下時には魚肉塊Ａにお
ける精肉部ａ０と血合肉ａとが共に落下するものであり
、その両者の仕分けは取出コンベヤ１９を出た後に適宜
手作業等によって仕分けがなされればよい。
持架台１０における反転駆動ユニット１３を作動させ、
保持架台１０を１８０°回転させて保持凹部１４が下向
きになるように回転させるのである。これによって格別
な魚肉塊Ａの保持がされていない場合、重力により魚肉
塊Ａはその下の取出コンベヤ１９上に落下する。勿論こ
の落下が円滑にゆかない場合には、前述したエアノズル
１７から圧搾空気を吹き出すことによりその落下を確実
に行わせるのである。またこの落下時には魚肉塊Ａにお
ける精肉部ａ０と血合肉ａとが共に落下するものであり
、その両者の仕分けは取出コンベヤ１９を出た後に適宜
手作業等によって仕分けがなされればよい。
【００２１】ｉｖ）マニピュレータ装置の後退等このよ
うな動作が完了した後、再び保持架台１０は反転駆動ユ
ニット１３によって保持凹部１４が上方に向いた状態に
再設定される。そしてここに魚肉塊Ａが再び載置される
のであるが、この作業を例えば手作業で行う場合、作業
者の安全を考慮してこの間はマニピュレータ装置３は後
方に退去する。即ちシリンダ２２が収縮することにより
摺動子２２ａがマニピュレータ装置３のベッド２０を後
方に引き込むとともに、次に保持装置２に対して魚肉塊
Ａが設定された後には再びシリンダ２２が伸長してマニ
ピュレータ装置３が前方に移動してきて作業を行う。尚
この前方にマニピュレータ装置３が移動するタイミング
は例えば危険な範囲に作業者が存在するか否かを赤外線
センサ、光電管等によって感知して、作業者がいないこ
とを確認した上で前進するように構成する。
うな動作が完了した後、再び保持架台１０は反転駆動ユ
ニット１３によって保持凹部１４が上方に向いた状態に
再設定される。そしてここに魚肉塊Ａが再び載置される
のであるが、この作業を例えば手作業で行う場合、作業
者の安全を考慮してこの間はマニピュレータ装置３は後
方に退去する。即ちシリンダ２２が収縮することにより
摺動子２２ａがマニピュレータ装置３のベッド２０を後
方に引き込むとともに、次に保持装置２に対して魚肉塊
Ａが設定された後には再びシリンダ２２が伸長してマニ
ピュレータ装置３が前方に移動してきて作業を行う。尚
この前方にマニピュレータ装置３が移動するタイミング
は例えば危険な範囲に作業者が存在するか否かを赤外線
センサ、光電管等によって感知して、作業者がいないこ
とを確認した上で前進するように構成する。
【００２２】またこのとき魚肉塊Ａの大きさ等が極端に
異なった場合等には、作業者は再び操作部３５を操作し
て最適な血合肉ａの除去がなされるような状況を選択す
る。勿論このような操作は作業者による目視判断による
ものであってもよいし、例えば保持架台１０の近傍に設
けたセンサ、あるいはそぎ取り刃３０の近傍に設けた光
学的なセンサ等によって処理すべき魚肉塊Ａの大きさ等
を判断して自動的に作動するようにすることも可能であ
る。
異なった場合等には、作業者は再び操作部３５を操作し
て最適な血合肉ａの除去がなされるような状況を選択す
る。勿論このような操作は作業者による目視判断による
ものであってもよいし、例えば保持架台１０の近傍に設
けたセンサ、あるいはそぎ取り刃３０の近傍に設けた光
学的なセンサ等によって処理すべき魚肉塊Ａの大きさ等
を判断して自動的に作動するようにすることも可能であ
る。
【００２３】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、そぎ
取り刃３０は血合肉ａの除去に最も適した薄板状の単板
刃が適用されるから、円滑な精肉部ａ０と血合肉ａとの
切り離しが可能となる。しかもそのそぎ取りを円滑に行
うための振動の付与はバイブレータユニット２８がそぎ
取り刃３０を直接支持することにより有効に伝達される
から、より確実なものとなる。またこのような簡単な構
成の場合、作業を目視状態とし得るから確実な作業がで
きる。
取り刃３０は血合肉ａの除去に最も適した薄板状の単板
刃が適用されるから、円滑な精肉部ａ０と血合肉ａとの
切り離しが可能となる。しかもそのそぎ取りを円滑に行
うための振動の付与はバイブレータユニット２８がそぎ
取り刃３０を直接支持することにより有効に伝達される
から、より確実なものとなる。またこのような簡単な構
成の場合、作業を目視状態とし得るから確実な作業がで
きる。
【図１】本発明の魚肉の血合肉除去装置を示す斜視図で
ある。
ある。
【図２】同上側面図である。
【図３】同上平面図である。
【図４】同上保持装置を拡大して示す縦断面図である。
【図５】魚肉の血合肉除去作業の様子を示すため、魚肉
及び保持架台の一部を破断して示す斜視図である。
及び保持架台の一部を破断して示す斜視図である。
【図６】そぎ取り刃を複数設けたそぎ取り刃ホルダの実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
１ 血合肉除去装置
２ 保持装置
３ マニピュレータ装置
５ フレーム
１０ 保持架台
１１ ベヤリング
１２ 支持軸
１３ 反転駆動ユニット
１４ 保持凹部
１５ ロータリージョイント
１６ エア配管
１７ エアノズル
１９ 取出コンベヤ
２０ ベッド
２１ ガイドレール
２２ シリンダ
２２ａ 摺動子
２４ 下部ボディー
２５ リンク支持部
２６ リンク部
２７ アダプタ
２８ バイブレータユニット
３０ そぎ取り刃
３１ そぎ取り刃ホルダ
３５ 操作部
３６ 駆動部
Ａ 魚肉塊
ａ 血合肉
ａ０ 精肉部
Claims (3)
- 【請求項１】 魚肉塊の血合肉をそぎ取り刃側に向け
て保持する保持装置と、前記そぎ取り刃を保持するマニ
ピュレータ装置とを具え、前記そぎ取り刃は単板状のも
のであり、且つ前記マニピュレータ装置とはバイブレー
タユニットを介して取り付けられていることを特徴とす
る魚肉の血合肉除去装置。 - 【請求項２】 前記保持装置は保持凹部下方にエアノ
ズルを設けていることを特徴とする請求項１記載の魚肉
の血合肉除去装置。 - 【請求項３】 前記保持装置は魚肉塊の保持位置を天
地反転し得るように構成していることを特徴とする請求
項１または２記載の魚肉の血合肉除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19135291A JPH04330244A (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 魚肉の血合肉除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19135291A JPH04330244A (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 魚肉の血合肉除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04330244A true JPH04330244A (ja) | 1992-11-18 |
Family
ID=16273152
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19135291A Pending JPH04330244A (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | 魚肉の血合肉除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04330244A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113271782A (zh) * | 2019-04-09 | 2021-08-17 | 北欧机械制造鲁道夫巴德尔有限及两合公司 | 用于从沿传送方向t供给的肉制品中切割基本呈v形的条的切割设备，以及利用这种切割设备从沿传送方向t供给的肉制品中去除基本呈v形的条的方法和设备 |
| JP2021136944A (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-16 | ヤマキ株式会社 | 血合い除去装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5099899A (ja) * | 1971-06-17 | 1975-08-07 | ||
| JPS57155941A (en) * | 1981-03-23 | 1982-09-27 | Taiyo Fishery Co Ltd | Meat taking apparatus of middle size fish |
| JPH01300842A (ja) * | 1988-05-31 | 1989-12-05 | Laitram Corp:The | 魚分割部の処理装置 |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP19135291A patent/JPH04330244A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5099899A (ja) * | 1971-06-17 | 1975-08-07 | ||
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| JPH01300842A (ja) * | 1988-05-31 | 1989-12-05 | Laitram Corp:The | 魚分割部の処理装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN113271782A (zh) * | 2019-04-09 | 2021-08-17 | 北欧机械制造鲁道夫巴德尔有限及两合公司 | 用于从沿传送方向t供给的肉制品中切割基本呈v形的条的切割设备，以及利用这种切割设备从沿传送方向t供给的肉制品中去除基本呈v形的条的方法和设备 |
| JP2022511852A (ja) * | 2019-04-09 | 2022-02-01 | ノルデイシェル・マシーネンバウ・ルド・バアデル・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニ・カーゲー | 移送方向ｔで供給される肉製品から本質的にｖ字形の細片を切断するための切断装置ならびにそのような切断装置を用いて移送方向ｔで供給される肉製品から本質的にｖ字形の細片を除去するための方法および装置 |
| US11931915B2 (en) | 2019-04-09 | 2024-03-19 | Nordischer Maschinenbau Rud. Baader Gmbh + Co. Kg | Cutting apparatus for cutting a substantially V-shaped strip from meat products fed in a transport direction T and method and apparatus for removing a substantially V-shaped strip from meat products fed in a transport direction T having such a cutting apparatus |
| JP2021136944A (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-16 | ヤマキ株式会社 | 血合い除去装置 |
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